説明

株価情報提供装置及び端末装置

【課題】証券投資家が売買する銘柄を選択する際に迅速な判断を可能にするための、ニュースに基づく加工情報を証券投資家に提供する、証券投資家にとって有用な株価情報提供装置と、これに接続される端末装置を提供する。
【解決手段】ユーザは予め興味のある銘柄名を銘柄コードと紐付けて、ユーザ銘柄テーブルに登録しておく。ニュース及び株価取得部は、所定のニュースサーバからニュースを取得した後、ユーザ銘柄テーブルに登録され手いる銘柄名でニュース本文を検索し、ニュースとユーザの関係をユーザニュース索引テーブルに登録する。ユーザがクライアントを通じてヘッドラインの表示を要求した場合、ユーザニュース索引テーブルをユーザIDで検索して、関係するニュースのヘッドラインをクライアントに表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、株価情報提供装置及び端末装置に適用して好適な技術に関する。
より詳細には、投資家が株の売買を判断する際に便利な情報を提供する株価情報提供サービスを実現する、株価情報提供装置と、これに接続される端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、株価の状況をチャートで表示しつつ、その株式銘柄に関するニュースを表示したり、また該当する株式銘柄の動向を自動で分析するシステムが種々提案されている。一例として、特許文献1には、ネガティブ表現の単語と、キーワードに該当する格納した単語とが同時に出現している文章情報を照会して、それを表やグラフなどの形式に整えた解析レポートを作成することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−063242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
株価に関するニュースの見出し(以下「ヘッドライン」と称する。)に銘柄名或は銘柄コードが記述されている場合には、当該ニュースがその銘柄に関係する内容であることが判別できる。
しかしながら、これまで、ニュース本文にのみ銘柄名或は銘柄コードが記述されている場合に、該当する銘柄を直接表示する機能を備えるシステムは提案されていなかった。
このため、これまでのシステムでは、証券投資家はヘッドラインから表示したニュース本文から証券投資家自身で銘柄に該当する文字を抜き出し、再度銘柄情報を検索する、という煩雑な手順が必要だった。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、証券投資家が売買する銘柄を選択する際に迅速な判断を可能にするための、ニュースに基づく加工情報を証券投資家に提供する、証券投資家にとって有用な株価情報提供装置と、これに接続される端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の株価情報提供装置は、株価に関係するニュースを一意に識別するニュースIDを格納するニュースIDフィールドと、ニュースの概要を示すヘッドライン文字列を格納するヘッドラインフィールドと、ニュースの内容であるニュース本文を格納するニュース本文フィールドと、ニュースが発生した日時の情報を格納する発生日時フィールドとを備えるニューステーブルと、銘柄を一意に識別する銘柄コードを格納する銘柄コードフィールドと、銘柄の株価を格納する株価フィールドと、株価の日時の情報を格納する日時フィールドとを備える株価テーブルと、クライアントを使用するユーザを一意に識別するユーザIDを格納するユーザIDフィールドと、銘柄の名称を格納する銘柄名フィールドと、銘柄コードを格納する銘柄コードフィールドとを備えるユーザ銘柄テーブルと、ユーザIDを格納するユーザIDフィールドと、ニュースIDを格納するニュースIDフィールドと、銘柄コードが複数格納可能な銘柄コードリストフィールドとを備えるユーザニュース索引テーブルと、株価を所定の株式情報サーバから取得して株価を取得した時点の日時情報と共に株価テーブルに追記録し、ニュースを所定のニュースサーバから取得してニュースを取得した時点の日時情報と共にニューステーブルにニュースを追記録し、ユーザ銘柄テーブルの銘柄名フィールドの値でニュース本文を検索して、検索にヒットした場合には、検索にヒットしたユーザ銘柄テーブルのレコードのユーザIDの値をユーザニュース索引テーブルのユーザIDフィールドに転記すると共に、検索にヒットしたユーザ銘柄テーブルのレコードの銘柄コードフィールドの値をユーザニュース索引テーブルの銘柄コードリストフィールドに転記すると共に、ニューステーブルのニュースIDフィールドの値をユーザニュース索引テーブルのニュースIDフィールドに転記するニュース及び株価取得部と、クライアントから送られる要求に呼応して、クライアントから得たユーザIDでユーザニュース索引テーブルを検索し、検索にヒットしたレコードのニュースIDフィールドの値でニューステーブルを検索し、検索にヒットしたレコードのヘッドラインフィールドの値を用いてクライアントの表示画面に表示する情報を形成するヘッドライン表示情報形成部とを具備する。
【0007】
ユーザは予め興味のある銘柄名を銘柄コードと紐付けて、ユーザ銘柄テーブルに登録しておく。ニュース及び株価取得部は、所定のニュースサーバからニュースを取得した後、ユーザ銘柄テーブルに登録されている銘柄名でニュース本文を検索し、ニュースとユーザの関係をユーザニュース索引テーブルに登録する。
ユーザがクライアントを通じてヘッドラインの表示を要求した場合、ユーザニュース索引テーブルをユーザIDで検索して、関係するニュースのヘッドラインをクライアントに表示する。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、証券投資家が売買する銘柄を選択する際に迅速な判断を可能にするための、ニュースに基づく加工情報を証券投資家に提供する、証券投資家にとって有用な株価情報提供装置と、これに接続される端末装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態の例である、株価情報提供システムの概略図である。
【図2】ユーザ端末の機能ブロック図である。
【図3】株価情報提供サーバの機能ブロック図である。
【図4】株価情報提供サーバに備えられている各種データベースのフィールドを示す図である。
【図5】株価情報提供サーバがニュースを受信する処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】ニュースがニューステーブルに登録された後、ユーザニュース索引テーブルに新たなレコードを作成する更新処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】銘柄及びキーワード検索用リストのフィールドとサンプルレコードを示す図である。
【図8】ユーザ端末の表示画面上で行われる画面の推移を示す、状態遷移図である。
【図9】ヘッドライン表示cgiによる、ユーザ端末の表示部にニュースヘッドライン画面を表示するための、ニュースヘッドライン表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】ヘッドライン表示用リストのフィールドを示す図である。
【図11】ヘッドライン表示cgiによる、ユーザ端末の表示部に表示されたニュースヘッドライン画面の内容の一部である、株価とニュース発生時直近比率を更新するための、ニュースヘッドライン更新処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】ニュース本文ウィンドウcgiによる、ユーザ端末の表示部にニュース本文ウィンドウを表示するための、ニュース本文ウィンドウ表示処理の流れを示すフローチャートと、ニュース本文ウィンドウcgiから呼び出されて実行される、参照ログ記録処理部による、参照ログテーブルに参照回数を記録する処理を示すフローチャートである。
