説明

栄養補給剤

本発明は添加物のためのアルブミンキャリアを含む、栄養補給剤に関する。栄養補給剤は被膜として食品の基材上に分散してよく、或いは食品の基材中に混合して望ましい形状に形成してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、添加物のためのアルブミンキャリアを含む栄養補給剤に関する。栄養補給剤は、例えば動物用もしくは鳥用食品基材上に、或いはその基材中に分散されてよい。
【背景技術】
【0002】
多種多様なイヌの好みもしくは要求に適合するよう個別に調整された組織とともに、消化されやすく、かつ/もしくは栄養価の高い、食用に適した動物用食品、チューもしくは菓子の開発に関連する数多くの開示が存在する。さらには、動物に対する食用に適した食品、チュー(chew)もしくは菓子の魅力を増大させる添加物の取り込みに関連する数多くの開示が存在する。従って、関心は以下に示す例示の先行技術文献に向けられる:「健康チュートーイ」〔米国特許第6,916,497号明細書(特許文献1)〕、「デンプンと脂肪族−芳香族をベースとするポリエステル樹脂の混合物」〔米国特許第6,821,538号明細書(特許文献2)〕、「健康チュートーイ」〔米国特許第6,586,027号明細書(特許文献3)〕、「動物用チュー」〔米国特許第6,274,182号明細書(特許文献4)〕、「動物用チュー」〔米国特許第6,200,616号明細書(特許文献5)〕、「熱変形可能な食用ドッグチュー」〔米国特許第6,180,161号明細書(特許文献6)〕、「食用デンプンの成形方法」〔米国特許第6,159,516号明細書(特許文献7)〕、「食用ドッグチュー」〔米国特許第6,126,978号明細書(特許文献8)〕、「変更可能な組織を有する小麦及びカゼインを含むドッグチュー」〔米国特許第6,110,521号明細書(特許文献9)〕、「熱変形可能なピーナッツ含有ドッグチュー」〔米国特許第6,093,441号明細書(特許文献10)〕、「野菜ベースのドッグチュー」〔米国特許第6,093,427号明細書(特許文献11)〕、「高デンプン含有ドッグチュー」〔米国特許第6,086,940号明細書(特許文献12)〕、「変更可能な組織を有するシチメンチョウ及びコメを含むドッグチュー」〔米国特許第6,056,991号明細書(特許文献13)〕、「ニンジン由来のドッグチュー」〔米国特許第5,941,197号明細書(特許文献14)〕、「食用ドッグチューの製造方法」〔米国特許第5,827,565号明細書(特許文献15)〕、「成形した生皮のチュートーイ」〔米国特許第5,476,069号明細書(特許文献16)〕、「変更可能な組織を有するドッグチュー」〔米国特許第5,240,720号明細書(特許文献17)〕、「変更可能な組織を有するドッグチュー」〔米国特許第5,200,212号明細書(特許文献18)〕など。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6,916,497号明細書
【特許文献2】米国特許第6,821,538号明細書
【特許文献3】米国特許第6,586,027号明細書
【特許文献4】米国特許第6,274,182号明細書
【特許文献5】米国特許第6,200,616号明細書
【特許文献6】米国特許第6,180,161号明細書
【特許文献7】米国特許第6,159,516号明細書
【特許文献8】米国特許第6,126,978号明細書
【特許文献9】米国特許第6,110,521号明細書
【特許文献10】米国特許第6,093,441号明細書
【特許文献11】米国特許第6,093,427号明細書
【特許文献12】米国特許第6,086,940号明細書
【特許文献13】米国特許第6,056,991号明細書
【特許文献14】米国特許第5,941,197号明細書
【特許文献15】米国特許第5,827,565号明細書
【特許文献16】米国特許第5,476,069号明細書
【特許文献17】米国特許第5,240,720号明細書
