説明

杭打抜機チャックのブレーキ装置

【課題】 振動杭打抜機用のチャック回転機構に設けられているブレーキ装置を改良して、強い振動を受けても早期に損耗する虞れを無くし、かつ、小形軽量化する。
【解決手段】 (A)は模式的な平面図であって、回転軸4bにはチャック(図外)が連設されている。該回転軸4bに固着されたブレーキ胴11の周囲を約3等分する位置に、1個の可動シュー12と、2個の固定シュー14とを配設する。上記可動シューはブレーキシリンダ13で駆動され、ブレーキ胴11に対して前進・押圧したり後退・離間したりする。前記固定シュー14は、図外のケースに対して固定的に配置されている。前記ブレーキ胴は、(B),(C)に示すごとく、その周囲にリング溝状のブレーキ溝(15a,18a)が設けられ、可動シューと固定シューとに対応している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通常の使用状態において垂直な軸の周りに回転し得るように支持されているチャックの回転を制動するブレーキ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図2は、杭を把持する部材であるチャックを垂直軸周りに回転させることの必要性を説明するための平面図である。
図2(A)は多数の杭1を列設した状態を模式的に描いてある。
各杭には、それぞれ1対の継手1aが設けられていて、隣接する杭相互の継手を組み合わせて打設される。
この図のように、多数の杭を並べて継手同志を組み合わせるには、(隣接する杭1同志が、その凹凸の向きを異にしていることに留意されたい)これらの杭を把持しているチャック(図外)を垂直軸周りに180度回動せしめ得ることが望ましい。
さらに、図2(B)の場合にはチャックを回動操作することの必要性が大きい。
例えば施工区域の周囲に杭打ちの計画ライン2が設けられている場合、矢印a方向に杭を並べて打設してゆき、曲り角bに達すると方向変換して矢印cのように打ち進む。
そして、地点dに到達すると矢印e方向に方向変換する。
このような場合、単に杭の向きを揃えるというだけでなく、積極的に杭の姿勢(垂直軸周りの回転角)を制御しなければならないので、杭を把持するチャックの回動・制動を操作する必要が有る。
【0003】
図3は、チャックの回動・制動操作を行なう装置の公知例を示す垂直断面図である。
起振機3に対し、回転機構5を介してチャック4が回転可能に装着されている。4aはチャックの把持爪であって、杭1を挟持する。
チャック4の回転軸4bはケース5aに対し、ベアリングBによってZ−Z軸周りの回転自在に支持されている。前記のZ軸は、通常の使用状態では垂直である。
前記回転軸4bに、スプライン8を介してドリブン歯車7が装着され、ドライブ歯車9を介して駆動モータMで回転駆動される。
上記駆動モータMはCPU(中央制御機構)から制御信号βを与えられて正,逆転する。
符号Jを付して示したのはジャイロ機構であって、ケース5aに対しスプリング10によって支持され、前記CPUに検出信号αを送る。
【0004】
図3について以上に説明した回転機構5に、ブレーキ機構6が設けられている。
前記チャックの回転軸4bに、ブレーキ胴6aが一体的に固着されていて、その両側に固定シュー6bと、可動シュー6cとが対向して配置されている。
前記固定シュー6bはケース5aに対して固定的に設置されており、可動シュー6cはブレーキレバー6dを介してブレーキシリンダ6eにより前後進駆動される。
該可動シュー6cは、前進せしめられるとブレーキ胴6aに圧接して、その回転を制動し、後退せしめられるとブレーキ胴6aから離間して制動を解除する。
前記ブレーキレバー6dは、制御弁Vを介して油圧源に接続されており、該制御弁VはCPUから制御信号γを与えられて作動する。
【0005】
図4は、前記と異なる従来例のチャック回動・制動装置の要部を示す平面図である。
