説明

有害生物用忌避材

【課題】本発明は、樹木や目的箇所に散布、或いは注入して、その場でゲル化させ、有害生物の駆除及び忌避を目的とする有害生物用忌避材を提供する。
【解決手段】本発明の有害生物用忌避材は、散布後、その場でゲル化する様に、常温(30℃以下)で固化する低温固化型カラギーナンを用いて溶液を作製し、木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、クエン酸等の原液を、或いはそれらの希釈液を作製し、前記カラギーナン溶液と混合して、ヤマビル等有害生物用忌避材を形成する。本混合溶液をゲル化する前に目的箇所に散布したり、注入したり、塗布したりして、長期に亘る、有害生物忌避効果を発現させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的の場所で固化する、或いは、目的形状に固化させた、ヤマビル、マツノマダラカミキリ、アルゼンチンアリ、マイマイガ等の有害生物忌避を目的とした環境に優しい有害生物用忌避材に関する。
【背景技術】
【0002】
秋田県秋田市や五城目町では毎年ヤマビルの被害に見舞われ、多数の吸血被害が発生している。その為、市販の虫除けスプレー等によりヤマビルの被害を防止しているが、これら虫除け剤には、ディート(DEET)が使用されており、その駆除に大量に使用すると、この薬剤には低いものの毒性が有る為、生態系に悪影響を与えたり、子供に対しては健康被害がでたりする事も報告されている。又、この様な毒性の為、水源地には使用できない。
【0003】
薬剤問題以外の観点からは、直接ヤマビル被害を受ける林業従事者が快適に作業ができる環境を提供することも、解決すべき喫緊の課題の一つである。これまで林業従事者は、ヤマビル対策として、上述のディートや塩(塩化ナトリウム)を長靴等に吹きつけたり、それらを染み込ませた布を巻いたりして、ヤマビル避けとしてきた。しかしながら、この方法では、雨や沢歩きで流れ去ってしまう為、効果が長続きしない。又、ディートや塩の大量散布は、生態系に悪影響を与えてしまう等の問題があった。
松枯れ問題に関しては、本邦が非常に深刻な状態にあり、こちらも薬剤散布等で対策が取られているが、やはり大きな問題がある。一つは、現在使用されている薬剤が有毒である為、民家の近くでは散布できず、結果としてマツノマダラカミキリの根絶ができない。二つ目は、マツノマダラカミキリ以外の生物も死滅してしまう等、環境に害がある薬剤である為、環境保護団体から、その使用に対して問題を指摘されていることである。
【0004】
アルゼンチンアリは、外来種のアリで、愛知県や広島県等で既に問題化しており、侵入地域の生態系を破壊したり、民家に入り込んで食品を駄目にしたり、人に噛み付いたりする為、大きな問題となりつつあるが、その駆除方法は確立されていない。
しかしながら、本カラギーナンを用いた薬材は、木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、又はクエン酸と組み合わせる為、ナフタリンとパラジクロールベンゼンを除き、全て自然由来であり、使用後は、これら皆、自然環境下で分解する為、非常に環境に優しい薬材である。
ここで言う乳酸は(C3H6O3)、いわゆるヒドロキシ酸の一種で、水、アルコール、エーテルに良く溶け、水溶液が酸性を示す物を指す。
この種の先行技術として、桂皮酸をカラギーナンでゲル化させた食品害虫忌避剤が特許出願されている(特許文献1を参照)。
この公知技術は、桂皮酸を有効成分とし、溶剤として酢酸シンナミル、ゲル化剤としてカラギーナンを用いる食品害虫忌避剤であって、ワックス、インキ等に添加して使用するようにしたものである。
【特許文献1】特開2005−255664号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記先行技術においては、ワックス、インキ等に添加して使用することを前提としており、特殊な溶剤を使うなどの必要があった。
本発明は、カラギーナンと生物忌避剤の混合溶液を草木、果樹、松林等に散布、アリ等の巣穴に注入、或いは、長靴及び衣類等に塗布、珪藻土等の多孔材に注入して散布、更にはゲル化させたものを巻き付ける等して、ヤマビルやマツノマダラカミキリ等の有害生物の侵入を防止すると共に、アリやカシノナガキクイムシ、マイマイガを駆除する、有害生物用忌避材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の有害生物用忌避材は、常温固化し、酸に強いカラギーナンを溶液化し、目的に合わせた濃度に調整した、木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、又はクエン酸等と混合し、ゲル化する前の溶液状態のまま、目的箇所に塗布や注入したり、噴霧器等で散布したりする様にしたものであり、カラギーナン溶液に、木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、クエン酸、唐辛子、からし、ナフタリン、パラジクロールベンゼン、或いはそれらの2種以上の混合物から選択された生物忌避剤を混合したことを特徴とする有害生物用忌避材である。
