文書情報管理システム、文書情報管理装置、文書情報管理方法、プログラム及び記憶媒体。
【課題】文書ファイルに関連付けされた電子ファイルの検索が可能な文書情報管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】文書ファイルと前記文書ファイル内の文字列に関連付けられた関連ファイルとの関連付け情報を記憶する関連付け情報記憶部と、文字列を特定する文字列特定手段と、文字列に関連付けられた関連ファイルが存在するか否かを前記関連付け情報記憶部から検索する関連ファイル検索手段により関連ファイルを通知する
【解決手段】文書ファイルと前記文書ファイル内の文字列に関連付けられた関連ファイルとの関連付け情報を記憶する関連付け情報記憶部と、文字列を特定する文字列特定手段と、文字列に関連付けられた関連ファイルが存在するか否かを前記関連付け情報記憶部から検索する関連ファイル検索手段により関連ファイルを通知する
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子文書に含まれる文字列に関連付けされた電子ファイルの検索が可能な文書情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、文書の形態としては、紙文書が一般的であったが、インターネット・イントラネットの発達・普及によって電子文書へと流れて行った。近年、電子文書の機能の中に任意の単語にハイパーリンクを張ることが可能となり、ファイル間の関連付けを築くことができるようになった。ハイパーリンクとは、電子文書内に埋め込まれた他の電子ファイルなどのパス情報を関連付けておく機能で、ユーザはリンクが張ってある場所(文字列や単語または図)をクリックすることで、リンク先を参照できるという機能である。
【0003】
しかしながら、ハイパーリンクが張られている電子ファイルしか参照できずハハイパーリンクの張られていない文字列については、たとえ関連する文書が存在していたとしても見つけ出すことが困難であった。
【0004】
特許文献1では、単語のクリック操作でリンクの張られていない単語をキーワードとして検索を実行し、検索対象のページへジャンプすること可能とした利便性の向上を考えた文書情報管理システムが開示されている。
【0005】
特に、HTML等のハイパーテキスト記述言語を利用しており、テキスト文書等をブラウザで利用することで動作するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−213609
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の文書情報管理システムにおいては、任意の単語にサーチエンジンを使って検索結果の候補が選べるようになるが、サーチエンジンの検索結果をブラウザへ転送するものであり、文書ファイルに関連付けされた電子文書を探し出すことはできないという問題がある。
【0008】
本願発明は上記課題を解決するものであり、文書ファイルに関連付けされた電子ファイルの検索が可能な文書情報管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、
文書ファイルに含まれる文字列から当該文字列に関連する文書ファイルを特定可能な文書情報管理システムであって、
文書ファイルと前記文書ファイル内の文字列に関連付けられた関連ファイルとの関連付け情報を記憶する関連付け情報記憶部と、
前記文書ファイル内の文字列を特定する文字列特定手段と、
【0010】
前記文字列特定手段により特定された文字列に関連付けられた関連ファイルが関連付け情報内に存在するか否かを前記関連付け情報記憶部から検索する関連ファイル検索手段と、
前記検索手段により関連ファイルが存在すると判定された場合、当該関連ファイルが存在する旨を通知する関連ファイル通知手段と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、文書ファイルに関連付けされた電子ファイルの検索が可能な文書情報管理システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示すクライアント/サーバのブロック図である。
【図3】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示す処理フロー「ファイル識別子付与処理」を示す図である。
【図5】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示す処理フロー「リンク先ファイルを開く」を示す図である。
【図6】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示す情報テーブルを示す図である。
【図7】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示す文書ファイルのプロパティ情報のイメージを示す図である。
【図8】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示す文書情報テーブル更新のフローを示す図である。
【図9】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示す文書情報テーブル更新のフローを示す図である。
【図10】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示すリンク先のファイル候補を通知するフローを示す図である。
【図11】本発明の実施形態を示す候補の優先順位をあらわすフローを示す図である。
【図12】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示すリンク先となりうるファイルの候補をマシン上に表示するイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態を示すファイルリンクシステムの一例を示すシステム構成図である。
【0015】
図1において、101(101・・・101−n台)は複数の情報処理装置(パーソナルコンピュータやワークステーション等を含む情報処理装置、以下クライアントと称する)で、LAN600を介して文書情報管理サーバ102と互いに通信可能な状態で接続されている。
【0016】
以下、図2を用いて、図1に示したクライアント101、文書情報管理サーバ102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
【0017】
図2は、図1に示したクライアント101、文書情報管理サーバ102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0018】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各クライアントの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0019】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0020】
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。なお、図2では、CRT210と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0021】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0022】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN600)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0023】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0024】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211やROM202に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0025】
