説明

方向感知機構を内蔵した集積回路の動作制御方法、方向感知機構、集積回路を搭載した通信デバイス、および微少電気機械素子装置

【課題】 オブジェクト保有者の個人としてのアイデンティティは保証する方向感知機構および通信認証方法を提供する。
【解決手段】 集積回路を搭載したRFID装置と、このRFIDタグの仕草を検出するRFID読取装置で構成されるシステムにおける集積回路の動作の制御方法として、方向感知機構から入力される第1の仕草についてのデータを受信する動作と、受信された第1の仕草についての入力を第1の電気信号に変換する動作と、更に第1の電気信号を集積回路の動作制御の目的で集積回路に送信する動作を含むようにした

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通常、カードの仕草の検出および制御動作に関連した仕草検出情報の利用を目的とする方向感知機構を内蔵した集積回路の動作制御方法、方向感知機構、集積回路を搭載した通信デバイス、および微少電気機械素子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電波による個体識別(RFID)システムにおいては、無線で近くのRFIDタグの存在を検出するためにRFID読取装置を使用して、タグに格納される識別コードを読み込む。
【0003】
認証された識別コードを有するRFIDタグが検出される場合にだけ、RFIDタグの識別コードはアクセスを許容することによって被保護リソースへのアクセスを制御するために用いることができる。
【0004】
通常、認証されたRFIDタグは、許可されたユーザだけが被保護リソースにアクセスすることを確実にするために、許可されたユーザに渡される。
【0005】
しかしながら、認証されたRFIDタグが紛失されるか又は盗まれた場合は、アクセスすることが許可されていないユーザによって被保護リソースに提示されることがある。
【0006】
現在使われている稼働中のRFIDシステムは様々な異なる複雑な符号化および信号化方式を使い、その幾つかは知的所有権を有する。
【0007】
これらのシステムによって使用されるRFIDタグの代表的なものは、カードと鍵の装飾品という2つの使用形態がある。
【0008】
これらのリースされたプログラマが埋め込むことができる符号はカード発行者の各々によって許容されて、暗号化されたメディアによって制御される特定の範囲およびフォーマットに限られていて、それは個々の会社によって発行される。
【0009】
RFID装置を紙幣、クレジットカード、デビットカード、店舗のロイヤリティーカードおよび偽造を防止する試みの他の高価値品に組み込もうという提案がある。
【0010】
この考えは、高価値品を持ち運ぶ所有者のオブジェクトに格納される認証情報はオブジェクト所有者であることを証明できる正しい情報でなければならないということを根拠とする。
【0011】
ますます多くの目的でこれらのRFID装置が使われるにつれ、個人情報が盗まれる可能性が増加する。
【0012】
例えば社会保障番号、アドレス、預金口座番号、ATMピン・コード、名前、その他の極めてセンシティブな情報を高価値情報を統合されたRFID装置がデーターキャリアとして使われているケースが典型的である。
【0013】
この種の情報が盗まれる場合、オブジェクト保有者の個人としてのアイデンティティは保証されない。
【0014】
これは、RFID装置を備えているオブジェクトを使う多くの人々にとって大きな脅威となる。
【0015】
加速度センサ、ジャイロセンサなどからなる検出部は、腕振り行動に応じた加速度、角加速度などの時系列データを出力する。認識部の抽出部は、該時系列データのうちの認証に用いる区間のデータを抽出し、正規化部は該抽出されたデータを一定区間のデータに正規化し、類似度算出部は、記憶部に予め登録されていた本人の腕振り行動の登録データとの類似度を算出し、更に判定部が、該類似度が判定しきい値以上の場合に本人と判定し、逆に判定しきい値より小さい場合に他人と判定する本人認証装置が知られている(特許文献1)。
【0016】
また、マルチメディア教材を動作させ、その映像をリアルタイムで電子ホワイトボードやパソコンに映写する授業を行なう際に、問題に対する生徒の解答を挙手で確認する手段として、挙手を自動的に検知することができ、携帯する人(生徒など)の腕に装着し、センサ信号入力装置と、評価値算出装置と、短距離無線装置とを有し、センサ信号入力装置は、携帯する人の腕の上下運動、水平運動、回転運動の変化を検出し、腕の振り上げ動作を加速度データとして検出する挙手検知機が知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】特開2007−193656号公報
【特許文献2】特開2005−346016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
特許文献1に記載の本人認証装置は、携帯電話端末等に実装され、携帯電話の使用者が本当に正しい所有者か否かを検出しているだけであり、単機能しか持っておらず、単機能の設定もサーバーのアプリケーションに依存している。
【0019】
特許文献2に記載の挙手検知機は、手が挙げられたか否かだけを検出するもので、この技術には汎用性がなく、しかも置換容易な技術である。
【0020】
本発明は上記の非汎用性を解決すべく、加速度検出手段又はジャイロスコープを使った汎用性のある方向感知そうちおよび通信認証方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記の課題を解決するために本発明においては、集積回路を搭載したRFID装置と、このRFIDタグの仕草を検出するRFID読取装置で構成されるシステムにおける集積回路の動作の制御方法として、集積回路に必要な信号を送信する方向感知機構から入力される第1の仕草についてのデータを受信する動作と、受信された第1の仕草についての入力を第1の電気信号に変換する動作と、更に第1の電気信号を集積回路の動作制御の目的で集積回路に送信する動作を含むようにした。
【発明の効果】
【0022】
