説明

昇降救助車両のためのはしごセット

複数の伸縮自在なはしごのパーツを持つ昇降救助車両のためのはしごのセット(10)において、車両上の基礎部分(12)、終端部(18)、その間に配置された複数の連結部(14、16)、はしごのパーツ(12、14、16、18)を伸長させる伸長ケーブル(22)、伸長ケーブル(22)及び該伸長ケーブルを導くローラー装備のための基礎部分(12)の領域に設置された牽引装置(28)を含み、ローラーのペア(32、34)が連結部(14、16)に設置され、ペア(32、34)の前方のローラー(36、38)の各々は、連結部(14、16)の伸長方向にある端部に設置され、ペア(32、34)の後方のローラー(40、42)はこの連結部(14、16)の反対の端部に設置され、屈折ローラー(44)が基礎部分(12)の伸長方向にある端部に設置され、それによって伸長ケーブル(22)が前記牽引装置(28)の方向に導かれており、伸長ケーブル(22)は、牽引装置(28)とは反対にある端部が、終端部(18)に固定され、固定点(30)から屈折ローラー(44)まで連結部(14、16)のローラーのペア(32、34)をその連結の順序で経由し、ペア(32、34)のうち最初に前方のローラー(36、38)を次に後方のローラー(40、42)を通るように導かれていることを特徴とするはしごのセット。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、請求項1の序文に従う昇降救助車両(hoisting rescue vehicle)のためのはしごセット(ladder set)に関連する。
【背景技術】
【0002】
ここで考察する種類の昇降救助車両とは、緊急時に人間を救助するための伸縮自在なはしごのセットを備える車両である。そのようなはしごは、例えば、消防車に積載された回転可能なはしごであってもよい。回転フレーム(rotating frame)に取り付けられ、鉛直軸を中心に回転し、様々な傾きを制御するために調整される基礎部分に対して、追加されるはしごのパーツは、伸縮自在である。この部分は、連続的に取り付けられ、お互いに対してずらすことのできる複数の連結部(connecting part)と、更に、その自由端ではしごのセットを完成させる終端部(end part)とを備える。その終端部は、例えば、救助ケージ(rescue cage)を支えてもよい。この種の救助車両のための回転可能なはしごは、例えば、特許文献1に述べられている。この回転可能なはしごの特徴は、終端部が、伸縮自在な、関節でつながったアーム(articulated arm)で形成されていることである。この方法によって、はしごの終端部を、救助活動にとって障害となるような、屋根の端やバルコニーの手すりや類似の物を越えて、導くことができる。
【0003】
はしごのパーツは、車両に積載された油圧操作の(hydraulically operated)ケーブルウインチ(cable winch)のような牽引装置(traction device)に結ばれた伸長ケーブル(extension cable)を持つ、ケーブル巻き上げ機(cable hoist)によって、伸長される。広く用いられ、単純に設計された装置が提供するのは、伸長ケーブルの末端部を、基礎部分に直接連結した連結部に固定することである。屈折ローラー(deflecting roller)によって、ケーブル巻き上げ機は、この連結部を伸長方向に牽引する。それに続く連結部と終端部は、上述の連結部、更には、基礎部分に連結されているが、これは、結合ケーブル(coupling cable)のシステムによるものである。この目的のために、同時に隣接する三つのはしごのパーツが、二本の結合ケーブルによって結合されており、双方の結合ケーブルの端は、ともに、二つの固定点(fixation point)を通っており、固定点の片方は、前記三つのはしごのパーツのうち先頭のはしごのパーツに、もう片方は、後端のはしごのパーツに設置されている。それぞれのケーブルは、真ん中の連結部に設置されたローラーのペアである前部と後部のローラーを通って送られている。ローラーのペアのローラーの軸とともに、固定点は、二本の結合ケーブルによって輪郭が描かれる四角形の頂点を示す。基礎部分に取り付けられた連結部への牽引は、そのように、結合ケーブルを用いて、それに続く連結部及び終端部に伝えられる。この装置は、滑車装置(pulley block)としても知られている。
【0004】