図3は、本実施形態におけるシステム全体の機能を示す図である。
【0026】
図3において、文書情報管理サーバ102は、本システムの文書情報管理サービス304が動作するためのサーバである。クライアント101は、文書情報管理サービス304を利用して、開いている文書内に存在するファイル名を取得/開く処理を行う。本システムの文書情報管理に関する各種情報は文書情報テーブル305として記憶されている。文書情報管理サービス304は、文書情報管理サーバ102上で起動するOSのバックグランドで動作し、本システムに記憶されているファイル群306に蓄積された文書をクロールする命令を発行し、文書情報テーブル305の更新とクライアント101からの要求に応じてリンク先ファイルを返すという動作をする。ここでクロールとは、蓄積された文書に一意のファイル識別子を付与する処理をいい、ファイル識別子付与部303により行われる。ファイル群306は、クロールの命令を受けて、該当するファイルのプロパティに文書情報管理サービス304が管理するための一意の識別子であるファイル識別子を付与する。ファイルがXML形式であれば、独自にタグを用意し、ファイル内に埋め込むという処理も可能である。ファイル307は、クライアント101で閲覧しているファイルであり、そのファイル内に埋め込まれているファイル名からリンクファイル情報を文書情報テーブル305から取得する。埋め込まれているファイル名の特定は、文字列特定部301により実行され、関連付けファイル検索部302により、関連付けされたリンクファイルが検索される。ファイル308は、文書情報テーブル305から取得した関連付けされた電子文書を指し、クライアント101で開くことで、ファイル307内に埋め込まれているファイル名にリンクしたファイル308をファイル群306から取得することができる。
【0027】
図4は、本発明の実施形態の文書情報管理システムの基本的な処理フロー「ファイル識別子付与処理」(クロール)を示す図である。この処理は、ファイル識別子付与部303により定期的または指定を受けた時点で開始される。
【0028】
図4において、サーバでサービスとして起動を示す。ステップS401は、クロールの開始時間を設定する処理である。定期的にクロールを行うように設定することも可能であるし、任意のタイミングでユーザに指示されることにより開始することも可能である。設定値は、不図示のサーバの起動属性ファイルに設定されており、ユーザにより変更可能である。ステップS402は、サーバ102内の時刻がステップS401でセットした設定時間になったか否かの判定をし、設定時間になっている場合にはステップS403へ遷移し、そうでなければ、設定時刻になるまでステップS403上でループしている。ステップS403では、システムの保管場所配下にあるファイル群306からファイルを取得する。保管場所はサーバ、クライアントどちらでもかまわない。別PCの共有ディレクトリでもかまわない。取得するファイルは、アプリケーションで開くことが可能なファイルで、たとえば、ワードやテキスト文書、HTMLなどがあげられる。ステップS404は、ステップS403で取得した1ファイルのプロパティ情報(もしくは、XMLタグ)にファイル自身のファイル識別子が設定されているかを判断し、設定されていればステップS406へ、そうでなければステップS405へ遷移する。ステップS405は、ファイル識別子を生成しファイルのプロパティ情報へ追加することを示す。ファイル識別子は、たとえば、現時刻とサーバのMACアドレスとカウンタを元に作成され同一のID(ファイル識別子)は作成されない(カウンタはシステムインストール時に0に設定されインクリメントされ、カウンタがオーバーフローしたとしても、現時刻が同じになることはない)。これが、今後ファイル名やファイルパスが移動となっても追跡を可能とするIDとなる。ステップS406では、ファイルのそのほかの情報(アクセス権や更新日、作成者など)を取得する。これは、ファイル検索を行う上での候補の優先度の設定などに使用される。ステップS407では、ファイルのプロパティ情報を文書情報テーブル305へ書き込む。書き込む情報としては、ファイル情報テーブル3052にファイルのファイル識別子とファイルパス、更新日、作成者など(不図示)を、アクセス権テーブル3053には、ファイル識別子とアクセス権などがあげられる。ステップS408は、サーバ102配下にあるファイルがすべて処理し終わったかの判断で、まだファイルが存在する場合ステップS403へ、すべてのファイルを処理できれば終了する。
【0029】
図5は、本発明の実施形態のファイルリンクシステムの基本的な処理フロー「リンク先ファイルを開く」を示す図である。
【0030】
図5において、ステップS501からステップS507まではクライアントでの処理、ステップS511からステップS515まではサーバでの処理である。ステップS501は、クライアントマシン101内で文書ファイル(たとえば議事録など)を開くことを示す。ステップS502では、開かれたファイル内の文字列にファイル名を示す文言があるかどうかを判断し、なければ、処理を終了する。あればステップS503へ遷移する。ファイル名があるかどうかは、カッコ(””や「」など)で囲まれた文字列に対して、OSで登録されているアプリケーション毎の拡張子が含まれているかで確認する。また、ユーザにより選択された文字列に対しても同様に拡張子が含まれているかで確認することも可能である。ステップS503では、開かれている文書ファイルのプロパティ情報を取得する。ステップS504では、見つかった文字列の情報がファイルのプロパティ情報に含まれているかどうかを判断する。なければステップS511へ遷移し、あればステップS514へ遷移する。ステップS511では、サーバ102の文書情報テーブル305から、文字列のファイルに紐づくリンク対象の候補一覧を取得し、クライアントマシン101に通知する。ステップS512では、クライアントマシン101を操作しているユーザが、候補からファイルを選択したかを判断し、選択してしなければ、処理を終了する。一方、選択された場合はステップS513へ遷移する。ステップS513では、文書情報テーブル305のリンク情報テーブル3051を更新し、開かれているファイルのプロパティ情報に選択したファイルのファイル識別子を設定する。ステップS514では、サーバ102が文書情報テーブル305のリンク情報テーブル3051からリンク先ファイル情報のファイル識別子に紐づくファイル情報テーブル3052を参照する。ここではファイル識別子と紐づいたファイルパスが取得できる。ステップS515で、実際にリンク先ファイルのファイルパスを取得する。ステップS505では、取得したファイルがリンクできることをユーザへ通知するために、クライアントへ通知する。たとえばタスクトレイに取得できたファイルを表示するなどが望ましい。ステップS512では、ユーザがファイルを選択したかを判断し、選択されば場合は、ステップS507に遷移し、なにも選択されなければステップS506をループする。タイマーをセットしておき、決められた時間選択がされなかった場合は処理を終了するようにすることも可能である。ステップS507では、選択されたファイル(すなわち、議事録に関連付けられた、リンクできる電子文書)を開いて処理を終了する。
【0031】
図6は、本発明の実施形態のファイルリンクシステムの文書情報テーブル305を示す図である。
【0032】
