説明

最適なシート製造特性を備えた対の縦糸3層形成ファブリック

製紙機のファブリックは、抄紙機の形成セクションに使用可能であり、幅方向(CD)糸の2つの層を有する。CD糸と織り合わされるのは、MD糸のシステムである。MD糸は、第1のMD糸と第2のMD糸とを有する交差対と、第3のMD糸と第4のMD糸とを有する第2の対と、を含む交互の対にグループ分けされる。第1のMD糸および第2のMD糸は結合して、第1の層の各CD糸を織り、第1の層および前記第2の層の間に交差する。対の左および右の縦糸は、隣接する対からの類似隣接糸が隣接する対からの非類似隣接糸からのMDセルの長さに等しいかまたは短いMDセルの長さを有するように、整列配置される。第3のMD糸はCD糸の第1の層と織り合わされ、第4のMD糸はCD糸の第2の層と織り合わされる。このようにして、排水および交差点の地形的マーキングを最小限にする対の縦糸の3層形成ファブリックが作られてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製紙業に関する。より具体的には、本発明は、抄紙機の形成セクション用の形成ファブリックに関する。
【背景技術】
【0002】
製紙過程中に、繊維性スラリーすなわちセルロース繊維の水系分散を、抄紙機の形成セクションの可動形成ファブリックに置くことによって、セルロース繊維ウェブが形成される。大量の水が形成ファブリックを通ってスラリーから排出され、形成ファブリックの表面にセルロース繊維ウェブを残す。
【0003】
新規に形成されたセルロース繊維ウェブは、形成セクションからプレスセクションへ進み、これは一連のプレスニップを含む。セルロース繊維ウェブは、プレスファブリックによって支持されるプレスニップを通って進むか、または、しばしばそうであるように、2つのそのようなプレスファブリックの間を進む。プレスニップにおいて、セルロース繊維ウェブは圧縮力を受け、圧縮力がウェブから水を搾り、ウェブ内のセルロース繊維を互いに接着しセルロース繊維ウェブを紙シートにする。水は、単数または複数のプレスファブリックによって受け入れられ、理想的には紙シートに戻らない。
【0004】
紙シートは最終的にはドライヤーセクションへ進み、これは、少なくとも1つの一連の回転可能なドライヤードラムまたはシリンダを含み、これは蒸気によって内部的に加熱される。新規に形成された紙シートは、ドライヤーファブリックによって一連のドラムの各々のまわりに順次に曲がりくねった経路に方向づけられ、これは、紙シートをドラムの表面に対して近接して保持する。加熱されたドラムは、蒸発によって紙シートの含水量を所望のレベルへ減少する。
【0005】
形成、プレスおよびドライヤーファブリックは、すべて抄紙機上でエンドレスループの形態を取り、コンベヤのやり方で機能することを認識するべきである。製紙は、かなりの速度で進行する連続過程であることをさらに認識するべきである。すなわち、繊維性スラリーが、形成セクションで形成ファブリック上に連続して置かれ、一方、新規に製造された紙シートは、ドライヤーセクションから出た後に、連続してロールに巻かれる。
【0006】
プレスファブリックもまた、紙シートの表面の仕上げに参加する。すなわち、プレスファブリックは、滑らかな表面および均一で弾性のある構造物を有するように設計され、そのため、プレスニップを通って進む中で、滑らかでマークのない表面が紙に与えられる。
【0007】
プレスファブリックは、プレスニップの湿った紙から搾り出される大量の水を受け入れる。この機能を満たすために、水を出すためにプレスファブリック内に、文字通り、空間がなければならず、これは一般に空隙容量と称されており、また、ファブリックは、全耐用年数の間、水に対して適切な浸透率を有さなければならない。最後に、プレスファブリックは、湿った紙から受け入れた水が、プレスニップから出るときに紙へ戻り紙を再度湿らせるのを防止することができなければならない。
【0008】
紙シートは最終的にはドライヤーセクションへ進み、これは、少なくとも1つの一連の回転可能なドライヤードラムまたはシリンダを含み、これは蒸気によって内部的に加熱される。新規に形成された紙シートは、ドライヤーファブリックによって一連のドラムの各々のまわりに順次に曲がりくねった経路に方向づけられ、これは、紙シートをドラムの表面に対して近接して保持する。加熱されたドラムは、蒸発によって紙シートの含水量を所望のレベルへ減少する。
【0009】
織られたファブリックは多くの異なる形態を取る。たとえば、それらは、エンドレスに織られてもよく、または、平らに織られてもよく、または、実質的に、シーム付エンドレス形態にされてもよい。
【0010】
本発明は、具体的には形成セクションに使用される形成ファブリックに関する。形成ファブリックは、製紙過程中に重要な役割を演じる。その機能の1つは、上記に暗示されるように、製造されている紙製品を形成しかつプレスセクションへ運ぶことである。
【0011】
しかし、形成ファブリックは、水の除去およびシート形成問題にも対処する必要がある。すなわち、形成ファブリックは、水が通過するのを可能にし(すなわち、排水の速度を制御する)、一方、同時に、繊維および他の固体が水とともに通過するのを防止するように設計される。排水の発生が速すぎたり遅すぎたりする場合には、シートの品質および機械の効率が損害を受ける。排水を制御するために、一般に空隙容量と称される水を排出するための形成ファブリック内の空間は、厳密に設計されなければならない。
