説明

柱状構造物の設置構造

【課題】基礎の水平度に多少の誤差があっても柱状構造物を正確に設置することができる柱状構造物の設置構造を提供する。
【解決手段】基礎9に固定される下ポール3と、下ポール3に連結される上ポール2と、これらを連結する連結部4とを備えている。下ポール3には、上方に向けて球状に突出する突出面32を有する突起部材31が固定され、その外周には貫通孔42を有する上フランジ41が設けられる。上ポール2の下端部には突出面32に対応して球状に陥没する当接面21が設けられ、その外周には貫通孔44を有する下フランジ43が設けられる。この突出面32と当接面21とを当接させ、固定ボルト45及びナット46で上フランジ41と下フランジ43とを連結する。固定ボルト45とナット46の締結具合で上フランジ41と下フランジ43の間隔を調節し、下ポール3に対する上ポール2の連結角度を調節自在とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路標識、街路灯、又は公園施設などに用いられる柱状構造物を設置場所に設置するための構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、道路上や公園施設に立設される照明用ポールや案内標識用ポールなどの柱状構造物として、鋼管、アルミニウム管などの金属製管体が使用されている。これらの柱状構造物は、一般に金属製管体の基部に溶接されたベースプレートを備えており、このベースプレートを基礎に設けられたアンカーボルトに固定することによって設置場所に設置している(例えば、下記特許文献1)。
【0003】
このように、ベースプレートをアンカーボルトによって基礎に固定する場合、基礎の表面の水平度を正確にしなければ、金属製管体が傾き、金属製管体が長いほどその上方部分は本来あるべき位置から大幅にずれてしまう。このため、基礎を施工する際には、基礎表面に高い水平度が要求される。また、基礎の表面の水平度が不良の場合、ベースプレートを基礎に固定する作業を行う際に、ベースプレートと基礎との間にスペーサー等を挿入してベースプレート側で金属製管体の垂直度を調整したり、アンカーボルトを曲げる等の加工をしなければならないので、固定作業が煩雑になるという不都合がある。
【特許文献1】特開2002−242485号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、柱状構造物の設置構造の改良を目的とし、さらに詳しくは前記不都合を解消するために、基礎の水平度に多少の誤差があっても柱状構造物を正確に設置することができる柱状構造物の設置構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために、本発明の柱状構造物の設置構造は、基礎に固定される土台と、前記土台に連結される柱状構造物と、前記土台と前記柱状構造物とを連結する連結手段とを備え、前記土台と前記柱状構造物は、一方に他方に向けて球状に突出した突出面が設けられ、他方に前記突出面に当接する当接面が設けられ、前記連結手段は、前記土台表面の周方向に3箇所以上設けられた土台側固定部と、前記土台側固定部に対面するように柱状構造物に設けられた柱側固定部と、前記土台側固定部と前記柱側固定部との間隔を調節可能に連結して前記土台と前記柱状構造物との連結角度を調節可能な角度調節部材とを備えていることを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、前記土台に前記柱状構造物を設置する際には、前記突出面と前記当接面とを当接させ、前記連結手段により前記土台と前記柱状構造物とを連結する。前記突出面は他方に向けて球状に突出した形状であり、前記連結手段は3箇所以上で前記土台側固定部と前記柱側固定部との間隔を調節可能な間隔調節部材とを備えているため、前記間隔調節部材によって両固定部の間隔をそれぞれ調節することにより、前記柱状構造物の前記土台に対する連結角度を調節することができる。従って、基礎の水平度、或いは土台の設置角度に多少の誤差があった場合であっても、前記柱状構造物を正確に設置することができる。また、前記柱状構造物の角度の調節は、前記間隔調節部材により行うことができるため、従来のようにスペーサー等を用いることなく容易に角度調節を行うことができる。
【0007】
