説明

映像音声出力システム、再生装置、及び表示装置

【課題】外部装置である再生装置から再生出力される信号に映像信号が含まれているか否かに基づいて映像表示部への電力の供給のオン/オフを制御して省電力を実現することができる映像音声出力システム、並びに映像音声出力システムに含まれる再生装置及び表示装置を提供する。
【解決手段】再生装置1からは、再生出力の残り時間を示す残時間情報が送信され、さらに再生出力される信号が映像信号を含まない場合、映像信号を含まないことを示す出力情報が送信される。表示装置2は出力情報を受信した場合は、受信した残時間情報が示す再生残り時間を所定時間と比較し、再生残り時間が所定時間よりも長いときは使用しない映像表示部35及びTV信号受信部34への電力の供給をオフにし、再生残り時間が所定時間よりも短いときは映像表示部35及びTV信号受信部34への電力の供給をオンにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生装置と、再生装置からの映像信号及び音声信号に基づいて映像を表示し、音声を出力する表示装置とを含む映像音声出力システム、並びにそのような映像音声出力システムに含まれる再生装置及び表示装置に関する。特に、自動的に省電力を実現することができる映像音声出力システム、並びにそのような映像音声出力システムに含まれる再生装置及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
映像を表示する表示装置は音声を出力するスピーカを備える場合、映像の表示と共に音声を出力する。また、表示装置はいわゆる外部入力端子を有している場合、再生専用装置、録画再生装置、ゲーム機器、PC(Personal Computer)等の映像出力装置からの映像信号及び音声信号を外部入力端子により入力し、入力された映像信号及び音声信号に基づいて映像を表示し、音声を出力することが可能である。
【0003】
一方、再生専用装置は、映像が記録された記録媒体から映像を読み出して映像信号を出力するだけでなく、CD、フラッシュメモリ等の記録媒体から音声のみのデータを読み出して音声信号を出力する場合がある。この場合、スピーカを備えた表示装置が再生専用装置からの音声信号に基づいて音声を出力するときには映像を表示する必要は必ずしもない。
【0004】
また、表示装置がチューナを備えてテレビジョン受像機として動作する場合も、上述のように外部入力端子を有しているときは映像出力装置からの映像信号及び音声信号に基づいて映像を表示し、音声を出力することが可能であるだけでなく、チューナが受信したテレビジョン放送に基づいて映像を表示し、音声を出力することが可能である。
【0005】
再生装置、表示装置等の映像関連装置は、映像の高品質化、さらに装置の多機能化に伴って電力消費量が増加している。環境問題に関心が高まるなか、映像関連装置が消費する電力量は社会的にも消費者にとっても無視することができない要素であり、消費電力の削減の度合いが映像関連装置の販売量を決める一因となる場合がある。
【0006】
表示装置が再生専用装置から入力される音声信号のみに基づいて音声を出力する場合に映像を表示しないときも、例えば液晶パネルを用いた表示装置ではバックライトへ電力が供給され、プラズマディスプレイを用いた表示装置では駆動部へ電力が供給される。音声のみを出力している間の使用されていないバックライト、プラズマディスプレイ等の映像表示部への電力の供給は、無駄な電力の消費である。
【0007】
また、テレビジョン受像機として動作する表示装置は例えば録画再生装置等の外部装置から入力された映像信号を出力している間も受信部のチューナ等に電力を供給しており、受信部はテレビジョン放送の受信及び映像信号の出力の動作を行なう。この場合も使用されていない受信部への電力の供給は無駄な電力の消費である。
【0008】
そこで、外部装置から入力される映像信号に基づいて映像を表示するモード、地上波放送を受信するVHF/UHFチューナからの映像信号に基づいて映像を表示するモード、衛星放送を受信するBSチューナからの映像信号に基づいて映像を表示するモードのいずれかを操作部を介して選択することができ、使用しないチューナへの電力の供給のオン/オフをモードに応じて制御するテレビジョン受像機が特許文献1に開示されている。
【特許文献1】実開平4−20778号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
液晶パネルを使用した表示装置の場合、バックライトへの電力の供給のオン/オフをユーザによる操作に応じて制御することができ、使用されていないバックライトへの電力の供給をオフにすることができる場合がある。しかしながら、あくまでユーザによる操作に応じて制御するのであり、ユーザが積極的にバックライトをオフにする操作を行なわない限り電力は供給される。
【0010】
また、特許文献1に開示されている技術はあくまでユーザによる操作に直接的に応じて動作する構成であり、ユーザの操作により映像表示部へ電力が供給されないようにするモードから電力が供給されるようにするモードへのモード変更ができる場合でも、映像表示部への電力の供給をモード変更に先立ち開始する手段がないので、映像の表示を開始することができるようになるまでに一定の時間を要してしまうという問題点を有していた。
【0011】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、外部装置である再生装置から再生出力される信号に映像信号が含まれていないことを示す情報及び再生出力の残り時間を示す情報に基づいて、映像を表示する映像表示部への電力の供給のオン/オフを制御して自動的に省電力を実現し、再生装置からの再生出力が終了した時点で、映像を表示するまでの時間の短縮を図ることができる映像音声出力システム、並びにそのような映像音声出力システムに含まれる再生装置及び表示装置を提供することを目的とする。
【0012】
本発明の他の目的は、外部装置である再生装置から再生出力されるデータの種類を示す情報及び再生出力の残り時間を示す情報に基づいて、映像を表示する映像表示部への電力の供給のオン/オフを制御して自動的に省電力を実現することができ、再生装置からの再生出力が終了した時点で、映像を表示するまでの時間の短縮を図ることができる映像音声出力システム、並びにそのような映像音声出力システムに含まれる再生装置及び表示装置を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、外部装置である再生装置から再生出力された信号に映像が含まれていないことを示す情報及び再生出力の残り時間を示す情報に基づいて、映像を表示する映像表示部及びテレビジョン放送を受信する受信部への電力の供給のオン/オフを制御して自動的に省電力を実現し、再生装置からの再生出力が終了した時点で、テレビジョン放送の映像を表示するまでの時間の短縮を図ることができる映像音声出力システム、及びそのような映像音声出力システムに含まれる表示装置を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、外部装置である再生装置から再生出力されるデータの種類を示す情報及び再生出力の残り時間を示す情報に基づいて、映像を表示する映像表示部及びテレビジョン放送を受信する受信部への電力の供給のオン/オフを制御して自動的に省電力を実現し、再生装置からの再生出力が終了した時点で、テレビジョン放送の映像を表示するまでの時間の短縮を図ることができる映像音声出力システム、及びそのような映像音声出力システムに含まれる表示装置を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、ユーザが省電力の程度を調整することができる映像音声出力システム、及びそのような映像音声出力システムに含まれる表示装置を提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的は、装置間の接続を簡易にして自動的に省電力を実現することができる映像音声出力システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明に係る映像音声出力システムは、映像信号及び/又は音声信号を再生出力する再生装置と、電力の供給を受け、前記再生装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部、該入力部により入力された映像信号に基づき映像を表示する映像表示部、及び前記入力部により入力された音声信号に基づき音声を出力する音声出力部を備える表示装置とを含む映像音声出力システムにおいて、前記再生装置は、再生出力する信号が映像信号を含むか否かを判断する手段と、再生出力する信号が映像信号を含まないと判断した場合は映像信号を含まないことを示す出力情報を送信する手段と、再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信する手段とを備え、前記表示装置は、前記再生装置から前記出力情報及び前記残時間情報を受信する手段と、受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、前記映像表示部への電力の供給のオン/オフを制御する手段とを備え、前記出力情報を受信した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部へ電力が供給されるようにしてあることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る映像音声出力システムは、映像及び/又は音声のデータに基づき映像信号及び/又は音声信号を再生出力する再生装置と、電力の供給を受け、前記再生装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部、該入力部により入力された映像信号に基づき映像を表示する映像表示部、及び前記入力部により入力された音声信号に基づき音声を出力する音声出力部を備える表示装置とを含む映像音声出力システムにおいて、前記再生装置は、データの種類を示すデータ種別情報を送信する手段と、再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信する手段とを備え、前記表示装置は、前記再生装置から前記データ種別情報を受信する手段と、受信したデータ種別情報が示すデータの種類を判別する判別手段と、前記再生装置から前記残時間情報を受信する手段と、受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、前記映像表示部への電力の供給のオン/オフを制御する手段とを備え、データの種類が映像を含まないものであると前記判別手段が判別した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部へ電力が供給されるようにしてあることを特徴とする。
【0019】