【0012】
最新の形成ファブリックが、抄紙機の必要条件に合致して設計された広く様々なスタイルで製造され、製造されている紙の等級用に抄紙機上に設置される。一般に、モノフィラメント、パイルモノフィラメント、マルチフィラメントまたはパイルマルチフィラメントの糸から織られた基本的なファブリックを含み、また、単層であっても複層であってもよい。糸は典型的に、抄紙機クロージング業界の当業者によってこの目的のために使用される、ポリアミドおよびポリエステル樹脂等の数種類の合成ポリマー樹脂のいずれの1つから抽出される。
【0013】
本発明は、複数層ファブリックを一緒に保持するために一体化流れ方向(MD)結合糸の対を使用する形成ファブリックにおける望ましくない排水マークを解体するファブリックを説明する。先行技術において、MD糸は、少なくとも10%のバインダかまたは多くとも100%のバインダから構成されてもよい。対の一体化MD糸を備えたファブリックを説明する参照文献として、これらの対が頂部織りの一体化部分であるが底部織りでは結合糸として作用する[特許文献1]、少なくとも10%のMD糸を構成し、頂部織りおよび底部織りの両方の一体化部分であるこれらの対に焦点を当てる[特許文献2]、および、これらの対から構成されたMD糸を100%有する[特許文献3]が挙げられる。Oesterberg、VohringerおよびJohanssonの不利点は、強い頂部側対角線か、または、どのように糸が互いに交差し織られた布に整列配置するかから形成された強い排水対角線である(Vohringer特許は、下記に詳細に説明される)。
【0014】
図3は、Johansson特許の教示にしたがって織られたファブリックの形成側の図である。Johansson特許は、2層形成ファブリックを記載し、布の頂部側および底部側を交代に作るMD糸の対から作られる1つの縦糸システムを備える。対の一方は頂部側織りパターンを織っており、他方は底部側織りパターンを織っている。次いで、対は、布の頂部側および底部側の間に交差し、そのため、織りパターンの頂部側を織る糸は今は底部側を織っておりかつその逆である。Johanssonに記載されたように、対は、MD糸の100%を構成する。図3において、対の2つの糸が互いに交差する交差点300が、円で囲まれる。どのように交差点が整列し強い地形的対角線パターンを作るかに注意されたい。対角線310は、同一対角線パターンに沿った交差点の配列を強調表示する。残念ながら、100%対の一体化MD糸を使用するときには、対角線パターンを整列する交差点によって形成されたこの強い地形的欠陥を排除するほど十分に離して交差点を広げることは不可能である。
【0015】
形成ファブリックの設計は、さらに、所望の繊維サポートとファブリック安定性との間の妥協を必要とする。微細なメッシュファブリックは、所望の紙表面特性を提供してもよいが、そのような設計は、所望の安定性を欠き、結果としてファブリックの寿命は短くなる。対称的に、粗いメッシュファブリックは、繊維サポートを犠牲にして、安定性と長い寿命とを提供する。設計の二律背反を最小限にしサポートと安定性との両方を最適にするために、複層ファブリックが開発された。たとえば、2層および3層のファブリックにおいて、形成側はサポート用に設計され、一方、着用側は安定性のために設計される。
【0016】
加えて、3層設計では、ファブリックの形成表面が、着用表面とは無関係に織られることが可能である。この独立性のため、3層設計は、高いレベルの繊維サポートおよび最適な内部空隙容量を提供することができる。このようにして、3層は、単層および2層設計に対して、排水に大幅な改良を提供することができる。
【0017】
本質的に、3層ファブリックは2つのファブリック、すなわち形成層および着用層から構成され、結合糸によって一緒に保持される。結合は、ファブリックの全体的一体性に極めて重要である。3層ファブリックの1つの問題は、2層の間の相対な滑りであり、これは経時的にファブリックを壊す。加えて、結合糸は、形成層の構造を破壊する可能性があり、結果として紙にマークを付ける。
【特許文献1】米国特許第4,501,303号明細書(Oesterberg特許)
【特許文献2】米国特許第5,152,326号明細書(Vohringer特許)
【特許文献3】米国特許第4,605,585号明細書(Johansson特許)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明は、対の縦糸3層ファブリックであり、隣接する対からの類似隣接糸は、隣接する対からの非類似隣接糸からのMDセルの長さに等しいかまたは短いMDセルの長さを有する。本発明は、縦糸交差点および交差点における左および右の縦糸の配列から生じる地形的なマークおよび排水マークを最小限にする問題に解決を提供する。本発明はまた、ファブリックの層の間の滑りを最小限にする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
したがって、本発明は、形成ファブリックであるが、抄紙機の形成セクション、プレスセクションおよび乾燥セクションに適用が見出される。
【0020】