この滑車装置によって、全ての伸長可能なはしごのパーツは、伸長の方向に同期した動きを取る。もし、基礎部分に取り付けられた連結部が、ある距離動くならば、伸長ケーブルがそれに固定されているので、それに隣接する連結部は、基礎部分に対して二倍の距離移動し、さらに隣り合う連結部(あるいは終端部)は、三倍の距離移動し、以下同様である。同様のことは、移動の速度にも言える。もし、基礎部分に取り付けられた連結部が、ある伸長速度で移動するなら、それに隣り合う連結部は、二倍の速さで伸長し、以下同様である。もし、滑車装置によって伸長することができるはしごのセットに、回転できる終端部を取り付けたいと思うなら、全ての可動なはしごのパーツが、少なくとも関節部(articulated part)の長さまで伸びるまでは、回転できないという点が、重大な不利益である。というのも、この位置からのみ、関節部が自由に立ち上がることができ、回転できるからである。このことは、この種のはしごのセットの用途を厳しく限定する。終端部のために、追加的な、より短い伸縮自在な要素を備えた特別なはしごのセットを考案することができるが、その結果、関節点(articulated point)は、格納した状態においてすら、連結部の外に存在する。しかし、そのようなシステムは、構造的にとても複雑であり、重く、その結果、コストが高くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】独国特許出願 DE102005024585A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本願の課題は、上述の種類のはしごのセットであって、単純なデザインを兼ね備えるより良い方法、とりわけ、回転可能な終端部の構造を備えたはしごのセットを伸長するためにケーブルを導く、最先端の技術よりも単純な方法を提供するような、はしごのセットを創作することである。特に、最大限に単純な構造で、終端部を他のはしごのパーツから独立して伸長することにより、残りのはしごのパーツの伸長の度合いに関係なく、終端部を回転させることが可能となる。
【0007】
この課題は、請求項1に記載の特徴を備えたはしごのセットによる発明に従って解決される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明に従えば、伸長ケーブルは、その一方の端部が終端部に結び付けられ、基礎部分における屈折ローラーへの途中で、連結部に設けられた独立したローラーのペアの上を、これらの連結部がお互いに連結された順序で、導かれる。伸長ケーブルは常に、最初にペアのうち前のローラーを通り、次に後ろのローラーを通る。
【0009】
伸長ケーブルは、終端部の固定点から始まり、次に終端部に隣接する連結部のローラーのペアの前のローラーを越え、このローラーのペアの後ろのローラーを越え、その次の連結部のローラーのペアの前のローラーを越え、以下同様である。伸長ケーブルが、基礎部分に隣接する連結部の後ろのローラーをいったん越えると、屈折ローラーを越えて前方に案内され、ケーブルウインチへと進む。
【0010】
従って、はしごのパーツをお互いに連結するのは、独立した結合ケーブルによるものではなく、伸長ケーブルによるものである。もしケーブルウインチが伸長方向に操作されるなら、屈折ローラー経由で、他のはしごのパーツのローラー装置がけん引される。連結部と基礎部分を適切にロックすることによって確実となるのは、例えば、張力が終端部にのみ作用する、すなわち、伸長ケーブルが、次の連結部の前の屈折ローラーの方向に、終端部の固定点を引っ張り、終端部が、前記連結部に対して伸長される方向に移動し、その間、他のはしごのパーツが後退した位置のままでいることである。従って、同期化された伸長運動は存在しないが、第一に、上方にある終端部が停止点に達するまで、移動するのみである。もし、回転可能な終端部の関節点がこの停止点よりも前にあるなら、終端部が伸長した位置において、他のはしごのパーツを伸長する必要なく、自由に回転することができる。
【0011】
その他の連結部は、伸長ケーブル経由で、連結部の後ろのローラーに張力をかけることにより伸長するが、この連結部は、いまだ後退した位置にある後ろに続く連結部の前のローラーの方向に伸長するように、開放されている。従って、これら二つの連結部は、伸長する連結部が順にストッパーに到達するまで、お互いに対してずれていく。張力が、いまだ後退した位置にあるその他のはしごのパーツを同時に動かさないように、最初は、その他のパーツは、ともに固定されたままである。それ故、はしごのパーツの間には、ロックあるいは制動装置が備わっており、終端部から始まって、個々のはしごの部分が一つずつ伸長する間の伸長運動を統合している。
【0012】
ある好適実施例において、同時に相互結合された三つのはしごのパーツは、制動装置によって連結されているが、その制動装置は、第一のはしごのパーツが、真ん中の、第二のはしごのパーツに対して伸長する方向に進むと、完全に伸長した終点まで動かし、第二のはしごのパーツに対して第一のはしごのパーツを止め、第二のはしごのパーツを、後ろに続く第三のはしごのパーツに対して、前進させる。
【0013】
そのような制動装置を用いることで、伸長した位置に達する際の、個々のはしごのパーツの動きの円滑な推移が可能となる。第一のはしごのパーツが、それに隣接する第二のはしごのパーツから見て伸長した位置にいったん届くと、第二のはしごのパーツは、静止した位置から断続的に前進するのではなく、第三のはしごのパーツに対して、円滑に動き前進することができる。従って、第一のはしごのパーツの伸長から、第二のはしごのパーツの、第三のはしごのパーツに対する動きまで、流れるように推移する。この制動装置は、例えば、適切な制御ユニット(control unit)と連動したケーブルブレーキ(cable brake)である。
【0014】