【特許文献18】米国特許第5,200,212号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の態様は、アルブミン及びそのアルブミンと混合される添加物を含む栄養補給剤に関する。他の態様は、アルブミンと添加物とを含む栄養補給剤を提供すること、及びその栄養補給剤を樹脂組成物と組み合わせすることに関する。次いで、その樹脂組成物と栄養補給剤とを所望の形状に形成してよい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、添加物のためのアルブミンキャリアを含む栄養補給剤に関する。例えば、アルブミンを、鳥もしくは動物用食品基材に被覆するか、或いは混ぜ合わせてもよい。食品基材は、例えば、飼料、種、食物、チュー(chews)、もしくは菓子などをいう。栄養補給剤には、例えば、香味料、誘引物質、ミネラル類、ビタミン類、ハーブ、脂肪酸、発酵大豆栄養補助食品、酵母製品、酵素/補酵素、及び他の製品などの添加物が含まれる。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本明細書中においてアルブミンは、血漿もしくは血清、筋肉、卵白、乳、及びその他の動物性物質中で、ならびに多くの植物組織及び流体内で生じ得る任意の熱凝固性水溶性タンパク質であると理解される。従って、アルブミンは、タンパク質含有量を増加させるのに用いてよく、場合によっては、脂肪分を少量含むか、或いは全く含まなくてよい。アルブミンは、粉体もしくは液体の何れか形状で供給される。アルブミンは、栄養補給剤の1から99%の間、及び1から99%の間のすべての増分値及び数値で含まれてよい。
【0007】
栄養補給剤中に分散され得る香味料及び/または誘引物質の例として、動物もしくは魚の粉質、消化物(digests)、生産物、または副産物が含まれる。ここで「粉質」は、腐食していない動物もしくは魚の、きれいな、乾燥した、挽いて粉末にした、もしくは下処理された組織を含むことを意味する。「消化物」とは、比較的きれいであり、あまり腐食していない動物組織が用いられ、化学的もしくは酵素的加水分解により分解することで生成される物質を含むことを意味する。動物性消化物は、加水分解された肝臓、例えば加水分解された牛もしくは家禽の肝臓などであってよい。さらには、動物の粉質もしくは消化物は、やむを得ず微量含まれ得る毛、角、歯、蹄または羽根を含まないのがよい。動物性消化物は、Applied Food Biotechnology Incorporated(ミズーリ州、オファロン)より入手可能であり、商標名Optimizor(登録商標)で販売されている。果実物質、植物性物質、ナッツ、ナッツ片、ナッツ粉なども同様に香味料及び/または誘引物質として組み込んでよい。香味料及び/または誘引物質を、0.1から50質量%の間及び0.1から50質量%の間の任意の増分値もしくは増分範囲で個々に、或いは併用して栄養補給剤に組み込んでもよい。
【0008】
発酵大豆栄養補助食品及び/または酵素もしくは補酵素もまた、アルブミン中に組み込んでよい。発酵大豆栄養補助食品を、0.01から50質量%の間及び0.01から50質量%の間の任意の増分値もしくは増分範囲で栄養補給剤に組み込んでよい。
【0009】
発酵大豆栄養補助食品は、Bio Food, Ltd.(ニュージャージ州、パインブルック)より入手可能であり、一般商標Soynatto(登録商標)で販売されている。Soynatto(登録商標)製品は、その他の入手可能な組成物と比較して具体的には以下に示す物質が含まれる。
【0010】
【表1】

【0011】
上記に示されるように、Soynatto(登録商標)製品は、発酵大豆形態でタンパク質、ミネラル類、及びビタミン類を供給し得る。発酵工程は、製品を“パン酵母”或いは“ビール酵母”として一般に知られているサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)で満たすことができる。サッカロミセス・セレビシエは、小麦粉もしくはパン生地に存在する糖類が発酵することにより二酸化炭素及びアルコールを産出することが、従来より知られている。したがって、タンパク質、1つまたは複数のミネラル、及び1つまたは複数のビタミンがサッカロミセス・セレビシエと共に栄養補給剤に含まれ得ると理解されるべきである。
【0012】
本明細書中の発酵大豆製品には、高い濃度のグリシテイン、ダイゼイン及びゲニステインを含んでよく、一般的な大豆食物源と比較しても数百パーセント多く存在すると報告されている。グリシテイン、ダイゼイン及びゲニステインはエストロゲン様生物活性を有する植物由来の非ステロイド性化合物であることから、フラボノイドのイソフラボン類に属し、植物性エストロゲンに分類される。
【0013】
Bio Foods, Ltd.(ニュージャージ州、パインブルック)より同じように入手可能であり、BT-CoQ10(登録商標)の商標名で販売されている酵素及び/または補酵素も同じように栄養補給剤中に含まれてよい。これは、生物学的に形質転換された(発酵された)細胞ミトコンドリア補酵素であると報告されており、コエンザイムQ10、抗酸化剤、植物性栄養素、補因子無機栄養素(cofactor mineral nutrients)及びその他の細胞成分が含まれる。酵素及び/または補酵素は0.01から10質量%の間、及び0.01から10質量%の間の任意の増分値もしくは増分範囲でアルブミン中に組み込んでよい。
【0014】
コエンザイムQ10は、主に体内で合成される脂溶性化合物であり、食事で摂取され、かつミトコンドリアのATP合成に必須である、と報告されている。また、発酵した補酵素は、ユビキノンとして知られる化合物群に属すと報告されており、ジヒドロベンゼンのジケト誘導体である環状結晶化合物C6H4O2の2つの異性体のいずれか一方である。前記補酵素は、細胞膜及びリポタンパク質内で抗酸化剤としても作用し得る。
【0015】
酵母製品も同様に栄養補給剤に組み込んでもよく、例えば、サッカロミセス・セレビシエなどの栄養酵母もしくはビール酵母、クルイヴェロミセス・マルキナウス(Kluyveromyce marxianus)などの乳酵母、またはサッカロミセス・フェルメンタティ(Saccharomyces fermentati)などのブドウ酒酵母、を含んでよい。酵母は、アルブミンに添加される前は、粉末、フレーク状、もしくはタブレット形状であってよい。ビール酵母もしくはサッカロミセス・セレビシエは、ビタミンB複合体及びその他の栄養素に富んでいるとみられている。酵母製品は、0.1から10質量%の間、及び0.1から10質量%の間の増分値または増分範囲で栄養補給剤中に組み込んでよい。
【0016】
栄養補給剤に組み込まれてよいビタミン類として、A、C、B6、B12、D、E及びK、チアミン、リボフラビン、パントテン酸、ナイアシン、イノシトール、ピリドキシン、葉酸、ビオチン、コリン、ならびにパラアミノ安息香酸(PABA)が含まれる。アルブミンに組み込んでよいミネラル類として、カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、リン酸二カルシウム、炭酸鉄、リン、カリウム、塩化カリウム、ナトリウム、亜セレン酸ナトリウム、モリブデン酸ナトリウム、塩素、マグネシウム、酸化マグネシウム、鉄、銅、酸化銅、マンガン、亜鉛、酸化亜鉛、ヨウ素及びセレンが含まれる。しかしながら、Co、Mo、Cd、As、Si、V、Ni、Pb及びSnなど、その他の微量の物質を含んでもよいことに留意するべきである。
【0017】
続いて、ハーブ成分について言及すると、本明細書中のハーブ類は、セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort)、カワカワ(kava kava)、イチョウ(ginkgo biloba)、朝鮮人参(アジアもしくはシベリアの品種)、エキナシア及びそれらの混合物を含む群から選択してよい。その他のハーブ類としては、キャッツクロー(catsclaw)、カモミール、ヒドラスチス、ノコギリヤシ、セイヨウカノコソウ、セイヨウニンジンボク、ブラック・コホッシュ、ビルベリー及びオオアザミが含まれる。さらにハーブ類として、アロエ、ゲンゲ、ゴボウ、クリ、クロロフィル、カワラタケ、ヒメカモジグサ、テマリカンボク、タンポポ根、ドンクアイ(dong quai)、オオグルマ、マツヨイグサ、コゴメグサ、フォールスユニコーン・ルート(false unicorn root)、ナツシロギク、ガーリック、ジンジャー、ゴツコラ(gota kola)、ブドウ種子抽出物、緑茶、ググリピッド(gugulipid)、サンザシ、ホップ、セイヨウキヅタ、甘草、オオアザミ、ミント、ヤドリギ(アメリカ、アジア及びヨーロッパの品種)、益母草、カラスムギ、オシャ(osha)、トケイソウ、パセリ、カボチャ、ピジウム、アカツメクサ、ローズマリー、サルサパリラ(sarsparilla)、タツナミソウ、イラクサ、ムラサキセンダイハギ、自然薯及びイエルバ・マンサ(yerba mansa)が含まれる。さらに、グルコサミン類及び/またはコンドロイチンを本明細書中に記載のいずれかの実施形態に含んでもよい。ハーブ類の抽出物及び派生物もまた適用され得ると理解されるべきである。
【0018】
さらには、オメガ脂肪酸類もまた栄養補給剤に組み込んでもよい。これらオメガ脂肪酸類は、オメガ-3及び/またはオメガ-6脂肪酸を含んでもよい。上述したビタミン類、ミネラル類、ハーブ類、及び脂肪酸類は、意図する個々のビタミン、ハーブ、ミネラル、脂肪酸によって異なる、推奨される1日の最大用量もしくはそれ以下の用量で栄養補給剤に組み込まれてよく、それらの用量は対象とする受容体(すなわち、トリ、動物など)に依存する。
【0019】
栄養補給剤を粉体形状もしくは液体形状で供給してよい。粉体形状で供給するときは、その補給剤は適当な量の水を用いて再構成される。補給剤もしくはその補給剤の個々の成分(例えばアルブミンなど)もまた低温殺菌してよい。
【0020】
栄養補給剤は、例えば、トリの餌、イヌの餌またはネコの餌などの食品の基材上の被膜またはソースとして添加してもよい。補給剤は、製造業者、供給者、または消費者によって食物、チューもしくは菓子に適用してよい。
【0021】
また、栄養補給剤を、動物用食品、チューもしくは菓子に添加してもよい。例えば、栄養補給剤は添加物のキャリアの役割を果たしてよく、樹脂中に分散されてもよい。樹脂は、デンプン、ポリマー樹脂、カゼイン、グルテン、粉末状にした生皮(comminuted rawhide)、コラーゲンまたは動物性タンパク質であってよい。グルテンは、穀物から抽出された水に不要なタンパク質複合体であってよく、トウモロコシグルテンもしくは小麦グルテンを含んでよい。
【0022】
樹脂を水分と混合して、所望の形状に形成してもよい。例えば、樹脂を約60から99%の間、及び約60から99%の間の増分値または増分範囲で含んでよく、栄養補給剤を約1から40%の間、及び約1から40%の間の任意の増分値もしくは増分範囲で含んでよい。しかしながら、より多くの量の栄養補給剤を、例えば最大で60%の栄養補給剤を含んでよいと理解されるべきである。
【0023】
粉体もしくは液体のいずれかの形状で溶融混合、押出もしくは射出成形、或いは成形後の工程を含む、任意の配合段階において、栄養補給剤を樹脂に組み込んでよい。但し、例えば約60℃より高温である液体(すなわち、水もしくは消化物)または樹脂組成物などの熱い物質に直接アルブミンを添加する前に、アルブミンを調温する必要性があり得ると理解されるべきである。ここで「調温する」とは、栄養補給剤中のアルブミンが凝固されないようにアルブミンを徐々に加熱することを意味する。
【0024】
典型的な実施例では、栄養補給剤をデンプンの樹脂に組み込んでよい。このデンプンは、天然もしくは植物由来の任意の炭水化物を含んでよい。デンプンとして、アミロース及び/またはアミロペクチンを含んでよく、かつジャガイモ、米、タピオカ、とうもろこし、及びライムギ、小麦、カラスムギなどの穀類を含むが限定されない植物から抽出してよい。約30から99%の間のすべての増分値及び増分範囲(例えば、約50%、85%より大きい値)を含む、約30から99%の間でデンプンを樹脂に含んでよい。
【0025】
本明細書中で用いられるデンプンは生デンプンであってよく、前記生デンプンは例えば押出成形或いは他の溶融加工の工程など事前に熱成形を施していないデンプンであると理解される。生デンプン自体は天然由来であってよく、抽出の際に元の形状で回収され、且つ物理的に或いは化学的に修飾されていない未処理のデンプンであると理解される。生デンプンは様々な粒径の粉体形状であってもよく、ミルにかけた、かつ/或いは事前にふるいにかけたデンプンであると理解される。生デンプンはまた、様々な水分含量を有し得ると理解されるべきである。
【0026】
樹脂はセルロースを含んでよい。このセルロースは、例えば、多糖炭水化物の長鎖高分子であってよい。セルロースは、植物由来或いは植物から抽出されてもよい。セルロースを、樹脂の約1から15質量%の間、及び4%、10%、11%などを含む約1から15質量%の間の任意の増分値または数値で、樹脂に組み込んでよい。
【0027】
乳化剤もしくは界面活性剤もまた樹脂中に組み込んでもよい。乳化剤を、樹脂の約1から10質量%の間、及び3%、4%などを含む約1から10質量%の間のすべての増分値及び数値で含んでよい。乳化剤は、例えばレシチンを含んでよく、前記レシチンは、例えば卵黄または大豆から抽出もしくはそれらに由来してもよい。
【0028】
樹脂は可塑剤を含んでもよい。この可塑剤は、例えばグリセリンを含んでよい。可塑剤を、約15から30%の間のすべての増分値及び数値(例えば、15%、21%、27%より大きい値)を含む、約15から30%の間で組み込んでよい。
【0029】
保湿剤もまた樹脂中に組み込んでよい。この保湿剤は、例えばオーツファイバー(oat fiber)を含んでよい。保湿剤は、1%、25%などを含む、約0.1から5質量%の間のすべての増分値及び数値を含む、樹脂の約0.1から5質量%の間で組み込んでよい。保湿剤は物質中で水分を吸収し得る任意の添加物である理解される。
【0030】
水分もまた樹脂と組み合わせてよい。水分は、樹脂の約1から40質量%の間、及び約1から40質量%の間の任意の増分値及び数値(4%、20〜40%、10-20%などを含む)で樹脂に組み込んでよい。製品を形成した後には、1から20質量%の間のすべての増分値及び数値(例えば、20%未満、4%、5〜10%など)を含む、樹脂の1から20質量%の間で水分を含んでよい。
【0031】
樹脂、栄養補給剤、及び水分を押出成形機内に導入してよい。押出成形機は、2軸もしくは単軸押出機のいずれか一方であってよい。水分は、20から40質量%の間で組み込んでよい。押出加工の際、押出樹脂組成物中に存在する水分量を低減するために、押出機から水分を放出してもよい。それ故に、押出機には通風孔を有する通風バレルを設けてもよい。押出樹脂組成物を次いで冷却し、且つ/或いはペレット化する。
【0032】
この組成物を続いて射出成形し、望ましい形状に形成する。樹脂中に存在する水分を20%もしくはそれ以下に、かつ1%から20%の間の任意の増分値もしくは増分範囲に低減してよい。水分の低減に適合するためには、射出成形機のバレル及び/または鋳型も同様に通風孔を設けてよい。押出成形の際の栄養補給剤の樹脂への添加に代わる手段或いはその添加と共に、射出成形工程の際に栄養補給剤を樹脂に添加してよいと理解されるべきである。
【0033】
射出成形工程において、事前に樹脂を押し出し成形することなく、樹脂、水分、栄養補給剤を混合して、かつ形成してよいと理解されるべきである。従って、樹脂、水分、及び栄養補給剤を、混合して且つ望ましい形状に形成する射出成形機のバレル内に直接添加してよい。水分を、20から40質量%の間で射出成形機に添加し、20%もしくはそれ以下及び1%から20%の間の任意の増分値もしくは増分範囲に低減してよい。バレル及び/または鋳型には排気してもよい。
【0034】
上記の記述は本発明の内容を詳細に説明するために設けられている。但し、本明細書中の記述は、添付した特許請求の範囲に記載の発明の範囲を限定するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルブミン及び添加物を供給する工程と、
栄養補給剤を形成するのに前記アルブミンと前記添加物とを混合する工程と、
を備える、動物のための栄養補給剤を供給する方法。
【請求項2】
前記アルブミンが粉体もしくは液体の形状で供給される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アルブミンが卵白を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記添加物が粉体もしくは液体の形状で供給される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記添加物が、ビタミン類、ミネラル類、ハーブ類、及びそれらの組み合わせを含む群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記添加物がオメガ脂肪酸を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記添加物が香味料もしくは誘引物質を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記添加物が発酵大豆栄養補助食品を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記添加物が酵母製品を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記添加物が酵素もしくは補酵素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記添加物が消化物を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記消化物が加水分解されたレバーを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記栄養補給剤を食品基材上に被覆する工程をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記栄養補給剤を食品基材中に組み込む工程をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