図6において、リンク情報テーブル3051はリンク元とリンク先のファイルの関係をテーブル「リンク情報テーブル」として保持していることをイメージしている。リンクID601は、リンク元ファイルに関連づいているリンク先のファイルを結びつけるIDとなり、これは、ファイルのプロパティ情報にもIDが記録される。リンク元ファイル識別子602は、リンク元のファイルを示す識別子が入る。これは、ユーザが閲覧している文書の識別子となる。リンク先ファイル識別子603は、閲覧した文書でリンク(関連付け)しているファイルの識別子である。ファイル情報テーブル3052は、本サービスがクロールして作成される「ファイル情報テーブル」である。これは、システムの管理下にあるファイルにすべてのユニークな識別子を割り振ることでリンク関係(関連付け)を築き上げるためのテーブルである。ファイル識別子604は、システムの管理下にあるファイルの識別子であり、リンク元ファイルでもリンク先ファイルにもなりえる識別子である。ファイルパス605は、ファイルが置かれているパスが保持される。アクセス権テーブル3053は、ファイル情報テーブル3052と同じくしてクロールされたときに作成されるテーブルである。ここでは、ファイルのアクセス権を保持していることを示している。この情報は、リンクファイルを選択する時の優先度に利用される。ファイル識別子607には、604と同様にファイルの識別子が入る。アクセス権605には、ファイルにアクセス権が設定されている。ここでは、「Administrator」や「User」や「Guest」が設定されているがシステムで認識可能なアクセス権を設定することができる。これらを使って、たとえば、閲覧しているユーザのファイルへのアクセス権が「Administrator」などの管理者権限でなければ候補から外したり、「Guest」などでファイルを閲覧する権限がない場合に候補から外したり、などの仕組みを実現することが可能となる。
【0033】
図7は、本発明の実施形態の文書情報管理システムのファイルのプロパティ情報に追跡可能なファイル識別子が埋め込まれたイメージを示す図である。
【0034】
文書ファイル700「サンプル文書.doc」と文書内の文字列701「リンクGUID.doc」に対して、関連付けされているイメージ図である。プロパティ情報702は、ワードなどのオフィス文書に対して、ファイルのプロパティ情報の中にファイル識別が埋め込まれていることを示す。埋め込まれる情報としては、ファイル自身のIDであるファイル識別子703と文書内のファイル名を特定可能な文字列に対する関連ファイルの情報であるリンクID704などがある。
【0035】
リンクID704は、「リンクGUID.doc:111FFFEEE001」「a.txt :111FFFEE002」というように記憶され、文書内に複数ファイルが関連付けされている場合は、その分だけリンクIDが記憶される。本実施例では「111FFFEEE」は開かれているファイルのファイル識別子、「001」や「002」は通番で表現されているが、この限りではない。
【0036】
図8は、本システム配下でファイルの複製や移動、削除などのファイルイベントが発生した際のデータベース更新のフローを示す。図8において、ステップS801からステップS804まではクライアントでの処理、ステップS811からステップS816まではサーバでの処理である。
【0037】
ステップS801はファイルの複製、移動、削除などのファイルイベントを監視することを示す。ステップS802は、何れかのファイルイベントが発生したかを判断し、発生していなければ監視を継続し、発生した場合はステップS803へ遷移する。ステップS803では、ファイルイベントの対象となったファイルのプロパティからファイル識別子を取得する。ステップS804では、対象ファイルのファイル識別子とは発生したイベントをサーバへ通知する。ステップS805は、実際にイベントを処理する。たとえば、削除イベントであれば、実際にクライアントからファイルが削除されクライアントの処理は終了となる。ステップS811は、サーバ側の処理である。ファイル識別子とファイルパスが関連付けて記憶されている図6に記載のファイル情報テーブルを参照し該当するファイル識別子のテーブルを特定しておく。ステップS812では、クライアントから通知されたファイルイベントの種類を判別する。ファイルイベントの種類がパス、ファイル名の変更であった場合、ステップS813で、変更された後のファイルパスを保持する。また、ファイルイベントの種類がファイルのコピーであった場合、ステップS814では、ファイルがコピーされたことで、同じファイル識別子が2つになることになり、ファイル識別子と新しいファイルパスを保持する。また、ファイルイベントがファイルの削除であった場合には、削除対象行を保持する。ステップS816で、保持した情報で文書情報テーブル305のファイル情報テーブル3052を更新し、処理を終了する。これにより、関連ファイルの保存先やファイル名が変更になった場合でも、変更後の関連ファイルを探し出すことが可能となる。
【0038】
図9は、ファイルのコピーによって1つのファイル識別子に対して複数のファイルパスが登録されている状況で、ユーザがリンク対象候補を設定した際にリンク先ファイルパスを一意に設定するためのデータベース更新のフローを示す図である。
【0039】
クライアントマシン101上でユーザが開いた文書ファイルの関連付け情報が複数あった場合の開始処理を示す。ステップS901は、文書ファイルのプロパティ情報にあるファイル識別子から取得できるファイル候補をUI上に表示する。ステップS902では、候補をユーザが選択したかを判断するもので、選択しなければ候補が決定されるまでループしている。ユーザが候補を決定した場合ステップS903へ遷移する。ステップS903では、ファイル識別子をキーに文書情報テーブル305のリンク情報テーブル3051を参照し、リンク先ファイルのファイル識別に紐づくファイル情報テーブル3052を参照する。ステップS904では、ファイル情報テーブル3052でファイル識別子に紐付くファイルパスが複数存在するかを判断し、複数あればステップS905へ、なければ処理を終了する。ステップS905は、ユーザが選択しなかったファイルパスを削除する。これによりリンク先のファイルパスは今後1つに絞ることができる。ステップS906は、その状態でファイル情報テーブル3052を更新し処理を終了する。
【0040】
図10は、リンク情報テーブルがまだなく新規にリンク先のファイル候補をユーザに選ばせるフローを示す図である。
【0041】
図10において、本フロー図の処理は、ユーザが閲覧中の文書ファイル上からリンク可能となるファイルを選択することで開始される。ここでリンク可能となるファイルとは、任意の文字列を指定することで行う。ステップS1001では、ユーザが文書中の選択した文字列(ファイル名)と同じファイルを持つ情報を、文書情報テーブル305のファイル情報テーブル3052から探し出す。ステップS1002は、ファイル情報テーブル3052に同じリンク先の対象となる名前のファイルが複数存在するかを判断し、1つしかなければ候補は1つなので、ステップS1006へ遷移する。複数存在する場合はステップS1003へ遷移する。ステップs1003では、複数存在したファイルをどうやってユーザへ表示するかという優先順位の情報をサーバに要求する。ステップS1011でクライアント101から優先順位の情報の要求を受けたサーバ102は、文書情報テーブル305のアクセス権テーブル3053から候補にあがったファイルのアクセス権を取得する。ステップS1012で、優先順位設定ファイルに設定されている内容、例えば“「Administrator」権限ファイルのみ表示“となっていれば、「Administrator」権限を持つファイルのみを表示するようにし、ステップS1004に返す。これにより、ユーザがもともと開けないようなリンク先のファイルを選択することがないように配慮できることを示す。ステップS1004では、設定された優先度に沿ってソートを行い、ユーザが開きたいリンク先のファイルを表示の先頭へ持っていくようにしている。優先度によるソート処理は、後述する図11の処理によって実行される。ステップS1005で、ユーザへタスクトレイなどに候補としてあげるリストを作成する。クライアントはこのリストをもとに、タスクトレイに表示する。
