説明

新規のアンビル構造を備えたプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール

ハンドツールの動作中のユーザーの不慮の針刺し事故を防止する新規のアンビル構造と、ハンドツールニードルの交換中のユーザーの不慮の針刺し事故をさらに防止する新規のケーシングを備えたニードルとを有するプラスチックファスナーを繰り出す改良型ハンドツール。ハンドツールは、銃身部分およびハンドル部分を備えた銃形状のケーシングを有する。ケーシングは、銃身部分の前部にあるニードルアセンブリ開口部と、ハンドル部分の前部にあるトリガースロットとを備える。ハンドツールは、ニードルアセンブリの一端に配置された中空ニードルをさらに有する。ニードルアセンブリは、ケーシング内に実質的に配置される後退位置と、ニードルアセンブリ開口部を通ってケーシングの外に実質的に配置される延在位置との間で、摺動的に前後に移動可能である。ハンドツールは、ケーシング内に枢動可能に載置され、トリガースロットから外へ延在するトリガーをさらに備える。トリガーは、ニードルアセンブリを後退位置と延在位置との間で移動させることができる。ハンドツールは、さらにアンビルを備える。アンビルは、ニードルガード、主要部分、および布地スロットを備える。布地スロットは、ニードルガードを主要部分から切り離す。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2010年2月11日出願の米国特許仮出願第61/303,352号、2010年8月13日出願の第61/373,517号、および2010年10月26日出願の第61/406,602号の利益を主張し、当該仮出願全体を参照により本明細書中に援用するものである。
【技術分野】
【0002】
プラスチックファスナーを繰り出すハンドツール、および該ツールの使用方法である。より詳細には、本発明は、ユーザーの不慮の針刺し事故を防止する新規のニードルアンビルと、ニードルの交換中、ユーザーの不慮の針刺し事故をさらに防止する新規のケーシングを備えた、ハンドツールに使用されるニードルとを有する、衣料品のためのプラスチックファスナーを繰り出すハンドツールに関する。
【背景技術】
【0003】
本発明は、プラスチックファスナーを繰り出すハンドツールに関し、より詳細には、新規なアンビルと、新規なケーシングを有するニードルとを採用することにより、ユーザーの不慮の針刺し事故を防止する新規なプラスチックファスナーを繰り出すハンドツールに関する。
【0004】
柔軟なフィラメントの一方の端部に第1の拡大部を、および反対側の端部に第2の拡大部を有する細長い柔軟なフィラメントを含むプラスチックファスナーは、技術的に周知であり、商業的に広く使われている。このタイプのプラスチックファスナーは、物品のあらゆるしわを最小限にできるように、もしくは、よりよく見せる方法で物品を提示できるように、特定の衣料品(すなわち、男性用ドレスシャツ)を折り畳んだ状態に維持するのに一般に用いられる。折り畳んだ状態で特定の衣料品を維持するために、露出されていない連接ニードルを有するプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール(一般に「タグ付け銃」と呼ばれる)が、プラスチックファスナーを繰り出すのに使用される。露出されていない連接ニードルを有するタグ付け銃は、既知であり、そのようなツールの例には、米国特許第6,267,285号、第6,837,413号、および第7,331,497号で開示されたものが含まれる。
【0005】
既知のタグ付け銃の構造には、いくつかの動作上の問題がある。第1に、既知のタグ付け銃の構造には、ニードルがそこから連接するタグ付け銃の壁と、ニードルがその中に連接するアンビルとの間に大きな間隙が残されている。この大きな隙間には、操作者の指または手がその隙間に不注意に入る可能性がある。これは、操作者の指または手が間隙内にあるのに、タグ付け銃が、偶発的に作動される場合があり、それによって、ニードルがタグ付け銃から、操作者の手の中に連接し、その結果、操作者負傷が発生することになるため、望ましくない。第2に、既知のタグ付け銃構造のニードル交換手順によって、操作者負傷の可能性は、さらに増加する。既知のタグ付け銃のニードルを交換するためには、操作者は、ニードルを直接つかむことが必要である。タグ付け銃のニードルは、小さくかつタグ付け銃内のきつく限られた領域にあるため、ニードルをつかむには高水準の巧みさが要求される。操作者は、ニードルをつかみにくいと感じるかもしれず、タグ付け銃からニードルを取り外すのに苦労して、ニードルで自分自身を偶然に突き刺すかも知れないという高い可能性が存在する。第3に、既知のタグ付け銃の構造によって、操作者は、タグ付け銃が作動するとき、ニードルが衣料品を貫通する場所を正確に見ることができない。これは、操作者が、プラスチックファスナーを衣料品の不正確な位置に固定する可能性があるため、問題である。操作者は、そこで、不正確に置かれたプラスチックファスナーを注意深く取り外し、衣料品を傷つけないように注意して、次に、さらなるプラスチックファスナーを衣料品の正確な位置に置くことが必要になるであろう。そのような作業は、時間および労力の両方を浪費し、さらに、衣料品が破損する可能性が高まる。
【0006】
したがって、求められるものは、操作者が負傷する危険性を減らすと同時に、プラスチックファスナーの装着精度を上げる改良型タグ付け銃である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
新規の保護ニードルアンビルと新規の保護ニードルケーシングとを備えた、プラスチックファスナーを繰り出す改良型ハンドツールを提供することによって、本発明は、既知のタグ付け銃に関連する上で特定した安全問題を解決するものである。その上、本発明は、プラスチックファスナーの装着精度を大いに改善するものである。
【0008】
