説明

新規三環系スピロピペリジン化合物、それらの合成およびケモカイン受容体活性モジュレーターとしてのそれらの使用

式(I)
【化1】


〔式中、R、R、R、R、R、R、およびR10は明細書に定義の通りである。〕
の化合物を記載する。本発明はまた、該化合物を含む医薬組成物および該化合物の治療における使用にも関する。本発明は、さらに該化合物の製造方法およびその製造に有用な新規中間体に関する。その他、本発明は、新規化合物の塩および多形形態ならびにその製造方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】

〔式中、
はハロゲンであり;
は水素またはヒドロキシルであり;
10は水素またはC1−3アルキルであり;
は−CONR、−N(H)C(O)R11または−N(H)C(O)NRであり、ここで、RおよびRは、水素、CアルキルまたはCシクロアルキルから独立して選択されるか、または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、4−7員ヘテロ環式環を形成し、それは、所望により1個以上のヒドロキシ基で置換されていてよく;
11はCアルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、アダマンチル、C5−6シクロアルケニル、フェニルまたは窒素、酸素、および硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む飽和または不飽和5−10員ヘテロ環式環系であり、この各々は、所望によりニトロ、ヒドロキシル、オキソ、ハロ、カルボキシル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキル(alky)カルボニル、C1−6アルコキシカルボニル、フェニルまたは−NHC(O)Rから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてよく;
はC1−6アルキル、アミノまたはフェニルであり;
は水素またはハロであり;
およびRは、独立して水素またはCアルキルから選択されるか、または
およびRは、それらが結合している炭素原子と一体となって3−7員飽和シクロアルキル基を形成する。〕
の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項2】
が塩素およびフッ素から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
がヒドロキシルである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
10が水素である、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
が−CONRまたは−N(H)C(O)NRであり、ここで、RおよびRが請求項1で定義の通りである、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
およびRが水素またはCアルキルから選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
およびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、所望により1個以上のヒドロキシ基で置換されていてよい4−7員ヘテロ環式環を形成する、請求項5に記載の化合物。
【請求項8】
が基−N(H)C(O)R11であり、ここで、R11が請求項1で定義の通りである、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
11が水素、C1−6アルキルまたはC3−7シクロアルキルから選択される、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
が水素または塩素である、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
およびRが、独立して水素またはCアルキルから選択される、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
およびRが両方とも水素であるかまたは両方ともメチルのいずれかである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
式(IA)
【化2】

〔式中、R、R、RおよびR10は請求項1で定義の通りである。〕
の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項14】
式(IB)
【化3】

〔式中、R、R、R、R、R、RおよびR10は請求項1で定義の通りである。〕
の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項15】
式(IC)
【化4】

