説明

文書管理装置、文書管理方法、プログラム。

【課題】 全文検索時に文書テンプレートに含まれる文言によらない、適切な検索結果を提示可能な文書管理システムを提供する。
【解決手段】 登録されている文書の全文検索が可能な文書管理システムであって、文書テンプレートと文書テンプレートに基づいて作成された文書とを対応付けて登録するメイン制御部301と、登録された文書に検索語が含まれているかどうか検索する文書検索部305と、検索語の含まれている文書を検索結果として、検索語が文書テンプレートにのみ含まれている文書と、検索語が文書テンプレート以外の部分にも含まれている文書とを識別可能に表示する入出力管理部302とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、登録文書を全文検索可能な文書管理装置、文書管理方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
文書管理システムにおいて、文書内の特定部分を検索する技術として、検索時に構造化文書の文書構造を指定する指定手段を持ち、指定された文書構造を基に文書の特定部分を検索する技術がある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−225240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
登録文書を検索する技術として全文検索があるが、従来の全文検索ではヒットした文書が文書テンプレートから作成された文書である場合、検索語にマッチした部分が文書テンプレートの文言に含まれるか文書特有のものであるのか判別できない。そのため、文書テンプレートから作成された文書が大量にヒットしてしまい、不要な検索結果が増加する場合がある事が課題となっている。
【0005】
上記課題を鑑み、本発明では、全文検索時に文書テンプレートに含まれる文言によらない、適切な検索結果を提示可能な文書管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の文書管理システムは、登録されている文書の全文検索が可能な文書管理システムであって、文書テンプレートと前記文書テンプレートに基づいて作成された文書とを対応付けて登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された文書に検索語が含まれているかどうか検索する検索手段と、前記検索手段により検索された前記検索語の含まれている文書を検索結果として表示する表示手段とを有し、前記表示手段は、前記検索語の含まれている文書のうち、前記検索語が文書テンプレートにのみ含まれている文書と、前記検索語が文書テンプレート以外の部分にも含まれている文書とを識別可能に表示することを特徴とする文書管理システム。
【発明の効果】
【0007】
本発明の文書管理システムにより、全文検索時に文書テンプレートに含まれる文言によらない、適切な検索結果が提示可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係る文書管理システムのシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る文書管理システムのハードウェア構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る文書管理システムのソフトウェア構成図である。
【図4】本発明の実施形態に係る文書管理システムの文書テンプレートを基にした文書の文書登録フローである。
【図5】本発明の実施形態に係る文書管理システムの文書および文書テンプレートの紐付けを表すデータ構造の一例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る文書管理システムの全文検索を実行する文書検索フローである。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る文書管理システムの検索結果リストの一例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る文書管理システムの検索結果画面を表示する検索結果表示フローである。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る文書管理システムの検索結果画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る文書管理システムの全文検索用インデックスを生成する文書インデックス生成フローである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0010】
図1は、本実施例に係る文書管理システムのシステム構成図である。文書管理システムは、クライアントPC10と文書管理サーバ20より構成され、クライアントPC10と文書管理サーバ20とは、LAN30を介して接続される。