非接触ICカードなどに本発明の集積回路を内蔵するRFID装置を使うことにより、指紋認証などのバイオメトリック認証システムを使わなくとも簡単に本人認証ができるようになるので、例えば銀行カードやクレジットカードの紛失又は盗難があっても金融業界の被害を低減することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明実施例におけるアクセス制御システムを表すブロック図である。
【図2】本発明実施例におけるRFID装置を表すブロック図である。
【図3】本発明実施例におけるRFID装置ホルダの代替配置構造のブロック図である。
【図4】ホルダに入れられたRFID装置の断面図である。
【図5】本発明実施例における典型的な動作及び付随する仕草リストである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
RFID装置の保有者がある特定の方法で動作させるまで、データ伝送を制限するRFID装置を提供することは、本発明の課題のひとつである。
【0025】
未許可のユーザがRFID装置から機密データを解錠する予め定められた運動シーケンスを知らないと仮定すると、装置の保有者がその機密データを公表する前に、特定の方法のRFID装置を動かすことを必要とすることによって、許可されたユーザが実際に目的を持ってカードをリーダにかざす場合に、RFID装置は、潜在的に使われて、機密データの公開することを制限する。
【0026】
RFID装置の保有者が動作の予め定められたシーケンスのそれを移動しない限り、これは第三者がデータをRFID装置から盗むのを最小化するかまたは完全に防止するのに役立つ。
【0027】
換言すれば、攻撃者は、それらの同意のないユーザからデータを集めるためにユーザのRFID装置に近接してリーダを使って不法に読み取ることが制限される。
【0028】
本発明の一つの実施例におけるRFID装置は、方向感知機構(例えば一つ以上の方向のRFID装置の移動および/または一つ以上の回転方向のRFID装置の回転を検出することができる微小電気機械素子(MEMS)または加速度計を備えている。
【0029】
本発明は、通常においてRFID装置から実質的に違法データ取得を禁止するためにRFID装置と組み合わせて方向検知部品を利用する方法、装置、システムの提供を課題とする。
【0030】
言うまでもなく、RFID装置は、ID/アクセス・カードの一部、スマートカード、RFタグ、携帯電話、パーソナル携帯情報機器(PDA)、キー時計飾り、などに使うことができる。
【0031】
本発明の一実施例には、実質的にデータの不法な読み取りに対してRFID装置を妨げるシステムが提供されている。
【0032】
データは、感度の設定データとすることもでき、例えば、高度に機密なデータとしては、預金口座番号、社会保障番号、PINコード、パスワード、キー、RFIDのユニークなID、暗号化方式、その他を含むが、これに限定されるものではない。そして、ユーザ名、製造業者ID、肩書き、その他のさほど重要ではないデータを含むこともできる。
【0033】
微小電気機械素子(MEMS)技術による一般のシリコン基板上の機械構成部品、センサ、アクチュエータおよび電子機器を統合した素子である。
【0034】
電子機器は、集積回路の製造工程シーケンス(例えば、CMOS、BipolarまたはBICMOSプロセス)を使用して組み立てられると共に、マイクロマシンの構成要素はシリコンウエハの部分に選択的にエッチングによって不要部分を除去するかまたは機械式および電気機械装置を形成するために新しい構造体層を加えるといった互換性を持つ「マイクロマシニング」プロセスを使用して作られる。
【0035】
微小電気機械素子(MEMS)はマイクロマシニング技術を有するシリコン・ベースのマイクロエレクトロニクスをまとめることができる。そして、完全なシステムの動作に必要な機能のすべてを一つの半導体チップに実装するSoC(Systems−on−a−Chip)チップの実現を可能にする。
【0036】
微小電気機械素子(MEMS)は、高性能な製品の開発を可能にし、小型センサの検出と制御の機能を持ち、デザインとアプリケーションの可能性を拡張するマイクロエレクトロニクスの計算能力を増大する。
【0037】
微小電気機械素子(MEMS)装置は集積回路であるので、使用するそれらと類似のバッチ製作技術を使用して製造され、機能、信頼性および洗練の先例のないレベルにまで比較的低コストで小型シリコンチップ上に配置することができる。
【0038】
少なくとも本発明のいくつかの実施例において、微小電気機械素子(MEMS)装置は、RFID装置のRF通信機能を制御するためにも用いる処理チップの不可欠な部分である。
【0039】
より詳しくは、単一のチップには、RFID装置の従来の処理を実行する機能を持たせてもよいし、またRFID装置がリーダからデータ読み出し要求に応答するか否かを制御し、或いはアンテナがいかなるタイプのRF分野にも反応するかどうかを制御してもよい。
【0040】
もし、例えば回転、摺動動作、その他の適切な仕草のシーケンスが微小電気機械素子(MEMS)装置によって検出されなければ、プロセッサはRFID装置上の該当するメモリの保存位置からいかなる機密データも読み出しを許可しない。
【0041】
本発明の他の実施例においては、例えば、論理的スイッチ、機械的スイッチ、電気機械スイッチ、電気的スイッチ等のスイッチを、予め定められた仕草または動作のシーケンスがRFID装置で検出されない限り、RFID装置がリーダ等によっていかなる活性化をも阻止するRFID装置に設けることが記載されている。
【0042】
このように、RFID装置は、それが予め定められた仕草が検出されたかどうかに基づいてデータを要求ソースに提供するかどうかを一方的に制御できる。
【0043】
少なくとも本発明のいくつかの実施例において、パスワードは、ダイヤル錠前の番号組みあわせ操作を用いてRFID装置のユーザによって入力することもできる。
【0044】
例えば、パスワードは正しくRFID装置を回転させたりすることで対応することができる、そして、パスワードの組合せによってRFID装置がデータをリーダに発信することを許可するので、RFID装置は検出した仕草の結果を送出することもできる。
【0045】
即ち、RFID装置はリーダに対して右回転してから戻り更に右回転するといった組みあわせをバイナリデータにして送出する。
【0046】