ファブリックは、幅方向(CD)糸の第1の層および第2の層を含む対の縦糸結合糸の最適配列を有する3層形成ファブリックである。CD糸の第1の層はファブリックの形成側を形成し、CD糸の第2の層はファブリックの着用側を形成する。CD糸と織り合わされるのは、流れ方向(MD)糸のシステムである。MD糸は、第1のMD糸と第2のMD糸とを有する交差対と、第3のMD糸と第4のMD糸とを有する第2の対と、を含む対にグループ分けされる。交差対は、CD糸の第1および第2の層と織り合わされる。この対は、第1のMD糸および第2のMD糸の輪郭が対称的であるならば、1つの縦糸ビームから織ることができる。対の非対称縦糸輪郭が望ましい場合には、2本のビームを使用して交差対を織ることができる。第3のMD糸は、その独自の縦糸ビームから来るCD糸の第1の層と織り合わされ、第4のMD糸は、その独自の縦糸ビームから来るCD糸の第2の層と織り合わされる。対称的な縦糸輪郭を有する交差対を備えたパターンを織るために少なくとも3本の縦糸ビームが必要であり、交差対が非対称的な縦糸輪郭を有する場合には少なくとも4本の縦糸ビームが必要である。
【0021】
ファブリックは、エンドレス形態の形成セクションに配置される。本発明のファブリックパターンは、縦糸交差点の配列および各交差対の糸の整列配置から生じる排水マーキングおよび地形的なマーキングを最小限にする。これは、隣接する対からの非類似隣接糸からのMDセルの長さに等しいかまたは短いMDセルの長さを有する隣接する対からの類似隣接糸によって達成される。特に有用な場合には、CDの交差点リピートパターンの長さがCD織りパターンリピートに分割することができ、結果は2の倍数であり、同一CD線に沿った交差の類似糸が反対方向に延在するときに、ルームが「ファンシー」ドローを通る場合には、パターンリピート用のフレームの半数でルームにパターンを織ることができる。必要なルームはコストがより低くかつあまり複雑ではないため、これは、製造業者には有利である。
【0022】
本発明の他の態様は、ファブリックが、第1および第2の層の間にCD糸の第3の層をさらに含んでもよいことを含む。ファブリックのシュート率は変動してもよく、たとえば、1:1または2:1のシュート率である。さらに、第1の層および第2の層のCD糸は、垂直に積み重ねられた位置になくてもよい。加えて、交差対の各MD糸は、第1の層と第2の層との間に交差するときには、異なる数の連続的なCD糸上を通ってもよい。
【0023】
本発明は、次に、図面を頻繁に参照しながら、より完全に詳細に説明される。
【0024】
本発明をより完全に理解するために、下記の説明および添付の図面が参照される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
図3に示されるJohansson特許に教示されたファブリックによって呈された強い対角線の交差パターン310を阻止するために、本発明は、交差点を広げるために、交差対の間に第2のMD糸対を織る。この第2の対の糸の少なくとも一方は、形成側織りパターンの一部である。これらの追加糸は、結果として第2の縦糸システムになり、結果として得られるファブリック構造物は、3層になる。交差対は、今や、頂部側と底部側を一緒に結合する結合糸を構成し、頂部側織りの一体部分である。必要なMD引っ張り強さを加えるために、第3の縦糸システムが第2の縦糸システムの下に加えられる。この第3の縦糸システムは布の着用側を構成し、交差対は着用側を結合するか、または、この底部側織りの一体部分として作用するかのいずれかである。
【0026】
図1は、繻子織り交差配列における対の縦糸ファブリックの形成側(FS)平面図の例を示し、対の左および右の縦糸は、隣接する対からの類似隣接糸が隣接する対からの非類似隣接糸からのMDセルの長さよりも長いMDセルの長さを有するように整列配置されるが、これは望ましくない。図2は、繻子織り交差配列における本発明による対の縦糸ファブリックの形成側(FS)平面図を示し、対の左および右の縦糸は、隣接する対からの類似隣接糸が隣接する対からの非類似隣接糸からのMDセルの長さよりも短いMDセルの長さを有するように整列配置され、これは最適である。本発明は3層ファブリックに関するため、織りは、別個の形成側層と着用側層とを有する。着用側パターンは示されない。各層は、CD糸の独自のセットから構成される。パターンは、CD糸の各セット後に、形成側層と着用側層との両方で繰り返される。このようにして、図1および図2の図は、MD方向における1つの完全なパターンを示す。
【0027】
本発明は、交互の対にグループ分けされる4つのMD糸を使用する。図1および2の各欄は、一対のMD縦糸に対応する。MD縦糸の第1の対の各糸は、形成側層または着用側層のみを織る。したがって、第1の欄100(図1および2)は、第1の対の形成縦糸を示し、縦糸ナックルは、「X」101で示される。縦糸の第2の対は、交差対であり、形成側層と着用側層との間を織る。したがって、図1および2の第2の欄110は、交差対に縦糸を含む。これらの図において、交差対の左糸によって形成された縦糸ナックルは、「X」111で示されるが、単一の影付きボックスで示される交差120と同一の欄に入り、交差対の右糸によって形成された縦糸ナックルは、「X」で示されるが、ナックル130の配列は、欄を上下に垂直に延在する影付きボックスで強調表示される。