説明

易分散性濃厚化エステル第四級組成物

【課題】 水を含有し、そして、そうすることで低温でも容易に希釈できる濃厚化エステル第四級物組成物の提供。
【解決手段】 この課題は、a)エステル第四級化合物;b)有機溶剤;c)水;d)pH調整剤よりなる低温で繊維材料用柔軟化剤を製造するのに適するエステル第四級物質濃厚物によって解決される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、慣用の方法に比較した場合に比較的に低温で繊維製品の軟化剤を製造するのに使用されるエステル第四級組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
自動的または手動的洗濯法で洗濯される繊維製品および特にセルロース繊維で造られたものに乾燥後に非常に不愉快な感触があることは周知のことである。この不所望の硬い感触は化学構造中に2つの長鎖脂肪族残基を持つカチオン性化合物を含む濯ぎ浴中で、衣類を洗濯後に処理することによって克服できる。
【0003】
この思想をベースとして、現在市販の繊維柔軟化剤は基本的にはジアルキルカチオン物質の分散物によって構成されており、その殆どはジアルキルジメチルアンモニウム塩、およびトリエタノールアミン、ジエタノールアミンまたはグリセリンのジエステル第四級物質である。
【0004】
カチオン化合物の分散物、主として繊維製品の柔軟化剤で使用するのに適するものは、それらの原料が冷水中への溶解性/分散性が悪いので、ほぼ室温で達成すべきであるという困難な問題を負っている。
【0005】
本発明は、約35℃の温度で水に分散し得る高濃縮エステル第四級組成物で基本的に構成される繊維製品柔軟化剤の製造においてエステル第四級物質を用いるという新規の選択肢を提供する。
【0006】
エステル第四級物質が加水分解反応に対して不安定であることが周知であるので、この物質は、特に得られる組成物が最終用途の前に保存される場合には、濃厚化製品として水の存在下ではまれにしか配合されない。しかしながら本発明では、加水分解を選択されたpH調整物の存在によって特別に制御し続けられるので、最終混合物の易分散性を促進するという水/エステル第四級化物質の全ての長所を探求できる。一般的なエステル第四級物質では、粘性の柔軟化剤の製造において、最終生成物中に高い粘度を達成するために増粘剤を用いることが要求されるという問題が存在する。柔軟化剤調製物の粘度の相当な増加は、ここに開示する組成物の低温での分散から生じる別の興味ある長所でもある。これは最終調製物から増粘剤を明らかに減少させるかまたは完全に排除することを可能とする。この性質は幾つかの国、特に消費者が未だ製品の良好な品質をその高い粘度に結びつけるラテンアメリカおよびアジアにおいて特に重要である。
【0007】
75〜95%の有効成分含有量および100%までのエタノールおよび/またはグリコールを含有するエステル第四級物質濃厚物は特許文献1で請求されている。この特許では化粧品最終調製物、特に該濃厚物から製造されたものも請求されているが、最終製品であり、必要とされる水の最小量は本発明で許容される最大量より多く、そして加水分解を抑制し続けるために何らかの他の添加物を添加することは記載されていない。特許文献2には、洗濯洗剤および化粧品を製造するのに適するエステル第四級物質の濃厚水溶液が開示されている。これらの濃厚水溶液中には有機溶剤は存在していない。特許文献3には総有効成分最大含有量25%の、エステル第四級物質をベースとする繊維製品調整剤が開示されている。この文献では不飽和脂肪酸が常に粘度安定化剤として存在している。30%のエステル第四級物質最大濃度を有する最終水性柔軟化剤組成物が特許文献4で請求されている。ここに開示された発明は、低下した温度のもとで市販の繊維製品用柔軟化剤を製造することを容易にするための、原料として示された少なくとも50%の有効物質を含有する高濃度エステル第四級物組成物に関する。
【特許文献1】ヨーロッパ特許出願公開第0,902,008号明細書
【特許文献2】米国特許第5,811,385号明細書
【特許文献3】米国特許第2003 158,068号明細書
【特許文献4】ヨーロッパ特許第0,669,391号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は水を含有しそしてそうすることで低温でも容易に希釈できる濃厚化エステル第四級物組成物を提供することである。同時に、エステル第四級物質の加水分解を引き起こす水の有害な影響はいわゆるpH調整剤の添加によって最小限にされる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、実質的に
a)少なくとも50重量%の式(1)
【0010】
【化1】