リーダは、それから、RFID装置のアイデンティティおよびRFID装置の保有者を検査することの付加的なパスワードとして、仕草の情報を分析することができる。
【0047】
カード情報または仕草ベースのパスワードが有効でない場合、リーダはRFID装置がリーダによって保護されている遺産へのアクセスを許可しないことを決定することができる。
【0048】
このように、仕草を検出した結果としてリーダに送出されたパスワードは、リーダに提供されるパスワードはユーザが手に持った物(RFIDデバイス)に加えてユーザの重要情報として知っている何かの表示として使え、これにより、二重のセキュリティを提供する。
【0049】
この二重セキュリティ方法は、キーパッドを必ずしも有するというわけではない従来のリーダに適用することができる。
【0050】
ユーザのカードが紛失または悪用される場合でも、仕草を使ったパスワードを知らない他のユーザによっては使用不可能である。
【0051】
本発明の他の実施例においては、「仕草の情報」は、方向指示器によって、機構が特定のメッセージに対応することもできることを感知することを捕える。例えば、表を使って、特定の動作シーケンスが特定のメッセージに対応するようにすることができる。
【0052】
したがって、RFID装置は、対応するメッセージまたは捕えられた仕草の情報をそれが分析されるリーダに送信することもできる。
【0053】
メッセージは、例えば、RFID装置の保有者が強制されていることを示すことができる。
【0054】
当業者によって認められることができるように、動作の他のシーケンスはRFID装置の保有者について他の指示を提供するために異なるメッセージに対応させることができる。
【0055】
いくつかの実施例においては、対応表は、RFID装置において保存することができる。
【0056】
いくつかの実施例においては、対応表は、リーダに保存することができる。
いくつかの実施例では、対応表は、RFID装置およびリーダの組合せで保存することができる。
【0057】
本発明の他の実施例においては、チップの上の方向感知機構の統合は、例えば移動通信および携帯電話アプリケーションの様な他のアプリケーションにおいて影響を及ぼされることがある。
【0058】
より詳細に述べれば、SIMカードまたは類似の処理プラットホームは、カードへの入力デバイスとして作用する方向感知機構を搭載するように適合されることが考えられる。
【0059】
このように、移動通信デバイスのユーザは、単に移動通信デバイスを振ったり又は所定パターンで移動通信デバイスを動かすことによって、例えば呼び出したり、呼び出しに応答したり、呼び出しを拒否したりする移動通信デバイスの動作を制御することができることができる。
【0060】
更に別の実施例においては、ユーザは、単にそれらが他のユーザの呼び出しに応答している時、または、会議中のように他のことをするのに忙しくて呼び出しに出られない時に、それらのモバイル機器を振るか軽く叩くことができる。
【0061】
モバイル機器を振ったり軽く叩いたりすることにより、モバイル機器から呼び出し側へ既定のテキストメッセージを送信することができる。その場合、メッセージを送信した受取人が忙しいので、後でかけ直すことを呼び出し側に知らせることができる。
【0062】
他の実施態様においては、ユーザは、単にモバイル機器を振るかまたは軽く叩く動作をモバイル機器のサービスおよびアプリケーションのメニューに紐付けすることができる。
【0063】
さらに他の実施例においては、もし以下の構成をとれば、モバイル機器は複合加速度計およびジャイロスコープ・ユニットをアプリケーションに組み入れることができる:
既知重量の質量;
第一の軸に沿って既知重量の質量に作用するように操作可能な第1の作動手段;
第二の軸に沿って既知重量の質量に作用するように操作可能な第2の作動手段;
第二の軸に沿って既知重量の質量の位置を検出するように操作可能な第2の検知手段;
【0064】
そして、第一の検知手段が既知重量の第一の軸に沿った質量の位置を検出し、第二の軸と第一の軸の両方にシグマ・デルタ(ΣΔ)のフィードバックループを設定する。
【0065】
本発明の他の態様は、加速度計とジャイロスコープ・ユニットの複合ユニットを提供することであり、この場合は微小電気機械素子(MEMS)加速度計およびジャイロスコープ・ユニットは複合加速度計およびジャイロスコープ・ユニットとなる。
【0066】
本発明の他の態様においては、主要な作動手段および主要な検知手段が櫛形コンデンサである複合加速度計およびジャイロスコープ・ユニットを提供する。
【0067】
本発明の他の態様においては、別々の櫛形コンデンサを作動および読み出し動作させるために提供される複合加速度計およびジャイロスコープ・ユニットを提供する。
【0068】
本発明の他の態様においては、時間多重化を使って上記の櫛形コンデンサを作動及び読み出し動作させるために使う複合化された加速度計とジャイロスコープ・ユニットを提供する。
【0069】
本発明の他の態様においては、第2の作動手段および第2の検知手段が差動平行平板コンデンサである複合化された加速度計とジャイロスコープ・ユニットを提供する。
【0070】
本発明の他の態様においては、別々の差動平行平板コンデンサを作動及び読み出し動作させるために、加速度計およびジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0071】
本発明の他の態様においては、時間多重化を使って前記差動平行平板コンデンサが作動及び読み出し動作のために、加速度計とジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0072】
本発明の他の態様においては、別々のΣΔ変調のフィードバックループが第1モードと第2のモードのために使われる。
【0073】
本発明の他の態様においては、一次ループが余分な入力Vjnを有する加速度計とジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0074】
本発明の他の態様においては、各ループが電気フィルタを組み込む加速度計とジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0075】
