説明

最大歩留りのためのPETプロセスへのUV吸収剤の添加

本発明はポリエステル樹脂中にUV吸収剤を効率良く組み入れる方法である。この方法は、ジオール成分;ジカルボン酸、ジカルボン酸誘導体及びそれらの混合物からなる群から選ばれた二酸成分;アンチモン含有化合物;燐含有化合物;金属含有化合物;並びにUV吸収剤を含む反応混合物を形成することを含む。この反応混合物は、重縮合反応系中で重合させる。本発明の別の実施態様において、重縮合反応系において1つの反応器からの反応生成物が次の反応器に運搬される間にUV吸収剤を添加する。UV吸収剤が組み入れられたポリエステル組成物も開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの側面において、UV吸収剤をポリエステル組成物中に効率よく組み入れる方法及びその方法によって製造されるポリエステル組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリエステルは、多くの包装用途及び繊維に基づく用途において広く使用されるポリマー樹脂である。ポリ(エチレンテレフタレート)(「PET」)又は改質PETは、飲料及び食品容器、例えば炭酸飲料、水、ジュース、食品、洗剤、化粧品及び他の製品に使用されるプラスチックボトル及びジャーの製造に最適のポリマーである。
【0003】
典型的なポリエステル形成重縮合反応においては、エチレングリコールのようなジオールを、ジカルボン酸又はジカルボン酸エステルと反応させる。この反応は、適当な反応触媒の添加によって促進される。ポリエステル縮合反応の生成物は可逆的である傾向があるため、また、ポリエステルの分子量を増大させるために、この反応は、連続的に動作するいくつかの反応室を有する多室型重縮合反応系中で実施される場合が多い。典型的に、ジオール及びジカルボン酸成分は比較的高い圧力の第1反応器に投入される。高温において重合後、得られたポリマーは、次に第1室より低い圧力で運転される第2反応室に移される。ポリマーは、揮発性化合物が除去されながら、この第2室中で生長し続ける。このプロセスが各反応器に関して連続的に繰り返され、各反応器は次第に低くなる圧力で運転する。この段階的縮合の結果、より高い分子量及びより高いインヘレント粘度を有するポリエステルが生成する。
【0004】
重縮合プロセスの間に、着色剤及び紫外線(UV)吸収剤のような種々の添加剤を添加することができる。UV吸収剤は、ポリエステルに安定性を付与するために且つPET容器中に包装される製品を、紫外線への暴露によって引き起こされる劣化から保護するために、特に重要な添加剤である。特許文献1は、重縮合の間にポリエステル又はポリカーボネート中に組み入れることができるいくつかのUV吸収性メチン化合物の使用を開示している。これらの化合物は紫外線又は可視光吸収を増大させ、約320nm〜約380nmの範囲内に最大吸光度を有する。官能基的には、これらの化合物は酸又はエステル基を含み、それがポリマー鎖上に停止剤として縮合する。更に、特許文献1のUV吸収剤は、ポリ(エチレンテレフタレート)並びにポリ(エチレンテレフタレート)とポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)とのコポリマーのようなポリエステルの製造において有用であることがわかった。しかし、一部のIV吸収剤は若干揮発性であって、形成されるポリエステル中におけるこれらのUV吸収剤の歩留り率を100%よりやや低くする(80%〜85%の値が典型的である)ことが観察された。更に、これらの化合物は、プロセスライン中における縮合によって装置を詰まらせるおそれがある。プロセスラインの掃除に中断時間が必要なため及びこれらの化合物のコストが比較的高いため、UV吸収剤の損失はポリエステル形成コストを増す。
【0005】
【特許文献1】米国特許第4,617,374号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、溶融相重縮合法によって製造されるポリエステル組成物中にUV吸収剤を組み入れる改良方法及び/又はUV吸収剤を含む改良されたポリエステル組成物に対するニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ポリエステル樹脂中へのUV吸収剤を組み入れる方法を提供することによって先行技術の問題を克服する。
【0008】
一実施態様において、チタン含有エステル交換触媒化合物を実質的に含まずに、ジオール;ジカルボン酸、ジカルボン酸誘導体及びそれらの混合物からなる群から選ばれた二酸成分;反応混合物の総重量の0.1%未満の量のアンチモン含有化合物;反応混合物の総重量の約0.1%未満の量で存在する燐含有化合物;約10ppm〜約300ppmの量で存在する亜鉛含有化合物、マンガン含有化合物からなる群から選ばれた金属含有化合物並びにポリエステル反応性部分を有するUV吸収剤を組合せて含む反応混合物の形成を含んでなる。アンチモン含有化合物、燐含有化合物及び金属含有化合物が、本発明の方法において行われる縮合重合の促進に用いられる触媒系を構成する。次に、反応混合物を、重縮合反応系においてチタンエステル交換触媒化合物の不存在下で重合させる。重縮合反応系は、第1反応室、最終反応室及び場合によっては第1反応室と最終反応室との間の1個又はそれ以上の中間反応室を有することを特徴とする。反応系は、反応混合物が第1反応室、1個又はそれ以上の中間反応室及び最終反応室中で漸次重合されるように連続して運転される。従って、反応混合物がその一連の反応室を通って進むにつれて、重合が起こり、ジオール成分と二酸成分との縮合反応によってポリエステルが形成される。更に、揮発性化合物が各反応室で除去され、連続する反応室の反応圧が徐々に低下することによって反応器毎にポリエステルの平均分子量が増加する。
【0009】
本発明の別の実施態様において、ポリエステル組成物中へUV吸収剤を組み入れる方法が提供される。この実施態様の方法は、
a)反応室RC1と称する第1反応室、反応室RCkと称する最終反応室及び1個又はそれ以上の中間反応室を含む、反応室RCiと称する一連の反応室を含んでなる重縮合反応系中で、ジオールとジカルボン酸、ジカルボン酸誘導体及びそれらの混合物からなる群から選ばれた二酸成分とを組み合せて含む反応混合物を形成し;
b)反応室RCiからの生成物Piと称する反応生成物を、反応室RCiを反応室RCi+1に接続する導管Ciと称する導管によって反応室RCi+1に輸送できるように反応系が連続して運転される多室型重合系において反応混合物を連続的に重合させ;そして
c)反応生成物Piが反応室RCiから反応室RCi+1に輸送する際にUV吸収剤を反応生成物Piに添加する
ことを含んでなる(但し、i及びkは整数であり、kは反応室の総数である)。
【0010】
本発明の別の実施態様において、チタン金属非含有ポリエステル組成物が提供される。この実施態様のチタン非含有ポリエステル組成物は、ジオール残基、二酸残基、UV吸収剤残基、アンチモン原子、燐原子並びに亜鉛、マンガン及びそれらの混合物からなる群から選ばれた金属原子を含んでなる。アンチモン、燐及び金属原子はポリエステル組成物を形成する縮合重合の促進に使用する触媒系の残基に相当する。
【0011】
本発明の更に別の実施態様において、ポリエステルから製造された製品が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明者らが現在知る本発明の最良の実施形態を構成する、本発明の現時点での好ましい組成物又は実施態様及び方法について以下において詳細に言及するものとする。
【0013】
本明細書中で使用する用語「残基」は、ポリエステル組成物中に組み入れられる化合物の一部を意味する。
【0014】
本発明の一実施態様においては、ポリエステル樹脂へのUV吸収剤の組み入れ方法が提供される。この実施態様の方法は、チタン含有エステル交換触媒化合物を実質的に含まずに、ジオール;ジカルボン酸、ジカルボン酸誘導体及びそれらの混合物からなる群から選ばれた二酸成分;反応混合物の総重量の0.1%未満の量のアンチモン含有化合物;反応混合物の総重量の約0.1%未満の量で存在する燐含有化合物;約10ppm〜約300ppmの量で存在する亜鉛含有化合物、マンガン含有化合物からなる群から選ばれた金属含有化合物並びにUV吸収剤を含む反応混合物の形成を含んでなる。本発明者らは、チタン含有エステル交換触媒を実質的に含まない反応混合物から、高い歩留りでUV吸収剤を含むポリエステル組成物を形成できることを見い出した。この現象を説明するメカニズムは十分には理解されていないが、チタン含有エステル交換化合物の存在が、かなりのUV吸収剤を分解する反応の一因となり、UV吸収剤がポリエステルポリマー中に吸収されるか、溶解されるか若しくは他の方法で結合されるか又は両者が行われるのを妨げるおそれがあると考えられる。本明細書中で使用する「実質的に含まない(実質的に非含有)」又は「不存在下」とは、微量のチタン含有化合物の存在を排除しない。これに関連して、0〜約5ppmのチタン金属は、チタン含有エステル交換触媒の不存在下で実施される方法と見なされる方法によって製造されたポリエステル組成物中に検出されることができる微量と見なす。好ましくは、この方法は、2ppm又はそれ以下のチタン金属を含む化合物を用いて実施し、より好ましくは本発明の方法には0.0ppmのチタン含有化合物を用いる。チタン金属は0〜約5ppmの最小に保つことが望ましいが、望ましくは、本発明によれば、2ppm未満をポリエステル組成物に添加し且つ引き続き存在することが可能である。より望ましくは、0.0ppmのチタン金属をポリエステル組成物に添加する。
【0015】
この実施態様において、反応混合物は、次に多室型重合系において重合させる。重縮合反応系は、第1反応室、最終反応室及び第1反応室と最終反応室との間の1個又はそれ以上の中間反応室を有することを特徴とする。この反応系は、反応混合物が第1反応室、1個又はそれ以上の中間反応室及び最終反応室中で漸次重合されるように連続して運転する。UV吸収剤は溶融相の任意の点で添加できる。最終反応室から除去されたポリエステルは、約0.2〜約0.75dL/gのインヘレント粘度を有する。最終的に、反応混合物はチタン含有原子を0.0〜約5ppm有することを更に特徴とする。
【0016】
本発明の方法において使用するUV吸収剤としては、米国特許第4,617,374号;第4,707,537号;第4,749,773号;第4,749,774号;第4,826,903号;第4,845,187号;第5,254,625号;第5,459,224号;第5,532,332号;第6,207,740号;及び第6,559,216号;並びに米国特許出願公開第2003/0078326及び2003/0078328に開示されたものが挙げられ、これら全ての開示を引用することによって本明細書中に組み入れる。UV吸収剤は、式I:
【0017】
【化1】