【0042】
図11は、実際のリンク先のファイルをサーバ側へ問い合わせたときに見つかった候補の優先順位を設定するフローを示す図である。図10のステップS1004に対応する。ステップS1101では、対象ファイルのファイル識別子を最優先の候補として保持しておく。ステップS1102は、ファイル名は同じだが拡張子が異なるファイルがあるか、ファイル情報テーブル3052のファイルパス列から検索し、見つかればステップS1103へ遷移し、見つからなければステップS1104へ遷移する。ステップS1103では、見つかったファイルのファイル識別子を第2候補として保持しておく。ステップS1104では、拡張子を除くファイル名を含むファイルが、ファイルパス列から見つかったか判断し、見つかればステップS1107へ遷移し、見つからなければステップS1105へ遷移する。ステップS1105では、いままでの処理を通って、候補が保持されているかを判断し、あればステップS1108へ、なければステップS1106へ遷移する。ステップS1106では、探した結果1つも候補となるファイルが見つからず、候補ゼロという文言を作成する。ステップS1107では、見つかったファイルのファイル識別子を第3の候補として保持しておく。ステップS1108では、保持した候補をマージし、優先度の高い順位にデータをリスト化して処理を終了する。リスト化された情報(ファイル候補の一覧)をクライアントのタスクトレイなどのUI上に表示できるようにデータを送信することが可能である。この時のイメージを図12に示す。図12は、ユーザにより選択されたリンク可能となるファイルが画面に表示された例である。実施例では、ファイル名が一致している、拡張子が異なるがファイル名が同じである、ファイ名を含むという順番に優先度が付けられて表示されている。すべてを表示したい場合は、図中の「すべて」を選択することで候補のファイルがすべて表示される。優先度のとくに1番目に表示するものは、ユーザがリンクしたいファイルとなるように設定することが可能となっている。
【0043】
なお、上記実施形態で示した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0044】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるクライアントとサーバからなるシステムに適用しても良いし、また、実施例中ではクライアントとサーバに分けて記載したシステムを一つの機器からなる装置(例えばクライアント、または、サーバのみで実施に適用しても良い。また、クライアントの機能の一部をサーバに実行させることも可能であるし、サーバの機能の一部をクライアントに実行させることも可能であることは言うまでもない。
【0045】
本実施形態における機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワーク
を介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0046】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0047】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0048】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることができる。
【0049】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0050】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0051】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0052】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0053】
なお、上述した実施形態内の各応用例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0054】
101 クライアント
102 サーバ
600 LAN
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子文書に含まれる文字列に関連付けされた電子ファイルの検索が可能な文書情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、文書の形態としては、紙文書が一般的であったが、インターネット・イントラネットの発達・普及によって電子文書へと流れて行った。近年、電子文書の機能の中に任意の単語にハイパーリンクを張ることが可能となり、ファイル間の関連付けを築くことができるようになった。ハイパーリンクとは、電子文書内に埋め込まれた他の電子ファイルなどのパス情報を関連付けておく機能で、ユーザはリンクが張ってある場所(文字列や単語または図)をクリックすることで、リンク先を参照できるという機能である。
【0003】
しかしながら、ハイパーリンクが張られている電子ファイルしか参照できずハハイパーリンクの張られていない文字列については、たとえ関連する文書が存在していたとしても見つけ出すことが困難であった。
【0004】
特許文献1では、単語のクリック操作でリンクの張られていない単語をキーワードとして検索を実行し、検索対象のページへジャンプすること可能とした利便性の向上を考えた文書情報管理システムが開示されている。
【0005】
特に、HTML等のハイパーテキスト記述言語を利用しており、テキスト文書等をブラウザで利用することで動作するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−213609
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の文書情報管理システムにおいては、任意の単語にサーチエンジンを使って検索結果の候補が選べるようになるが、サーチエンジンの検索結果をブラウザへ転送するものであり、文書ファイルに関連付けされた電子文書を探し出すことはできないという問題がある。
【0008】
本願発明は上記課題を解決するものであり、文書ファイルに関連付けされた電子ファイルの検索が可能な文書情報管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、
文書ファイルに含まれる文字列から当該文字列に関連する文書ファイルを特定可能な文書情報管理システムであって、
文書ファイルと前記文書ファイル内の文字列に関連付けられた関連ファイルとの関連付け情報を記憶する関連付け情報記憶部と、
前記文書ファイル内の文字列を特定する文字列特定手段と、
【0010】
前記文字列特定手段により特定された文字列に関連付けられた関連ファイルが関連付け情報内に存在するか否かを前記関連付け情報記憶部から検索する関連ファイル検索手段と、
前記検索手段により関連ファイルが存在すると判定された場合、当該関連ファイルが存在する旨を通知する関連ファイル通知手段と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、文書ファイルに関連付けされた電子ファイルの検索が可能な文書情報管理システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示すクライアント/サーバのブロック図である。