本発明に係る映像音声出力システムは、映像信号及び/又は音声信号を再生出力する再生装置と、電力の供給を受け、前記再生装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部、テレビジョン放送の映像信号及び音声信号を受信する受信部、前記入力部により入力された映像信号又は前記受信部が受信した映像信号に基づき映像を表示する映像表示部、前記入力部により入力された音声信号又は前記受信部が受信した音声信号に基づき音声を出力する音声出力部、及び前記入力部により入力された映像信号及び音声信号又は前記受信部が受信した映像信号及び音声信号のいずれの信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力するかを選択する選択部を備える表示装置とを含む映像音声出力システムにおいて、前記再生装置は、再生出力する信号が映像信号を含むか否かを判断する手段と、再生出力する信号が映像信号を含まないと判断した場合は映像信号を含まないことを示す出力情報を送信する手段と、再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信する手段とを備え、前記表示装置は、前記再生装置から前記出力情報及び前記残時間情報を受信する手段と、受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、前記映像表示部及び前記受信部への電力の供給のオン/オフを制御する手段とを備え、前記入力部により入力された映像信号及び音声信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力する選択を前記選択部がしている場合であり、且つ前記出力情報を受信した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部及び前記受信部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部及び前記受信部へ電力が供給されるようにしてあることを特徴とする。
【0020】
本発明に係る映像音声出力システムは、映像及び/又は音声のデータに基づき映像信号及び/又は音声信号を再生出力する再生装置と、電力の供給を受け、前記再生装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部、テレビジョン放送の映像信号及び音声信号を受信する受信部、前記入力部により入力された映像信号又は前記受信部が受信した映像信号に基づき映像を表示する映像表示部、前記入力部により入力された音声信号又は前記受信部が受信した音声信号に基づき音声を出力する音声出力部、及び前記入力部により入力された映像信号及び音声信号又は前記受信部が受信した映像信号及び音声信号のいずれの信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力するかを選択する選択部を備える表示装置とを含む映像音声出力システムにおいて、前記再生装置は、データの種類を示すデータ種別情報を送信する手段と、再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信する手段とを備え、前記表示装置は、前記再生装置から前記データ種別情報を受信する手段と、受信したデータ種別情報が示すデータの種類を判別する判別手段と、前記再生装置から前記残時間情報を受信する手段と、受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、前記映像表示部及び前記受信部への電力の供給のオン/オフを制御する手段とを備え、前記入力部により入力された映像信号及び音声信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力する選択を前記選択部がしている場合であり、且つデータの種類が映像を含まないものであると前記判別手段が判別した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部及び前記受信部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部及び前記受信部へ電力が供給されるようにしてあることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る映像音声出力システムは、前記所定時間の設定を受け付ける手段を更に備えることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る映像音声出力システムは、前記再生装置及び前記表示装置の間は一のケーブルで接続されていることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る再生装置は、映像信号及び/又は音声信号を再生出力する手段を備える再生装置において、再生出力する信号が映像信号を含むか否かを判断する手段と、再生出力する信号が映像信号を含まないと判断した場合は映像信号を含まないことを示す出力情報を送信する手段と、再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信する手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
本発明に係る再生装置は、映像及び/又は音声のデータに基づき映像信号及び/又は音声信号を再生出力する手段を備える再生装置において、データの種類を示すデータ種別情報を送信する手段と、再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信する手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明に係る表示装置は、電力の供給を受け、外部装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部と、該入力部により入力された映像信号に基づき映像を表示する映像表示部と、前記入力部により入力された音声信号に基づき音声を出力する音声出力部とを備える表示装置において、前記入力部により入力される信号が映像信号を含まないことを示す出力情報を受信する手段と、残り時間を示す残時間情報を受信する手段と、受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、前記映像表示部への電力の供給のオン/オフを制御する手段とを備え、前記出力情報を受信した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部へ電力が供給されるようにしてあることを特徴とする。
【0026】
本発明に係る表示装置は、電力の供給を受け、外部装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部と、該入力部により入力された映像信号に基づき映像を表示する映像表示部と、前記入力部により入力された音声信号に基づき音声を出力する音声出力部とを備える表示装置において、データの種類を示すデータ種別情報を受信する手段と、受信したデータ種別情報が示すデータの種類を判別する判別手段と、残り時間を示す残時間情報を受信する手段と、受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、前記映像表示部への電力の供給のオン/オフを制御する手段とを備え、データの種類が映像を含まないものであると前記判別手段が判別した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部へ電力が供給されるようにしてあることを特徴とする。
【0027】
本発明に係る表示装置は、電力の供給を受け、外部装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部と、テレビジョン放送の映像信号及び音声信号を受信する受信部と、前記入力部により入力された映像信号又は前記受信部が受信した映像信号に基づき映像を表示する映像表示部と、前記入力部により入力された音声信号又は前記受信部が受信した音声信号に基づき音声を出力する音声出力部と、前記入力部により入力された映像信号及び音声信号又は前記受信部が受信した映像信号及び音声信号のいずれの信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力するかを選択する選択部とを備える表示装置において、前記入力部により入力された信号が映像信号を含まないことを示す出力情報を受信する手段と、残り時間を示す残時間情報を受信する手段と、受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、前記映像表示部及び前記受信部への電力の供給のオン/オフを制御する手段とを備え、前記入力部により入力された映像信号及び音声信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力する選択を前記選択部がしている場合であり、且つ前記出力情報を受信した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部及び前記受信部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部及び前記受信部へ電力が供給されるようにしてあることを特徴とする。
【0028】
本発明に係る表示装置は、電力の供給を受け、外部装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部と、テレビジョン放送の映像信号及び音声信号を受信する受信部と、前記入力部により入力された映像信号又は前記受信部が受信した映像信号に基づき映像を表示する映像表示部と、前記入力部により入力された音声信号又は前記受信部が受信した音声信号に基づき音声を出力する音声出力部と、前記入力部により入力された映像信号及び音声信号又は前記受信部が受信した映像信号及び音声信号のいずれの信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力するかを選択する選択部とを備える表示装置において、データの種類を示すデータ種別情報を受信する手段と、受信したデータ種別情報が示すデータの種類を判別する判別手段と、残り時間を示す残時間情報を受信する手段と、受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、前記映像表示部及び前記受信部への電力の供給のオン/オフを制御する手段とを備え、前記入力部により入力された映像信号及び音声信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力する選択を前記選択部がしている場合であり、且つデータの種類が映像を含まないものであると前記判別手段が判別した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部及び前記受信部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部及び前記受信部へ電力が供給されるようにしてあることを特徴とする。
【0029】
本発明に係る表示装置は、前記所定時間の設定を受け付ける手段を更に備えることを特徴とする。
【0030】
本発明にあっては、再生装置は、再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信し、再生出力する信号が映像信号を含むか否かを判断して映像信号を含まないと判断した場合は映像信号を含まないことを示す出力情報を送信する。表示装置は、再生装置から送信された残時間情報を受信し、再生装置から出力情報を受信した場合は、残時間情報で示される時間と所定時間とを比較する。表示装置は、残時間情報で示される時間が所定時間よりも長い場合、映像を表示する映像表示部へは電力が供給されないようにする。一方、表示装置は、残時間情報で示される時間が所定時間よりも短い場合、映像を表示する映像表示部へ電力が供給されるようにする。
【0031】