【0018】
[式中、Xは水素又はヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ及びハロゲンからなる群から選ばれた2個以下の部分である]
の少なくとも1個の4−オキシベンジリデン基を有することを特徴とし、UV吸収性化合物はポリエステル反応性基を含む。
【0019】
式Iの部分を含む、本発明の実施において有用な好ましい化合物としては、下記式II〜VII:
【0020】
【化2】

【0021】
によって表される化合物の1種又はそれ以上が挙げられる。前記式中、
Rは水素、C1〜C12アルキル、置換C1〜C12アルキル、アリール、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8アルケニル及び−(CHR’CHR”O−)pCH2CH25からなる群から選ばれ;
R’及びR”は、独立して、水素及びC1〜C12アルキルからなる群から選ばれ;
nは2〜4の範囲の自然数であり;
1は−CO26及びシアノからなる群から選ばれ;
2はシアノ、−CO26、C1〜C6アルキルスルホニル、アリールスルホニル、カルバモイル、C1〜C6アルカノイル、アロイル、アリール及びへテロアリールからなる群から選ばれ;
3は−COR7、−CON(R7)R8及び−SO27からなる群から選ばれ;
4は、
【0022】
【化3】

【0023】
からなる群から選ばれ;
5は水素、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルカノイルオキシ及びアリールオキシからなる群から選ばれ;
6は水素、C1〜C12アルキル、置換C1〜C12アルキル、−(CHR’CHR”O−)pCH2CH25、C3〜C8アルケニル、C3〜C8シクロアルキル、アリール及びシアノからなる群から選ばれ;
7はC1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル及びアリールからなる群から選ばれ;
8は水素、C1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル及びアリールからなる群から選ばれ;
9は、C1〜C12アルキレン、アリーレン及びC3〜C8シクロアルキレン及び−(CHR’CHR”O−)pCHR’CHR”−からなる群から選ばれ;
Lは、非オキソ炭素原子によって結合された二価有機結連結基であり;
1は二価、三価又は四価連結基であり;前記二価連結基はC2〜C12アルキレン、−(CHR’CHR”O−)pCHR’CHR”−、C1〜C2アルキレン−アリーレン−C1〜C2アルキレン、−CH2CH2O−アリーレン−OCH2CH2及び−CH2−1,4−シクロヘキシレン−CH2−からなる群から選ばれ;前記三価及び四価連結基は3個又は4個の共有結合を有するC3〜C8脂肪族炭化水素からなる群から選ばれ;前記三価及び四価連結基の例としては−CH(−CH2−)2及びC(CH2−)4が挙げられ;
A及びA1は、独立して、1,4−フェニレン並びにヒドロキシ、ハロゲン、C1〜C6アルキル及びC1〜C6アルコキシからなる群から選ばれた1個又は2個の基で置換された1,4−フェニレンからなる群から選ばれる。
前記式II〜VIIのUV吸収剤のそれぞれには少なくとも1個のポリエステル反応性基が存在する。
【0024】
より好ましい4−オキシベンジリデン化合物としては、下記式VIII〜Xが挙げられる。
【0025】
【化4】

