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断熱カバー付壁付き水栓および壁付き水栓の断熱カバー
説明

断熱カバー付壁付き水栓および壁付き水栓の断熱カバー

【課題】外観が大きくならず使用時に邪魔にならず、カビの発生や汚れの付着の低減ができ、さらには、安価で簡単に取付けることのできる壁付き水栓の断熱カバーを提供することを目的とする。
【解決手段】給湯管が接続される水栓本体の略裏面部を断熱カバーで被われた壁付き水栓であって、前記壁付き水栓は裏面側に給湯継ぎ手及び給水継ぎ手である外周がねじを切った突起部を有し、かつ前記断熱カバーは水栓本体の略裏面部に倣った形状を有する裏面部と開口部を有したものであり、前記開口部に前記突起部を貫通して水栓本体と脚部ナットにて前記断熱カバーを挟み込むように固定したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、断熱カバー付壁付き水栓および壁付き水栓の断熱カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来水栓においては、給湯管から供給される湯が高温の場合、給湯管ならびに水栓本体内の湯水混合部までの給湯路の外装が熱くなってしまう。そのため、少なくともその部分を断熱カバー等で覆うことで、使用者が手で触れても熱く感じないように構成したものが提案されている。
たとえば、従来から水栓に触っても使用者が火傷をしない様に、湯側の取付脚部に断熱カバーを被せたものや水栓本体を断熱カバーで全て被ったものなどがある。(例えば、特許文献1参照。)
特に、壁付き水栓の場合、水栓本体と取付脚部が個々に形成され壁面部内の給湯管、給水管に取付脚部を取付け、取付脚部のナット部と本体ねじ部の結合によって取付けられる。そしてこのような壁付き水栓の場合、水栓本体を全て断熱カバーで被っているものも提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開平11−200439号公報
【特許文献2】
特開平10−115393号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、水栓本体を全て断熱カバーで被った場合、別途部品が必要になるためコストアップにつながったり、断熱カバー自体が大きくなってしまい、意匠性を低下したり、使用時に邪魔になり水栓自体の操作性が低下するおそれがある。
また、水栓本体を全て断熱カバーで被うため、水栓本体と断熱カバーと間に湯水が停滞する箇所が必ずでき、該箇所にかびの発生や汚れの付着が生じる。
そこで、本発明では上記の問題点を解決するため、水栓本体を全て断熱カバーで被わないことにより、外観が大きくならず使用時に邪魔にならず、カビの発生や汚れの付着の低減ができ、さらには、安価で簡単に取付けることのできる壁付き水栓の断熱カバーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1では、給湯管が接続される水栓本体の略裏面部を断熱カバーで被われた壁付き水栓であって、前記壁付き水栓は断熱カバーで被われる裏面側に給湯継ぎ手及び給水継ぎ手である外周がねじを切った突起部を有し、かつ前記断熱カバーは水栓本体の略裏面部に倣った形状を有する裏面部と開口部を有したものであり、前記開口部に前記突起部を貫通して水栓本体と脚部ナットにて前記断熱カバーを挟み込むように固定したことを特徴とする断熱カバー付壁付き水栓とした。
【0006】
これにより、水栓本体全体を被わずに断熱すべき略裏面部を断熱カバーで被うことができ、外観が大きくならず使用時に邪魔にならなくて済む。そして、既存の壁付き水栓の形状を変える事なく、安価で簡単に断熱カバーを取り付けることのでき、使用者が手で触れても熱く感じることがない。
【0007】
本発明の請求項2では、前記断熱カバーが、前記裏面部の水栓本体側の外周端部及び中央部に縦方向にリブを有することを特徴とする請求項1に記載の断熱カバー付壁付き水栓とした。
【0008】
これにより、湯水が断熱カバーと水栓本体との隙間に入り込んだとしても、必ず縦方向のリブにそって下側の底部の方から断熱カバーの外へ流れる。そのため、断熱カバーと水栓本体との隙間に湯水が停滞することがなく、かびの発生や汚れの付着を低減することができる。
【0009】
本発明の請求項3では、水栓本体の略裏面部に倣った形状を有する裏面部と開口部を形成したものであり、前記裏面部の水栓本体側の外周端部及び中央部に縦方向にリブが形成されていることを特徴とする壁付き水栓の断熱カバーとした。
【0010】
これにより、湯水が断熱カバーと水栓本体との隙間に入り込んだとしても、必ず縦方向のリブに沿って下側の底部の方から断熱カバーの外へ流れ出る。そのため、断熱カバーと水栓本体との隙間に湯水が停滞することがなく、かびの発生や汚れの付着を低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は浴室8の洗い場10側のカウンター7前面に壁付き水栓1を設置した状態図である。図2は図1に示す壁付き水栓1の拡大図である。図3は本発明の一つの実施の形態である壁付き水栓1の断熱カバー17である。図4は図3の断熱カバー17を壁付き水栓1へ取付け手順を示す図である。
【0012】
図1に示すように、浴室8は浴槽9と洗い場10とで大きく2分されている。また、浴槽9と洗い場10に沿った一壁面にはカウンター7が設置されている。
そして、このカウンター7の前面には壁付き水栓1が設けられている。
なお、壁付き水栓1とは、図1に示すように、給水管および給湯管が水栓を設置するカウンターや壁面内に収納されており水栓本体裏面の取付脚部11、23と給水管および給湯管とを接続する部分がカウンター7前面や壁面に設置される湯水混合水栓のことをいう。
【0013】
また、壁付き水栓1の左側方には、温度調節ハンドル2が設けられており、壁付き水栓1の右側方には、流量調整ハンドル3が設けられている。
さらに、取付脚部11、23の下方には、給水、給湯内に混入した異物を除去するためのフィルターを取り付ける開口部12と止水栓13がそれぞれ設けられている。
【0014】
また、水栓本体1Aの下方中央には、カラン4が取り付けられており、水栓本体1Aの裏面部にはシャワーノズル6に連結されたシャワーホース5が接続されている。そして、カラン4からの吐水とシャワーノズル6からの吐水の切替えは、流量調節ハンドル3にて行う。流量調節ハンドル3を操作中心に位置させた場合、シャワーノズル6からもカラン4からも止水した状態となる。そして、操作中心位置から一方に流量調節ハンドル3を回転させるとカラン4からの吐水流量が増大し、操作中心位置から他方に流量調節ハンドル3を回転させるとシャワーノズル6からの吐水流量が増大するように構成されている。
【0015】
給湯管自体はカウンター7や壁面内に収納されているため、直接使用者が触れることはない。
また、給湯管から流れてきた熱湯は取付脚部23を通じて水栓本体1Aに入り、水栓本体1Aの湯水混合部で湯水が混合される。そのため、湯水混合部までの給湯路は、熱湯が通ることになる。そのため、水栓本体1Aに形成されている給湯路の外装は、熱湯が通ることにより、熱が伝達されて熱くなるおそれがある。特に、壁付き水栓の場合、裏面部左側は給湯路が位置する場所であり、裏面部左側が熱くなるおそれがある。
なお、裏面部とは水栓本体1Aをカウンター7前面に取り付けた場合、背面を示す。
【0016】
次に、図3および図4に一つの実施形態である断熱カバー17を示し、断熱カバー17について説明する。図3(a)は断熱カバー17の斜視図、図3(b)は底面図である。
【0017】
図3の断熱カバー17は、水栓本体1Aの略裏面部に倣った形状である半丸形状に表面部19が構成されている。略裏面部とは、給湯管が接続された給湯継ぎ手付近の熱湯による水栓本体1A外装面が熱くなる部位であり、図2に示すような壁付き水栓では左上面から左裏面を被った部位である。
【0018】
さらに、断熱カバー17の裏面部20には、中央部にリブ21が縦方向に形成されており、外周の端部にもリブ24が縦方向に形成されている。底部22にはリブ21、24を形成していない構成となっている。
【0019】
このように、リブ21、24を形成したのは、断熱カバー17と水栓本体1Aとの隙間に湯水が入り込んだとき必ず下側(断熱カバー17の底部22側)から断熱カバー17の外へ流れ出るようにするためである。このようにすることで、断熱カバー17と水栓本体1Aとの間に湯水が停滞することがなく、かびの発生や汚れの付着が低減することができる。
【0020】
また、断熱カバー17は耐熱樹脂で成形されるため、このようにリブ21、24を形成し、底部22にリブ21、24を形成しないようにすることで、一体成形が可能なように型抜きが容易となり、成形性を向上することができる。これにより安価に断熱カバー17を製造できる。
【0021】
さらに、リブ21、24を形成することで、水栓本体1Aに取り付けたときに、断熱カバー17と水栓本体1Aとの間に隙間が形成されて空気層が生じ、熱の伝達を抑制することができる。そのため、さらに一層、断熱カバー17を手で触れても熱く感じることはない。
【0022】
図4には、図3に示した断熱カバー17の取り付け手順を、水栓本体1Aの裏面側から見た状態を示す。
まず、断熱カバー17を水栓本体1A裏面側に給湯継ぎ手の突起部である取付部15に貫通するように取り付ける。なお、取付部15の外周部にはねじが切ってある。