【図13】ニュースランキングcgiによる、ユーザ端末の表示部にニュースランキング画面を表示するための、ニュースランキング表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】ニュースランキングリストのフィールドを示す図である。
【図15】銘柄ランキングcgiによる、ユーザ端末の表示部に銘柄ランキング画面を表示するための、銘柄ランキング表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】銘柄ランキングリストのフィールドを示す図である。
【図17】ログイン画面である。
【図18】ニュースヘッドライン画面である。
【図19】ニュースヘッドライン画面の中の、ニュースヘッドライン表示領域の詳細を示す図である。
【図20】ニュース本文ウィンドウである。
【図21】ニュースヘッドライン画面の中の、ニュースランキングボタンを押した時の表示状態を示す図である。
【図22】ニュースランキング画面である。
【図23】銘柄ランキング画面である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施の形態の詳細を説明する前に、概要を説明する。
本発明の実施の形態は、株価情報提供システムである。
株価情報提供システムは、周知のクライアント−サーバシステムである。
本発明の実施の形態で説明する主要な機能は、webサーバである株価情報提供サーバに集約されている。
クライアントは、周知のパソコンにネットワークOSとwebブラウザがインストールされ、株価情報提供サーバに対するユーザインターフェースの役割を担う。
ユーザである投資家は、クライアントである端末を操作して、所望の株価情報及び株価に関するニュース情報等を表示する。
株価情報提供サーバは、クライアントの要求に応じて、投資家が投資の判断に便利な形式で、ニュース情報を加工し、提供する。
特に、株価情報提供サーバは、ニュース情報の発生によって変化する株価をリアルタイムで表示する機能と、ニュース情報及び銘柄の注目度をランキング表示する機能を備える。
【0011】
[全体構成]
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図23を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の例である、株価情報提供システムの概略図である。
株価情報提供システム101は、株価情報提供装置ともいえる株価情報提供サーバ102を中心に、株価情報提供サーバ102のクライアントである複数のユーザ端末103と、複数のニュースサーバ104と、複数の株式情報サーバ105よりなる。これらはインターネット106を通じて相互に接続されている。
【0012】
株価情報提供サーバ102は、新聞社等の報道機関が備えるニュースサーバ104や、銘柄名が指す企業が備えるwebサーバ等から、インターネット106を通じてリアルタイムに或は定期的にニュース情報を取得する。
同様に、株価情報提供サーバ102は、証券取引所が備える株式情報サーバ105から、インターネット106を通じてリアルタイムに株式情報を取得する。
株価情報提供サーバ102は、ニュース情報及び株式情報を取得すると、図示しない内部のハードディスク装置等の不揮発性ストレージに記憶した後、ユーザ端末103の要求に応えるための、所定の加工処理を施す。
【0013】
ユーザである投資家は、ユーザ端末103を操作して、株価情報提供サーバ102にアクセスする。ユーザID及びパスワードを入力して、所定の認証処理を経た後、正規ユーザとして株価情報提供サーバ102が提供する様々なサービスを利用する。通信のプロトコルは周知のHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)である。勿論、プロトコルはこれに限られるものではない。
【0014】
[ユーザ端末103の内部構成]
図2は、ユーザ端末103の機能ブロック図である。
表示部202は周知のディスプレイである。操作部203は周知のキーボード及びマウス等のポインティングデバイスである。
入出力制御部204は、インターネット106を通じて株価情報提供サーバ102と通信を行い、htmlテキストや画像データ等を受信したり、必要に応じて操作部203から得られる操作情報を変換して送信する。また、入出力制御部204は受信したhtmlテキストを解釈した後、表示用情報に変換して表示制御部205に渡す。
表示制御部205は、入出力制御部204から渡される表示用情報を表示部202に表示する。
【0015】
フィルタ情報記憶部206は、ユーザ端末103の図示しないハードディスク装置等の不揮発性ストレージに設けられる、フィルタ情報が記述されているファイルである。このフィルタ情報は、後述する表示機能でユーザが所望する特定銘柄を選択的に表示したり、逆に特定銘柄を選択的に非表示にしたりするために用いられる。
【0016】
株価情報提供サーバ102のクライアントであるユーザ端末103は、周知のパソコンにネットワークOSとwebブラウザがインストールされており、株価情報提供サーバ102に対するユーザインターフェースの役割を担う。このうち、ネットワークOSとwebブラウザは、図2のユーザ端末103中、表示制御部205と入出力制御部204の機能を提供する。
【0017】
[株価情報提供サーバ102の内部構成]
図3は、株価情報提供サーバ102の機能ブロック図である。
株価情報提供サーバ102は、データベースを備えるwebサーバである。
インターネット106に接続されているwebサーバプログラム302は、クライアントであるユーザ端末103から要求を受け取ると、要求の内容を解釈し、要求の内容に応じて各種cgi(Common Gateway Interface)を実行する。
cgiはユーザ端末103の表示部202に表示する内容を作成するプログラムである。この「表示する内容」は、具体的にはhtml文書である。
【0018】
ログインcgi303はログイン画面を形成するhtml文書を作成する。
ヘッドライン表示情報形成部ともいえるヘッドライン表示cgi304は、ニュースヘッドライン画面を形成するhtml文書を作成する。
ニュースランキング表示情報形成部ともいえるニュースランキングcgi305は、ニュースランキング画面を形成するhtml文書を作成する。
銘柄ランキング表示情報形成部ともいえる銘柄ランキングcgi306は、銘柄ランキング画面を形成するhtml文書を作成する。
ヘッドライン表示cgi304、ニュースランキングcgi305及び銘柄ランキングcgi306は、html文書を作成する際、一時ファイルディレクトリ307に一時ファイルを作成し、一時ファイルの内容を基にhtml文書を作成する。
ログイン画面、ニュースヘッドライン画面、ニュースランキング画面及び銘柄ランキング画面の詳細については後述する。
【0019】
ニュース本文表示情報形成部ともいえるニュース本文ウィンドウcgi308は、ニュース本文ウィンドウを形成するXML(Extensible Markup Language)文書を作成する。ニュース本文ウィンドウcgi308は、webブラウザの動的表示を実現するAjax(Asynchronous JavaScript(登録商標) + XML)の機能を提供する。
ニュース本文ウィンドウは、ニュースヘッドライン画面、ニュースランキング画面及び銘柄ランキング画面の上にオーバーラップされた状態で表示される。ニュース本文ウィンドウの詳細については後述する。
【0020】