【0026】
前記式において、
R’9は水素、C1〜C6アルキル及び−(CHR’CHR”O−)pCH2CH212からなる群から選ばれ;
10は水素及びC1〜C6アルコキシからなる群から選ばれ;
11はC1〜C6アルキル、シクロヘキシル、フェニル及び−(CHR’CHR”O−)p12からなる群から選ばれ;
12は水素及びC1〜C6アルキルからなる群から選ばれ;
2はC2〜C6アルキレン、−(CHR’CHR”O−)pCH2CH2−及び−CH2−シクロヘキサン−1,4−ジイル−CH2−からなる群から選ばれ;
3はC2〜C6アルキレン、−(CHR’CHR”O−)pCH2CH2−及びC3〜C8−アルケニレンからなる群から選ばれる。
【0027】
最も好ましいUV吸収剤は、式XI及びXIIで表される。
【0028】
【化5】

【0029】
ここで式−(CHR’CHR”O−)pで示されるアルコキシル化部分はpが1〜100、好ましくはPが約50未満、より好ましくはPが8未満、最も好ましくはPが1〜3である鎖長を有する。好ましい一実施態様において、アルコキシル化部分はエチレンオキシド残基、プロピレンオキシド残基又は両者の残基を含む。
【0030】
用語「C1〜C12アルキル」は、炭素数が1〜12であり且つ直鎖又は分岐鎖である脂肪族炭化水素を示すのに用いる。
【0031】
用語「置換C1〜C12アルキル」は、以下からなる群から選ばれた1〜3個の基で置換されたC1〜C12アルキル基を示すのに用いる:ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシ、スクシンイミド、グルタルイミド、フタルイミジノ、フタルイミド、2−ピロリドノ、C3〜C8シクロアルキル、アリール、アリールアミド、o−安息香酸スルフイミド(o−benzoicsulfimido)、−SO2N(R13)R14、−CON(R13)R14、R13CON(R14)−、R15SO2−、R15O−、R15S−、R15SO2N(R13)−、−OCON(R13)R14、−CO213、R13CO−、R13OCO2−、R13CO2−、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールチオ及び式XIII:
【0032】
【化6】

【0033】
の基。前記式において、
YはC2〜C4−アルキレン、―O−、−S−、−CH2O−及び−N(R13)−からなる群から選ばれ;
13及びR14は水素、C1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8アルケニル及びアリールからなる群から選ばれ;
15はC1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8アルケニル及びアリールからなる群から選ばれる。
【0034】
用語「C1〜C6アルキル」は直鎖又は分岐鎖炭化水素基並びに、場合によっては、特に断らない限り、水素、ハロゲン、カルボキシ、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルホニル、アリールスルホニル、C1〜C6アルコキシカルボニル及びC1〜C6アルカノイルオキシから選ばれた1〜2個の基で置換されたものを示すのに用いる。
【0035】
用語「C1〜C6アルコキシ」、「C1〜C6アルキルチオ」、「C1〜C6アルキルスルホニル」、「C1〜C6アルコキシカルボニル」、「C1〜C6アルコキシカルボニルオキシ」、「C1〜C6アルカノイル」及び「C1〜C6アルカノイルオキシ」は、それぞれ、以下の構造を示す:−O1〜C6アルキル、−S−C1〜C6アルキル、−O2S−C1〜C6アルキル、−CO2−C1〜C6アルキル、−OCO21〜C6アルキル、−OC−C1〜C6アルキル及び−OCO−C1〜C6アルキル。C1〜C6アルキル基は、場合によっては、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、アリール、−OC1〜C4アルキル、−OCOC1〜C4アルキル及び−CO21〜C4アルキルから選ばれた2個以下の基で置換されることができ、前記基のC1〜C4アルキル部分は炭素数1〜4の飽和直鎖又は分岐鎖炭化水素基を表す。
【0036】
用語「C3〜C8シクロアルキル」及び「C3〜C8アルケニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合をそれぞれ含む飽和脂環式基及び直鎖又は分岐鎖炭化水素基を示すのに用い、各基は炭素数が3〜8である。
【0037】
用語「C1〜C12アルキレン」、「C2〜C6アルキレン」及び「C1〜C2アルキレン」は、それぞれ、炭素数が1〜12、2〜6及び1〜2の直鎖又は分岐鎖二価炭化水素基並びに、場合によっては、ヒドロキシ、ハロゲン、アリール及びC1〜C6アルカノイルオキシから選ばれた1個又は2個の基で置換されたものを示す。
【0038】
用語「C3〜C8アルケニレン」は少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含む、二価の直鎖又は分岐鎖炭化水素基を示すのに用い、各基の炭素数は3〜8である。
【0039】
用語「C3〜C8シクロアルキレン」はヒドロキシ、ハロゲン、アリール及びC1〜C6アルカノイルオキシから選ばれた1個又は2個の基で、場合によっては、置換された炭素数3〜8のC3〜C8二価炭化水素基を示す。
【0040】
用語「アリール」、「アリールオキシ」、「アリールチオ」、「アリールスルホニル」及び「アロイル」において、アリール基又は基のアリール部分はフェニル及びナフチル並びにヒドロキシ、ハロゲン、カルボキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ及びC1〜C6アルコキシカルボニルで、場合によっては、置換されたフェニル及びナフチルから選ばれる。
【0041】
用語「ヘテロアリール」及び「ヘテロアリールチオ」において、ヘテロアリール基又は基のへテロアリール部分は、芳香環を完成するために酸素、硫黄及び窒素又はこれらの原子の組合せから選ばれた少なくも1個のヘテロ原子を炭素と共に含む単環式又は二環式ヘテロ芳香族基である。適当なへテロアリール基の例としては、フリル、チエニル、ベンゾチアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ピリジル、ピリミジニル及びトリアゾリル並びにC1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C3〜C8シクロアルキル、シアノ、ハロゲン、カルボキシ、C1〜C6アルコキシカルボニル、アリール、アリールチオ、アリールオキシ及びC1〜C6アルキルチオから選ばれた1〜2個の基で置換されたこのような基が挙げられる。
【0042】
用語[ハロゲン」はフッ素、塩素、臭素及びヨウ素を含めるのに用いる。
【0043】
用語「カルバモイル」は、式:−CON(R13)R14[式中、R13及びR14は前に定義した通りである」を有する基を表すのに用いる。
【0044】
用語「アリーレン」は、1,2−、1,3−及び1,4−フェニレン並びに、場合によっては、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ及びハロゲンから選ばれた1〜2個の基で置換されたこれらの基を表すのに用いる。前記の二価連結基L及びL1は、C1〜C12アルキレン、−(CHR’CHR”O−)pCH2CH2−、C3〜C8シクロアルキレン、−CH2−C3〜C8シクロアルキレン−CH2−及びC3〜C8アルケニレンを含む種々の二価炭化水素部分から選ばれることができる。C1〜C12アルキレン連結基は、それらの主鎖ヘテロ原子内に、例えば酸素、硫黄並びに窒素及び置換窒素[−N(R13)−][式中、R13は前に定義した通りである]を、並びに/又は環状基、例えばC3〜C8シクロアルキレン、アリーレン、二価ヘテロ芳香族基若しくはエステル基、例えば
【0045】
【化7】