下記の本発明の実施形態は、以下の詳細な明細書に開示した正確な形状に本発明を包括または限定するためのものではない。むしろ、当業者が、本発明の原理および実施を高く評価し理解できるように、実施形態を選択し記述している。
【0009】
本発明は、プラスチックファスナーを繰り出すハンドツールに関するものである。ハンドツールは、銃身部分およびハンドル部分を有する銃形状のケーシングを備える。ケーシングは、銃身部分の前部にニードルアセンブリ開口部と、ハンドル部分の前部にトリガースロットとを備える。ハンドツールは、ニードルアセンブリの一端に配置された中空ニードルをさらに備える。ニードルアセンブリは、実質的にケーシング内に配置される後退位置と、ニードルアセンブリ開口部を通って実質的にケーシングの外へ配置される延長位置との間で摺動可能に前後移動できる。ハンドツールは、さらに、ケーシング内に枢動可能に載置され、トリガースロットから外へ延在するトリガーを備える。トリガーは、ニードルアセンブリを後退位置と延長位置との間で移動させることができる。ハンドツールは、さらにアンビルを備える。アンビルは、ニードルガード、主要部分、および布地スロットを備える。布地スロットは、ニードルガードを主要部分から切り離している。
【0010】
本発明はまた、品質表示タグを衣料品に付けるために、プラスチックファスナーを繰り出すハンドツールの使用方法に関するものである。方法は、最初に、銃身部分およびハンドル部分を有する銃形状のケーシングを備えたハンドツールを準備するステップを含む。ケーシングは、銃身部分の前部にニードルアセンブリ開口部を有する。ハンドツールは、さらに、中空ニードル、ニードルアセンブリ、トリガー、およびアンビルを備える。アンビルは、ニードルガードと、主要部分と、布地スロットとを備える。布地スロットは、ニードルガードを主要部分から切り離している。次に、方法は、衣料品である物品の一部を布地スロットに挿入するステップを含む。次に、トリガーを押下して、中空ニードルが、布地スロットへ挿入された物品を突き通すまで、ニードルアセンブリを前方に進める。次に、トリガーをさらに押して、中空ニードルの中を通してプラスチックファスナーを物品まで繰り出す。トリガーを解放してニードルアセンブリを後退させることによって、この方法は完了する。
【0011】
本発明はまた、プラスチックファスナーを繰り出すハンドツールの摩滅ニードルを交換する方法に関するものである。方法は、最初に、銃身部分およびハンドル部分を有する銃形状のケーシングを備えたハンドツールを準備するステップを含む。ケーシングは、銃身部分の前部にニードルアセンブリ開口部を有する。ハンドツールは、さらに、中空ニードル、ニードルアセンブリ、トリガー、およびアンビルを備える。アンビルは、ニードルガードと、主要部分と、ニードルガードを主要部分から切り離す布地スロットとを有する。次に、方法は、保護ニードルケーシングを備えた交換ニードルを準備するステップを含む。交換ニードルは、尖端、ステム、およびベース部分を有する。ニードルケーシングは、第1の端部、第2の端部、および管状本体を有する。交換ニードルの尖端およびステムは、ケーシングの第1の端部に挿入される。次に、方法は、ニードルケーシングの第2の端部をアンビルのニードルガードに挿入するステップを含む。その後、トリガーを押下して、中空ニードルの尖端およびステムが、ニードルケーシングの第2の端部に挿入されるまで、ニードルアセンブリを前方に進める。次に、方法は、アンビルのニードルガードからニードルケーシングを取り除いて、トリガーを解放するステップを含む。その後、ニードルケーシングの第1の端部をアンビルのニードルガードに挿入する。次に、トリガーを押下して、交換ニードルが、ニードルアセンブリとともに配置されるまで、ニードルアセンブリを前方に進める。方法は、ニードルガードからニードルケーシングを取り除いて、トリガーを解放することによって、完了する。
【0012】
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明から当業者には明らかとなるであろう。本発明の好ましい他の実施形態を示すと同時に幾多の実施形態および特定の例の詳細な説明を提示したがこれらは単に例として提示しただけであり、これに限定されるものではないことを理解されたい。本発明の範囲内の多くの変更および改変は、本発明の精神を逸脱することなく行うことが可能であり、本発明は、そのような改変のすべてを含む。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の前述ならびに他の目的および利点は、添付の図面と併せて以下の本発明の目下の好ましい典型的な実施形態のより詳細な説明を参照することにより、より完全に理解され、自明となるであろう。
【0014】
【図1】本発明の左側の側面図である。
【0015】
【図2】本発明の左後方側面の斜視図である。
【0016】
【図3】本発明のケーシングの左側面をワイヤーフレーム中に示す、本発明の左前方側面の斜視図である。
【0017】
【図4】本発明のハンドツールで使用される交換ニードルおよびニードルケーシングの左前方側面の斜視図である。
【0018】
【図5】ニードルケーシングを使ってハンドツールから摩滅ニードルを取り外すプロセスを示す本発明の左後方側面の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
この文書で開示した器具および方法を、図に関して例を用いて詳述する。特段の断りのない限り、全図面を通して、図の類似番号は、同一要素、類似要素または対応する要素の参照番号を示す。自明であるが、開示され記述された例、機構、構成、構成要素、要素、器具、方法、材料などへの改変は、実行可能であり、特定の用途に対しては望ましい場合がある。この開示では、特定の形状、材料、技術、機構などのあらゆる識別は、提示される特定の例に関連があるか、単にそのような形状、材料、技術、機構などの一般的な記述に過ぎないかのいずれかである。特定の詳細または例の識別は、特段の指示がない限り、強制的または限定的と解釈されるものではないし、そう解釈されるべきではない。