本発明にあっては、再生装置は、再生出力する映像信号及び/又は音声信号に係るデータの種類を示すデータ種別情報、及び再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信する。表示装置は、再生装置から送信された残時間情報を受信する。また表示装置は、再生装置から受信したデータ種別情報が示すデータの種類を判別し、データの種類が映像を含まないものであると判別した場合は、残時間情報で示される時間と所定時間とを比較する。表示装置は、残時間情報で示される時間が所定時間よりも長い場合、映像を表示する映像表示部へは電力が供給されないようにする。一方、表示装置は、残時間情報で示される時間が所定時間よりも短い場合、映像を表示する映像表示部へ電力が供給されるようにする。
【0032】
本発明にあっては、再生装置は、再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信し、再生出力する信号が映像信号を含むか否かを判断して映像信号を含まないと判断した場合は映像信号を含まないことを示す出力情報を送信する。表示装置は、再生装置から送信された残時間情報を受信する。表示装置は、選択部が再生装置から入力された映像信号及び音声信号に基づいて映像を表示し、音声を出力する選択をしている場合であり、且つ再生装置から出力情報を受信した場合、残時間情報で示される時間と所定時間とを比較する。表示装置は、残時間情報で示される時間が所定時間よりも長い場合、映像を表示する映像表示部及びテレビジョン放送を受信する受信部へは電力が供給されないようにする。一方、表示装置は、残時間情報で示される時間が所定時間よりも短い場合、映像を表示する映像表示部及びテレビジョン放送を受信する受信部へ電力が供給されるようにする。
【0033】
本発明にあっては、再生装置は、再生出力する映像信号及び/又は音声信号に係るデータの種類を示すデータ種別情報、及び再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信する。表示装置は、再生装置から送信された残時間情報を受信する。表示装置は、選択部が再生装置から入力された映像信号及び音声信号に基づいて映像を表示し、音声を出力する選択をしている場合であり、且つデータの種類が映像を含まないものであると判別手段が判別した場合、残時間情報で示される時間と所定時間とを比較する。表示装置は、残時間情報で示される時間が所定時間よりも長い場合、映像を表示する映像表示部及びテレビジョン放送を受信する受信部へは電力が供給されないようにする。一方、表示装置は、残時間情報で示される時間が所定時間よりも短い場合、映像を表示する映像表示部及びテレビジョン放送を受信する受信部へ電力が供給されるようにする。
【0034】
本発明にあっては、残時間情報と比較するための所定時間の設定を受け付ける。
【0035】
本発明にあっては、再生装置と表示装置とは一本のケーブルで接続され、そのケーブルを介して映像信号及び音声信号の入出力、残時間情報の送受信、出力情報又はデータ種別情報の送受信がされる。
【発明の効果】
【0036】
本発明による場合は、外部装置である再生装置は再生出力する信号が映像信号を含まないときはそのことを示す出力情報を送信し、さらに再生出力が終了するまでの再生残り時間を示す残時間情報を送信する。したがって、表示装置は、出力情報を受信した場合は映像を表示する映像表示部を使用しないことを認識することができる。表示装置は、再生装置からの映像信号を含まない信号の再生出力が終了するまでの再生残り時間と所定時間との比較に基づいて、映像表示部への電力の供給のオン/オフを制御して自動的に省電力を実現することができる。また、表示装置は、再生装置からの映像信号を含まない信号の再生出力が終了する所定時間前までは映像表示部へは電力が供給されないようにしても、再生出力が終了する所定時間前からは映像表示部へ電力が供給されるようにするので、映像表示部が映像を表示するまでの時間の短縮を図ることができる。
【0037】
本発明による場合は、外部装置である再生装置は再生出力する信号のデータの種類を示すデータ種別情報と再生出力が終了するまでの再生残り時間を示す残時間情報を送信する。したがって、表示装置は、受信したデータ種別情報が示すデータの種類を判別し、再生装置からの信号が映像信号を含まないことを認識することができる。表示装置は、再生装置からの映像信号を含まない信号の再生出力が終了するまでの再生残り時間と所定時間との比較に基づいて、映像表示部への電力の供給のオン/オフを制御して自動的に省電力を実現することができる。また、表示装置は、再生装置からの映像信号を含まない信号の再生出力が終了する所定時間前までは映像表示部へは電力が供給されないようにしても、再生出力が終了する所定時間前からは映像表示部へ電力が供給されるようにするので、映像表示部が映像を表示するまでの時間の短縮を図ることができる。
【0038】
本発明による場合は、外部装置である再生装置は再生出力する信号が映像信号を含まないときはそのことを示す出力情報を送信し、さらに再生出力が終了するまでの再生残り時間を示す残時間情報を送信する。したがって、表示装置は、出力情報を受信した場合は映像を表示する映像表示部を使用しないことを認識することができる。再生装置は残時間情報に示された再生残り時間と所定時間との比較に基づき、映像を表示する映像表示部及びテレビジョン放送を受信する受信部への電力の供給のオン/オフを制御して自動的に省電力を実現することができる。また、表示装置は、再生装置からの映像信号を含まない信号の再生出力が終了する所定時間前までは映像表示部及び受信部へは電力が供給されないようにしても、再生出力が終了する所定時間前からは映像表示部及び受信部へ電力が供給されるようにするので、映像表示部がテレビジョン放送に基づいて映像を表示するまでの時間の短縮を図ることができる。
【0039】
本発明による場合は、外部装置である再生装置は再生出力する信号のデータの種類を示すデータ種別情報と再生出力が終了するまでの再生残り時間を示す残時間情報を送信する。したがって、表示装置は、受信したデータ種別情報が示すデータの種類を判別し、再生装置からの信号が映像信号を含まないことを認識することができる。表示装置は、再生装置からの映像信号を含まない信号の再生出力が終了するまでの再生残り時間を示す残時間情報と所定時間との比較に基づき、映像表示部への電力の供給のオン/オフを制御して自動的に省電力を実現することができる。また、表示装置は、再生装置からの映像信号を含まない信号の再生出力が終了する所定時間前までは映像表示部及び受信部へは電力が供給されないようにしても、再生出力が終了する所定時間前からは映像表示部及び受信部へ電力が供給されるようにするので、映像表示部がテレビジョン放送に基づいて映像を表示するまでの時間の短縮を図ることができる。
【0040】
本発明による場合は、表示装置が残時間情報と比較する所定時間をユーザが設定することができる。所定時間を調整することで映像表示部及び受信部へ電力が供給されない時間の調整がされるので、ユーザは省電力の程度を調整することができる。
【0041】
本発明による場合は、再生装置と表示装置との間は一本のケーブルによって接続され、映像信号の入出力の他、電力の供給のを自動的に行なうために用いられる残時間情報、出力情報又はデータ種別情報もそのケーブルで送受信が可能である。したがって、装置間の接続を簡易にして自動的に省電力を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
【0043】
(実施の形態1)
実施の形態1では、本発明の映像音声出力システムを構成する表示装置は、地上デジタルテレビジョン放送及び地上アナログテレビジョン放送を受信する受信部を備え、地上デジタルテレビジョン放送及び地上アナログテレビジョン放送の映像を表示する。同様に、本発明の映像音声出力システムを構成する再生装置として、DVDに記録された映像及び音声を再生出力するだけでなく、CDに記録された音声を再生出力することも可能なDVDプレーヤを例に説明する。
【0044】
図1は、実施の形態1における映像音声出力システムの構成を示すブロック図である。図1に示すブロック図では、各構成部の間で入出力される映像信号及び音声信号を白矢印、制御信号を実線の矢印、供給される電力を破線の矢印で表している。
【0045】
本発明に係る映像音声出力システムは、記録された映像及び/又は音声に基づいて映像信号及び/又は音声信号を再生出力する再生装置1と、スピーカを有して音声を出力すると共に映像を表示する表示装置2とを備える。再生装置1と表示装置2とはケーブル3で接続されており、再生装置1から再生出力された映像信号及び/又は音声信号はケーブル3を介して表示装置2へ入力される。表示装置2は入力された映像信号及び/又は音声信号に基づいて映像を表示し、音声を出力するか、もしくは何れか一方を表示又は出力する。
【0046】
再生装置1は、以下に説明する各構成部の動作を制御する制御部10と、各構成部に電力を供給する電源回路11と、CD又はDVDからデータを読み出す読出部12と、読出部12が読み出したデータを映像信号及び/又は音声信号に復号する復号部13と、いわゆる外部入力端子である信号入出力部14とを備える。
【0047】
制御部10は、電源回路11、読出部12、復号部13と接続されており、夫々に制御信号を送信することによって各構成部の動作を制御する。また、制御部10は必要に応じて外部へ出力する制御信号を信号入出力部14へ入力する。
【0048】
電源回路11は商用電源40に接続されており、制御部10、読出部12、復号部13、及び信号入出力部14へ電力を供給する。
【0049】
読出部12は、CDに記録された音声データ又はDVDに記録された映像データ及び音声データを読み出して復号部13へ入力する。CDに記録された音声データは、MP3(MPEG−1 Audio Layer−3)データ、WAVEデータ等のデジタル音声データであり、夫々データのファイル名とファイル名に付加されたmp3、wav等の拡張子で識別されている。DVDに記録された映像データ及び音声データは、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2に基づいて映像及び音声を多重化したデジタルデータである。なお、読出部12で読み出すデータの種類の例としてMP3データ、WAVEデータ、MPEG−2データを挙げ、以下にこれらを例に説明するが、読出部12で読み出すデータはMP3データ、WAVEデータ、MPEG−2データに限られないのは勿論である。
【0050】
復号部13は、読出部12から入力された映像データ及び/又は音声データを夫々のデータの規格に基づいて復号して信号入出力部14へ入力する。例えば、読出部12から入力されたデータがMP3データである場合は、MPEG−1 Audioの規格に基づいて圧縮符号化された音声データを音声信号に復号する。読出部12から入力されたデータがMPEG−2に基づいて映像及び音声を多重化したデジタルデータである場合は、MPEG−2の規格に基づいて映像データ及び音声データに分離し、夫々を映像信号及び音声信号に復号する。
【0051】
信号入出力部14は外部入力端子としてHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)を有し、復号部13から入力された映像信号及び/又は音声信号と共に、制御部10から入力された制御信号を表示装置2へケーブル3を介して出力する。HDMIは、映像信号、音声信号、及び時間情報を示す信号と共に民生機器同士の制御信号の送受信を一本のケーブルで送受信することが可能なインタフェースである。HDMIは複数のチャンネルを有しており、映像信号及び音声信号はTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)チャンネルを使用して送信される。また、映像の時間情報はTDMSのクロックチャンネルを使用して送信される。TMDSチャンネルで送受信される映像信号はRGB信号、YCbCr信号(輝度色差信号)等である。