アルブミン及び添加物を含む栄養補給剤を供給する工程と、
樹脂組成物を供給する工程と、
前記栄養補給剤と前記樹脂組成物とを混合する工程と、
前記樹脂組成物及び栄養補給剤を所望の形状に形成する工程と、
を備える、栄養補給剤を供給する方法。
【請求項16】
前記樹脂が、デンプン、グルテン、ポリマー樹脂、カゼイン、粉末状にした生皮、コラーゲン、タンパク質、またはそれらの組み合わせを含む群から選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記アルブミンが卵白を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記添加物が、ビタミン類、ミネラル類、ハーブ類、及びそれらの組み合わせを含む群から選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記添加物がオメガ脂肪酸を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記添加物が香味料もしくは誘引物質を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記添加物が発酵大豆栄養補助食品を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記添加物が酵母製品を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記添加物が酵素もしくは補酵素を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項24】
前記添加物が消化物を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項25】
前記消化物が加水分解されたレバーを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記樹脂組成物が、セルロース、乳化剤、可塑剤、保湿剤、及びそれらの組み合わせを含む群から選択される樹脂添加物を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項27】
アルブミンと、
前記アルブミンと混合される添加物と、
を含む動物用栄養補給剤。
【請求項28】
前記アルブミンが約1から99%の間で存在し、かつ前記添加剤が0.1から50%の間で存在する、請求項27に記載の補給剤。
【請求項29】
前記栄養補給剤が粉体もしくは液体の形状である、請求項27に記載の補給剤。
【請求項30】
前記アルブミンが卵白を含む、請求項27に記載の補給剤。
【請求項31】
前記添加物が、ビタミン類、ミネラル類、ハーブ類、及びそれらの組み合わせを含む群から選択される、請求項27に記載の補給剤。
【請求項32】
前記添加物がオメガ脂肪酸を含む、請求項27に記載の補給剤。
【請求項33】
前記添加物が香味料もしくは誘引物質を含む、請求項27に記載の補給剤。
【請求項34】
前記添加物が発酵大豆栄養補助食品を含む、請求項27に記載の補給剤。
【請求項35】
前記添加物が酵母製品を含む、請求項27に記載の補給剤。
【請求項36】
前記添加物が酵素もしくは補酵素を含む、請求項27に記載の補給剤。
【請求項37】
前記添加物が消化物を含む、請求項27に記載の補給剤。
【請求項38】
前記消化物が加水分解されたレバーを含む、請求項37に記載の補給剤。

【公表番号】特表2010−508812(P2010−508812A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−535251(P2009−535251)
【出願日】平成18年11月3日(2006.11.3)
【国際出願番号】PCT/US2006/060540
【国際公開番号】WO2008/054426
【国際公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(500013142)ティー.エフ.エイチ.パブリケーションズ、インコーポレーテッド (18)
【Fターム(参考)】