説明

映像検索システム、映像検索方法及びプログラム

【課題】映像記録装置と映像検索装置とで構成される映像検索システムにおいて、これまでの検索履歴等に基づいて、生成したメタデータから必要なデータ項目だけを抽出してフォーマットを変更し、変更後のメタデータに対して映像検索を行うことで検索時間を短縮する。
【解決手段】映像記録装置は、生成したメタデータから任意のデータ項目を抽出し、メタデータのフォーマットを自在に変更可能なメタデータ構造変更手段214を有し、メタデータ送信手段209は、フォーマットを変更したメタデータを映像検索装置へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラから取得した映像を映像記録装置に記録し、記録した映像データの検索を映像検索装置で行う映像検索システム、映像検索方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
任意の場所に設置された監視カメラが撮影する映像をリアルタイムでモニター再生して監視を行う映像監視システムでは、一般的に、撮影した映像がハードディスクレコーダ等の映像記録装置に録画される。これは、検証などの目的で過去の監視映像を再生する事態に備えるためであり、そのような場合には映像の録画中であっても、所望の映像が迅速に検索、再生されることが好ましい。
【0003】
従来、記録された画像データを効率良く的確に検索するための映像検索システムが各種提案されており、その中には、画像データから所定の特徴量セットを抽出する特徴抽出部と、特徴量セットから特徴記述子を生成する特徴記述子生成部と、画像データと特徴記述子とを対応づけて蓄積する画像情報蓄積部と、画像データに付随する属性情報から属性リストを生成する属性リスト生成部と、属性リストを蓄積する属性リスト蓄積部と、検索対象の画像データのカテゴリやキー画像から検索したい画像を選択するユーザインターフェース部と、インターフェース部で指示された検索条件に基づき検索処理を行う検索処理部と、検索されたキー画像および検索画像を表示する表示部と、で構成された画像検索システムなどがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
上記構成の画像検索システムによれば、属性リストを参照して属性情報に基づく検索を行った後に、特徴記述子に基づく検索が行われるため、画像検索処理を効率良く行うことができる。
【0005】
更に、映像の録画時に映像データと関連付けてメタデータを記録するデータベースに加え、映像を検索するために参照するメタデータのデータベースを別途設け、映像の録画処理と記録した映像の検索処理を独立して行うことにより、検索処理の迅速化と検索効率の向上を図れる映像検索システムも提案されている。これは、映像の録画時に属性データを記録するためにアクセスするデータベースと、録画した映像の検索を行うためにアクセスするデータベースが同じであると、特に、システムにおける処理負荷が高い場合に検索速度が低下してしまうという課題を解決したものである。
【0006】
上記構成の映像検索システムによれば、例えば、監視映像の録画とモニター再生が同時に実行されている場合など、システムが高負荷の状態でも、映像データのデータ落ちを防ぐために優先される録画処理により検索速度が低下するという事態が生じることはない。
【特許文献1】特開2001−167095号公報(第5−7頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような映像検索システムでは、検索時に参照するメタデータにより多くの種類の情報を保持させておけば、多様な検索条件が設定でき、ターゲットを絞り込んだ映像検索が行える。
【0008】
しかしながら、上記従来の映像検索システムでは、メタデータにより詳細な情報を付与すればするほどメタデータのデータ量が増加し、1つのメタデータの参照に要する時間が長くなり、結果として検索時間が長くなるという課題があった。総録画時間が増加したり、接続する監視カメラの台数が増加したりして、映像記録装置に蓄積される映像データが増加すると、メタデータもそれに比例して増加するので、上記の現象は更に顕著となる。
【0009】
一方、映像検索システムの使用者(監視者)が監視中に映像データの検索を行う場合、検索条件として指定する項目の数は、一般的に、メタデータとして記録されている項目数と比較して極めて少ない。これは、実際に検索が必要となる状況(例えば、不審者が侵入して過去の映像を確認したい場合など)では、緊急を要する場合が多く、多数の検索条件を入力する時間的な余裕がないという理由や、検索に関わる監視者の記憶は曖昧である場合が多く、正確に指定できる検索条件が少ないという理由によるものである。
【0010】
検索の実情に即した上記課題の解決策としては、必要最低限の情報だけを含むデータ量の少ないメタデータを生成し、このメタデータを参照して映像データの検索を行うようにすれば、1つのメタデータの参照に要する時間を短縮でき、迅速な映像検索が行えると期待される。
【0011】