【図3】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示す処理フロー「ファイル識別子付与処理」を示す図である。
【図5】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示す処理フロー「リンク先ファイルを開く」を示す図である。
【図6】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示す情報テーブルを示す図である。
【図7】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示す文書ファイルのプロパティ情報のイメージを示す図である。
【図8】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示す文書情報テーブル更新のフローを示す図である。
【図9】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示す文書情報テーブル更新のフローを示す図である。
【図10】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示すリンク先のファイル候補を通知するフローを示す図である。
【図11】本発明の実施形態を示す候補の優先順位をあらわすフローを示す図である。
【図12】本発明の実施形態を示すシステムの一例を示すリンク先となりうるファイルの候補をマシン上に表示するイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態を示すファイルリンクシステムの一例を示すシステム構成図である。
【0015】
図1において、101(101・・・101−n台)は複数の情報処理装置(パーソナルコンピュータやワークステーション等を含む情報処理装置、以下クライアントと称する)で、LAN600を介して文書情報管理サーバ102と互いに通信可能な状態で接続されている。
【0016】
以下、図2を用いて、図1に示したクライアント101、文書情報管理サーバ102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
【0017】
図2は、図1に示したクライアント101、文書情報管理サーバ102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0018】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各クライアントの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0019】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0020】
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。なお、図2では、CRT210と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0021】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0022】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したLAN600)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0023】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0024】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211やROM202に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0025】
図3は、本実施形態におけるシステム全体の機能を示す図である。
【0026】
図3において、文書情報管理サーバ102は、本システムの文書情報管理サービス304が動作するためのサーバである。クライアント101は、文書情報管理サービス304を利用して、開いている文書内に存在するファイル名を取得/開く処理を行う。本システムの文書情報管理に関する各種情報は文書情報テーブル305として記憶されている。文書情報管理サービス304は、文書情報管理サーバ102上で起動するOSのバックグランドで動作し、本システムに記憶されているファイル群306に蓄積された文書をクロールする命令を発行し、文書情報テーブル305の更新とクライアント101からの要求に応じてリンク先ファイルを返すという動作をする。ここでクロールとは、蓄積された文書に一意のファイル識別子を付与する処理をいい、ファイル識別子付与部303により行われる。ファイル群306は、クロールの命令を受けて、該当するファイルのプロパティに文書情報管理サービス304が管理するための一意の識別子であるファイル識別子を付与する。ファイルがXML形式であれば、独自にタグを用意し、ファイル内に埋め込むという処理も可能である。ファイル307は、クライアント101で閲覧しているファイルであり、そのファイル内に埋め込まれているファイル名からリンクファイル情報を文書情報テーブル305から取得する。埋め込まれているファイル名の特定は、文字列特定部301により実行され、関連付けファイル検索部302により、関連付けされたリンクファイルが検索される。ファイル308は、文書情報テーブル305から取得した関連付けされた電子文書を指し、クライアント101で開くことで、ファイル307内に埋め込まれているファイル名にリンクしたファイル308をファイル群306から取得することができる。
【0027】
図4は、本発明の実施形態の文書情報管理システムの基本的な処理フロー「ファイル識別子付与処理」(クロール)を示す図である。この処理は、ファイル識別子付与部303により定期的または指定を受けた時点で開始される。
【0028】
図4において、サーバでサービスとして起動を示す。ステップS401は、クロールの開始時間を設定する処理である。定期的にクロールを行うように設定することも可能であるし、任意のタイミングでユーザに指示されることにより開始することも可能である。設定値は、不図示のサーバの起動属性ファイルに設定されており、ユーザにより変更可能である。ステップS402は、サーバ102内の時刻がステップS401でセットした設定時間になったか否かの判定をし、設定時間になっている場合にはステップS403へ遷移し、そうでなければ、設定時刻になるまでステップS403上でループしている。ステップS403では、システムの保管場所配下にあるファイル群306からファイルを取得する。保管場所はサーバ、クライアントどちらでもかまわない。別PCの共有ディレクトリでもかまわない。取得するファイルは、アプリケーションで開くことが可能なファイルで、たとえば、ワードやテキスト文書、HTMLなどがあげられる。ステップS404は、ステップS403で取得した1ファイルのプロパティ情報(もしくは、XMLタグ)にファイル自身のファイル識別子が設定されているかを判断し、設定されていればステップS406へ、そうでなければステップS405へ遷移する。ステップS405は、ファイル識別子を生成しファイルのプロパティ情報へ追加することを示す。ファイル識別子は、たとえば、現時刻とサーバのMACアドレスとカウンタを元に作成され同一のID(ファイル識別子)は作成されない(カウンタはシステムインストール時に0に設定されインクリメントされ、カウンタがオーバーフローしたとしても、現時刻が同じになることはない)。これが、今後ファイル名やファイルパスが移動となっても追跡を可能とするIDとなる。ステップS406では、ファイルのそのほかの情報(アクセス権や更新日、作成者など)を取得する。これは、ファイル検索を行う上での候補の優先度の設定などに使用される。ステップS407では、ファイルのプロパティ情報を文書情報テーブル305へ書き込む。書き込む情報としては、ファイル情報テーブル3052にファイルのファイル識別子とファイルパス、更新日、作成者など(不図示)を、アクセス権テーブル3053には、ファイル識別子とアクセス権などがあげられる。ステップS408は、サーバ102配下にあるファイルがすべて処理し終わったかの判断で、まだファイルが存在する場合ステップS403へ、すべてのファイルを処理できれば終了する。