【0020】
ここで、図1、2、および3を参照すると、プラスチックファスナーを繰り出すハンドツール1が示されている。なお、本発明に関係しないハンドツール1の部分は、本明細書では、詳細に示さないし、説明もしない。
【0021】
ハンドツール1は、銃形状のケーシング10を備える。ケーシング10は、銃身部分15とハンドル部分20とを備える。ケーシング10は、右半分30と左半分35とから成る。両半分30、35は、共同で、銃身部分15の前部付近に位置するニードルアセンブリ開口部16と、ハンドル部分20の前部に位置するトリガースロット21とを画定する。複数の4つのアセンブリポスト500、501、502、503が、右半分30の中に形成されている。第1のアセンブリポスト500は、銃身部分15の前面近くにあり、第2のアセンブリポスト501は、ニードルアセンブリ開口部16の前面近くにあり、第3のアセンブリポスト502は、銃身部分15の後部近くにあり、および第4のアセンブリポスト503は、ハンドル部分20の底部近くにある。4つのアセンブリ穴505、506、507、508は、左半分35に形成されている。ケーシング10の左半分35と右半分30とをくっつけると、4つのアセンブリ穴505、506、507、508は、4つのアセンブリポスト500、501、502、503と並んで位置決めされる。複数の4本のアセンブリネジ515、516、517、518は、アセンブリ穴505、506、507、508を通してアセンブリポスト500、501、502、503の中にねじ込まれ、ケーシング10の左半分35と右半分30とを一緒に固定する。
【0022】
トリガー40は、ケーシング10に枢動可能に取り付けられる。トリガー40は、トリガースロット21を通り抜けて延在する。第1のトリガーアーム41は、トリガー40の底部から延在する。第1のトリガーアーム41の一端は、トリガー40の底部に枢動可能に連結されているが、第1のトリガーアーム41の他端は、ハンドル部分20の中央でアンカーポイント23に枢動可能に固定される。第1のコイルばね46は、第1のトリガーアーム41の周りに巻かれる。第1のコイルばね46は、トリガー40の底からアンカーポイント23へと延在する。第2のトリガーアーム42は、第1のトリガーアーム41をニードルアセンブリアーム43に連結している。第2のトリガーアーム42の一端は、第1のアンカーポイント23に枢動可能に固定されているが、第2のトリガーアーム42の他端は、ニードルアセンブリアーム43に枢動可能に連結されている。
【0023】
ハンドツール1は、銃身部分15の前部に載置されたアンビル45をさらに備える。アンビル45は、ニードルガード50および主要部分55を備える。ニードルガード50は、ニードルガード50および主要部分55の両方の右側に沿って延在するアンビルアーム53によって主要部分55に連結される。ニードルガード50は、静的部分51および動的部分56を有する。静的部分51は、ニードルガード先端94を隠すニードルアクセスドア57を備える。静的部分51は、実質的に長方形の形状であり、ニードルアクセスドア57と共に配向され、ニードルガード先端94は、銃身部分15から向きがそれている。動的部分56は、表面92および傾斜面91を有する。同様に、静的部分51は、表面96および傾斜面97を有する。動的部分56は、動的部分56の表面92が、銃身部分15の前部に面した状態で、静的部分51内に載置される。動的部分56は、第2のコイルばね93(不図示)によって静的部分51から外方へ離れる方向に付勢される。しかし、考えられることは、第2のコイルばね93を板ばね、弾力のあるプラスチックタブ、または他の適切な付勢手段に置き換えてもよい。動的部分56が、静的部分51から完全に離れる方向に付勢されるとき、動的部分56の表面92は、主要部分55の端部から離れる方向に非常に短い距離の間隔を置いて配置される。動的部分56が、静的部分51内に載置された状態で、ニードルガード50は、ニードルガード先端94を通って動的部分56の表面92まで延在する円形通路98を有する。ニードル照準溝99は、円形通路98の左側から外方へニードルガード50の左側壁まで延在する。ニードル照準溝99は、円形通路98への目視通路を形成する。
【0024】
布地スロット52は、ニードルガード50を主要部分55から切り離している。布地スロット52は、アンビル45の長さに対して実質上垂直に延在し、アンビルアーム53を除くアンビル45の全幅に延在する。主要部分55は、主要部分55の前部から上方に延在するリミッター壁410と、主要部分55の前部から下方に延在する第1のアンビルタブ221とを備える。第1のアンビルタブ221は、実質上正方形であり、U字形状の溝222を有する。第2のアンビルタブ225は、主要部分55の後部に向けて設けられている。第2のアンビルタブ225は、主要部分55の右壁と一体形成されたU字形状の溝226から成る。
【0025】
第1のアンビルタブ221および第2のアンビルタブ225は、第1のアセンブリポスト500および第2のアセンブリポスト501と協同して、アンビル45を銃身部分15の前部に固定する。第1のアンビルタブ221のU字形状の溝222は、第1のアセンブリポスト500を係合する一方、第2のアンビルタブ225のU字形状の溝226は、第2のアセンブリポスト501を係合する。アセンブリねじ505、506、507、508をアセンブリ穴を通してアセンブリポスト500、501、502、503にねじ込んで、ケーシング10の右半分30および左半分35を一緒に締め付けるにつれて、ケーシング10の右半分30および左半分35は、ケーシング10の右半分30および左半分35の間に延在する第1および第2のアンビルタブ221、225上に力を加え始める。一旦アセンブリねじ505、506、507、508を完全に締め付けて、ケーシング10の右半分30および左半分35を一緒にきつく締め付けると、ケーシング10の右半分30および左半分35によって第1および第2のアンビルタブ221、225上に与えられる力は、アンビル45をハンドツール1の銃身部分15の前部に固定する際に、第1および第2のアンビルタブのU字形状の溝222、226をさらに加勢する。