【0052】
また、HDMIのDDC(Display Data Channel)によって表示装置2が備える後述の表示パネル30の解像度等の情報を送受信することが可能である。再生装置1の制御部10は信号入出力部14のHDMIのDDCを介して表示装置2が内蔵する記憶部に記憶されたEDID(Extended Display Identification Data)を読み出す。再生装置1の制御部10は読み出したEDIDから表示装置2が備える後述の表示パネル30の解像度の情報を特定し、解像度に適した映像信号を出力する。
【0053】
HDMIのCECラインを使用することにより、再生装置1は必要な制御信号を表示装置2との間で入出力することが可能である。例えば、表示装置2がユーザの操作によって電源オフになった場合、表示装置2は電源をオフにすることを示す制御信号を再生装置1へ入力する。再生装置1は、電源をオフにすることを示す制御信号が信号入出力部14により入力された場合、再生装置1全体の電源をオフにする。これにより、ユーザは一度の操作によって再生装置1及び表示装置2の電源のオン/オフを切り換えることができる。
【0054】
本発明の実施の形態1に係る映像音声システムの再生装置1の制御部10は更に、以下の機能を有している。
【0055】
制御部10は再生出力する信号が映像信号を含むか否かを判断する。制御部10は、読出部12が読み出しているデータのファイル名に付加されている拡張子を識別することにより再生出力する信号が映像信号を含むか否かを判断する。例えば、読出部12が読み出しているデータのファイル名に付加されている拡張子を識別し、拡張子がmpg(MPEG)である場合は映像及び音声を含むデータであるので再生出力する信号は映像信号を含むと判断し、拡張子がmp3又はwavである場合は映像を含まないデータであるので再生出力する信号は映像信号を含まないと判断する。なお、制御部10は、復号部13により実際にCD又はDVDに記録されたデータを復号し、復号した信号が映像信号を含むか否かを判断するのでもよい。
【0056】
制御部10は、再生出力する信号が映像信号を含まないと判断した場合は、再生出力する信号は映像信号を含まないことを示す出力情報を信号入出力部14によりケーブル3を介して送信する。
【0057】
制御部10は更に、CD又はDVDから再生出力するデータの全体時間、読み出しているデータの全体時間に対する再生時間を読出部12により取得することができる。例えばDVDに記録されているMPEG−2の規格に準じた映像及び音声のデータには一定単位(0.5秒未満)毎に再生時間を示すタイムスタンプが付加されており、そのタイムスタンプを読み出すことで映像の先頭からの再生時間を算出することが可能である。
【0058】
また、CDに記録されているWAVEデータは、そのヘッダ部に全体時間又は開始時間及び終了時間が記載されている場合、データの先頭からデータのサイズの何%までを読み出したかによって全体時間に対する再生時間を算出することが可能である。制御部10は、読出部12によりCD又はDVDから読み出している映像データ及び/又は音声データの全体時間から全体時間に対する再生時間を減算することで再生残り時間を算出する。制御部10は、算出した再生残り時間を示す残時間情報を信号入出力部14によりケーブル3を介して送信する。
【0059】
表示装置2は、以下に説明する各構成部の動作を制御する制御部20と、各構成部へ電力を供給する電源回路21と、ユーザの操作を受け付けるリモコン(リモートコントローラ)22と、リモコン22からの信号を受信するリモコン受信部23と、いわゆる外部入力端子である信号入出力部24と、地上デジタルテレビジョン放送を受信するデジタルTV受信部25と、地上デジタルテレビジョン放送の映像及び音声を復号する復号部26と、地上アナログテレビジョン放送を受信するアナログTV受信部27と、入力された映像及び音声の信号のいずれかを選択して出力するセレクタ部28と、入力された映像信号を処理して出力する映像処理部29と、映像を表示する表示パネル30と、入力された音声信号を処理して出力する音声処理部31と、音声を出力するスピーカ32とを備える。
【0060】
制御部20は、リモコン受信部23、信号入出力部24、デジタルTV受信部25、復号部26、アナログTV受信部27、セレクタ部28、映像処理部29、及び音声処理部31に接続されており、制御信号を夫々に入力することによって各構成部の動作を制御する。
【0061】
電源回路21は、商用電源40に接続されており、表示装置2の各構成部に電力を供給する。制御部20は制御信号を電源回路21へ入力することにより、電源回路21からの各構成部への電力の供給のオン/オフを制御する。各構成部はブロック化されており、制御部20は電源回路21を介した商用電源40からの電力の供給のオン/オフをブロック毎に制御する。制御部20、リモコン受信部23、信号入出力部24、及びセレクタ部28はコントローラ部33として、デジタルTV受信部25、復号部26、及びアナログTV受信部27はTV信号受信部34として、映像処理部29及び表示パネル30は映像表示部35として、音声処理部31及びスピーカ32は音声出力部36として夫々ブロック化されている。なお、TV信号受信部34、映像表示部35、及び音声出力部36への電力の供給がオフである、即ち表示装置2が電源オフの状態である間であっても、リモコン受信部23のリモコン22からの信号の検知、制御部20の再生装置1からの制御信号の検知等の動作を可能とする最低限の電力が電源回路21からコントローラ部33へ供給されている。
【0062】
リモコン22は電源ボタン、入力切換ボタン、チャンネル変更ボタン、数字ボタン、番組表ボタン等の各種ボタンを有し、赤外線通信によって各種ボタンが押下されたことを示す信号を送信する。リモコン22が赤外線通信によって送信した信号はリモコン受信部23が受信し、リモコン受信部23は各種ボタンのいずれが押下されたかを制御部20へ通知する。制御部20はリモコン22からの信号をリモコン受信部23からの通知により検知してユーザによる操作を受け付ける。例えば、リモコン22のチャンネル変更ボタンが押下された場合、リモコン22はチャンネル変更ボタンが押下されたことを示す信号を送信する。リモコン受信部23はチャンネル変更ボタンが押下されたことを示す信号を受信して制御部20へ通知する。制御部20は、チャンネル変更ボタンが押下されたことをリモコン受信部23の通知により検知し、図示しない記憶部に記憶しているチャンネルの設定を変更する。
【0063】
信号入出力部24は再生装置1の信号入出力部14同様に外部入力端子としてHDMIを有し、再生装置1からケーブル3を介して入力された映像信号及び音声信号をセレクタ部28へ出力する。信号入出力部24は、再生装置1からケーブル3を介して映像信号及び音声信号と共に入力された制御信号を制御部20へ出力し、再生装置1から送信された残時間情報又は出力情報を受信して制御部20へ送信する。また、信号入出力部24は、再生装置1へ出力するために制御部20から入力された制御信号を、ケーブル3を介して再生装置1へ出力する。
【0064】
デジタルTV受信部25は復調器の機能を有し、リモコン22を介して設定されたチャンネルに対応する地上デジタルテレビジョン放送の信号を受信する。地上デジタルテレビジョン放送の信号は、MPEG−2規格に基づいて映像信号、音声信号、その他番組情報等の信号を夫々圧縮符号化し、さらに夫々を多重化したデータを表している。デジタルTV受信部25は、チャンネルの設定に対応する地上デジタルテレビジョン放送の信号から映像及び音声を含むデータを抽出して復号部26へ出力する。
【0065】
復号部26は、デジタルTV受信部25から入力されたデータを、MPEG−2規格に基づいた夫々の識別情報を判別することにより映像データ、音声データ、番組表データ等に分離する。復号部26は、分離して得られた映像データを映像信号に復号し、音声データを音声信号に復号し、夫々に付加されている時間情報に基づいて映像信号と音声信号とを時間的に同期させてセレクタ部28へ出力する。また、復号部26は、分離して得られた番組表データを復号して番組表の内容を示す情報を取得し、制御部20へ送信する。
【0066】
アナログTV受信部27は復調器の機能を有し、リモコン22を介して設定されたチャンネルに対応する地上アナログテレビジョン放送の映像信号及び音声信号を受信する。アナログTV受信部27は受信した映像信号及び音声信号をセレクタ部28へ出力する。
【0067】
セレクタ部28は、信号入出力部24により入力された映像信号及び/又は音声信号を出力するか、デジタルTV受信部25により入力されたテレビジョン放送の映像信号及び音声信号を出力するか、アナログTV受信部27により入力されたテレビジョン放送の映像信号及び音声信号を出力するかを制御部20の制御信号により選択する。
【0068】
制御部20からの制御信号は、リモコン22が有する入力切換ボタンが押下される都度、リモコン受信部23からの通知によりこれを検知した制御部20によってセレクタ部28に入力される。リモコン22が有する入力切換ボタンは、外部入力端子である信号入出力部24により入力された映像信号及び音声信号、デジタルTV受信部25により受信した映像信号及び音声信号、アナログTV受信部27により受信した映像信号及び音声信号のいずれに基づいて映像を表示及び音声を出力するかが切り換わるボタンである。セレクタ部28は入力切換ボタンが押されたことを示す制御信号が制御部20から入力される都度、信号入出力部24により入力された映像信号及び/又は音声信号を出力するか、デジタルTV受信部25により入力されたテレビジョン放送の映像信号及び音声信号を出力するか、アナログTV受信部27により入力されたテレビジョン放送の映像信号及び音声信号を出力するかの選択が切り換えられる。
【0069】
なお、本発明の実施の形態1に係る映像音声システムの表示装置2の制御部20は更に、以下の機能を有している。
【0070】
表示装置2は、制御部20の制御により予約に基づいて映像を表示する視聴予約が可能である。制御部20による地上デジタルテレビジョン放送の番組表データに基づく視聴予約の処理について説明する。リモコン22は番組表ボタンが押下されたことを検知した場合、これを示す信号を送信する。制御部20は、リモコン受信部23からの通知によりリモコン22の番組表ボタンが押下されたことを検知した場合、復号部26に番組表の内容を示す情報に基づいて番組表を表示するための映像信号を生成してセレクタ部28へ出力するように制御信号を送信する。なお、番組表を表示するための映像信号は、復号部26により復号した映像信号に重ねられてセレクタ部28へ出力される。したがって、セレクタ部28がデジタルTV受信部25により入力された映像信号及び音声信号に基づく映像を表示及び音声を出力する選択をしている場合に、表示パネル30に番組表が表示される。
【0071】
制御部20は、図示しない記憶部を内蔵しており、復号部26が復号した番組表の内容を示す情報を受信して記憶する。制御部20は、表示パネル30が番組表を表示している場合にリモコン22及びリモコン受信部23を介して一の番組の選択を受け付け、視聴予約情報として記憶する。視聴予約情報は選択された一の番組のチャンネル及び開始・終了時刻を番組表の内容を示す情報に基づいて取得することにより、予約チャンネル及び予約時刻として記憶する情報である。制御部20は図示しない計時部を内蔵しており、視聴予約情報の予約時刻に到達したか否かを判断し、予約時刻に到達した場合に予約チャンネルに対応する映像信号及び音声信号に基づく映像を表示及び音声を出力するためにデジタルTV受信部25及びセレクタ部28へ制御信号を出力する。