【0011】
[式中、Aは式- (CH2)n-Q-T1または
【0012】
【化2】

【0013】
であり;
Qは -O-C(O)- または -C(O)-O-であり;
R1 は (CH2)n-Q-T2または T3 または R3であり;
R2 は (CH2)m-Q-T4または T5 または R3であり;
R3 は H、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニルまたは C1-C6-ヒドロキシアルキルであり;
T1、T2、T3、T4およびT5 は互いに無関係にC8-C22-アルキルまたは C8-C22-アルケニルであり;
n およびm は1〜6の整数であり;そして
Xはアニオン、例えば塩化物、臭化物、沃化物、フッ化物、硫酸塩、メチルスルファート、硫酸水素塩、炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、モノ−およびジヒドロゲンホスファート、ピロホスファート、メタンホスファート、ニトレート、ホスホナート、メチルホスホナート、メタンジスルホナート、メチルスルホナート、エチルスルホナートおよび柔軟化剤と相容性のある他のアニオンである。]
で表されるエステル第四級化合物であり、
b)有機溶媒、
c)水、
d)pH調整剤
よりなるエステル第四級組成物に関する。
【0014】
式(1)の有利なエステル第四級化合物は、式(1)中
Q が -O-C(O)-であり;
R1 が(CH2)n-Q-T2またはT3であり;
R2 が (CH2)m-Q-T4または T5 またはR3であり;
R3 がC1-C6-アルキル、特にメチル、C2-C6-アルケニルまたは C1-C6-ヒドロキシアルキル、特にヒドロキシエチルであり;
T1、T2、T3、T4、T5が互いに無関係にC8-C22-アルキルまたはC8-C22-アルケニルであり;
n およびmが1または2である
ものである。
【0015】
最も有利なエステル第四級化合物は、式(1)中A、 R1 および R2が式
-CH2CH2OCO-T1で 表される基であり、 R2は更に R3基でもよく、その際にR2および R3 は互いに無関係に選択され、 R3および X は式(1)のもとで規定した通りである化合物を意味するトリエタノールアミン−ジエステル第四級物質およびジエタノールアミン−ジエステル第四級物質である。上記の全てのエステル第四級化合物は、エステル第四級物質との相容性のあるあらゆる種類のアニオンを含有していてもよい。好ましくは塩化物、臭化物、酢酸塩、乳酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩またはメチルスルファートである。
【0016】
本発明の組成物は、これらのカチオン化合物を、組成物全体を基準として50〜90重量%、更に好ましくは65〜75重量%の量で含有している。
【0017】
b)有機溶剤:
原則として適する有機溶剤はあらゆる一価または多価の短鎖アルコールである。炭素原子数1〜4のアルコール、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、直鎖状のおよび分岐したブタノール、グリセロールおよび上記アルコールの混合物を用いるのが有利である。他の有利な溶剤には2000以下の相対分子