【0046】
を含むことができる。
【0047】
原子のC1〜C12アルキレン鎖中に取り込ませることができる環状部分のいくつかとしては以下のものが挙げられる:
【0048】
【化8】

【0049】
その他の二価へテロアリーレン連結基の例としては、非置換及び置換トリアジン、例えば、1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル、6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル及び式XIV:
【0050】
【化9】

【0051】
[式中、X、R1及びR2は前に定義した通りである]
を有する基が挙げられる。
【0052】
当業者ならば、C1〜C4アルキル、C1〜C6アルキル、C1〜C12アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8アルケニル、C1〜C12アルキレン、C2〜C6アルキレンなどのような、記載された範囲の炭素原子を有する基または部分への本明細書中における言及はそれぞれ、範囲内で挙げられる炭素数の全ての部分を含むことがわかるであろう。例えば、用語「C1〜C6アルキル」はC1基(メチル)及びC6基(ヘキシル)の端点だけでなく、全ての異性体を含む対応するC2、C3、C4及びC5基のそれぞれを含む。更に、前記炭素原子範囲内の個々の点はそれぞれ、記載した全範囲内に本質的に含まれる部分的範囲を記載するために、さらに組合せることができることを理解されたい。例えば用語「C3〜C8シクロアルキル」は個々の環状部分C3〜C8だけでなく、C4〜C6シクロアルキルのような部分的範囲を意図する。
【0053】
用語「ポリエステル反応性基」は本明細書中で、ポリエステル形成条件下でポリエステルが製造される少なくとも1個の官能基と反応性の基を記載するのに用いる。このような基の例は、ヒドロキシ、カルボキシ、C1〜C6アルコキシカルボニル、C1〜C6アルコキシカルボニルオキシ及びC1〜C6アルカノイルオキシなどである。
【0054】
これらの実施態様のいずれかの成分として添加されるUV吸収剤のレベルはとりわけ、ポリエステル製品の目的用途、予想されるUV暴露レベル、ポリエステルによって密封される任意の製品のUV線への感受性、選択された具体的なUV吸収剤のモル吸光係数、ポリエステルから製造される製品の厚さ、ポリエステル中に存在する他の添加剤、例えば、任意の着色剤、不透明剤、触媒残基、再加熱剤、成核剤、嵌め外し剤、スリップ剤など(重合前、重合又は後重合中のいずれにおいて添加されるにしても)の性質、ポリエステル反復単位の組成に左右される。一般に、ほとんどの包装用途では必要とされるUV吸収剤の予想レベルは、ポリマーの重量に基づき0〜5重量%、より好ましくは0.001〜2重量%であろう。記載されたこれらの範囲は、説明の目的でのみ示すのであって、本発明の範囲を限定するものではない。
【0055】
重合は、第1反応室中の反応圧が約20〜50psiであり且つ最終反応室中の反応圧が約0.1mmHg〜約2mmHgであるように実施する。中間反応器中の圧力は連続的に低下させ、1個又はそれ以上の中間反応器のそれぞれの反応圧は50psi〜0.1mmHgとする。各反応室中の反応温度は約200℃〜約300℃である。
【0056】
本発明の方法に使用する反応混合物はジオール成分を含む。好ましくは、ジオール成分はグリコールである。適当なグリコールとしては、例えば、以下からなる群から選ばれたジオールが挙げられる:エチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール;X,8−ビス(ヒドロキシメチル)トリシクロ−[5.2.1.0]−デカン[Xは3、4又は5を表す]、及び各脂肪族部分の炭素数が約2〜約18、好ましくは2〜12である、鎖中に1個又はそれ以上の酸素原子を含むジオール、例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールなど。脂環式ジオールはシス若しくはトランス配置で又は両形態の混合物として使用できる。より好ましくは、ジオールは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール又はそれらの混合物からなる群から選ばれる成分を含んでなる。多くの場合、ジオールは多量のエチレングリコールと改質量のシクロヘキサンジメタノール及び/又はジエチレングリコールを含んでなることができる。
【0057】
反応混合物は、また脂肪族、脂環式又は芳香族ジカルボン酸及びこのようなジカルボン酸のエステルからなる群から選ばれた二酸成分を含む。適当な二酸成分は、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、1,12−ドデカン二酸など;及びこれらのジカルボン酸のエステルからなる群から選ばれる。ポリマーの製造においては、ジカルボン酸のジメチル、ジエチル又はジプロピルエステルのような官能性酸誘導体を用いるのが好ましい。これらの酸の無水物も使用できる。好ましくは、二酸成分はジカルボン酸エステルを含む。より好ましくは、二酸成分はテレフタル酸又はテレフタル酸ジメチルである。最も好ましくは、二酸成分はテレフタル酸ジメチルを含んでなる。ジオール成分対二酸成分のモル比は約0.5〜約4である。より好ましくは、ジオール成分対二酸成分のモル比は約1〜約3である。最も好ましくは、ジオール対二酸成分の比は約2である。
【0058】
反応混合物は更に、亜鉛、マンガン及びそれらの混合物からなる群から選ばれた金属を含む成分、アンチモン含有成分、並びに燐含有成分を含んでなる。典型的に、金属含有成分は、酢酸亜鉛又は酢酸マンガンであり、アンチモン含有成分は三酸化アンチモンであり、燐含有成分は燐酸又はそのアルキルエステルである。好ましくは、金属含有成分は酢酸亜鉛であって、約10〜約200ppmの量で存在し、三酸化アンチモンは約20〜約500ppmの量で存在し、燐は約5〜約200ppmの量で存在する。
【0059】
反応混合物は場合によっては、鉄含有化合物、トーナー、コバルト含有化合物及びそれらの混合物からなる群から選ばれた1種又はそれ以上の成分を含む。例えば、本発明の反応混合物及びポリエステル組成物は、黒色酸化鉄を1ppm〜50ppm、又は1ppm〜10ppmの範囲の量で含むことができる。
【0060】