【0072】
制御部20は、地上アナログテレビジョン放送に対しても視聴予約の処理が可能である。制御部20は、リモコン22及びリモコン受信部23を介して視聴予約のチャンネルの設定及び開始・終了時刻の設定を受け付け、受け付けたチャンネル及び開始・終了時刻を視聴予約情報として記憶する。また、制御部20は、リモコン22及びリモコン受信部23を介してGコード(登録商標)の設定を受け付け、受け付けたGコードに対応する番組のチャンネル及び開始・終了時刻を視聴予約情報として記憶するのでもよい。
【0073】
ケーブル3は、再生装置1と表示装置2との間を接続するHDMIケーブルである。前述したようにケーブル3を介して再生装置1及び表示装置2の信号入出力部14,24間で映像信号、音声信号、及び制御信号が入出力されると共に、再生装置1から表示装置2へ再生残り時間を示す残時間情報又は再生出力する信号に映像信号を含まないことを示す出力情報が送信される。
【0074】
次に、本発明に係る映像音声出力システムにおいて、再生装置1が残時間情報又は出力情報を送信する処理手順、及び表示装置2が残時間情報と出力情報を受信して各構成部への電力の供給のオン/オフをブロック毎に制御する処理手順について以下に説明する。
【0075】
図2は、本発明の実施の形態1における映像音声出力システムの再生装置1の制御部10が再生残り時間を算出して残時間情報を送信し、再生出力する信号が映像信号を含まない場合は出力情報を送信する処理手順を示すフローチャートである。
【0076】
再生装置1の制御部10は、再生出力が開始されているか否かを判断する(ステップS11)。制御部10は再生出力が開始されていないと判断した場合(S11:NO)、処理をステップS11へ戻し、再生出力が開始されていると判断するまで待機する。制御部10は、再生出力が開始されていると判断した場合は(S11:YES)、再生出力する信号が映像信号を含むか否かを判断する(ステップS12)。再生出力する信号が映像信号を含むか否かの判断は前述のように、読出部12が読み出しているデータのファイル名に付加されている拡張子を識別することにより判断する。
【0077】
制御部10は、再生出力する信号が映像信号を含まないと判断した場合は(S12:NO)、再生出力する信号が映像信号を含まないことを示す出力情報を信号入出力部14により送信する(ステップS13)。制御部10は、再生出力する信号が映像信号を含むと判断した場合は(S12:YES)、次のステップS14へ進む。
【0078】
制御部10は、読出部12によりCD又はDVDから読み出している映像及び/又は音声の全体時間を取得し(ステップS14)、読み出している映像及び/又は音声の全体時間に対する再生時間を取得する(ステップS15)。制御部10は、ステップS14で取得した全体時間からステップS15で取得した再生時間を減算して再生残り時間を算出する(ステップS16)。制御部10は、ステップS16で算出した再生残り時間を示す残時間情報を信号入出力部14により表示装置2へ送信する(ステップS17)。
【0079】
次に制御部10は、再生出力が終了したか否かを判断する(ステップS18)。制御部10は、再生出力が終了していないと判断した場合は(S18:NO)、処理をステップS12に戻し、前述のステップS12〜ステップS18の処理を継続する。制御部10は、再生出力が終了したと判断した場合は(S18:YES)、処理を終了する。
【0080】
再生装置1の制御部10は、上述の処理手順のステップS12〜ステップS18の処理を例えば1秒の所定時間毎に繰り返す。再生装置1は再生出力した信号が映像信号を含まない場合は出力情報を信号入出力部14により送信するので、出力情報を受信した表示装置2は信号入出力部24から入力される信号は映像信号を含まないことを認識することができる。また、再生装置1の制御部10が、読出部12によりDVDから読み出した再生出力中の映像の全体時間と再生時間とから算出した再生残り時間を示す残時間情報を信号入出力部14により表示装置2へ送信することで、残時間情報を信号入出力部24により受信した表示装置2の制御部20は再生残り時間を認識することができる。
【0081】
表示装置2の制御部20は、出力情報を受信した場合は再生装置1から入力される信号は映像信号を含まないので、再生装置1から入力される信号に基づいて音声を出力する間は映像を表示するための映像処理部29、表示パネル30を含む映像表示部35及びデジタルTV受信部25、復号部26、アナログTV受信部27を含むTV信号受信部34を使用しないので、受信した残時間情報に基づいて電力の供給をオフにする。また、制御部20は出力情報を受信した場合、受信した残時間情報に基づいて再生装置1がCDから読み出した音声の再生を終了する前にTV信号受信部34及び映像表示部35への電力の供給をオンにする。
【0082】
再生装置1が記録媒体から読み出した音声の再生を終了した後にTV信号受信部34及び映像表示部35へ電力の供給をオンにするのではなく、再生を終了する前に表示装置2の制御部20が映像表示部35への電力の供給をオンにするのは、表示パネル30のバックライトを含む映像表示部35が電力の供給を受け始めてから表示パネル30が十分な明度で映像を表示するまでに時間を要するからである。また、再生を終了する前に表示装置2の制御部20がTV信号受信部34への電力の供給をオンにするのは、TV信号受信部34に含まれるデジタルTV受信部25及びアナログTV受信部27が電源回路21からの電力の供給を受け始めてからテレビジョン放送に基づく映像信号をセレクタ部28に出力して表示パネル30が映像を表示するまでに時間を要するからである。
【0083】
図3及び図4は、本発明の実施の形態1における映像音声出力システムの表示装置2の制御部20がコントローラ部33、TV信号受信部34、映像表示部35及び音声出力部36への電力の供給のオン/オフをブロック毎に制御する処理手順を示すフローチャートである。
【0084】
表示装置2の制御部20は、リモコン受信部23からの通知によりリモコン22の電源ボタンが押下されたことを検知したか否かを判断する(ステップS201)。なお、このとき、表示装置2はTV信号受信部34、映像表示部35、及び音声出力部36への電力が供給されておらず、コントローラ部33へは電源回路21から最低限の電力が供給されている電源オフの状態である。
【0085】
制御部20は、リモコン受信部23からの通知によりリモコン22の電源ボタンの押下を検知していないと判断した場合は(S201:NO)、処理をステップS201へ戻し、リモコン受信部23からの通知によりリモコン22の電源ボタンが押下されたことを検知したと判断するまで待機する。制御部20は、リモコン受信部23からの通知によりリモコン22の電源ボタンの押下を検知したと判断した場合は(S201:YES)、コントローラ部33、TV信号受信部34、映像表示部35、及び音声出力部36へ電源回路21を介して電力の供給をオンにする(ステップS202)。これ以降、表示装置2は電源オンの状態になる。
【0086】
次に、制御部20はセレクタ部28が信号入出力部24により入力された映像信号及び/又は音声信号を出力する選択をしているか否かを判断する(ステップS203)。制御部20は、セレクタ部28が信号入出力部24により入力された映像信号及び/又は音声信号を出力する選択をしていないと判断した場合は(S203:NO)、リモコン22の電源ボタンの押下をリモコン受信部23からの通知により検知したか否かを判断する(ステップS204)。
【0087】
一方、ステップS203において、制御部20は、セレクタ部28が信号入出力部24により入力された映像信号及び/又は音声信号を出力する選択をしていると判断した場合は(S203:YES)、再生装置1から再生出力する信号が映像信号を含まないことを示す出力情報を受信したか否かを判断する(ステップS205)。前述の図2に示した処理手順で説明したように、再生装置1からは再生出力する信号が映像信号を含むか否かを所定時間である1秒毎に判断し、再生出力する信号が映像信号を含まない場合は出力情報を送信する。したがって、表示装置2は例えば1秒等の所定時間以内に出力情報を受信しない場合は出力情報を受信しなかったと判断して次の処理へ進むようにしてある。
【0088】
制御部20は、出力情報を受信しなかったと判断した場合は(S205:NO)、映像表示部35及びTV信号受信部34への電力の供給をオンに(維持)し(ステップS206)、前述のステップS204の判断処理を行なう。
【0089】
制御部20は、出力情報を受信したと判断した場合は(S205:YES)、信号入出力部24により再生装置1で再生している音声の再生残り時間を示す残時間情報を受信し(ステップS207)、受信した残時間情報が示す再生残り時間が例えば1分等の所定時間よりも長いか否かを判断する(ステップS208)。
【0090】
ここで、ステップS208で残時間情報と比較するための所定時間は、表示装置2の制御部20が内蔵する図示しない記憶部に記憶されている。所定時間の値はリモコン22を介してユーザが任意に設定することが可能な構成でもよい。この場合、ユーザによって設定された所定時間が、TV信号受信部34及び映像表示部35に電力が供給されてから表示パネル30が映像を表示するまでに要する時間よりも短いときは、テレビジョン放送の映像表示までに時間を要する旨を表示パネル30が表示する構成が望ましい。
【0091】
制御部20は、再生残り時間が所定時間よりも短いと判断した場合は(S208:NO)、前述のステップS206及びステップS204の処理を行なう。
【0092】
制御部20は、再生残り時間が所定時間よりも長いと判断した場合は(S208:YES)、映像表示部35及びTV信号受信部34への電力の供給をオフにする(ステップS209)。
【0093】
次に制御部20はリモコン22のチャンネル変更ボタン、数字ボタン等のテレビジョン放送を視聴するためのテレビジョン選局ボタンが押下されたことをリモコン受信部23からの通知により検知したか否かを判断する(ステップS210)。
【0094】
制御部20は、リモコン22のテレビジョン選局ボタンが押下されたことをリモコン受信部23からの通知により検知したと判断した場合(S210:YES)、前述のステップS206及びステップS204の処理を行なう。制御部20は、リモコン22のテレビジョン選局ボタンが押下されたことをリモコン受信部23からの通知により検知していないと判断した場合(S210:NO)、内蔵する記憶部に記憶してある視聴予約情報の予約時刻の所定時間前に到達したか否かを判断する(ステップS211)。
【0095】
制御部20は、視聴予約情報の予約時刻の所定時間前に到達したと判断した場合は(S211:YES)、前述のステップS206及びステップS204の処理を行なう。
【0096】
制御部20は、視聴予約情報の予約時刻の所定時間前に到達していないと判断した場合は(S211:NO)、前述のステップS204の判断処理を行なう。
【0097】
制御部20は、ステップS204において電源ボタンの押下を検知していないと判断した場合(S204:NO)、処理をステップS203へ戻し、セレクタ部28が信号入出力部24により入力された映像信号及び/又は音声信号を出力する選択をしていると判断するまで、コントローラ部33、TV信号受信部34、映像表示部35、及び音声出力部36への電力の供給をオンに維持したまま処理を継続する。
【0098】
制御部20は、電源ボタンの押下を検知したと判断した場合(S204:YES)、電源回路21からTV信号受信部34、映像表示部35、及び音声出力部36への電力の供給をオフにし(ステップS212)、処理を終了する。