質量のポリエチレングリコール類である。特に、200〜600の間の相対分子質量
を有するポリエチレングリコールを30重量%までの量でそして400〜600の相対分子質量のポリプロピレングリコールを5〜30重量%の量で用いるのが有利である。エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールの低級アルキルエーテルも使用することができる。他の適する溶剤には例えばトリアセチン(グリセロールトリアセテート)、1−メトキシ−2−プロパノール、ヘキシレングリコールがある。
【0018】
本発明の組成物はこれらの有機溶剤またはそれらの混合物を組成物全体を基準として5〜30重量%、更に好ましくは15〜25重量%の量で含有していてもよい。
【0019】
c)水:
本発明では濃厚物中の水の存在は低温での良好な分散性にとって重要である。従って水は組成物全体の5〜20重量%、好ましくは7〜15重量%の量で存在する。
【0020】
d)pH調整剤
カチオン性化合物としてエステル第四級物質を用いる場合には、濃厚物中の水の存在は、エステル結合が加水分解プロセスによって破壊されるので、現実的問題である。それを回避する最良の方法は、pHを高めるためにpH調整剤の制御投与を使用しそしてそうして加水分解を著しく遅くすることである。
【0021】
本発明の組成物に特に適するpH調整剤はアミン化合物、特にトリエタノールアミン、モノエタノールアミン、エチレンジアミン、ジアルキルアミン類、ジアルキルメチルアミン類、エトキシレート化アルキルアミン類およびアミノメチルプロパノールよりなる群から選択されるものである。
【0022】
本発明の組成物は組成物全体の0.1〜3重量%の量でpH調整剤を含有していてもよい。
【0023】
意図する用途次第で本発明の組成物は上記の化合物の他に、慣用の添加物および助剤、具体的には例えば電解質、香料、香料用担体、着色剤、ヒドロトロープ、消泡剤、ポリマーのまたは他の増粘剤、乳白剤および腐食防止剤を含有する。
【0024】
本発明の組成物は、貯蔵安定性が良好であることおよびほぼ室温で水で希釈することによって繊維製品用柔軟化剤を製造することを可能とする点で優れている。
【0025】
本発明の組成物はエステル第四級化合物を溶融しそして有機溶剤を溶融エステル第四級化合物に添加することによって製造できる。水およびpH調整剤は別々に混合し、この混合物をエステル第四級物質と有機溶剤との約40〜50℃に冷却した混合物に添加する。
【0026】
実施例:
【実施例1】
【0027】
易分散性濃厚エステル第四級組成物の加水分解安定性:
以下の表は選択されたpH調整剤の存在がエステル第四級物質濃厚物の加水分解に対して有利であることを示している。この試験は、生成物の分散にとって必要とされる温度の一つである35℃で実施した。
【0028】
酸価(百分率)は35℃での貯蔵試験の間に増加する。
【0029】
【表1】