たとえば、図1の第2の欄において、右糸は形成側に5ナックル織り、次いで着用側に交差し、一方、左糸は、5ナックルの間、形成側へ交差する前に着用側で織る。どちらの点で、右縦糸および左縦糸の両方が再度交差する。したがって、図1および2の1つおきの欄によって示されるように、交差対の各糸は、他方の層へ交差する前に、層の多数のCD糸にかかる。ボックス140は、右糸が、隣接する対で互いに隣接するパターンにあるセルを強調表示する。ボックス150は、左糸が、隣接する対で互いに隣接するパターンにあるセルを強調表示する。ボックス160は、一方の対からの左糸と隣接する対からの右糸とが互いに隣接するパターンにあるセルを強調表示する。隣接する対からの類似隣接糸によって生じたセル(140および150)のMDの長さが隣接する対からの非類似隣接糸によって生じたセル(160)よりも長いときには、パターンは紙シートの強い対角線マークに対応する広い対角線バンドを有する。図1および2の重なり合った対角線は、パターンの各交差対の左および右糸の配列によって形成された対角線パターンを示す。図2の対角線は、図1の対角線よりも垂直により近く配向され、したがって、対の左および右糸の整列配置によって生じた排水パターンを大幅に減少することに注意されたい。これは、図2では、隣接する対からの類似隣接糸によって生じたセル(140および150)のMDの長さが、隣接する対からの非類似隣接糸によって生じたセル(160)に等しいかまたは短いからである。図2は、交差と左および右との最良の組み合わせを提供し、したがって、本発明の好適な実施形態である。
【0028】
図2はまた、同一のCD線に沿った交差の類似糸が反対方向に延在する交差配列も示す。円200および方形210は、交差リピートにおける同一交差点を強調表示する。しかし、右および左の糸は、これらの交差では反対のやり方で延在する。円200によって強調表示された交差で右糸は上向きに延在し、一方、方形210によって強調表示された交差で右糸は下向きに延在する。
【0029】
図2のパターンは、40MD糸リピート(常に頂部に20糸)であり、ストレートドローでは40フレームルームに、または、「ファンシー」ドローでは20フレームルームに、織ることができる。図1は、同一のCD線に沿った交差の類似糸が同一方向に延在する交差配列を示し、したがって、交差パターンおよび織りパターンは同一のリピートの長さを有し、ファンシードローではルームに半数のフレームで、織ることができない。図6は、本発明にしたがって3層ファブリックを織るために、3本の縦糸ビームを有する「ファンシー」ドローにおける1つの特定のハーネスルーム設定の概略図である。比較のために、図5は、ストレートドローにおける類似のハーネスルーム設定の概略図である。図5および6において、流れ方向(MD)は垂直であり、幅方向(CD)は水平である。各欄はMD糸であり、各列は、ルーム上のフレームを示す。示されたファンシードローハーネス610およびストレートドローハーネス600は、図6では同一のフレームに沿っていることに注意されたい。ファンシードローは、同一のCD線に沿った交差の類似糸が反対方向に延在するファブリックを織るときにルームハーネスの必要な数を半分に減らし、交差パターンのリピートの長さは織りパターンのリピートパターンに分割することができ、結果は、2の倍数である。本発明は、16および20のハーネスルーム、および、他の数のハーネスを有するルームに適用可能である。事実、交差および各交差対の左および右の縦糸を分散させるのに、40縦糸リピートが最適である。各ビームの織りパターンは後述される。本発明は図示のように3ビームの実施形態に実施されることが好ましいが、対の縦糸が非対称輪郭を有するならば、4つ以上のビームで実施されてもよい。交差対もまた、2つ以上の頂部および底部のMD糸によって分離されてもよい。この図および他の図における製紙機のファブリックの糸の間のスーペースは、明瞭化のために誇張されている。ファンシードローは、半数のフレームが必要であるため、適用可能である場合には、製造業者には有益である。
【0030】
図4は、Vohringer特許にしたがった対の縦糸ファブリックの形成側(FS)平面図を示す。交差縦糸の対は、ここでは、3本の頂部MD糸によって分離される。CDパターンは、対の左および右糸の整列配置によって形成されることに注意されたい。これは、それが紙シートへ導入するCD排水マーキングのため、望ましくない。この交差配列は、隣接する対からの類似隣接糸は、隣接する対からの非類似隣接糸からのMDセルの長さに等しいMDセルの長さを有するように整列配置される。この場合、同一CD線に沿った交差の類似糸は、望ましくない排水マークを最小限にするために、反対方向に延在しなければならない。このファブリックは、同一CD線に沿った同一交差400を強調表示する円によって示されるように、同一方向に延在する同一CD線に沿った交差に類似糸を有する。
【0031】