本発明の別の実施態様においては、チタン含有エステル交換触媒を用いる又は用いない、ポリエステル組成物中へのUV吸収剤の組み入れ方法が開示される。この実施態様の方法は、重縮合反応系においてジオール並びにジカルボン酸、ジカルボン酸誘導体及びそれらの混合物からなる群から選ばれた二酸成分を含む反応混合物を形成することを含んでなる。重縮合反応系は、一連の反応室を含んでなる。各反応室を区別するために、各反応室に表示RCiを割り当てることができる。従って、各反応室は、反応室RCiと称することができる。重縮合系は、反応室RC1と称することができる第1反応室、反応室RCkと称することができる最終反応室及び1種又はそれ以上の中間反応室を有する。本明細書中で使用する「i」及び「k」は整数であり、kは反応室の総数である。重縮合系は、反応室RCiからの生成物Piと称することができる反応生成物が、反応室RCiを反応室RCi+1に接続する導管Ciと称することができる導管によって直接的に又は間接的に反応室RCi+1に輸送できるように連続して運転される(即ち、各反応室からの重合生成物は、次の反応室に連続して輸送される)。本明細書中で使用する「間接的に輸送できる」とは、反応室RCiからの生成物が反応室RCi+1から物理的に切り離されることができるが、それでも供給原料が、タンカー車又は鉄道車両によるなどして反応室に供給されることを認める。しかし、簡潔にするために、本明細書中では、このような反応室及び導管は流体連通していることを前提とするが、本発明の範囲は直接的及び間接的な生成物輸送を共に含む。従って、反応混合物は、重縮合系を通って進むにつれて、連続的に重合される。好ましくは、反応生成物Pk-2が反応室RCk-2と反応室RCk-1との間で輸送される間に、UV吸収剤を反応生成物Pk-2に添加する(即ち、UV吸収剤は、最終反応室から3つ目の反応室を最終反応室から2つ目の反応室に接続する導管中で添加する)。UV吸収剤、ジオール及び二酸成分は前述と同じであり、前述と同じ量で用いる。UV吸収剤はそのままで又はRC1中で使用するのと同じ又は異なるジオールのようなキャリヤー中のUV吸収剤として添加できる。UV吸収剤を導管中に供給することによって、ポリエステル組成物中のUV吸収剤の歩留まりを増加させることができる。理論に拘束することはないが、ジオールのフラッシュによって運び去られる際のUV吸収剤の減少を促進する条件下で一般に動作する反応室へのUV吸収剤の添加とは対照的に、UV吸収剤を導管中に供給することによって、UV吸収剤は、メルト中に溶解するか、又はポリマー上に吸収されるか、又は他の方法でメルト中に残るのに充分な滞留時間を有すると考えられる。この実施態様において、反応は好ましくは0.0〜5ppmのチタン含有エステル交換触媒の存在下で、より好ましくは0.0ppmのチタン含有化合物を用いて実施する。
【0061】
本発明の更に別の実施態様において、チタン非含有ポリエステル組成物が提供される。好ましくは、ポリエステル組成物は、本発明の方法のいずれか1つによって製造される。この実施態様のチタン非含有ポリエステル組成物は、ジオール残基;二酸残基;UV吸収剤残基;約0.1%未満の量で存在するアンチモン原子;約0.1%未満の量で存在する燐原子;約5ppm〜約300ppmの量の亜鉛、マンガン及びそれらの混合物からなる群から選ばれた金属原子;並びに0.0〜5ppmの量で存在するチタン原子を含む。チタン非含有ポリエステル組成物とは、チタン金属を0.0〜5ppm含むものを意味する。UV吸収剤残基は前記UV吸収剤の残基である。より好ましくは、アンチモン原子は約20〜約500ppmの量で存在し、燐原子は約10〜約200ppmの量で存在し、組成物は2ppm、最も好ましくは0.0ppmのチタン金属を含む。
【0062】
二酸残基は、好ましくはジカルボン酸残基、ジカルボン酸誘導体残基及びそれらの混合物からなる群から選ばれる。より好ましくは、二酸残基はジカルボン酸エステル残基である。最も好ましくは、二酸残基はテレフタル酸ジメチル残基である。ジオール残基は好ましくは、グリコール残基である。ジオール残基は、エチレングリコール残基、ジエチレングリコール残基、1,4−シクロヘキサンジメタノール残基及びそれらの混合物からなる群から選ばれる。ジオール残基対二酸残基の比は約0.5〜約4である。更に、本発明のポリエステル組成物は約20meq/g未満のカルボキシル末端を有する。
【実施例】
【0063】
本発明を、以下に示す具体的実施例によって更に詳細に説明する。これらの実施例は、説明的な実施態様であり、本発明の限定を目的とせず、むしろ、添付した「特許請求の範囲」の範囲及び内容内で広く解釈すべきである。
【0064】
テレフタル酸ジメチル(「DMT」)、エチレングリコール(「EG」)、酢酸亜鉛65ppm、1,4−シクロヘキサンジメタノール(「CHDM」)、三酸化アンチモン230ppm、及び燐酸70ppmを、約48psiの圧力において多室型重縮合反応器の第1反応室に投入する。DMTは、180lb/分の速度で第1反応室に供給し、EGは約130lb/分の速度で第1反応室に供給し、CHDMは約2.2lb/分の速度で第1反応室に供給する。酢酸亜鉛は亜鉛原子約65ppmの量で存在し、三酸化アンチモンはアンチモン原子約230ppmの量で存在し、燐酸は燐原子約70ppmの量で存在する(これらの成分の量は、存在する金属原子の量を測定することによって算出する)。重合生成物を反応器から反応器へと輸送し、反応圧は次の各反応室中で低下する。各反応室の温度は約200℃〜約300℃であった。約4ppmのブルートーナー、2ppmのレッドトーナー、及び3.5ppmのFe23を、中間反応室の1つに投入する。最終反応室から3つ目の反応室から最終反応室から2つ目の反応室に重合生成物を輸送する間に、式XIを有するUV吸収剤約475ppmを投入する。多室型重縮合反応基中の最終反応室は約0.5mmHgである。最後の反応器から得られるポリエステル中には、UV吸収剤が約95%存在することがわかった。
【0065】
当業者ならば、本発明のポリエステルから、内容物の優れたUV保護が重要である種々の熱可塑性製品を製造できることがわかるであろう。このような製品の例としては、ボトル、貯蔵容器、シート、フィルム、繊維、プラック、ホース、チューブ、注射器などが挙げられる。基本的には、色の薄い低移行性UV吸収剤を含むポリエステルの可能な用途は多く、容易には包括できない。
【0066】
本発明の実施態様を示し且つ説明したが、これらの実施態様は本発明の可能な全ての形態を示し且つ説明するものではない。むしろ、本明細書中で用いた用語は、限定的ではなく説明的な用語であり、本発明の精神及び範囲から逸脱しないならば、種々の変更を行えることは言うまでもない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)チタン含有エステル交換触媒化合物を実質的に含まず、
ジオール、
ジカルボン酸、ジカルボン酸誘導体及びそれらの混合物からなる群から選ばれた二酸成分、
反応混合物の総重量の0.1%未満の量のアンチモン含有化合物、
反応混合物の総重量の約0.1%未満の量で存在する燐含有化合物、
約10ppm〜約300ppmの量で存在する、亜鉛含有化合物、マンガン含有化合物からなる群から選ばれた金属含有化合物並びに
式I:
【化1】

