説明

杉樹皮を主とした健康飲料食品

【課題】介護施設等に於ける排泄物の臭いを軽減する方法について研究をした結果杉樹皮粉末を煮沸してテルペン類やセスキテルペン類と言う成分を飲用することにより、排泄物の臭いが軽減できることが判明した。
しかし強いニガリ味の為、継続的飲用が困難と判断しまろやかな味にする為の方法の解決が必要となった。
【解決手段】杉樹皮粉末にササの葉を混錬し煮沸したエキス成分液を水にて数倍に希釈して飲用する方法を見出した。その結果、ニガリ味が無くなりまろやかな味の飲料水ができた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【背景技術】
【0001】
杉の樹皮にはテルペン類やセスキテルペン類という成分が豊富に含まれており、独特の木香が得られ、又消臭作用、抗菌作用が確認されている。然るに発明者らは杉の樹皮を水と煮沸した抽出液を飲用した結果、人・動物の排泄物等の臭いは軽減され、又、社団法人秋田県食品衛生協会での製品検査結果より健康飲料として可能性を得たが、ニガリ状態が強く、継続的に飲用する為ニガリ状態の改善に取り組んだ。
特開平09−140360によると、杉の樹皮と木炭を水によって沸騰させ杉抽出液を精製し、ニガリを中和させる方法が出願されているが、本発明者らは木炭等を使用せず、ササの葉にふくまれる成分アンソッコウ酸、葉緑素等と、ビタミンC、K、B1、B2、カルシウム、はと麦に含まれる豊富なタンパク質、アミノ酸等の相互反応効果によりニガリ状態が無くなり、まろやかな味の継続的に飲用可能な健康飲料が得られた。
【0002】
【特許文献1】特許第3670623号公報
【特許文献2】特開2006−345724公報
【特許文献3】特開平09−140360公報
【文献4】
山野草カラー百科 主婦の友社S−58−4−15発行
【発明の表示】

【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は介護施設等に於ける排泄物処理に於ける臭いを軽減できないか?と言う事をお聞きし、発明者は秋田特産の杉樹皮に存在するテルペン類やセスキテルペン類という成分が、消臭、殺菌効果があることを知り、飲用してみてはと試みた。その結果は臭いは軽減されることを確認したがニガリ味が強いため継続的飲用が困難と判断し、まろやかな味にするための研究へ移行した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため、本願発明者らは鋭意研究を重ねた結果、杉樹皮にササの葉を混錬し、煮沸した液を水にて、数倍に希釈して飲用した結果ニガリ味がほとんど感じなくなり、且つ排泄物の臭いは軽減されていることが判明した。すなわち、本発明によれば、杉の樹皮に有効成分として含有するテルペン類やセスキテルペン類という成分が人・動物の排泄物の臭いを軽減させ、ササの葉に含まれるアンソッコウ酸、葉緑素成分により、ニガリ味を中和させるものと考えられる。さらに、はと麦、麦茶の投入により、さらにまろやかな味で飲みやすい健康飲料が提供される。
【発明の効果】
【0005】
本発明の杉樹皮に含まれるテルペン類や、セスキテルペン類という成分の消臭、殺菌効果により、人や動物の排泄物の臭いが軽減される。また、ササの葉、はと麦、麦茶を混練することで、ニガリ味をまろやかな味にして、飲用しやすい健康飲料水が完成した。これにより介護に当たる人達にとって又される人たちにも快適な状況を提供できる事と言える。又動物にとっては種別にもよるが臭いの強さが軽減されることは飼い主にとっても快適な居住空間を得られる。さらに現在秋田特産である杉材加工、工程で出ている杉樹皮を産業廃棄物として処理している現状を有効活用する事となり貴重な資源の有効活用となる。ササの葉も秋田の山々に自生しているものであり地域経済の発展の一助にもなり得るものと考えられる。
【実施例】
【0006】
杉樹皮粉末50gササの葉30gどくだみ20gはと麦20gほうじ茶20g松の葉20gの重量比にて調合し、水4lを加え一時間煮沸してエキスを抽出する。
【0007】
この健康飲料を飲む場合には、10倍程度に薄めて飲む。この健康飲料を10倍に薄めて20人に飲んでもらったが、全ての人が杉樹皮エキスの苦味を感じなかった。また、全ての人が排便の臭いが軽減された事が報告されている。
【実施テスト結果】

【0008】
尚、上記実施例においては杉樹皮粉末を50gササの葉30gどくだみ20gはと麦20gほうじ茶20gを調合したが、杉樹皮粉末25g〜50gササの葉30g〜60gどくだみ20g〜50gはと麦10g〜50gほうじ茶1g〜50g松の葉1g〜50gの範囲であっても良い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
杉樹皮、ササの葉、はと麦の全てが粉末状にて調合されていることを特徴とする健康粉末食品。
【請求項2】
請求項1の健康粉末食品は杉樹皮50g、ササの葉30g、はと麦20gの重量比にて調合されていることを特徴とする健康粉末食品。
【請求項3】
請求項1、2の健康粉末食品を水4lにて煮沸して得た抽出液を水にて5倍に希釈して飲用することを特徴とする健康飲料。

【公開番号】特開2009−118837(P2009−118837A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−322608(P2007−322608)
【出願日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(507277251)ブニテック株式会社 (2)
【Fターム(参考)】