【0023】
そして、水栓本体1Aの形状に倣った裏面部20のリブ21,24を密着させ、取付脚部23のナット部16にパッキン14を入れ、取付脚部23のナット部16を水栓本体1A裏面の取付部15にねじ込み、固定する。
【0024】
この実施形態において、取付部15は水栓本体1Aの軸線上の中央部から水平に延設されているが、斜めに設置された場合でも取付部用開口部18を斜めにすれば対応可能となることは言うまでも無いことである。
【0025】
【発明の効果】
本発明の請求項1では、給湯管が接続される水栓本体の略裏面部を断熱カバーで被われた壁付き水栓であって、前記壁付き水栓は裏面側に給湯継ぎ手及び給水継ぎ手である外周がねじを切った突起部を有し、かつ前記断熱カバーは水栓本体の略裏面部に倣った形状を有する裏面部と開口部を有したものであり、前記開口部に前記突起部を貫通して水栓本体と脚部ナットにて前記断熱カバーを挟み込むように固定したことに特徴を有する。
これにより、水栓本体全体を被わずに断熱すべき略裏面部を断熱カバーで被うことができ、外観が大きくならず使用時に邪魔にならなくて済む。そして、既存の壁付き水栓の形状を変える事なく、安価で簡単に断熱カバーを取り付けることのでき、使用者が手で触れても熱く感じることがない。
本発明の請求項2では、前記断熱カバーが、前記裏面部の水栓本体側の外周端部及び中央部に縦方向にリブを有することを特徴とする。
これにより、湯水が断熱カバーと水栓本体との隙間に入り込んだとしても、必ず縦方向のリブにそって下側の底部の方から断熱カバーの外へ流れる。そのため、断熱カバーと水栓本体との隙間に湯水が停滞することがなく、かびの発生や汚れの付着を低減することができる。
本発明の請求項3では、水栓本体の略裏面部に倣った形状を有する裏面部と開口部を形成したものであり、前記裏面部の水栓本体側の外周端部及び中央部に縦方向にリブが形成されていることを特徴とする壁付き水栓の断熱カバーとした。これにより、湯水が断熱カバーと水栓本体との隙間に入り込んだとしても、必ず縦方向のリブに沿って下側の底部の方から断熱カバーの外へ流れ出る。そのため、断熱カバーと水栓本体との隙間に湯水が停滞することがなく、かびの発生や汚れの付着を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の一実施形態である壁付き水栓を浴室の洗い場側のカウンター前面に設置した状態図。
【図2】図1に示す壁付き水栓の拡大図。
【図3】本件発明の一実施の形態である壁付き水栓の断熱カバー。
【図4】本発明の一実施形態である断熱カバーを壁付き水栓に取り付け手順を示す図。
【符号の説明】
1:壁付き水栓
1A:水栓本体
2:温度調整ハンドル
3:流量調整ハンドル
4:カラン
5:シャワーホース
6:シャワーノズル
7:カウンター
8:浴室
9:浴槽
10:洗い場
11:取付脚部
12:フィルター用開口部
13:止水栓
14:パッキン
15:取付部
16:ナット部
17:断熱カバー
18:取付部用開口部
19:表面部
20:裏面部
21:リブ
22:底部
23:取付脚部
24:リブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給湯管が接続される水栓本体の略裏面部を断熱カバーで被われた壁付き水栓であって、前記壁付き水栓は裏面側に給湯継ぎ手及び給水継ぎ手である外周がねじを切った突起部を有し、かつ前記断熱カバーは水栓本体の略裏面部に倣った形状を有する裏面部と開口部を有したものであり、前記開口部に前記突起部を貫通して水栓本体と脚部ナットにて前記断熱カバーを挟み込むように固定したことを特徴とする断熱カバー付壁付き水栓。
【請求項2】
前記断熱カバーが、前記裏面部の水栓本体側の外周端部及び中央部に縦方向にリブを有することを特徴とする請求項1に記載の断熱カバー付壁付き水栓。
【請求項3】
水栓本体の略裏面部に倣った形状を有する裏面部と開口部を形成したものであり、前記裏面部の水栓本体側の外周端部及び中央部に縦方向にリブが形成されていることを特徴とする壁付き水栓の断熱カバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2004−239020(P2004−239020A)
【公開日】平成16年8月26日(2004.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−32257(P2003−32257)
【出願日】平成15年2月10日(2003.2.10)
【出願人】(000010087)東陶機器株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】