ニュース本文ウィンドウcgi308は、その実行の度に参照ログ記録処理部309を起動する。参照ログ記録処理部309は、ニュース本文ウィンドウcgi308によって起動されると、周知のリアルタイムクロック310から現在日時を取得した後、後述するニュース情報データベース311に、参照された事実を記録する。
【0021】
ユーザマスタ312は、少なくとも「ユーザID」フィールドと「パスワード」フィールドを備え、ユーザ認証のために用いられる。ユーザ認証は、例えば周知のCookie認証等が利用できる。
ヘッドライン表示cgi304、ニュースランキングcgi305及び銘柄ランキングcgi306は、ユーザ端末103から発される要求(HTTP Request)を図示しないユーザ認証処理によって正規のユーザであることを確認した上で、実行される。
【0022】
図4は、株価情報提供サーバ102に備えられている各種データベースのフィールドを示す図である。
ニュース情報データベース311は、ニューステーブル402と参照ログテーブル403の、二つのテーブルを含む。
ニューステーブル402は、「ニュースID」フィールドと、「ヘッドライン」フィールドと、「本文」フィールドと、「発生日時」フィールドを備える。
「ニュースID」フィールドは、ニュースを格納する各レコードをユニークに識別するためのニュースIDが格納されるフィールドである。ニュースIDは、数字とアルファベットよりなる文字列である。
「ヘッドライン」フィールドは、ニュースヘッドライン、つまりニュースの見出し文が格納されるフィールドである。
「本文」フィールドは、ニュースの本文が格納されるフィールドである。
「発生日時」フィールドは、ニュースが発生した日時が格納されるフィールドである。
【0023】
参照ログテーブル403は、「ニュースID」フィールドと、「参照日時」フィールドと、「参照回数」フィールドを備える。
「ニュースID」フィールドは、ニューステーブル402のそれと同じであり、このフィールドの値でニューステーブル402と関連付けられる。
「参照日時」フィールドは、このニュースがユーザ端末103によって参照された時点の日時が格納されるフィールドである。参照ログ記録処理部309がリアルタイムクロック310から読み出した日時情報がこれに該当する。
「参照回数」フィールドは、このニュースがユーザ端末103によって参照された時点の日時の参照回数が格納されるフィールドである。「参照日時」フィールドの値は「何年何月何日何時何分」であり、最小値は分である。投資家にとってニュースは極めて大事な情報源であり、ニュースが公表された途端に、瞬間的に多くのアクセスが殺到することが想定される。したがって、1分間に参照される回数を記憶しておく必要がある。このため、「参照回数」フィールドを設けて、アクセス回数を漏れなく記録する仕様にしている。
【0024】
株価テーブル313は、「銘柄コード」フィールドと、「取引所コード」フィールドと、「日時」フィールドと、「株価」フィールドを備える。
「銘柄コード」フィールドは、証券取引所に登録されている企業の銘柄コードが格納されるフィールドである。
「取引所コード」フィールドは、複数の証券取引所をユニークに識別するための取引所コードが格納されるフィールドである。
「日時」フィールドは、後述する「株価」フィールドに格納される株価の日時情報が格納されるフィールドである。
「株価」フィールドは、銘柄コードの企業の株価が格納されるフィールドである。
【0025】
株価テーブル313は全銘柄の株価情報が記録されているが、株価テーブル313を銘柄コードと取引所コードで絞り込めば、特定の企業の株価情報を取り出すことができる。更に日時を限定することで、特定の企業の、所望の日時或は日時の範囲の株価情報を取り出すことができる。
【0026】
ここで図3を再度参照する。
ニュース及び株価取得部314は、インターネット106を通じてニュースサーバ104からニュースを取得すると、ニュース情報データベース311内のニューステーブル402に新しいレコードとしてニュースを記録する。
同様に、ニュース及び株価取得部314は、インターネット106を通じて株式情報サーバ105から株価情報を取得すると、株価テーブル313に新しいレコードとして銘柄毎の株価情報を記録する。
つまり、ニューステーブル402及び株価テーブル313は、ニュース及び株価取得部314によって新規レコードが追記されるテーブルである。
【0027】
再度図4を参照する。
ユーザニュース索引テーブル315は、「ユーザID」フィールドと、「ニュースID」フィールドと、「ネガティブ/ポジティブ区分」フィールドと、「銘柄コードリスト」フィールドを備える。
「ユーザID」フィールドは、ユーザマスタ312のそれと同じである。
「ニュースID」フィールドは、ニューステーブル402のそれと同じである。
「ネガティブ/ポジティブ区分」フィールドはフラグフィールドであり、「ネガティブ」、「ポジティブ」、「ネガ・ポジ」或は「区分なし」の、四つの値をとり得る。
「銘柄コードリスト」フィールドは、株価テーブル313の「銘柄コード」フィールドに記録されている銘柄コードが複数格納され得る、可変長フィールドである。
【0028】
ユーザニュース索引テーブル315は、ユーザが注目する銘柄に対応するニュースを、ユーザ毎に記録する索引(インデックス)の役割を担う。
なお、一つのニュースには、複数の銘柄名或は銘柄コード等が記述される場合が多い。このような場合に対応するため、「銘柄コードリスト」フィールドは、複数の銘柄コードを記録できるように構成している。
【0029】
ユーザキーワードテーブル316は、「ユーザID」フィールドと、「キーワード」フィールドと、「ネガティブ/ポジティブ区分」フィールドを備える。
「ユーザID」フィールドは、ユーザマスタ312のそれと同じである。
「キーワード」フィールドは、ニューステーブル402の「ニュース本文」フィールドに格納されているニュース本文を検索するためのキーワード文字列が格納されるフィールドである。
「ネガティブ/ポジティブ区分」フィールドは、ユーザニュース索引テーブル315のそれと同じであるが、値は「ネガティブ」と「ポジティブ」のみが格納される。
【0030】
あるニュースの本文中には、その銘柄は「売り」なのか「買い」なのかを示唆するキーワードとなる文字列が存在し得る。例えば、直接的な表現である「売り気配」といった言葉の他に、「強気」や「期待感」というような、直接的な内容ではないものの、「買い」を連想させるような言葉もある。
ユーザは予めこのような言葉を自ら選定し、ユーザ端末103に表示されるキーワード登録画面を通じて、ユーザキーワードテーブル316に、キーワードと、そのキーワードが「売り」を想起させる「ネガティブ」なのか「買い」を想起させる「ポジティブ」なのかを示す区分情報を登録する。
【0031】
後述する更新処理では、株価情報提供サーバ102がニュース情報を取得した後、キーワード検索を実施して、当該ニュースがネガティブなのか、ポジティブなのかを、ユーザニュース索引テーブル315の「ネガティブ/ポジティブ区分」フィールドに書き込む。その際、全くキーワードがヒットしない場合、当該ニュースには「ネガティブ/ポジティブ区分」フィールドに何ら値が付かないことが想定される。逆に、ユーザキーワードテーブル316のネガティブに属するキーワードとポジティブに属するキーワードの両方がヒットした場合、当該ニュースには「ネガティブ/ポジティブ区分」フィールドに、「ネガティブ」と「ポジティブ」の両方の値が付与されることが想定される。
このような、ユーザの想定外のマッチングを考慮して、ユーザニュース索引テーブル315の「ネガティブ/ポジティブ区分」フィールドは、「ネガティブ」、「ポジティブ」、「ネガ・ポジ」或は「区分なし」の、四つの値に対応できるように構成されている。
【0032】