【0026】
ハンドツール1は、さらに中空ニードル75を備える。ニードル75は、先端80、ステム部分85、およびベース部分90を有する。ベース部分90は、ニードルスライド95の中に載置される。リミッター220は、ニードルスライド95の最前端から延在している。ベース部分90は、ニードルロック100によりニードルスライド95に固定される。ニードルロック100には、ねじ付き部分101(不図示)および溝付き端102がある。ねじ付き部分101は、ニードルロック開口部103にねじ込まれる。ニードルロック開口部103は、ニードル75が、ニードルスライド95の内部に載置されるとき、ベース部分90の一部と交差する。ベース部分90は、ニードル75が、ニードルスライド95に対して載置されるとき、ニードルロック開口部103と並ぶニードルロック溝104(不図示)を有する。ニードルロック100がニードルロック開口部103に完全にねじ込まれたとき、ニードルロック溝104はニードルロック100を受け入れ、それによって、中空ニードル75はニードルスライド95に固着される。
【0027】
ニードルスライドカバー110は、ニードルスライド95に取り付けられる。ニードルアセンブリアーム43は、ニードルスライドカバー110の底部から下方に延在する。一緒に、ニードルスライド95およびニードルスライドカバー110は、ニードルアセンブリ105を形成している。ニードルスライド95およびニードルスライドカバー110が、互いに固定されて、ニードルアセンブリ105を形成するとき、ニードルスライドカバー110は、左のニードルアセンブリ108を構成し、ニードルスライド95は、右のニードルアセンブリ109を構成する。第1のリッジ106は、左のニードルアセンブリ108の底端部に沿って縦方向に延在し、第2のリッジ107(不図示)は、右のニードルアセンブリ109の底端部に沿って縦方向に延在する。第1の溝115は、左半分35の銃身部分15の内部に形成される。第2の溝120は、右半分30の銃身部分15の内部に形成される。第1および第2の溝115、120は、銃身部分15の前部から後部まで実質上平行に延在する。第1および第2の溝115、120は、第1および第2のリッジ106、107と協同してニードルアセンブリ105を銃身部分15内に摺動可能に固定し、ニードルアセンブリ105を銃身部分15内で縦方向の移動に制限している。
【0028】
以下に図4を参照すると、交換ニードル305がニードルケーシング300に挿入された状態で示されている。ニードルケーシング300は、実質的に円筒形状の本体310を有し、本体310の第1の端316に第1の開口部315と、本体310の第2の端321に第2の開口部320とを有する。円筒形状の本体310は、ニードルガード50の円形通路98の直径よりわずかに大きい直径を有する。開口部315、320は、交換ニードル305の直径よりわずかに小さい直径を有する。したがって、交換ニードル305が、第1の開口部315に完全に挿入されたとき、第1の開口部315と交換ニードル305との間に締りばめが作られる。この締りばめによって、交換ニードル305は、第1の開口部315内に保持されることになる。
【0029】
制限リッジ325が、保護ケーシング300の中央に設けられている。制限リッジ325によって、ハンドツール1ニードル75の交換は容易になると同時にまたハンドツール1の操作者によるニードルケーシング300の操作も楽になる。交換ニードル305は、先端340(不図示)、ステム部分350、およびベース部分360を備える。ベース部分360には、ニードルロック溝380がある。
【0030】
ここで、図1、2、および3を再び参照しながら、折り畳んだ状態などの所定の配置に衣料品を維持するために、プラスチックファスナーを繰り出すハンドツール1の使用方法を説明する。この検討のために、特定の状態すなわち配置に維持する物品は、男性用ドレスシャツ(図示しない)であることを前提とする。なお、本発明に関係しないハンドツールの動作は、本明細書では詳述しない。
【0031】
動作を開始するために、操作者は、最初にシャツの一部を布地スロット52に挿入する。静的部分51の傾斜面97と動的部分56の傾斜面91は、シャツを布地スロット52に導くのに役立つ。上述のように、動的部分56が、静的部分51から完全に離れる方向に付勢されるとき、動的部分56の表面92は、主要部分55の端部から離れる方向へ非常に短い距離の間隔を置いて配置される。この構造によって、操作者の指または手は、布地スロット52の空間に不注意に入らずにすむ。しかし、動的部分56が、静的部分51から完全に離れる方向に付勢されたとき、布地スロット52の幅は、男性用ドレスシャツの厚みの幅より小さい。したがって、シャツが、布地スロット52に挿入されるにつれて、シャツは、動的部分56の傾斜面91および表面58に接触し、それによって、動的部分56は、静的部分51に後退することになる。なお、動的部分56は、ドレスシャツが布地スロット52に挿入されてすぐには、完全に静的部分51に後退しない。むしろ、動的部分56は、ドレスシャツを布地スロット52に収容するために必要な量だけ後退する。したがって、動的部分56の表面92は、ドレスシャツが、布地スロット52内に位置付けられるとき、常にドレスシャツと接触し続ける。これによって、操作者の指または手が布地スロット52に不注意に入るのがさらに防がれ、操作者の負傷が防止される。
【0032】