【0030】
この試験で使用したエステル第四級物質は C16-C18-ジアルケノイルオキシエチル−ヒドロキシエチル−メチルアンモニウム−メチルスルファートのイソプロパノール溶液(90% a.m.)である。pH調整剤はトリエタノールアミン (99%)である。
【0031】
表から、pH調整剤が主に高温で貯蔵する間に、加水分解を抑制し続ける重要な役割を果たしていることが判る。
【実施例2】
【0032】
濃厚組成物(重量%):
A)80.00 C16-C18-ジアルカノイルオキシエチル−ヒドロキシエチル−メチル−アンモニウム−メチルスルファートのイソプロパノール溶液(90% a.m.(Praepagen(R)TQ)
B)10.00 イソプロパノール(99.5%)
C)0.72 トリエタノールアミン(99%)
D)9.28 水
製造:
I. 溶融物を得るためにAを攪拌下に加熱(約50℃)する。
II. 攪拌下にBを添加しそして約40℃に冷却する(混合物1)。
III. 別の処置でCおよびDを室温で混合する(混合物2)。
IV. 混合物2を混合物1中に40℃で攪拌下に添加する。
V. 約5分間攪拌する。
【実施例3】
【0033】
濃厚組成物(重量%)
A)80.00 C16-C18-ジアルカノイルオキシエチル−ヒドロキシエチル−メチル−アンモニウム−メチルスルファートのエタノール溶液(85% a.m. (Praepagen(R)TQL-E)
B) 10.00 エタノール
C) 0.68 トリエタノールアミン(99%)
D) 9.32 水。
【0034】
製造:
I. 溶融物を得るためにAを攪拌下に加熱(約60℃)する。
II. 攪拌下にBを添加しそして約50℃に冷却する(混合物1)。
III 別の処置でCおよびDを室温で混合する(混合物2)。
IV. 混合物2を混合物1中に50℃で攪拌下に添加する。
V. 約5分間攪拌する。
【実施例4】
【0035】
濃厚組成物(重量%)
A)80.00 C16-C18-ジアルカノイルオキシエチル−ヒドロキシエチル−メチル−アンモニウム−メチルスルファートのイソプロパノール溶液(85% a.m. (Praepagen(R)TQL)
B) 10.00 イソプロパノール
C)0.68 トリエタノールアミン(99%)
D)9.32 水。
【0036】
製造:
I. 溶融物を得るためにAを攪拌下に加熱(約60℃)する。
II. 攪拌下にBを添加しそして約50℃に冷却する(混合物1)。
III. 別の処置でCおよびDを室温で混合する(混合物2)。
IV. 混合物2を混合物1中に50℃で攪拌下に添加する。
V. 約5分間攪拌する。
【実施例5】
【0037】
濃厚組成物(重量%)
A)80.00 C16-C18-ジアルカノイルオキシエチル−ヒドロキシエチル−メチル−アンモニウム−メチルスルファートのイソプロパノール溶液(85% a.m. (Praepagen(R)TQ)
B) 15.00 イソプロパノール
C) 0.72 トリエタノールアミン(99%)
D) 4.32 水。
【0038】
製造:
I. 溶融物を得るためにAを攪拌下に加熱(約50℃)する。
II. 攪拌下にBを添加しそして約40℃に冷却する(混合物1)。
III. 別の処置でCおよびDを室温で混合する(混合物2)。
IV. 混合物2を混合物1中に40℃で攪拌下に添加する。
V. 約5分間攪拌する。
【実施例6】
【0039】
濃厚組成物(重量%)
A)80.00 C16-C18-ジアルカノイルオキシエチル−ヒドロキシエチル−メチル−アンモニウム−メチルスルファートのイソプロパノール溶液(90% a.m. (Praepagen(R)TQ)
B) 15.00 イソプロパノール
C) 0.72 アミノメチルプロパノール
D) 4.32 水。
【0040】
製造:
I. 溶融物を得るためにAを攪拌下に加熱(約50℃)する。
II. 攪拌下にBを添加しそして約40℃に冷却する(混合物1)。
III. 別の処置でCおよびDを室温で混合する(混合物2)。
IV. 混合物2を混合物1中に40℃で攪拌下に添加する。
V. 約5分間攪拌する。
【実施例7】
【0041】
濃厚組成物(重量%)
A)80.00 C16-C18-ジアルカノイルオキシエチル−ヒドロキシエチル−メチル−アンモニウム−メチルスルファートのエタノール溶液(90% a.m. (Praepagen(R) TQ-E)
B) 10.00 エタノール(99.5%)
C) 0.72 トリエタノールアミン(99%)
D) 9.28 水。
【0042】
製造:
I. 溶融物を得るためにAを攪拌下に加熱(約50℃)する。
II. 攪拌下にBを添加しそして約40℃に冷却する(混合物1)。
III. 別の処置でCおよびDを室温で混合する(混合物2)。
IV. 混合物2を混合物1中に40℃で攪拌下に添加する。
V. 約5分間攪拌する。
【実施例8】
【0043】
柔軟化剤調製物
以下の表に通例の市販されている如きエステル第四級物質(Praepagen TQ)を用いて製造した柔軟化剤と本発明のエステル第四級物質濃厚物を用いて製造した柔軟化剤との間で幾つかの粘度結果を比較して示す。
【0044】
【表2】