図7のAおよびBは、織られたファブリックの形成側の図を示し、a)隣接する対からの類似隣接糸が隣からの非類似隣接糸からのMDセルの長さよりも長いMDセルの長さを有するように整列配置された対における左および右の縦糸を備えた繻子織り交差配列と、b)隣接する対からの類似隣接糸が隣接する対からの非類似隣接糸からのMDセルの長さよりも短いMDセルの長さを有するように整列配置された対における左および右の縦糸を備えた繻子織り交差配列と、を備える。図7のAの写真は、20MD糸リピートに織られたファブリックの形成側を示し、頂部側は平織りであり、底部側は、底部側糸の1つにつき2つの頂部側CD糸を備えた5シェッドである。このファブリックは、対のMDバインダから構成される合計縦糸システムの50%を有する。円700は、1本のCD線に沿った交差点を強調表示する。ボックス720は、MD糸の単一対を強調表示する。縦糸の50%はこれらの対であることに注意されたい。対は、1つの頂部MD糸と、頂部MD糸の下に積み重ねされる1つの底部MD糸と、によって分離される。
【0032】
図7のAのパターンではあるが、交差点は形成側中に等しく分布され、それによって、強い地形的な対角線マークを排除する。強い排水対角線は今やファブリックへ内的に明らかである。この排水対角線問題は、図8のAに明らかであり、これは、図7のAのファブリックを通して伝達された光の写真を示す。強い対角線の暗い区域および明るい区域に注意されたい。より暗い区域は布の閉じた区域を表し、一方、明るい部分はより開いた区域を表す。排水は暗い区域で妨げられ、したがって望ましくない排水マークを紙に残す。
【0033】
この排水問題は、対における左および右の縦糸の配列による。対における左および右の縦糸は、隣接する対からの類似隣接糸が隣接する対からの非類似隣接糸からのMDセルの長さよりも長いMDセルの長さを有するように、整列配置される。この配列は、究極的に、図8のAによって示される排水マークへ導く。このファブリックはまた、同一方向に延在する同一CD線に沿った交差に類似糸も有する。図7のAに見られるように、各円700は、1本のCD線に沿った対の左および右糸の交差点を強調表示する。交差点で、すべての右糸は上向きに延在し、すべての左糸は下に延在する。
【0034】
排水マーク問題を排除するために、交差対の糸の位置を整列配置する必要がある。本発明によるファブリックは図7のBに示される。このファブリックは図7のAのファブリックに類似しているが、隣接する対からの類似隣接糸が隣接する対からの非類似隣接糸からのMDセルの長さよりも短いMDセルの長さを有するように、対における左および右糸が整列配置されることを除く。このファブリックは、反対方向に延在する同一CD線に沿った交差に類似糸を有する。対は、交差700から上向きに延在する対における左糸から、交差710で下向きに延在する対における左糸へ行く。図8のBの伝達された光の写真に見られるように、強い暗い対角線が排除され、明るいスポットおよび暗いスポットがより均一に分布される。交差点が最適な地形的特性のために分布されるだけではなく、対における左および右糸の位置もまた、最適排水特性を形成する。
【0035】
図9のAおよびBは、本発明による対の縦糸3層の特定の例の断面図である。図9のAは、1:1のシュート率パターンを示し、対の縦糸は底部側着用の一体化部分として作用する。図9のBは、2:1のシュート率パターンを示し、対の縦糸は底部側へのバインダとして作用する。図9のAにおいて、偶数のCD糸が形成側の層を形成し、一方、奇数のCD糸が着用側の層を形成する。
【0036】
公差縦糸対は、第1の縦糸901と第2の縦糸902とを含む。第2の縦糸対は、形成側縦糸903と着用側縦糸904とを含む。縦糸903は、形成側織りパターンに寄与しかつ交差を分離するために対の内部バインダの間に織られる第2の縦糸システムを例示する。縦糸904は、第2の縦糸システムの下に直接積み重ねられかつ着用側織りパターンに寄与する第3の縦糸システムを例示する。公差対の縦糸はバインダとして作用することができるか、または、ファブリックの着用側の一体化部分であることができる。このようにして、本発明の第1の実施形態は、第1の縦糸ビームから来る第1の対の公差縦糸を有し、一方、第2の対の縦糸の各縦糸は別個の縦糸ビームから来る。この実施形態は、合計MD縦糸システムの50%を構成する対を含む。第2および第3の縦糸システムは、各々が、合計縦糸システムの25%に寄与する。
【0037】
本発明の別の態様は、パターンが、形成側から着用側へのシュート率が1:1、2:1、3:2であるか、または、業界で公知の他のいずれのシュート率を有してもよいことを含む。形成側シュートは、着用側シュート上に積み重ねられても積み重ねられなくてもよい。ファブリックは3つの積み重ねられたシュートを含んでさえもよく、したがって、第1の層と第2の層との間にCD糸の第3の層を含む。加えて、公差対の各MD糸は、第1の層と第2の層との間に交差するときに、異なる数の連続したCD糸上を通ってもよい。公差縦糸は、着用側パターンと一体的に織ることができるか、または、バインダとして作用することができる。公差縦糸は、繻子織りモチーフに公差することができるか、または、まっすぐな綾織りモチーフを有することができる。3つの積み重ねられたシュートのファブリックにおいて、公差縦糸は表面から中心層へ、または、表面から表面へ、織ってもよく、一方、着用側縦糸は、着用側から中心層へ、または、着用側のみに織ってもよい。これらの例は、単に本発明の代表的な例を表すものであり、本発明を限定することを意味するものではないことに注意されたい。
【0038】