アンビル45の構造は、作業者の負傷に対して有利に保護できる一方で、構造はまた、ハンドツール1が使用できる衣類のタイプを限定する可能性がある。上記のように、衣料品が、布地スロット52に挿入されるとき、動的部分56は、静的部分51に後退する。しかし、静的部分51の寸法は、動的部分56が、後退できる距離を限定する。一旦動的部分56の表面92が、静的部分51の表面96と同じ高さになると、動的部分56は、静的部分にそれ以上後退できなくなる。ハンドツール1で使用できる衣料品の最大厚みは、動的部分56が、静的部分51の中に完全に後退した状態で、布地スロット52の幅によって決定される。動的部分が完全に後退した状態で、衣料品の厚みが、布地スロット52の幅を超えている場合、衣料品を布地スロット52の中に収めることができないため、ハンドツール1は、衣料品を通してプラスチックファスナーを固定できなくなる。より厚い材料製の衣類(すなわち、デニムジーンズ)は、より薄い材料製の衣類(すなわち、綿のTシャツ)よりかなり厚い。したがって、考えられることは、ハンドツール1に複数のアンビル45を準備するとよいということである。その結果、各アンビル45を規定の厚みレンジの布地の用途に適合できるようになる。
【0033】
アンビル45を交換するためには、操作者は、先ず4本のアセンブリねじ515、516、517、518をゆるめるが、取り外さない。この方法により、ケーシング10の左半分35および右半分30を互いからわずかに引き離すことができる。上述のように、ケーシング10の右半分30と左半分35との間に延在し、アンビル45を銃身部分15の前部に固定する際に支援する第1および第2のアンビルタブ221、225にケーシング10の右半分30および左半分35は、力を加えている。アセンブリねじ515、516、517、518をゆるめると、この力が除去され、アンビル45をハンドツール1から取り外しできる。アセンブリねじ506、507、508、509をゆるめた状態で、操作者は、ここで、アンビル45をハンドツール1から取り外すことができる。新しいアンビル45を設置するためには、操作者は、先ず第1および第2のアンビルタブ221、225を第1および第2のアセンブリポスト500、501に合致させなければならない。操作者は、次に、第1のアンビルタブ221のU字形状の溝222が、第1のアセンブリポスト500に係合する一方で、第2のタブ225のU字形状の溝226が、第2のアセンブリポスト501に係合するように、銃身部分15の前部にアンビル45を下ろす。アセンブリねじ516、517、518、519を締め付け、それにより、アンビル45をハンドツール1に堅く固定すると同時に、ケーシング10の右半分30および左半分35を固定しなおすことによって、操作者は、アンビル交換プロセスを完了する。
【0034】
プラスチックファスナーを繰り出すハンドツール1の使用過程に再度言及すると、ドレスシャツを布地スロット52に挿入した状態で、操作者が、次に、トリガー40を押下し、ハンドツール1を作動させると、それによって、トリガー40は、トリガースロット21の中に後退する。トリガー40が、トリガースロット21の中に後退することによって、第1のトリガーアーム41は、アンカー23のまわりで時計回りに回転し、それによって、第2のトリガーアーム42もまたアンカー23のまわりで時計回りに回転する。第2のトリガーアーム42の回転によって、ニードルアセンブリアーム43は、ハンドル部分20の後部から離れて、銃身部分15の前部の方へ旋回する。ニードルアセンブリアーム43が、ニードルアセンブリ105に連結しているため、このニードルアセンブリアーム43の動きによって、ニードルアセンブリ105は、銃身部分15の前部の方へ移動する。ニードルアセンブリ105は、ニードルスライド95上のリミッター220が、アンビル45のリミッター壁410と接触するまで前進移動を続け、それによって、ニードルアセンブリ105は、銃身部分15の前部へさらに進むことを妨げられる。ニードルアセンブリ105が、銃身部分15の前部へ進むにつれて、ニードルアセンブリ105に載置された中空ニードル75も同様に前進する。中空ニードル75が前進するにつれて、先端80は、布地スロット52に挿入されたドレスシャツを突き通して、円形通路98の中をニードルガード先端94まで進む。一旦リミッター220が、リミッター壁410と接触すると、先端80は、ニードルアクセスドア57とほぼ接触する。操作者がさらにトリガー40を押下することによって、プラスチックファスナーが中空ニードル75の鋭い先端80を通って繰り出され、それによって、ドレスシャツを折り畳んだもしくは他の予め決められた状態で維持するように、シャツが一緒に固定される。
【0035】
なお、ニードル照準溝99は、プラスチックファスナーの正確な配置の役に立つ。ニードル照準溝99は、円形通路98への目視通路を形成する。円形通路98は、ハンドツール1の作動中にニードル75が進む平面と同一の平面に置かれる。シャツを布地スロット52に挿入した状態で、操作者は、ニードル照準溝99により、ニードル75および円形通路98の両方を容易に見ることができる。ニードル75が、円形通路98の中を移動するため、およびニードル照準溝99が、円形通路98への目視通路を形成するため、操作者は、一旦ハンドツール1が作動すると、ニードル75が衣料品を突き通す場所を高水準の正確さで予測できる。したがって、操作者は、ハンドツール1が衣料品にプラスチックファスナーを固定する場所を正確に決定できる。
【0036】
ハンドツール1の操作に再度言及すると、一旦プラスチックファスナーが、ハンドツール1からされると、操作者は、トリガー40を解放できる。ニードルアセンブリ95は、一旦トリガーが解放されると、ニードルアセンブリ95が銃身部分15の後部の方へ後退することになる後方付勢下にある。銃身部分15の後部へニードルアセンブリ95が移動することによって、トリガー40もまたトリガースロット21から延在することになる。ニードルアセンブリ95が、銃身部分15の後部へ戻るにつれて、ニードル75も同様に円形通路98を通じてニードルアクセスドア57から、および布地スロット52に挿入されたドレスシャツから後退する。ニードル75およびニードルアセンブリ95が後退すると、操作者は、次に、ドレスシャツを布地スロット52から取り外し、シャツの異なる位置に新たなプラスチックファスナーを固定するためにドレスシャツを布地スロット52に再配置するか、または新たなシャツを布地スロット52に挿入する。