本発明は従来の課題を解決するためになされたもので、検索時間を短縮できる映像検索システム、映像検索方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の映像検索システムは、映像データから抽出した画像特徴量と前記映像データに付随する属性情報とに基づいて生成される映像データのメタデータの記録および映像検索装置への送信を行うメタデータ送信手段と、前記映像検索装置からの送信要求に基づいて、指定された映像検索条件に適合する映像データを前記映像検索装置へ送信する映像データ送信手段とを含む映像記録装置と、通信ネットワークを介して前記映像記録装置から受信した前記メタデータを記録するメタデータ蓄積手段と、指定された映像検索条件に基づいて前記メタデータ蓄積手段を参照してメタデータの検索を行い、前記映像検索条件に適合する映像データの送信要求を前記映像記録装置へ送信する映像検索手段と、前記送信要求に応答して前記映像記録装置から送信された映像データを受信する映像データ受信手段とを含む映像検索装置とを備え、前記映像記録装置は、生成した前記メタデータから任意のデータ項目を抽出し、メタデータのフォーマットを変更可能なメタデータ構造変更手段を備え、前記メタデータ送信手段は、フォーマットを変更したメタデータを前記映像検索装置へ送信する。この構成によれば、必要なデータ項目だけを抽出してフォーマットを変更したメタデータが映像検索装置に対して送信され、映像検索装置ではこのメタデータを参照して検索が行われるので、映像検索時間を短縮することができる。
【0013】
本発明において、前記映像検索装置は、前記メタデータ構造変更手段に対してメタデータの構造変更を指示するメタデータ構造変更指示手段を有する。この構成によれば、変更するフォーマットの指定、即ち、映像記録装置のメタデータ構造変更手段が抽出するメタデータのデータ項目の選択を、映像検索装置側で行うことができる。
【0014】
本発明において、前記メタデータ構造変更指示手段は、前記映像検索装置の操作者の指定に基づいて、前記メタデータ構造変更手段が抽出するデータ項目を指定する。この構成によれば、変更するフォーマットを監視者が指定することができる。
【0015】
本発明において、前記メタデータ構造変更指示手段は、前記映像検索装置の検索履歴に応じて前記メタデータ構造変更手段が抽出するデータ項目を指定する。この構成によれば、変更するフォーマットを検索履歴に基づいて自動的に指定することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、映像の録画と記録した映像の検索を行う映像検索システムにおいて、生成したメタデータを、これまでの検索履歴等に基づいて必要なデータ項目だけを抽出したメタデータに変更し、変更後のメタデータに対して映像検索を行うので、検索時間を短縮できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態に係る映像検索システムについて詳細に説明する。尚、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付与し、説明は繰り返さないこととする。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における映像検索システムのシステム構成を示す図である。映像検索システム100は、主に、映像記録装置101、映像検索装置102、映像記録装置101と映像検索装置102とを接続する通信ネットワーク103、で構成される。尚、図では3台の映像記録装置(101a〜101c)で構成されるシステムの例を示している。
【0019】
映像記録装置101は、監視カメラから取得した映像データやその映像データのメタデータを記録し再生する。また、映像データの記録と同時に、映像データのメタデータを映像検索装置102へ送信する。映像記録装置101は、ハードウェアのみで構成される監視カメラであってもよいし、ソフトウェアプログラムの実行環境、映像データ送信手段などを有する携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)等の端末であってもよい。
【0020】
映像検索装置102は、映像記録装置101から送信される映像データのメタデータを蓄積するとともに、ユーザからの映像検索条件を取得すると、蓄積された映像データのメタデータを参照して映像データを検索し、映像検索条件に適合する映像データの配信を映像記録装置101へ要求する。映像検索装置102は、ハードウェアのみで構成される装置であってもよいし、ソフトウェアプログラムの実行環境でもよい。
【0021】
通信ネットワーク103は、少なくとも1台以上の映像記録装置101と映像検索装置102を接続するネットワークであり、映像記録装置101と映像検索装置102との間で相互通信可能であれば、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、無線ネットワーク、またはそれらを複合したネットワーク等、任意のネットワークを用いて構わない。
【0022】
次に、映像検索システムを構成する映像記録装置及び映像検索装置の機能について説明する。
【0023】
映像記録装置101は、監視カメラから取得した映像データのリアルタイム記録処理を行うとともに、映像データから画像特徴量を抽出し、抽出した画像特徴量と映像データに付随する各種映像データ属性情報に基づいて映像メタデータを生成し、生成した映像メタデータを記録すると同時に映像検索装置102へ送信する。その際、必要に応じて映像メタデータのフォーマットを変更する。尚、映像記録装置101に記録される映像データは、JPEGなどのフレーム内圧縮もしくはMPEGなどのフレーム間圧縮などの任意の符号化方式によって符号化される。また、映像記録装置101は、映像検索装置102からの映像データ取得要求を受信すると、取得要求された映像データを映像検索装置102へ送信する。