本発明によるファブリックは、モノフィラメント糸のみを含むことが好ましい。具体的には、CD糸は汚染防護ポリエステルモノフィラメントであってもよい。そのような汚染防護は、標準のポリエステルよりも変形可能であり、結果として、より非変形可能な糸に比較して、比較的低い浸透率(100CFM等)を有するようにファブリックをより容易に織ることが可能であってもよい。CDおよびMD糸は、1つまたはそれ以上の異なる直径を備えた円形断面形状を有してもよい。さらに、円形断面形状に加えて、1つまたはそれ以上の糸は、矩形断面形状または非円形断面形状等の他の断面形状を有してもよい。
【0039】
CD糸は、抄紙機クロージング用にそのような糸を製造するのに使用されるいずれの合成ポリマー樹脂の円形断面のモノフィラメント糸であってもよい。ポリエステルおよびポリアミドは、そのような材料の2つの例にすぎない。そのような材料の他の例として、「リトン(RYTON)」(登録商標)の名前で市販されているポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、および、同一出願人による米国特許第5,169,499号に開示されかつ「サーモネティクス(THERMONETICS)」(登録商標)という商標でアルバニー・インターナショナル社(Albany International Corp.)が販売しているファブリックに使用される様々な改質熱ポリエステル、加水分解ポリエステルおよび汚染耐性ポリエステルが挙げられる。米国特許第5,169,499号の教示は、参照してここに組み込まれる。さらに、そのような材料、たとえば、ポリ(シクロヘキサンジメチレンテレフタレートイソフタレート)(PCTA)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等も使用することができる。
【0040】
上記に対する修正は、当業者には明らかであるが、本発明の範囲を超えて本発明をそのような修正をもたらすものではない。特許請求の範囲は、そのような状況をカバーするものと解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】隣接する対からの類似隣接糸が隣接する対からの非類似隣接糸からのMDセルの長さよりも長いMDセルの長さを有するように整列配置された対に、左および右の縦糸を備えた繻子織りクロスオーバー配列の形成側平面図である。
【図2】隣接する対からの類似隣接糸が隣接する対からの非類似隣接糸からのMDセルの長さよりも短いMDセルの長さを有するように整列配置された対に、左および右の縦糸を備えた繻子織りクロスオーバー配列の形成側平面図である。
【図3】Johansson特許の教示にしたがって織られたファブリックの形成側の図である。
【図4】Vohringer特許の教示にしたがったクロスオーバー配列の形成側平面図である。
【図5】ストレートドローでのハーネスルーム設定の1つの特定の例を示す概略図である。
【図6】ファンシードローでのハーネスルーム設定の1つの特定の例を示す概略図である。
【図7】Aは隣接する対からの類似隣接糸が非類似隣接糸からのMDセルの長さよりも長いMDセルの長さを有するように整列配置された対に、左および右の縦糸を備えた繻子織りクロスオーバー配列で織られたファブリックの形成側の図である。Bは隣接する対からの類似隣接糸が隣接する対からの非類似隣接糸からのMDセルの長さよりも短いMDセルの長さを有するように整列配置された対に、左および右の縦糸を備えた繻子織りクロスオーバー配列で織られたファブリックの形成側の図である。
【図8】図7のAおよびBに示されたファブリックを通って伝達された光を示す図である。
【図9】本発明にしたがって、1:1および2:1シュート率の対の縦糸3層の特定の例の断面図である。
【符号の説明】
【0042】
100 形成縦糸
200 交差
300 交差点
400 同一交差
600 ストレートドローハーネス
700 交差
901 第1の縦糸
902 第2の縦糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製紙機のファブリックであって、
幅方向(CD)糸の第1の層および第2の層と、
流れ方向(MD)糸のシステムであって、前記MD糸は、第1のMD糸と第2のMD糸とを有する交差対と、第3のMD糸と第4のMD糸とを有する第2の対と、を含む対にグループ分けされる流れ方向(MD)糸のシステムと、
を具備し、
前記交差対は、前記第1のMD糸および前記第2のMD糸が結合して前記第1の層の各CD糸を織り前記第1の層および前記第2の層の間に交差するように、CD糸の前記第1および第2の層と織り合わされ、
前記対の前記糸は、隣接する対からの類似隣接糸が隣接する対からの非類似隣接糸からのMDセルの長さに等しいかまたは短いMDセルの長さを有するように、整列配置され、
前記第3のMD糸はCD糸の前記第1の層と織り合わされ、前記第4のMD糸はCD糸の前記第2の層と織り合わされる、製紙機のファブリック。
【請求項2】
前記ファブリックは、3層形成ファブリックである、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項3】
CD糸の前記第1の層は前記ファブリックの形成側を形成し、CD糸の前記第2の層は前記ファブリックの着用側を形成する、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項4】
前記交差対は、繻子織りモチーフに配列される、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項5】
前記交差対は、綾織りモチーフに配列される、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項6】
前記第1および第2の層の間にCD糸の第3の層をさらに含む、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項7】
前記ファブリックは、1:1のシュート率を有する、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項8】
前記ファブリックは、2:1のシュート率を有する、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項9】
前記ファブリックは、20ハーネス配列に作られる、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項10】
前記ファブリックは、40ハーネス配列に作られる、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項11】
前記MD糸の少なくともいくつかは、ポリアミド糸、ポリエステル糸、ポリフェニレンサルファイド樹脂糸、改質熱ポリエステル糸、加水分解ポリエステル糸および汚染耐性ポリエステル糸、ポリ(シクロヘキサンジメチレンテレフタレートイソフタレート)糸、および、ポリエーテルエーテルケトン糸の1つである、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項12】
前記CD糸の少なくともいくつかは、ポリアミド糸、ポリエステル糸、ポリフェニレンサルファイド樹脂糸、改質熱ポリエステル糸、加水分解ポリエステル糸および汚染耐性ポリエステル糸、ポリ(シクロヘキサンジメチレンテレフタレートイソフタレート)糸、および、ポリエーテルエーテルケトン糸の1つである、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項13】
前記ファブリックは、平らに織られてもよく、または、エンドレス形態であってもよい、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項14】
前記第1の層および前記第2の層の前記CD糸は、それに対して垂直に積み重ねられた位置にある、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項15】
前記交差対の各MD糸は、前記第1の層および前記第2の層の間に交差するときに少なくとも1つのCD糸上を通る、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項16】
3本の縦糸ビームが使用される、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項17】
4本以上の縦糸ビームが使用される、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項18】
同一CD線に沿った交差の類似糸が反対方向に延在する場合には、前記ファブリックは、ファンシードローを通ってルームに織られ、前記交差パターンは織りパターンリピートの2の倍数である、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項19】
前記対の縦糸バインダは、底部側織りの一体化部分である、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項20】
前記対の縦糸バインダは、底部側織りでバインダとして作用する、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項21】
前記対の縦糸バインダは、少なくとも1つの頂部側MD糸によって分離される、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製紙機のファブリックであって、
幅方向(CD)糸の第1の層および第2の層と、
流れ方向(MD)糸のシステムであって、前記MD糸は、第1のMD糸と第2のMD糸とを有する交差対と、第3のMD糸と第4のMD糸とを有する第2の対と、を含む対にグループ分けされる流れ方向(MD)糸のシステムと、
を具備し、
前記交差対は、前記第1のMD糸および前記第2のMD糸が結合して前記第1の層の各CD糸を織り前記第1の層および前記第2の層の間に交差するように、CD糸の前記第1および第2の層と織り合わされ、
前記対の前記糸は、隣接する対からの類似隣接糸が隣接する対からの非類似隣接糸からのMDセルの長さより長いかまたはより短いMDセルの長さを有するように、整列配置され、
前記第3のMD糸はCD糸の前記第1の層と織り合わされ、前記第4のMD糸はCD糸の前記第2の層と織り合わされる、製紙機のファブリック。
【請求項2】
前記ファブリックは、3層形成ファブリックである、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項3】