ブレーキ装置は、第一のはしごパーツに設置された第一滑りトラック(sliding track)と、第三のはしごパーツに設置された第二滑りトラックと、第二のはしごパーツに設置された滑りブロック(sliding block)を持つ滑りガイド(sliding guide)を備えることが好ましく、前記滑りブロックは、一方で第一滑りトラックに沿って、他方で第二滑りトラックに沿って摺動することができる。滑りトラックは、その端部にカーブによって、引き戻し方向に滑りブロックためのストッパーを形成し、それらを設けた結果、第一のはしごのパーツが第二のはしごのパーツに対して、完全に伸長された位置まで動く際、滑りブロックは、その端部のストッパーの方へ、第一滑りトラックに沿って摺動し、第一のはしごのパーツによって、それに沿って運ばれ、そして、第二滑りトラックに沿って摺動を続ける。
【0015】
第一のはしごのパーツの伸長運動の間、第二のパーツの滑りブロックは、例えば、第一のパーツの第一滑りトラックのストッパーに達するまで、第一滑りトラックに沿って、徐々に摺動することが可能である。そして、滑りブロックは、第一滑りトラックに対して、それ以上移動することは出来ない。このことが意味するのは、第一のはしごのパーツは、もし伸長方向に更に移動する余地があるなら、第二のはしごのパーツを運搬するということである。この前方への運搬は、第三のはしごのパーツ上の第二滑りトラックにおける、滑りブロックの滑り運動を生み出す。
【0016】
滑りトラックは、上記の第二のはしごのパーツに対する第一のはしごのパーツの緩やかな停止と、第三のはしごのパーツに対する第二のはしごのパーツの円滑な前進を成し遂げるように、形作られてもよい。
【0017】
更に、三つの連続したはしごのパーツを、終端部を例外として、同時に結合ケーブルのペアで連結することが好ましく、二本の結合ケーブルが、結合ケーブルの固定点と二つの屈折ローラーによって形成される四角形を、ともに描くように、結合ケーブルの第一の端部は、伸長の方向にある、第一の、先頭にあるはしごのパーツの共通の固定点に結び付けられ、その他の二つの端部は、第三のはしごのパーツにある共通の固定点に結び付けられ、真ん中の第二のはしごの部分に設置された屈折ローラーを経由して、その間を導かれ、その屈折ローラーの前の方のローラーは、第二のはしごのパーツの前部に設置され、後ろの方の屈折ローラーは、第二のはしごのパーツの後部に設置されている。
【0018】
この結合ケーブルによって、三つのお互いに結合されたパーツは、伸長運動の間、同時に動くことが確実となる。しかし、終端部は、本願発明に従う方法で伸長できるが、その他のパーツは、最先端技術によるものと同様に、お互いに同調して延長される。
【0019】
ある好適実施例において、はしごのセットは、上記の結合ケーブルのペアによって連結された三つの連続するはしごのパーツの、いくつかのグループを備え、あるグループの真ん中のはしごのパーツが、当該グループの結合ケーブルのための屈折ローラーを運搬し、後に続くグループの最初のはしごのパーツを形成し、この後に続くグループの結合ケーブルのための固定点を備えるように、前記グループは連結している。
【0020】
はしごのセットは、基礎部分に隣接する下方の連結部と、下方の連結部と終端部を接続する上方の連結部を備えていることが好ましく、伸長ケーブルが、終端部の固定点から、上方の連結部のローラーのペアの前方のローラー、後方のローラー、下方の連結部のローラーのペアの前方のローラー、後方のローラー、そして、基礎部分の屈折ローラーへと通っている。終端部と、二つの連結部は、上記の方法で、ブレーキ装置によって接続されていてもよい。
【0021】
更に、この態様による二つの連結部と基礎部分が、類似のブレーキ装置によって接続されていてもよい。
【0022】
この態様の二つの連結部と基礎部分は、更なるブレーキ装置によって接続されていることが好ましい。
【0023】
ある好適実施例では、本願発明によるはしごのセットは、引き戻しケーブル(haul−back cable)を備え、その一方の端部は終端部に結び付けられ、ローラーの装備によって、牽引装置に導かれている。
【0024】
本願の好適実施例は、以下の図面を参照して、より詳細に述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本願発明によるはしごのセットの第一の態様の図であって、完全に後退した位置にあるが、結合機構(coupling mechanism)は示されていない。
【図2】図1に示されるはしごセットが伸長した状態にある図である。
【図3】図1に示されるはしごセットが伸長した状態にある図である。
【図4】図1に示されるはしごセットが伸長した状態にある図である。
【図5】図1乃至4に記載のはしごセットのパーツのための滑りガイドの斜視図である。
【図6】図5に示される滑りガイドを備えるはしごセットの一部の斜視図である。
【図7】本願発明によるはしごのセットの他の態様の図であって、後退した位置にあり、結合ケーブルを示している。
【図8】図7に示されるはしごのセットの更なる図であって、一部が伸長した位置にある。
【図9】図7に示されるはしごのセットの更なる図であって、一部が伸長した位置にある。
【図10】図7に示されるはしごのセットの更なる図であって、完全に伸長した位置にある。