【0024】
映像検索装置102は、映像記録装置101から送信される映像メタデータを受信し、受信した映像メタデータを記録する。この映像メタデータは、映像記録装置101でフォーマットの変更が行われた場合には変更後のフォーマットのメタデータとなる。尚、フォーマットの変更は映像検索装置102から指示することができる。また、映像検索装置102は、ユーザからの映像検索条件を取得すると、蓄積されている映像データのメタデータを参照して検索条件に適合する映像データを検索し、検索条件に適合する映像データが存在する場合には、当該映像データの送信を映像記録装置101へ要求する。送信要求した映像データが映像記録装置101に存在する場合には、映像記録装置101から送信されてくる映像データを受信し、受信した映像データのリアルタイム再生処理を行う。
【0025】
ここで、メタデータについて説明する。「メタデータ」とは、一般にデータのデータを意味し、ここでは、画像データに付随する各種属性情報や画像特徴量を記述したデータを指す。尚、「メタデータ」は「映像データ」とは分離独立したデータである。本実施の形態においては、XML(eXtensible Marking Language)に類するデータ記述言語やMPEG7のようなマルチメディア記述仕様に従って、映像データのファイル名(識別子)、画像サイズ、録画開始時刻、録画終了時刻などをメタデータとして記述する。
【0026】
尚、以降は映像データのメタデータを「映像メタデータ」と称する。また、映像データがメタデータを有するのと同様に、複数の映像データからなる映像ファイルもメタデータを有するので、映像ファイルのメタデータを「映像ファイルメタデータ」と称する。
【0027】
図2は、本発明の実施の形態における映像検索システムの、映像記録装置の内部構成を示す図である。映像記録装置101は、監視場所を撮像する監視カメラ201と、監視カメラ201において撮像した映像データを画像メモリに保持する映像データ入力手段202と、映像データ入力手段202から取得した映像データを符号化するとともに符号化処理時の各種映像データ属性情報を出力する映像データ符号化手段203と、映像データ入力手段202に保持されている映像データに対して任意の画像特徴量抽出処理を行い、画像特徴量を抽出する特徴量抽出手段204と、特徴量抽出手段204において抽出された画像特徴量や映像データ符号化手段203において出力された符号化処理時の各種映像データ属性情報をメタデータに整形するメタデータ生成手段205と、映像データおよびメタデータの記録処理や検索処理、および、ファイル管理処理を行うデータ管理手段206と、映像データ符号化手段203において符号化した映像データとその映像データに付随する映像データ属性情報とを対応づけて記録する画像情報蓄積手段207と、メタデータ生成手段205で生成されたメタデータを蓄積するメタデータ蓄積手段208と、メタデータ生成手段205において生成されたメタデータを映像検索装置102へ送信するメタデータ送信手段209と、映像検索装置102からの映像送信要求を受信し、送信要求された映像データの取得をデータ管理手段206へ指示する映像データ取得手段210と、映像データを映像検索装置102へ送信する映像データ送信手段211と、映像検索装置102との間の通信制御を行う通信制御手段212と、メタデータ送信手段209や映像データ送信手段211が出力するパケットデータや、通信制御用パケットデータをネットワークへ送出する通信手段213と、映像検索装置102からの指示を受けて、メタデータ生成手段205で生成したメタデータのフォーマットを変更するメタデータ構造変更手段214と、で構成される。
【0028】
図3は、本発明の実施の形態における映像検索システムの、映像検索装置の内部構成を示す図である。映像検索装置102は、映像記録装置101との相互通信を行い、映像記録装置101が送信してくる画像データやメタデータを受信する通信手段301と、通信手段301よりメタデータを受信するメタデータ受信手段302と、メタデータの記録処理や検索処理を行うメタデータ管理手段303と、メタデータを蓄積するメタデータ蓄積手段304と、ユーザから入力された映像検索条件を取得するデータ入力インターフェース手段305と、データ入力インターフェース手段305において取得した映像検索条件によりメタデータ構造変更指示手段311によって変更されたフォーマットに基づいてメタデータ検索を行うとともに、映像検索条件に適合する映像データの送信を画像記録装置101へ要求する映像検索手段306と、通信手段301より映像データを受信する映像データ受信手段307と、映像データ受信手段307から映像データを取得し、その映像データの復号化を行う映像データ復号化手段308と、映像データ復号化手段308から復号化された映像データを受け取り、映像の表示処理を行う映像出力手段309と、映像記録装置101との間の通信制御を行う通信制御手段310と、データ入力インターフェース手段305において取得した映像検索条件に基づいて、映像記録装置101のメタデータ構造変更手段214に対してメタデータのフォーマット変更を指示するメタデータ構造変更指示手段311と、で構成される。
【0029】
次に上記構成の映像記録装置及び映像検索装置の動作について説明する。
はじめに、映像記録装置が実行する映像データ記録処理、メタデータ生成処理、映像データ送信処理について説明する。