CD糸の前記第1の層は前記ファブリックの形成側を形成し、CD糸の前記第2の層は前記ファブリックの着用側を形成する、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項4】
前記交差対は、繻子織りモチーフに配列される、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項5】
前記交差対は、綾織りモチーフに配列される、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項6】
前記第1および第2の層の間にCD糸の第3の層をさらに含む、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項7】
前記ファブリックは、1:1のシュート率を有する、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項8】
前記ファブリックは、2:1のシュート率を有する、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項9】
前記ファブリックは、20ハーネス配列に作られる、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項10】
前記ファブリックは、40ハーネス配列に作られる、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項11】
前記MD糸の少なくともいくつかは、ポリアミド糸、ポリエステル糸、ポリフェニレンサルファイド樹脂糸、改質熱ポリエステル糸、加水分解ポリエステル糸および汚染耐性ポリエステル糸、ポリ(シクロヘキサンジメチレンテレフタレートイソフタレート)糸、および、ポリエーテルエーテルケトン糸の1つである、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項12】
前記CD糸の少なくともいくつかは、ポリアミド糸、ポリエステル糸、ポリフェニレンサルファイド樹脂糸、改質熱ポリエステル糸、加水分解ポリエステル糸および汚染耐性ポリエステル糸、ポリ(シクロヘキサンジメチレンテレフタレートイソフタレート)糸、および、ポリエーテルエーテルケトン糸の1つである、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項13】
前記ファブリックは、平らに織られてもよく、または、エンドレス形態であってもよい、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項14】
前記第1の層および前記第2の層の前記CD糸は、それに対して垂直に積み重ねられた位置にある、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項15】
前記交差対の各MD糸は、前記第1の層および前記第2の層の間に交差するときに少なくとも1つのCD糸上を通る、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項16】
3本の縦糸ビームが使用される、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項17】
4本以上の縦糸ビームが使用される、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項18】
同一CD線に沿った交差の類似糸が反対方向に延在する場合には、前記ファブリックは、ファンシードローを通ってルームに織られ、前記交差パターンは織りパターンリピートの2の倍数である、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項19】
前記対の縦糸バインダは、底部側織りの一体化部分である、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項20】
前記対の縦糸バインダは、底部側織りでバインダとして作用する、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
【請求項21】
前記対の縦糸バインダは、少なくとも1つの頂部側MD糸によって分離される、請求項1に記載の製紙機のファブリック。
請求項22
前記MD糸またはCD糸のうち少なくとも幾本かの断面形状は円形、矩形または非円形である、請求項1に記載の製紙機のファブリック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2006−503999(P2006−503999A)
【公表日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−546799(P2004−546799)
【出願日】平成15年10月7日(2003.10.7)
【国際出願番号】PCT/US2003/031799
【国際公開番号】WO2004/038094
【国際公開日】平成16年5月6日(2004.5.6)
【出願人】(591097414)アルバニー インターナショナル コーポレイション (110)
【氏名又は名称原語表記】ALBANY INTERNATIONAL CORPORATION
【Fターム(参考)】