回転軸4bにブレーキ胴6aが同心に固着されている。このブレーキ胴6aを両側から挟むように固定シュー6bと可動シュー6cとが配置されていて、該可動シュー6cはブレーキシリンダ6eによって制動・解除の駆動力を与えられる。
ドリブン歯車7は回転軸4bに装着されるとともにドライブ歯車9と噛合している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】 特開2006−307613号公報
【特許文献2】 特開平09−158183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のチャック用旋回ブレーキ装置は重量が大きい上に耐久性が不充分であった。
これらの問題は個別に存在するのではなく、相互に関連している。例えば重量を無視して巨大で頑丈なブレーキ装置を作れば耐久性は改善されるし、耐久性を無視すれば軽量に構成することもできる。
しかし、実用性を有する範囲内で、軽量で耐久性を有するチャック用の旋回ブレーキは未だ開発されていない。
本発明は上述の事情に鑑みて為されたものであって、その目的は、小形軽量、低コストで、耐久性に優れたチャック用のブレーキ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、チャック用の旋回ブレーキに関する技術的問題を総合的に考究した結果、ブレーキの基本的構造に起因するブレーキ効率の悪さと、ブレーキが受ける振動の影響とに着目した。
図4参照、大形部材である固定シュー6bと可動シュー6cとによってブレーキ胴6aを挟みつけても、該ブレーキ胴の全周には摩擦力が作用せず、鎖線で囲んで示したf部付近とg部付近とだけにしか有効な摩擦力が動かない。こうした効率の悪さが、固定シュー6bや可動シュー6cの形状、重量を徒に大きくしている。
【0009】
図3参照、起振機3で発生した振動エネルギーは、ブレーキ機構6を伝動してチャック4に与えられ、把持した杭1を振動させて地盤(図外)の中へ貫入させる。
ブレーキ機構6は、単にチャック4のZ軸周り回転を制動するだけでなく、杭打抜き用振動エネルギーの全量を伝達するという重い負荷を、必然的に担わされている。
木発明が前記の目的(小形・耐久)を達成するための手段に関する基本的な理念は、ブレーキ効率を向上させることであり、併せて、振動方向の耐荷重性向上である。
(注)振動杭打抜機用チャックに与えられる振動の方向は「把持すべき杭の長手方向」であり、チャック軸方向に相当する。また、通常の作業状態では垂直方向であって、ブレーキシューの押圧方向に対して直角である。
【0010】
上述の原理に基づいて、請求項1の発明に係る杭打抜機用チャックのブレーキ装置は、
振動杭打抜機の起振機に対して回転可能に装着されたチャックの回転を阻止するブレーキ装置において、
チャックの回転軸に対して円板状のブレーキ胴が装着されていて、
上記円板状ブレーキ胴の外周を三つに区分する位置に、1個の可動シューと2個の固定シューとが配置されていて、
前記の可動シューは、駆動手段によってブレーキ胴に押圧されたり、押圧力を解除されたりする構造であり、
前記の固定シューはブレーキ胴に対する押圧駆動手段を備えていないことを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明に係る杭打抜機用チャックのブレーキ装置は、前記請求項1の構成要件に加えて(図1(A),(B)参照)、
前記のブレーキ胴が、その外周面にリング溝を有しており、
該ブレーキ胴の回転中心線を含む面による断面形状の外周部が、外側に向けて凹なる輪郭を有するとともに、この外周部に対向する可動シュー及び固定シューが、前記の凹なる輪郭に対応する凸形部分を有していることを特徴とする。
また、請求項3の発明に係る杭打抜機用チャックのブレーキ装置は、前記請求項2の構成要件に加えて(図1(B),(C)参照)、前記ブレーキ胴断面形状外周部の凹なる輪郭が、
円弧、若しくは鈍角の折線、又はこれらの組合せから成っていて、
鈍角や直角を含んでいないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明を適用すると、従来例に比して著しく小形のブレーキシューを3個設けるだけで、従来例において2箇所であった有効摩擦箇所(図4におけるf部及びg部)を3箇所に増やすことができる。
その結果、装置全体が小形軽量化し、しかも摩擦箇所の増加によって振動伝達容量が増大して耐久性が向上する。
その上、1個の可動シューをブレーキ胴に向けて押圧することによって、該1個の可動シュー及び2個の固定シューの計3個のシューが均等な押圧力を受ける。
3箇所締付のブレーキ装置は他にも例が有るが、本請求項1の発明においては、2個を固定シューにしてもチャック回転軸に与える偏荷重が許容範囲内に収まり、チャック軸を支承しているベアリングの耐久性に悪影響を及ぼす虞れが無いという知見に基づいて、従来では想到し得なかった構成(1点駆動・3点挟圧)を採用し、従来技術では達成し得なかった小形・耐久性という効果を奏したものである。
請求項4の発明においても、前記請求項1の発明と同様の作用,効果が得られる。
【0013】
請求項2の発明を適用すると、ブレーキ胴の外周部に形成される摩擦面が、チャック回転軸の中心線と同心の円柱面だけでなく、該中心線に対して傾斜角を有する摩擦面が形成される。
そして、この傾斜を有する摩擦面は楔の原理によって摩擦面の圧力を増加させるとともに、この傾斜摩擦面によって振動を伝達する。
このため、ブレーキ機構による振動の伝達が、単純な摩擦力のみでなく、相互に当接する部材(ブレーキ胴とブレーキシュー)の面圧によって分担されるので、耐振負荷性能が著しく改善される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】 本発明の1実施形態を示し、(A)は模式的な断面平面図、(B)及び(C)は、それぞれ互いに異なる実施形態の模式的な断面側面図である。
【図2】 杭打ち工事を説明するために示したもので、(A)は多数の杭を列設した状態の平面図、(B)は計画ラインに沿った杭打ち工事のイメージ図である。
【図3】 チャックの回転手段およびブレーキ手段の公知例を説明するための断面側面図である。
【図4】 チャック用ブレーキの公知例を示す要部平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1(A)は本発明の実施形態を示し、要部を抽出して描いた模式的な平面図である。
チャックの回転軸4bにブレーキ胴11が固着されている。
前記ブレーキ胴の外周を約3等分して、1個の可動シュー12と2個の固定シュー14とを配設する。
その結果、計3個のシューがブレーキ胴の中心Oを見込む角は約120度になる。ただし本発明を実施する際、前記の3等分は厳密に等分しなくても良く、概要的に3等分すれば足りる。従って、ブレーキ胴の中心Oを見込む角は、120度・120度・120度でなくても良く、例えば100度・100度・160度であっても良く、また例えば140度・140度・80度であっても良い。
望ましくは、ブレーキ胴11の中心と可動シュー12とを結ぶ線X−Xに関して、2個の固定シュー14を対称に配置する。
【0016】
図1(A)に示した線X−Xは、可動シュー12の中心線とブレーキ胴11の中心とを含む直線である。
該可動シューはブレーキシリンダ13によって駆動され、ブレーキ胴に接近せしめて押圧されたり、該ブレーキ胴から離れる方向に後退せしめられたりするようになっている。
本図1(A)は模式化して描いてあるので、可動シュー12がブレーキシリンダ13のピストンロッドに直結された形になっているが、本発明を実施する場合、可動シューとブレーキシリンダとの間にレバー部材を介装することもできる(レバー部材を介装した実施形態の図示は省略するが、従来例を描いた図3におけるブレーキレバー6dと類似の部材である)。
2個の固定シュー14は、それぞれケース部材(図示省略)に対して固定されていて、ブレーキシリンダを備えていない。
【0017】
図1(A)のX−O−χ断面を図1(B)に示す。
ブレーキ胴15は円板状をなしており、この図1(B)は該ブレーキ胴の回転中心線を含む面による断面図である。
前記ブレーキ胴の外周部は、外側に向けて凹なる輪郭形状を有しており、可動シュー16及び固定シュー17は、前記の凹なる形状に対応する凸なる形状を有している。
本発明において「対応する形状」とは、この図1(A)における角形ブレーキ溝15aと可動シュー16との対偶のように「溝に対し、該溝を鋳型として形成されたシューの形状を」いう。
【0018】
前記図1(B)と異なる実施形態を図1(C)に示す。前記角形ブレーキ溝15aの断面形状が凹型の台形に類似していたのに比して、円弧形ブレーキ溝18aの断面形状は凹形円弧を有している。可動シュー19は、該円弧形ブレーキ溝を鋳型として形成されたと同様の凸面を有している(円弧形ブレーキ溝に対応する凸形部を有している)。
本発明を実施する場合、溝の形状は任意に設定することができるが、例えば通常の三角溝と三角シューとのように鋭角をなす面を形成することは避けた方が良い。その理由は応力の集中を生じさせないためである。
こうした考察から、溝の断面形状は、凹なる曲線、若しくは鈍角を為す折線(鈍角に接する2本の線分)、又は、これらの組合せであることが望ましい。
一般的な機械設計技術として鋭角を避けるべきことは周知であるが、本発明におけるブレーキ胴は、シューとの間で、上下方向の激しい振動を伝動しなければならない部材であるから、一般常識とは異なる次元の知見に基づいて、鋭いV字溝を禁忌するのである。直角のV字溝も好ましくない。
【0019】
図1(B)において可動シュー16は、Z軸方向の激しい振動を与えられ、この振動をブレーキ胴に伝える。この伝動を「Z軸と平行な面の摩擦力」のみに頼っていては、ブレーキ面が過熱して早期に損耗する。
本実施形態のように、可動シュー16とブレーキ溝15aとが、Z軸に対して傾斜した面で当接することによって、前記の激しい振動が摩擦のみでなく面圧によっても伝えられるので、耐久性が向上する。
図1(C)のように湾曲面で当接しても、前記と同様に原理によって面圧で伝動され、同様の作用・効果(耐久性向上)が得られる。
【0020】
図1(A)参照、図外のチャックを回転させる際はブレーキを解除する。すなわち、ブレーキシリンダ13を収縮せしめて、可動シュー12を後退させる。これにより、可動シュー12はブレーキ胴11から離れて、微小な間隙を生じる。
こうしたブレーキ解除状態において、固定シュー14とブレーキ胴14との間にも微小な間隙が形成されている。
前記の微小な間隙は、軽く擦れ合う程度であっても良い。そもそもチャックの回転は、図2を参照して先に説明したように180度、又はそれ未満の回動であり、回動の頻度が少ない上に回動速度も緩慢である。従って大きいクリアランスを必要としない。
ブレーキ解除時の摩擦面間隔が小さいことは、後述するブレーキ作動時におけるブレーキ胴の偏心と関連するので御記憶願いたい。
【0021】
ブレーキシリンダ13を伸長させて可動シュー12をブレーキ胴11に圧しつけると、該ブレーキ胴11を支持している回転軸4bが僅かに偏心せしめられて、ブレーキ胴11も偏心し、図の左方へ移動して固定シュー14に圧しつけられる。
その結果、ブレーキ胴11は周囲の3箇所から押圧力を受ける。これら3箇所の押圧力の方向は、いずれも中心点Oを通り、3つの力の釣り合いによって静止する。同時に、3個のシュー(1個の可動シュー12と2個の固定シュー14)は、ブレーキ胴11に圧接して、その回転を制動する。
【0022】
上述の制動作用において、ブレーキ胴11及び図外のチャックの回転軸4bが偏心せしめられる。しかし、先に述べたようにブレーキ胴11と固定シュー14との間隙が微小であるから、この微小間隙に因る偏心は、該チャック回転軸4bを収縮しているベアリングに悪影響を及ぼす虞れが無い(チャック及びベアリングは図1に描かれていないが、公知例を描いた図3におけるチャック4及び回転軸4b、並びにベアリングBを参照されたい)。
本発明を実施する際、ブレーキ解除状態におけるブレーキ胴11と固定シュー14との間隙寸法を微小に設定する。この場合の微小とは、チャックの回転軸を支承しているベアリングの許容変位量よりも小さい値を意味する。
【0023】
以上に述べたように、図1(A)に示した実施形態(請求項1に対応)においては、
ブレーキ胴11の周囲を3等分して1個の可動シュー12と2個の固定シュー14とを配設することにより、ブレーキ装置の小形,軽量,低コスト化を達成し、かつ耐久性を向上せしめたが、同様の原理に基づいて次のように構成しても同様の作用,効果が得られる(以下の構成は図1(A)の変形例として理解することもできる)。
図1(A)においては、ブレーキ胴11の周囲に、角θの区域内に位置せしめて2個の固定シュー14を配設した。図示を省略するが、この角θの区域内に3個若しくはそれ以上の固定シューを配設することもできる。ただし、この場合、θは180度以内であることを要する。
そして、上記の180度区域以外の箇所に、1個若しくはそれ以上の可動シュー12を配設する(この構成は請求項4に対応する)。
【符号の説明】
【0024】
1…杭
1a…継手
3…起振機
4…チャック
4b…回転軸
5…回転機構
5a…ケース
6…ブレーキ機構
6a…ブレーキ胴
6b…固定シュー
6c…可動シュー
6d…ブレーキレバー
6e…ブレーキシリンダ
7…ドリブン(受動)歯車
8…スプライン
9…ドライブ(駆動)歯車
10…スプリング
11…ブレーキ胴
12…可動シュー
13…ブレーキシリンダ
14…固定シュー
15…ブレーキ胴
16…可動シュー
17…固定シュー
18…ブレーキ胴
19…可動シュー
20…固定シュー
f.g…有効な摩擦区域
J…ジャイロ機構
M…駆動モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動杭打抜機の起振機に対して回転可能に装着されたチャックの回転を阻止するブレーキ装置において、
チャックの回転軸に対して円板状のブレーキ胴が装着されていて、
上記円板状ブレーキ胴の外周を三つに区分する位置に、1個の可動シューと2個の固定シューとが配置されていて、
前記の可動シューは、駆動手段によってブレーキ胴に押圧されたり、押圧力を解除されたりする構造であり、
前記の固定シューはブレーキ胴に対する押圧駆動手段を備えていないことを特徴とする杭打抜機チャックのブレーキ装置。
【請求項2】
前記のブレーキ胴が、その外周面にリング溝を有しており、
該ブレーキ胴の回転中心線を含む面による断面形状の外周部が、外側に向けて凹なる輪郭を有するとともに、この外周部に対向する可動シュー及び固定シューが、前記の凹なる輪郭に対応する凸形部分を有していることを特徴とする、請求項1に記載した杭打抜機チャックのブレーキ装置。
【請求項3】
前記ブレーキ胴断面形状外周部の凹なる輪郭が、
円弧、若しくは鈍角の折線、又はこれらの組合せから成っていて、
鋭角や直角を含んでいないことを特徴とする、請求項2に記載した杭打抜機チャックのブレーキ装置。
【請求項4】
振動杭打抜機の起振機に対して回転可能に装着されたチャックの回転を阻止するブレーキ装置において、
チャックの回転軸に対して円板状のブレーキ胴が装着されていて、
上記円板状ブレーキ胴の周囲の半分以内の区域に複数個の固定シューが配置されるとともに、前記ブレーキ胴の周囲の半分以外の区域に、1個若しくは複数個の可動シューが配置されていて、
前記の可動シューは、駆動手段によってブレーキ胴に押圧されたり、押圧力を解除されたりする構造であり、
前記の固定シューはブレーキ胴に対する押圧駆動手段を備えていないことを特徴とする杭打抜機チャックのブレーキ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2011−12528(P2011−12528A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−173666(P2009−173666)
【出願日】平成21年7月3日(2009.7.3)
【出願人】(391002122)調和工業株式会社 (43)
【Fターム(参考)】