【発明を実施するための形態】
【0026】
(発明の詳細な説明)
図1が示すのは、昇降救助車両のためのはしごのセット10であって、四つの伸縮自在なはしごのパーツ12、14、16、18を備える。はしごのセットは、消防車に、回転と直立が可能な形態で設置されている回転はしごであってもよい。この目的のために、はしごのセット10は、基礎部分12を備え、基礎部分12は、鉛直軸を中心に回転し直立することが可能な、図1に示された左端部によって図示された基部26の上に、回転と直立が可能な形態で、設置されている。基礎部分の上に乗っているのは、下方の連結部14であって、それは基礎部分12に対して、図示されていないストッパーまで、右方向にずれることができる。次に、下方の連結部14が支えるのは、上方の連結部16であって、これは、終端部18を支える。終端部18は、伸長された状態にあるはしごのセットの端部を形成する。
【0027】
四つのはしごのパーツ12、14、16、18は全て、お互いに対して滑るようにずれることができ、したがって、図1の右方向に伸縮自在に伸長することができる。伸長の方向は、矢印Aによって示されている。更に詳述すれば、例えば骨組み20は、個々のはしごのパーツ12、14、16、18の中の筋かいや横桟を形成しているが、これは、従来型のはしごのセットと同様の方法によって考案されており、そのため、図で示すのみである。はしごのパーツ12、14、16、18は通常は、空間を確保するためお互いに積み重なっており、お互いに対して前方にずれることが、明確性のために図示されていることも、理解される。
【0028】
更に、終端部は、その右の端部で救助ケージを支えることができ、また、関節(articulation)21を持つが、これによって、終端部18の前部23は、他のはしごのパーツ12、14、16に対して回転することができる。この前部23は、終端部18の全長のおよそ2/3の長さに等しい。
【0029】
はしごのセット10の中には、ローラーの装備を経由して、はしごのパーツを伸長するための伸長ケーブル22が通っているが、これは、以下で詳述する。図示されていない車両の基部26の内部には、油圧のケーブルウインチ28が設置されており、そこには、伸長ケーブル22の下方の端部を巻き付けることができる。ケーブルウインチ28を操作することにより、張力を伸長ケーブル22にかけることができる。
【0030】
伸長ケーブル22の上方の端部は、終端部18の後方の端部、すなわち、延長方向と反対の端部の近辺にある固定点30に固定される。伸長ケーブル22は、固定点30から始まり、それに連続して、連結部14、16に備えられたローラーのペア32、34のローラーを越えて走行する。連結部14、16の各々は、ローラーのペア32、34を備える。ローラーのペア32、34それぞれの前方のローラー36、38は、伸長方向に向いた各連結部14、16の端部に配置されている。同時に、ローラーのペア32、34の残る後方のローラー40、42が反対の端部に設置されている。連結部14は、ローラーのペア34を備える。ペア34は、前方のローラー38と後方のローラー42を含む。連結部16は、ローラーのペア32を備える。ペア32は、前方のローラー36と後方のローラー40を含む。最後に、基礎部分12には、前方の端部に、屈折ローラー44が備わる。全てのローラー36、38、40、42の軸、及び、屈折ローラー44とケーブルウインチ28の回転軸は、原則的に、お互いに対して並行であり、延長方向に対して垂直にある。
【0031】
伸長ケーブル22は、連結部が連結される順序で、順に、ローラーのペア32、34の上を走行する、すなわち、固定点30から始まり、終端部18が固定された上方の連結部16のローラーのペア32を最初に越え、次に、上方の連結部16が固定された下方の連結部14の次のローラーのペア34を越え、最後に、基礎部分12の屈折ローラー44を越えて、ケーブルウインチ28に達する。そうすることで、伸長ケーブル22は常に、ペア32の前方のローラー36を通過し、それから後方のローラー40を通過する。同様に、伸張ケーブル22は、常に、ペア34の前方のローラー38を通過し、それから後方のローラー42を通過する。その結果、あるローラーから次のローラーへの走行には、必ず方向転換が伴う。具体的に述べると、伸長ケーブルがその牽引方向に動くと、上方の連結部16の前方のローラー36を通過し、続いて後方のローラー40を通過し、下方の連結部14の前方のローラー38を通過し、後方のローラー42を通過し、最後に、基礎部分12の屈折ローラー44を通過する、ということは、既に述べた通りである。
【0032】
従って、ローラーの装備(roller arrangement)24によって、伸長ケーブル22に張力をかけることが可能であり、それは、固定点30に作用して、終端部18を、右方向に、すなわち、原則的に、それに隣接する上方の連結部16の前方のローラー36の方向に、引っ張る。この牽引の間に生じる力によって、ローラーのペア32、34の後方のローラー40、42が、牽引の方向においてそれに続く方向である、次のはしごのパーツの前方のローラーの方向に動いたりしないように、連結部14、16と基礎部分12は、適切なロックあるいは制動装置によって、一緒にロックすることができるということは、以下で詳細に述べる。このようにして、ケーブルウインチ28を作動させると、終端部18だけが、残りのはしごのパーツ12、14、16に対して延長することが確実となる。
