説明

有機EL発光装置

【課題】有機ELの発光を利用した有機EL発光装置において、光取り出し効率を向上する。
【解決手段】有機EL発光装置1は、陽極3と、陰極5と、陽極3及び陰極5間の有機層4と、透光性を有する基板2と、を備える。有機層4からの光は、基板2を通して取り出される。基板2は、その一方の面に開口した複数の孔21が形成されている。陽極3及び有機層4は、孔21内に、有機層4が開口側となるように積層されている。これにより、有機層4から出射された光は、有機層4の端部からも基板2中に取り出されて基板2を通して大気中に取り出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機EL)の発光を利用した有機EL発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、有機物を発光させて面光源を得る有機EL素子が知られている。図8は、有機EL素子100の一般的な断面構成を示す。有機EL素子100は、透明な基板102の一方の面上に、透明電極である陽極103、有機層104、及び金属電極である陰極105の各層が、この順に積層されて形成される。陽極103と陰極105の間に通電することによって、陽極103側から有機層104にホールが注入され、陰極105側から電子が注入される。有機層104は、注入されたホールと電子の再結合によって発光する。その光は、陽極103を通して基板102中に取り出され、さらに基板102を通して大気中に取り出される。
【0003】
有機EL素子100の各層の屈折率は、例えばガラスから成る基板102が1.5、ITO(Indium Tin Oxide)から成る陽極103が2.0、アルミ錯体から成る有機層104が1.8であるものとする。このとき、大気の屈折率は1.0であるから、スネルの法則により、光が基板102から大気に入射するときの臨界角は、sin−1(102.5)=42deg(42°)となる。このため、有機層104で発光されて基板102と大気との界面に臨界角42degより小さい入射角で入射する光は、大気中に出射されるが、それ以外の光は、大気との界面で全反射され、有機EL素子100から大気中に取り出すことができない。
【0004】
例えば、矢印L101で示すように、有機層104内の発光点141から出射角40degで出射された光は、入射角40degで有機層104と陽極103との界面に入射し、この界面で屈折して出射角35degで出射する。さらに、入射角35degで陽極103と基板102との界面に入射し、この界面で屈折して出射角50degで出射する。さらに、入射角50degで基板102と大気との界面に入射する。この入射角50degは、臨界角42degよりも大きいため、光が大気との界面で全反射される。すなわち、発光点141から出射角40deg以上で出射された光は、大気中に取り出すことができない。
【0005】
また、図9において、光が陽極103から基板102に入射するときの臨界角は、sin−1(1.5/2.0)=48degであるため、有機層104で発光されて陽極103と基板102との界面に臨界角48deg以上の入射角で入射する光は、その界面で全反射して基板102中に取り出すことができず、従って、大気中にも取り出すことができない。
【0006】
例えば、陽極103及び有機層104の層厚をそれぞれ、150nm、100nmとすると、矢印L102で示すように、有機層104の厚み方向中心の発光点141から出射角56degで出射された光は、入射角56degで有機層104と陽極103との界面に入射し、この界面で屈折して出射角48degで出射する。さらに、入射角48degで陽極103と基板102との界面に入射する。この入射角48degは、その界面における臨界角48degと同じであるので、光が界面で全反射される。
【0007】
陽極103と基板102との界面で全反射された光は、金属から成る陰極105で反射されるため、陽極103及び有機層104内を多重反射して端部方向に導波する。矢印L102で示す例においては、陰極105で反射された光は、再び陰極105で反射されるまでに、厚み方向に(100nm+150nm)×2=500nm、端部方向に654nm伝播している。
【0008】
陽極103及び有機層104内を多重反射する光は、陽極103及び有機層104の材質に吸収されて消衰する。消衰の程度は、減衰率で表され、材質の消衰係数kに依存する。図10は消衰係数kをパラメータとしたときの伝搬距離に対する減衰率を示す。陽極103や有機層104の消衰係数kは、一般に0.01〜0.1程度である。消衰係数k=0.01のときの減衰率を破線で、消衰係数k=0.1のときの減衰率を実線で示す。発光時の光の放射照度をI、材質中の伝搬距離をzとしたときの光の強度をIとすると、ランベルトの法則により、減衰率は、I/I=exp(−αz)となり、光は伝搬距離に対して指数関数的に消衰する。ここでαは、吸収係数であり、波長λの光について、α=4πk/λである。光が多重反射によって、例えば1000nm伝播すると、光の強度は、消衰係数k=0.01のとき発光時の80%に、消衰係数k=0.1のとき発光時の10%になる。これに加え、多重反射する光は、陰極105で反射される際に、10%程度吸収される。このように、端部方向に導波する導波光は、多重反射による伝搬距離の増大によって指数関数的に消衰するので、有機EL素子100の端部から外部に取り出すこともできない。
【0009】