【0099】
図3及び図4に示した制御部20の処理手順のうちステップS203〜ステップS209の処理により、表示装置2はセレクタ部28が信号入出力部24により入力された映像信号及び/又は音声信号を出力する選択をしている場合、再生装置1から入力される信号が映像信号を含まないときであって更に、再生装置1が再生出力する再生残り時間が所定時間よりも長い間は、使用していないTV信号受信部34及び映像表示部35への電力の供給をオフにする。これにより、表示装置2は再生装置1からの情報に基づいて自動的に省電力を実現することができる。
【0100】
再生装置1が再生出力を開始した場合に既に再生残り時間が所定時間よりも短い場合は、ステップS209の処理は行なわれないので、TV信号受信部34及び映像表示部35への電力の供給はオンに維持される。したがって、再生装置1が再生を開始した音声のみのデータの全体時間が短い場合、再生終了後に再生装置1から映像信号を含む信号が再生出力されてセレクタ部28が信号入出力部24により入力された映像信号及び音声信号を出力する選択をしたとき、もしくはセレクタ部28がデジタルTV受信部25又はアナログTV受信部27により入力された映像信号及び音声信号を出力する選択をしたときには、映像表示部35には電力が供給されており、十分な明度で映像が表示されるまでの時間の短縮を図ることができる。また、再生装置1が再生を開始した音声のみのデータの全体時間が短い場合、再生終了後にセレクタ部28がデジタルTV受信部25又はアナログTV受信部27により入力された映像信号及び音声信号を出力する選択をしたときには、TV信号受信部34へは電力が供給されているので、テレビジョン放送の映像が表示されるまでの時間の短縮を図ることができる。ユーザは、所定時間を適宜に設定することによって再生装置1での再生終了後、直ちにテレビジョン放送の映像を表示装置2により視聴することも可能である。
【0101】
なお、実施の形態1における映像音声出力システムの表示装置2はデジタルテレビジョン放送の信号を受信するデジタルTV受信部25、デジタルテレビジョン放送の信号を映像信号及び音声信号に復号する復号部26、及びアナログテレビジョン放送の信号を受信するアナログTV受信部27を備える例を示した。しかしながら、本発明はこれに限らず、テレビジョン放送の信号を受信するためのTV信号受信部34を備えず、再生装置1からの映像信号及び/又は音声信号に基づいてのみ映像を表示し、音声を出力する構成でもよい。この場合は、音声のみのデータを復号して映像信号を含まない信号を再生装置1が出力していることを示す出力情報を受信した場合は、残時間情報を受信して残時間情報が示す再生残り時間が所定時間よりも長いか、短いかを判断し、再生残り時間が所定時間よりも長いときは使用しない映像処理部29及び表示パネル30を含む映像表示部35へは電力が供給されないようにし、再生残り時間が所定時間よりも短いときは映像処理部29及び表示パネル30を含む映像表示部35への電力が供給されるようにすることで自動的に省電力を実現することができる。
【0102】
(実施の形態2)
実施の形態2における映像音声出力システムのハードウェア構成は、実施の形態1と同様であり、差異点は再生装置1の制御部10及び表示装置2の制御部20の処理手順である。したがって、再生装置1の制御部10及び表示装置2の制御部20以外の構成部についての詳細な説明を省略し、再生装置1の制御部10及び表示装置2の制御部20の処理手順について実施の形態1と同一の符号を用いて以下に説明する。
【0103】
実施の形態1における再生装置1の制御部10は、読出部12が読み出しているデータが映像を含むか否かを判断し、映像を含まないと判断した場合は再生出力する信号は映像信号を含まないことを示す出力情報を信号入出力部14によりケーブル3を介して送信した。実施の形態2における再生装置1の制御部10は出力情報を送信するのではなく、読出部12が読み出しているデータの種類を判別してデータの種類を示すデータ種別情報を信号入出力部14によりケーブル3を介して送信する。実施の形態2では、再生装置1から入力される信号が映像信号を含まないか否かの判断は、データ種別情報を受信した表示装置2の制御部20が行なう。
【0104】
実施の形態2における再生装置1の制御部10は、読出部12が読み出しているデータのファイル名に付加されているデータの種類を示す拡張子を識別し、識別した拡張子をテキストデータで表したデータ種別情報を信号入出力部14によりケーブル3を介して送信する。なお、再生装置1の制御部10が送信するデータ種別情報は、本発明ではこれに限らず、データ種別情報を受信した表示装置2の制御部20がデータの種類を判別することができるのであれば、データの種類毎に割り振られた識別番号を含む構成でもよい。
【0105】
図5は、本発明の実施の形態2における映像音声出力システムの再生装置1の制御部10が再生残り時間を算出して残時間情報を送信すると共に、読出部12で読み出しているデータの種類を示すデータ種別情報を送信する処理手順を示すフローチャートである。
【0106】
ステップS31及びステップS33〜ステップS36の処理は、実施の形態1の図1に示した再生残り時間を示す残時間情報を送信する処理手順の、ステップS11及びステップS14〜ステップS17の処理手順と同一であるため説明を省く。
【0107】
制御部10は、再生出力が開始されていると判断した場合は(S31:YES)、制御部10は、読出部12が読み出しているデータの種類を示すデータ種別情報を信号入出力部14により送信する(ステップS32)。制御部10が信号入出力部14により送信するデータ種別情報は、前述のようにデータのファイル名に付加されている拡張子をテキストデータで表すデータである。
【0108】
制御部10は、再生出力が終了したか否かを判断する(ステップS37)。制御部10は、再生出力が終了していないと判断した場合は(S37:NO)、処理をステップS32に戻し、ステップS32〜ステップS37の処理を継続する。制御部10は、再生出力が終了したと判断した場合は(S37:YES)、処理を終了する。
【0109】
再生装置1の制御部10は、上述の処理手順のステップS32〜ステップS37の処理を例えば1秒の所定時間毎に繰り返す。再生装置1の制御部10が、読出部12によりDVDから読み出した再生出力中の映像の全体時間と再生時間とから算出した再生残り時間を示す残時間情報を信号入出力部14により表示装置2へ送信することで、残時間情報を信号入出力部24により受信した表示装置2の制御部20は再生残り時間を認識することができる。
【0110】
表示装置2の制御部20は、ケーブル3及び信号入出力部24により再生装置1から入力されたデータ種別情報を受信し、受信したデータ種別情報が示すデータの種類が映像を含む種類であるか否かによって映像を表示しないか否かを判断する。制御部20は、受信したデータ種別情報が示すデータの種類が映像を含まない種類であると判断した場合は、再生装置1からの音声信号に基づく音声をスピーカ32で出力する間に再生装置1から受信した残時間情報に基づき、使用しないデジタルTV受信部25、復号部26、アナログTV受信部27を含むTV信号受信部34への電力の供給をオフにし、映像を表示するための映像処理部29、表示パネル30を含む映像表示部35も使用しないので電力の供給をオフにする。
【0111】
実施の形態2における映像音声出力システムの表示装置2の制御部20が各構成部への電力の供給のオン/オフをブロック毎に制御する処理手順について説明する。図6及び図7は、本発明の実施の形態2における映像音声出力システムの表示装置2の制御部20がコントローラ部33、TV信号受信部34、映像表示部35及び音声出力部36への電力の供給のオン/オフをブロック毎に制御する処理手順を示すフローチャートである。
【0112】
なお、ステップS401〜ステップS404の処理は図3及び図4に示した実施の形態1における表示装置2の制御部20の処理手順のステップS201〜ステップS204の処理と同一であるので説明を省略する。また、ステップS408〜ステップS414の処理は図3及び図4に示した実施の形態1における表示装置2の制御部20の処理手順のステップS206〜S212の処理と同一であるので説明を省略する。
【0113】
以下に、表示装置2の制御部20の処理手順のステップS405〜ステップS407について説明する。
【0114】
制御部20は、セレクタ部28が信号入出力部24により入力された映像信号及び/又は音声信号を出力する選択をしていると判断した場合は(S403:YES)、信号入出力部24によりデータ種別情報を受信する(ステップS405)。再生装置1からは、データ種別情報が所定時間毎に送信されているので、制御部20はデータ種別情報を受信することができる。制御部20は、受信したデータ種別情報が示すデータの種類を判別し(ステップS406)、判別したデータの種類が映像を含まない種類であるか否かを判断する(ステップS407)。
【0115】
制御部20は、判別したデータの種類が映像を含まない種類でないと判断した場合は(S407:NO)、ステップS408及びステップS404の処理を行ない、判別したデータの種類が映像を含まない種類であると判断した場合は(S407:YES)、ステップS409の残時間情報を受信する処理を行なう。
【0116】
図6及び図7に示した制御部20の処理手順のうちステップS403〜ステップS411の処理により、表示装置2はセレクタ部28が信号入出力部24により入力された映像信号及び/又は音声信号を出力する選択をしている場合、再生装置1が読み出して復号しているデータの種類が映像を含まないものであって更に、再生装置1が再生出力する再生残り時間が所定時間よりも長い間は、使用していないTV信号受信部34及び映像表示部35への電力の供給をオフにする。これにより、表示装置2は再生装置1からの情報に基づいて自動的に省電力を実現することができる。
【0117】
再生装置1が再生出力を開始した場合に既に再生残り時間が所定時間よりも短い場合は、ステップS411の処理は行なわれないので、TV信号受信部34及び映像表示部35への電力の供給はオンに維持される。したがって、再生装置1が再生を開始した音声のみのデータの全体時間が短い場合、再生終了後に再生装置1から映像信号を含む信号が再生出力されてセレクタ部28が信号入出力部24により入力された映像信号及び音声信号を出力する選択をしたとき、もしくはセレクタ部28がデジタルTV受信部25又はアナログTV受信部27により入力された映像信号及び音声信号を出力する選択をしたときには、映像表示部35には電力が供給されており、十分な明度で映像が表示されるまでの時間の短縮を図ることができる。また、再生装置1が再生を開始した音声のみのデータの全体時間が短い場合、再生終了後にセレクタ部28がデジタルTV受信部25又はアナログTV受信部27により入力された映像信号及び音声信号を出力する選択をしたときには、TV信号受信部34へは電力が供給されているので、テレビジョン放送の映像が表示されるまでの時間の短縮を図ることができる。ユーザは、所定時間を適宜に設定することによって再生装置1での再生終了後、直ちにテレビジョン放送の映像を表示装置2により視聴することも可能である。
【0118】