【0033】
終端部18を伸長させた後の端部の位置は、図2に示されている。ここで、固定点30は、上方の連結部16の前方のローラー36の、まさにすぐ近辺まで伸長方向に移動している。ケーブルを引っ張ることにより、終端部18は、上方の連結部16に対して、終点の位置まで引っ張られる。固定点30の配置によって、終端部18は、残りのはしごのパーツ12、14、16に対して、より遠くまで突き出してもよい。とりわけ、関節点21が自由となり、終端部18の回転可能部分(pivotable section)23が、残りのはしごのパーツに対して自由に回転できるまで、遠くに突き出してもよい。
【0034】
格納された状態(図1)において下方の連結部14に対して上方の連結部16を機械的にブロックし、同時に、上方の連結部16の終端部18に対するロックを解放することにより、終端部の伸長運動が、残りのはしごのパーツ12、14、16がお互いに対して動くことなく、妨げられずに生じる。終端部18が、図2に示される伸長した位置に達すると、上方の連結部16と終端部18の間のロックが自動的に閉じる、すなわち、対応するストッパーや類似の物に達する。その結果、これらのパーツ16及び18は、相互にロックされたユニットを形成する。そして、上方の連結部16及び下方の連結部14の間のロックが解放され、その結果、これら二つのパーツがお互いに対して動くことができる。そして、ケーブルウインチ28によって伸長ケーブル22に加えられる張力は、上方の連結部16のローラーのペア32の後方のローラー40を、下方の連結部14のローラーのペア34の前方のローラーの方向に引っ張り、その結果、図3のような状態となる。ここで、下方の連結部14が上方の連結部16に対してロックされ、下方の連結部14と基礎部分12の間のロックが解放され、下方の連結部14は基礎部分12に対して伸長方向に動くことができる。その結果、図4のような状態となる。
【0035】
図1から図4に記載の過程の説明から分かるように、個々のはしごのパーツ、終端部18、上方の連結部16、下方の連結部14は、順番に伸長し、同時に伸長することがない。これは、最先端の技術と同様である。格納の過程は、その上方の端部が終端部18の固定点30に固定され、下方の端部がケーブルウインチ28に巻かれた引き戻しケーブルによって成し遂げることができる。更に、引き戻しケーブル46は、ローラーの装備を通るが、その装備は、基部の領域に配置された第一屈折ローラー48、基礎部分12の後端部に配置された第二屈折ローラー50、及び詳細には説明しないその他のローラーを備える。引き戻しケーブル46が導かれる方法については、ここでは詳しく説明はしない。もしケーブルウインチ28が、はしごのパーツを伸長するときとは反対の方向に操作されるなら、引き戻しケーブル46がケーブルウインチの方向に引っ張られ、はしごのセット10のはしごのパーツを、伸長の過程とは逆の順序で、格納することができる。
【0036】
個々のはしごのパーツ12、14、16、18をともにロックしたり、お互いから開放したりする装置は、例えば、ブレーキ装置を備えていてもよいが、個々の独立したブレーキ装置が、三つの相互連結されたはしごのパーツを結合する際、第一のはしごのパーツが、伸長の方向に進み、伸長の終点までくると、この第一のはしごのパーツに、すぐ後に続く真ん中のはしごのパーツに対するブレーキがかけられ、そして真ん中のはしごのパーツが、それに続く最後のはしごのパーツに対して前進するように、結合する。これにより、個々のはしごのパーツが静止した位置から、急に停止したり、急速に加速したりすることが防止される。
【0037】
図1乃至4に示されたはしごのセットは、例えば、まさにそのようなブレーキ装置を、終端部18を、上方及び下方の連結部16、14と結合するために、備えていてもよい。それは、図5に従った滑りガイド52であって、第一滑りトラック54、第二滑りトラック56、滑りブロック58を備える。滑りブロック58は、お互いに向き合った滑りトラック54及び56の間に配置され、そのそれぞれに沿って滑る。第一滑りトラック54は、終端部18に固定され、第二滑りトラック56は、下方の連結部14に固定され、滑りブロック58は、その間に位置する上方の連結部16に固定されたガイド60の中を、上下に滑ることができる。ガイドは、その中に滑りブロック58が存在するような空洞の輪郭を持つ。滑りブロック58は、見ることは出来ないが、ガイド60の輪郭のガイドスロット62の外へと、側方に突き出す部分を備える。そして滑りブロック58のこれらの突き出た部分は、滑りトラック54、56の内部にある。
【0038】
第一滑りトラック54は、伸長の方向に開放されたトラック部(track section)64を備えるが、その後方の端部66は、アーチ状になるように下方にカーブしている。それにより、伸長方向における直線運動成分に対する、滑りブロック58への端部のストッパーが、後方のトラックの端部68に形成される。第二滑りトラック56も同様に形成される、すなわち、伸長方向の前面において開放された直線部70と、滑りブロック58の対応する側部のための後方のストッパー74として機能する、上方にカーブした端部72を備える。