光取り出し効率の向上を図るため、基板中に周囲より屈折率が高い柱状の高屈折率部を設けることによって、基板から大気への光の入射角を小さくして全反射を軽減する有機EL素子が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、基板中に光を透過する光透過孔を設けることによって、光取り出し効率の向上を図った有機EL素子が知られている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、上述したような有機EL素子では、有機層から出射されて基板中に取り出された光に対しては、大気中への光取り出し効率が向上するが、有機層内の発光点からの出射角が一定以上大きい光に対しては、基板中に取り出すことができないため、大気中に取り出すこともできず、光取り出し効率の向上効果が十分ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特許3065458号公報
【特許文献2】特開2003−217824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記問題を解決するものであり、有機ELの発光を利用した有機EL発光装置において、光取り出し効率を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、陽極と、陰極と、前記陽極及び陰極間の有機層と、透光性を有する基板と、を備え、前記有機層からの光が前記基板を通して取り出される有機EL発光装置であって、前記基板は、その一方の面に開口した複数の孔が形成されており、前記陽極及び有機層は、前記孔内に、有機層が開口側となるように積層され、前記陰極は、前記複数の孔内の陽極及び有機層に共通とされ、前記基板の開口面側に形成されているものである。
【0013】
請求項2の発明は、陽極と、陰極と、前記陽極及び陰極間の有機層と、透光性を有する基板と、を備え、前記有機層からの光が前記基板を通して取り出される有機EL発光装置であって、前記基板は、その一方の面に開口した複数の孔が形成されており、前記陽極、有機層及び陰極は、前記孔内に積層されているものである。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の有機EL発光装置において、前記孔は、略円柱形状であるものである。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の有機EL発光装置において、前記孔は、開口側の径が小さい略円錐台形状であるものである。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明によれば、有機層から出射された光は、透明な陽極及び基板を通して大気中に取り出されることに加え、基板に形成された孔内に有機層が積層されていることから、有機層から出射された光は、有機層の端部からも基板中に取り出されて基板を通して大気中に取り出されるので、光取り出し効率が向上する。
【0017】
請求項2の発明によれば、陽極、有機層及び陰極で構成される有機EL素子を基板の孔内に積層したので、この有機EL素子を大気中の水分や酸素から封止する封止層を形成して封止効果を高めることができ、有機EL発光装置の寿命が延伸する。
【0018】
請求項3の発明によれば、孔を略円柱形状とすることによって、径の小さな孔を基板に容易に形成することができ、孔内に積層される有機層の端部方向の幅が縮小される。このため、有機層から出射されて有機層の端部から基板中に取り出される光は、端部までの伝搬中における消衰が低減されるので、光取り出し効率が向上する。
【0019】
請求項4の発明によれば、有機層から出射された光は、有機層等内を多重反射されることなく、有機層の端部から基板中に取り出されると共に、孔が円柱形状の場合よりも大きく基板と大気との界面側に屈折されるので、基板中に取り出された光が大気との界面で全反射されずに大気中に取り出され、光取り出し効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る有機EL発光装置の断面図。
【図2】同装置における基板の平面図。
【図3】同装置における光路の一例を示す断面図。
【図4】同装置における光路の別の例を示す断面図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る有機EL発光装置の断面図。
【図6】同装置における基板の平面図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る有機EL発光装置の断面図。
【図8】一般的な有機EL素子の一例の断面図。
【図9】一般的な有機EL素子の別の例の断面図。
【図10】光の伝搬距離に対する減衰率を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る有機EL発光装置を図1乃至図4を参照して説明する。図1に示されるように、本実施形態の有機EL発光装置1(以下、発光装置という)は、陽極3と、陰極5と、陽極3及び陰極5間の有機層4と、透光性を有する基板2とを備える。基板2は、その一方の面、本例では陰極が形成される面22(以下、開口面22という)に開口した複数の孔21が形成されている。陽極3及び有機層4は、孔21内に、有機層4が開口側となるように積層されている。陰極5は、複数の孔21内に積層された陽極3及び有機層4に共通とされている。基板2の開口面22とは反対側の面23が、有機層4の発光による光が大気中に出射される出射面となる。