なお、実施の形態2における映像音声出力システムの表示装置2はデジタルテレビジョン放送の信号を受信するデジタルTV受信部25、デジタルテレビジョン放送の信号を映像信号及び音声信号に復号する復号部26、及びアナログテレビジョン放送の信号を受信するアナログTV受信部27を備える例を示した。しかしながら、本発明はこれに限らず、テレビジョン放送の信号を受信するためのTV信号受信部34を備えず、再生装置1からの映像信号及び/又は音声信号に基づいてのみ映像を表示し、音声を出力する構成でもよい。この場合は、再生装置1が復号しているデータの種類を示すデータ種別情報を受信した場合は、残時間情報を受信して残時間情報が示す再生残り時間が所定時間よりも長いか、短いかを判断し、再生残り時間が所定時間よりも長いときは使用しない映像処理部29及び表示パネル30を含む映像表示部35へは電力が供給されないようにし、再生残り時間が所定時間よりも短いときは映像処理部29及び表示パネル30を含む映像表示部35へ電力が供給されるようにすることで自動的に省電力を実現することができる。
【0119】
表示装置2が再生残り時間について所定時間と比較判断する場合、本実施の形態では一の所定時間の値に対して所定時間よりも長いか否かを判断するとした。しかし本発明ではこれに限らず、所定時間を二つ設定しておき、一の所定時間よりも長い場合にTV信号受信部34への電力の供給をオフにして他の所定時間よりも短い場合は電力の供給をオンにする構成としてもよい。
【0120】
また、実施の形態1及び2における映像音声出力システムにおける表示装置2の制御部20の処理手順では、制御部20は電源ボタンの押下を検知したと判断した場合は、コントローラ部33、TV信号受信部34、映像表示部35及び音声出力部36への電力の供給を無条件でオンにする処理手順とした。しかし本発明はこれに限らず、制御部20は、電源ボタンの押下を検知したと判断した後、セレクタ部28が信号入出力部24により入力された映像信号及び音声信号を出力する選択をしていない場合に、又はセレクタ部28が信号入出力部24により入力された映像信号及び音声信号を出力する選択をしていても再生装置1から送信される残時間情報が示す再生残り時間が所定時間よりも長いと判断した場合に初めて、コントローラ部33、映像表示部35及び音声出力部36への電力の供給をオンにし、TV信号受信部34へは電力の供給を引き続きオフにする処理手順でもよい。制御部20は、電源ボタンの押下を検知した場合に、セレクタ部28が信号入出力部24により入力された映像信号及び音声信号を出力する選択をしており、且つ再生残り時間が所定時間よりも短いと判断したときに初めてコントローラ部33、映像表示部35及び音声出力部36に加えてTV信号受信部34への電力の供給をオンにする処理手順でもよい。
【0121】
実施の形態1及び2における映像音声出力システムの表示装置2は、各構成部をブロック化し、電源回路21からの電力の供給のオン/オフを制御部20がブロック毎に制御する構成とした。しかし、各構成部のブロック化の組み合わせは、本実施の形態に示した例に限るものではない。
【0122】
実施の形態1及び2における映像音声出力システムの表示装置2は、テレビジョン放送を受信する受信部は地上デジタルテレビジョン放送用のデジタルTV受信部25及び地上アナログテレビジョン放送用のアナログTV受信部27で構成する例を示した。しかし本発明の映像音声出力システムの表示装置2は他にBS放送用、CS放送用等の各種放送用の受信部を更に設け、再生装置1から受信した映像信号及び音声信号に基づく映像を表示し、音声を出力している間は、各受信部を含むTV信号受信部34への電力の供給をオフにし、再生装置1での再生残り時間が所定時間よりも短いと判断した場合に各受信部を含むTV信号受信部34への電力の供給をオンにする構成としてもよい。
【0123】
実施の形態1及び2における映像音声出力システムでは再生装置1と表示装置2との間で残時間情報、出力情報、又はデータ種別情報を送受信する手段として、信号入出力部14及び信号入出力部24をHDMIケーブルであるケーブル3で接続し、HDMIのCECラインを使用する構成とした。しかし本発明は再生装置1と表示装置2との間の情報の送受信をHDMIケーブルの利用によると限定するものではない。例えば、再生装置1と表示装置2との間を従来のD端子等で接続し、残時間情報を送受信するための通信部を別途備え、映像信号及び音声信号とは別に残時間情報のみを示す信号を送受信する構成でもよい。
【0124】
また、実施の形態1及び2における映像音声出力システムでは再生装置1として再生専用装置であるDVDプレーヤーを例にして説明した。しかし本発明はこれに限らず、ビデオカセット特にデジタル方式のビデオカセットに記録された映像信号及び音声信号を読み出して再生出力することが可能なビデオカセットプレーヤを再生装置とする構成でもよい。さらに、HDD(Hard Disk Drive)を備え、映像をHDDに記憶しておき、記憶された映像及び音声を読み出して映像信号及び音声信号を再生出力することが可能な再生記録装置を再生装置とする構成でもよい。その他、再生装置としては、HDDを備えてHDDから映像及び/又は音声を読み出して映像信号及び/又は音声信号を再生出力することが可能であり、且つDVDから映像信号及び音声信号を再生出力することが可能なHDD/DVDプレーヤー、Blu−Ray Disk(登録商標)から映像信号及び音声信号を再生出力することが可能なプレーヤー、撮像した映像に基づいて映像信号及び音声信号を再生出力することが可能なビデオカメラ等とすることが可能である。また、表示装置は映像信号及び音声信号を入力するための信号入出力部を複数備え、上述に挙げた複数の種類の再生装置と夫々接続する構成でもよい。
【0125】
実施の形態1及び2では、映像音声出力システムの表示装置2の制御部20は、再生装置1から出力情報を受信した場合又は再生装置1から受信したデータ種別情報が示す情報が映像を含まない場合は、TV信号受信部34及び映像表示部35のいずれへの電力の供給もオンにする構成とした。しかしながら、本発明はこれに限らず、再生装置1から出力情報を受信しなかったとき又は再生装置1から受信したデータ種別情報が示す情報が映像を含むと判断した場合も再生装置1から残時間情報を受信し、残時間情報が示す再生残り時間が所定時間以上である場合は、映像表示部35への電力の供給はオンにしてTV信号受信部34への電力の供給をオフにする構成でもよい。これにより、TV信号受信部34で消費される電力を削減することが可能となる。またこの場合は、再生装置1から残時間情報を受信し、残時間情報が示す再生残り時間が所定時間未満であるときに、映像表示部35及びTV信号受信部34への電力の供給をオンにする。
【0126】
さらに、本発明の映像音声出力システムでは、表示装置2の制御部20はTV信号受信部34又は映像表示部35への電力の供給をオフにするか否かについてユーザによる選択を受け付け、制御部20がTV信号受信部34及び/又は映像表示部35への電力の供給をオフにする選択を受け付けた場合に電力の供給をオフにする構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】実施の形態1における映像音声出力システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1における映像音声出力システムの再生装置の制御部が再生残り時間を算出して残時間情報を送信し、再生出力する信号が映像信号を含まない場合は出力情報を送信する処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態1における映像音声出力システムの表示装置の制御部がコントローラ部、TV信号受信部、映像表示部及び音声出力部への電力の供給のオン/オフをブロック毎に制御する処理手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態1における映像音声出力システムの表示装置の制御部がコントローラ部、TV信号受信部、映像表示部及び音声出力部への電力の供給のオン/オフをブロック毎に制御する処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態2における映像音声出力システムの再生装置の制御部が再生残り時間を算出して残時間情報を送信すると共に、読出部で読み出しているデータの種類を示すデータ種別情報を送信する処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2における映像音声出力システムの表示装置の制御部がコントローラ部、TV信号受信部、映像表示部及び音声出力部への電力の供給のオン/オフをブロック毎に制御する処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2における映像音声出力システムの表示装置の制御部がコントローラ部、TV信号受信部、映像表示部及び音声出力部への電力の供給のオン/オフをブロック毎に制御する処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0128】
1 再生装置
2 表示装置
3 ケーブル
10,20 制御部
11,21 電源回路
14,24 信号入出力部
25 デジタルTV受信部
27 アナログTV受信部
28 セレクタ部
29 映像処理部
30 表示パネル
31 音声処理部
32 スピーカ
34 TV信号受信部
35 映像表示部
36 音声出力部
40 商用電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像信号及び/又は音声信号を再生出力する再生装置と、電力の供給を受け、前記再生装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部、該入力部により入力された映像信号に基づき映像を表示する映像表示部、及び前記入力部により入力された音声信号に基づき音声を出力する音声出力部を備える表示装置とを含む映像音声出力システムにおいて、
前記再生装置は、
再生出力する信号が映像信号を含むか否かを判断する手段と、
再生出力する信号が映像信号を含まないと判断した場合は映像信号を含まないことを示す出力情報を送信する手段と、
再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信する手段と
を備え、
前記表示装置は、
前記再生装置から前記出力情報及び前記残時間情報を受信する手段と、
受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、
前記映像表示部への電力の供給のオン/オフを制御する手段と
を備え、
前記出力情報を受信した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部へ電力が供給されるようにしてあること
を特徴とする映像音声出力システム。
【請求項2】
映像及び/又は音声のデータに基づき映像信号及び/又は音声信号を再生出力する再生装置と、電力の供給を受け、前記再生装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部、該入力部により入力された映像信号に基づき映像を表示する映像表示部、及び前記入力部により入力された音声信号に基づき音声を出力する音声出力部を備える表示装置とを含む映像音声出力システムにおいて、
前記再生装置は、
データの種類を示すデータ種別情報を送信する手段と、
再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信する手段と
を備え、
前記表示装置は、
前記再生装置から前記データ種別情報を受信する手段と、
受信したデータ種別情報が示すデータの種類を判別する判別手段と、
前記再生装置から前記残時間情報を受信する手段と、
受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、
前記映像表示部への電力の供給のオン/オフを制御する手段と
を備え、