【0039】
図1に示される、はしごのセットが格納された位置において、滑りブロック58は、鉛直方向のガイド60の上端部に位置している。そして、第二滑りトラック56の方向に突き出た部分は、第二滑りトラック56の端部にある、すなわち、カーブの領域72の後方の端部のストッパー74にある。この位置において、滑りブロック58のガイド60が設置された上方の連結部16は、下方の連結部14に対してロックされている、すなわち、滑りブロック58は、伸長方向の前方に(直線トラック部70と平行に)動けない。
【0040】
終端部18が前方に動いている間、滑りブロック58の反対の突き出た部分は、図5に見られる第一滑りトラック54の直線トラック部64の前方の開放部から滑る。この滑り運動の間、滑りブロック58は、第一滑りトラック54の後方のカーブ部66に達する。その結果、滑りブロック58は、トラックの中を曲がった後、ガイド60の中を下方に押される。同時に、ブロック58は、伸長の方向に第二滑りトラック56のカーブをたどり、終端部18の第一滑りトラック54の前方への動きに続くことができる。滑りブロック58が、第一滑りトラック54の下方のストッパー68にいったん達すると、伸長の方向に第二滑りトラック56の直線部70の間を動くことしかできない。
【0041】
そして、図5に示された開始の位置においては、上方と下方の連結部16、14は、第二滑りトラック56の端部のストッパー74において、滑りブロック58にロックされて、ともに結合されているが、滑りブロック58を第一滑りトラック54に沿って動かすことにより、ストッパー74のロックが解除される。その間、第一滑りトラック54の端部のストッパー68において滑りブロック58が同時にロックされる、すなわち、終端部18と上方の連結部16が結合される。と同時に、相互にロックされたパーツ16、18は、下方の連結部14に対して自由に動くことができる。
【0042】
ロック及びロック解放が、各ストッパー68、74に達する際に、突然生じたりしないことは、有利な点であり、その代わりに、滑りトラック54、56の端部に存在するカーブによって、滑りブロック58は、停止位置まで、あるいは停止位置から、徐々に滑る。これにより、突然ブレーキがかかったり、加速したりすることが防がれる。
【0043】
図6は、終端部18と上方及び下方の連結部16、14を連結する滑りガイド100を備えたはしごセット10の斜視図である。このはしごのパーツ14、16、18の構造に関する詳細は、明確性のためここでは述べない。滑りガイド100は、図5における滑りガイド52と同様に機能する。そしてそれは、終端部18に、図5の第一滑りトラック54に対応する第一滑りトラック102を、上方の連結部16に、横断ガイド106の内部での滑りブロック104の直交する動きが可能となった、横断ガイド106の中の滑りブロック104を、下方の連結部14に、滑りトラック56に対応する第二滑りトラック108を備える。空間を確保するために、伸長方向の反対側の端部に、滑りブロック104のためのストッパーの位置のために備えられた二つの滑りトラック102、108のカーブが、横方向に作られている。他の点に関して述べれば、図6に示される滑りトラック100は、図5で示される滑りトラックと、全く同様に機能する。図5に示される滑りガイド52を備えるブレーキ装置は、図1乃至4で示される態様において、基礎部分12と下方及び上方の連結部14、16を連結する働きもする。このために、第一滑りトラック54が、上方の連結部16に設置され、滑りブロック58のガイド60が、下方の連結部14に設置され、第二滑りトラック56が、基礎部分14に設置される。上方の連結部16が、下方の連結部14に対して伸長すると(図3参照)、第一滑りトラック54のストッパー68に達する直前に、滑りブロック58が、既に述べた方法で、第二滑りトラック56のストッパー74から開放され、上方の連結部16に対する下方の連結部14の相対運動には、徐々にブレーキがかかり、下方の連結部14が、基礎部分12に対して前進する。
【0044】
図7乃至10が示しているのは、はしごのセット10の第二の態様であって、そこでは、図1乃至4で示された第一の態様と同一のパーツは、同じ参照番号で示されている。伸長ケーブル22と引き戻しケーブル46の経路は、前の態様と同一である。しかし、付け加えて、結合ケーブルのシステムが、上方の連結部16と下方の連結部14と基礎部分12とを連結するために備えられている。とりわけ、第一結合ケーブル80は、その上方の端部が、上方の連結部16の後端の領域にある上方の固定点82に固定されている。この接続ケーブル80の反対の下方の端部は、基礎部分12の前端の領域にある第二固定点84に固定されている。第二結合ケーブル88も、その端部が固定点82及び84に固定されており、その間で、伸長ケーブル22のための屈折ローラー42のすぐ前にある、下方の連結部14の後ろの領域に配置された更なる屈折ローラー90によって、導かれる。
【0045】
そして、固定点82及び84と二つの屈折ローラー86及び90は、二本の結合ケーブル80、88によって描かれる四角形の頂点の位置を示す。