クライアントPC10は、ブラウザを介して文書管理サーバ20に接続してコンテンツを操作する機能を提供する情報処理装置である。クライアントPC10は、ユーザの指示に従って、文書管理サーバに対して、文書の登録、文書の閲覧、文書のダウンロード、文書の検索等様々なリクエストを行うことが可能となる。
【0011】
文書管理サーバ20は、文書やフォルダーなどのコンテンツを管理する文書管理機能とWebアプリケーションサーバ機能を提供する文書管理装置である。文書管理サーバ20は、上述したクライアントPC10からの様々なリクエストに応じて適切なレスポンスをクライアントPC10に対して送信する。
【0012】
尚、本実施例ではユーザがクライアントPC10を操作する構成としているが、ユーザが直接文書管理サーバ20を操作する構成であっても構わない。また、本実施例に係る文書管理システムでは、ユーザは、クライアントPC10のブラウザを介して文書管理サーバ20にアクセスする構成としている。しかし、図示しない専用のクライアントアプリケーションをクライアントPC10に配置し、クライアントアプリケーションの操作により文書管理サーバにアクセスする構成であっても構わない。
【0013】
図2に、本発明の実施形態に係る文書管理システムを構成するPCのハードウェア構成図を示す。前述したクライアントPC10および文書管理サーバ20のハードウェア構成はいずれも一般的な情報処理装置のハードウェア構成図に相当し、図2の一般的な情報処理装置のハードウェア構成を適用できる。
図2において、CPU100は、ROM102のプログラム用ROMに記憶された、或いはハードディスク109からRAM101にロードされたオペレーティングシステム(OS)やアプリケーション等のプログラムを実行する。後述する各フローチャートの処理はCPU100がプログラムを実行することにより実現する。RAM101は、CPU100の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0014】
キーボードコントローラ103は、キーボード108や、マウスなど図示しないポインティングデバイスからの入力を制御する。ディスプレイコントローラ104は、各種ディスプレイ107の表示を制御する。ディスクコントローラ105は、各種データを記憶するハードディスク(HD)109やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)等におけるデータアクセスを制御する。NC106はネットワークに接続されて、ネットワークに接続された他の機器との通信制御処理を実行する。
【0015】
図3に、本発明の実施形態に係る文書管理システムの一例を構成するPCのソフトウェア構成図を示す。本実施形態に係る文書管理システムは、全ての機能をクライアントPC10および文書管理サーバ20で実行されるプログラムによって実現される。
クライアントPC10は、下記内容から構成される。メイン制御部201は、本発明の実施形態に係るクライアントPC10の全体を制御し、各部に対する指示、管理を行う。入出力管理部202は、ユーザのキーボード108の操作を検知して、操作に応じた処理を実行する。また、ディスプレイ107へのUIの表示を行う。さらに、LAN30を通じた情報の送受信を行う。
【0016】
文書管理サーバ20は、下記内容から構成される。メイン制御部301は、本発明の実施形態に係る文書管理サーバ20の全体を制御し、各部に対する指示、管理を行う。入出力管理部302は、ユーザのキーボード108の操作を検知して、操作に応じた処理を実行する。また、ディスプレイ107へのUIの表示を行う。さらに、LAN30を通じた情報の送受信を行う。
【0017】
文書操作部303は、メイン制御部301の指示に従い、文書記憶部306への文書の登録・取得・削除等の処理を指示する。さらに、文書テンプレートおよび文書の紐付け管理を行う。インデックス生成部304は、文書記憶部306に登録された文書テンプレートおよび文書の全文検索用インデックスを生成する。文書検索部305は、文書記憶部306に登録された文書テンプレートおよび文書を全文検索する。文書記憶部306は、文書テンプレートおよび文書を紐付けて登録する。
【0018】
以下、本実施例に係る文書管理システムの各処理について、図4から図9を用いて具体的に説明する。
【0019】
図4は、文書管理システムにおいて文書テンプレートから作成された文書を、文書管理サーバ20に登録する文書登録処理を行うフローを示す図である。ステップS100において、メイン制御部301は、入出力管理部302を通じて、文書管理サーバに登録された文書テンプレートを基にした文書作成命令をクライアントPC10から受信する。
【0020】
ステップS101において、メイン制御部301は、入出力管理部302を通じて、ステップS100で作成命令を受信した文書の文書管理サーバ上の登録先をクライアントPC10から受信する。ステップS102において、メイン制御部301は、文書操作部303を通じて、ステップS100で指定された文書テンプレートのコピーをステップS101で指定された登録先に従い文書記憶部306に登録する。ステップS103において、メイン制御部301は、文書テンプレートと登録された文書を紐付ける。