本発明の別の態様では、加速度計とジャイロスコープの複合化ユニットを提供し、該ユニットでは、量子化回路が、各ループ終了後、デジタル出力値を分配する。
【0076】
本発明の他の態様においては、各ループが機械のフィードバックパスを含む加速度計とジャイロスコープの複合化ユニットを提供する。
【0077】
本発明の他の態様においては、電気フィードバックパスも設けられている複合加速度計とジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0078】
本発明の他の態様においては、電気フィードバックループが追加電気フィルタを備えている請求項14に記載の加速度計とジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0079】
本発明の他の態様においては、各追加フィルタが第一フィルタと同じ極を備えている加速度計とジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0080】
本発明の他の態様においては、各追加フィルタが第一フィルタに異なるゼロ点を有する加速度計とジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0081】
本発明の他の態様においては、余分のコントローラ・フィルタがループを安定させるために設けられている加速度計およびジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0082】
本発明の他の態様においては、ユニットが第三の軸に沿って保証質量に作用するように操作可能な第三の作動手段または第三の軸に沿って保証質量の位置を検出するように操作可能な第三の検知手段を更に備えている加速度計およびジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0083】
本発明の他の態様においては、第三の軸が第一および第二の軸を含んでいる平面と実質的に直角をなす複合加速度計およびジャイロスコープ・ユニットを提供する。
【0084】
本発明の他の態様においては、第三の作動手段および第三の検知手段が櫛形コンデンサである加速度計とジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0085】
本発明の他の態様は、別々の櫛形コンデンサの作動と読み出し動作させるために使われる加速度計とジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0086】
本発明の他の態様においては、時間多重化した櫛形コンデンサの作動及び読み出し動作に使える加速度計とジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0087】
本発明の他の態様においては、櫛形コンデンサから成る2本の指のセットが第三の軸に沿って異なっている寸法でもよい加速度計とジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0088】
本発明の他の態様においては、ユニットがΣΔ変調のフィードバックループが第二の軸と第一の軸にセットアップされたモードで動作する加速度計とジャイロスコープの複合ユニットを提供する。
【0089】
本発明の他の態様においては、一つ以上の加速度計とジャイロスコープの複合ユニットから成るセンサ・クラスタを提供する。
【0090】
本発明の他の態様においては、クラスタに少なくともひとつの単軸又は複数軸の加速度計及び又は少なくともひとつの専用の単軸又は複数軸のジャイロスコープが追加されたセンサ・クラスタを提供する。
【0091】
本発明の他の態様においては、以下のものを有する加速度計とジャイロスコープの複合ユニットを作動させる方法を提供する。
【0092】
− 保証質量;
− 主要な軸に沿って保証質量が動作するように操作可能な第一作動手段;
− 第二の軸に沿って保証質量が動作するように操作可能な第二作動手段;
− 第二の軸に沿って保証質量の位置を検出するように操作可能な第二検知手段;
【0093】
そして、第一の軸に沿って保証質量の位置を検出するように操作可能な第一検知手段は、以下のステップで構成される:
回転部品と二つの加速度部品を測定する第二の軸と第一の軸の両方のΣΔ変換フィードバックループの設定するステップ
【0094】
これらを含む他の効果は、本明細書において記載される本発明の開示によって明らかになる。
【0095】
本発明の実施例および構成は上記に限られるものではない。言うまでもなく、上記又は以下に記載される発明の詳細に記載される特徴の一つ以上を単独又は併用することにより他の実施例の可能となる。
【0096】
図1を最初に参照すると、典型的なアクセス制御システム100は、本発明のいくつかの実施例に従ったものである。
【0097】
アクセス制御をするRPIDシステム100は、リーダ104およびRFID装置108を含むことができる。
【0098】
RFID装置108は、内蔵電源から供給される電力を必要としない受動的な装置でもよい。
【0099】
受動的なタグを作動させるのに必要な電力は、リーダ104から発射される電磁気エネルギによって、タグに供給される。
【0100】
電磁気エネルギは、リーダ104のアンテナ112によって発生され、RFID装置108のアンテナ116で受信することができる。
【0101】
本発明の実施例においては、RFID装置108が動作の所定のシーケンスの所定の軌跡を描かなかった場合、アンテナ116(または全てのアンテナ回路)はリーダ104によって発生する電磁気エネルギに反応することは許可されない。
【0102】
したがって、それがリーダ104から電磁波を受け取って、所定の軌跡を描いて移動するときに、受動的なRFID装置108は使用可能となる。
【0103】
しかしながら、RFID装置108は、例えば、電池または類似のエネルギ記憶装置などのある種の内部電源を備えている能動デバイスでもよいことは明らかである。
【0104】
前記の特定実施例では、RFID装置108が所定の軌跡を描かない限り、電池はアンテナまたはRFID装置108から切断されることができる。
【0105】
図2においては、RFID装置108は、装置のアンテナ116に接続している集積回路204を含む多くの機能素子で構成することができる。
【0106】
集積回路204は、RFID装置108の処理およびメモリ機能を司る。RFID装置のアンテナ116は、通常において集積回路204に接続され、RFID装置108の受信および送信機能の機能を提供することができる「二重機能アンテナコイル」と称される従来のコイルでもよい。
【0107】
あるいは、2つの別々の受信および送信アンテナコイルは、RFID装置108に取り付けた単独の「二重機能アンテナコイル」と置き換えることができる。
【0108】
RFID装置108は、オプションとして、集積回路とタグのアンテナ116の双方に結合される外部トランスポンダ同調コンデンサを使うこともできる。
【0109】
RFID装置回路に関する詳細は米国特許出願番号第10/874,542号に記載されている。そして、それの全コンテンツは本明細書に引用したものとする。
【0110】
電波が存在する場合、RPID装置のアンテナ116はトランスポンダ同調コンデンサと連動してRFID装置108の搬送周波数を決定することができる。
本発明の実施例によれば、RPID装置108の搬送周波数としては、125kHz、13.56MHz、などが挙げられるが、これに限定されるものではなく、多くの異なる搬送周波数で通信することができる。
【0111】
本明細書において図と共に記載されるRPID装置108は、RPIDシステム100の有用性を有する一種のトランスポンダのわずかに1つの実施例に過ぎない。
【0112】
本発明の実施がタグのいかなる特定のタイプにも限定されず、通常、RFIDシステムとして多くの従来型のタグを使うことができる。
【0113】
このようなタグは、例えば、近接型非接触カード、近接型非接触タグ、スマートカード、NFC装置、等の中から選択することができる。
【0114】
本発明の実施が1つのタグだけを有しているRFIDシステムおよび図と共に記載される一組のタグとリーダに限定されるものではなく、通常の互換性を持つ複数種類のタグとリーダを使うRFIDシステムに適応できることは言うまでもない。
【0115】
さらにまた、RFID装置108は、多くの異なるフォームファクタにおいて使うことができる。
【0116】
例えば、RPID装置108は、上記の通りにカードの上に搭載又は内蔵することができる。
【0117】
加えて、RPID装置108は、例えば、ラップトップコンピュータ、パーソナル携帯情報機器(PDA)、携帯型の電子メール検索装置、携帯電話、その他のキーホルダ、ポータブル電子装置、前記集積回路のうちの1つを内蔵するSIMカード、コンピュータ、電話またはその他の一般的な携帯型装置の上に搭載するか内蔵させることができる。
【0118】
大部分の従来のRFIDシステムにおいて、リーダ104の位置は周囲設備と共に固定設置されている。その一方で、RFID装置108は周囲の環境の範囲内で位置を変えて持ち歩けて可搬的である。
【0119】
そのような場合、RPIDシステムのユーザは、RFID装置108とリーダ104を同時に動作させる為に、携帯用のRFID装置108を固定されたリーダ104に対して相対的に動かして使うことができる。
【0120】
しかしながら、従来のRFIDシステムにおいては、リーダ104の位置が周囲の環境に対して固定されていない可搬型であり、一方RFID装置108は可搬型又は固定型のものがある。
【0121】
携帯型リーダ104および固定RFID装置108の場合、RFID装置108とリーダ104の両方を同時に操作する為に、ユーザは、携帯型リーダ104を固定RFID装置108の相対的な近接位置へ持ち込む。
【0122】
携帯型リーダ104および携帯用のRFID装置108の場合、携帯型リーダ104および携帯用のRFID装置108の両方を動かして同時動作を可能にさせる為に、ユーザはRFID装置108とリーダ104を互いに相対的な近接位置へ持ち込む。
【0123】
本発明の実施例は、前述のRFIDシステム1の構成のいずれか一つに限られている訳ではない。
【0124】
図2で分かるように、RFID装置108は、スイッチ212に連結する方向感知機構208を更に内蔵することができる。
【0125】
スイッチ212は、RFID装置108の全体の操作能力を制御することができる。
【0126】
より詳細には、スイッチ212は、アンテナ116からRFID装置108の集積回路204を切断することができる。
【0127】
あるいは、スイッチ212は、機密データを含む外部メモリから集積回路204を切断することができる。
【0128】
更に、また別の実施例においては、スイッチ212は、完全にアンテナ116を無効にすることができる。
【0129】
さらに別の実施例において、スイッチ212は、集積回路204の動作を抑制するかまたは直接制御することができ、この場合において、スイッチ212は集積回路204に内蔵されていても良い。
【0130】
換言すれば、スイッチ212は、特定の信号が方向感知機構208から集積回路204によって受信されるときに、単に集積回路204によって行ってセットされるルールとして機能する論理的スイッチを備えることができる。
【0131】
図2に図示した通り、集積回路204、方向感知機構208またはスイッチ212は、RFID装置108にあるシリコン216上の一部分に設けることができる。
【0132】
あるいは、まさに集積回路204および方向感知機構208は、シリコン216の中の一部分として設けることができ、更には、各構成要素をシリコン1の別々の部分に設けることもできる。
【0133】
デフォルト状態において、スイッチ212は、RFID装置108がアンテナ116からいかなるデータ(機密データを含む)も送信させない。
【0134】
スイッチ212がそのデフォルト状態から動かされると、動作を「起動させる」予め定められた運動またはシーケンスが方向感知機構208によって検出され、RFID装置108はそれから、機密データを送信することができるようになる。
【0135】
一旦、RFID装置108がデータ送信を許可されると、集積回路204はそのデータ保存位置から機密データを検索し、このデータを含むメッセージを生成し、その後アンテナ116を介して前記メッセージをリーダ104に送信することができる。
【0136】