〔式中、R、R、R、R、RおよびR10は請求項1で定義の通りである。〕
の化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項16】
双性イオン形態である、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
(4−(アセチルアミノ)−2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}フェノキシ)酢酸;
(4−(アセチルアミノ)−3−{[(2S)−3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}フェノキシ)酢酸;
(4−(アセチルアミノ)−2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−フルオロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}フェノキシ)酢酸;
{2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(メチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}酢酸;
2−{2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(メチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチルプロパン酸;
{2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}酢酸;
2−{2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチルプロパン酸;
(2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−{[(3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]カルボニル}フェノキシ)酢酸;
2−{2−クロロ−5−{[(2R)−3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(メチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチルプロパン酸;
2−{2−クロロ−5−{3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチル−プロパン酸;および
2−[5−{[(2S)−3−(7−tert−ブチル−5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−2−クロロ−4−(メチルカルバモイル)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸、
または薬学的に許容されるその塩から選択される、化合物。
【請求項18】
(4−(アセチルアミノ)−2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−フルオロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}フェノキシ)酢酸、ヒドロクロライド;
2−{2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(メチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチルプロパン酸水酸化ナトリウム;
2−{2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチルプロパン酸ヒドロクロライド;
2−{2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチル−プロパン酸トリフルオロアセテート;
2−{2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチル−プロパン酸p−トルエンスルホネート;
2−{2−クロロ−5−{3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチル−プロパン酸トリフルオロアセテート;および
2−[5−{[(2S)−3−(7−tert−ブチル−5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−2−クロロ−4−(メチルカルバモイル)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸トリフルオロアセテート
から選択される化合物。
【請求項19】
化合物2−{2−クロロ−5−{3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(ジメチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチルプロパン酸。
【請求項20】
化合物2−{2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−クロロ−1'H,3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(メチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチルプロパン酸。
【請求項21】
少なくとも以下の特徴的X線粉末回折ピーク(2θ度で示す)を示す請求項20に記載の化合物:
少なくとも以下の特徴的X線粉末回折ピーク(2θ度で示す)を示す請求項18に記載の化合物(形態A):
(1) 5.1、10.2および12.9、または
(2) 5.1、8.9および13.2。
【請求項22】
少なくとも以下の特徴的X線粉末回折ピーク(2θ度で示す)を示す、請求項20に記載の化合物(形態C):
(1) 4.5、8.9および12.8、または
(2) 4.5、8.6および10.6。
【請求項23】
少なくとも以下の特徴的X線粉末回折ピーク(2θ度で示す)を示す、請求項20に記載の化合物(形態F):
(1) 7.5、9.2および10.7、または
(2) 7.5、8.9および11.1。
【請求項24】
少なくとも以下の特徴的X線粉末回折ピーク(2θ度で示す)を示す、請求項20に記載の化合物(形態G):
(1) 4.8、12.2および15.4、または
(2) 4.8、9.7および13.7。
【請求項25】
図1〜7に示すものと実質的に同一のX線粉末回折パターンを有する、請求項20に記載の実質的に純粋な化合物。
【請求項26】
請求項1〜25のいずれかに記載の式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩と薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤および/または担体を含む、医薬組成物。
【請求項27】
付加的治療剤をさらに含む、請求項26に記載の医薬組成物。
【請求項28】
請求項1〜25のいずれかに記載の化合物または請求項26または27に記載の組成物を含む、医薬デバイス。
【請求項29】
治療に使用するための、請求項1〜25のいずれかに記載の式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項30】
呼吸器疾患の処置用医薬の製造における、請求項1〜25のいずれかに記載の式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩の使用。
【請求項31】
気道疾患、炎症性疾患、COPDおよび/または喘息処置用医薬の製造における、請求項1〜25のいずれかに記載の式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩の使用。
【請求項32】
呼吸器疾患、気道疾患、炎症性疾患、COPDおよび/または喘息に罹患しているまたはリスクのある患者における該疾患の処置方法であって、該患者に治療的有効量の治療的有効量の、請求項1〜25のいずれかに記載の式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、方法。
【請求項33】
請求項1〜25のいずれかに記載の式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩を吸入により投与する、請求項33に記載の方法。
【請求項34】
活性成分として、請求項1〜25のいずれかに記載の式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩を含む、呼吸器疾患、気道疾患、炎症性疾患、COPDおよび/または喘息の処置用医薬。
【請求項35】
請求項1に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩の製造方法であって;
(a) Rがヒドロキシル基であるとき、式(II)
【化5】

〔式中、Rは請求項1において定義の通りである。〕
の化合物と、式(III)
【化6】

〔式中、R、R、R、RおよびR10は請求項1において定義の通りであるか、またはその保護された誘導体であり、そしてR14はカルボキシまたはその保護された誘導体である。〕
の化合物を反応させるか;または
(b) Rがヒドロキシル基であるとき、式(IV)
【化7】

〔式中、RおよびR10は請求項1において定義の通りである。〕
の化合物と、式(V)
【化8】

〔式中、R、R、RおよびRは請求項1において定義の通りであり、そしてR14はカルボキシまたはその保護された誘導体ある。〕
の化合物を、適当な塩基の存在下で反応させるか:または
(c) 上記で定義の式(II)の化合物と、式(VI)
【化9】