【0045】
粘度 (cP):ブルックフィールド DV-II、 20回転/分、 25°C、スピンドル3。
【0046】
上記実施例で使用した増粘剤は変性コーンスターチである。
【0047】
処方1: 慣用のエステル第四級物質(Praepagen TQ)を用いる加熱法
A) 約65℃でエステル第四級物質(Praepagen TQ) を溶融する。
B) 水および(存在する場合には)増粘剤を混合しそして約70℃に加熱する。
C) エステル第四級物質 (Praepagen TQ)を水(または水と増粘剤との混合物)に攪拌下に添加する。
D) 冷却下に45分攪拌する。
【0048】
処方2:低減した温度を用いる方法
A) 約35℃でエステル第四級物質濃厚物を溶融する。
B) 室温で水および(存在する場合)増粘剤を混合する。
C) エステル第四級物質濃厚物を水(または水と増粘剤との混合物)に攪拌下に添加する。
D) 30分攪拌する。
【0049】
上記の得られた粘度データから、本発明に従うエステル第四級物質濃厚物が慣用のエステル第四級物と比較して最終的柔軟化剤組成物の粘度を著しく増加させることが判る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実質的に
a)少なくとも50重量%の式(1)
【化1】

[式中、Aは式- (CH2)n-Q-T1または
【化2】

であり;
Qは -O-C(O)- または -C(O)-O-であり;
R1 は(CH2)n-Q-T2 または T3 または R3であり;
R2 は(CH2)m-Q-T4 または T5 または R3であり;
R3 は H、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニルまたは C1-C6-ヒドロキシアルキルであり;
T1、T2、T3、T4およびT5は互いに無関係にC8-C22-アルキルまたは C8-C22-アルケニルであり;
n およびm は1〜6の整数であり;そして
Xはアニオンである。]
で表されるエステル第四級化合物であり、
b)有機溶媒、
c)水、
d)pH調整剤
よりなるエステル第四級組成物。
【請求項2】
式(1)中、
Q が -O-C(O)-であり;
R1 が(CH2)n-Q-T2またはT3であり;
R2 が(CH2)m-Q-T4または T5 またはR3であり;
R3 がC1-C2-アルキルまたはC1-C6-ヒドロキシアルキルであり;
T1、T2、T3、T4、T5が互いに無関係にC8-C22-アルキルまたはC8-C22-アルケニルであり;
n およびmが1または2である、請求項1に記載の濃厚化エステル第四級組成物。
【請求項3】
請求項1に規定する通りの式(1)のエステル第四級化合物の二種以上の異なる種類が存在する、請求項1または2に記載の濃厚化エステル第四級組成物。
【請求項4】
エステル第四級化合物が式(1)中 A、R1 および R2 が式
-CH2CH2OCO-T1で 表される基であり、 R2 は更に R3基でもよく、その際にR2 および R3 は互いに無関係に選択され、 R3 および X は式(1)のもとで規定した通りである、請求項1〜3のいずれか一つに記載の濃厚化エステル第四級組成物。
【請求項5】
エステル第四級化合物が組成物全体の50〜90重量%、好ましくは65〜75重量%の量で存在する、請求項1〜4のいずれか一つに記載の濃厚化エステル第四級組成物。
【請求項6】
有機溶剤が短鎖アルコール類、好ましくはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールまたはそれらの混合物から選択される、請求項1〜5のいずれか一つに記載の濃厚化エステル第四級組成物。
【請求項7】
有機溶剤または有機溶剤混合物が組成物全体の5〜30重量%、好ましくは15〜25重量%の量で存在する、請求項1〜6のいずれか一つに記載の濃厚化エステル第四級組成物。
【請求項8】
水が組成物全体の5〜20重量%、好ましくは7〜15重量%の量で存在する、請求項1〜7のいずれか一つに記載の濃厚化エステル第四級組成物。
【請求項9】
pH調整剤がアミンである、請求項1〜8のいずれか一つに記載の濃厚化エステル第四級組成物。
【請求項10】
pH調整剤がトリエタノールアミン、モノエタノールアミン、エチレンジアミン、ジアルキルアミン類、ジアルキルメチルアミン類、エトキシル化アルキルアミン類およびメチルプロパノールアルキルアミンよりなる群から選択される、請求項1〜9のいずれか一つに記載の濃厚化エステル第四級組成物。
【請求項11】
pH調整剤が組成物全体の0.1〜3重量%の量で存在する、請求項1〜10のいずれか一つに記載の濃厚化エステル第四級組成物。
【請求項12】
追加的に何らかの他の添加物または助剤を含有する、請求項1〜11のいずれか一つに記載の濃厚化エステル第四級組成物。

【公表番号】特表2007−537362(P2007−537362A)
【公表日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−505443(P2007−505443)
【出願日】平成17年3月22日(2005.3.22)
【国際出願番号】PCT/EP2005/003004
【国際公開番号】WO2005/095568
【国際公開日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(597109656)クラリアント・プロドゥクテ・(ドイチュラント)・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング (115)
【Fターム(参考)】