松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖
【課題】 杖および腰掛として機能する以外に、松葉杖として、さらにはキャリアや歩行の補助器具として機能する杖を提案する。
【解決手段】 先端に石突き4が着脱自在に取り付けられた軸5と軸5を一方から引き出し自在に収納可能な筒6と筒6の他方側に突設された雄ねじ8とからなる下部脚と、先端に把持部11が垂直方向T字状に着脱自在に取り付けられた軸12と軸12を一方から引き出し自在に収納可能な筒13と筒13の他方側に突設された雄ねじ15とからなる上部脚と、下部脚の筒6および上部脚の筒13がそれぞれ挿入される収納部2,3が挿入方向を反対にして備えるとともに収納部2,3の奥にそれぞれ雄ねじ8,15が螺着される雌ねじ穴9,10を備え、片面の両端にそれぞれ前記下部脚および上部脚の雄ねじ8,15が螺着可能な脚取り付け座18,19を備えた本体1とを備える。
【解決手段】 先端に石突き4が着脱自在に取り付けられた軸5と軸5を一方から引き出し自在に収納可能な筒6と筒6の他方側に突設された雄ねじ8とからなる下部脚と、先端に把持部11が垂直方向T字状に着脱自在に取り付けられた軸12と軸12を一方から引き出し自在に収納可能な筒13と筒13の他方側に突設された雄ねじ15とからなる上部脚と、下部脚の筒6および上部脚の筒13がそれぞれ挿入される収納部2,3が挿入方向を反対にして備えるとともに収納部2,3の奥にそれぞれ雄ねじ8,15が螺着される雌ねじ穴9,10を備え、片面の両端にそれぞれ前記下部脚および上部脚の雄ねじ8,15が螺着可能な脚取り付け座18,19を備えた本体1とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖に関し、詳しくは複数の部品から構成される杖であって、それらの部品を組み合わせることで杖として、または松葉杖として、さらには腰掛として、またさらには荷物運搬の補助をするキャリアや歩行時の補助器具として使用することのできる杖に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、歩行時に使用する杖でありながらも、椅子として使用できるものが多数提案されている。例えば、特許文献1に記載の「チェア兼用ステッキ」がある。これは軸の途中に折り畳み可能な腰掛け板を取り付けたものである。また、特許文献2に記載の「2脚式腰掛け付きステッキ」がある。これは2本の脚をX字状に開閉自在に連結しておき、その2本の脚を開いたところに座部材を倒して腰掛け可能にしたものである。さらには、特許文献3に記載の「椅子に変えることのできる杖」がある。これはT字形をした杖本体の下部に折り畳むと嵩張ることのない椅子部材を保持するようにしたものである。
【特許文献1】特開2001−299421号公報
【特許文献2】特開2004−121771号公報
【特許文献3】特開2004−242967号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した杖は、杖として機能する以外に椅子としても使用できるため重宝である。しかしながら、さらに追加して欲しい機能として、松葉杖として使用できればなお重宝であり、荷物を運ぶときのキャリアや歩行時の補助器具として機能すればなお重宝である。そこで、本発明は、杖および腰掛として機能する以外に、松葉杖として、さらにはキャリアや歩行の補助器具として機能する杖を提案することを目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明は、先端に石突きが着脱自在に取り付けられた軸と該軸を一方から引き出し自在に収納した筒と該筒の他方側に突設された雄ねじとからなる下部脚と、先端に把持部が垂直方向T字状に着脱自在に取り付けられた軸と該軸を一方から引き出し自在に収納した筒と該筒の他方側に突設された雄ねじとからなる上部脚と、前記下部脚および上部脚の筒よりも短い全長であって、前記下部脚および上部脚の筒がそれぞれ挿入される収納部が互いに平行でかつ挿入方向を反対にして備えるとともに該収納部の奥にそれぞれ前記雄ねじが螺着される雌ねじ穴を備え、片面の両端に座面がそれぞれ前記片面よりもやや外側に向けて形成されその中心部にそれぞれ前記下部脚および上部脚の雄ねじが螺着可能な雌ねじ孔を刻設した1対の脚取り付け座を備えた本体とを備えたことを特徴とする。
【0005】
ここで、前記本体の上部脚が収納される側の端部側面に長手方向と垂直に雌ねじ穴を刻設し該雌ねじ穴に松葉杖として使用するときの把持部が着脱自在に螺着されることも可能である。また、前記下部脚および上部脚のそれぞれの筒の先端部に、前記軸の引き出し長さを調節した後、軸を締め付け固定するバックルを備えることが好ましい。さらには、前記本体から下部脚と上部脚を取り外してそれぞれを前記脚取り付け座に螺着するとともに、前記下部脚の軸から石突きを外した後にローラを取り付け、かつ前記上部脚から把持部を外した後にローラを取り付けることにより、キャリアとして使用可能である。また、前記本体に不使用時の前記把持部を収納する収納部を備えることも可能である。
【発明の効果】
【0006】
以上述べたように本発明によれば、下部脚および上部脚の軸を任意の長さに引き出して、杖として使用できる。また、本体の上部脚側の端部側面の雌ねじ穴に把持部を螺着することで松葉杖として使用可能である。さらには、前記本体から下部脚と上部脚を取り外してそれぞれを前記脚取り付け座に螺着することにより、本体を腰掛け部とする腰掛として使用可能である。同様に、本体から下部脚と上部脚を取り外してそれぞれを脚取り付け座に螺着するとともに、下部脚の軸から石突きを外した後に車輪を取り付け、かつ上部脚から把持部を外した後に車輪を取り付けることにより、荷物を運ぶときのキャリアとして、または歩行の補助器具として使用可能である。このように、本発明の杖は、松葉杖と腰掛とキャリアさらには歩行の補助器具を兼ねることができて、重宝な杖を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖の実施形態を示す正面図であり、各部材を収納した保管または携帯時の形態を示す。図2は図1の側面図であり、図3は図1の背面図である。図4は図1の状態から各構成部品を伸縮させたときの拡大範囲を示す図であり、図5はさらに各部を付け替えたときの伸縮範囲を示す側面図である。これらの図において、1は腰掛け部分となる本体であり、内部に、下方から下部脚を収納する収納部2と、上方から上部脚を収納する収納部3が形成されている。
【0008】
収納部2に収納される下部脚は、着脱自在の石突き4と、石突き4が螺着される軸5と、軸5が引き出し自在に収納される筒6と、軸5と筒6を締め付け固定するバックル7とから構成されており、筒6の基端部に雄ねじ8が突設されていて、収納部2の奥に形成されている雌ねじ穴9に着脱自在に螺着されている。収納部3に収納される上部脚は、T字形に着脱自在の把持部11と、把持部11が螺着される軸12と、軸12が引き出し自在に収納される筒13と、軸12と筒13を締め付け固定するバックル14とから構成されており、筒13の基端部に雄ねじ15が突設されていて、収納部3の奥に形成されている雌ねじ穴10に着脱自在に螺着されている。
【0009】
また、図2および図3に示されるように、本体1の背面の両端には突起が形成されて、その突起の上面にやや外側に向けて座面がそれぞれ形成され、その中心部に雌ねじ孔16,17が刻設されて1対の脚取り付け座18,19が形成されている。この雌ねじ孔16,17には、腰掛またはキャリア、歩行の補助器具として使用するとき、筒6の雄ねじ8および筒13の雄ねじ15が螺着される。なお、図4は下部脚および上部脚の伸縮範囲を示しており、バックル7を緩めて、筒6から軸5を引き出し可能であることを示している。また、本体1の上端の左側面には、把持部42が着脱自在に螺着され、松葉杖として使用されるときの把持部となる。このとき、他のT字形の把持部11が脇の下にあてがわれる。
【0010】
また、バックル14を緩めて、筒13から軸12を引き出し可能であることを示している。さらに、筒6の雄ねじ8を外して、収納部2の入り口の隣りであって、本体1の端部に刻設されている雌ねじ穴21に螺着することも可能であることを示している。図5は、筒6と筒13を本体1から取り外して、本体1の下面の脚取り付け座18,19に螺着して、腰掛またはキャリア、歩行の補助器具として使用する場合の伸縮範囲を示している。
【0011】
図6は上部脚を構成する筒13および軸12を単独で示した外観図である。図6(a)は筒13を示しており、内側に軸12を収納可能な中空部が形成され、基端部に雄ねじ15が形成され、先端部に、バックル14を取り付けるための長孔13aが形成されている。図6(b)は軸12を示しており、表面長手方向に、バックル14により締めつけられたときの滑り止めとしてラック12aが刻設されている。軸12の先端部には、把持部11がT字形に螺着されている。図7は把持部11の詳細を示し、図7(a)は把持部11のシャフト22を示し、図7(b)および図7(c)はシャフト22の端部のフランジ23とフランジ24を示し、それぞれにベルトを通すための孔25,26が形成されている。図7(d)および図7(e)は組み立てられた把持部11を軸12に取り付けた状態を示し、把持部11はビス27により軸12に締結されている。
【0012】
図8は下部脚を構成する筒6および軸5を単独で示した外観図である。図8(a)は軸5を示しており、表面長手方向に、バックル7により締めつけられたときの滑り止めとしてラック5aが刻設されている。軸5の先端部には、石突き4が着脱自在に螺着されている。図8(b)は筒6を示しており、内側に軸5を収納可能な中空部が形成され、基端部に雄ねじ8が形成され、先端部に、バックル7を取り付けるための長孔6aが形成されている。
【0013】
図9〜図11はバックル7の詳細を示す図であり、図12はバックル7の斜視図であり、図13はバックル7に挿着されるゴムパッキン35を示す外観図であり、図14はバックル7に挿入される軸5の断面図である。バックル7は、図12に示されるように、樹脂成形品からなり全体筒型をしたバックル本体31と、同じく樹脂成形品からなるレバー32と、レバー32をバックル本体31に軸支する金属製のピン33とからなる。組み立ての際は、ピン33を挿着して、レバー32をバックル本体31に回動可能に連結した後、かしめによりピン33をバックル本体31から抜けないように固定する。次に、図9〜図11に示されるように、バックル本体31の右端の孔から筒6が挿入され、このとき筒6の長孔6aが上になるように位置合わせする。
【0014】
次に、バックル本体31の左端の孔から軸5が挿入される。このとき軸5のラック5aの反対側には、図14に示されるように、回り止め用の溝5bが刻設されており、この溝5bをバックル本体31の孔の内側下部に突設されている突起34に嵌合させる。その結果、軸5のラック5aは、上の位置となり、バックル本体31の上部に形成されている開口部に位置する。ここでバックル本体31の上部に形成されている開口部に、筒6の長孔6aが一致しており、レバー32を上方に回動して、レバー32の突起32aが外れている状態で、これらの長孔6a等の内側にゴムパッキン35を挿入する。このときゴムパッキン35のラック状に形成された切れ込み35aが下となるように挿入する。
【0015】
すると、ゴムパッキン35は長孔6a等の内部を進入して、その下面の切れ込み35aがラック5aに当接される。ここで、レバー32を下方に回動すると、レバー32の突起32aが、ゴムパッキン35を押圧して、軸5がバックル7すなわち筒6に固定される。このように、レバー32を回動して突起32aを持ち上げた状態で、ゴムパッキン35とラック5aとがフリーとなるので、軸5の筒6に対する引き出し長さを調節した後、レバー32を回動して突起32aを押し下げることで、軸5が筒6に対して固定される。なお、他のバックル14も同一構成であるので、図示および説明は省略する。
【0016】
図15は本体1を単独で示した斜視図であり、図16は図15の下面側を一部破断して示した斜視図である。本体1の下面の両端には突起が形成されて、その突起の上面にやや外側に向けて座面がそれぞれ形成され、その中心部に雌ねじ孔16,17が刻設されて1対の脚取り付け座18,19が形成されている。この雌ねじ孔16,17には、腰掛またはキャリア、歩行の補助器具として使用するとき、筒6の雄ねじ8および筒13の雄ねじ15が螺着される。また、本体1の下面には、蓋41が着脱自在に嵌着され、内部に把持部42等を収納しておくことができる。
【0017】
次に、実際の使用例について説明する。図17および図18は杖とした場合の形態を示し、バックル7,14を調節して、把持部11を最適な高さにして使用する。図19は杖として使用する場合の他の形態を示し、筒13および軸12を除去して、把持部42を本体1の上端側面に螺着したものであり、高さはバックル7を調節して合わせる。図20は杖として使用する場合の他の形態を示し、筒13、軸12、バックル14および把持部11を使用し、筒13の下端に石突き4を螺着したものである。なお、図19の使用形態と図20の使用形態は、石突き4以外は互いに異なる部品で構成されており、1個の杖セットから2本の杖が組み立てられるため、いわば夫婦(めおと)杖として使用できる。
【0018】
図21は杖として使用する場合の他の形態を示し、図20の構成において、把持部11を把持部42に付け替えたものである。図22は松葉杖とした場合を示し、図17および図18に示された構成に、把持部42を取り付けたものであり、バックル7を調節して把持部42の高さを使用者の手の高さに合わせ、次に、バックル14を調節して、把持部11を使用者の脇の下の高さに合わせることで使用が可能となる。
【0019】
図23は腰掛として使用する場合の形態を示し、筒6,13をそれぞれの収納部2,3から抜き取り、本体1の下面の脚取り付け座18,19に形成されている雌ねじ孔16,17に筒6の雄ねじ8および筒13の雄ねじ15を螺着し、次いで、バックル7,14により高さを調節したものである。この状態で本体1が腰掛け部となり、3点で支持され安定した腰掛となる。
【0020】
図24は荷物を運ぶ際の補助として使用するキャリア、または歩行の補助具として使用する形態を示している。図23の状態から、軸5の先端の石突き4を取り外して車輪44を装着し、同様に、把持部11の両端に車輪45,46を取り付けたものである。この形態の場合も、3個の車輪44〜46により支持されるため、自立可能となり、本体1の部分に荷物を乗せたり、掛けたりして、荷物を運ぶ際の補助として使用できる。また、老人や歩行機能の障害者が、歩行の補助器具として、本体1に手を掛けたり腰を預けたりして使用することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明は、日常の生活における、杖、腰掛、松葉杖、キャリア、歩行の補助器具として利用できる以外に、登山、ハイキングに携行して、杖、腰掛として使用したり、不測の足の怪我の際の松葉杖として使用したりすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖の実施形態を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】図1の状態から各構成部品を伸縮させたときの拡大範囲を示す図である。
【図5】図1の状態から各部を付け替えたときの伸縮範囲を示す側面図である。
【図6】上部脚を構成する筒および軸を単独で示した外観図である。
【図7】把持部の詳細を示す図である。
【図8】下部脚を構成する筒および軸を単独で示した外観図である。
【図9】バックルの詳細を示す断面図と側面図である。
【図10】バックルの詳細を示す断面図と側面図である。
【図11】バックルの詳細を示す断面図と側面図である。
【図12】バックルの斜視図である。
【図13】バックルに挿着されるゴムパッキンを示す外観図である。
【図14】バックルに挿入される軸の断面図である。
【図15】本体を単独で示した斜視図である。
【図16】図15の下面側を一部破断して示した斜視図である。
【図17】本発明に係る杖を杖として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【図18】本発明に係る杖を杖として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【図19】本発明に係る杖を杖として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【図20】本発明に係る杖を杖として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【図21】本発明に係る杖を杖として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【図22】本発明に係る杖を松葉杖として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【図23】本発明に係る杖を腰掛として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【図24】本発明に係る杖をキャリアまたは歩行の補助具として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0023】
1 本体
2 収納部
3 収納部
4 石突き
5 軸
5a ラック
5b 溝
6 筒
6a 長孔
7 バックル
8 雄ねじ
9 雌ねじ穴
10 雌ねじ穴
11 把持部
12 軸
12a ラック
13 筒
13a 長孔
14 バックル
15 雄ねじ
16 雌ねじ孔
17 雌ねじ孔
18 脚取り付け座
19 脚取り付け座
21 雌ねじ穴
22 シャフト
23 フランジ
24 フランジ
25 孔
26 孔
27 ビス
31 バックル本体
32 レバー
32a 突起
33 ピン
34 突起
35 ゴムパッキン
35a 切れ込み
41 蓋
42 把持部
44〜46 車輪
【技術分野】
【0001】
本発明は、松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖に関し、詳しくは複数の部品から構成される杖であって、それらの部品を組み合わせることで杖として、または松葉杖として、さらには腰掛として、またさらには荷物運搬の補助をするキャリアや歩行時の補助器具として使用することのできる杖に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、歩行時に使用する杖でありながらも、椅子として使用できるものが多数提案されている。例えば、特許文献1に記載の「チェア兼用ステッキ」がある。これは軸の途中に折り畳み可能な腰掛け板を取り付けたものである。また、特許文献2に記載の「2脚式腰掛け付きステッキ」がある。これは2本の脚をX字状に開閉自在に連結しておき、その2本の脚を開いたところに座部材を倒して腰掛け可能にしたものである。さらには、特許文献3に記載の「椅子に変えることのできる杖」がある。これはT字形をした杖本体の下部に折り畳むと嵩張ることのない椅子部材を保持するようにしたものである。
【特許文献1】特開2001−299421号公報
【特許文献2】特開2004−121771号公報
【特許文献3】特開2004−242967号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した杖は、杖として機能する以外に椅子としても使用できるため重宝である。しかしながら、さらに追加して欲しい機能として、松葉杖として使用できればなお重宝であり、荷物を運ぶときのキャリアや歩行時の補助器具として機能すればなお重宝である。そこで、本発明は、杖および腰掛として機能する以外に、松葉杖として、さらにはキャリアや歩行の補助器具として機能する杖を提案することを目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明は、先端に石突きが着脱自在に取り付けられた軸と該軸を一方から引き出し自在に収納した筒と該筒の他方側に突設された雄ねじとからなる下部脚と、先端に把持部が垂直方向T字状に着脱自在に取り付けられた軸と該軸を一方から引き出し自在に収納した筒と該筒の他方側に突設された雄ねじとからなる上部脚と、前記下部脚および上部脚の筒よりも短い全長であって、前記下部脚および上部脚の筒がそれぞれ挿入される収納部が互いに平行でかつ挿入方向を反対にして備えるとともに該収納部の奥にそれぞれ前記雄ねじが螺着される雌ねじ穴を備え、片面の両端に座面がそれぞれ前記片面よりもやや外側に向けて形成されその中心部にそれぞれ前記下部脚および上部脚の雄ねじが螺着可能な雌ねじ孔を刻設した1対の脚取り付け座を備えた本体とを備えたことを特徴とする。
【0005】
ここで、前記本体の上部脚が収納される側の端部側面に長手方向と垂直に雌ねじ穴を刻設し該雌ねじ穴に松葉杖として使用するときの把持部が着脱自在に螺着されることも可能である。また、前記下部脚および上部脚のそれぞれの筒の先端部に、前記軸の引き出し長さを調節した後、軸を締め付け固定するバックルを備えることが好ましい。さらには、前記本体から下部脚と上部脚を取り外してそれぞれを前記脚取り付け座に螺着するとともに、前記下部脚の軸から石突きを外した後にローラを取り付け、かつ前記上部脚から把持部を外した後にローラを取り付けることにより、キャリアとして使用可能である。また、前記本体に不使用時の前記把持部を収納する収納部を備えることも可能である。
【発明の効果】
【0006】
以上述べたように本発明によれば、下部脚および上部脚の軸を任意の長さに引き出して、杖として使用できる。また、本体の上部脚側の端部側面の雌ねじ穴に把持部を螺着することで松葉杖として使用可能である。さらには、前記本体から下部脚と上部脚を取り外してそれぞれを前記脚取り付け座に螺着することにより、本体を腰掛け部とする腰掛として使用可能である。同様に、本体から下部脚と上部脚を取り外してそれぞれを脚取り付け座に螺着するとともに、下部脚の軸から石突きを外した後に車輪を取り付け、かつ上部脚から把持部を外した後に車輪を取り付けることにより、荷物を運ぶときのキャリアとして、または歩行の補助器具として使用可能である。このように、本発明の杖は、松葉杖と腰掛とキャリアさらには歩行の補助器具を兼ねることができて、重宝な杖を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖の実施形態を示す正面図であり、各部材を収納した保管または携帯時の形態を示す。図2は図1の側面図であり、図3は図1の背面図である。図4は図1の状態から各構成部品を伸縮させたときの拡大範囲を示す図であり、図5はさらに各部を付け替えたときの伸縮範囲を示す側面図である。これらの図において、1は腰掛け部分となる本体であり、内部に、下方から下部脚を収納する収納部2と、上方から上部脚を収納する収納部3が形成されている。
【0008】
収納部2に収納される下部脚は、着脱自在の石突き4と、石突き4が螺着される軸5と、軸5が引き出し自在に収納される筒6と、軸5と筒6を締め付け固定するバックル7とから構成されており、筒6の基端部に雄ねじ8が突設されていて、収納部2の奥に形成されている雌ねじ穴9に着脱自在に螺着されている。収納部3に収納される上部脚は、T字形に着脱自在の把持部11と、把持部11が螺着される軸12と、軸12が引き出し自在に収納される筒13と、軸12と筒13を締め付け固定するバックル14とから構成されており、筒13の基端部に雄ねじ15が突設されていて、収納部3の奥に形成されている雌ねじ穴10に着脱自在に螺着されている。
【0009】
また、図2および図3に示されるように、本体1の背面の両端には突起が形成されて、その突起の上面にやや外側に向けて座面がそれぞれ形成され、その中心部に雌ねじ孔16,17が刻設されて1対の脚取り付け座18,19が形成されている。この雌ねじ孔16,17には、腰掛またはキャリア、歩行の補助器具として使用するとき、筒6の雄ねじ8および筒13の雄ねじ15が螺着される。なお、図4は下部脚および上部脚の伸縮範囲を示しており、バックル7を緩めて、筒6から軸5を引き出し可能であることを示している。また、本体1の上端の左側面には、把持部42が着脱自在に螺着され、松葉杖として使用されるときの把持部となる。このとき、他のT字形の把持部11が脇の下にあてがわれる。
【0010】
また、バックル14を緩めて、筒13から軸12を引き出し可能であることを示している。さらに、筒6の雄ねじ8を外して、収納部2の入り口の隣りであって、本体1の端部に刻設されている雌ねじ穴21に螺着することも可能であることを示している。図5は、筒6と筒13を本体1から取り外して、本体1の下面の脚取り付け座18,19に螺着して、腰掛またはキャリア、歩行の補助器具として使用する場合の伸縮範囲を示している。
【0011】
図6は上部脚を構成する筒13および軸12を単独で示した外観図である。図6(a)は筒13を示しており、内側に軸12を収納可能な中空部が形成され、基端部に雄ねじ15が形成され、先端部に、バックル14を取り付けるための長孔13aが形成されている。図6(b)は軸12を示しており、表面長手方向に、バックル14により締めつけられたときの滑り止めとしてラック12aが刻設されている。軸12の先端部には、把持部11がT字形に螺着されている。図7は把持部11の詳細を示し、図7(a)は把持部11のシャフト22を示し、図7(b)および図7(c)はシャフト22の端部のフランジ23とフランジ24を示し、それぞれにベルトを通すための孔25,26が形成されている。図7(d)および図7(e)は組み立てられた把持部11を軸12に取り付けた状態を示し、把持部11はビス27により軸12に締結されている。
【0012】
図8は下部脚を構成する筒6および軸5を単独で示した外観図である。図8(a)は軸5を示しており、表面長手方向に、バックル7により締めつけられたときの滑り止めとしてラック5aが刻設されている。軸5の先端部には、石突き4が着脱自在に螺着されている。図8(b)は筒6を示しており、内側に軸5を収納可能な中空部が形成され、基端部に雄ねじ8が形成され、先端部に、バックル7を取り付けるための長孔6aが形成されている。
【0013】
図9〜図11はバックル7の詳細を示す図であり、図12はバックル7の斜視図であり、図13はバックル7に挿着されるゴムパッキン35を示す外観図であり、図14はバックル7に挿入される軸5の断面図である。バックル7は、図12に示されるように、樹脂成形品からなり全体筒型をしたバックル本体31と、同じく樹脂成形品からなるレバー32と、レバー32をバックル本体31に軸支する金属製のピン33とからなる。組み立ての際は、ピン33を挿着して、レバー32をバックル本体31に回動可能に連結した後、かしめによりピン33をバックル本体31から抜けないように固定する。次に、図9〜図11に示されるように、バックル本体31の右端の孔から筒6が挿入され、このとき筒6の長孔6aが上になるように位置合わせする。
【0014】
次に、バックル本体31の左端の孔から軸5が挿入される。このとき軸5のラック5aの反対側には、図14に示されるように、回り止め用の溝5bが刻設されており、この溝5bをバックル本体31の孔の内側下部に突設されている突起34に嵌合させる。その結果、軸5のラック5aは、上の位置となり、バックル本体31の上部に形成されている開口部に位置する。ここでバックル本体31の上部に形成されている開口部に、筒6の長孔6aが一致しており、レバー32を上方に回動して、レバー32の突起32aが外れている状態で、これらの長孔6a等の内側にゴムパッキン35を挿入する。このときゴムパッキン35のラック状に形成された切れ込み35aが下となるように挿入する。
【0015】
すると、ゴムパッキン35は長孔6a等の内部を進入して、その下面の切れ込み35aがラック5aに当接される。ここで、レバー32を下方に回動すると、レバー32の突起32aが、ゴムパッキン35を押圧して、軸5がバックル7すなわち筒6に固定される。このように、レバー32を回動して突起32aを持ち上げた状態で、ゴムパッキン35とラック5aとがフリーとなるので、軸5の筒6に対する引き出し長さを調節した後、レバー32を回動して突起32aを押し下げることで、軸5が筒6に対して固定される。なお、他のバックル14も同一構成であるので、図示および説明は省略する。
【0016】
図15は本体1を単独で示した斜視図であり、図16は図15の下面側を一部破断して示した斜視図である。本体1の下面の両端には突起が形成されて、その突起の上面にやや外側に向けて座面がそれぞれ形成され、その中心部に雌ねじ孔16,17が刻設されて1対の脚取り付け座18,19が形成されている。この雌ねじ孔16,17には、腰掛またはキャリア、歩行の補助器具として使用するとき、筒6の雄ねじ8および筒13の雄ねじ15が螺着される。また、本体1の下面には、蓋41が着脱自在に嵌着され、内部に把持部42等を収納しておくことができる。
【0017】
次に、実際の使用例について説明する。図17および図18は杖とした場合の形態を示し、バックル7,14を調節して、把持部11を最適な高さにして使用する。図19は杖として使用する場合の他の形態を示し、筒13および軸12を除去して、把持部42を本体1の上端側面に螺着したものであり、高さはバックル7を調節して合わせる。図20は杖として使用する場合の他の形態を示し、筒13、軸12、バックル14および把持部11を使用し、筒13の下端に石突き4を螺着したものである。なお、図19の使用形態と図20の使用形態は、石突き4以外は互いに異なる部品で構成されており、1個の杖セットから2本の杖が組み立てられるため、いわば夫婦(めおと)杖として使用できる。
【0018】
図21は杖として使用する場合の他の形態を示し、図20の構成において、把持部11を把持部42に付け替えたものである。図22は松葉杖とした場合を示し、図17および図18に示された構成に、把持部42を取り付けたものであり、バックル7を調節して把持部42の高さを使用者の手の高さに合わせ、次に、バックル14を調節して、把持部11を使用者の脇の下の高さに合わせることで使用が可能となる。
【0019】
図23は腰掛として使用する場合の形態を示し、筒6,13をそれぞれの収納部2,3から抜き取り、本体1の下面の脚取り付け座18,19に形成されている雌ねじ孔16,17に筒6の雄ねじ8および筒13の雄ねじ15を螺着し、次いで、バックル7,14により高さを調節したものである。この状態で本体1が腰掛け部となり、3点で支持され安定した腰掛となる。
【0020】
図24は荷物を運ぶ際の補助として使用するキャリア、または歩行の補助具として使用する形態を示している。図23の状態から、軸5の先端の石突き4を取り外して車輪44を装着し、同様に、把持部11の両端に車輪45,46を取り付けたものである。この形態の場合も、3個の車輪44〜46により支持されるため、自立可能となり、本体1の部分に荷物を乗せたり、掛けたりして、荷物を運ぶ際の補助として使用できる。また、老人や歩行機能の障害者が、歩行の補助器具として、本体1に手を掛けたり腰を預けたりして使用することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明は、日常の生活における、杖、腰掛、松葉杖、キャリア、歩行の補助器具として利用できる以外に、登山、ハイキングに携行して、杖、腰掛として使用したり、不測の足の怪我の際の松葉杖として使用したりすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖の実施形態を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】図1の状態から各構成部品を伸縮させたときの拡大範囲を示す図である。
【図5】図1の状態から各部を付け替えたときの伸縮範囲を示す側面図である。
【図6】上部脚を構成する筒および軸を単独で示した外観図である。
【図7】把持部の詳細を示す図である。
【図8】下部脚を構成する筒および軸を単独で示した外観図である。
【図9】バックルの詳細を示す断面図と側面図である。
【図10】バックルの詳細を示す断面図と側面図である。
【図11】バックルの詳細を示す断面図と側面図である。
【図12】バックルの斜視図である。
【図13】バックルに挿着されるゴムパッキンを示す外観図である。
【図14】バックルに挿入される軸の断面図である。
【図15】本体を単独で示した斜視図である。
【図16】図15の下面側を一部破断して示した斜視図である。
【図17】本発明に係る杖を杖として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【図18】本発明に係る杖を杖として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【図19】本発明に係る杖を杖として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【図20】本発明に係る杖を杖として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【図21】本発明に係る杖を杖として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【図22】本発明に係る杖を松葉杖として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【図23】本発明に係る杖を腰掛として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【図24】本発明に係る杖をキャリアまたは歩行の補助具として使用する場合の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0023】
1 本体
2 収納部
3 収納部
4 石突き
5 軸
5a ラック
5b 溝
6 筒
6a 長孔
7 バックル
8 雄ねじ
9 雌ねじ穴
10 雌ねじ穴
11 把持部
12 軸
12a ラック
13 筒
13a 長孔
14 バックル
15 雄ねじ
16 雌ねじ孔
17 雌ねじ孔
18 脚取り付け座
19 脚取り付け座
21 雌ねじ穴
22 シャフト
23 フランジ
24 フランジ
25 孔
26 孔
27 ビス
31 バックル本体
32 レバー
32a 突起
33 ピン
34 突起
35 ゴムパッキン
35a 切れ込み
41 蓋
42 把持部
44〜46 車輪
【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端に石突きが着脱自在に取り付けられた軸と該軸を一方から引き出し自在に収納した筒と該筒の他方側に突設された雄ねじとからなる下部脚と、
先端に把持部が垂直方向T字状に着脱自在に取り付けられた軸と該軸を一方から引き出し自在に収納した筒と該筒の他方側に突設された雄ねじとからなる上部脚と、
前記下部脚および上部脚の筒よりも短い全長であって、前記下部脚および上部脚の筒がそれぞれ挿入される収納部が互いに平行でかつ挿入方向を反対にして備えるとともに該収納部の奥にそれぞれ前記雄ねじが螺着される雌ねじ穴を備え、片面の両端に座面がそれぞれ前記片面よりもやや外側に向けて形成されその中心部にそれぞれ前記下部脚および上部脚の雄ねじが螺着可能な雌ねじ孔を刻設した1対の脚取り付け座を備えた本体と、
を備えたことを特徴とする松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖。
【請求項2】
請求項1に記載の松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖において、
前記本体の上部脚が収納される側の端部側面に長手方向と垂直に雌ねじ穴を刻設し該雌ねじ穴に松葉杖として使用するときの把持部が着脱自在に螺着されたことを特徴とする松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖。
【請求項3】
請求項1乃至2のいずれかに記載の松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖において、
前記本体から下部脚と上部脚を取り外してそれぞれを前記脚取り付け座に螺着するとともに、前記下部脚の軸から石突きを外した後に車輪を取り付け、かつ前記上部脚から把持部を外した後に車輪を取り付けることにより、キャリアとして使用可能であることを特徴とする松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖。
【請求項1】
先端に石突きが着脱自在に取り付けられた軸と該軸を一方から引き出し自在に収納した筒と該筒の他方側に突設された雄ねじとからなる下部脚と、
先端に把持部が垂直方向T字状に着脱自在に取り付けられた軸と該軸を一方から引き出し自在に収納した筒と該筒の他方側に突設された雄ねじとからなる上部脚と、
前記下部脚および上部脚の筒よりも短い全長であって、前記下部脚および上部脚の筒がそれぞれ挿入される収納部が互いに平行でかつ挿入方向を反対にして備えるとともに該収納部の奥にそれぞれ前記雄ねじが螺着される雌ねじ穴を備え、片面の両端に座面がそれぞれ前記片面よりもやや外側に向けて形成されその中心部にそれぞれ前記下部脚および上部脚の雄ねじが螺着可能な雌ねじ孔を刻設した1対の脚取り付け座を備えた本体と、
を備えたことを特徴とする松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖。
【請求項2】
請求項1に記載の松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖において、
前記本体の上部脚が収納される側の端部側面に長手方向と垂直に雌ねじ穴を刻設し該雌ねじ穴に松葉杖として使用するときの把持部が着脱自在に螺着されたことを特徴とする松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖。
【請求項3】
請求項1乃至2のいずれかに記載の松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖において、
前記本体から下部脚と上部脚を取り外してそれぞれを前記脚取り付け座に螺着するとともに、前記下部脚の軸から石突きを外した後に車輪を取り付け、かつ前記上部脚から把持部を外した後に車輪を取り付けることにより、キャリアとして使用可能であることを特徴とする松葉杖と腰掛とキャリアを兼ねた杖。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2006−334185(P2006−334185A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−163452(P2005−163452)
【出願日】平成17年6月3日(2005.6.3)
【出願人】(502396502)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月3日(2005.6.3)
【出願人】(502396502)
【Fターム(参考)】
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