〔式中、Lは脱離基であり、R、R、R、RおよびR10は請求項1において定義の通りであり、そしてR14はカルボキシまたはその保護された誘導体であり、R3'は請求項1において定義のRまたは−O−Pであり、ここで、Pは適当な保護基である。〕
の化合物を反応させるか、
(d) 式(VII)
【化10】

〔式中、R、RおよびR10は請求項1において定義の通りであり、Lは適当な脱離基、例えばハロゲン、特に塩素である。〕
の化合物と、上記で定義の式(V)を適当な塩基の存在下で反応させるか;
(e) Rが基−N(H)C(O)R11であるとき、式(IX)
【化11】

〔式中、R、R、R、R、RおよびR10は請求項1において定義の通りであり、そしてR14はカルボキシまたはその保護された誘導体である。〕
の化合物と、式(X)
【化12】

〔式中、R11は請求項1において定義の通りであり、そしてLは脱離基である。〕
の化合物を反応させるか;
(f) Rが基−CONRであるとき、式(XI)
【化13】

〔式中、R、R、R、R、RおよびR10は請求項1において定義の通りであり、R14はカルボキシまたはその保護された誘導体であり、そしてLは脱離基である。〕
の化合物と、式(XII)
HNR (XII)
〔式中、RおよびRは請求項1において定義の通りである。〕
の化合物を反応させるか;
(g) 式(XIII)
【化14】

〔式中、R、R、R、RおよびR10は請求項1において定義の通りである。〕
の化合物と、式(XIV)
【化15】

〔式中、RおよびRは請求項1において定義の通りであり、Lは脱離基であり、そしてR14はカルボキシまたはその保護された誘導体である。〕
の化合物を、適当な塩基の存在下で反応させ;
そしてその後に、望むならばまたは必要であるならば、以下の工程の1個以上を行う
(i) 得られた式(I)の化合物を異なる式(I)の化合物に変換する;
(ii) 任意の保護基を除去する;および
(iii) 式(I)の化合物の薬学的に許容される塩を形成する
ことを含む、方法。
【請求項36】
式(III)
【化16】

〔式中、R、R、R、RおよびR10は請求項1において定義の通りまたはその保護された誘導体であり、そしてR14はカルボキシまたはその保護された誘導体である。〕
の化合物、またはその塩。
【請求項37】
式(V)
【化17】

〔式中、R、R、RおよびRは請求項1において定義の通りであり、そしてR14はカルボキシまたはその保護された誘導体である。〕
の化合物。
【請求項38】
式(VI)
【化18】

〔式中、Lは脱離基であり、R、R、R、RおよびR10は請求項1において定義の通りであり、R14はカルボキシまたはその保護された誘導体であり、R3'は請求項1において定義の通りのRまたは−O−Pであり、ここで、Pは保護基である。〕
の化合物、またはその塩。
【請求項39】
式(IX)
【化19】

〔式中、R、R、R、R、RおよびR10は請求項1において定義の通りであり、そしてR14はカルボキシまたはその保護された誘導体である。〕
の化合物、またはその塩。
【請求項40】
式(XI)
【化20】

〔式中、R、R、R、R、RおよびR10は請求項1において定義の通りであり、R14はカルボキシまたはその保護された誘導体であり、そしてLは脱離基である。〕
の化合物、またはその塩。
【請求項41】
以下の工程を含む、スピロピペリジンの製造方法;
h) bocピペリドンとトリメチルスルフオキソニウムアイオダイドを塩基の存在下反応させてエポキシピペリジンを形成し、
i) 2−ブロモ−4−クロロアニソールとイソプロピルマグネシウムクロライドを反応させてアリールグリニャール試薬を形成し、次いでそれを触媒の存在下エポキシピペリジンと反応させてピペリジノールを形成し、そして
j) ピペリジノールと臭化水素酸を反応させて、スピロピペリジンを得る。
【請求項42】
以下の工程を含む、グリシジルエーテルの製造方法;
k) O−Rエステルとメチルアミンを反応させて、式XXXIII、
【化21】