また、本発明においては、前記突出面は、前記土台又は前記柱状構造物とは別個に形成された突起部材に設けられ、前記突起部材は前記土台又は前記柱状構造物に固定されるものであってもよい。又は、前記当接面は、前記土台又は前記柱状構造物とは別個に形成された陥没部材に設けられ、前記陥没部材は前記土台又は前記柱状構造物に固定されるものであってもよい。このように、前記突起部材又は前記陥没部材を前記土台又は前記柱状構造物とは別個に形成することにより、前記土台又は前記柱状構造物については特殊な加工等が不要となる。従って、前記土台又は前記柱状構造物に従来から使用されている金属管等を用いることができるため、少ないコストで前記柱状構造物の角度調節が可能となる。
【0008】
また、本発明においては、前記土台と前記柱状構造物の一部と前記連結手段の周囲が、設置場所に設けられた設置穴に設置され、前記設置穴が固化性充填部材により埋設されていることが好ましい。このように、前記土台と前記柱状構造物との連結部分を前記固化性充填材により埋設することにより、前記土台と前記柱状構造物との連結強度を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、本発明の柱状構造物の設置構造における実施形態の一例について、図1乃至図6を参照して説明する。図1は本発明の実施形態の一例を示す説明図、図2は本発明における連結式ポールの連結部を示す説明図、図3は本発明における連結式ポールの連結部を示す説明的断面図、図4は本発明における連結式ポールの設置作業例を示す説明図、図5は本発明における連結式ポールの連結部の変形例を示す説明図、図6は本発明の他の実施形態である連結式ポールを示す説明図である。
【0010】
本実施形態においては、柱状構造物として、道路照明用のポールを例にして説明する。本実施形態の連結式ポール1は、照明器具Lが先端部に設けられ、下端部近傍が地中に埋設される上ポール2と、地中(基礎9)に埋設される下ポール3と、両者を連結する連結部4(連結手段)とを備えている。
【0011】
上ポール2は、スチール製で上方に向けて徐々に径が細くなるテーパポールである。この上ポール2の下方には連結部4の一部である上フランジ41が設けられている。この上フランジ41は、スチール製で上ポール2の外周に溶接により固定されている。また、上フランジ41には、円周方向に6個の貫通孔42が等間隔に設けられている。本実施形態においては、この上フランジ41及び貫通孔42が柱側固定部にあたる。また、上ポール2の下端部は、図3に示すように、後述する突起部材31の突出面32に載置される当接面21となっている。この当接面21は、上ポール2の下端部の内周縁を面取りするように加工されて設けられている。
【0012】
下ポール3は、スチール製のストレート管である。この下ポール3の上方には連結部4の一部である下フランジ43が設けられている。この下フランジ43は、スチール製で下ポール3の外周に溶接により固定されている。また、下フランジ43には、円周方向に6個の貫通孔44が等間隔に設けられている。本実施形態においては、この下フランジ43及び貫通孔44が土台側固定部にあたる。
【0013】
また、下ポール3には、その下方に内外を連通する誘導パイプ5が固定されている。この誘導パイプ5は、地中に埋設される配線等を下ポール3内に導入するためのパイプである。また、誘導パイプ5はスチール製であり、下ポール3に溶接により固定されている。
【0014】
また、本実施形態においては、上ポール2と下ポール3との間に鋳鉄製の突起部材31が介在しており、この突起部材31が下ポール3に嵌合されて固定されている。この突起部材31は、図3に示すように、上面に略半球状に突出する突出面32が形成されており、下方は下ポール3の上端部に嵌合する嵌合部33が形成されている。また、本実施形態においては、軽量化を図ると共に上ポール2の内部と下ポール3の内部とを連通するため、突起部材31の中央に開口34が設けられている。
【0015】
本実施形態の連結式ポール1の連結部4の構成について、図3を参照して説明する。本実施形態における連結部4は、上述した上フランジ41、貫通孔42、下フランジ43、貫通孔44及び突起部材31に加え、上フランジ41の貫通孔42と下フランジ43の貫通孔44とを貫通し、上フランジ41と下フランジ43とを締結する固定ボルト45と、固定ボルト45に螺合されるナット46(角度調節部材)とを有している。本実施形態では、この固定ボルト45は6本使用されている。本実施形態の連結式ポール1では、下ポール3に突起部材31が嵌合されて固定され、突起部材31の突出面32の上に上ポール2の当接面21が載置される。