このことにより、特殊な溶剤を使わなくてもカラギーナンと生物忌避剤の混合溶液を草木、果樹、松林等に散布、アリ等の巣穴に注入、或いは、長靴及び衣類等に塗布、珪藻土等の多孔材に注入して散布、更にはゲル化させたものを巻き付ける等して、ヤマビルやマツノマダラカミキリ等の有害生物の侵入を防止すると共に、アリやカシノナガキクイムシ、マイマイガを駆除する、有害生物用忌避材を提供することができる。
前記したように、ここで言う乳酸は(C3H6O3)、いわゆるヒドロキシ酸の一種で、水、アルコール、エーテルに良く溶け、水溶液が酸性を示す物を指す。
この乳酸は忌避効果が高いばかりでなく、人間にとって不快な臭いが少ないので最も好ましい生物忌避剤である。
【0007】
又、前記カラギーナン溶液は、低温固化型カラギーナンより作製されることを特徴とする請求項1記載の有害生物用忌避材である。
この低温固化型カラギーナンは、常温で固化し易いので自然界において溶液状態のまま、目的箇所に塗布したり、噴霧器等で散布したりしてその場で固化できるという効果がある。
【0008】
又、目的箇所にカリウムイオンを含む溶液を噴霧し、続いて木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、クエン酸、唐辛子、からし、ナフタリン、パラジクロールベンゼン、或いはそれらの2種以上の混合物から選択された生物忌避剤を混合したカラギーナン溶液を散布することにより目的箇所でゲル化させることを特徴とする有害生物用忌避材の使用方法である。
カリウムイオンを含む溶液とカラギーナン溶液とを順次、散布することにより目的箇所で固化させることが更に容易になる。
【0009】
更に、カリウムイオンを含む物質で作製した目的形状の型枠、又は、カリウムイオンを含む高濃度溶液に、木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、クエン酸、唐辛子、からし、ナフタリン、パラジクロールベンゼン、或いはそれらの2種以上の混合物から選択された生物忌避剤を混合したカラギーナン溶液を注入し、ゲル化させた請求項1記載の有害生物用忌避材である。
このことにより、目的に応じた形状の有害生物用忌避材を自由に得ることができるという極めて優れた効果を奏する。
【0010】
前記カラギーナンは、20〜30℃程度の常温でも、ゆっくりと固化し、酸性溶液にも強いカラギーナンである。
中でも、低温固化型カラギーナンは、常温で直ぐに固化せず、暫らく液状のまま保持できるという特徴を有する。
又、いずれのカラギーナンもカリウムイオン溶液に触れると、瞬時にゲル化する。
【0011】
本発明の有害生物用忌避材の使用方法は、目的箇所に塩化カリウムやりん酸二水素カリウムの様なカリウムイオンを含む溶液を噴霧、或いは注入し、続いて木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、クエン酸、唐辛子、からし、ナフタリン、パラジクロールベンゼン等の生物忌避剤を混合したカラギーナン溶液を散布することにより目的箇所でゲル化させる。
必要に応じてカリウムイオン溶液側にも生物忌避剤を添加させることもできるが、カラギーナン側に生物忌避剤を添加した方が化学変化等が生じにくく、徐放効果もあり、安定した生物忌避効果を実現できるので好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の有害生物用忌避材は、低温固化型カラギーナンの溶液に有害生物忌避効果がある、木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、クエン酸液等の溶液を混合した物であり、常温でも30分以上ゲル化せず、液状である為、刷毛等で目的箇所に塗布したり、噴霧器等で噴霧させたりすることができる。それら薬液は、粘性が高い為、付着した場所に留まり、そこでゆっくりとゲル化する為、均一に薬液を散布することができる。
これら薬液はゲル化後、内部からゆっくりと有効成分を放出する為、効果が長続きする。
又、流れ難いことから、従来の液状薬品の様に、直接土壌に染み込み、土中生物に悪影響を与える心配も無い。更に、ゲル化後は雨が降っても流出しない等の効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の有害生物用忌避材の一実施例を以下に説明する。