【0022】
基板2は、平板状のガラス又はアクリル樹脂等の透光性を有する樹脂から成る。基板2には、マイクロマシニング等の微細加工や又はナノインプリントによって孔21が形成される。ナノインプリントの場合、孔21に対応した形状が刻み込まれた金型が基板2の材料に押し付けられて形状が転写される。
【0023】
この孔21内に陽極3と有機層4がインクジェットにより順に積層される。各層の材料は、例えば、陽極3がITO(Indium Tin Oxide)、有機層4がアルミ錯体(Alq)である。陽極3及び有機層4によって孔21が充填され、基板2の孔21が開口している開口面22において、基板2の面と有機層4の開口側とが略面一とされ、この面にアルミニウム等の金属が蒸着されて陰極5が形成される。屈折率については、例えば基板2が1.5、陽極3が2.0、有機層4が1.8であり、陽極3及び有機層4が、それらよりも屈折率が低い基板2の中に設けられている。なお、孔21内にさらに他の層を積層してもよく、例えば、陽極3と有機層4との間に、アリールアミン類等から成るホール輸送層を積層してもよいし、有機層4と陰極5との間にリチウム錯体等から成る電子注入層を積層してもよい。
【0024】
孔21の径、すなわち陽極3及び有機層4の幅d1は、光の消衰を低減するために、製造可能な範囲でできるだけ小さくすることが好ましい。孔21を略円柱形状とすることによって、径の小さな孔21を基板2に容易に形成することができ、幅d1が縮小される。幅d1は、通常は下限値が約0.1μmである。幅d1の上限値は、光が伝搬する材質の消衰係数kに既存し、減衰率(I/I)0.5を閾値とすると、消衰係数k=0.1では約0.3μm、消衰係数k=0.01では約3μmである(図10参照)。また、孔21の配置間隔d2は、できるだけ密であることが好ましい。
【0025】
図2は基板2を開口面22側から見た構造を示す。なお、図1における基板2の断面は、図2のA−A線断面を示している。基板2には、複数の孔21が格子状に略等間隔に配置される。孔21を互いに隣接する正三角形の頂点の位置に配置してもよい。隣接する孔21間及び、孔21と基板2外縁との間に溝部24が形成される。この溝部24は、各孔21内の陽極3と導通する陽極配線を形成するためのものである。この陽極配線は、例えばITOから成り、陽極3と共にインクジェットにより溝部24に形成され、発光装置1の電源(図示せず)のプラス側に接続される。電源のマイナス側には陰極5が接続される。
【0026】
上記のように構成された発光装置1の発光について図3及び図4を参照して説明する。発光装置1は、陽極3と陰極5間に通電されることによって、有機層4が発光する。有機層4から出射された光は、透明な陽極3及び基板2を通して大気中に取り出される。これに加え、有機層4から出射された光が、有機層4の端部42からも基板2中に取り出され、基板2から大気中に取り出される。金属から成る陰極5は、有機層4からの光を出射面23側に反射する。
【0027】
図3の矢印L1で示すように、有機層4内の発光点41から例えば出射角θ=40degで出射された光は、有機層4の端部42と基板2との界面に入射角θ=50deg(90deg−θ)で入射する。この入射角θは、その界面の臨界角56deg(sin−1(1.5/1.8))よりも小さいため、この界面で屈折して出射角θ=56degで基板2中に取り出される。基板2中に取り出された光は、基板2と大気との界面に入射角θ=34degで入射する。この入射角θは、その界面の臨界角42deg(sin−1(1.0/1.5))よりも小さいため、この界面で屈折して出射角θ=57degで大気中に出射される。なお、有機層4内で発光され、有機層4の端部42と基板2との界面を臨界角56deg以上の入射角で入射する光は、その界面で全反射され、陽極3及び基板2を通して大気中に取り出される。
【0028】
前述した図8に示される一般的な有機EL素子100においては、有機層104内の発光点141から出射角40degで出射された光は、基板102と大気との界面で全反射されて大気中に取り出すことができない。これに対し、本実施形態の発光装置1においては、有機層4が、基板2に形成された孔21内にあるので、同じ出射角40degで有機層4から出射された光は、有機層4の端部42から基板2中に取り出され、基板2と大気との界面で全反射されずに大気中に取り出される。このため、発光装置1の光取り出し効率が向上する。
【0029】
図4の矢印L2で示すように、発光点41から例えば出射角θ=56degで出射された光は、有機層4の端部42と基板2との界面を入射角θ=34deg(90deg−56deg)、出射角θ=42degで基板2中に取り出される。
【0030】
前述した図9に示される一般的な有機EL素子100においては、有機層104内の発光点141から出射角56degで出射された光は、陽極103と基板102との界面で全反射されて、陽極103及び有機層104内を多重反射して消衰するため、基板102中に取り出すことができない。これに対し、本実施形態の発光装置1においては、有機層4が、基板2に形成された孔21内にあるので、同じ出射角θ=56degで有機層4から出射された光は、有機層4等内を多重反射されることなく、有機層4の端部42から基板2中に取り出される。
【0031】