【0029】
図5は、本発明の実施形態のファイルリンクシステムの基本的な処理フロー「リンク先ファイルを開く」を示す図である。
【0030】
図5において、ステップS501からステップS507まではクライアントでの処理、ステップS511からステップS515まではサーバでの処理である。ステップS501は、クライアントマシン101内で文書ファイル(たとえば議事録など)を開くことを示す。ステップS502では、開かれたファイル内の文字列にファイル名を示す文言があるかどうかを判断し、なければ、処理を終了する。あればステップS503へ遷移する。ファイル名があるかどうかは、カッコ(””や「」など)で囲まれた文字列に対して、OSで登録されているアプリケーション毎の拡張子が含まれているかで確認する。また、ユーザにより選択された文字列に対しても同様に拡張子が含まれているかで確認することも可能である。ステップS503では、開かれている文書ファイルのプロパティ情報を取得する。ステップS504では、見つかった文字列の情報がファイルのプロパティ情報に含まれているかどうかを判断する。なければステップS511へ遷移し、あればステップS514へ遷移する。ステップS511では、サーバ102の文書情報テーブル305から、文字列のファイルに紐づくリンク対象の候補一覧を取得し、クライアントマシン101に通知する。ステップS512では、クライアントマシン101を操作しているユーザが、候補からファイルを選択したかを判断し、選択してしなければ、処理を終了する。一方、選択された場合はステップS513へ遷移する。ステップS513では、文書情報テーブル305のリンク情報テーブル3051を更新し、開かれているファイルのプロパティ情報に選択したファイルのファイル識別子を設定する。ステップS514では、サーバ102が文書情報テーブル305のリンク情報テーブル3051からリンク先ファイル情報のファイル識別子に紐づくファイル情報テーブル3052を参照する。ここではファイル識別子と紐づいたファイルパスが取得できる。ステップS515で、実際にリンク先ファイルのファイルパスを取得する。ステップS505では、取得したファイルがリンクできることをユーザへ通知するために、クライアントへ通知する。たとえばタスクトレイに取得できたファイルを表示するなどが望ましい。ステップS512では、ユーザがファイルを選択したかを判断し、選択されば場合は、ステップS507に遷移し、なにも選択されなければステップS506をループする。タイマーをセットしておき、決められた時間選択がされなかった場合は処理を終了するようにすることも可能である。ステップS507では、選択されたファイル(すなわち、議事録に関連付けられた、リンクできる電子文書)を開いて処理を終了する。
【0031】
図6は、本発明の実施形態のファイルリンクシステムの文書情報テーブル305を示す図である。
【0032】
図6において、リンク情報テーブル3051はリンク元とリンク先のファイルの関係をテーブル「リンク情報テーブル」として保持していることをイメージしている。リンクID601は、リンク元ファイルに関連づいているリンク先のファイルを結びつけるIDとなり、これは、ファイルのプロパティ情報にもIDが記録される。リンク元ファイル識別子602は、リンク元のファイルを示す識別子が入る。これは、ユーザが閲覧している文書の識別子となる。リンク先ファイル識別子603は、閲覧した文書でリンク(関連付け)しているファイルの識別子である。ファイル情報テーブル3052は、本サービスがクロールして作成される「ファイル情報テーブル」である。これは、システムの管理下にあるファイルにすべてのユニークな識別子を割り振ることでリンク関係(関連付け)を築き上げるためのテーブルである。ファイル識別子604は、システムの管理下にあるファイルの識別子であり、リンク元ファイルでもリンク先ファイルにもなりえる識別子である。ファイルパス605は、ファイルが置かれているパスが保持される。アクセス権テーブル3053は、ファイル情報テーブル3052と同じくしてクロールされたときに作成されるテーブルである。ここでは、ファイルのアクセス権を保持していることを示している。この情報は、リンクファイルを選択する時の優先度に利用される。ファイル識別子607には、604と同様にファイルの識別子が入る。アクセス権605には、ファイルにアクセス権が設定されている。ここでは、「Administrator」や「User」や「Guest」が設定されているがシステムで認識可能なアクセス権を設定することができる。これらを使って、たとえば、閲覧しているユーザのファイルへのアクセス権が「Administrator」などの管理者権限でなければ候補から外したり、「Guest」などでファイルを閲覧する権限がない場合に候補から外したり、などの仕組みを実現することが可能となる。
【0033】
図7は、本発明の実施形態の文書情報管理システムのファイルのプロパティ情報に追跡可能なファイル識別子が埋め込まれたイメージを示す図である。
【0034】
文書ファイル700「サンプル文書.doc」と文書内の文字列701「リンクGUID.doc」に対して、関連付けされているイメージ図である。プロパティ情報702は、ワードなどのオフィス文書に対して、ファイルのプロパティ情報の中にファイル識別が埋め込まれていることを示す。埋め込まれる情報としては、ファイル自身のIDであるファイル識別子703と文書内のファイル名を特定可能な文字列に対する関連ファイルの情報であるリンクID704などがある。
【0035】
リンクID704は、「リンクGUID.doc:111FFFEEE001」「a.txt :111FFFEE002」というように記憶され、文書内に複数ファイルが関連付けされている場合は、その分だけリンクIDが記憶される。本実施例では「111FFFEEE」は開かれているファイルのファイル識別子、「001」や「002」は通番で表現されているが、この限りではない。
【0036】
図8は、本システム配下でファイルの複製や移動、削除などのファイルイベントが発生した際のデータベース更新のフローを示す。図8において、ステップS801からステップS804まではクライアントでの処理、ステップS811からステップS816まではサーバでの処理である。
【0037】
ステップS801はファイルの複製、移動、削除などのファイルイベントを監視することを示す。ステップS802は、何れかのファイルイベントが発生したかを判断し、発生していなければ監視を継続し、発生した場合はステップS803へ遷移する。ステップS803では、ファイルイベントの対象となったファイルのプロパティからファイル識別子を取得する。ステップS804では、対象ファイルのファイル識別子とは発生したイベントをサーバへ通知する。ステップS805は、実際にイベントを処理する。たとえば、削除イベントであれば、実際にクライアントからファイルが削除されクライアントの処理は終了となる。ステップS811は、サーバ側の処理である。ファイル識別子とファイルパスが関連付けて記憶されている図6に記載のファイル情報テーブルを参照し該当するファイル識別子のテーブルを特定しておく。ステップS812では、クライアントから通知されたファイルイベントの種類を判別する。ファイルイベントの種類がパス、ファイル名の変更であった場合、ステップS813で、変更された後のファイルパスを保持する。また、ファイルイベントの種類がファイルのコピーであった場合、ステップS814では、ファイルがコピーされたことで、同じファイル識別子が2つになることになり、ファイル識別子と新しいファイルパスを保持する。また、ファイルイベントがファイルの削除であった場合には、削除対象行を保持する。ステップS816で、保持した情報で文書情報テーブル305のファイル情報テーブル3052を更新し、処理を終了する。これにより、関連ファイルの保存先やファイル名が変更になった場合でも、変更後の関連ファイルを探し出すことが可能となる。
