説明

旋回流式固液分離装置の運転制御装置および運転制御方法

【課題】スラリー液の流量変動や濃度変動にかかわらず旋回流式固液分離装置の運転を最適に制御する運転制御装置を提供することにある。
【解決手段】旋回流式固液分離装置の入口圧力と出口圧力との差圧を検出する差圧検出手段13,14と、旋回流式固液分離装置の出口管に設けられた出口自動弁12と、前記差圧が所定範囲内に収まるように前記出口自動弁の開度を制御する出口自動弁制御手段15と、を具えることを特徴とする旋回流式固液分離装置の運転制御装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続鋳造設備等で用いられる冷却水等のスラリー状の液体から固形物を除去する旋回流式固液分離装置に関し、特にはその旋回流式固液分離装置の運転を最適に制御する装置および方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
連続鋳造設備等で噴霧されて鋳片を冷却した冷却水は、鋳片から剥離したスケール等の固形物(粗粒)が混入してスラリー液になっており、かかる冷却水をそのまま噴霧すると、鋳造ローラへの固形物の噛み込み等により鋳片の品質を損なう可能性があるため、冷却水を再利用する際にはそのスラリー液から固形物を分離させて除去している。
【0003】
このようなスラリー液から固形物を連続的に分離させて除去する装置としては、例えばサイクロン式やラコス(登録商標)式等の旋回流式固液分離装置が従来から知られている(特許文献1参照)。図2は、従来のラコス式の旋回流式固液分離装置の運転制御装置の構成を模式化して例示しており、ここでは例えば連続鋳造設備における冷却設備を出た、粗粒を含むスラリー液SLが、入口弁1を持つスラリー液入口管2を通って、傾斜配置された密閉型円筒状タンク3の上端部からタンク3内の上端内周通路に流入し、そこに多数配置されたスリット4を通ってタンク1内の分離筒5に入ることで接線方向へ加速され、旋回流となって分離筒5内を下降する。
【0004】
その際、スラリー液SLの粗粒と液体とがそれらの間の遠心力の差および比重の差によって分離する。そして粗粒Gは、沈降して濃縮スラリー液CSLとなって、タンク3の下端部から、タイマー6により作動する濃縮スラリー液排出弁7を持つ濃縮スラリー液排出管8を通って断続的または連続的に外部に排出され、その一方、粗粒Gが分離された処理済み液Lは、分離筒5の内側中央部の排出筒9を通ってタンク3の上端部から外部へ流出し、出口手動弁10を持つ処理済み液出口管11を通って上記冷却設備に戻る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−211785号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで本願発明者が上記旋回流式固液分離装置についてその運転状態を解析したところ、連続鋳造設備等から出るスラリー液は比較的流量変動や濃度変動が大きい傾向があるのに対し、スラリー液SLの流量が多い場合には、出口手動弁10の開度が小さいと処理済み液Lの流出が妨げられてスラリー液SLの流入圧と処理済み液Lの流出圧との差圧が小さくなり、このため旋回流が弱まってスラリー液SLからの粗粒Gの分離が十分にできなくなるという問題があった。一方、出口手動弁10の開度が大きすぎると、スラリー液SLの流入圧と処理済み液Lの流出圧との差圧が大きくなり、このため旋回流が強すぎてタンク3の下端部に溜まった濃縮スラリー液CSLが巻き上げられ、粗粒Gによるタンク3の内壁の磨耗がひどくなるという問題があった。そしてスラリー液の濃度が高い場合には、上述した粗粒Gの分離やタンク内壁の磨耗の問題が顕著となった。
【0007】
また、スラリー液SLの流量が少ない場合には、出口手動弁10の開度が大きいと処理済み液Lの落下流出によりタンク3の下端部内の圧力ひいては、濃縮スラリー液排出管8内の濃縮スラリー液CSLの排出圧力が負圧になって、濃縮スラリー液CSLの濃度が高い場合に濃縮スラリー液排出管8からの濃縮スラリー液CSLの排出が困難になるという問題もあった。