【0037】
ここで、図4および5に注目しながら、ニードルケーシング300を使って摩滅ニードルを新しいニードルと交換する方法を以下で説明する。図4は、ハンドツール1用の交換ニードル305が出荷される方法を表す。交換ニードル305は、ニードル305の先端340およびステム部分350の一部が、ニードルケーシング300の第1の開口部315に確実に挿入された状態で出荷される。ケーシング300がすでに装着された状態で交換ニードル305を出荷することは、2つの目的にかなう。第1の目的は、交換ニードル305の出荷または収納中に、交換ニードル305に接触する人すべてを針刺し事故から保護する。第2の目的は、交換ニードル305の先端340が、鈍くなることから保護し、さらにニードル305のステム350が、曲がったり折れたりすることから保護する。
【0038】
摩滅ニードルの交換を開始するためには、操作者は、先ずニードルアクセスドア57をニードルガード先端94および円形通路98が見えるようにスライドさせる。次に、操作者は、ニードルケーシング300の第2の端321をガード先端94および円形通路98に挿入する。操作者は、次に、ニードルケーシング300をニードルガード50の中に、動的部分56の表面92の方へ制限リッジ325がニードルガード50の先端94と接触するまで押し込む。このように、ニードルケーシング300が、円形通路98にさらに挿入されないようにする。上述のように、ニードルケーシング300の円筒形状の本体310の直径は、ニードルガード50の円形通路98の直径よりわずかに大きい。したがって、一旦ニードルケーシング300をニードルガード50の先端94に挿入して押し込めば、操作者は、ニードルケーシング300から手を放してもよい。ニードルケーシング300は、ニードルケーシング300の本体310と円形通路98との間に作られる締りばめの結果としてニードルガード50の内部に配置されたままとなる。次に、摩滅ニードルの交換を続けるためには、操作者は、ツールをニードルロック100の溝付き端102に挿入して、反時計回りにニードルロック100を回転させることによって、ニードルロック開口部103からニードルロック100を取り外す。一旦ニードルロック100をニードルロック開口部103から取り外すと、ベース部分90は、もはやニードルスライド95の中に固定されず、したがって、中空ニードル75は、自由にハンドツール1から取り外せる。制限リッジがニードルガード50の先端94と接触した場合、中空ニードル75の先端80は、ニードルケーシング300の第2の開口部320に部分的に挿入される。しかし、ニードル75のステム部分85が、第2の開口部320にまだ挿入されていないため、ニードル75とニードルケーシング300との間の締りばめは、まだ確立されていない。したがって、ニードル75をハンドツール1から取り外すためには、まだニードルケーシング300を使用できない。
【0039】
必要な締りばめを作るためには、操作者は、制限リッジ325を確実にニードルガード50の先端94と堅く接触したままにするために、先ずニードルケーシング300をつかんで、ニードルケーシング300をニードルガード50の中へ動的部分56の表面92の方へ押し込まなければならない。上述のように、ニードルケーシング300は、ニードルケーシング300と円形通路98との間の締りばめの結果として、ニードルガード50の円形通路98で所定の位置に保持されるが、操作者は、それでも、ニードル交換プロセスのこのステップの間に、ニードルケーシング300にさらなる支持を実行しなければならない。制限リッジ325をニードルガード50の先端94に堅く押し付けた状態で、次に、操作者は、トリガー40を押下できる。上述のように、トリガー40を押下することによって、ニードルアセンブリ105は、銃身部分15の前部の方へ進む。ニードルアセンブリ105のこの移動によって、ステム85が、第2の開口部320に押し込まれ、それによって、ニードル75のステム85とニードルケーシング300との間の望ましい締りばめを作るように、ニードル75の先端80もまた第2の開口部320にさらに押し込まれることになる。ここで、ニードル75が、ニードルケーシング300の第2の開口部320で確実に保持された状態で、操作者は、本体310の第2の端321をニードルガード50の円形通路98から取り外して、ニードル75をハンドツール1から取り外すことができる。
【0040】
次に、操作者は、ケーシング300を反転させ、ニードルケーシング300の第1の端316をニードルガード50の先端94の方へ配向する。第2の端321に関して上述のプロセスと同様に、操作者は、ニードルケーシング300の第1の端316をニードルガード50の先端94に挿入して、制限リッジ325が、ニードルガード50の先端94と接触するまで、ニードルケーシング300を動的部分56の表面92の方へ押す。これにより、交換ニードル305のベース360は、ニードルスライド95の直前に置かれる。しかし、トリガー40がもはや押下されていない場合、ニードルスライド95は、交換ニードル305のベース360からは間隔をあけて配置される。したがって、操作者は、ニードルアセンブリ105を前進させて、ニードルスライド95を交換ニードル305のベース360と接触させるために、トリガー40を押下しなければならない。トリガー40が依然として押下され、交換ニードル305のベース360がニードルスライド95内に静止している場合、操作者は、ツールをニードルロック100の溝付き端102に挿入して、時計回りにニードルロック100を回転させることによって、ニードルロック100をニードルロック開口部103の中に戻すことができる。一旦ニードルロック100をニードルロック開口部103内に確実に配置すると、交換ニードル305のベース360は、ハンドツール1に固定される。しかし、交換ニードル305のステム350とニードルケーシング300の第1の開口部315との間の締りばめの力は、ニードルアセンブリ105の後方付勢の力より強い。したがって、操作者は、アンビル45の円形通路98からニードルケーシング300を取り外し、交換ニードル305をニードルケーシング300から解放しなければならない。一旦ニードルケーシング300が取り外されると、ニードルアセンブリ105は、次に、ケーシング10の銃身部分15の後部へ自由に戻る。操作者は、ここでニードルアクセスドア57を閉じることができ、ハンドツール1は、交換ニードル305が装着された状態でさらに使用できる状態になる。