本発明の有害生物用忌避材の対象生物は、ヤマビル、松枯れ(マツノマダラカミキリ)、アルゼンチンアリ、マイマイガ等の有害生物である。
本発明の特徴は、生物忌避剤の薬液を含んだゲルを作製することにより、その徐放性を活用し、薬液の流出、蒸発、土壌への浸透を防ぐ。
カラギーナンを用いて木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、クエン酸の様な酸性溶液のゲルを作製する。
この木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、クエン酸を添加したゲルに目的に応じて唐辛子、からし、ナフタリン、パラジクロールベンゼン等も入れる。又、必要に応じて樟脳油等の香料も添加する。
【0014】
生物忌避材を現地まで運び、目的箇所でゲル化させる為、低温固化型カラギーナン(カラギーナンの中で最も低い温度でゲル化するタイプ)を用いて液体状で保持する。
カリウムイオンを含む溶液(塩化カリウムやりん酸二水素カリウム等)を先に噴霧し、続いてカラギーナン溶液を散布することにより、目的箇所でゲル化させる。(カラギーナンはカリウムイオンが有るとゲル化が促進され、しかもゲルの固化度が増す。)
本発明の有害生物用忌避材の応用として、塩化カリウムやりん酸二水素カリウム等で型を造り、それにカラギーナン溶液を流し込み、任意の形状に成型する。或いは、塩化カリウムやりん酸二水素カリウム等の高濃度溶液にカラギーナン溶液を注入し、紐状にする。
その他、カラギーナン溶液に種子、珪藻土、ゼオライト、ピートモス等を混合して裸地等に散布し、植生回復を図ることもできる。
【0015】
次に、本発明の有害生物用忌避材の具体例を以下に説明する。
適宜容器に低温固化タイプのカラギーナン粉末12gを200mlの水で加熱しながら溶かす。
沸騰後、30℃程度まで冷まし、市販の木酢液原液200mlと混合する。
前記混合溶液を噴霧器に入れて、目的箇所に散布する。
噴霧後30分程度でゲル化する。
又、更にカラギーナン溶液の濃度を低くしても、カリウムイオン溶液と接触させることによりゲル化させることもできる。
なお、上記混合溶液をとろみが出るまで冷まし、それを刷毛等で目的箇所に塗布しても良い。この場合、溶液は最終的にゲル化するので、不要になった場合は、容易に剥がせ、除去も簡単にできる。
マイマイガに対しては、上記方法で作製したカラギーナン溶液に、乳酸(関東化学社製、鹿1級)を5%になるように添加して、駆除溶液を作製した。本溶液をマイマイガの幼虫の大量発生部に散布したところ、完全に駆除することができた。
【0016】
本発明の有害生物用忌避材は、混合溶液の木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、クエン酸の濃度を植物が枯死しない程度に低くし、それを噴霧器で散布することにより、無農薬農業や松枯れ対策用の有害昆虫忌避剤として使用することができる。
散布された混合溶液がゲル化した後は、忌避成分がゆっくりと放出される為、効果が長続きし、更に、本発明の有害生物用忌避材の構成成分は、ナフタリン、パラジクロールベンゼンを除き、全て天然由来で、自然界で分解される為、大変環境に優しい方法である。
【0017】
無農薬農業の場合は、対象とする木の根元に珪藻土等吸水性素材を予め撒いておくことにより、カラギーナン溶液がそれらに吸着され、土壌への浸透が防がれ、更に効果を長くすることもできる。
なお、高濃度溶液でも、若芽を避けて樹木の幹に散布し付着させれば、薬材の散布回数を減らしても効果を長続きさせることができる。
一方、木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、クエン酸を高濃度に含むカラギーナン溶液を直接雑草に散布すれば、除草効果も発現する。
【0018】
本発明の有害生物用忌避材の対象生物であるヤマビル、マツノマダラカミキリ、アルゼンチンアリ、マイマイガに対しては、図1に示す様にして対処する。
【0019】
1.対ヤマビル及びマイマイガ:(A)低温固化型カラギーナン溶液への必要濃度木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、又はクエン酸を添加し、(B)先に必要濃度に調整した塩化カリウム又はりん酸二水素カリウム溶液を目的箇所へ噴霧し、(C)そこへAの有害生物用忌避剤を添加したカラギーナン溶液を散布しヤマビルやマイマイガを駆除する。
林業従事者、登山者、渓流釣り者用ヤマビル対策:(A)低温固化型カラギーナン溶液への必要濃度木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、又はクエン酸を添加し、(D)塩化カリウム又はりん酸二水素カリウム製の型枠を造り、それにAの有害生物用忌避剤を添加したカラギーナン溶液を流し込み、任意の形状に木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、又はクエン酸含有ゲルを作製する(塩化カリウム又はりん酸二水素カリウムの溶液にAの有害生物用忌避剤を添加したカラギーナン溶液を流し込めば紐状ゲルも作製できる)。例えば、ヤマビル発生地帯での渓流釣り等におけるヤマビル忌避の場合→棒状や紐状に成型した酢酸含有ゲルを作り、それを長靴等に巻き付ける。→長時間水に浸かる様な条件で使用する場合、表面に油等を塗布し、ゲルの軟化を防ぐ。
【0020】
2.対アルゼンチンアリ:(A)低温固化型カラギーナン溶液への必要濃度木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、又はクエン酸を添加し、(B)先に必要濃度に調整した塩化カリウム又はりん酸二水素カリウム溶液を目的箇所へ噴霧或いは注入し、(E)そこへAの有害生物用忌避剤を添加したカラギーナン溶液を注入して巣穴及びその周辺を殲滅する。この方法は、ナラ枯れにも応用可能で、カシノナガキクイムシが穿入した穴に必要な薬液を混合し、注入することもできる。
【0021】
3.対松枯れ(マツノマダラカミキリ):直接木をかじる害虫に対処する為、主に松枯れの原因となっているマツノマダラカミキリ対策の場合、(A)低温固化型カラギーナン溶液への必要濃度木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、又はクエン酸を添加し、(B)先に必要濃度に調整した塩化カリウム又はりん酸二水素カリウム溶液を松の木に噴霧し、(F)唐辛子、からし、ナフタリン、パラジクロールベンゼン等をAのカラギーナン溶液に添加し、(G)Fの有害生物用忌避剤を添加したカラギーナン溶液を松の木に散布し、マツノマダラカミキリを忌避させる。
【0022】
なお、これらの例で、必要濃度とは酢酸を例にとると、対ヤマビルでは3〜50重量%の範囲で選択することができる。
【0023】
本発明の有害生物用忌避材の応用として、図1の右上側に示した流れのようにして植生回復を図る。
植生回復:裸地等へ、(H)必要濃度に調整したりん酸二水素カリウム等溶液を噴霧した後に、(I)種子、珪藻土、ゼオライト、ピートモス等を添加したカラギーナン溶液を散布し、植生回復を図る。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の有害生物忌避材の概要を示す説明図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラギーナン溶液に、木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、クエン酸、唐辛子、からし、ナフタリン、パラジクロールベンゼン、或いはそれらの2種以上の混合物から選択された生物忌避剤を混合したことを特徴とする有害生物用忌避材。
【請求項2】
前記カラギーナン溶液は、低温固化型カラギーナンより作製されることを特徴とする請求項1記載の有害生物用忌避材。
【請求項3】
カリウムイオンを含む物質で作製した目的形状の型枠、又は、カリウムイオンを含む高濃度溶液に、木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、クエン酸、唐辛子、からし、ナフタリン、パラジクロールベンゼン、或いはそれらの2種以上の混合物から選択された生物忌避剤を混合したカラギーナン溶液を注入し、ゲル化させた請求項1記載の有害生物用忌避材。
【請求項4】
目的箇所にカリウムイオンを含む溶液を噴霧し、続いて木酢液、竹酢液、酢酸、乳酸(C3H6O3)及びその化合物、クエン酸、唐辛子、からし、ナフタリン、パラジクロールベンゼン、或いはそれらの2種以上の混合物から選択された生物忌避剤を混合したカラギーナン溶液を散布することにより目的箇所でゲル化させることを特徴とする有害生物用忌避材の使用方法。

【図1】
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【公開番号】特開2009−120608(P2009−120608A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−274978(P2008−274978)
【出願日】平成20年10月25日(2008.10.25)
【出願人】(504409543)国立大学法人秋田大学 (210)
【出願人】(502117778)中央シリカ株式会社 (9)
【出願人】(301016908)
【Fターム(参考)】