ユーザ銘柄テーブル317は、「ユーザID」フィールドと、「銘柄名」フィールドと、「銘柄コード」フィールドと、「関連キーワード」フィールドを備える。
「ユーザID」フィールドは、ユーザマスタ312のそれと同じである。
「銘柄名」フィールドは、銘柄の企業名が格納されるフィールドである。
「銘柄コード」フィールドは、株価テーブル313のそれと同じである。
「関連キーワード」フィールドは、銘柄の別称や俗称等が格納されるフィールドである。
【0033】
本実施形態の株価情報提供サーバ102では、ユーザに大きな自由度を付与している。ユーザは、ユーザキーワードテーブル316にニュース本文を検索するためのキーワードを登録できることと同様に、検索するための銘柄名も登録できる。また、その際、当該銘柄の企業名を表す別名、通称或は俗称等を同様に検索可能に構成している。
例えば、「(株)チタヒ製作所」という企業名の銘柄があるとする。「チタヒ」は銘柄の略称である。そこで、「銘柄名」フィールドに「チタヒ」を登録しておく。
更に、この企業が他のグループ企業と区別するために一部関係者から通称「チタ製」と呼ばれているとする。そこで、この「チタ製」を関連キーワードとして登録しておくと、ニュース本文に「チタヒ」と書かれずに「チタ製」と書かれている時に、検索漏れを防ぐことができる。
【0034】
前述の通り、ユーザニュース索引テーブル315は、ユーザが注目する銘柄に対応するニュースを、ユーザ毎に記録する、インデックスである。したがって、仮にユーザがユーザキーワードテーブル316にキーワードを全く登録せず、且つ、ユーザ銘柄テーブル317に銘柄名を全く登録しない場合は、ユーザニュース索引テーブル315には当該ユーザに対応する銘柄に関するニュースのニュースIDは一切記録されないこととなる。
本実施形態の株価情報提供サーバ102は、投資家であるユーザが注目する銘柄と、注目するポイントを、ユーザの自由意思で設定できるように構成している。その設定内容は、ユーザキーワードテーブル316とユーザ銘柄テーブル317に記憶される。
【0035】
銘柄マスタ318は、「銘柄コード」フィールドと、「銘柄名」フィールドと、「取引所コード」フィールドを備える。
「銘柄コード」フィールドは、株価テーブル313のそれと同じである。
「銘柄名」フィールドは、証券取引所に登録されている銘柄の企業名が格納されるフィールドである。したがって、ユーザ自身が記述する、ユーザ銘柄テーブル317の「銘柄名」フィールドとは、厳密には一致しない。
「取引所コード」フィールドは、株価テーブル313のそれと同じである。
銘柄マスタ318は、後述するユーザ端末103における各種画面表示の際、銘柄コードから銘柄名、また必要に応じて証券取引所名を表示するために用いられる。
なお、ユーザ銘柄テーブル317の「銘柄名」フィールドは、銘柄マスタ318の「銘柄名」フィールドにて代替することで、省略することもできる。
【0036】
[株価情報提供サーバ102の処理:ニュース受信]
図5、図6及び図7を参照して、株価情報提供サーバ102がニュースを受信する際の処理の流れを説明する。
図5は、株価情報提供サーバ102がニュースを受信する処理の流れを示すフローチャートである。
ニュース及び株価取得部314は、ニュースサーバ104の形態や接続する際のプロトコルによって、ニュースサーバ104から与えられるトリガによって起動されるか、或はスケジューラ等の定時間隔で起動される(S501)。
【0037】
ニュース及び株価取得部314は、起動すると、所定のニュースサーバ104と通信を行い、ニュースを受信する(S502)。その結果、新規のニュースがあれば(S503のYES)、ニュース及び株価取得部314はニューステーブル402に新規なレコードを追記するために、新たなニュースIDを作成する(S504)。
次に、ニュース及び株価取得部314は、受信したニュースを所定の規則を用いて「ヘッドライン」と「本文」に分解する。また、ニュース及び株価取得部314は、ニュースを受信した時の日時を「発生日時」としてリアルタイムクロック310から読み取る。
こうして揃った「ニュースID」、「ヘッドライン」、「本文」そして「発生日時」をニューステーブル402に追記する(S505)。
以上が、受信したニュースをニューステーブル402に登録(追記)する処理である。
【0038】
この後、受信したニュースからユーザ端末103に表示するために必要な情報を作成する「更新処理」を実行して(S506)、一連の処理を終了する(S507)。
なお、ニュースを全く受信できなかった場合(S503のNO)は、何もせずに終了する(S507)。
【0039】
図6は、ニュースがニューステーブル402に登録された後、ユーザニュース索引テーブル315に新たなレコードを作成する更新処理の流れを示すフローチャートである。図5のステップS506の処理に該当する。
処理を開始すると(S601)、ニュース及び株価取得部314はユーザキーワードテーブル316及びユーザ銘柄テーブル317を読み込み、一時ファイルディレクトリ307内に銘柄及びキーワード検索用リストを作成する(S602)。
【0040】
ここで、銘柄及びキーワード検索用リストの詳細を説明する。
図7は、銘柄及びキーワード検索用リストのフィールドとサンプルレコードを示す図である。
銘柄及びキーワード検索用リスト701は、「検索文字列」フィールドと、「銘柄/キーワード種別」フィールドと、「銘柄コード」フィールドと、「ユーザIDリスト」フィールドを備える。
【0041】
「検索文字列」フィールドは、ユーザキーワードテーブル316の「キーワード」フィールドに格納されるキーワード文字列、ユーザ銘柄テーブル317の「銘柄名」フィールドに格納される銘柄名、そしてユーザ銘柄テーブル317の「関連キーワード」フィールドに格納される通称等が格納される。
「銘柄/キーワード種別」フィールドは、当該レコードの「検索文字列」フィールドに格納されている検索文字列が、銘柄名や通称なのか、或はキーワードなのかを示すフラグフィールドである。
「銘柄コード」フィールドは、当該レコードの「銘柄/キーワード種別」フィールドの値が銘柄名や通称であった場合の、銘柄コードを格納するフィールドである。
「ユーザIDリスト」フィールドは、当該レコードの「検索文字列」フィールドの値を登録しているユーザのユーザIDを複数格納する、可変長フィールドである。
【0042】
ユーザが登録するキーワードや銘柄名の件数は多岐に渡り、これをユーザID毎に検索を繰り返すことは非効率である。そこで、同じキーワードや銘柄名を登録している複数のユーザをまとめて、一つの検索文字列がヒットした場合、これに該当する複数のユーザに対してユーザニュース索引テーブル315に登録処理を行うことで、検索の繰り返し回数を減らす。
なお、「銘柄/キーワード種別」フィールドがキーワードを示す場合、ユーザニュース索引テーブル315の「ネガティブ/ポジティブ区分」フィールドに、何らかの値を記録する必要がある。しかし、同じキーワードであっても異なるユーザでネガティブかポジティブかが分かれる場合が想定される。このため、この銘柄及びキーワード検索用リスト701には、「ネガティブ/ポジティブ区分」に相当する情報は記録せず、ユーザIDを基にユーザキーワードテーブル316を参照して、ユーザニュース索引テーブル315に記録する。
【0043】
再び図6に戻って、フローチャートの説明を続ける。
前述のように、ステップS602で銘柄及びキーワード検索用リスト701を作成した。これ以降は、この銘柄及びキーワード検索用リスト701に登録されている検索文字列を、最初のレコードから順番に用いて、ニュース本文を検索する。
先ず、ニュース及び株価取得部314は、内部のカウンタ変数iを「1」に初期化する(S603)。
次に、ニュース及び株価取得部314は、銘柄及びキーワード検索用リスト701のi番目のレコードの検索文字列で、図5のステップS505にてニューステーブル402に登録したニュース本文を検索する(S604)。
【0044】
もし、検索がヒットしたなら(S605のYES)、ニュース及び株価取得部314は、当該検索文字列が銘柄であるか否かを、銘柄及びキーワード検索用リスト701のi番目のレコードの「銘柄/キーワード種別」フィールドの値で確認する(S606)。
【0045】
もし、銘柄であれば(S606のYES)、ニュース及び株価取得部314は、「ユーザIDリスト」フィールドに記録されている全てのユーザIDについて、ユーザID、ニュースIDと銘柄コードをユーザニュース索引テーブル315へ新規レコードとして追記する(S607)。
【0046】
もし、キーワードであれば(S606のNO)、ニュース及び株価取得部314は、「ユーザIDリスト」フィールドに記録されている全てのユーザIDについて、ユーザID、ニュースIDと、ユーザニュース索引テーブル315の「ネガティブ/ポジティブ区分」フィールドから読み取った「ネガティブ/ポジティブ区分」の情報をユーザニュース索引テーブル315へ新規レコードとして追記する(S608)。
【0047】
ステップS607、S608及びステップS605で検索にヒットしなかった場合(S605のNO)のいずれの場合でも、次にカウンタ変数iをインクリメントする(S609)。そして、銘柄及びキーワード検索用リスト701のi番目のレコードはもうないか、つまり銘柄及びキーワード検索用リスト701の終端に至ったかを確認する(S610)。
銘柄及びキーワード検索用リスト701のi番目のレコードが存在する場合(S610のNO)は、再びステップS604から処理を繰り返す。
銘柄及びキーワード検索用リスト701のi番目のレコードは存在しない、つまり銘柄及びキーワード検索用リスト701の終端に至った場合(S610のYES)は、処理を終了する(S611)。
【0048】
以上、図5及び図6に示した処理を経て、株価情報提供サーバ102は、株式市場に関する最新のニュースを取得してニューステーブル402に追記する(図5のステップS501〜S505)。そして、即座にユーザキーワードテーブル316及びユーザ銘柄テーブル317を基にニュース本文を検索し、最新のニュースに興味があるユーザとの関係をユーザニュース索引テーブル315に記録する(図6のステップS601〜S611)。
【0049】
[株価情報提供サーバ102の処理:ユーザ端末103との対話処理]
図5、図6及び図7では、株価情報提供サーバ102が単独で実行する処理内容を開示した。これは、株価情報提供サーバ102がニュースサーバ104に対するクライアントとしての動作であるとも言える。
これ以降は、株価情報提供サーバ102の、本来のwebサーバとしての処理を説明する。
図8は、ユーザ端末103の表示部202、つまり表示画面上で行われる画面の推移を示す、状態遷移図である。
【0050】
ユーザ端末103が株価情報提供サーバ102にアクセスすると、表示部202には最初にログインcgi303によってログイン画面が表示される(P801)。ログイン画面表示状態とも言える。
ログイン画面表示状態から、ユーザが操作部203を操作して、ユーザIDとパスワードを入力し、株価情報提供サーバ102に送信する。図示しないユーザ認証処理によってユーザマスタ312を参照して、ユーザ認証処理が完遂すると、表示部202にはヘッドライン表示cgi304によってニュースヘッドライン画面が表示される(P802)。ニュースヘッドライン画面表示状態とも言える。
【0051】
ニュースヘッドライン画面表示状態から、ユーザが操作部203を操作して、ニュースランキングのボタンを押すと、表示部202にはニュースランキングcgi305によってニュースランキング画面が表示される(P803)。ニュースランキング画面表示状態とも言える。
【0052】
ニュースヘッドライン画面表示状態から、ユーザが操作部203を操作して、銘柄ランキングのボタンを押すと、表示部202には銘柄ランキングcgi306によって銘柄ランキング画面が表示される(P804)。銘柄ランキング画面表示状態とも言える。
【0053】
ニュースヘッドライン画面表示状態、ニュースランキング画面表示状態及び銘柄ランキング画面表示状態は、それぞれ相互に移行が可能である。
【0054】
ニュースヘッドライン画面表示状態、ニュースランキング画面表示状態及び銘柄ランキング画面表示状態のいずれの状態において、表示部202に表示されているニュースヘッドラインを操作部203で選択する(マウス等でクリックする)と、ニュース本文ウィンドウcgi308によって、表示されている画面の上に当該ニュースヘッドラインのニュース本文がウィンドウの形態で重ねられた状態で表示される(P805)。ニュース本文ウィンドウ表示状態とも言える。
【0055】
[株価情報提供サーバ102の処理:ニュースヘッドライン表示処理]
これ以降は、先に図8で説明した各状態毎に処理の内容の詳細を説明する。
図9は、ヘッドライン表示cgi304による、ユーザ端末103の表示部202にニュースヘッドライン画面を表示するための、ニュースヘッドライン表示処理の流れを示すフローチャートである。
処理を開始すると(S901)、ヘッドライン表示cgi304は最初に、ユーザニュース索引テーブル315に対して絞り込み検索を実行する。ユーザ端末103から送られるアクセス要求(HTTP Request)の中に含まれているCookie等のユーザ認証情報からユーザIDを特定する。
【0056】
次に、リアルタイムクロック310から現在日時を取得する。そして、ユーザIDと、現在日時から24時間の範囲で、ユーザニュース索引テーブル315を絞り込む。
こうして絞り込んだ結果、ユーザニュース索引テーブル315から得られるレコードから、ニュースID、ネガティブ/ポジティブ区分及び銘柄コードを、一時ファイルディレクトリ307内に書き出す(S902)。この書き出す一時ファイルを、ヘッドライン表示用リストと呼ぶ。
【0057】
図10は、ヘッドライン表示用リストのフィールドを示す図である。
ヘッドライン表示用リスト1001は、「ニュースID」フィールドと、「ヘッドライン」フィールドと、「発生日時」フィールドと、「ネガティブ/ポジティブ区分」フィールドと、「第一銘柄情報」フィールド、「第二銘柄情報」フィールド、…「第n銘柄情報」フィールドで構成される。
【0058】
「ニュースID」フィールドと、「ヘッドライン」フィールドと、「発生日時」フィールドは、ニューステーブル402のそれと同じであり、ニューステーブル402から転記される。
「ネガティブ/ポジティブ区分」フィールドは、ユーザニュース索引テーブル315のそれと同じであり、ユーザニュース索引テーブル315から転記される。
「第一銘柄情報」フィールド、「第二銘柄情報」フィールド、…「第n銘柄情報」フィールドは、ユーザニュース索引テーブル315の「銘柄コードリスト」フィールドに対応する。「銘柄コードリスト」フィールドに記述されている銘柄コードが、それぞれ「第一銘柄情報」フィールドの銘柄コード、「第二銘柄情報」フィールドの銘柄コード、…「第n銘柄情報」フィールドの銘柄コードへ記録される。
【0059】
次に、ヘッドライン表示cgi304はニュースIDでニュース情報データベース311のニューステーブル402を検索し、ヘッドライン及び日時をヘッドライン表示用リスト1001に書き出す(S903)。
次に、ヘッドライン表示cgi304はヘッドライン表示用リスト1001から銘柄コードと日時を読み出し、この銘柄コードで株価テーブル313を検索する。検索にヒットした銘柄の株価のうち、最新の株価と、ニュース発生時点の株価と、前日終値を読み出す。そして、最新の株価をヘッドライン表示用リスト1001に書き出す(S904)。
【0060】
次に、ヘッドライン表示cgi304は読み出した最新の株価と、ニュース発生時点の株価と、前日終値を用いて、ニュース発生時点から最新の株価に至るまでの値動きの比率(「ニュース発生時直近比率」と呼ぶ)と、前日終値からニュース発生時点に至るまでの値動きの比率(「ニュース発生時前日比率」と呼ぶ)を計算し、ヘッドライン表示用リスト1001に書き出す(S905)。
こうして、図10に示すヘッドライン表示用リスト1001が完成する。
最後に、ヘッドライン表示cgi304は完成したヘッドライン表示用リスト1001からニュースヘッドライン画面を構成するhtml文書及びXML文書を作成し、ユーザ端末103に送信し(S906)、一連の処理を終了する(S907)。
【0061】
図11は、ヘッドライン表示cgi304による、ユーザ端末103の表示部202に表示されたニュースヘッドライン画面の内容の一部である、株価とニュース発生時直近比率を更新するための、ニュースヘッドライン更新処理の流れを示すフローチャートである。これはAjaxにて実現する機能である。
【0062】
ニュース及び株価取得部314は、株式情報サーバ105からリアルタイムにて最新の株価情報を取得して、株価テーブル313に追記する。ヘッドライン表示cgi304は、株価テーブル313に最新の株価情報が追記されたことを検出すると、処理を開始する(S1101)。
ニュース及び株価取得部314は、先ずヘッドライン表示用リスト1001から銘柄コードと発生日時を読み出し、この銘柄コードで株価テーブル313を検索する。検索にヒットした銘柄の株価のうち、最新の株価と、ニュース発生時点の株価を読み出す。そして、最新の株価をヘッドライン表示用リスト1001に書き出して更新する(S1102)。
【0063】
次に、ヘッドライン表示cgi304は読み出した最新の株価と、ニュース発生時点の株価を用いて、ニュース発生時直近比率を計算し、ヘッドライン表示用リスト1001に書き出して更新する(S1103)。
こうして、図10に示すヘッドライン表示用リスト1001のうち、株価とニュース発生時直近比率が最新のデータに更新される。
最後に、ヘッドライン表示cgi304は更新されたヘッドライン表示用リスト1001からニュースヘッドライン画面を構成するXML文書を作成し、ユーザ端末103に送信し(S1104)、一連の処理を終了する(S1105)。
【0064】
[株価情報提供サーバ102の処理:ニュース本文ウィンドウ表示処理]
図12(a)は、ニュース本文ウィンドウcgi308による、ユーザ端末103の表示部202にニュース本文ウィンドウを表示するための、ニュース本文ウィンドウ表示処理の流れを示すフローチャートである。
処理を開始すると(S1201)、ニュース本文ウィンドウcgi308は、最初に現在日時とニュースIDを引数(パラメータ)として参照ログ記録処理部309に渡して、これを実行する(S1202)。
次に、ニュース本文ウィンドウcgi308は、ニュースIDでニューステーブル402を検索し、ニュース本文を取得して変数、つまり図示しないRAMに保持する。そして、ニュースID及びニューステーブル402の「発生日時」フィールドから得た発生日時で参照ログテーブル403を検索して、参照回数を合算する(S1203)。
【0065】
次に、ニュース本文ウィンドウcgi308は、ユーザIDとニュースIDでユーザニュース索引テーブル315を検索し、銘柄コードリストに記録されている銘柄コードの筆頭に位置する銘柄コードを取得する。そして、その銘柄コードと、先にニューステーブル402を検索した際に得た発生日時で株価テーブル313を検索し、チャート図画像ファイルを作成する(S1204)。
最後に、ニュース本文ウィンドウcgi308は、以上の処理によって得たニュース本文を基にニュース本文表示用XML文書を作成し、チャート図画像ファイルと共にユーザ端末103に送信して(S1205)、一連の処理を終了する(S1206)。
【0066】
ステップS1204で作成するチャート図画像ファイルは、ニュースが発生したことによって株価にどのような変化が現れたのかを明確に示すため、ニュースの発生日時を境に色分けする。
【0067】
図12(b)は、ニュース本文ウィンドウcgi308から呼び出されて実行される、参照ログ記録処理部309による、参照ログテーブル403に参照回数を記録する処理を示すフローチャートである。
処理を開始すると(S1207)、参照ログ記録処理部309はニュースID及び現在日時で参照ログテーブル403を検索し、一致するレコードがあれば参照回数を「1」インクリメントし、なければ新規にレコードを追記して参照回数に「1」を記入して(S1208)、処理を終了する(S1209)。
【0068】
[株価情報提供サーバ102の処理:ニュースランキング表示処理]
図13は、ニュースランキングcgi305による、ユーザ端末103の表示部202にニュースランキング画面を表示するための、ニュースランキング表示処理の流れを示すフローチャートである。
処理を開始すると(S1301)、ニュースランキングcgi305はユーザ端末103から送信されたアクセス要求に含まれているネガティブ/ポジティブ区分を用いて、ユーザニュース索引テーブル315を絞り込む(S1302)。絞り込む範囲は、現在日時から24時間以内である。
次に、ニュースランキングcgi305は絞り込んだユーザニュース索引テーブル315の各レコードからニュースIDを読み出し、これを用いてニューステーブル402を検索し、ヘッドライン、発生日時を取得する。更に、ニュースIDで参照ログテーブル403を検索し、参照回数を合算して、これらを一時ファイルディレクトリ307内に書き出す(S1303)。この書き出すファイルをニュースランキングリストと呼ぶ。
【0069】
図14は、ニュースランキングリストのフィールドを示す図である。
ニュースランキングリスト1401は、「ニュースID」フィールドと、「ヘッドライン」フィールドと、「発生日時」フィールドと、「参照回数」フィールドよりなる。
「ニュースID」フィールドと、「ヘッドライン」フィールドと、「発生日時」フィールドは、ニューステーブル402から引き写される。
「参照回数」フィールドは、参照ログテーブル403から読み出され、合算された値が書き込まれる。
【0070】
再び図13に戻ってフローチャートの説明を続ける。
最後に、ニュースランキングcgi305はステップS1303で作成されたニュースランキングリスト1401を参照回数でソートし、ニュースランキング画面を構成するhtml文書を作成し、ユーザ端末103に送信し(S1304)、一連の処理を終了する(S1305)。
【0071】
[株価情報提供サーバ102の処理:銘柄ランキング表示処理]
図15は、銘柄ランキングcgi306による、ユーザ端末103の表示部202に銘柄ランキング画面を表示するための、銘柄ランキング表示処理の流れを示すフローチャートである。
処理を開始すると(S1501)、銘柄ランキングcgi306はユーザIDでユーザニュース索引テーブル315を検索する(S1502)。
次に、銘柄ランキングcgi306は絞り込んだユーザニュース索引テーブル315の最初のレコードを注目する(S1503)。プログラムの処理としては「ポインタを設定する」ともいう。
【0072】
これ以降はループ処理である。
次に、銘柄ランキングcgi306は、ステップS1502において絞り込んだユーザニュース索引テーブル315の、現在注目しているレコードからニュースIDと銘柄コードを読み取り、一時ファイルディレクトリ307に銘柄ランキングリストを作成する。もし、既にある場合はレコードを追記する(S1504)。なお、銘柄ランキングリストは銘柄コード単位でレコードを作成する。したがって、一つのニュースに複数の銘柄が関係する場合、当該銘柄数のレコードが銘柄ランキングリストに設けられる。
【0073】
図16は銘柄ランキングリストのフィールドを示す図である。
銘柄ランキングリスト1601は、「銘柄コード」フィールドと、「参照回数」フィールドと、「ニュースIDリスト」フィールドよりなる。
「銘柄コード」フィールドは、ユーザニュース索引テーブル315から引き写される。
「参照回数」フィールドは、参照ログテーブル403から合算された値が記録される。
「ニュースIDリスト」フィールドは、ユーザニュース索引テーブル315から得られた値が、順次記録される。
【0074】
ユーザが注目する一つの銘柄に関係するニュースは、複数個発生し得る。つまり、一つのニュースに複数の銘柄コードが関係する。
そこで、ニュースIDを主体に構成している(ニュースID対銘柄コードが一対多の関係である)ユーザニュース索引テーブル315を、銘柄コードを主体に構成し直す(銘柄コード対ニュースIDが一対多の関係である)。これが、銘柄ランキングリスト1601の構成である。
【0075】
図15に戻って、フローチャートの説明を続ける。
次に、銘柄ランキングcgi306は、ステップS1502において絞り込んだユーザニュース索引テーブル315の、現在注目しているレコードのニュースIDで参照ログテーブル403を検索する。そして、ヒットした全レコードの参照回数を合算して、この値を銘柄ランキングリスト1601の「参照回数」フィールドに記録する(S1505)。なお、既に参照回数フィールドに値が記録されている場合は、既に記録済みの値と加算した値を記録する。
次に、銘柄ランキングcgi306は、ステップS1502において絞り込んだユーザニュース索引テーブル315の、現在注目しているレコードから、次のレコードを注目する(S1506)。そして、次のレコードがもうないか否かを確認する(S1507)。次のレコードがあれば(S1507のNO)、ステップS1504から再度処理を続ける。
【0076】
ステップS1507で次のレコードがない、つまり、ステップS1502において絞り込んだユーザニュース索引テーブル315の全てのレコードに対する処理を終えたら(S1507のYES)、銘柄ランキングcgi306は、作成された銘柄ランキングリスト1601を参照回数でソートする(S1508)。そして、銘柄ランキング画面を構成するhtml文書を作成し、ユーザ端末103に送信し(S1509)、一連の処理を終了する(S1510)。
【0077】
[画面]
これ以降は、図8の状態遷移図にて示した、ユーザ端末103の表示部202に表示される表示画面の一例を示す。
図17はログイン画面である。図8のログイン画面表示状態P801に相当する。
ログイン画面1701には、周知のユーザID記入欄1702、パスワード記入欄1703、送信ボタン1704及びキャンセルボタン1705が設けられている。
【0078】
図18はニュースヘッドライン画面である。図8のニュースヘッドライン画面表示状態P802に相当する。
ニュースヘッドライン画面1801には、幾つかのボタンとニュースヘッドラインを表示する領域が設けられている。
ニュースランキングボタン1802は、ニュースランキング画面に遷移するためのボタンである。但し、このボタンを押すと後述するプルダウンメニューが表示される。
銘柄ランキングボタン1803は、銘柄ランキング画面に遷移するためのボタンである。
ニュースヘッドライン表示フレーム1804は、ニュースヘッドラインを表示する画面内フレーム(枠)である。ニュースヘッドラインは情報量が多く、画面をはみ出ることが多いので、周知のインラインフレームで表示し、縦スクロールバー1805及び横スクロールバー1806を操作して、所望の情報を見るように構成されている。
ニュースヘッドライン表示フレーム1804の中には、上から第一ヘッドライン表示領域1807、第二ヘッドライン表示領域1808、…以下同様に、ニュースヘッドライン毎に表示領域が設けられている。
【0079】
図19はニュースヘッドライン画面の中の、ニュースヘッドライン表示領域の詳細を示す図である。図18の第一ヘッドライン表示領域1807及び第二ヘッドライン表示領域1808の表示形態を示す図である。
ヘッドライン表示領域1901は、三行の表示領域を備える。一番上の行には、左から、ニュースID欄1902、ニュースヘッドライン欄1903、日時欄1904、そしてポジティブ/ネガティブ欄1905が設けられている。このうち、ニュースID欄1902とニュースヘッドライン欄1903は、htmlの周知の「Aタグ」と呼ばれるリンクが埋め込まれており、これをクリックすることでニュース本文ウィンドウが表示される。
二行目と三行目は、左から、第一銘柄情報欄1906、第二銘柄情報欄1907、…と、以下銘柄の数だけ銘柄情報の表示欄が設けられる。この銘柄情報の表示欄には、銘柄コード欄1908、銘柄名欄1909、最新株価欄1910、ニュース発生時直近比率欄1911、そしてニュース発生時前日比率欄1912が設けられている。
銘柄情報の表示欄は、銘柄の数が増えると表示欄が画面の右方向に延びるので、ニュースヘッドライン表示フレーム1804に隠れて見えない部分は、横スクロールバー1806を操作して、ニュースヘッドライン表示フレーム1804に表示させる必要がある。
【0080】
図20はニュース本文ウィンドウである。図8のニュース本文ウィンドウ表示状態P805に相当する。
ニュース本文ウィンドウ2002は、直前まで表示されていた画面内に、ウィンドウの形態で表示され、直前まで表示されていた画面の内容は暗く着色される。
ニュース本文ウィンドウ2002の中は、ニュース本文表示領域2003と、チャート図表示領域2004が設けられ、ニュースの本文と、ニュースに関係する銘柄のチャート図が表示される。
また、ニュース本文ウィンドウ2002の内容を変更するために、前移動ボタン2005と次移動ボタン2006が設けられている。
例えば、ニュースヘッドライン画面1801の第一ヘッドライン表示領域1807に表示されている一番目のニュースヘッドラインのニュース本文を表示させている状態で、次移動ボタン2006を押すと、第二ヘッドライン表示領域1808に表示されている二番目のニュースヘッドラインのニュース本文を表示する。
そして、ニュース本文ウィンドウ2002を閉じて以前の画面の表示状態に戻るために、クローズボタン2007が設けられている。
【0081】
チャート図表示領域2004に表示されているチャート図には、横軸の時間軸上に、ニュース本文表示領域2003に表示されているニュースの発生日時を示すニュース発生日時マーカ2008が記入されている。そして、ニュース発生日時マーカ2008を境に、右側と左側でチャート図を色分け表示している。
【0082】
チャート図表示領域2004の上には、チャート図に表示されている銘柄に関する情報を表示する、銘柄表示領域2009が設けられている。銘柄表示領域には、銘柄に関する情報として一般的な銘柄名、現時点での株価、現時点での前日比が表示されている他に、図19に示したニュース発生時直近比率欄1911と、ニュース発生時前日比率欄1912も設けられている。
【0083】
更に、ニュースの内容を変更する前移動ボタン2005と次移動ボタン2006の間には、現在表示中のニュースに関連する複数の銘柄の表示を切り替えるために、前銘柄移動ボタン2010と次銘柄移動ボタン2011が設けられている。
【0084】
図21はニュースヘッドライン画面の中の、ニュースランキングボタン1802を押した時の表示状態を示す図である。
プルダウンメニュー2101は、ニュースランキング画面を表示させる際に必要な、区分を指定するボタンである。
項目「ネガティブ」をクリックすると、「ネガティブ/ポジティブ区分」に「ネガティブ」を指定する。同様に項目「ポジティブ」をクリックすると、「ポジティブ」を、項目「ネガ・ポジ」をクリックすると、「ネガ・ポジ」を、項目「区分なし」をクリックすると、「区分なし」を、それぞれ「ネガティブ/ポジティブ区分」に指定する。