【0008】
それゆえ本発明は、前記課題を解決するため、スラリー液SLの流入圧と処理済み液Lの流出圧との差圧および濃縮スラリー液の排出圧力に鑑みて、スラリー液の流量変動や濃度変動にかかわらず旋回流式固液分離装置の運転を最適に制御する運転制御装置および運転制御方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成する本発明の旋回流式固液分離装置の運転制御装置は、
旋回流式固液分離装置の入口圧力と出口圧力との差圧を検出する差圧検出手段と、
旋回流式固液分離装置の出口管に設けられた出口自動弁と、
前記差圧が所定範囲内に収まるように前記出口自動弁の開度を制御する出口自動弁制御手段と、
を具えることを特徴とするものである。
【0010】
また、上記目的を達成する本発明の旋回流式固液分離装置の運転制御方法は、
旋回流式固液分離装置の入口圧力と出口圧力との差圧を検出し、
前記差圧が所定範囲内に収まるように前記旋回流式固液分離装置の出口管の出口自動弁の開度を制御することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
かかる本発明の旋回流式固液分離装置の運転制御装置および運転制御方法にあっては、旋回流式固液分離装置の入口圧力と出口圧力との差圧を検出し、前記差圧が所定範囲内に収まるように旋回流式固液分離装置の出口管の出口自動弁の開度を制御する。
【0012】
従って、本発明の旋回流式固液分離装置の運転制御装置および運転制御方法によれば、スラリー液の流量変動にかかわらず、旋回流式固液分離装置の入口圧力と出口圧力との差圧が一定範囲内に維持されるので、スラリー液の濃度が高い場合でも、差圧の不足に起因する旋回流の弱まりを防止してスラリー液からの粗粒の分離を十分に行うことができ、また差圧の過大に起因する旋回流の強まりを防止してタンクの下端部に溜まった濃縮スラリー液の巻き上げに起因する粗粒によるタンクの内壁の磨耗も防止することができる。
【0013】
なお、本発明の旋回流式固液分離装置の運転制御装置においては、旋回流式固液分離装置の濃縮スラリー液排出管内の濃縮スラリー液濃度を検出する濃縮スラリー液濃度検出手段と、
その濃縮スラリー液排出管内の濃縮スラリー液排出圧力を検出する濃縮スラリー液排出圧力検出手段と、
前記検出した濃縮スラリー液濃度が所定以上となったら前記濃縮スラリー液排出管の自動弁を開かせる排出管自動弁制御手段と、を具え、
前記出口自動弁制御手段は、前記排出管自動弁制御手段が前記濃縮スラリー液排出管の自動弁を開かせる場合に、前記検出した濃縮スラリー液排出圧力が負圧の場合には前記出口自動弁の開度を小さくすることとしても良い。
【0014】
また、本発明の旋回流式固液分離装置の運転制御方法においては、旋回流式固液分離装置の濃縮スラリー液排出管内の濃縮スラリー液濃度と、その濃縮スラリー液排出管内の濃縮スラリー液排出圧力とを検出し、前記検出した濃縮スラリー液濃度が所定以上となったら、前記濃縮スラリー液排出管の自動弁を開かせ、その場合に前記検出した濃縮スラリー液排出圧力が負圧の場合には、前記出口自動弁の開度を小さくすることとしても良い。
【0015】
このようにすれば、旋回流式固液分離装置の濃縮スラリー液排出管内の濃縮スラリー液濃度が所定以上となったら、濃縮スラリー液排出管の自動弁を開かせ、その場合に前記検出した濃縮スラリー液排出圧力が負圧の場合には出口自動弁の開度を小さくして、スラリー液の流量が少ない場合でも濃縮スラリー液排出圧力を正圧にするので、濃縮スラリー液濃度が過度に上昇する前に濃縮スラリー液を支障なく旋回流式固液分離装置の下端部から濃縮スラリー液排出管を通して排出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の旋回流式固液分離装置の運転制御方法の一実施例を実施するための、本発明の旋回流式固液分離装置の運転制御装置の一実施例の構成を模式化して示す説明図である。
【図2】従来の本発明の旋回流式固液分離装置の運転制御方法を実施するための、従来の旋回流式固液分離装置の運転制御装置の構成を模式化して例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づく実施例によって詳細に説明する。ここに、図1は、本発明の旋回流式固液分離装置の運転制御方法の一実施例を実施するための、本発明の旋回流式固液分離装置の運転制御装置の一実施例の構成を模式化して示す説明図であり、図中、図2に示す従来例におけると同様の部分はそれと同一の符号にて示す。
【0018】
すなわち、この実施例の旋回流式固液分離装置の運転制御装置は、通常のラコス式の旋回流式固液分離装置の運転制御を行うもので、この旋回流式固液分離装置でも、例えば連続鋳造設備の冷却設備において鋳片に噴霧されて鋳片を冷却し、鋳片から剥離したスケール等の固形物(粗粒)が混入した冷却水であるスラリー液SLが、入口弁1を持つスラリー液入口管2を通って、傾斜配置された密閉型円筒状タンク3の上端部からタンク3内の上端内周通路に流入し、そこに多数配置されたスリット4を通ってタンク1内の分離筒5に入ることで接線方向へ加速され、旋回流となって分離筒5内を下降する。
【0019】
その際、スラリー液SLの粗粒と液体とがそれらの間の遠心力の差および比重の差によって分離する。そして粗粒Gは、沈降して濃縮スラリー液CSLとなって、タンク3の下端部から、濃縮スラリー液排出弁7を持つ濃縮スラリー液排出管8を通って断続的または連続的に外部に排出され、その一方、粗粒Gが分離された処理済み液Lは、分離筒5の内側中央部の排出筒9を通ってタンク3の上端部から外部へ流出し、処理済み液出口管11を通って上記冷却設備に戻る。
【0020】
しかしてこの実施例の旋回流式固液分離装置の運転制御装置では、出口管としての処理済み液出口管11に出口手動弁10に代えて例えば電動式の出口自動弁12を設け、またスラリー液入口管2と処理済み液出口管11とにそれらの管内の圧力P1,P2を計測する差圧検出手段としての圧力計13,14をそれぞれ設けて、それらの圧力計13,14の出力信号を、出口自動弁12の作動を制御する出口自動弁制御手段としての、例えばマイクロコンピュータを有する出口自動弁制御装置15に入力する。
【0021】
そしてこの実施例の旋回流式固液分離装置の運転制御方法では、出口自動弁制御装置15は、あらかじめ与えられたプログラムに従って作動して、圧力計13,14の出力信号に基づき、入口圧力としてのスラリー液入口管2の管内圧力P1と出口圧力としての処理済み液出口管11の管内圧力P2との差圧を検出し、その差圧が所定範囲内、例えば50Pa〜90Paに収まるように出口自動弁12の開度を制御する。
【0022】
従って、この実施例の運転制御装置および運転制御方法によれば、スラリー液SLの流量変動にかかわらず、旋回流式固液分離装置のスラリー液入口管2の管内圧力P1と処理済み液出口管11の管内圧力P2との差圧が一定範囲内に維持されるので、スラリー液の濃度が高い場合でも、差圧の不足に起因する旋回流の弱まりを防止してスラリー液SLからの粗粒Gの分離を十分に行うことができ、また差圧の過大に起因する旋回流の強まりを防止してタンク3の下端部に溜まった濃縮スラリー液CSLの巻き上げに起因する粗粒Gによるタンク3の内壁の磨耗も防止することができる。
【0023】
さらにこの実施例の旋回流式固液分離装置の運転制御装置では、濃縮スラリー液排出管8内の濃縮スラリー液CSLの濃度を例えばその濃縮スラリー液を透過する光の強さ等から計測する濃縮スラリー液濃度検出手段としての濃縮スラリー液濃度計16を設けるとともに、濃縮スラリー液排出管8内の濃縮スラリー液の圧力P1’を計測する圧力計17を設け、また、タイマー6に代えて、例えば電動式の濃縮スラリー液排出弁7の作動を制御する排出管自動弁制御手段としての、例えばマイクロコンピュータを有する排出管自動弁制御装置18を設けて、それら濃縮スラリー液濃度計16の出力信号と圧力計17の出力信号とを排出管自動弁制御装置18に入力する。
