説明

文書電子化時期の特定方法及び特定装置

【課題】複数文書の管理の手間を低減しながら、第三者機関から受けるタイムスタンプの回数を低減し、かつ文書の電子化期間を特定することができるようにする。
【解決手段】複数の電子化された文書に電子化の時間的順序を特定するデータを付与するデータ付与ステップと、前記複数の電子化された文書の中の少なくとも1つに電子化時刻特定情報を付与する電子化時刻特定情報付与ステップとを有することを特徴とする文書電子化時期の特定方法等、を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は文書電子化時期の特定方法、文書電子化時期の特定装置、及びプログラムに関し、特に紙文書の電子化に用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆるe文書法の施行等により、紙文書の電子化の際に第三者によりタイムスタンプを付与するサービスが始まっている。しかし、第三者がタイムスタンプを付与するサービスには、タイムスタンプを受ける度にコストがかかるため、回数を可能な限り少なくしたいという使用者側の要求がある。その解決方法としては、まず、ICカード等を用いて、第三者ではなく自身が持つシステム上でカウント値や時間を付与することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2002−244554号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしこの方法では、第三者が認証するタイムスタンプを活用しないため、受け付けの時刻(期間)に関して客観的な証明ができないという問題が残る。また、第三者にタイムスタンプを要求する回数を減らす方法としては、複数の文書、あるいはそのハッシュ値を管理しておき、まとめてタイムスタンプを受けることが考えられる。しかしこの方法では、すべての電子化文書あるいはそのハッシュ値を、タイムスタンプを受ける前に一括して管理しておく必要があり、文書管理が煩雑であるという問題が残る。
【0005】
本発明は前述の問題点に鑑み、複数文書の管理の手間を低減しながら、第三者機関から受けるタイムスタンプの回数を低減し、かつ文書の電子化期間を特定することができるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために本発明は、複数の電子化された文書に電子化の時間的順序を特定するデータを付与するデータ付与ステップと、前記複数の電子化された文書の中の少なくとも1つに電子化時刻特定情報を付与する電子化時刻特定情報付与ステップとを有することを特徴とする文書電子化時期の特定方法等、を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数文書の管理の手間を低減しながら、第三者機関から受けるタイムスタンプの回数を低減し、かつ文書の電子化期間を特定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
(第1の実施形態)
スキャナなどの電子化装置に、カウンタのような、シーケンスナンバーを付加する機能をつけ、電子化した文書は、その都度1単位増加するシーケンスナンバーを付与された上で電子署名が付与される。なお、好ましくは、電子機器がこの機能を持つことを、機器認証等で保証しておく。
【0009】
例えば、ある一定期間に、文書A、B、C、D、Eがこの時間的順序で5回の電子化処理を施されたとする。そして、その最初(文書A)と最後(文書E)のみタイムスタンプ(文書AにはT1、文書EにはT5)を付与されたとする。その間に電子化が行われた文書B、C、Dにはタイムスタンプは付与されていないが、時刻T1から時刻T5の間に電子化が行われたものであることが特定される。
【0010】
また、この場合のT1は、第三者によるタイムスタンプでなくても、ある時期以降にしか存在し得ない情報(たとえば宝くじの当選番号、官報の文章)のハッシュ値等でも一般的、客観的な真正性は確保されるため、状況によってはこの手段を用いても良い。
【0011】
具体的な手段として提供する方法、装置、あるいはプログラムは、以下のとおりである。以下、本実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、本実施形態の全体構成を示す概念図である。
100は、スキャナや複合機に代表される、電子化を行う電子化機器である。101、102、103、104、105はそれぞれ、時刻T1、T2、T3、T4、T5(T1<T2<T3<T4<T5)に電子化機器100によって電子化される、紙文書(A)、(B)、(C)、(D)、(E)を示している。各文書は電子化される場合に、時間的順序を表すシーケンスナンバーを付与される。
【0013】
さらに、紙文書(A)101と紙文書(E)105に関しては、タイムスタンプ付与機関110からタイムスタンプを付与される。このように紙文書(A)、(B)、(C)、(D)、(E)101〜105を電子化した電子化文書(A')、(B')、(C')、(D')、(E')をそれぞれ111、112、113、114、115で示している。
【0014】
図2は、図1の電子化機器100における内部構成の一部を簡略化して示したブロック図である。
図2における各部は、基本的にシステムバス200を通じてデータのやりとりがなされる。ROM部211は、本実施形態で説明する処理全般がプログラムとして記録されており、適宜CPU部210に解釈され処理を行う。なお、状況に応じてRAM部212において同様のプログラムの一部または全部が記録され、処理され、場合によっては修正されても良い。
【0015】
さらには、RAM部212は取り外し可能な記憶媒体であっても良く、さらにプログラムはHDD部208に記録され、適宜CPU部210によってRAM部212にコピーされ、処理されても良い。
【0016】
201はスキャン部であり、紙文書をスキャンし、電子データに変換する。202はカウンタ部であり、シーケンスナンバーを作成、増加させ、電子化文書に付与する。シーケンスナンバーはRAM部212あるいはHDD部208に記録、更新される。203は電子署名付与部であり、電子化文書に対する電子化者の署名付与あるいは、シーケンスナンバーに対する機器署名の付与を行う。
【0017】
204はハッシュ作成部であり、電子化文書等、あるいは必要ならばシーケンスナンバー等に対するハッシュ値を生成する。205はタイムスタンプ要求送信部であり、タイムスタンプの付与が要求される電子化文書に対して、第三者に対しタイムスタンプを要求する。一般にこの処理はネットワークを通じて行われるため、要求処理はタイムスタンプ送受信I/F部206を通じたタイムスタンプ付与機関との通信によって実行される。207はタイムスタンプ付与部である。タイムスタンプ送受信I/F部206を通じて得たタイムスタンプを電子化文書に付与する。
【0018】
図3、図4、図5は本実施形態の処理で生成される各データの構造である。各図における、矩形の包含関係は、電子署名あるいはタイムスタンプが対象とするデータの対象を表している。なお、図3、図4、図5で表現しているデータ構造の実現形式は、独自のドキュメントファイルフォーマット、あるいはXML等の標準など、システム全体として整合性を持ち、問題なく処理できればどのような形式でも良い。
【0019】
以下、本実施形態の処理に関するフローチャート図6、図7、図8と、ブロック図である図2、さらに各データの構造図3、図4、図5を参照しながら処理のステップを説明する。図6は、本実施形態において、タイムスタンプを付与する文書である紙文書(A)101、紙文書(E)105に関する電子化処理の一例を示すフローチャートである(以下の説明では、紙文書(A)101について説明している。)。
【0020】
まず、紙文書(A)101がスキャン部201によりスキャンされ、電子化される(ステップS601)。これは図3の301で表している。このデータをDとする。次に、電子化された文書(A)データ301に対するハッシュ値H(D)がハッシュ作成部204により計算される(ステップS602)。これは図3の302で表している。
【0021】
次に、カウンタ部202がシーケンスナンバーを1単位増加させる(ステップS603)。これをCとする。これは図3の303で表している。次にCに対し、機器の電子署名を付与する(ステップS604)。これは図3の304で表している。
【0022】
なお、機器の電子署名付与のステップは、機器がこのシーケンスナンバーを電子化処理の一単位ずつ増加させる機能を間違いなく持つという完全性を証明する一つの手段であるが、他の手段でこの証明を代替できる場合、あるいは厳密な証明が必要でないケースは省略しても良い。また、カウンタ値が大きく処理時間がかかる場合は、カウンタ値のハッシュ値を計算し、それに対し電子署名を付与し、カウンタ値と共に管理しても良い。これらは以下においても同様である。
【0023】
この電子署名が付与されたデータをSigd(C)とすると、これとH(D)を組み合わせたデータX=Sigd(C)+H(D)に対して電子化者の電子署名を付与する(ステップS605)。これは、図3の305で表している。
【0024】
このデータXに対して、タイムスタンプ送信要求部205が、タイムスタンプ送受信I/F206を通じてタイムスタンプの要求を行う(ステップS606)。この処理は、一般にはXのハッシュ値を計算し、ハッシュ値をタイムスタンプ付与機関に送信するというものである。Xに対するタイムスタンプがタイムスタンプ送受信I/F206を通じて受信されると、タイムスタンプ付与部207が、タイムスタンプをXに付与する(ステップS607)。これは図3の306で表している。以上が、タイムスタンプを付与する文書である紙文書(A)101、紙文書(E)105に関する電子化処理のフローチャートである。
【0025】
図7は、本実施形態において、タイムスタンプを付与しない文書である紙文書(B)、(C)、(D)102〜104に関する電子化処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS701からステップS705まではそれぞれ、図6におけるステップS601からステップS605と同様である。ところがこの処理では、ステップS705をもって、フローチャートが終了する。図7における各データの関係を表したものが図4である。図6における各データの関係を表した図3との違いは、タイムスタンプ306が付与されていないという点のみである。
【0026】
図8は、本実施形態において、第三者によるタイムスタンプの付与の代替として、ある時期以降にのみ存在する情報を紙文書(A)101に適用した場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、紙文書(A)101がスキャン部201によりスキャンされ、電子化される(ステップS801)。これは図5の501で表している。このデータをDとする。
【0027】
次に、ある時期以降にのみ存在するデータ(たとえば、ある宝くじを特定できる名称、その宝くじの当選番号、当選番号発表日の組み合わせなど)をIとする(ステップS802)。これは図5の506で表示している。次に、DとIの組み合わせに対するハッシュ値H(D+I)をハッシュ作成部204が計算する(ステップS803)。これは図5の502で表している。
【0028】
次に、カウンタ部202がシーケンスナンバーを1単位増加させる(ステップS804)。これをCとする。これは図5の503で表している。次に、Cに対し、機器の電子署名を付与する(ステップS805)。これは図5の504で表している。
【0029】
この電子署名が付与されたデータをSigd(C)とすると、これとH(D+I)を組み合わせたデータSigd(C)+H(D+I)に対して電子化者の電子署名を付与する(ステップS806)。これは、図5の505で表している。以上で図8のフローチャートが完了する。
【0030】
以上、好ましい態様に基づいて本実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、複数の文書が連続的に電子化処理を施されている場合、そのうちのどれか1つの電子化文書にタイムスタンプを付与しておけば、その文書を基準にして前後の文書の電子化の相対的な時期を容易に特定することができる。
【0031】
(本発明に係る他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における文書の電子化時期の特定装置を構成する各手段、並びに文書の電子化時期の特定方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0032】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0033】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図6〜8に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムまたは装置に直接、または遠隔から供給する。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0034】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0035】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0036】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどがある。さらに、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
【0037】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する方法がある。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0038】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0039】
また、その他の方法として、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記録媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0040】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0041】
さらに、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施形態の全体構成を示す概念図である。
【図2】図1の電子化機器における内部構成の一部を簡略化して示したブロック図である。
【図3】本発明の実施形態において、電子化処理で生成される文書(A)に関する各データの構造の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態において、電子化処理で生成される文書(B)に関する各データの構造の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態において、ある時期以降にのみ存在する情報を適用して電子化処理で生成される文書(A)に関する各データの構造の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態において、タイムスタンプを付与する文書である文書(A)、文書(E)に関する電子化処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態において、タイムスタンプを付与しない文書である文書(B)、(C)、(D)に関する電子化処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態において、第三者によるタイムスタンプの付与の代替として、ある時期以降にのみ存在する情報を文書(A)に適用した場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
100 電子化機器
101〜105 紙文書
110 タイムスタンプ付与機関
111〜115 電子化文書
201 スキャン部
202 カウンタ部
203 電子署名付与部
204 ハッシュ作成部
205 タイムスタンプ要求送信部
206 タイムスタンプ送受信I/F
207 タイムスタンプ付与部
208 HDD部
209 データI/F
210 CPU部
211 ROM部
212 RAM部
301 文書(A)データ(スキャン後の電子データ)
302 文書(A)データ(スキャン後の電子データ)のハッシュ値
303 カウンタ数値データ
304 機器の電子署名
305 電子化者の電子署名
306 タイムスタンプ
401 文書(B)データ(スキャン後の電子データ)
402 文書(B)データ(スキャン後の電子データ)のハッシュ値
403 カウンタ数値データ
404 機器の電子署名
405 電子化者の電子署名
501 文書(A)データ(スキャン後の電子データ)
502 (文書(A)データ(スキャン後の電子データ)+ある時期以降にのみ存在する情報)のハッシュ値
503 カウンタ数値データ
504 機器の電子署名
505 電子化者の電子署名
506 ある時期以降にのみ存在する情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電子化された文書に電子化の時間的順序を特定するデータを付与するデータ付与ステップと、
前記複数の電子化された文書の中の少なくとも1つに電子化時刻特定情報を付与する電子化時刻特定情報付与ステップとを有することを特徴とする文書電子化時期の特定方法。
【請求項2】
前記電子化時刻特定情報付与ステップは、前記電子化された文書に対し時刻認証局にタイムスタンプを要求し受け取る受取ステップと、前記タイムスタンプを電子化文書に付与するタイムスタンプ付与ステップとを有することを特徴とする請求項1に記載の文書電子化時期の特定方法。
【請求項3】
前記電子化時刻特定情報は、特定の日時以降にのみ存在すると認められる情報であることを特徴とする請求項1に記載の文書電子化時期の特定方法。
【請求項4】
前記電子化の時間的順序を特定するデータは、電子化の時間的順序を特定する値に基づいて作成された電子化機器の電子署名を施したデータであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の文書電子化時期の特定方法。
【請求項5】
前記電子化された文書、または前記電子化時刻特定情報の少なくとも一方に対し、電子署名を付与する電子署名付与ステップをさらに有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の文書電子化時期の特定方法。
【請求項6】
前記電子署名付与ステップは、前記電子署名の対象となる元データの全体あるいは一部のハッシュ値を計算し、前記ハッシュ値を含むデータを対象データとして電子署名を付与することを特徴とする請求項5に記載の文書電子化時期の特定方法。
【請求項7】
複数の電子化された文書に電子化の時間的順序を特定するデータを付与するデータ付与手段と、
前記複数の電子化された文書の中の少なくとも1つに電子化時刻特定情報を付与する電子化時刻特定情報付与手段とを有することを特徴とする文書電子化時期の特定装置。
【請求項8】
前記電子化時刻特定情報付与手段は、前記電子化された文書に対し時刻認証局にタイムスタンプを要求し受け取る受取手段と、前記タイムスタンプを電子化文書に付与するタイムスタンプ付与手段とを有することを特徴とする請求項7に記載の文書電子化時期の特定装置。
【請求項9】
前記電子化時刻特定情報は、特定の日時以降にのみ存在すると認められる情報であることを特徴とする請求項7に記載の文書電子化時期の特定装置。
【請求項10】
前記電子化の時間的順序を特定するデータは、電子化の時間的順序を特定する値に基づいて作成された電子化機器の電子署名を施したデータであることを特徴とする請求項7〜9の何れか1項に記載の文書電子化時期の特定装置。
【請求項11】
前記電子化された文書、または前記電子化時刻特定情報の少なくとも一方に対し、電子署名を付与する電子署名付与手段をさらに有することを特徴とする請求項7〜9の何れか1項に記載の文書電子化時期の特定装置。
【請求項12】
前記電子署名付与手段は、前記電子署名の対象となる元データの全体あるいは一部のハッシュ値を計算し、前記ハッシュ値を含むデータを対象データとして電子署名を付与することを特徴とする請求項11に記載の文書電子化時期の特定装置。
【請求項13】
前記請求項1〜6の何れか1項に記載の文書電子化時期の特定方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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