【0016】
また、上フランジ41の貫通孔42と下フランジ43の貫通孔44とを貫通する固定ボルト45及びナット46により、上フランジ41と下フランジ43とが連結される。また、固定ボルト45は、ナット46の締め具合により上フランジ41と下フランジ43との間隔の調節が可能である。上フランジ41と下フランジ43の間隔が変動すると、下ポール3に取り付けられる上ポール2の連結角度が変化する。従って、本実施形態の連結式ポール1は、下ポール3に対して上ポール2の連結角度が調節自在となっている。
【0017】
次に、本実施形態の連結式ポール1を設置する際の作業について図4を参照して説明する。まず、図4(a)に示すように、道路脇のポール設置予定箇所を掘削し、配線6及び配線保護用のフレキシブルパイプ7を設置するための横溝8と、連結式ポール1を設置する際の基礎9を形成するための基礎穴9aとを形成する。次に、基礎穴9aに基礎9用の型枠9bを設置する。この型枠9bにはフレキシブルパイプ7を挿通させるための導入孔9cが一対設けられている。
【0018】
次に、図4(b)に示すように、横溝8にフレキシブルパイプ7を設置し、導入孔9cを介して型枠9b内にフレキシブルパイプ7を導入し、下ポール3を型枠9b内に入れ、誘導パイプ5を介してフレキシブルパイプ7を下ポール3内に導入する。また、下ポール3の上端部に突起部材31を取り付ける。突起部材31の嵌合部33の外径は下ポール3とほぼ同一の径となっているため、突起部材31の嵌合部33を下ポール3の上端部に嵌合させ、仮固定することができる。次に、フレキシブルパイプ7の端部を突起部材31の開口34から外部まで引き出す。
【0019】
その後、横溝8を土砂で埋め戻し、図4(c)に示すように、型枠9b内にコンクリート9dを下フランジ43よりも下方の位置まで流し込み、下ポール3の基礎を形成する。コンクリート9dが固まった後、フレキシブルパイプ7内に配線6を通して下ポール3の上端部まで引き出す。
【0020】
次に、下ポール3に上ポール2を取り付ける作業を行う。具体的には、図4(d)に示すように、上ポール2を図示しないクレーン等で吊り下げ、下ポール3の近傍まで運ぶ。そして、照明器具Lが取り付けられた上ポール2を下ポール3の近傍に移動させ、照明器具Lと配線6との接続を行う。その後、上ポール2の下端部を下ポール3に取り付けられた突起部材31の上に載置させる。上ポール2の下端部には、突起部材31の突出面32の形状に合わせて加工された当接面21が設けられているため、上ポール2を突起部材31に円滑に載置することができる。
【0021】
この状態から、図4(e)に示すように、固定ボルト45を上フランジ41の貫通孔42と下フランジ43の貫通孔44に挿通し、ナット46によって締め付ける。このとき、図示しないクレーンによって上ポール2の垂直度を保った状態で各フランジの締め付けを行う。本実施形態では、下ポール3に取り付けられた突起部材31の突出面32が半球状であり、上ポール2の当接面21がこの突出面32の形状に合わせて形成されているため、下ポール3に対して上ポール2の取り付け角度をある程度自由に調節することが可能となる。
【0022】
以上のように、下ポール3に上ポール2が連結された後、上ポール2の上フランジ41の上方位置までコンクリート9dを流し込み、連結部4をコンクリート9d内に埋設する。コンクリート9dが固まった後、型枠9bを取り外し、周囲を土砂で埋め戻すとともに、アスファルトやタイル、或いはレンガ等で仕上げを行う(図示省略)。これにより、連結式ポール1の設置作業が終了する。
【0023】
このように、本実施形態においては、下ポール3に上ポール2を取り付ける際に、上ポール2の垂直度を保った状態で取り付け作業を行うことができるので、下ポール3の垂直度が多少悪くても容易に上ポール2を垂直に固定することができる。従って、従来のように、基礎とベースプレートとの間にスペーサーを入れてポールの取り付け角度を調節する等の作業を行う必要がないので、ポールの設置作業が容易となる。また、連結部4は基礎9内に埋設されるため、上ポール2と下ポール3との連結が強化されると共に、従来のベースプレート式のポールに比べて外観上は非常にすっきりとしたものとなる。