【0041】
したがって、新規のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツールが記載されたことが分かる。最も実際的かつ好ましい実施形態であると現在考えられるものに関連して本発明を説明してきたが、当業者には明らかなように、本発明は、開示した実施形態に限定されるものではなく、それらの多くの修正物および同等物を本発明の範囲内で作ることが可能であり、本発明の範囲は、すべての同等の構造物および製品を網羅するように添付の特許請求の範囲の最も広い解釈を与えられるものである。
【符号の説明】
【0042】
1 ハンドツール
10 ケーシング
16 ニードルアセンブリ開口部
21 トリガースロット
40 トリガー
45 アンビル
50 ニードルガード
52 布地スロット
57 ニードルアクセスドア
75 ニードル
98 円形通路
99 ニードル照準溝
100 ニードルロック
105 ニードルアセンブリ
300 ニードルケーシング
305 交換ニードル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックファスナーを繰り出すハンドツールであって、
銃形状のケーシングと、ここで、前記ケーシングは、銃身部分およびハンドル部分を備え、前記ケーシングは、前記銃身部分の前部にニードルアセンブリ開口部と、前記ハンドル部分の前部にトリガースロットとをさらに備えるものであり、
中空ニードルと、
ニードルアセンブリと、ここで、前記ニードルアセンブリは、実質的に前記ケーシング内に配置される後退位置と、前記ニードルアセンブリ開口部を通って実質的に前記ケーシングの外に配置される延在位置との間で前後に摺動的に移動可能であり、前記中空ニードルは、前記ニードルアセンブリの一端に配置されるものであり、
トリガーと、ここで、前記トリガーは、前記ケーシング内で枢動可能に載置され、前記トリガースロットから外に延在し、前記トリガーは、前記ニードルアセンブリを前記後退位置と延在位置との間で移動させることができるものであり、
アンビルとを含み、ここで、アンビルは、ニードルガード、主要部分、および布地スロットを備え、前記布地スロットは、前記ニードルガードを前記主要部分から切り離しているものである
ことを特徴とする、プラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項2】
前記ハンドツールは、衣料品を折り畳んだ状態に維持するために、プラスチックファスナーを繰り出すことを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項3】
前記ニードルガードは、ニードルアクセスドアを備えていることを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項4】
前記ニードルガードは、静的部分および動的部分を有し、前記動的部分は、前記静的部分の内部に載置され、前記静的部分から離れる方向に付勢されることを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項5】
前記動的部分は、コイルばねによって付勢されることを特徴とする、請求項4に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項6】
前記動的部分は、板ばねによって付勢されることを特徴とする、請求項4に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項7】
前記動的部分は、弾力のあるプラスチックタブによって付勢されることを特徴とする、請求項4に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項8】
前記静的部分および前記動的部分のそれぞれは、前記布地スロットに布地を導入するための傾斜面を備えることを特徴とする、請求項4に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項9】
前記中空ニードルは、ニードルロックによって前記ニードルアセンブリに選択可能にロックできることを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項10】
前記ニードルガードは、円形通路およびニードル照準溝を有し、前記ニードル照準溝は、前記円形通路への目視通路を形成することを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項11】
前記中空ニードルは、ニードルケーシングを備えていることを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項12】
前記ニードルケーシングは、摩滅ニードルを前記ハンドツールから取り外すために使用できることを特徴とする、請求項11に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項13】