【0021】
図5は、本発明の実施形態に係る文書管理システムの、文書テンプレートおよび文書の紐付けを示すデータ構造の一例である。文書テンプレートおよび文書をそれぞれ一意に特定可能なパスを1組のデータとして登録する事により、文書テンプレートと文書の紐付けを実現している。
【0022】
図6は、文書管理システムにおいて、登録されている文書に対する全文検索処理を行うフローを示す図である。前提として、事前に文書テンプレートおよび文書の全文検索用インデックスが生成されているものとする。
【0023】
ステップS200において、メイン制御部301は、入出力管理部302を通じて、検索語をクライアントPC10から受信する。ステップS201において、文書検索部305は、文書操作部303を通じて検索対象の文書を文書記憶部306から取得する。ステップS202において、文書検索部305は、検索対象文書のインデックスを検索し、検索語の出現回数を取得する。
【0024】
ステップS203において、文書検索部305は、ステップS202での検索結果に従って、検索対象文書のインデックスに検索語が含まれるか否かを判定し、含まれる場合はステップS204に、含まれない場合はステップS208に遷移する。ここで、全文検索用のインデックスには、文書に含まれる文字が抽出された検索用のデータである。そのため、検索対象の文書に検索語が含まれている場合には、文書のインデックスに検索語が含まれることとなる。
【0025】
ステップS204において、文書検索部305は、検索結果リストに検索対象の文書のパスおよびステップS202で取得された検索語の出現回数の情報を追加する。ステップS205において、文書検索部305は、文書の基となる文書テンプレートが存在する否かを判定し、存在する場合は、ステップS206に、存在しない場合はステップS208に遷移する。
【0026】
ステップS206において、文書検索部305は、検索対象文書の元となる文書テンプレートのインデックスを検索し、検索語の出現回数を取得する。ステップS207において、文書検索部305は、ステップS20で追加した検索結果リストの情報に文書テンプレートのパスおよびステップS206で取得された検索語出現回数の情報を追加する。ステップS206において、検索対象の文書が残っているか確認し、残っている場合はS201に遷移し、文書検索部305は、次の検索対象文書を取得する。
【0027】
図7は、検索結果リストのデータ構造の一例を示す図である。図7に示される検索結果リストでは、ステップS203において検索語が含まれると判定された検索対象文書のパス501と、該文書に対応するテンプレート文書のパス502と、文書本体及び文書テンプレートそれぞれの検索語出現回数が対応付けられている。検索語にヒットした部分が文書テンプレートの文言に含まれるか文書特有のものであるのかについては、文書の検索語出現回数503および文書テンプレートの検索語出現回数504から判断可能である。
【0028】
例えば、文書テンプレートの検索語出現回数504が0であり、文書の検索語出現回数503が1以上である場合は、文書特有の部分にのみ検索語が記述されていると判断可能である。また、文書テンプレートの検索語出現回数504が1以上であり、文書の検索語出現回数503と同数である場合は、文書テンプレートの部分にのみ検索語が記述されていると判断可能である。さらに、文書テンプレートの検索語出現回数504が1以上であり、文書の検索語出現回数503が文書テンプレートの検索語出現回数504より多い場合は、文書テンプレートの部分と文書特有の部分の両方に検索語が記述されていると判断可能である。
【0029】
図8は、本発明の実施形態に係る文書管理システムの、検索結果表示処理を行うフローを示す図である。ステップS300において、メイン制御部301は、図6にて示した全文検索処理により得られた検索結果リストを文書テンプレートのパス502でグループ化する。具体的には、文書テンプレート毎にグループが作成され、同一の文書テンプレートから作成されている文書が1つのグループとしてまとめられる。また、対応する文書テンプレートが存在しない文書については、その他の文書として扱われる。
【0030】
ステップS301において、メイン制御部301は、ステップS300で作成されたグループから1グループを、該グループの表示方法を判定する判定対象グループとして取得する。ステップS302において、メイン制御部301は、検索結果リストからステップS301で取得した判定対象グループに含まれる文書のうち1文書(対象文書)に対応する検索結果を取得する。尚、ここで取得される対象文書の検索結果には少なくとも文書テンプレートの検索語出現回数504及び、文書の検索語出現回数503が含まれる。
【0031】