【0030】
図4は、本発明の実施の形態における映像検索システムの、映像記録装置の映像データ記録処理手順を示すフローチャートである。映像データ記録処理では、監視カメラ201から出力される映像データを映像データ入力手段202で取得し、データ管理手段206を介して画像情報蓄積手段207に記録する。
【0031】
はじめに、監視カメラ201から所定のフレームレートで出力される映像データが、映像データ入力手段202へ入力される(ステップS401)。映像データ入力手段202は、ダブルバッファ形式の画像メモリを有しており、画像メモリに取り込まれた画像データは、映像データ符号化手段203がアクセスすることができる。
【0032】
次に、映像データ符号化手段203は、映像データ入力手段202に保持されている映像データを取得して、その画像データに対して符号化処理を行う(ステップS402)。映像データの符号化方式は、JPEGなどのフレーム内圧縮もしくはMPEGなどのフレーム間圧縮の任意の符号化方式を用いてかまわない。
【0033】
次に、映像データ符号化手段203は、符号化した映像データと符号化処理実行時の各種映像データ属性情報をデータ管理手段206に出力する(ステップS403)。ここで、映像データ属性情報とは、例えば、1フレームの映像データのデータ長や符号化処理を行った時刻など、符号化処理に関る任意の情報を指す。
【0034】
データ管理手段206は、映像データ符号化手段203において符号化された映像データと映像データに付随する属性情報を対応付けて画像情報蓄積手段207に蓄積する(ステップS404)。そして、所定の終了条件を満たすか否かを判定し(ステップS405)、終了条件を満たさない場合にはステップS401へ戻り、上記の手順を繰り返す。一方、終了条件を満たす場合には映像記録処理を終了する。以上の手順により、映像記録装置における映像データ記録処理が実行される。
【0035】
次に、図5は、本発明の実施の形態における映像検索システムの、映像記録装置のメタデータ生成処理手順を示すフローチャートである。メタデータ生成処理では、特徴量抽出手段204において抽出された画像特徴量と映像データ符号化手段203において出力された映像データ属性情報とからメタデータを生成し、必要に応じてメタデータ構造変更手段214でフォーマットを変更してからメタデータ蓄積部208に記録する。また、変更後のメタデータを同時に映像検索装置102へ送信する。尚、メタデータのフォーマット変更の必要性の有無は、メタデータ構造変更手段214が映像検索装置102から受信する構造情報に基づいて判断される(詳細については後述する)。
【0036】
はじめに、映像記録装置101は、メタデータ送信開始の手続きを実行する(ステップS501)。データ管理手段206は、外部から映像データを記録開始する旨の情報が入力されると、映像検索装置102に対して、自装置の識別情報を示すデータと映像ファイルの識別情報を示すデータを含むメタデータ送信開始情報を送信する。映像検索装置102は、映像記録装置101からのメタデータ送信開始情報を受信すると、受信したメタデータ送信開始情報に基づいてメタデータ受信準備処理を行い、メタデータ受信準備処理が完了すると、送信元の映像記録装置101に対してメタデータ受信準備完了通知を送信する(以上の映像検索装置102の動作の詳細は後述する)。データ管理手段206は、映像検索装置102から送信されたメタデータ受信準備完了通知を受信すると、メタデータ生成処理を開始する。
【0037】
次に、特徴量抽出手段204は、映像データ入力手段202に保持されている映像データから画像特徴量を抽出し、抽出した画像特徴量をメタデータ生成手段205へ出力する(ステップS502)。特徴量抽出の一例としては、撮影対象となっている物体の色情報やその動き情報などがある。色情報の抽出については、映像データをRGB色空間に変換したのち、撮影対象となっている物体に相当する領域を示すR(赤色)、G(緑色)、B(青色)成分値を抽出し、抽出したR、G、B各成分のヒストグラムを作成することが一例として考えられる。また、動き情報の抽出については、動きベクトルのうち、撮影対象となっている物体に相当する領域に含まれるものだけを抽出し、抽出した動きベクトルに関する水平方向/垂直方向別の平均値を求めることが一例として考えられる。
【0038】
次に、映像データ符号化手段203は、符号化処理時の各種映像データ属性情報をメタデータ生成手段205へ出力する(ステップS503)。ここで、映像データ属性情報は、画像サイズ(幅、高さ)や符号化処理を実行した時刻など、符号化処理に関わる任意の情報を指す。
【0039】
次に、メタデータ生成手段205は、ステップS502で抽出された画像特徴量と、ステップS503で取得した映像データ属性情報に基づいて、映像データに対応するメタデータを生成し、生成した映像メタデータをデータ管理手段206へ出力する(ステップS504)。この映像メタデータには、その映像データに関する情報、例えば、撮影対象の物体の色情報や動き情報、映像データの符号化時刻や映像データを撮影した監視カメラの識別番号などが記述される。図6は、映像メタデータとして記述される項目の例を示す図である。
【0040】
次に、メタデータ構造変更手段214は、映像検索装置102からの構造情報の受信の有無に基づいて、メタデータのフォーマットを変更する必要があるか否かを判定する(ステップS505)。構造情報を受信した場合、メタデータ構造変更手段214は、データ管理手段206に、メタデータのフォーマット変更を指示する(ステップS506)。フォーマットの変更は、具体的には、生成したメタデータから必要なデータ項目を抽出して行う。尚、メタデータ構成変更手段214は、映像検索装置102から送信されるMPEG7などで規格化されたメタデータの構造情報、または指定の構造情報などから変更するフォーマットを判断する。図7は、変更後のフォーマットで記述された映像メタデータの例を示す図である。図6のフォーマットと比較して、画像サイズを示すデータ項目が削除されている。一方、構造情報を受信しない場合、メタデータ構造変更手段214は、データ管理手段206にフォーマット変更の指示を行わず、次のステップS507に示す手順へ移行する。
【0041】
次に、データ管理手段206は、メタデータ生成手段205が出力した映像メタデータまたはその後フォーマットを変更した映像メタデータをメタデータ蓄積部208に蓄積する(ステップS507)。更に、データ管理手段206は、自装置の識別情報を示すデータと映像データの記録順序を示すデータとを含む映像管理情報を生成して、映像メタデータとともにメタデータ送信手段209を介して映像検索装置102へ送信する(ステップS508)。尚、メタデータのフォーマットを変更する場合、メタデータ蓄積部208には、フォーマット変更後のメタデータだけを記録するようにしてもよいし、フォーマット変更前後の両方のメタデータを記録するようにしてもよい。
【0042】
映像メタデータの送信後、データ管理手段206は、所定の終了判定条件に基づいてメタデータ生成終了の可否を判定する(ステップS509)。ここで、終了判定条件とは、映像メタデータ送信数に関する条件である。例えば、送信した映像メタデータ数が所定の値を超えた場合に、メタデータ生成を終了すると判定する。メタデータ生成を終了すると判定した場合、映像ファイルメタデータを生成する次の処理へ移行する。一方、メタデータ生成を終了しないと判定した場合、ステップS502へ戻り、上記と同様の手順を繰り返す。
【0043】
メタデータの生成が終了すると、メタデータ生成手段205は、これまで生成した映像メタデータに関する情報に基づいて映像ファイルメタデータを生成し、生成した映像ファイルメタデータをデータ管理手段206へ出力する(ステップS510)。この映像ファイルメタデータには、その映像ファイルに関する情報、例えば、録画開始時刻や録画終了時刻、フレームレートや記録フレーム数などが記述される。図8は、映像ファイルメタデータとして記述される項目の例を示す図である。
【0044】
データ管理手段206は、メタデータ生成手段205が出力した映像ファイルメタデータをメタデータ蓄積部208に蓄積する(ステップS511)。最後に、データ管理手段206は、ステップS510で生成した映像ファイルメタデータをメタデータ送信手段209を介して映像検索装置102へ送信する(ステップS512)。以上の手順により、映像記録装置におけるメタデータ生成処理が実行される。
【0045】
次に、図9は、本発明の実施の形態における映像検索システムの、映像記録装置の映像データ送信処理手順を示すフローチャートである。映像データ送信処理では、映像検索装置102から送信された映像データの送信を要求する送信開始情報を受信し、その送信開始情報に基づいて映像データを検索して、検索条件に適合する映像データを映像検索装置102に送信する。
【0046】
はじめに、映像記録装置101は、映像データ送信開始の手続きを実行する(ステップS601)。映像検索装置102は、検索条件が入力されると、自装置に蓄積されているメタデータを利用して映像データの検索を行い、検索条件に適合する映像データが検索された場合には、映像記録装置101に対して映像データ送信を要求する送信開始情報を送信する(以上の映像検索装置102の動作の詳細は後述する)。映像記録装置101の映像データ取得手段210は、映像検索装置102から送信された送信開始情報を受信する。ここで、送信開始情報とは、送信要求された映像データに関する映像検索情報であり、例えば、映像ファイルの識別情報を示すデータや先頭の映像データの識別情報を示すデータ、送信する映像データ数、映像メタデータのフォーマットを指定する構造情報などが含まれる。尚、送信開始情報には、映像メタデータのフォーマット変更を指示する構造情報が含まれている場合があり、これを受信すると、以降に生成されるメタデータは指定のフォーマットに変更して映像検索装置102へ送信されることになる。
【0047】
次に、映像データ取得手段210は、受信した送信開始情報を解析し、映像検索装置102が送信要求している映像データを確認する(ステップS602)。更に、映像データ取得手段210は、映像検索装置102が送信要求している映像データの存在確認をデータ管理手段206へ指示する。データ管理手段206は、映像データ取得手段210からの指示を受けて、画像情報蓄積手段207に蓄積されている映像データを検索し、映像データの存在確認を行う(ステップS603)。データ管理手段206における確認の結果、映像データが存在すると判定された場合には、映像検索装置102に対して送信開始正常応答を送信し、該当する映像データの読み込み処理へ移行する。一方、映像データが存在しないと判定された場合には、映像検索装置102に対して送信開始NG応答を送信し、映像データ送信処理を終了する。
【0048】
映像データが存在すると判定されると、映像データ取得手段210は、データ管理手段206に対して映像データの読み込みを指示する(ステップS604)。データ管理手段206は映像データ取得手段210からの指示を受けて、画像情報蓄積手段207に蓄積されている映像データの中から当該映像データを読み出し、映像データ送信手段211が有する画像メモリに書き込む。次に、映像データ送信手段211は、画像メモリに書き込まれた映像データを映像検索装置102へ送信する(ステップS605)。
【0049】
最後に、映像データ取得手段210は、所定の終了判定条件に基づいて映像データ送信終了の可否を判定する(ステップS606)。ここで、終了判定条件とは、映像データ送信数に関する条件である。例えば、送信した映像データ数が所定の値を超えた場合に、映像データ送信を終了すると判定する。映像データ送信を終了しないと判定した場合には、ステップS604へ戻り、上記の手順を繰り返す。一方、映像データ送信を終了すると判定した場合には、映像データ送信処理を終了する。以上の手順により、映像記録装置における映像データ送信処理が実行される。
【0050】
次に、映像検索装置が実行するメタデータ受信処理、映像データ検索・再生処理について説明する。
【0051】
図10は、本発明の実施の形態における映像検索システムの、映像検索装置のメタデータ受信処理手順を示すフローチャートである。メタデータ受信処理では、映像記録装置101から送信されるメタデータをメタデータ受信手段302が受信して、メタデータ蓄積手段304に蓄積する。
【0052】
はじめに、映像検索装置102は、メタデータ受信開始の手続きを実行する(ステップS701)。メタデータ受信手段302は、映像記録装置101から送信されてくるメタデータ送信開始情報を受信し、受信したメタデータ送信開始情報をメタデータ管理手段303へ出力する。メタデータ管理手段303はメタデータ受信手段302からメタデータ送信開始情報を受信すると、メタデータ送信開始情報とメタデータのフォーマットを指定する構造情報に基づき、映像ファイルメタデータ及び映像メタデータを受信するための受信準備処理を行う。ここで、受信準備処理とは、映像ファイルメタデータ及び映像メタデータをメタデータ蓄積手段304に蓄積するための準備などを含む。メタデータ受信準備処理が完了すると、メタデータ管理手段303は、送信元の映像記録装置101に対してメタデータ準備完了通知を送信する。
【0053】
次に、メタデータ受信手段302は、映像記録装置101から送信されてくる映像メタデータを受信し、受信した映像メタデータをメタデータ管理手段303へ出力する(ステップS702)。メタデータ管理手段303は、メタデータ受信手段302が出力した映像メタデータをメタデータ蓄積手段304に蓄積する(ステップS703)。蓄積される映像メタデータは、MPEG7のように予め決められたフォーマットであってもよいし、メタデータ構造変更指示手段311から送信される構造情報に従うフォーマットであってもよい。
【0054】
更に、メタデータ管理手段303は、所定の終了判定条件に基づいて映像メタデータ受信終了の可否を判定する(ステップS704)。ここで、終了判定条件とは、映像メタデータ受信に関する条件である。例えば、受信した映像メタデータ数が所定の値を超えた場合に、メタデータ受信を終了すると判定する。メタデータ受信を終了すると判定した場合には、映像ファイルメタデータを受信する次の処理へ移行する。一方、映像メタデータ受信を終了しないと判定した場合には、ステップS702へ戻り、上記の手順を繰り返す。
【0055】
メタデータ受信を終了すると判定した場合、メタデータ受信手段302は、次に映像記録装置101から送信されてくる映像ファイルメタデータを受信し、受信した映像ファイルメタデータをメタデータ管理手段303へ出力する(ステップS705)。最後にメタデータ管理手段303は、メタデータ受信手段302から出力された映像ファイルメタデータをメタデータ蓄積手段304に蓄積する(ステップS706)。尚、映像ファイルメタデータを記録する際、映像ファイルの先頭に位置する映像データの映像メタデータへのリンク情報を併せて記録する。以上の手順により、映像検索装置におけるメタデータ受信処理が実行される。
【0056】
次に、図11は、本発明の実施の形態における映像検索システムの、映像検索装置の映像データ検索・再生処理手順を示すフローチャートである。映像データ検索処理では、ユーザが提示した映像検索情報に適合する映像メタデータの検索を行い、映像検索条件に適合する映像データの送信を映像記録装置101へ要求する。また、映像記録装置101から送信される映像データの再生を行う。
【0057】
はじめに、データ入力インターフェース手段305は、ユーザが入力した映像データ検索のための映像検索情報を取得し、メタデータ構造変更指示手段311を介して映像検索手段306へ出力する(ステップS801)。映像検索情報とは、メタデータに記述されている情報(例えば、映像記録時刻、映像記録場所に関する情報)に関わる検索条件や、メタデータのフォーマットを指定する構造情報などである。
【0058】
また、メタデータ構造変更指示手段311は、例えば、操作者が指定するフォーマットにメタデータを変更するように指示する構造情報を生成することができる。また、それまでの検索頻度や検索履歴に応じて、映像データの検索に必要なデータ項目を自動的に選択し、それらを含む適切なフォーマットに変更するように指示する構造情報を生成することもできる。尚、この構造情報は、後に映像データの送信を要求する送信開始情報が映像記録装置101へ送信される際に一緒にメタデータ構造変更手段214へ送信されるようにしてもよいし、フォーマットの変更を指示する構造情報が生成される都度送信されるようにしてもよい。
【0059】
次に、映像検索手段306は、メタデータ管理手段303に対して上記の映像検索情報に適合する映像ファイルメタデータ及び映像メタデータの検索を要求する(ステップS802)。メタデータ管理手段303は、映像検索手段306からのメタデータ検索要求を受けて、まず、メタデータ蓄積手段304に蓄積されている一部もしくは全ての映像ファイルメタデータを検索し、ステップS801で取得した映像検索情報に適合する映像ファイルメタデータを選出する。映像ファイルメタデータには、映像ファイルの先頭に位置する映像データの映像メタデータへのリンク情報が記述されているので、これを参照して、順番に映像メタデータを辿っていき、検索条件に適合する映像メタデータを検索できたら、その映像メタデータをメタデータ管理手段303に保持する。
【0060】
次に、映像検索手段306は、メタデータ管理手段303によって検索された映像ファイルメタデータ及び映像メタデータに基づいて送信開始情報を作成し、作成した送信開始情報を映像記録装置101へ送信する(ステップS803)。送信先の映像記録装置は映像ファイルメタデータと対応づけて記録されている映像管理情報に基づいて決定する。
【0061】
次に、映像検索手段306は、映像記録装置101に送信した送信開始情報に対する応答の判定を行い(ステップS804)、正常応答の場合には、映像データの受信処理へ移行する。一方、NG応答の場合には、映像データ検索処理を終了する。
【0062】
正常応答の場合、映像データ受信手段307は、映像記録装置101から送信される映像データを受信し、受信した映像データを映像データ復号化手段308へ出力する(ステップS805)。更に、映像データ復号化手段308が映像データ受信手段307より取得した映像データを復号し、復号された映像データが映像出力手段309に出力される(ステップS806)。以上の手順により、映像検索装置における映像データ検索・再生処理が実行される。
【0063】
以上のように、本発明の実施の形態における映像検索システムによれば、監視者の指示やこれまでの検索履歴等に基づいて、生成したメタデータから必要なデータ項目だけを抽出してフォーマットを変更し、変更後のメタデータに対して映像検索を行うことにより、検索時間を短縮することができる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明の映像検索システム、映像検索方法及びプログラムは、映像データの検索時間を短縮できるという効果を有し、映像監視システム等において有用である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施の形態における映像検索システムのシステム構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態における映像検索システムの、映像記録装置の内部構成を示す図
【図3】本発明の実施の形態における映像検索システムの、映像検索装置の内部構成を示す図
【図4】本発明の実施の形態における映像検索システムの、映像記録装置の映像データ記録処理手順を示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態における映像検索システムの、映像記録装置のメタデータ生成処理手順を示すフローチャート
【図6】映像メタデータとして記述される項目の例を示す図
【図7】変更後のフォーマットで記述された映像メタデータの例を示す図
【図8】映像ファイルメタデータとして記述される項目の例を示す図
【図9】本発明の実施の形態における映像検索システムの、映像記録装置の映像データ送信処理手順を示すフローチャート
【図10】本発明の実施の形態における映像検索システムの、映像検索装置のメタデータ受信処理手順を示すフローチャート
【図11】本発明の実施の形態における映像検索システムの、映像検索装置の映像データ検索・再生処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
【0066】
100 映像検索システム
101 映像記録装置
102 映像検索装置
201 監視カメラ
202 映像データ入力手段
203 映像データ符号化手段
204 特徴量抽出手段
205 メタデータ生成手段
206 データ管理手段
207 画像情報蓄積手段
208 メタデータ蓄積手段
209 メタデータ送信手段
210 映像データ取得手段
211 映像データ送信手段
212 通信制御手段
213 通信手段
214 メタデータ構造変更手段
301 通信手段
302 メタデータ受信手段
303 メタデータ管理手段
304 メタデータ蓄積手段
305 データ入力インターフェース手段
306 映像検索手段
307 映像データ受信手段
308 映像データ復号化手段
309 映像データ出力手段
310 通信制御手段
311 メタデータ構造変更指示手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像データから抽出した画像特徴量と前記映像データに付随する属性情報とに基づいて生成される映像データのメタデータの記録および映像検索装置への送信を行うメタデータ送信手段と、