【0024】
なお、上記実施形態においては、上ポール2の下端部を加工して当接面21を形成し、突出面32は突起部材31によって形成しているが、これに限らず、図5(a)に示すような構成としてもよい。即ち、上ポール2の下端部に上方に向けて陥没した当接面21が形成された鋳鉄製の陥没部材22を固定し、下ポール3の上端部を上方に向けて突出するよう曲げ加工を行って突出面32とし、両者を当接させて連結するようにしてもよい。
【0025】
或いは、図5(b)に示すように、上ポール2の下端部に上方に向けて陥没した当接面21が形成された鋳鉄製の陥没部材22を固定し、下ポール3の上端部に突出面32を有する突起部材31を固定し、両者を当接させて連結するようにしてもよい。
【0026】
或いは、図5(c)に示すように、上ポール2の下端部を内方且つ上方に曲げ加工を行って当接面21を形成し、下ポール3の上端部に突出面32を有する突起部材31を固定し、両者を当接させて連結するようにしてもよい。
【0027】
或いは、図5(d)に示すように、上ポール2の下端部を内方且つ上方に曲げ加工を行って当接面21を形成し、下ポール3の上端部を上方に向けて突出するよう曲げ加工を行って突出面32とし、両者を当接させて連結するようにしてもよい。
【0028】
次に、図6を参照して、本発明の連結式ポールの他の実施形態について説明する。当該他の実施形態では、連結式ポール1’の上ポール2及び下ポール3が強化プラスチックで形成されている。また、柱側固定部と土台側固定部が、図6(a)に示す強化プラスチック製の固定部材47により形成される。この固定部材47の下面には、固定ボルト45が挿通される貫通孔が設けられている。この貫通孔は、固定部材47が上ポール2に取り付けられた際には貫通孔42となり、下ポール3に取り付けられた際には貫通孔44となる。また、固定部材47の側面には、上ポール2又は下ポール3に固定するための貫通孔47aが2箇所に設けられている。また、他の実施形態の連結式ポール1’は、上ポール2及び下ポール3の側面に、固定部材47の貫通孔47aと連通する貫通孔2a,3aが設けられている。
【0029】
他の実施形態においては、図6(b)に示すように、上ポール2の下端部に突出面32を有する突起部材31を固定し、下ポール3の上端部に当接面21を有する陥没部材22を固定する。また、上ポール2の内周面に補強用の金属板48を挟み、ボルト47b及びナット47cによって固定部材47を取り付ける。同様に、下ポール3の内周面に金属板48を挟み、ボルト47b及びナット47cによって固定部材47を取り付ける。そして、貫通孔42,44に固定ボルト45を挿通し、ナット46によって上下の固定部材47同士を締結する。このような構成によっても、上下の固定部材47同士の間隔を固定ボルト45及びナット46の締め具合によって調節が可能であるので、下ポール3に対する上ポール2の連結角度を調節することができる。
【0030】
また、他の実施形態においては、上ポール2及び下ポール3を強化プラスチックにより形成しているが、これに限らず、炭素繊維素材等の他の素材を用いてもよい。また、固定部材47についても、強化プラスチックのみならず、炭素繊維素材の他、アルミ合金や鋳鉄等の素材により形成してもよい。
【0031】
なお、上記各実施形態では、土台として下ポール3を例にして説明したが、これに限らず、従来から用いられているベースプレートを備えたものであってもよい。このような場合であっても、基礎の平面度に多少の誤差があっても、土台と柱状構造物との連結角度を調節することで、柱状構造物を正確に設置することができる。また、上記各実施形態では、柱側固定部及び土台側固定部を共にフランジ状に形成したものと、強化プラスチックで形成された固定部材47を例にして説明したが、これに限らず、貫通孔を有する単なるブロック状のものに貫通孔を設けたものを上ポール2及び下ポール3に固定するようにしてもよい。
【0032】