【0024】
そしてこの実施例の旋回流式固液分離装置の運転制御方法では、排出管自動弁制御装置18は、あらかじめ与えられたプログラムに従って作動して、濃縮スラリー液濃度計16が検出して出力する濃縮スラリー液濃度が濃縮スラリー液排出管8を通る濃縮スラリー液CSLの円滑な排出の可能な範囲内の所定値以上となったら濃縮スラリー液排出管8の濃縮スラリー液排出弁7を開かせて、円滑排出可能な濃度のうちに濃縮スラリー液CSLをタンク3の下端部から濃縮スラリー液排出管8を通して外部に排出させる。
【0025】
また排出管自動弁制御装置18は、濃縮スラリー液排出管8の濃縮スラリー液排出弁7を開かせる際には、濃縮スラリー液の圧力P1’を調べて、スラリー液SLの流量が少ないためにタンク3の下端部内の圧力ひいては濃縮スラリー液の圧力P1’が負圧になっている場合は、出口自動弁制御装置15に指示信号を出力して出口自動弁12の開度を小さくさせ、これによりタンク3の下端部内の圧力を正圧に戻して、タンク3の下端部からの濃縮スラリー液CSLの排出を促進させる。
【0026】
従って、この実施例の運転制御装置および運転制御方法によれば、スラリー液SLの濃度が高い場合でも、旋回流式固液分離装置の濃縮スラリー液排出管8内の濃縮スラリー液濃度が所定以上となったら濃縮スラリー液排出管8の濃縮スラリー液排出弁7を開かせるので、濃縮スラリー液CSLが溜まり過ぎることがなく、しかも濃縮スラリー液排出管8の濃縮スラリー液排出弁7を開かせる場合に、検出した濃縮スラリー液排出圧力P1’が負圧の場合には出口自動弁12の開度を小さくして、スラリー液SLの流量が少ない場合でも濃縮スラリー液排出圧力P1’を正圧にするので、濃縮スラリー液濃度が過度に上昇する前に濃縮スラリー液CSLを支障なく旋回流式固液分離装置の下端部から濃縮スラリー液排出管8を通して排出させることができる。
【0027】
なお、連続鋳造設備の冷却設備においてスラリー液を処理するラコス式の旋回流式固液分離装置にこの実施例の運転制御装置および運転制御方法を適用したところ、適用前は濃縮スラリー液排出管の閉塞が1年間に12回程度生じていたのが、適用後は濃縮スラリー液排出管の閉塞が1年間全く生じなかった。
【0028】
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上述の例に限定されるものでなく、例えば旋回流式固液分離装置の入口圧力と出口圧力との差圧は、スラリー液入口管2の管内圧力P1と処理済み液出口管11の管内圧力P2との差圧として求める代りに、濃縮スラリー液排出管8内の濃縮スラリー液排出圧力P1’から、あるいはそれと管内圧力P1,P2の何れかとから推定するようにしても良い。また、濃縮スラリー液排出管内の濃縮スラリー液排出圧力は、圧力計17で計測する代わりにスラリー液入口管2の管内圧力P1と処理済み液出口管11の管内圧力P2との何れかまたは両方から推定するようにしても良い。
【0029】
そして上述の例では、排出管自動弁制御装置18が、濃縮スラリー液排出管8の濃縮スラリー液排出弁7を開かせる際に濃縮スラリー液の圧力P1’を調べて、濃縮スラリー液の圧力P1’が負圧になっている場合は出口自動弁制御装置15に指示信号を出力して出口自動弁12の開度を小さくさせているが、代りに例えば排出管自動弁制御装置18が、濃縮スラリー液排出管8の濃縮スラリー液排出弁7を開かせる際に出口自動弁制御装置15に指示信号を出力し、出口自動弁制御装置15が濃縮スラリー液の圧力P1’を調べて、濃縮スラリー液の圧力P1’が負圧になっている場合は出口自動弁12の開度を小さくさせる制御を行うようにしても良い。あるいは、出口自動弁制御装置15と排出管自動弁制御装置18との代りに、それら両方の制御装置の機能を持つ1台の統合制御装置を設けても良い。