上記のいくつかの実施例において、本発明は、RFID技術やこの技術を使うことには限定されていない。
【0137】
むしろ、本発明の実施例は、移動通信デバイスに搭載されうる一つ以上の集積回路または他の集積回路を含んでいるSIMカードに使うことができる。
【0138】
方向感知機構208は、SIMカードの動作または移動通信デバイスの集積回路を制御するために使用することができる。
【0139】
一例として、方向感知機構208は、SIMカードまたは集積回路の動作を制限するために利用することができる。
【0140】
別の例として、方向感知機構208は、SIMカードまたは集積回路の動作が方向感知機構208によって検出される移動通信デバイスの動作に基づいて、SIMカードまたは集積回路に制御入力を送信することができる。
【0141】
これは、移動通信デバイスのユーザが単に移動通信デバイスを振るか、又は既定の方法で動かすことによって移動通信デバイスの動作を制御することが可能となる。
【0142】
動作の異なるセットまたは動作のシーケンスを、SIMカードまたは集積回路に対する異なる制御入力として使うことができる。
【0143】
一つの例として、モバイル機器を左に回転させた場合には、SIMカードまたは集積回路カードに特定アクションを起動させ、モバイル機器を右に回転させた場合には、SIMカードまたは集積回路カードに別の特定アクションを起動させることができる。
【0144】
別の例として、ユーザは、単にモバイル機器を振るかまたは軽くたたくことによって、例えば、セル通信技術を介して、遠隔目的地および予め定められた電話番号を使ってアンテナ116を介して呼出を開始することができる。
【0145】
これにより、モバイル機器の動作および単にモバイル機器を動かすかまたは振ることによってそのときに格納された特定アプリケーションをユーザが制御することが可能となる。
【0146】
これにより、送受話器またはキーパッドを必ずしも必要としない移動通信デバイスの開発をすることができる。
【0147】
換言すれば、モバイル機器のSIMカードは、独立の送受話器であってもよくて、モバイル機器および方向感知機構208の仕草を検出することによって単にモバイル機器を振ったり叩いたりすることによって簡単に制御することができる。
【0148】
図3および図4は、RPID装置108に格納される機密データを保護するために用いることができる代替機構を示している。
【0149】
より詳しく述べれば、RFID装置108が機密データを送信することを「可能にする」と言うよりはむしろ、動作の予め定められた運動またはシーケンスが方向感知機構208によって検出される場合にだけ、RFID装置108のいかなるデータ伝送も歪めることを目的とする能動的に受信を阻害する取消フィールド308を生成するカードホルダ装置304を使用することを可能にするという表現でもよい。
【0150】
より詳しくは、カードホルダ304は、RF通信可能領域に侵入するときに、起動に適した別々のアンテナおよび集積回路で構成することができる。
RF通信可能領域に入る時にRFID装置108が、ホルダのアンテナおよびRFID装置108のアンテナはメッセージの送信を試みる。
【0151】
カードホルダ装置304によって送られる信号は、このことにより、RFID装置108によって送信されるデータ受信を困難又は不可能にするノイズを発生するために使われる。
【0152】
ユーザが、RFID装置のリーダによる読み込みをさせたい場合には、ユーザは単にRFID装置108をカードホルダ装置304から取り外すことによって取消フィールド308が発生しないようにすることができる。
【0153】
本明細書において記載されているプライバシー保護技術が、方向感知機構208を備えていない以前の既存RFID装置108に関するデータを保護するために用いることができるように、本発明の実施例は感知機構208をRFID装置108よりもむしろカードホルダ装置304に組み込むことが推奨される。
【0154】
本発明の少なくともいくつかの実施例に従って、ユーザによって、予め定められた仕草でカードホルダ装置304を動かすことによって読み込まれるRFID装置108または動作のシーケンスからのデータによって一時的に取消フィールド308を停止させることができる。
【0155】
これによって、RFID装置108がリーダに反応する唯一のアンテナであるように設定することができる。
【0156】
これにより、全ての操作において、ユーザはカードホルダ装置304からRFID装置108を取り外すことを必要としないようにできる。
【0157】
図4から分かるように、カードホルダ装置304は、RFID装置108を物理的に固定するために適した構造とすることができる。
【0158】
方向感知機構208は、カードホルダ装置304の背側にある印刷回路基板などに設けることができる。
【0159】
方向感知機構208は通常の方法で作動することができるが、予め定められた運動または仕草のシーケンスを検出した場合には、カードホルダ装置304の動作を可能にする代わりに、方向感知機構208は所定の時間の間のカードホルダ装置304の動作を抑制することができる。
【0160】
次に図5を参照すると、仕草を動作に翻訳するために用いる典型的な仕草リスト500には、本発明の若干の実施例に従った記載がされている。
【0161】
表の記載の通り、1本の、2本のまたは、3本の軸の回転運動を使い分けることによってRFID装置108に関するデータを保護するかまたはRFID装置108の動作を制御することができる。
【0162】
更に、摺動運動を、仕草の入力とすることもできる。動作ルールが予め定められた仕草またはシーケンスが検出されるときに、動作は仕草リスト500に挙げられる動作に従って実行される。
【0163】
一つの例として、動作の仕草またはシーケンスが、結果的にRFID装置108が機密データをリーダに発信することができる動作となる場合がある。
【0164】
別の例として、特定の動作の仕草またはシーケンスによって、予め定められたメッセージの生成および伝送を行うことができる。
【0165】
さらに別の例として、特定の動作の仕草またはシーケンスによって、集積回路204に動作からリーダ104単独に対するパスワードとして、または、RFID装置108に格納される他の機密データに加えて送信されることができるバイナリデータに変換することができる。