前記映像検索装置からの送信要求に基づいて、指定された映像検索条件に適合する映像データを前記映像検索装置へ送信する映像データ送信手段とを含む映像記録装置と、
通信ネットワークを介して前記映像記録装置から受信した前記メタデータを記録するメタデータ蓄積手段と、指定された映像検索条件に基づいて前記メタデータ蓄積手段を参照してメタデータの検索を行い、前記映像検索条件に適合する映像データの送信要求を前記映像記録装置へ送信する映像検索手段と、前記送信要求に応答して前記映像記録装置から送信された映像データを受信する映像データ受信手段とを含む映像検索装置とを備え、
前記映像記録装置は、生成した前記メタデータから任意のデータ項目を抽出し、メタデータのフォーマットを変更可能なメタデータ構造変更手段を備え、前記メタデータ送信手段は、フォーマットを変更したメタデータを前記映像検索装置へ送信する映像検索システム。
【請求項2】
前記映像検索装置は、前記メタデータ構造変更手段に対してメタデータの構造変更を指示するメタデータ構造変更指示手段を備える請求項1記載の映像検索システム。
【請求項3】
前記メタデータ構造変更指示手段は、前記映像検索装置の操作者の指定に基づいて、前記メタデータ構造変更手段が抽出するデータ項目を指定する請求項2記載の映像検索システム。
【請求項4】
前記メタデータ構造変更指示手段は、前記映像検索装置の検索履歴に応じて前記メタデータ構造変更手段が抽出するデータ項目を指定する請求項2記載の映像検索システム。
【請求項5】
カメラから取得した映像データを記録する映像記録装置と、前記映像記録装置に記録された映像データの検索並びに再生を行う映像検索装置とを備える映像検索システムにおける映像検索方法であって、
前記映像データから抽出した画像特徴量と前記映像データに付随する属性情報とに基づいて生成される映像データのメタデータの記録および生成したメタデータから任意のデータ項目を抽出してフォーマットを変更したメタデータの前記映像検索装置への送信を行うメタデータ送信ステップと、
前記映像記録装置から受信した前記メタデータを記録するメタデータ蓄積ステップと、
指定された映像検索条件に基づいて前記メタデータの検索を行い、前記映像検索条件に適合する映像データの送信要求を前記画像記録装置へ送信する映像検索ステップと、
前記送信要求に基づいて、前記映像検索条件に適合する映像データを前記映像検索装置へ送信する映像データ送信ステップと、
前記送信要求に応答して前記映像記録装置から送信された映像データを受信する映像データ受信ステップと、
を含む映像検索方法。
【請求項6】
前記メタデータの構造変更を指示するメタデータ構造変更指示ステップを含む請求項5記載の映像検索方法。
【請求項7】
前記メタデータ構造変更指示ステップは、前記映像検索装置の操作者の指定に基づいて、前記メタデータ構造変更ステップが抽出するデータ項目を指定する請求項6記載の映像検索方法。
【請求項8】
前記メタデータ構造変更指示ステップは、前記映像検索装置の検索履歴に応じて前記メタデータ構造変更ステップが抽出するデータ項目を指定する請求項6記載の映像検索方法。
【請求項9】
カメラから取得した映像データを記録する映像記録装置と、前記映像記録装置に記録された映像データの検索並びに再生を行う映像検索装置とを備える映像検索システムの映像記録装置に搭載されるプログラムであって、コンピュータに、
前記映像データから抽出した画像特徴量と前記映像データに付随する属性情報とに基づいて生成される映像データのメタデータの記録および生成したメタデータから任意のデータ項目を抽出してフォーマットを変更したメタデータの前記映像検索装置への送信を行うメタデータ送信ステップと、
前記映像検索装置からの送信要求に基づいて、指定された映像検索条件に適合する映像データを前記映像検索装置へ送信する映像データ送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項10】
カメラから取得した映像データを記録する映像記録装置と、前記映像記録装置に記録された映像データの検索並びに再生を行う映像検索装置とを備える映像検索システムの映像検索装置に搭載されるプログラムであって、コンピュータを、
前記映像記録装置から受信した前記メタデータを記録するメタデータ蓄積ステップと、
指定された映像検索条件に基づいて前記メタデータの検索を行い、前記映像検索条件に適合する映像データの送信要求を前記画像記録装置へ送信する映像検索ステップと、
前記送信要求に応答して前記映像記録装置から送信された映像データを受信する映像データ受信ステップと、
前記映像記録装置が行うメタデータ構造変更ステップに対してメタデータの構造変更を指示するメタデータ構造変更指示ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項11】
請求項10記載のプログラムであって、前記メタデータ構造変更指示ステップは、前記映像検索装置の操作者の指定に基づいて、前記メタデータ構造変更ステップが抽出するデータ項目を指定するプログラム。
【請求項12】
請求項10記載のプログラムであって、前記メタデータ構造変更指示ステップは、前記映像検索装置の検索履歴に応じて前記メタデータ構造変更ステップが抽出するデータ項目を指定するプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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