前記ニードルケーシングは、交換ニードルを前記ハンドツールに装着するために使用できることを特徴とする、請求項11に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項14】
前記ニードルケーシングは、前記ニードルを破損から保護することを特徴とする、請求項11に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項15】
前記アンビルは、複数の異なるアンビルと交換可能であり、各アンビルは異なる構成を有することを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツール。
【請求項16】
品質表示タグを物品に付けるためにプラスチックファスナーを繰り出すハンドツールの使用方法であって、
銃身部分およびハンドル部分を備える銃形状のケーシングを有するハンドツールを準備するステップと、ここで、前記ケーシングは、前記銃身部分の前部にあるニードルアセンブリ開口部と、中空ニードルと、ニードルアセンブリと、トリガーと、アンビルとを備え、前記アンビルは、ニードルガード、主要部分、および布地スロットを有し、前記布地スロットは、前記ニードルガードを前記主要部分から切り離しているものであり、
衣料品である物品の一部を前記布地スロットに挿入するステップと、
前記中空ニードルが、前記布地スロットに挿入されている前記物品を突き通すまで、前記ニードルアセンブリを前方に進めるために、前記トリガーを押下するステップと、
前記中空ニードルを通してプラスチックファスナーを繰り出し、前記物品を折り畳んだ状態で維持するために、前記トリガーをさらに押下し続けるステップと、
前記ニードルアセンブリを後退させるために、前記トリガーを解放するステップと、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項17】
プラスチックファスナーを繰り出すハンドツールのニードルを交換する方法であって、
銃身部分およびハンドル部分を備える銃形状のケーシングを有するハンドツールを準備するステップと、ここで、前記ケーシングは、前記銃身部分の前部にあるニードルアセンブリ開口部と、中空ニードルと、ここで前記ニードルは、先端、ステム、およびベース部分を有するものであり、ニードルアセンブリと、トリガーと、アンビルとを備え、前記アンビルは、ニードルガード、主要部分、および布地スロットを有し、前記布地スロットは、前記ニードルガードを前記主要部分から切り離しているものであり、
保護ニードルケーシングを備えた交換ニードルを準備するステップと、ここで、前記交換ニードルは、先端、ステム、およびベース部分を有し、前記保護ニードルケーシングは、第1の端部、第2の端部、および管状本体を有し、前記交換ニードルの前記ステムの前記先端は、前記保護ニードルケーシングの前記第1の端部に挿入されているものであり、
前記保護ニードルケーシングの前記第2の端部を前記アンビルの前記ニードルガードに挿入するステップと、
前記中空ニードルの前記先端および前記ステムが、前記第2の端部に挿入されるまで、前記ニードルアセンブリを前方に進めるために、前記トリガーを押下するステップと、
前記保護ニードルケーシングを前記アンビルの前記指ガイド部分から取り外すステップと、
前記トリガーを解放するステップと、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項18】
前記保護ニードルケーシングの前記第1の端部を前記アンビルのニードルガードに挿入するステップと、
前記交換ニードルの前記ベースが、前記ニードルアセンブリ内に配置されるまで、前記ニードルアセンブリを前方に進めるために、前記トリガーを押下するステップと、
前記保護ニードルケーシングを前記アンビルの前記ニードルガードから取り外すステップと、
前記トリガーを解放するステップと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項16に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツールのニードルを交換する方法。
【請求項19】
前記ハンドツールは、ニードルロックをさらに有することを特徴とする、請求項17または18に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツールのニードルを交換する方法。
【請求項20】
前記保護ニードルケーシングの前記第2の端部を前記アンビルの前記指ガイド部分に挿入するステップの後、前記ニードルロックをアンロックするステップをさらに有することを特徴とする、請求項19に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツールのニードルを交換する方法。
【請求項21】
前記交換ニードルの前記ベースが、前記ニードルアセンブリ内に配置されるまで、前記ニードルアセンブリを前方に進めるために前記トリガーを押下するステップの後、前記ニードルロックをロックするステップをさらに有することを特徴とする、請求項19に記載のプラスチックファスナーを繰り出すハンドツールのニードルを交換する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−519598(P2013−519598A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552982(P2012−552982)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際出願番号】PCT/US2011/024302
【国際公開番号】WO2011/100399
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(511205046)エイブリィ デニソン コーポレーション (15)
【Fターム(参考)】