データの種類が映像を含まないものであると前記判別手段が判別した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部へ電力が供給されるようにしてあること
を特徴とする映像音声出力システム。
【請求項3】
映像信号及び/又は音声信号を再生出力する再生装置と、電力の供給を受け、前記再生装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部、テレビジョン放送の映像信号及び音声信号を受信する受信部、前記入力部により入力された映像信号又は前記受信部が受信した映像信号に基づき映像を表示する映像表示部、前記入力部により入力された音声信号又は前記受信部が受信した音声信号に基づき音声を出力する音声出力部、及び前記入力部により入力された映像信号及び音声信号又は前記受信部が受信した映像信号及び音声信号のいずれの信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力するかを選択する選択部を備える表示装置とを含む映像音声出力システムにおいて、
前記再生装置は、
再生出力する信号が映像信号を含むか否かを判断する手段と、
再生出力する信号が映像信号を含まないと判断した場合は映像信号を含まないことを示す出力情報を送信する手段と、
再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信する手段と
を備え、
前記表示装置は、
前記再生装置から前記出力情報及び前記残時間情報を受信する手段と、
受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、
前記映像表示部及び前記受信部への電力の供給のオン/オフを制御する手段と
を備え、
前記入力部により入力された映像信号及び音声信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力する選択を前記選択部がしている場合であり、且つ前記出力情報を受信した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部及び前記受信部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部及び前記受信部へ電力が供給されるようにしてあること
を特徴とする映像音声出力システム。
【請求項4】
映像及び/又は音声のデータに基づき映像信号及び/又は音声信号を再生出力する再生装置と、電力の供給を受け、前記再生装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部、テレビジョン放送の映像信号及び音声信号を受信する受信部、前記入力部により入力された映像信号又は前記受信部が受信した映像信号に基づき映像を表示する映像表示部、前記入力部により入力された音声信号又は前記受信部が受信した音声信号に基づき音声を出力する音声出力部、及び前記入力部により入力された映像信号及び音声信号又は前記受信部が受信した映像信号及び音声信号のいずれの信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力するかを選択する選択部を備える表示装置とを含む映像音声出力システムにおいて、
前記再生装置は、
データの種類を示すデータ種別情報を送信する手段と、
再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信する手段と
を備え、
前記表示装置は、
前記再生装置から前記データ種別情報を受信する手段と、
受信したデータ種別情報が示すデータの種類を判別する判別手段と、
前記再生装置から前記残時間情報を受信する手段と、
受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、
前記映像表示部及び前記受信部への電力の供給のオン/オフを制御する手段と
を備え、
前記入力部により入力された映像信号及び音声信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力する選択を前記選択部がしている場合であり、且つデータの種類が映像を含まないものであると前記判別手段が判別した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部及び前記受信部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部及び前記受信部へ電力が供給されるようにしてあること
を特徴とする映像音声出力システム。
【請求項5】
前記所定時間の設定を受け付ける手段を更に備えること
を特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の映像音声出力システム。
【請求項6】
前記再生装置及び前記表示装置の間は一のケーブルで接続されていること
を特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の映像音声出力システム。
【請求項7】
映像信号及び/又は音声信号を再生出力する手段を備える再生装置において、
再生出力する信号が映像信号を含むか否かを判断する手段と、
再生出力する信号が映像信号を含まないと判断した場合は映像信号を含まないことを示す出力情報を送信する手段と、
再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信する手段と
を備えることを特徴とする再生装置。
【請求項8】
映像及び/又は音声のデータに基づき映像信号及び/又は音声信号を再生出力する手段を備える再生装置において、
データの種類を示すデータ種別情報を送信する手段と、
再生出力の残り時間を示す残時間情報を送信する手段と
を備えることを特徴とする再生装置。
【請求項9】
電力の供給を受け、外部装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部と、該入力部により入力された映像信号に基づき映像を表示する映像表示部と、前記入力部により入力された音声信号に基づき音声を出力する音声出力部とを備える表示装置において、
前記入力部により入力される信号が映像信号を含まないことを示す出力情報を受信する手段と、
残り時間を示す残時間情報を受信する手段と、
受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、
前記映像表示部への電力の供給のオン/オフを制御する手段と
を備え、
前記出力情報を受信した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部へ電力が供給されるようにしてあること
を特徴とする表示装置。
【請求項10】
電力の供給を受け、外部装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部と、該入力部により入力された映像信号に基づき映像を表示する映像表示部と、前記入力部により入力された音声信号に基づき音声を出力する音声出力部とを備える表示装置において、
データの種類を示すデータ種別情報を受信する手段と、
受信したデータ種別情報が示すデータの種類を判別する判別手段と、
残り時間を示す残時間情報を受信する手段と、
受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、
前記映像表示部への電力の供給のオン/オフを制御する手段と
を備え、
データの種類が映像を含まないものであると前記判別手段が判別した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部へ電力が供給されるようにしてあること
を特徴とする表示装置。
【請求項11】
電力の供給を受け、外部装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部と、テレビジョン放送の映像信号及び音声信号を受信する受信部と、前記入力部により入力された映像信号又は前記受信部が受信した映像信号に基づき映像を表示する映像表示部と、前記入力部により入力された音声信号又は前記受信部が受信した音声信号に基づき音声を出力する音声出力部と、前記入力部により入力された映像信号及び音声信号又は前記受信部が受信した映像信号及び音声信号のいずれの信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力するかを選択する選択部とを備える表示装置において、
前記入力部により入力された信号が映像信号を含まないことを示す出力情報を受信する手段と、
残り時間を示す残時間情報を受信する手段と、
受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、
前記映像表示部及び前記受信部への電力の供給のオン/オフを制御する手段と
を備え、
前記入力部により入力された映像信号及び音声信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力する選択を前記選択部がしている場合であり、且つ前記出力情報を受信した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部及び前記受信部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部及び前記受信部へ電力が供給されるようにしてあること
を特徴とする表示装置。
【請求項12】
電力の供給を受け、外部装置から映像信号及び/又は音声信号を入力する入力部と、テレビジョン放送の映像信号及び音声信号を受信する受信部と、前記入力部により入力された映像信号又は前記受信部が受信した映像信号に基づき映像を表示する映像表示部と、前記入力部により入力された音声信号又は前記受信部が受信した音声信号に基づき音声を出力する音声出力部と、前記入力部により入力された映像信号及び音声信号又は前記受信部が受信した映像信号及び音声信号のいずれの信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力するかを選択する選択部とを備える表示装置において、
データの種類を示すデータ種別情報を受信する手段と、
受信したデータ種別情報が示すデータの種類を判別する判別手段と、
残り時間を示す残時間情報を受信する手段と、
受信した残時間情報が示す残り時間と所定時間とを比較する手段と、
前記映像表示部及び前記受信部への電力の供給のオン/オフを制御する手段と
を備え、
前記入力部により入力された映像信号及び音声信号に基づいて前記映像表示部が映像を表示し、前記音声出力部が音声を出力する選択を前記選択部がしている場合であり、且つデータの種類が映像を含まないものであると前記判別手段が判別した場合に、残り時間が前記所定時間よりも長いときは前記映像表示部及び前記受信部へは電力が供給されないようにしてあり、残り時間が前記所定時間よりも短いときは前記映像表示部及び前記受信部へ電力が供給されるようにしてあること
を特徴とする表示装置。
【請求項13】
前記所定時間の設定を受け付ける手段を更に備えること
を特徴とする請求項9乃至12の何れか一つに記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−98857(P2008−98857A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−276804(P2006−276804)
【出願日】平成18年10月10日(2006.10.10)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】