【0038】
図9は、ファイルのコピーによって1つのファイル識別子に対して複数のファイルパスが登録されている状況で、ユーザがリンク対象候補を設定した際にリンク先ファイルパスを一意に設定するためのデータベース更新のフローを示す図である。
【0039】
クライアントマシン101上でユーザが開いた文書ファイルの関連付け情報が複数あった場合の開始処理を示す。ステップS901は、文書ファイルのプロパティ情報にあるファイル識別子から取得できるファイル候補をUI上に表示する。ステップS902では、候補をユーザが選択したかを判断するもので、選択しなければ候補が決定されるまでループしている。ユーザが候補を決定した場合ステップS903へ遷移する。ステップS903では、ファイル識別子をキーに文書情報テーブル305のリンク情報テーブル3051を参照し、リンク先ファイルのファイル識別に紐づくファイル情報テーブル3052を参照する。ステップS904では、ファイル情報テーブル3052でファイル識別子に紐付くファイルパスが複数存在するかを判断し、複数あればステップS905へ、なければ処理を終了する。ステップS905は、ユーザが選択しなかったファイルパスを削除する。これによりリンク先のファイルパスは今後1つに絞ることができる。ステップS906は、その状態でファイル情報テーブル3052を更新し処理を終了する。
【0040】
図10は、リンク情報テーブルがまだなく新規にリンク先のファイル候補をユーザに選ばせるフローを示す図である。
【0041】
図10において、本フロー図の処理は、ユーザが閲覧中の文書ファイル上からリンク可能となるファイルを選択することで開始される。ここでリンク可能となるファイルとは、任意の文字列を指定することで行う。ステップS1001では、ユーザが文書中の選択した文字列(ファイル名)と同じファイルを持つ情報を、文書情報テーブル305のファイル情報テーブル3052から探し出す。ステップS1002は、ファイル情報テーブル3052に同じリンク先の対象となる名前のファイルが複数存在するかを判断し、1つしかなければ候補は1つなので、ステップS1006へ遷移する。複数存在する場合はステップS1003へ遷移する。ステップs1003では、複数存在したファイルをどうやってユーザへ表示するかという優先順位の情報をサーバに要求する。ステップS1011でクライアント101から優先順位の情報の要求を受けたサーバ102は、文書情報テーブル305のアクセス権テーブル3053から候補にあがったファイルのアクセス権を取得する。ステップS1012で、優先順位設定ファイルに設定されている内容、例えば“「Administrator」権限ファイルのみ表示“となっていれば、「Administrator」権限を持つファイルのみを表示するようにし、ステップS1004に返す。これにより、ユーザがもともと開けないようなリンク先のファイルを選択することがないように配慮できることを示す。ステップS1004では、設定された優先度に沿ってソートを行い、ユーザが開きたいリンク先のファイルを表示の先頭へ持っていくようにしている。優先度によるソート処理は、後述する図11の処理によって実行される。ステップS1005で、ユーザへタスクトレイなどに候補としてあげるリストを作成する。クライアントはこのリストをもとに、タスクトレイに表示する。
【0042】
図11は、実際のリンク先のファイルをサーバ側へ問い合わせたときに見つかった候補の優先順位を設定するフローを示す図である。図10のステップS1004に対応する。ステップS1101では、対象ファイルのファイル識別子を最優先の候補として保持しておく。ステップS1102は、ファイル名は同じだが拡張子が異なるファイルがあるか、ファイル情報テーブル3052のファイルパス列から検索し、見つかればステップS1103へ遷移し、見つからなければステップS1104へ遷移する。ステップS1103では、見つかったファイルのファイル識別子を第2候補として保持しておく。ステップS1104では、拡張子を除くファイル名を含むファイルが、ファイルパス列から見つかったか判断し、見つかればステップS1107へ遷移し、見つからなければステップS1105へ遷移する。ステップS1105では、いままでの処理を通って、候補が保持されているかを判断し、あればステップS1108へ、なければステップS1106へ遷移する。ステップS1106では、探した結果1つも候補となるファイルが見つからず、候補ゼロという文言を作成する。ステップS1107では、見つかったファイルのファイル識別子を第3の候補として保持しておく。ステップS1108では、保持した候補をマージし、優先度の高い順位にデータをリスト化して処理を終了する。リスト化された情報(ファイル候補の一覧)をクライアントのタスクトレイなどのUI上に表示できるようにデータを送信することが可能である。この時のイメージを図12に示す。図12は、ユーザにより選択されたリンク可能となるファイルが画面に表示された例である。実施例では、ファイル名が一致している、拡張子が異なるがファイル名が同じである、ファイ名を含むという順番に優先度が付けられて表示されている。すべてを表示したい場合は、図中の「すべて」を選択することで候補のファイルがすべて表示される。優先度のとくに1番目に表示するものは、ユーザがリンクしたいファイルとなるように設定することが可能となっている。
【0043】
なお、上記実施形態で示した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0044】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるクライアントとサーバからなるシステムに適用しても良いし、また、実施例中ではクライアントとサーバに分けて記載したシステムを一つの機器からなる装置(例えばクライアント、または、サーバのみで実施に適用しても良い。また、クライアントの機能の一部をサーバに実行させることも可能であるし、サーバの機能の一部をクライアントに実行させることも可能であることは言うまでもない。
【0045】
本実施形態における機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワーク
を介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0046】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0047】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0048】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることができる。
【0049】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0050】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0051】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0052】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0053】