また、上記各実施形態では、突起部材31及び陥没部材22を鋳鉄により形成しているが、これに限らず、アルミ合金等の他の金属や、強度の高い樹脂等により形成してもよい。また、図3及び図5(a)乃至(d)に示した実施形態では、上ポール2に当接面21を設け、下ポール3に突出面32を設けているが、上記他の実施形態のように、上ポール2に突出面32を設け、下ポール3に当接面21を設けてもよい。また、連結部4は、固定ボルト45とナット46とにより構成されているが、これに限らず、上フランジ41と下フランジ43との間隔を調節自在に両者を連結できるものであればよく、例えばターンバックル等を用いてもよい。また、固定ボルト45は6本に限らず、3乃至5本であってもよく、或いは7本以上であってもよい。
【0033】
また、上記実施形態では、柱状構造物として円筒状のポールについて説明したが、これに限らず、角筒状の柱であってもよい。また、柱状構造物としては、上記実施形態のようなテーパポールに限らず、ストレートポールや段付きポール等、幅広い柱状構造物に適用することが可能である。また、上記実施形態では、照明器具L付きのポールについて説明したが、これに限らず、案内標識等を設置するために用いられる柱状構造物であってもよい。また、上記実施形態では、連結部4の周囲をコンクリート9dによって埋設しているが、モルタル等で埋設してもよい。また、連結部4を地下に埋設するだけでなく、その周囲をケース等で囲い、コンクリートやモルタルを充填して補強を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す説明図。
【図2】本発明における連結式ポールの連結部を示す説明図。
【図3】本発明における連結式ポールの連結部を示す説明的断面図。
【図4】本発明における連結式ポールの設置作業例を示す説明図。
【図5】本発明における連結式ポールの連結部の変形例を示す説明図。
【図6】本発明の他の実施形態である連結式ポールを示す説明図。
【符号の説明】
【0035】
1…連結式ポール、2…上ポール(柱状構造物)、3…下ポール(土台)、4…連結部(連結手段)、9…基礎、21…当接面、32…突出面、41…上フランジ(柱側固定部)、42…貫通孔(柱側固定部)、43…下フランジ(土台側固定部)、44…貫通孔(土台側固定部)、45…固定ボルト(角度調節部材)、46…ナット(角度調節部材)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基礎に固定される土台と、前記土台に連結される柱状構造物と、前記土台と前記柱状構造物とを連結する連結手段とを備え、
前記土台と前記柱状構造物は、一方に他方に向けて球状に突出した突出面が設けられ、他方に前記突出面に当接する当接面が設けられ、
前記連結手段は、前記土台表面の周方向に3箇所以上設けられた土台側固定部と、前記土台側固定部に対面するように柱状構造物に設けられた柱側固定部と、前記土台側固定部と前記柱側固定部との間隔を調節可能に連結して前記土台と前記柱状構造物との連結角度を調節可能な角度調節部材とを備えていることを特徴とする柱状構造物の設置構造。
【請求項2】
前記突出面は、前記土台又は前記柱状構造物とは別個に形成された突起部材に設けられ、前記突起部材は前記土台又は前記柱状構造物に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の柱状構造物の設置構造。
【請求項3】
前記当接面は、前記土台又は前記柱状構造物とは別個に形成された陥没部材に設けられ、前記陥没部材は前記土台又は前記柱状構造物に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の柱状構造物の設置構造。
【請求項4】
前記土台と前記柱状構造物の一部と前記連結手段の周囲が、設置場所に設けられた設置穴に設置され、前記設置穴が固化性充填部材により埋設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の柱状構造物の設置構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−2174(P2008−2174A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−173399(P2006−173399)
【出願日】平成18年6月23日(2006.6.23)
【出願人】(390029698)テック大洋工業株式会社 (10)
【Fターム(参考)】