説明

日本型木造家屋用薄型介護クレーン

【課題】工場で使う一般的な天井クレーンの方式を一般的日本家屋の部屋で利用して、歩行困難なお年寄り、または、体の不自由な人の生活補助や介護用として利用しようとするものであり、天井クレーン全体の軽量化、クレーンの高所格納、広範囲移動を実現する。
【解決手段】一般的な天井クレーンに採用されているサドル2をガーダ1の側面に変更することによりガーダ1+サドル2の上下の幅を薄くすることができるので、その分クレーンの格納場所も高所に設定でき、軽くもなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は従来、工場などで使用しているホイストクレーンを家屋に設置して日常の生活介護に利用する機能に関する。
【背景技術】
【0002】
従来よりお年寄りや病人など、体の不自由な人には生活補助としてまた介護用としてリフトやクレーンを利用した補助機械がある、例えば一般的日本家屋に設置するためにできるだけ高い所に格納できるように工夫されたもの(特開2004-089427)、またレールごと天井に取り付けたもの(特開2001-212187)などがある。
【特許文献1】特開2004-089427号広報
【特許文献2】特開2001-212187号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記のものは確かに高い所に格納できるため健常者である介護人にかかる負担は減り便利であるが、非介護人には高い所へ行けても何の利益もない、非介護人にとっては限定的である横の動きから解放されることこそが最大の利益といえる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記した課題を解決するために請求項1に示すように一般的には工場などで使われるホイストクレーンを介護に使おうとするものである、重いものを運ぶのが目的である工場と違い、本発明の目的は限られた部屋の中で出来るだけ高い所にクレーン本体を格納できることと自由な動きである、そのために極力軽量にすることはもちろんであるが、天井付近を縦横に移動するクレーン本体それを、支えるガーダの取り付け位置をサドルの真横に配置したことを特徴としたものである、これにより少なくとも従来上あるいは下に付いていたH鋼などの分だけはクレーン本体の格納位置を上にあげることができる。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、一般的には人力では不可能な作業に使う機械を大変ではあるが人力でも何とかできる介護作業に使い、介護人の負担を軽減し、非介護人には快適な日常生活を提供するものである、すなわち天井クレーンのガーダの取り付け位置を工場などで使う重量物用天井クレーンのようにサドルの上、あるいは下に付けるのではなく、側面に取り付けるためサドル下面からガーダ上面の寸法(高さ)を小さくすることができる、結果その分クレーン本体の収納位置は高くできるので介護人は頭などをぶつける心配が軽減される、さらに縦横どこにでも運べるクレーンを使い作業も楽になる、運ぶものが軽量なため強固な構造は必要なく、材料も軽量なものですむため地震被害の心配も少なく、費用負担も少なくて済む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明のクレーン構造を説明する、図1に示すように従来の工場などで使用するクレーンはにはレールの下に敷く天井クレーンの基礎ともいうべきH鋼を設置しているが本発明図2では必要としない、さらに図1でサドル2の上に乗っているガータ1をサドル2の側面に取り付ける事により一段と薄型にした。
【0007】
以下図面を使って本発明を説明する、従来は図のように柱8に金具7を取り付けてその上にH型鋼9を部屋の両側面に取り付け、その上にレール5を設置、サドル2を両上面に走行させるようにし、サドルの上にガータのIビームを部屋の広さに合った長さに合わせ設置、Iビームにトロリー3を横行これにリフト6を取り付けて非介護人を上下させる様式になっていたがこれでは日本式木造家屋には天井が低く高い構造では取り付けられないので図2のように柱8に金具5を取り付けた上に直接レール5を取り付けた上サドル2を走行させた構造で又サドル2の横部にガータ1を取付大幅に高さを削減して普通日本家屋に使用できるようにし出入口に、棚押入れ等に支障のない新型天井走行クレーンである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明以前に一般的工場等で使用の従来の天井クレーンの正面図である。
【図2】本発明の天井クレーンの正面図である。
【図3】本発明以前に一般的工場等で使用の従来の天井クレーンの全体図である。
【図4】本発明の天井クレーンの全体図である。
【符号の説明】
【0009】
1 ガータ
2 サドル
3 トロリ
4 走行モーター
5 レール
6 上下リフト
7 柱取付金具
8 柱
9 H鋼
10 天井
11 出入口



【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦横に走行できる天井クレーンの左右のサドルを繋ぐガーダを側面だけに取り付けたことを特徴とするクレーン。
【請求項2】
全体を100Vの電気で走行等、東西南北上下と電気照明が移動出来ることを特徴とする請求項1記載のクレーン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−263022(P2009−263022A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−111306(P2008−111306)
【出願日】平成20年4月22日(2008.4.22)
【出願人】(598045793)
【Fターム(参考)】