【0166】
リーダ104は、それから、ユーザ・アクセスが許されるかどうかを決定するために、パスワードを分析することができる。
【0167】
パスワードが、リーダ104上のキーパッドによる入力を必要とするメタファ又はユーザ入力の代替として使うことができる。
【0168】
従って、キーパッドのないリーダ104はユーザが何を知っているかをテストするのと同様にユーザが持ち運んでいるものをテストすることによって、リーダを備える施設が実質的により安全な施設になる。
【0169】
本発明の実施例の限りにおいて、ユーザがRFID装置108に関するデータを保護するために用いる仕草のそれらの個人的な仕草またはシーケンスを定めることができる登録プロセスが設けられている。
【0170】
実施例において、ユーザは、ユーザにグラフィカルユーザインターフェイスを提供しているコンピュータに接続しているリーダの前に座ることができる。
【0171】
リーダは、ユーザ達の仕草に紐付けされたパスワードの入力を待ち、更にひとつ又は複数の仕草の検出を待つことをユーザに促すことができる。
【0172】
一旦、ユーザが所望の仕草を実行すると、ユーザはそれらの仕草を実行したことを示すことができ、そしてリーダ又はコンピュータは動作の検出運動または動作シーケンスを再生し、それがそれらの所望のパスワードであるかどうかユーザに尋ねる。
【0173】
ユーザが”はい”を選択する場合、仕草リスト500のエントリを更新することができる。
【0174】
また、パスワード・データはRFID装置108へ返送することができ、又は少なくとも、確認は動作の最後の運動またはシーケンスがリーダによって入力および認識されるパスワードに対応することをRFID装置108に確認通知することができる。
【0175】
本発明の少なくとも他の実施例に従えば、仕草ベースのパスワードは、RF装置以外の装置を保護するために用いることもできる。
【0176】
例えば、本明細書において記載されているように、RSAカードは動作を実行している方向感知機構208で保護されることができる。
【0177】
動作の予め定められた運動またはシーケンスがRSAカードで検出されない限り、その後RSAカードによるユーザのためのコード生成を禁じることができる。
【0178】
上記の様に、本明細書において記載されている通り、本発明の各種実施形態において、実質的に構成要素、方法、方法、システムおよび/または装置を含み、更に各種実施形態、下位組合せおよびそのサブセットを含むものとする。
【0179】
当業者は、本発明による開示内容を理解した後に本発明を製作し使用する方法が理解できる。
【0180】
本発明は、各種実施形態において、本明細書において記載されていない品目や、または従前の装置または方法で使われることができた品目についての記載がなくとも、例えば、性能改善や到達容易及び又はコスト低減に係る内容の追加を含むものとする。
【0181】
本発明に関する前述の議論は、図例および説明において記載されている。
前述の記載は、本発明を本明細書において開示される形または形において制限することを目的としない。
【0182】
例えば前述の詳細な説明において、さまざまな本発明の特徴は、開示を合理化するために、一つ以上の実施例においてグループ化される。
【0183】
開示された方法は、本発明の各請求項において明確かつ詳述に記載されるより多くの特徴を必要とすることは意図していないと解釈されない。
【0184】
むしろ、以下の請求項は、発明の態様が前記において開示された単一の実施例のすべての特徴より少ないものとして反映される。
【0185】
このように、別々の本発明の好ましい実施例における独立項で構成される各請求項については、以下の請求項は、この詳細な説明に含まれる。
【0186】
さらに本発明の説明には、一つ以上の実施例および特定の変形および変更の説明が含まれていても、例えば、当業者が本発明の開示内容を理解した後においても、他の変形および変更が従来技術においてそれらについての技術および知識の範囲内は本発明の範囲内である。
【0187】
代替の、交換可能なおよび/または等価な構造、機能、範囲またはステップが本明細書に開示されているか否かに関わらず、代替の実施例として、代替の、交換可能なおよび/または、等価な構造、機能、範囲またはこの種の代替の、交換可能なおよび/または等価な構造、機能、範囲またはステップが本明細書において開示されている内容に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0188】
従来の技術では、紛失や盗難にあった本人認証デバイスは、パスワードなど簡単なセキュリティしか持たないか、指紋認証のように大がかりなシステムを使わないと本人認証デバイスを持っている者が本人であるか否かを確認できなかった。しかし、本発明の方法であれば、安価なシステムで本人認証およびコマンド送出ができるので、安価にシステム全体のセキュリティおよび使い勝手を改善することができるようになる。
【符号の説明】
【0189】
104…リーダ
108…RFID装置
112…アンテナ
116…アンテナ
204…集積回路
208…方向感知機構
212…スイッチ
304…カードホルダ装置
308…取消フィールド
500…仕草リスト



【特許請求の範囲】
【請求項1】
集積回路を搭載したRFID装置と、このRFIDタグの仕草を検出するRFID読取装置で構成されるシステムにおいて、以下の内容で集積回路の動作を制御することを特徴とする方法:
− 前記集積回路が方向感知機構を内蔵し、この方向感知機構から入力される第1の仕草についての入力を前記集積回路が受信する動作;
− 受信された第1の仕草についての入力を前記集積回路が第1の電気信号に変換する動作;
− 更に前記第1の電気信号を集積回路の動作制御の目的で集積回路に送信する動作。
【請求項2】
請求項1に記載された方法であって、集積回路がRFID装置の動作を制御することを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記RFID装置が移動通信デバイスに内蔵されていることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法であって、集積回路の動作が方向感知機構から受け取られる第1の電気信号に依存することを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、以下の動作を更に含むことを特徴とする方法:
− 第2の仕草は第1の仕草と異なる仕草であり、前記方向感知機構から入力される第2の仕草についての入力を前記集積回路が受信する動作;
− 受信された第2の仕草についての入力を前記集積回路が第1の電気信号と異なる第2の電気信号に変換する動作;
− 更に前記第2の電気信号を集積回路の動作制御の目的で集積回路に送信する動作。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記において、第1および第2の仕草は予め定められた仕草のシーケンスに対応し、更に第1および第2の電気信号は集積回路の制御動作を実行する前に一緒に分析されることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、集積回路が前記第1および第2の電気信号のうちの少なくとも1つがない場合には電気信号を外部ソースに発信することが制限されることを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項6に記載の方法であって、前記集積回路が前記第2の電気信号の前に第1の電気信号を受信しない場合には電気信号を外部ソースに発信することが制限されることを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項6に記載の方法であって、前記集積回路および方向感知機構を備えるRFID装置のカードホルダ装置および集積回路は、電波受信可能領域がRFID装置のカードホルダ装置に内蔵されるRFID装置によって伝達される電気信号を混乱させるための電波を生成し、前記電波はRFID装置のカードホルダ装置のアンテナによって送信され、第一および第二の電気信号のうちの少なくとも1つが受信されないことがない場合には、集積回路が電気信号を外部ソースに発信することができることを特徴とする方法。
【請求項10】
以下のものから構成されることを特徴とする通信デバイス:
− 集積回路;
− 通信デバイスの仕草を検出して、検出した仕草から集積回路の動作を制御する電気信号に変換し、その電気信号を前記集積回路の制御スイッチに伝送する方向感知機構。
【請求項11】
請求項10に記載の通信デバイスであって、前記方向感知機構が集積回路に統合されていることを特徴とする通信デバイス。
【請求項12】
請求項11に記載の通信デバイスであって、方向感知機構と集積回路は共通の微小電気機械素子(MEMS)上に設けられていることを特徴とする通信デバイス。
【請求項13】
請求項10に記載の通信デバイスであって、前記スイッチが論理的スイッチで構成されていることを特徴とする通信デバイス。
【請求項14】
請求項10に記載の通信デバイスであって、前記スイッチが、電気的スイッチ、機械的スイッチおよび電気機械スイッチの一つ以上から構成されることを特徴とする通信デバイス。
【請求項15】
請求項10に記載の通信デバイスであって、更に以下のものを含むことと特徴とする通信デバイス:
方向感知機構が、集積回路のアンテナを介してメッセージ送信する能力を制御するアンテナ。
【請求項16】
請求項15に記載の通信デバイスであって、動作の予め定められた仕草またはシーケンスが方向感知機構によって検出されない限り、集積回路がアンテナを介してメッセージを送信しないことを特徴とする通信デバイス。
【請求項17】
請求項10に記載の通信デバイスであって、方向感知機構が加速度計であることを特徴とする通信デバイス。
【請求項18】
請求項10に記載の通信デバイスであって、方向感知機構が平行ではない2つの異なる軸を検知する為の2つの加速度計であることを特徴とする通信デバイス。
【請求項19】
以下のものから構成されることを特徴とする微小電気機械素子装置:
− 集積回路;
− 装置の第1の仕草を検出して、検出した仕草から電気信号に変換し、この電気信号はスイッチに伝送され、このスイッチにより集積回路の動作に影響を及ぼす方向感知機構。
【請求項20】
請求項19に記載の装置であって、スイッチが方向感知機構から電気信号を受信しない場合には、集積回路の出力信号を送信する能力を制限することを特徴とする微小電気機械素子装置。
【請求項21】
請求項20に記載の装置であって、電気信号が方向感知機構からの受信された場合にだけ集積回路がスイッチを介してアンテナと接続され、メッセージを前記集積回路から外部素子に発信することを許可することを特徴とする微小電気機械素子装置。
【請求項22】
請求項21に記載の装置であって、方向感知機構が一連の動作を検出して、検出した一連の動作に対応した一連の電気信号を生成し、その一連の電気浸透をスイッチに伝送し、スイッチが前記一連の電気信号において、方向指示感知機構に適合した既定の連続電気信号を受け取らない限り、スイッチは集積回路に対してメッセージの送信を制限することを特徴とする微小電気機械素子装置。
【請求項23】
請求項21に記載の装置であって、電気信号が集積回路に送信され、該集積回路は電気信号を既定の仕草リストに記載されたメッセージに展開し、アンテナを介して既定のメッセージを送信することを特徴とする微小電気機械素子装置。
【請求項24】
請求項23に記載の装置であって、予め定められたメッセージが仕草シーケンスに対応するパスワードであることを特徴とする微小電気機械素子装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−530752(P2011−530752A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−522307(P2011−522307)
【出願日】平成21年8月10日(2009.8.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/053293
【国際公開番号】WO2010/017552
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(308005350)アッサ アブロイ エービー (2)
【Fターム(参考)】