[式中、Xは水素、又はヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ及びハロゲンからなる群から選ばれた2個以下の部分である]
の少なくとも1種の4−オキシベンジリデン基を含み且つポリエステル反応性基を含むUV吸収性化合物
を組合せて含む反応混合物を形成し;そして
b)第1反応室、最終反応室及び第1反応室と最終反応室との間の1個又はそれ以上の中間反応室を有し且つ反応混合物が第1反応室、1個又はそれ以上の中間反応室及び最終反応室中で漸次重合されるように連続して運転される重縮合反応系中で、前記反応混合物を重合させる
ことを含んでなる、ポリエステル樹脂中へUV吸収剤を組み入れる方法。
【請求項2】
前記UV吸収剤が式II〜VII:
【化2】

[式中、Rは水素、C1〜C12アルキル、置換C1〜C12アルキル、アリール、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8アルケニル及び−(CHR’CHR”O−)pCH2CH25(式中、pは1〜100の整数である)からなる群から選ばれ;
R’及びR”は、独立して、水素及びC1〜C12アルキルからなる群から選ばれ;
nは2〜4の範囲の自然数であり;
1は−CO26及びシアノからなる群から選ばれ;
2はシアノ、−CO26、C1〜C6アルキルスルホニル、アリールスルホニル、カルバモイル、C1〜C6アルカノイル、アロイル、アリール及びへテロアリールからなる群から選ばれ;
3は−COR7、−CON(R7)R8及び−SO27からなる群から選ばれ;
4は、
【化3】

からなる群から選ばれ;
5は水素、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルカノイルオキシ及びアリールオキシからなる群から選ばれ;
6は水素、C1〜C12アルキル、置換C1〜C12アルキル、−(CHR’CHR”O−)pCH2CH25(式中、pは1〜100の整数である)、C3〜C8アルケニル、C3〜C8シクロアルキル、アリール及びシアノからなる群から選ばれ;
7はC1〜C6アルキル、C3〜C7シクロアルキル及びアリールからなる群から選ばれ;
8は水素、C1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル及びアリールからなる群から選ばれ;
9はC1〜C12アルキレン、アリーレン及びC3〜C8シクロアルキレン及び−(CHR’CHR”O−)pCHR’CHR”−(式中、pは1〜100の整数である)からなる群から選ばれ;
Lは非オキソ炭素原子によって結合された二価有機結連結基であり;
1は二価、三価又は四価の連結基であり;前記二価連結基はC2〜C12アルキレン、−(CHR’CHR”O−)pCHR’CHR”−(式中、pは1〜100の整数である)、C1〜C2アルキレン−アリーレン−C1〜C2アルキレン、−CH2CH2O−アリーレン−OCH2CH2及び−CH2−1,4−シクロヘキシレン−CH2−からなる群から選ばれ;前記三価及び四価連結基は、3個又は4個の共有結合を有するC3〜C8脂肪族炭化水素からなる群から選ばれ;
A及びA1は、独立して、1,4−フェニレン、並びにヒドロキシ、ハロゲン、C1〜C6アルキル及びC1〜C6アルコキシからなる群から選ばれた1又は2個の基で置換された1,4−フェニレンからなる群から選ばれる]
で表される化合物からなる群から選ばれる請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UV吸収性化合物が式VIII〜X:
【化4】

[式中、R’9は水素、C1〜C6アルキル及び−(CHR’CHR”O−)pCH2CH212(式中、pは1〜100の整数である)からなる群から選ばれ;
10は水素及びC1〜C6アルコキシからなる群から選ばれ;
11はC1〜C6アルキル、シクロヘキシル、フェニル及び−(CHR’CHR”O−)p12(式中、pは1〜100の整数である)からなる群から選ばれ;
12は水素及びC1〜C6アルキルからなる群から選ばれ;
2はC2〜C6アルキレン、−(CHR’CHR”O−)pCH2CH2−(式中、pは1〜100の整数である)及び−CH2−シクロヘキサン−1,4−ジイル−CH2−からなる群から選ばれ;
3はC2〜C6−アルキレン、−(CH2CH2O−)pCH2CH2−(式中、pは1〜100の整数である)及びC3〜C8−アルケニレンからなる群から選ばれる]
で表される化合物からなる群から選ばれる請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記UV吸収性化合物が式XI及びXII:
【化5】

で表される化合物から選ばれる請求項1に記載の方法。
【請求項5】
0.0〜2ppmのチタン金属を反応混合物に添加する請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第1反応室中の反応圧が約20〜50psiであり且つ最終反応室内の反応圧が約0.1mmHg〜約2mmHgであり、1個又はそれ以上の各中間反応器内の反応圧が50psi〜0.1mmHgである請求項1に記載の方法。
【請求項7】
0.0ppmのチタン金属を反応混合物に添加する請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ジオール成分がエチレングリコール;1,4−シクロヘキサンジメタノール;1,2−プロパンジオール;1,3−プロパンジオール;1,4−ブタンジオール;2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール;1,6−ヘキサンジオール;1,2−シクロヘキサンジオール;1,4−シクロヘキサンジオール;1,2−シクロヘキサンジメタノール;1,3−シクロヘキサンジメタノール;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール;X,8−ビス(ヒドロキシメチル)トリシクロ−[5.2.1.0]−デカン(但し、Xは3、4又は5を表す);鎖中に1個又はそれ以上の酸素原子を含むジオール;及びそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記二酸成分がテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、1,12−ドデカン二酸及びそれらのエステル並びにそれらの混合物からなる群から選ばれた成分を含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記二酸成分がテレフタル酸メチルを含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ジオール成分対二酸成分のモル比が約0.5〜約4である請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記反応混合物が亜鉛、マンガン及びそれらの混合物からなる群から選ばれた金属を含む成分、アンチモン含有成分並びに燐含有成分を更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記金属含有成分が酢酸亜鉛又は酢酸マンガンであり、前記アンチモン含有成分が三酸化アンチモンであり、且つ前記燐含有成分が燐酸である請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記金属含有成分が約10〜約200ppmの量で存在する酢酸亜鉛である請求項13に記載の方法。
【請求項15】
三酸化アンチモンが約20〜約500ppmの量で存在する請求項13に記載の方法。
【請求項16】
燐酸が約5〜約200ppmの量で存在する請求項13に記載の方法。
【請求項17】
鉄含有化合物トーナー、コバルト含有化合物及びそれらの混合物からなる群から選ばれた1種又はそれ以上の成分を更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項18】
a)反応室RC1と称することができる第1反応室、反応室RCkと称することができる最終反応室、及び1個又はそれ以上の中間反応室を有する反応室RCiと称する一連の反応室を含む重縮合反応系中で、ジオールと、ジカルボン酸、ジカルボン酸誘導体及びそれらの混合物からなる群から選ばれた二酸成分とを組合せて含む反応混合物を形成し;
b)反応室RCiからの生成物Piと称する反応生成物を、反応室RCiを反応室RCi+1に接続する導管Ciと称する導管によって反応室RCi+1に輸送可能なように反応系が連続して運転される多室型重合系において、前記反応混合物を連続的に重合させ;そして
c)反応生成物Piが反応室RCiから反応室RCi+1に輸送される際に、UV吸収剤を反応生成物Piに添加する(但し、i及びkは整数であり、kは反応室の総数である)
ことを含んでなるポリエステル樹脂中へUV吸収剤を組み入れる方法。
【請求項19】
前記UV吸収剤が式I:
【化6】