ステップS303において、メイン制御部301は、取得した文書テンプレートの検索語出現回数504が0であるか否かを判定し、0であればステップS304に、0でなければステップS305に遷移する。ステップS304において、メイン制御部301は、検索語が文書部分のみでヒットしたものとして対象文書を文書ヒットサブグループに追加する。尚、ここでの文書部分とは、文書テンプレートにはなく、ユーザにより文書テンプレートに対して追記された文書における文書テンプレート以外の部分を指す。
【0032】
ステップS305において、メイン制御部301は、対象文書の検索語出現回数503が文書テンプレートの検索語出現回数504と同数であるか否かを判定する。ここでの判定の結果、同数である場合はステップS306に、異なる場合はステップS307に遷移する。
【0033】
ステップS306において、メイン制御部301は、ステップS305にて、同数であると判定された対象文書を、検索語が文書テンプレート部分のみでヒットしたものとしてテンプレートヒットサブグループに追加する。ステップS307において、メイン制御部301は、同数でないと判定された対象文書を、検索語が文書部分および文書テンプレート部分の両方でヒットしたものとして文書/テンプレートヒットサブグループに追加する。
【0034】
ステップS308において、メイン制御部301は、グループ、S302にて検索結果が取得されていない文書が残っているか否かを判定し、残っている場合はステップS302に遷移し、新たな対象文書の検索結果を取得する。ここで、文書が残っていない場合は、S309に遷移する。
【0035】
ステップS309において、メイン制御部301は、入出力管理部302を通じて、文書/テンプレートヒットサブグループの文書に関しては非表示状態にしてサブグループ毎に検索結果をクライアントPC10のディスプレイ107に表示する。ステップS310において、メイン制御部301は、S300で作成したグループのうち判定対象グループになっていないグループ残っているか判定し、残っている場合はステップS301に遷移し新たな判定対象グループを取得する。
【0036】
ステップS311において、メイン制御部301は、入出力管理部302を通じて、文書テンプレートを利用していないその他の文書の検索結果をクライアントPC10のディスプレイ107に表示する。
【0037】
図9は、本発明の実施形態に係る文書管理システムの、検索結果表示画面の一例である。検索結果表示画面601には、文書テンプレート毎に、ユーザ入力部分及びテンプレート部分に検索語が含まれる文書603、ユーザ入力部分に検索語が含まれる文書604、テンプレート部分に検索語が含まれる文書605それぞれが識別可能に表示される。また、文書テンプレートを持たない文書に関しては、「20100416議事録.txt」のように、文書そのものが検索結果として表示される。
【0038】
ユーザ入力部分及びテンプレート部分に検索語が含まれる文書603とは、図8の処理において、検索語が文書部分および文書テンプレート部分の両方でヒットしたものとして文書/テンプレートヒットサブグループに追加された文書である。ユーザ入力部分に検索語が含まれる文書604とは、図8の処理において、検索語が文書テンプレートには含まれず、文書部分のみでヒットし、文書ヒットサブグループに追加された文書である。テンプレート部分に検索語が含まれる文書605とは、図8の処理において、検索語が文書部分には含まれず、文書テンプレートのみでヒットし、テンプレートヒットサブグループに追加された文書である。
【0039】
テンプレート部分に検索語が含まれる文書605は、検索結果が最初に表示される検索結果表示画面601においては、文書が非表示の状態で表示される。このように表示することにより、ユーザは、検索語が文書テンプレートにのみ含まれている文書と、検索語が文書テンプレート以外の部分にも含まれている文書とを識別可能となる。ユーザの検索結果表示画面601での、操作により、テンプレート部分に検索語が含まれる文書605の展開が指示された場合に、検索結果表示画面602が表示され、文書が表示される。
【0040】
本実施例によれば、全文検索時に同一文書テンプレートから作成された文書がすべて表示される事を防ぐ事により、ユーザの意図に合わせた検索結果の提示が可能となる。また、検索結果を文書テンプレートごとに纏める事が可能なため、所望の文書が探しやすくなる。
【実施例2】
【0041】
本発明の第2の実施例を、図1から図4及び、図10に基づき説明する。システム構成、ハードウェア構成、ソフトウェア構成、文書登録処理については、実施例1に係る文書登録システムと同一であるため、説明は省略する。
【0042】
図10は、本実施例に係る文書管理システムの、文書テンプレートから作成した文書の全文検索用インデックス生成処理を行うフローを示す図である。ステップS400において、インデックス生成部304は、文書操作部303を通じて、文書の全文検索用抽出文字列を生成する。ステップS401において、インデックス生成部304は、文書操作部303を通じて、インデックス生成対象の文書に基となる文書テンプレートが存在するか否かを判定する。文書テンプレートが存在しない場合はS406に、文書テンプレートが存在する場合は、ステップS402遷移する。