基板2中に取り出された光は、基板2と大気との界面に入射し、このときの入射角θが、その界面での臨界角48deg以上であれば全反射される。通常、入手可能な材料によれば、有機層4よりも基板2の方が屈折率が小さい。このため、有機層4の端部42から基板2中に取り出された光は、基板2と大気との界面側、すなわち出射面23側に屈折され、大気との界面への入射角が小さくなって、大気中に取り出すことが容易となり、例えば、基板2の出射面23を粗面化したり、出射面23に凸レンズをアレイ状に配列する等によって大気中に取り出すことができる。これにより、発光装置1の光取り出し効率を向上することができる。
【0032】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る発光装置を図5及び図6を参照して説明する。図5に示されるように、本実施形態の発光装置10は、基板2、陽極3及び有機層4は、第1の実施形態と同様の構成を有し、陰極5aが孔21内に積層されている点が異なる。各々の孔21内に積層された陽極3、有機層4及び陰極5aが、個別の有機EL素子を構成している。基板2の孔21が開口している開口面22において、基板2の面と陰極5aの開口側とが略面一とされ、この面にエポキシ樹脂等の封止樹脂の塗布又はSiO等の封止材のスパッタリング等によって封止層6が形成される。
【0033】
図6は基板2を開口面22側から見た構造を示す。なお、図5における基板2の断面は、図6のB−B線断面を示している。本実施形態では、陽極配線用の溝部24と交差する方向に、各孔21内の陰極5aと導通する陰極配線用の溝部25が形成されている。陰極配線用の溝部25の深さは、陽極配線用の溝部24よりも浅く、陰極5aの層厚と略同じとされる。この陰極配線は、例えばアルミニウムから成り、陰極5aと共に蒸着により溝部25に形成される。
【0034】
このように、陽極3、有機層4及び陰極5aで構成される有機EL素子を基板の孔21内に積層したので、この有機EL素子を大気中の水分や酸素から封止する封止層6を形成して封止効果を高めることができ、発光装置1の寿命が延伸する。
【0035】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る発光装置を図7を参照して説明する。本実施形態の発光装置11は、第1の実施形態と同様の構成を有し、孔21bを、略円柱形状に替えて、開口側の径が小さい略円錐台形状とした。孔21bは、マイクロマシニング等の微細加工により基板2bに形成される。陽極3b及び有機層4bが孔21b内にインクジェットにより積層される。
【0036】
孔21bの側面と開口面22との成す角度が110deg(直角+20deg)である場合を例に説明すると、矢印L3で示すように、発光点41bから出射角θ=56degで出射された光は、有機層4bの端部42bと基板2との界面を入射角θ=54deg(90deg−θ+20deg)、出射角θ=76degで基板2b中に取り出され、基板2bと大気との界面に入射角θ=14degで入射する。この入射角θは、その界面における臨界角48degよりも小さいので、光が界面で全反射されず、出射角θ=21degで大気中に取り出される。
【0037】
このように、有機層4bから出射された光は、有機層4b等内を多重反射されることなく、有機層4bの端部42bから基板2b中に取り出されると共に、孔が円柱形状の場合よりも大きく基板2bと大気との界面側に屈折されるので、基板2b中に取り出された光が大気との界面で全反射されずに大気中に取り出され、発光装置11の光取り出し効率が向上する。
【0038】
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限られず、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、第2の実施形態において、基板2の孔を略円錐台形状としてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1、10、11 有機EL発光装置
2、2b 基板
21、21b 孔
3、3b 陽極
4、4b 有機層
5、5a 陰極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
陽極と、陰極と、前記陽極及び陰極間の有機層と、透光性を有する基板と、を備え、前記有機層からの光が前記基板を通して取り出される有機EL発光装置であって、
前記基板は、その一方の面に開口した複数の孔が形成されており、
前記陽極及び有機層は、前記孔内に、有機層が開口側となるように積層され、
前記陰極は、前記複数の孔内の陽極及び有機層に共通とされ、前記基板の開口面側に形成されていることを特徴とする有機EL発光装置。
【請求項2】
陽極と、陰極と、前記陽極及び陰極間の有機層と、透光性を有する基板と、を備え、前記有機層からの光が前記基板を通して取り出される有機EL発光装置であって、
前記基板は、その一方の面に開口した複数の孔が形成されており、
前記陽極、有機層及び陰極は、前記孔内に積層されていることを特徴とする有機EL発光装置。
【請求項3】
前記孔は、略円柱形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機EL発光装置。
【請求項4】
前記孔は、開口側の径が小さい略円錐台形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機EL発光装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate