説明

栄養補助食品及び栄養補助食品の製造方法

【課題】 ハチミツの持つ保存性を損なうことなく長期間の保存を可能にするとともに、単位重量当たりのたんぱく質の量を増加させ、一方において、繊維質を減らして、有用成分の吸収効率の向上を図る。
【解決手段】 大豆を原料とした食品の粉末にハチミツを所定割合で混合した固形状の栄養補助食品であって、食品の粉末として凍り豆腐を粉砕した凍り豆腐粉末を用いるとともに、糖材料としてハチミツのみを用い、凍り豆腐粉末の粒度を3mm以下にし、凍り豆腐粉末を45±5重量%、ハチミツを55±5重量%にし、凍り豆腐粉末とハチミツとを夫々別々に、且つ、夫々25℃〜63℃に加熱し、この加熱した凍り豆腐粉末とハチミツとを混練し、また、スズメバチから抽出されるスズメバチエキスを0.001〜1重量%添加して、成形する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大豆を原料とした食品の粉末に糖材料としてのハチミツを所定割合で混合して製造される固形状の栄養補助食品及び栄養補助食品の製造方法に係り、特に、長期間の保存が可能で栄養価の高い栄養補助食品及び栄養補助食品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の栄養補助食品としては、先に、本願出願人が提案し、特許文献1(特開2009−100661号公報)に掲載されたものが知られている。
これは、大豆を原料とした食品の粉末としてきな粉を用い、このきな粉に糖材料としてのハチミツを所定割合で混合して製造される固形状のものである。これを製造するときは、きな粉とハチミツとを夫々別の容器に入れて加熱する。所定の温度まで加熱したら、きな粉とハチミツとをひとつの容器に入れて混練する。その後、例えば、型枠等に混練したきな粉とハチミツとを入れ、熱を取って固めて適宜の形状にする。この栄養補助食品は、例えば、スポーツを行っている時やその後に食して、栄養補給を行うことができる。また、この栄養補助食品においては、ハチミツを所定割合で混合しているので、ハチミツの持つ保存性を損なうことがなく、長期間の保存が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−100661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来の栄養補助食品おいては、保存性が極めて良く、また、きな粉を用いているので、きな粉は大豆食品であることからある程度たんぱく質の含有量が多く、比較的糖質や繊維質等の炭水化物も多いので、上記のように、スポーツを行う際のサプリメントとして極めて有用であるが、例えば、筋肉増強用のサプリメントとして用いたいような場合には、たんぱく質の量にやや不足するとともに、繊維質が多いので、有用成分の吸収効率にやや劣っているという実情があった。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、ハチミツの持つ保存性を損なうことなく長期間の保存を可能にするとともに、単位重量当たりのたんぱく質の量を増加させ、一方において、繊維質を減らして、有用成分の吸収効率の向上を図った栄養補助食品及び栄養補助食品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的を達成するため、本発明の栄養補助食品は、大豆を原料とした食品の粉末に糖材料としてのハチミツを所定割合で混合して製造される固形状の栄養補助食品において、上記食品の粉末として凍り豆腐を粉砕した凍り豆腐粉末を用いるとともに、糖材料としてハチミツのみを用いた構成としている。
これにより、凍り豆腐粉末とハチミツを所定割合で混合し、しかも、糖材料としてハチミツのみを用いても、ハチミツの持つ保存性を損なうことがなく、長期間の保存が可能となる。また、凍り豆腐は多孔質であることから、ハチミツが良く吸収され、そのため、凍り豆腐粉末には酸化し易い油脂成分が含まれているが、混練時にハチミツが油脂成分を被覆するので、油脂成分の酸化を防止することができる。更に、ハチミツは制菌効果があるので、タンパク質や糖分等の腐敗を防止できる。
【0007】
また、凍り豆腐の成分は、一般に、水分が8.1重量%、たんぱく質50.2重量%、脂質が33.4重量%、糖質が5.3重量%、繊維質が0.2重量%となっており(日本食品標準成分表参照)、単位重量当たりのたんぱく質の成分がきな粉に比較して極めて高く、一方、繊維質の成分が極めて低くなるので、たんぱく質等の有用成分の吸収効率が大幅に向上させられる。
【0008】
そして、必要に応じ、凍り豆腐粉末を45±5重量%、ハチミツを55±5重量%にした構成にしている。
凍り豆腐粉末が50重量%を超えて、その量が多くなると、ボロボロとして一塊になりにくい。また、ハチミツが60重量%を超えて、その量が多くなると、固まりにくく、成形しにくい。
これにより、成形しやすく、また、食し易くなるとともに、凍り豆腐粉末とハチミツの持つ特性を損なうことがなく、たんぱく質を十分に供給しつつ保存性を向上させることができる。また、繊維質が少ないので、繊維質とともに排出される有用成分の量が極めて少なくなり、そのため、有用成分の吸収効率を大幅に向上させることができる。
【0009】
また、必要に応じ、上記凍り豆腐粉末の粒度を、3mm以下にした構成としている。3mmを越えると成形しにくくなる。また、舌触り等の食感を悪くする。
【0010】
そしてまた、必要に応じ、スズメバチから抽出されるスズメバチエキスを0.001〜1重量%添加した構成としている。
スズメバチエキスの添加は、例えば、スズメバチエキスを凍り豆腐粉末とハチミツとの混合時に添加するなど適宜に行う。
一般に、スズメバチエキスには、体脂肪を優先的に燃焼させる効果があると言われ、そのため、吸収成分の燃焼の促進を図ることができる。
【0011】
また、必要に応じ、上記凍り豆腐粉末にハチミツを混合する際に、該凍り豆腐粉末とハチミツとを夫々別々に、且つ、夫々25℃〜63℃に加熱する構成としている。
これにより、凍り豆腐粉末とハチミツとの混合性が向上する。また、ハチミツを63℃を超えて加熱すると、酵素や栄養素を殺してしまい、風味も損なわれてしまう。63℃以下なので、ハチミツが本来持っている酵素や栄養素が保持され、保存性が確実に向上させられる。
この場合、上記凍り豆腐粉末とハチミツとを夫々40℃〜63℃に加熱することが有効である。これにより、凍り豆腐粉末とハチミツとの混合性が更に向上する。
【0012】
更に、必要に応じ、水分量を10重量%〜20重量%にした構成としている。
これにより、一般の乾燥大豆に近い水分量となり、栄養補助食品は、しっとりとした食感になるとともに、口に含むと唾液によって溶けやすくなり、そのため、食し易くなる。
【0013】
また、上記目的を達成するための本発明の栄養補助食品の製造方法は、大豆を原料とした食品の粉末にハチミツを所定割合で混合した固形状の栄養補助食品を製造する栄養補助食品の製造方法において、
上記食品の粉末として凍り豆腐を粉砕した凍り豆腐粉末を用いるとともに、糖材料としてハチミツのみを用い、上記凍り豆腐粉末の粒度を3mm以下にし、該凍り豆腐粉末を45±5重量%、上記ハチミツを55±5重量%にし、上記凍り豆腐粉末とハチミツとを夫々別々に、且つ、夫々25℃〜63℃に加熱する加熱工程と、加熱した凍り豆腐粉末とハチミツとを混練する混練工程と、混練した凍り豆腐粉末及びハチミツを成形する成形工程とを備えて構成している。
【0014】
これにより、上記と同様に、凍り豆腐粉末とハチミツを所定割合で混合し、しかも、糖材料としてハチミツのみを用いても、ハチミツの持つ保存性を損なうことがなく、長期間の保存が可能となる。また、凍り豆腐は多孔質であることから、ハチミツが良く吸収され、そのため、凍り豆腐粉末には酸化し易い油脂成分が含まれているが、混練時にハチミツが油脂成分を被覆するので、油脂成分の酸化を防止することができる。更に、ハチミツは制菌効果があるので、タンパク質や糖分等の腐敗を防止できる。また、凍り豆腐の成分は、一般に、水分が8.1重量%、たんぱく質50.2重量%、脂質が33.4重量%、糖質が5.3重量%、繊維質が0.2重量%となっており(日本食品標準成分表参照)、単位重量当たりのたんぱく質の成分がきな粉に比較して極めて高く、一方、繊維質の成分が極めて低くなるので、有用成分の吸収効率が大幅に向上させられる。
【0015】
また、凍り豆腐粉末を45±5重量%、ハチミツを55±5重量%にしたので、成形しやすく、また、食し易くなるとともに、凍り豆腐粉末とハチミツの持つ特性を損なうことがなく、たんぱく質を十分に供給しつつ保存性を向上させることができる。
更に、凍り豆腐粉末の粒度を、3mm以下にしたので、成形しやすくなる。また、舌触り等の食感が良好になる。
【0016】
更にまた、凍り豆腐粉末にハチミツを混合する際に、凍り豆腐粉末とハチミツとを夫々別々に、且つ、夫々25℃〜63℃に加熱するので、凍り豆腐粉末とハチミツとの混合性が向上する。また、ハチミツを63℃を超えて加熱すると、酵素や栄養素を殺してしまい、風味も損なわれてしまう。63℃以下なので、ハチミツが本来持っている酵素や栄養素が保持され、保存性が確実に向上させられる。
【0017】
そして、必要に応じ、上記加熱工程において、凍り豆腐粉末とハチミツとを夫々40℃〜63℃に加熱する構成としている。これにより、凍り豆腐粉末とハチミツとの混合性が更に向上する。
【0018】
また、必要に応じ、スズメバチから抽出されるスズメバチエキスを0.001〜1重量%添加した構成としている。
スズメバチエキスの添加は、例えば、スズメバチエキスを凍り豆腐粉末とハチミツとの混合時に添加するなど適宜に行う。
一般に、スズメバチエキスには、体脂肪を優先的に燃焼させる効果があると言われ、そのため、吸収成分の燃焼の促進を図ることができる。
【0019】
更に、必要に応じ、上記成形工程後に、必要に応じて栄養補助食品の水分量を10重量%〜20重量%にする水分調整工程を設けた構成としている。
これにより、一般の乾燥大豆に近い水分量となり、栄養補助食品は、しっとりとした食感になるとともに、口に含むと唾液によって溶けやすくなり、そのため、食し易くなる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、凍り豆腐粉末とハチミツとを混練するので、ハチミツの持つ保存性を損なうことがなく、長期間の保存が可能となる。また、凍り豆腐においては、単位重量当たりのたんぱく質の成分がきな粉に比較して極めて高く、一方、繊維質が少ないので、繊維質とともに排出される有用成分の量が極めて少なくなり、そのため、有用成分の吸収効率を大幅に向上させることができる。例えば、筋肉増強用のサプリメントとして用いたいような場合に、有効に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施の形態に係る栄養補助食品の製造方法を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る栄養補助食品の製造方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る栄養補助食品及び栄養補助食品の製造方法を説明する。
【0023】
図1及び図2に示すように、本発明の実施の形態に係る栄養補助食品の製造方法は、大豆を原料とした食品の粉末に糖材料としてのハチミツを所定割合で混合した栄養補助食品Sを製造するものである。本実施の形態に係る栄養補助食品Sは、大豆を原料とした食品の粉末として凍り豆腐を粉砕した凍り豆腐粉末を用いるとともに、糖材料としてハチミツのみを用いている。
【0024】
凍り豆腐は、生の豆腐を凍結して熟成し、乾燥させて得られるもので、多孔質に形成されている。例えば、凍り豆腐の成分は、水分が8.1重量%、たんぱく質50.2重量%、脂質が33.4重量%、糖質が5.3重量%、繊維質が0.2重量%となっている(日本食品標準成分表)。
凍り豆腐粉末は、この凍り豆腐を粉砕して得られる。粉砕は、例えば、小麦粉等の周知の製粉機を用いて行う。
凍り豆腐粉末の粒度は、3mm以下にしている。例えば、40〜900メッシュの間で適宜に定める。この凍り豆腐粉末を、栄養補助食品100重量%に対して、45±5重量%使用している。
【0025】
ハチミツ10は、数千年の単位で保存が可能な糖材料として広く知られ、また、多種類のビタミン,ミネラルを含む食品である。このハチミツ10を、栄養補助食品100重量%に対して、55±5重量%使用する。また、ハチミツ10は、糖分量が78重量%〜88重量%,水分量が12重量%〜22重量%のものを使用している。実施の形態では、糖分量が80重量%,水分量が20重量%のものを使用している。
【0026】
また、実施の形態では、スズメバチから抽出されるスズメバチエキス11を0.001〜1重量%添加している。実施の形態では、ハチミツ10とスズメバチエキスとの和が55重量%になるようにしている。
【0027】
本製造方法は、図2に示すように、凍り豆腐粉末1とハチミツ10とを夫々別に加熱する加熱工程20と、加熱した凍り豆腐粉末1と加熱したハチミツ10とを混練する混練工程30と、混練した凍り豆腐粉末1及びハチミツ10を成形する成形工程40とで構成されている。また、成形工程40後に、栄養補助食品Sの水分量を10重量%〜20重量%にする水分調整工程50を設けている。以下に、各工程について、詳細に説明する。
【0028】
先ず、加熱工程20について説明する。図1及び図2に示すように、凍り豆腐粉末1とハチミツ10とを夫々別の容器21a,21bに入れ、例えば、容器21a,21bを湯煎する等して間接的に加熱する。凍り豆腐粉末1とハチミツ10とを夫々25℃〜63℃に加熱する。より望ましくは、40℃〜63℃に加熱する。実施の形態では、凍り豆腐粉末1を40℃,ハチミツ10を55℃に加熱している。
凍り豆腐粉末1を40℃,ハチミツ10を55℃に加熱することにより、凍り豆腐粉末1とハチミツ10との混合性が向上する。また、ハチミツ10を55℃に加熱するので、ハチミツ10が本来持っている酵素や栄養素が保持され、保存性が確実に向上させられる。
【0029】
次に、混練工程30について説明する。図1及び図2に示すように、加熱した凍り豆腐粉末1と加熱したハチミツ10とをひとつの容器31に入れて混練する。詳しくは、先ず、加熱した凍り豆腐粉末1を、容器内の物体を自動的に攪拌する攪拌機能を備えた攪拌容器31に入れる。そして、攪拌容器31を駆動させた状態で、加熱したハチミツ10を少量ずつ入れていく。スズメバチエキス11も添加する。栄養補助食品100重量%に対して、凍り豆腐粉末1が45重量%になり、ハチミツ10及びスズメバチエキス11が55重量%になるように、これらの量を調整しながら混練する。
上記の水分量の条件で、凍り豆腐粉末1を45重量%,スズメバチエキスを含んだハチミツ10を55重量%にすることにより、成形後の水分量10重量%〜20重量%とすることができ、そのため、しっとりとした食感になるとともに、口に含むと唾液によって溶けやすくなって食し易くなる。また、凍り豆腐粉末1を45重量%,スズメバチエキスを含んだハチミツ10を55重量%使用することで、ボロボロにならず一塊になり易い。更に、凍り豆腐粉末1には酸化し易い油脂成分が含まれているが、混練時にハチミツ10が油脂成分を被覆するので、油脂成分の酸化を防止することができる。更にまた、ハチミツ10は制菌効果があるので、タンパク質や糖分等の腐敗を防止できる。
【0030】
次に、成形工程40について説明する。図1及び図2に示すように、混練した凍り豆腐粉末及びハチミツを、例えば、矩形の型枠41に入れる。そして、圧力を掛けるとともに、熱を取って成形する。熱を取ると、油脂成分が固まり、凝固性が向上するので、固形状に成形することができる。尚、混練した凍り豆腐粉末及びハチミツを、例えば、厚さ1cmの板状に伸ばし、その後、適宜の大きさに切って成形しても良い。
凍り豆腐粉末1を45重量%,スズメバチエキスを含んだハチミツ10を55重量%使用することで、固まり易く成形し易い。また、食し易い形状に成形するので、例えば、片手で摘まんで食すことが可能となり、容易に食すことができる。
【0031】
次に、水分調整工程50について説明する。図1及び図2に示すように、もし、成形後の栄養補助食品Sの水分量が多い場合には、水分調整工程50において、栄養補助食品Sの水分量を調整する。例えば、成形後に、その水分量が10重量%〜20重量%になる。例えば、12.5重量%〜16.5重量%になるように、真空減圧機等によって余分な水分を取っている。
【0032】
このようにして製造された栄養補助食品Sは、糖原料としてハチミツ10のみを用いているので、ハチミツ10の持つ保存性を損なうことがなく、長期間の保存が可能となる。また、食し易い形状に成形できるので、栄養価の高い凍り豆腐粉末1やハチミツ10が食し易くなる。
【0033】
また、凍り豆腐の成分は、一般に、水分が8.1重量%、たんぱく質50.2重量%、脂質が33.4重量%、糖質が5.3重量%、繊維質が0.2重量%となっており(日本食品標準成分表)、単位重量当たりのたんぱく質の成分がきな粉に比較して極めて高く、一方、繊維質の成分が極めて低くなるので、たんぱく質等の有用成分の吸収効率が大幅に向上させられる。
【0034】
また、栄養補助食品Sには、スズメバチエキスが添加されているが、一般に、スズメバチエキスには、体脂肪を優先的に燃焼させる効果があると言われ、そのため、吸収成分の燃焼の促進を図ることができる。
【0035】
尚、上記実施の形態において、凍り豆腐粉末1を水分量が8.1重量%のものを使用したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、何%でも良く、適宜変更して差支えない。
また、上記実施の形態において、所定割合として凍り豆腐粉末1を45重量%,ハチミツ10及びスズメバチエキスを55重量%としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、凍り豆腐粉末は45±5重量%,ハチミツは55±5重量%の範囲内であれば良く、適宜変更して差支えない。
更に、上記実施の形態において、凍り豆腐粉末1を40℃,ハチミツを55℃に加熱したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、25℃〜63℃の範囲内であれば良く、適宜変更して差支えない。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の栄養補助食品は、種々のスポーツにおいて、疲労を遅くさせたり、筋力のアップや体力の増進を図る所謂スポーツサプリメントとして有用になる。特に、たんぱく質が多く繊維質が低減されていることから、筋肉トレーニングや筋肉保持,強化,増強等の目的に使用することに適合する。また、サプリメントとしてだけではなく、お菓子と同様に用いて良いことは勿論である。
【符号の説明】
【0037】
S 栄養補助食品
1 凍り豆腐粉末
10 ハチミツ
11 スズメバチエキス
20 加熱工程
21 容器
30 混練工程
31 攪拌容器
40 成形工程
41 型枠
50 水分調整工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
大豆を原料とした食品の粉末に糖材料としてのハチミツを所定割合で混合して製造される固形状の栄養補助食品において、
上記食品の粉末として凍り豆腐を粉砕した凍り豆腐粉末を用いるとともに、糖材料としてハチミツのみを用いたことを特徴とする栄養補助食品。
【請求項2】
凍り豆腐粉末を45±5重量%、ハチミツを55±5重量%にしたことを特徴とする請求項1記載の栄養補助食品。
【請求項3】
上記凍り豆腐粉末の粒度を、3mm以下にしたことを特徴とする請求項2記載の栄養補助食品。
【請求項4】
スズメバチから抽出されるスズメバチエキスを0.001〜1重量%添加したことを特徴とする請求項2または3記載の栄養補助食品。
【請求項5】
上記凍り豆腐粉末にハチミツを混合する際に、該凍り豆腐粉末とハチミツとを夫々別々に、且つ、夫々25℃〜63℃に加熱することを特徴とする請求項2乃至4何れかに記載の栄養補助食品。
【請求項6】
上記凍り豆腐粉末とハチミツとを夫々40℃〜63℃に加熱することを特徴とする請求項5記載の栄養補助食品。
【請求項7】
水分量を10重量%〜20重量%にしたことを特徴とする請求項2乃至6何れかに記載の栄養補助食品。
【請求項8】
大豆を原料とした食品の粉末にハチミツを所定割合で混合した固形状の栄養補助食品を製造する栄養補助食品の製造方法において、
上記食品の粉末として凍り豆腐を粉砕した凍り豆腐粉末を用いるとともに、糖材料としてハチミツのみを用い、上記凍り豆腐粉末の粒度を3mm以下にし、該凍り豆腐粉末を45±5重量%、上記ハチミツを55±5重量%にし、上記凍り豆腐粉末とハチミツとを夫々別々に、且つ、夫々25℃〜63℃に加熱する加熱工程と、加熱した凍り豆腐粉末とハチミツとを混練する混練工程と、混練した凍り豆腐粉末及びハチミツを成形する成形工程とを備えて構成したことを特徴とする栄養補助食品の製造方法。
【請求項9】
上記加熱工程において、凍り豆腐粉末とハチミツとを夫々40℃〜63℃に加熱することを特徴とする請求項8記載の栄養補助食品の製造方法。
【請求項10】
スズメバチから抽出されるスズメバチエキスを0.001〜1重量%添加したことを特徴とする請求項8または9記載の栄養補助食品の製造方法。
【請求項11】
上記成形工程後に、必要に応じて栄養補助食品の水分量を10重量%〜20重量%にする水分調整工程を設けたことを特徴とする請求項8乃至10何れかに記載の栄養補助食品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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