【0046】
終端部18の、その伸長した位置までの移動(図8)は、上述の態様と同様の方法で起こる。すなわち、終端部18と上方の連結部16と下方の連結部14を相互に連結する滑りガイド52を用いて、終端部18のストッパーの位置に達するまで、上方の連結部16に沿って徐々に運ばれるのと、全く同様である。しかし、もし伸長ケーブル22に更なる張力をもたらされるなら、上方の連結部16が伸長方向に移動すると、張力が、下方の連結部14上で、結合ケーブル88の後ろの屈折ローラー90を経由してかかり、それによって、下方の連結部14が伸長方向に動く。もし結合ケーブル80、88の上方の固定点82が下方の固定点84の方向に動くなら、下方の連結部14は、同時にそれに沿って、すなわち、上方の連結部16による各々の動きの距離の半分の距離だけ、動く。このことが詳しく示されたのが図9である。完全に伸長した位置は、図10に対応する。この位置から、既に図1乃至4と関連して述べたように、引き戻しケーブル46によって、反対の順序で、はしごのセット10は完全に格納することができる。この際、連結部14及び16は、同期して後退し、その間、終端部18は、同様に滑りガイド52によって上方の連結部16と連結している。格納位置に達する前ですら、終端部18は上方の連結部16に対して引き続いて分断されており、全ての最後において、後退する。
【0047】
四つのパーツのはしごのセット10の例を用いて図7乃至10で示される、結合ケーブルによって連結した複数のはしごのパーツの原則は、四つより多くパーツを持つはしごのセットに対しても、拡張することができる。この場合において、一度に三つのはしごのパーツのグループが、結合ケーブルによって結合されるが、各々のグループを結合する方法は、(図7乃至10に示される下方の連結部のような)あるグループの真ん中のはしごのパーツが、結合ケーブル80、88のための屈折ローラー90、86を支え、次のグループの第一のはしごのパーツを形成する、すなわち、これに続くグループの結合ケーブルのための固定点82を備えている、という方法である。そのようにして、終端部18から続く連結部に関する限り、各グループは重なり合っており――1から3、2から4、など――、結合ケーブルのペアによって、お互いに連結している。
【符号の説明】
【0048】
10 はしごのセット
12 基礎部分
14 下方の連結部
16 上方の連結部
18 終端部
20 骨組み
21 関節
22 伸長ケーブル
23 終端部の回転可能部分
24 屈折ローラー
26 基部
28 牽引装置
30 固定点
32 ローラーのペア
34 ローラーのペア
36 前方のローラー
38 前方のローラー
40 後方のローラー
42 後方のローラー
44 屈折ローラー
46 引き戻しケーブル
48 第一屈折ローラー
50 第二屈折ローラー
52 滑りガイド
54 第一滑りトラック
56 第二滑りトラック
58 滑りブロック
60 ガイド
62 ガイドスロット
64 トラック部
66 第一滑りトラックの後方の端部
68 ストッパー
70 直線部
72 上方にカーブした端部
74 ストッパー
80 第一結合ケーブル
82 固定点
84 固定点
86 屈折ローラー
88 第二結合ケーブル
90 屈折ローラー
100 滑りガイド
102 第一滑りトラック
104 滑りブロック
106 横断ガイド
108 第二滑りトラック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の伸縮自在なはしごのパーツを持つ昇降救助車両(hoisting rescue vehicle)のためのはしごのセット(10)において、車両に設置された基礎部分(12)、終端部(18)、その間に配置された複数の連結部(14、16)、はしごのパーツ(12、14、16、18)を伸長させる伸長ケーブル(22)、伸長ケーブル(22)及び該伸長ケーブルを導くローラー装備のための基礎部分(12)の領域に設置された牽引装置(traction device)(28)を含み、ローラーのペア(32、34)が連結部(14、16)に設置され、ペア(32、34)の前方のローラー(36、38)の各々は、連結部(14、16)の伸長方向にある端部に設置され、ペア(32、34)の後方のローラー(40、42)は、前記連結部(14、16)の反対の端部に設置され、屈折ローラー(deflecting roller)(44)が基礎部分(12)の伸長方向にある端部に設置され、それによって、伸長ケーブル(22)が前記牽引装置(28)の方向に導かれており、伸長ケーブル(22)は、牽引装置(28)とは反対にある端部が、終端部(18)に固定され、固定点(30)から屈折ローラー(44)まで、連結部(14、16)のローラーのペア(32、34)をその連結の順序で経由し、ペア(32、34)のうち最初に前方のローラー(36、38)を、次に後方のローラー(40、42)を通るように導かれていることを特徴とするはしごのセット。
【請求項2】