なお、上述した実施形態内の各応用例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0054】
101 クライアント
102 サーバ
600 LAN
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書ファイルに含まれる文字列から当該文字列に関連する文書ファイルを特定可能な文書情報管理システムであって、
文書ファイルと前記文書ファイル内の文字列に関連付けられた関連ファイルとの関連付け情報を記憶する関連付け情報記憶部と、
前記文書ファイル内の文字列を特定する文字列特定手段と、
前記文字列特定手段により特定された文字列に関連付けられた関連ファイルが関連付け情報内に存在するか否かを前記関連付け情報記憶部から検索する関連ファイル検索手段と、
前記検索手段により関連ファイルが存在すると判定された場合、当該関連ファイルが存在する旨を通知する関連ファイル通知手段と、
を有することを特徴とする文書情報管理システム。
【請求項2】
前記検索手段により検索された関連ファイルが複数存在する場合に、優先度を付与する優先度付与手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の文書情報管理システム。
【請求項3】
前記関連ファイル通知手段は、前記優先度付与手段により付与された優先度に応じて表示させることを特徴とする請求項1乃至2に記載の文書情報管理システム。
【請求項4】
関連付け情報記憶部には、リンク情報テーブルおよびファイル情報テーブルが記録された文書情報管理テーブルが記憶されており、
前記文書ファイルへの操作を監視するファイル操作監視手段と、
前記ファイル操作監視手段の監視内容に応じて、前記ファイル情報テーブルの内容を更新するファイル情報テーブル更新手段と
を有することを特徴とする請求項1乃至3に記載の文書情報管理システム。
【請求項5】
前記文書情報管理テーブルの内容は定期的に更新されることを特徴とする請求項1乃至4記載の文書情報管理システム。
【請求項6】
文書ファイルに含まれる文字列から当該文字列に関連する文書ファイルを特定可能な文書情報管理装置であって、
文書ファイルと前記文書ファイル内の文字列に関連付けられた関連ファイルとの関連付け情報を記憶する関連付け情報記憶部と、
前記文書ファイル内の文字列を特定する文字列特定手段と、
前記文字列特定手段により特定された文字列に関連付けられた関連ファイルが存在するか否かを前記関連付け情報記憶部から検索する関連ファイル検索手段と、
前記検索手段により関連ファイルが存在すると判定された場合、当該関連ファイルを通知する関連ファイル通知手段と、
を有することを特徴とする文書情報管理装置。
【請求項7】
文書ファイルに含まれる文字列から当該文字列に関連する文書ファイルを特定可能な文書情報管理システムの制御であって、
文書ファイルと前記文書ファイル内の文字列に関連付けられた関連ファイルとの関連付け情報を記憶する関連付け情報記憶ステップと、
前記文書ファイル内の文字列を特定する文字列特定ステップと、
前記文字列特定手段により特定された文字列に関連付けられた関連ファイルが存在するか否かを前記関連付け情報記憶部から検索する関連ファイル検索ステップと、
前記検索手段により関連ファイルが存在すると判定された場合、当該関連ファイルを通知する関連ファイル通知ステップと、
を有することを特徴とする文書情報管理システムの制御方法。
【請求項8】
コンピュータを請求項6記載の文書情報管理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記憶媒体。
【請求項1】
文書ファイルに含まれる文字列から当該文字列に関連する文書ファイルを特定可能な文書情報管理システムであって、
文書ファイルと前記文書ファイル内の文字列に関連付けられた関連ファイルとの関連付け情報を記憶する関連付け情報記憶部と、
前記文書ファイル内の文字列を特定する文字列特定手段と、
前記文字列特定手段により特定された文字列に関連付けられた関連ファイルが関連付け情報内に存在するか否かを前記関連付け情報記憶部から検索する関連ファイル検索手段と、
前記検索手段により関連ファイルが存在すると判定された場合、当該関連ファイルが存在する旨を通知する関連ファイル通知手段と、
を有することを特徴とする文書情報管理システム。
【請求項2】
前記検索手段により検索された関連ファイルが複数存在する場合に、優先度を付与する優先度付与手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の文書情報管理システム。
【請求項3】
前記関連ファイル通知手段は、前記優先度付与手段により付与された優先度に応じて表示させることを特徴とする請求項1乃至2に記載の文書情報管理システム。
【請求項4】
関連付け情報記憶部には、リンク情報テーブルおよびファイル情報テーブルが記録された文書情報管理テーブルが記憶されており、
前記文書ファイルへの操作を監視するファイル操作監視手段と、
前記ファイル操作監視手段の監視内容に応じて、前記ファイル情報テーブルの内容を更新するファイル情報テーブル更新手段と
を有することを特徴とする請求項1乃至3に記載の文書情報管理システム。
【請求項5】
前記文書情報管理テーブルの内容は定期的に更新されることを特徴とする請求項1乃至4記載の文書情報管理システム。
【請求項6】
文書ファイルに含まれる文字列から当該文字列に関連する文書ファイルを特定可能な文書情報管理装置であって、
文書ファイルと前記文書ファイル内の文字列に関連付けられた関連ファイルとの関連付け情報を記憶する関連付け情報記憶部と、
前記文書ファイル内の文字列を特定する文字列特定手段と、
前記文字列特定手段により特定された文字列に関連付けられた関連ファイルが存在するか否かを前記関連付け情報記憶部から検索する関連ファイル検索手段と、
前記検索手段により関連ファイルが存在すると判定された場合、当該関連ファイルを通知する関連ファイル通知手段と、
を有することを特徴とする文書情報管理装置。
【請求項7】
文書ファイルに含まれる文字列から当該文字列に関連する文書ファイルを特定可能な文書情報管理システムの制御であって、
文書ファイルと前記文書ファイル内の文字列に関連付けられた関連ファイルとの関連付け情報を記憶する関連付け情報記憶ステップと、
前記文書ファイル内の文字列を特定する文字列特定ステップと、
前記文字列特定手段により特定された文字列に関連付けられた関連ファイルが存在するか否かを前記関連付け情報記憶部から検索する関連ファイル検索ステップと、
前記検索手段により関連ファイルが存在すると判定された場合、当該関連ファイルを通知する関連ファイル通知ステップと、
を有することを特徴とする文書情報管理システムの制御方法。
【請求項8】
コンピュータを請求項6記載の文書情報管理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−262440(P2010−262440A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−112099(P2009−112099)
【出願日】平成21年5月1日(2009.5.1)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月1日(2009.5.1)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
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