[式中、Xは水素、又はヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ及びハロゲンからなる群から選ばれた2個以下の部分である]
を有し且つUV吸収性化合物がポリエステル反応性基を有する請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記UV吸収剤が式II〜VII:
【化7】

[式中、Rは水素、C1〜C12アルキル、置換C1〜C12アルキル、アリール、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8アルケニル及び−(CHR’CHR”O−)pCH2CH25(式中、pは50未満の整数である)からなる群から選ばれ;
R’及びR”は、独立して、水素及びC1〜C12アルキルからなる群から選ばれ;
nは2〜4の範囲の自然数であり;
1は−CO26及びシアノからなる群から選ばれ;
2はシアノ、−CO26、C1〜C6アルキルスルホニル、アリールスルホニル、カルバモイル、C1〜C6アルカノイル、アロイル、アリール及びへテロアリールからなる群から選ばれ;
3は、−COR7、−CON(R7)R8及び−SO27からなる群から選ばれ;
4は、
【化8】

からなる群から選ばれ;
5は水素、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルカノイルオキシ及びアリールオキシからなる群から選ばれ;
6は水素、C1〜C12アルキル、置換C1〜C12アルキル、−(CHR’CHR”O−)pCH2CH25(式中、pは50未満の整数である)、C3〜C8アルケニル、C3〜C8シクロアルキル、アリール及びシアノからなる群から選ばれ;
7はC1〜C6アルキル、C3〜C7シクロアルキル及びアリールからなる群から選ばれ;
8は水素、C1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル及びアリールからなる群から選ばれ;
9はC1〜C12アルキレン、アリーレン及びC3〜C8シクロアルキレン及び−(CHR’CHR”O−)pCHR’CHR”−(式中、pは50未満の整数である)からなる群から選ばれ;
Lは非オキソ炭素原子によって結合された二価有機結連結基であり;
1は二価、三価又は四価連結基であり;前記二価連結基はC2〜C12アルキレン、−(CHR’CHR”O−)pCHR’CHR”−(式中、pは50未満の整数である)、C1〜C2アルキレン−アリーレン−C1〜C2アルキレン、−CH2CH2O−アリーレン−OCH2CH2及び−CH2−1,4−シクロヘキシレン−CH2−からなる群から選ばれ;前記三価及び四価連結基は3個又は4個の共有結合を有するC3〜C8脂肪族炭化水素からなる群から選ばれ;
A及びA1は、独立して、1,4−フェニレン並びにヒドロキシ、ハロゲン、C1〜C6アルキル及びC1〜C6アルコキシからなる群から選ばれた1個又は2個の基で置換された1,4−フェニレンからなる群から選ばれる]
で表される化合物からなる群から選ばれる請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記UV吸収性化合物が式VIII〜X:
【化9】

[式中、R’9は水素、C1〜C6アルキル及び−(CHR’CHR”O−)pCH2CH212(式中、pは50未満の整数である)からなる群から選ばれ;
10は水素及びC1〜C6アルコキシからなる群から選ばれ;
11はC1〜C6アルキル、シクロヘキシル、フェニル及び−(CHR’CHR”O−)p12(pは50未満の整数である)からなる群から選ばれ;
12は水素及びC1〜C6アルキルからなる群から選ばれ;
2はC2〜C6アルキレン、−(CH2CH2R”O−)pCH2CH2−(式中、pは50未満の整数である)及び−CH2−シクロヘキサン−1,4−ジイル−CH2−からなる群から選ばれ;
3は、C2〜C6−アルキレン、−(CH2CH2R”O−)pCH2CH2−(式中、pは50未満の整数である)及びC3〜C8−アルケニレンからなる群から選ばれる]
で表される化合物からなる群から選ばれる請求項20に記載の方法。
【請求項22】
反応生成物Pk-2が反応室RCk-2と反応室RCk-1との間で輸送される間に、前記UV吸収剤を反応生成物Pk-2に添加する請求項19に記載の方法。
【請求項23】
0.0〜2ppmのチタン含有化合物を反応混合物に添加する請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記ジオール成分がエチレングリコール;1,4−シクロヘキサンジメタノール;1,2−プロパンジオール;1,3−プロパンジオール;1,4−ブタンジオール;2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール;1,6−ヘキサンジオール;1,2−シクロヘキサンジオール;1,4−シクロヘキサンジオール;1,2−シクロヘキサンジメタノール;1,3−シクロヘキサンジメタノール;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール;X,8−ビス(ヒドロキシメチル)トリシクロ−[5.2.1.0]−デカン(Xは3、4又は5を表す);鎖中に1個又はそれ以上の酸素原子を含むジオール;及びそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記二酸成分がテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、1,12−ドデカン二酸及びそれらのエステル並びにそれらの混合物からなる群から選ばれた成分を含む請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記二酸成分がテレフタル酸メチルを含む請求項25に記載の方法。
【請求項27】
ジオール成分対二酸成分のモル比が約0.5〜約4である請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記反応混合物が、亜鉛、マンガン及びそれらの混合物からなる群から選ばれた金属を含む成分、アンチモン含有成分並びに燐含有成分を更に含む請求項19に記載の方法。
【請求項29】
前記金属含有成分が酢酸亜鉛又は酢酸マンガンであり、前記アンチモン含有成分が三酸化アンチモンであり、且つ前記燐含有成分が燐酸である請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記金属含有成分が約10〜約200ppmの量で存在する酢酸亜鉛である請求項29に記載の方法。
【請求項31】
三酸化アンチモンが約20〜約500ppmの量で存在する請求項29に記載の方法。
【請求項32】
燐酸が約5〜約200ppmの量で存在する請求項29に記載の方法。
【請求項33】
鉄含有化合物、トーナー、コバルト含有化合物及びそれらの混合物からなる群から選ばれた1種又はそれ以上の成分を更に含む請求項18に記載の方法。
【請求項34】
0.0ppmのチタン金属を反応混合物に添加する請求項18に記載の方法。
【請求項35】
二酸残基;
ジオール残基;
式I:
【化10】

[式中、Xは水素、又はヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ及びハロゲンからなる群から選ばれた2個以下の部分である]
を有するUV吸収剤(但し、UV吸収性化合物はポリエステル反応性基を含む)からのUV吸収剤残基;
約0.1%未満の量で存在するアンチモン原子;
約0.1%未満の量で存在する燐原子;
約10ppm〜約300ppmの量の、亜鉛、マンガン及びそれらの混合物からなる群から選ばれた金属原子;並びに
0.0〜5ppmの量で存在するチタン原子
を含んでなるポリエステル組成物。
【請求項36】
前記UV吸収剤が式II〜VII:
【化11】