【0043】
ステップS402において、インデックス生成部304は、文書操作部303を通じて、文書の基となる文書テンプレートの抽出文字列から1行取得する。ステップS403において、インデックス生成部304は、ステップS402で取得した文字列を文書の抽出文字列から検索する。ステップS404において、インデックス生成部304は、ステップS403の検索で最初にヒットした行を文書の抽出文字列から削除する。
【0044】
ステップS405において、インデックス生成部304は、文書操作部303を通じて、未処理の文書テンプレートの抽出文字列の行が存在するか確認する。存在する場合はS402に遷移する。ステップS406において、インデックス生成部304は、文書の抽出文字列から文書の全文検索用インデックスを生成し、文書操作部303を通じて、文書記憶部306に保存する。
【0045】
上記フローチャートにより生成された全文検索用のインデックスにおいて、文書検索部305が検索語を検索することで、文書テンプレートの文字列を含まない文書部分についてのみ、検索語の検索を行うことが可能となる。この検索結果には、文書テンプレートにのみ検索語が含まれる文書は含まれないため、結果として、ユーザは、検索語が文書テンプレートにのみ含まれている文書と、検索語が文書テンプレート以外の部分にも含まれている文書とを識別することが可能となる。
【0046】
本実施例によれば、文書の全文検索用インデックスに文書テンプレートの文言を含まないため、全文検索時に同一文書テンプレートから作成された文書がすべて表示される事を防ぐ事が可能である。また、全文検索処理に関しては通常の全文検索処理で実現でき、第1の実施形態と比べ特別な処理がないため高速な検索を実現できる。さらに、全文検索用インデックスのデータサイズを削減可能である。
【0047】
以上、本発明の実施例について具体例を挙げて説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではない。また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【符号の説明】
【0048】
10 クライアントPC
20 文書管理サーバ
301 メイン制御部
302 入出力管理部
305 文書検索部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録されている文書の全文検索が可能な文書管理システムであって、
文書テンプレートと前記文書テンプレートに基づいて作成された文書とを対応付けて登録する登録手段と、
前記登録手段によって登録された文書に検索語が含まれているかどうか検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記検索語の含まれている文書を検索結果として表示する表示手段とを有し、
前記表示手段は、前記検索語の含まれている文書のうち、前記検索語が文書テンプレートにのみ含まれている文書と、前記検索語が文書テンプレート以外の部分にも含まれている文書とを識別可能に表示することを特徴とする文書管理システム。
【請求項2】
前記検索手段により検索された前記検索語の含まれている文書において、前記文書及び前記文書に対応する文書テンプレートそれぞれにおける前記検索語の出現回数を取得する取得手段と、
前記文書における前記検索語の出現回数と、前記文書テンプレートにおける前記検索語の出現回数が同数の場合に、前記文書を、検索語が文書テンプレートにのみ含まれている文書であると判定し、前記文書における前記検索語の出現回数と、前記文書テンプレートにおける前記検索語の出現回数が異なる場合に、前記文書を、前記検索語が文書テンプレート以外の部分にも含まれている文書であると判定する判定手段とをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の文書管理システム。
【請求項3】
前記表示手段は、前記検索語の含まれている文書のうち、前記検索語が文書テンプレートにのみ含まれている文書と、前記検索語が文書テンプレートに含まれておらず、文書テンプレート以外の部分にのみ含まれている文書と、前記検索語が文書テンプレートと文書テンプレート以外の部分との両方に含まれている文書とを識別可能に表示することを特徴とする請求項1に記載の文書管理システム。
【請求項4】
前記検索手段により検索された前記検索語の含まれている文書において、前記文書及び前記文書に対応する文書テンプレートそれぞれにおける前記検索語の出現回数を取得する取得手段と、
前記文書テンプレートにおける前記検索語の出現回数が0である場合に、前記文書を、前記文書テンプレートに対応する文書を前記検索語が文書テンプレートに含まれておらず、文書テンプレート以外の部分にのみ含まれている文書であると判定し、前記文書テンプレートにおける前記検索語の出現回数が0ではなく、かつ前記文書における前記検索語の出現回数と、前記文書テンプレートにおける前記検索語の出現回数が同数の場合に、前記文書を、検索語が文書テンプレートにのみ含まれている文書であると判定し、前記文書テンプレートにおける前記検索語の出現回数が0ではなく、かつ前記文書における前記検索語の出現回数と、前記文書テンプレートにおける前記検索語の出現回数が異なる場合に、前記文書を、前記検索語が文書テンプレートと文書テンプレート以外の部分との両方に含まれている文書であると判定する判定手段とをさらに有することを特徴とする請求項3に記載の文書管理システム。