〔式中、Rは請求項1で定義の通りであり、Rは、例えばC1−6アルキル、例えばメチル、エチルなどのようなエステル官能性を提供する置換基であり、そしてRは、例えばPMBのような適当な保護基である。〕
の化合物を得て、
l) 式XXXIIIとエポキシドを反応させて、式XXXV
【化22】

〔式中、Rは請求項1で定義の通りであり、Rは、例えばPMBのような適当な保護基であり、そしてLGはハロゲン、SO(ここで、R=C1−6アルキル、例えばメチル、エチルなどである)、または所望により置換されていてよいアリール、例えばフェニル、トシルまたは3−ニトロフェニルである。〕
の化合物を得る。
【請求項43】
以下の工程を含む、式IDの化合物の製造方法;
【化23】

m) スピロピペリジンHBr塩溶液を水性水酸化アンモニウムで処理して遊離塩基を放出させ、次いでこれと式XXXVの化合物を適当な溶媒中で反応させ、その後脱保護して、式XXXVIIIの化合物を所望により塩として得て、
n) 式XXXVIIIの化合物とα−ブロモカルボン酸エステルを、適当な溶媒中、塩基の存在下および高温で反応させ、続いて塩基の溶液で脱エステル化し、その後pH調節した後に濾過により単離する。
【請求項44】
が請求項1で定義の通りである、式XXXI
【化24】

の化合物。
【請求項45】
化合物4−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸、tert−ブチルエステル。
【請求項46】
が請求項1で定義の通りである、式XXXII
【化25】

の化合物。
【請求項47】
化合物5−クロロ−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシベンジルオキシ)−N−メチルベンズアミド。
【請求項48】
が請求項1で定義の通りであり、Rが水素または任意の適当な保護基である、式XXXIII
【化26】

の化合物、またはその塩。
【請求項49】
が請求項1で定義の通りである、式XXXIV
【化27】

の化合物。
【請求項50】
化合物5−クロロ−4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−N−メチル−2−((S)−1−オキシラニルメトキシ)ベンズアミド。
【請求項51】
が請求項1で定義の通りであり、そしてRが水素または適当な保護基である、式XXXV
【化28】

の化合物、またはその塩。
【請求項52】
およびRが請求項1で定義の通りである、式XXXVI
【化29】

の化合物。
【請求項53】
化合物5−クロロ−2−{[(2S)−3−(5−クロロ−3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−(p−メトキシベンジルオキシ)−N−メチルベンズアミド。
【請求項54】
およびRが請求項1で定義の通りであり、そしてRが水素または適当な保護基である、式XXXVII
【化30】

の化合物。
【請求項55】
およびRが請求項1で定義の通りである、式XXXVIII
【化31】

の化合物。
【請求項56】
化合物5−クロロ−2−{[(2S)−3−(5−クロロ−3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−ヒドロキシ−N−メチルベンズアミド、トリフルオロ酢酸。
【請求項57】
〜Rが請求項1で定義の通りであり、Rが水素または例えばC1−6アルキル、例えばメチル、エチルようなエステル官能性を提供する置換基である、式ID
【化32】

の化合物。
【請求項58】
以下の工程を含む、RおよびRが独立してC1−6アルキルのようなエステル官能性を提供する任意の置換基、所望により置換されていてよいアリールアルキルであるか、またはRが水素である、式IEの化合物の製造方法;
【化33】

o) 安息香酸エステルとα−ブロモカルボン酸エステルまたはα−ブロモカルボン酸を塩基の存在下で反応させて、式XXXIXの化合物を形成し、
【化34】

p) 式XXXIXの化合物とメチルアミン溶液を反応させて、式XXXXの化合物を得て、
【化35】

q) 式XXXXの化合物とエポキシドを反応させて、式XXXXIの化合物の化合物を得て、
【化36】

r) スピロ環と式XXXXIの化合物を反応させて、式IDの化合物を得て、そして
【化37】

s) Rが水素以外である場合、式IDの化合物を脱エステル化して、式IEの化合物を得る。
【請求項59】
〜Rが請求項1で定義の通りであり、RおよびRが、独立してC1−6アルキルのようなエステル官能性を提供する任意の置換基、所望により置換されていてよいアリールアルキルであるか、またはRが水素である、式XXXIX
【化38】