[式中、
Rは水素、C1〜C12アルキル、置換C1〜C12アルキル、アリール、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8アルケニル及び−(CHR’CHR”O−)pCH2CH25からなる群から選ばれ;
R’及びR”は、独立して、水素及びC1〜C12アルキルからなる群から選ばれ;
nは2〜4の範囲の自然数であり;
1は−CO26及びシアノからなる群から選ばれ;
2はシアノ、−CO26、C1〜C6アルキルスルホニル、アリールスルホニル、カルバモイル、C1〜C6アルカノイル、アロイル、アリール及びへテロアリールからなる群から選ばれ;
3は−COR7、−CON(R7)R8及び−SO27からなる群から選ばれ;
4は、
【化12】

からなる群から選ばれ;
5は水素、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルカノイルオキシ及びアリールオキシからなる群から選ばれ;
6は水素、C1〜C12アルキル、置換C1〜C12アルキル、−(CHR’CHR”O−)pCH2CH25(式中、pは1〜100の整数である)、C3〜C8アルケニル、C3〜C8シクロアルキル、アリール及びシアノからなる群から選ばれ;
7はC1〜C6アルキル、C3〜C7シクロアルキル及びアリールからなる群から選ばれ;
8は水素、C1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキル及びアリールからなる群から選ばれ;
9はC1〜C12アルキレン、アリーレン及びC3〜C8シクロアルキレン及び−(CHR’CHR”O−)pCHR’CHR”−(式中、pは1〜100の整数である)からなる群から選ばれ;
Lは、非オキソ炭素原子によって結合された二価有機結連結基であり;
1は、二価、三価又は四価連結基であり;前記二価連結基はC2〜C12アルキレン、−(CHR’CHR”O−)pCHR’CHR”−(式中、pは1〜100の整数である)、C1〜C2アルキレン−アリーレン−C1〜C2アルキレン、−CH2CH2O−アリーレン−OCH2CH2及び−CH2−1,4−シクロヘキシレン−CH2−からなる群から選ばれ;前記三価及び四価連結基は、3個又は4個の共有結合を有するC3〜C8脂肪族炭化水素からなる群から選ばれ;
A及びA1は、独立して、1,4−フェニレン並びにヒドロキシ、ハロゲン、C1〜C6アルキル及びC1〜C6アルコキシからなる群から選ばれた1個又は2個の基で置換された1,4−フェニレンからなる群から選ばれる]
で表される化合物からなる群から選ばれる請求項35に記載のポリエステル組成物。
【請求項37】
前記UV吸収性化合物が式VIII〜X:
【化13】

[式中、R’9は水素、C1〜C6アルキル及び−(CHR’CHR”O−)pCH2CH212(式中、pは1〜100の整数である)からなる群から選ばれ;
10は水素及びC1〜C6アルコキシからなる群から選ばれ;
11はC1〜C6アルキル、シクロヘキシル、フェニル及び−(CHR’CHR”O−)p12(式中、pは1〜100の整数である)からなる群から選ばれ;
12は水素及びC1〜C6アルキルからなる群から選ばれ;
2はC2〜C6アルキレン、−(CH2CH2O−)pCH2CH2−(式中、pは1〜100の整数である)及び−CH2−シクロヘキサン−1,4−ジイル−CH2−からなる群から選ばれ;
3はC2〜C6−アルキレン、−(CH2CH2O−)pCH2CH2−(式中、pは1〜100の整数である)及びC3〜C8−アルケニレンからなる群から選ばれる]
で表される化合物からなる群から選ばれる請求項35に記載のポリエステル組成物。
【請求項38】
前記UV吸収性化合物が式XI及びXII:
【化14】

で表される化合物から選ばれる請求項35に記載のポリエステル組成物。
【請求項39】
前記二酸残基がジカルボン酸残基、ジカルボン酸誘導体残基及びそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項35に記載のポリエステル組成物。
【請求項40】
前記二酸残基がジカルボン酸エステル残基である請求項39に記載のポリエステル組成物。
【請求項41】
前記二酸残基がテレフタル酸ジメチル残基である請求項35に記載のポリエステル組成物。
【請求項42】
前記ジオール残基がグリコール残基である請求項35に記載のポリエステル組成物。
【請求項43】
前記ジオール成分がエチレングリコール;1,4−シクロヘキサンジメタノール;1,2−プロパンジオール;1,3−プロパンジオール;1,4−ブタンジオール;2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール;1,6−ヘキサンジオール;1,2−シクロヘキサンジオール;1,4−シクロヘキサンジオール;1,2−シクロヘキサンジメタノール;1,3−シクロヘキサンジメタノール;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール;X,8−ビス(ヒドロキシメチル)トリシクロ−[5.2.1.0]−デカン(Xは3、4又は5を表す);鎖中に1個又はそれ以上の酸素原子を含むジオール;及びそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項35に記載のポリエステル組成物。
【請求項44】
前記二酸成分残基がテレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、1,12−ドデカン二酸及びそれらのエステル並びにそれらの混合物の残基からなる群から選ばれた成分を含む請求項35に記載のポリエステル組成物。
【請求項45】
ジオール残基対二酸残基のモル比が約0.5〜約4である請求項35に記載のポリエステル組成物。
【請求項46】
約20meq/g未満のカルボキシル末端を有する請求項35に記載のポリエステル組成物。
【請求項47】
アンチモン原子が約20〜約500ppmの量で存在する請求項35に記載のポリエステル組成物。
【請求項48】
燐原子が約10〜約200ppmの量で存在する請求項35に記載のポリエステル組成物。
【請求項49】
チタン原子の量が0.0ppmである請求項35に記載のポリエステル組成物。
【請求項50】
黒色酸化鉄を更に含む請求項35に記載のポリエステル組成物。
【請求項51】
黒色酸化鉄の量が1ppm〜10ppmの範囲である請求項50に記載のポリエステル組成物。
【請求項52】
請求項35に記載のポリエステルから製造された熱可塑性製品。
【請求項53】
前記製品がボトル、貯蔵容器、シート、フィルム、プラック、ホース、チューブ及び注射器からなる群から選ばれる請求項52に記載の熱可塑性製品。
【請求項54】
pが8未満の整数である請求項2、3、20又は21に記載の方法。
【請求項55】
pが1〜3である請求項54に記載の方法。
【請求項56】
pが8未満の整数である請求項36又は37に記載のポリエステル組成物。
【請求項57】
pが1〜3である請求項56に記載のポリエステル組成物。

【公表番号】特表2007−521378(P2007−521378A)
【公表日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−520190(P2006−520190)
【出願日】平成16年6月28日(2004.6.28)
【国際出願番号】PCT/US2004/020645
【国際公開番号】WO2005/007735
【国際公開日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(594055158)イーストマン ケミカル カンパニー (391)
【Fターム(参考)】