【請求項5】
前記文書に対応する全文検索用のインデックスを生成する生成手段を更に有し、
前記生成手段は、前記文書から前記文書テンプレートの文字列が削除されたインデックスを生成し、
前記検索手段は、前記生成手段によって生成されたインデックスを検索することで登録された文書に検索語が含まれているかどうか検索することを特徴とする請求項1に記載の文書管理システム。
【請求項6】
前記表示手段は、前記検索語の含まれている文書のうち、前記検索語が文書テンプレートにのみ含まれている文書を非表示の状態で前記検索結果を表示することを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載の文書管理システム。
【請求項7】
登録されている文書の全文検索が可能な文書管理システムにおける文書管理方法であって、
文書テンプレートと前記文書テンプレートに基づいて作成された文書とを対応付けて登録する登録工程と、
前記登録工程において登録された文書に検索語が含まれているかどうか検索する検索工程と、
前記検索工程で検索された前記検索語の含まれている文書を検索結果として表示する表示工程とを有し、
前記表示工程では、前記検索語の含まれている文書のうち、前記検索語が文書テンプレートにのみ含まれている文書と、前記検索語が文書テンプレート以外の部分にも含まれている文書とを識別可能に表示することを特徴とする文書管理方法。
【請求項8】
前記検索工程で検索された前記検索語の含まれている文書において、前記文書及び前記文書に対応する文書テンプレートそれぞれにおける前記検索語の出現回数を取得する取得工程と、
前記文書における前記検索語の出現回数と、前記文書テンプレートにおける前記検索語の出現回数が同数の場合に、前記文書を、検索語が文書テンプレートにのみ含まれている文書であると判定し、前記文書における前記検索語の出現回数と、前記文書テンプレートにおける前記検索語の出現回数が異なる場合に、前記文書を、前記検索語が文書テンプレート以外の部分にも含まれている文書であると判定する判定工程とをさらに有することを特徴とする請求項7に記載の文書管理方法。
【請求項9】
前記表示工程では、前記検索語の含まれている文書のうち、前記検索語が文書テンプレートにのみ含まれている文書と、前記検索語が文書テンプレートに含まれておらず、文書テンプレート以外の部分にのみ含まれている文書と、前記検索語が文書テンプレートと文書テンプレート以外の部分との両方に含まれている文書とを識別可能に表示することを特徴とする請求項7に記載の文書管理方法。
【請求項10】
前記検索工程で検索された前記検索語の含まれている文書において、前記文書及び前記文書に対応する文書テンプレートそれぞれにおける前記検索語の出現回数を取得する取得工程と、
前記文書テンプレートにおける前記検索語の出現回数が0である場合に、前記文書を、前記文書テンプレートに対応する文書を前記検索語が文書テンプレートに含まれておらず、文書テンプレート以外の部分にのみ含まれている文書であると判定し、前記文書テンプレートにおける前記検索語の出現回数が0ではなく、かつ前記文書における前記検索語の出現回数と、前記文書テンプレートにおける前記検索語の出現回数が同数の場合に、前記文書を、検索語が文書テンプレートにのみ含まれている文書であると判定し、前記文書テンプレートにおける前記検索語の出現回数が0ではなく、かつ前記文書における前記検索語の出現回数と、前記文書テンプレートにおける前記検索語の出現回数が異なる場合に、前記文書を、前記検索語が文書テンプレートと文書テンプレート以外の部分との両方に含まれている文書であると判定する判定工程とをさらに有することを特徴とする請求項9に記載の文書管理方法。
【請求項11】
前記文書に対応する全文検索用のインデックスを生成する生成工程を更に有し、
前記生成工程では、前記文書から前記文書テンプレートの文字列が削除されたインデックスを生成し、
前記検索工程では、前記生成工程において生成されたインデックスを検索することで登録された文書に検索語が含まれているかどうか検索することを特徴とする請求項7に記載の文書管理方法。
【請求項12】
前記表示工程では、前記検索語の含まれている文書のうち、前記検索語が文書テンプレートにのみ含まれている文書を非表示の状態で前記検索結果を表示することを特徴とする請求項7乃至11いずれか1項に記載の文書管理方法。
【請求項13】
請求項7乃至12いずれか1項に記載の文書管理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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