の化合物、またはその塩。
【請求項60】
化合物4−(1−tert−ブトキシカルボニル−1−メチルエトキシ)−5−クロロ−2−ヒドロキシ安息香酸、メチルエステル。
【請求項61】
〜Rが請求項1で定義の通りであり、そしてRが水素またはC1−6アルキルのようなエステル官能性を提供する任意の置換基、所望により置換されていてよいアリールアルキルである、式XXXX
【化39】

の化合物、またはその塩。
【請求項62】
化合物2−(2−クロロ−5−ヒドロキシ−4−メチルカルバモイルフェノキシ)−2−メチルプロピオン酸、tert−ブチルエステル。
【請求項63】
〜Rが請求項1で定義の通りであり、そしてRが水素またはC1−6アルキルのようなエステル官能性を提供する任意の置換基、所望により置換されていてよいアリールアルキルである、式XXXXI
【化40】

の化合物、またはその塩。
【請求項64】
化合物2−[2−クロロ−4−メチルカルバモイル−5−((S)−1−オキシラニルメトキシ)−フェノキシ]−2−メチルプロピオン酸、tert−ブチルエステル。
【請求項65】
化合物2−{2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−クロロ−3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(メチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチルプロパン酸、tert−ブチルエステル。
【請求項66】
〜Rが請求項1で定義の通りである、式IE
【化41】

の化合物、またはその塩。
【請求項67】
請求項1に記載の式(I)の化合物の製造における中間体としての、、式(III)、(V)、(VI)、(IX)、(XI)、(XXXI)、(XXXII)、(XXXIII)、(XXXIV)、(XXXV)、(XXXVI)、(XXXVII)、(XXXVIII)、(ID)、(XXXIX)、(XXXX)、(XXXXI)、(IE)およびその塩、または
4−(5−クロロ−2−メトキシベンジル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸、tert−ブチルエステル、
5−クロロ−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシベンジルオキシ)−N−メチルベンズアミド、
5−クロロ−4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−N−メチル−2−((S)−1−オキシラニルメトキシ)ベンズアミド、
5−クロロ−2−{[(2S)−3−(5−クロロ−3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−(p−メトキシベンジルオキシ)−N−メチルベンズアミド、
5−クロロ−2−{[(2S)−3−(5−クロロ−3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−ヒドロキシ−N−メチルベンズアミド、トリフルオロ酢酸、4−(l−tert−ブトキシカルボニル−1−メチルエトキシ)−5−クロロ−2−ヒドロキシ安息香酸、メチルエステル、
2−(2−クロロ−5−ヒドロキシ−4−メチルカルバモイルフェノキシ)−2−メチルプロピオン酸、tert−ブチルエステル、
2−[2−クロロ−4−メチルカルバモイル−5−((S)−1−オキシラニルメトキシ)−フェノキシ]−2−メチルプロピオン酸、tert−ブチルエステル、および
2−{2−クロロ−5−{[(2S)−3−(5−クロロ−3H−スピロ[1−ベンゾフラン−2,4'−ピペリジン]−1'−イル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}−4−[(メチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}−2−メチルプロパン酸、tert−ブチルエステル
から選択される化合物の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−543860(P2009−543860A)
【公表日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−520710(P2009−520710)
【出願日】平成19年7月17日(2007.7.17)
【国際出願番号】PCT/SE2007/000694
【国際公開番号】WO2008/010765
【国際公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】