三つの同時に相互に結合されたはしごのパーツが、ブレーキ装置(52)によって結合されており、伸長方向に導かれる第一のはしごのパーツが真ん中の第二のはしごのパーツに対して完全に伸長した位置まで移動する際、前記ブレーキ装置(52)が、第一のはしごのパーツに、第二のはしごのパーツに対するブレーキをかけ、第二のはしごのパーツを、それに続く第三のはしごのパーツに対して前進させることを特徴とする請求項1に記載のはしごのセット。
【請求項3】
前記ブレーキ装置は、前記第一のはしごのパーツに設置された第一滑りトラック(sliding track)(54)と第三のはしごのパーツに設置された第二滑りトラック(56)を持つ、第二のはしごのパーツに設置された滑りガイド(sliding guide)(52)、及び、一方で前記第一滑りトラック(54)の中を、他方で前記第二滑りトラック(56)の中を滑ることができる滑りブロック(sliding block)(58)を備え、前記滑りトラック(54、56)は、はしごのパーツの引き戻し方向(retraction direction)の端部に、前記滑りブロックのためのストッパー(68、74)を備え、前記第一のはしごのパーツが、第二のはしごのパーツに対して完全に伸長した位置まで移動する際、滑りブロック(58)が、前記第一滑りトラックを、その端部のストッパー(68)に向かって滑り、前記第一のはしごのパーツによってそれに沿って運ばれ、第二滑りトラック(56)に沿って滑り続けることが可能となるように、前記滑りトラック(54、56)が配置されていることを特徴とする、請求項2に記載のはしごのセット。
【請求項4】
終端部(18)を除く、三つの同時に連続したはしごのパーツが、結合ケーブル(coupling cable)(80、88)のペアによって連結しており、結合ケーブル(80、88)の第一の端部は、第一のはしごのパーツの伸長方向にある共通の固定点(82)に固定されており、結合ケーブル(80、88)のもう一方の端部は、第三のはしごのパーツの共通の固定点(84)に固定されており、その間では、前記結合ケーブル(80、88)は、真ん中の第二のはしごのパーツに設置された屈折ローラー(deflecting roller)(86、90)によって導かれており、その前方の屈折ローラー(86)は、前記第二のはしごのパーツの前部の領域に設置されており、後方の屈折ローラー(90)は、前記第二のはしごのパーツの後部の領域に設置されており、二本の結合ケーブル(80、88)が共に四角形を描き、その頂点は、結合ケーブルの前記固定点(82、84)及び前記二つの屈折ローラー(86、90)によって形成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のはしごのセット。
【請求項5】
三つの同時に連続したはしごのパーツの複数のグループが、お互いに請求項4に記載の結合ケーブル(80、88)のペアによって結合しており、あるグループの真ん中のはしごのパーツが、このグループの結合ケーブル(80、88)のための屈折ローラー(86、90)を支持し、それに続くグループの第一のはしごのパーツを形成し、このそれに続くグループの結合ケーブルのための固定点を備えているように、前記グループが結合していることを特徴とする、請求項4に記載のはしごのセット。
【請求項6】
はしごのセット(10)が、基礎部分(12)に隣接する第一の下方の連結部(14)と、下方の連結部(14)と終端部(18)を連結する上方の連結部(16)を備え、伸長ケーブル(22)が、終端部(18)の固定点(30)から始まり、上方の連結部(16)のローラーのペア(32)の前方のローラー(36)、後方のローラー(40)、下方の連結部(14)のローラーのペア(34)の前方のローラー(38)、後方のローラー(42)、そして基礎部分(12)の屈折ローラー(44)を通ることを特徴とする、請求項2乃至5に記載のはしごのセット。
【請求項7】
終端部(18)及び二つの連結部(14、16)が、請求項2又は3に記載のブレーキ装置によって連結されていることを特徴とする、請求項6に記載のはしごのセット。
【請求項8】
更に、二つの連結部(14、16)及び基礎部分が、請求項2又は3に記載のブレーキ装置によって連結されていることを特徴とする、請求項6又は7に記載のはしごのセット。
【請求項9】
一方の端部が終端部(18)に固定され、ローラーの装備を通り、牽引装置まで導かれる引き戻しケーブル(46)を備えることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のはしごのセット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−506960(P2012−506960A)
【公表日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−532659(P2011−532659)
【出願日】平成21年10月26日(2009.10.26)
【国際出願番号】PCT/EP2009/064050
【国際公開番号】WO2010/049377
【国際公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【出願人】(598122382)イフェコ・マーギルス・アーゲー (3)
【氏名又は名称原語表記】IVECO MAGIRUS AG
【Fターム(参考)】