【0030】
さらに、上述の例はラコス式の旋回流式固液分離装置に適用したが、本発明はこれに限られず、例えばサイクロン式の旋回流式固液分離装置にも適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
かくして本発明の旋回流式固液分離装置の運転制御装置および運転制御方法によれば、スラリー液の流量変動にかかわらず、旋回流式固液分離装置の入口圧力と出口圧力との差圧が一定範囲内に維持されるので、スラリー液の濃度が高い場合でも、差圧の不足に起因する旋回流の弱まりを防止してスラリー液からの粗粒の分離を十分に行うことができ、また差圧の過大に起因する旋回流の強まりを防止してタンクの下端部に溜まった濃縮スラリー液の巻き上げに起因する粗粒によるタンクの内壁の磨耗も防止することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 入口弁
2 スラリー液入口管
3 タンク
4 スリット
5 分離筒
6 タイマー
7 濃縮スラリー液排出弁
8 濃縮スラリー液排出管
9 排出筒
10 出口手動弁
11 処理済み液出口管
12 出口自動弁
13,14,17 圧力計
15 出口自動弁制御装置
16 濃縮スラリー液濃度計
18 排出管自動弁制御装置
CSL濃縮スラリー液
G 粗粒
L 処理済み液
SL スラリー液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
旋回流式固液分離装置の入口圧力と出口圧力との差圧を検出する差圧検出手段と、
旋回流式固液分離装置の出口管に設けられた出口自動弁と、
前記差圧が所定範囲内に収まるように前記出口自動弁の開度を制御する出口自動弁制御手段と、
を具えることを特徴とする旋回流式固液分離装置の運転制御装置。
【請求項2】
旋回流式固液分離装置の濃縮スラリー液排出管内の濃縮スラリー液濃度を検出する濃縮スラリー液濃度検出手段と、
その濃縮スラリー液排出管内の濃縮スラリー液排出圧力を検出する濃縮スラリー液排出圧力検出手段と、
前記検出した濃縮スラリー液濃度が所定以上となったら前記濃縮スラリー液排出管の自動弁を開かせる排出管自動弁制御手段と、
を具え、
前記出口自動弁制御手段は、前記排出管自動弁制御手段が前記濃縮スラリー液排出管の自動弁を開かせる場合に、前記検出した濃縮スラリー液排出圧力が負圧の場合には前記出口自動弁の開度を小さくすることを特徴とする、請求項1記載の旋回流式固液分離装置の運転制御装置。
【請求項3】
旋回流式固液分離装置の入口圧力と出口圧力との差圧を検出し、
前記差圧が所定範囲内に収まるように前記旋回流式固液分離装置の出口管の出口自動弁の開度を制御することを特徴とする旋回流式固液分離装置の運転制御方法。
【請求項4】
旋回流式固液分離装置の濃縮スラリー液排出管内の濃縮スラリー液濃度と、その濃縮スラリー液排出管内の濃縮スラリー液排出圧力とを検出し、
前記検出した濃縮スラリー液濃度が所定以上となったら、前記濃縮スラリー液排出管の自動弁を開かせ、
その濃縮スラリー液排出管の自動弁を開かせる場合に、前記検出した濃縮スラリー液排出圧力が負圧の場合には、前記出口自動弁の開度を小さくすることを特徴とする、請求項3記載の旋回流式固液分離装置の運転制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2013−66857(P2013−66857A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−207831(P2011−207831)
【出願日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【出願人】(000001258)JFEスチール株式会社 (8,589)
【Fターム(参考)】