【0085】
図22はニュースランキング画面である。図8のニュースランキング画面表示状態P803に相当する。
ニュースランキング画面2201は表形式の表示画面であり、ニュースID欄2202、ニュースヘッドライン欄2203、日時欄2204、そして参照回数欄2205が設けられている。
【0086】
図23(a)、(b)及び(c)は銘柄ランキング画面である。図8の銘柄ランキング画面表示状態P804に相当する。
図23(a)において、銘柄ランキング画面2301は表形式の表示画面であり、展開ボタン2302、銘柄名欄2303、そして参照回数欄2304が設けられている。
次に、展開ボタン2302を一つクリックすると、図23(b)に示すように、クリックした展開ボタン2302の表示状態が「+(プラス)」から「−(マイナス)」に変化し、その下に当該銘柄に関係するニュースヘッドラインが表示される。
更に、図23(c)に示すように、別の展開ボタン2302をクリックすると、クリックした展開ボタン2302の表示状態が「+(プラス)」から「−(マイナス)」に変化し、その下に当該銘柄に関係するニュースヘッドラインが表示されると共に、それまで展開表示されていたニュースヘッドラインは消え、「−」になっていた展開ボタン2302が「+」に変化する。
【0087】
本実施形態には、以下のような応用例が考えられる。
(1)ニュースヘッドライン画面1801からニュース本文ウィンドウ2002を表示する際、一つのニュースに複数の銘柄が関係する可能性がある。前述のニュース本文ウィンドウ2002では、図12(a)のステップS1204において、筆頭の銘柄コードについてのみチャート図画像ファイルを作成して表示する仕様にした。この代わりに、複数の銘柄コードのチャート図画像ファイルを表示できるように校正することもできる。
【0088】
(2)銘柄ランキング画面2301からニュース本文ウィンドウ2002を表示する場合、一つの銘柄に複数のニュースが関係する可能性がある。前述のニュース本文ウィンドウ2002では、図12(a)のステップS1204において、筆頭の銘柄コードについてのみチャート図画像ファイルを作成して表示する仕様にした。したがって、ニュース本文ウィンドウ2002で表示するニュースを切り替える毎に、同じ銘柄のチャート図画像ファイルでありながら、ニュースの発生日時が異なるチャート図を次々に閲覧することができる。
この動作を更に応用して、一つの銘柄コードに関係する複数のニュースの発生日時をチャート図に記述すると、どのニュースでどのような値動きが発生したのかが一目瞭然で判別できる。
【0089】
本実施形態においては、株価情報提供システムを開示した。
ユーザの興味を予めユーザキーワードテーブル316とユーザ銘柄テーブル317に記憶しておき、ニュースを取得した際にニュース本文を銘柄名及びキーワードで検索する。そして、ニュースに興味があるユーザとの関係を、ユーザニュース索引テーブル315に記録しておく。この、ユーザニュース索引テーブル315があることで、ユーザが興味を持つ銘柄のニュースのヘッドラインを、瞬時に表示させることができる。また、銘柄毎に検索するのではなく、複数の銘柄を網羅するニュースのヘッドラインを表示できるので、旧来のシステムと比べてユーザの手間は大幅に軽減される。
ニュースの本文を表示する際には、ニュースが発生した時点の前後の株価の変化がチャート図で明確に判るように色分けして表示するので、ニュースの影響度も明確に判る。
更に、ニュースの注目度を参照ログテーブル403に参照回数として記録しておくことで、ニュースの注目度、更にはニュースに関係する銘柄の注目度もランキング表示が可能になる。
以上により、従来の類似のシステムと比べて極めて付加価値の高い情報を提供する、株価情報提供システムが実現できる。
【0090】
以上、本発明の実施形態例について説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
【符号の説明】
【0091】
101…株価情報提供システム、102…株価情報提供サーバ、103…ユーザ端末、104…ニュースサーバ、105…株式情報サーバ、106…インターネット、202…表示部、203…操作部、204…入出力制御部、205…表示制御部、206…フィルタ情報記憶部、302…webサーバプログラム、303…ログインcgi、304…ヘッドライン表示cgi、305…ニュースランキングcgi、306…銘柄ランキングcgi、308…ニュース本文ウィンドウcgi、309…参照ログ記録処理部、310…リアルタイムクロック、311…ニュース情報データベース、312…ユーザマスタ、402…ニューステーブル、403…参照ログテーブル、313…株価テーブル、314…ニュース及び株価取得部、315…ユーザニュース索引テーブル、316…ユーザキーワードテーブル、317…ユーザ銘柄テーブル、318…銘柄マスタ、701…銘柄及びキーワード検索用リスト、1001…ヘッドライン表示用リスト、1401…ニュースランキングリスト、1601…銘柄ランキングリスト、1701…ログイン画面、1702…ユーザID記入欄、1703…パスワード記入欄、1704…送信ボタン、1705…キャンセルボタン、1801…ニュースヘッドライン画面、1802…ニュースランキングボタン、1803…銘柄ランキングボタン、1804…ニュースヘッドライン表示フレーム、1805…縦スクロールバー、1806…横スクロールバー、1807…第一ヘッドライン表示領域、1808…第二ヘッドライン表示領域、1901…ヘッドライン表示領域、1902…ニュースID欄、1903…ニュースヘッドライン欄、1904…日時欄、1905…ポジティブ/ネガティブ欄、1906…第一銘柄情報欄、1907…第二銘柄情報欄、1908…銘柄コード欄、1909…銘柄名欄、1910…最新株価欄、1911…ニュース発生時直近比率欄、1912…ニュース発生時前日比率欄、2002…ニュース本文ウィンドウ、2003…ニュース本文表示領域、2004…チャート図表示領域、2005…前移動ボタン、2006…次移動ボタン、2007…クローズボタン、2008…ニュース発生日時マーカ、2101…プルダウンメニュー、2201…ニュースランキング画面、2202…ニュースID欄、2203…ニュースヘッドライン欄、2204…日時欄、2205…参照回数欄、2301…銘柄ランキング画面、2302…展開ボタン、2303…銘柄名欄、2304…参照回数欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
株価に関係するニュースを一意に識別するニュースIDを格納するニュースIDフィールドと、前記ニュースの概要を示すヘッドライン文字列を格納するヘッドラインフィールドと、前記ニュースの内容であるニュース本文を格納するニュース本文フィールドと、前記ニュースが発生した日時の情報を格納する発生日時フィールドとを備えるニューステーブルと、
銘柄を一意に識別する銘柄コードを格納する銘柄コードフィールドと、前記銘柄の株価を格納する株価フィールドと、前記株価の日時の情報を格納する日時フィールドとを備える株価テーブルと、
クライアントを使用するユーザを一意に識別するユーザIDを格納するユーザIDフィールドと、前記銘柄の名称を格納する銘柄名フィールドと、前記銘柄コードを格納する銘柄コードフィールドとを備えるユーザ銘柄テーブルと、
前記ユーザIDを格納するユーザIDフィールドと、前記ニュースIDを格納するニュースIDフィールドと、前記銘柄コードが複数格納可能な銘柄コードリストフィールドとを備えるユーザニュース索引テーブルと、
前記株価を所定の株式情報サーバから取得して前記株価を取得した時点の日時情報と共に前記株価テーブルに追記録し、前記ニュースを所定のニュースサーバから取得して前記ニュースを取得した時点の日時情報と共に前記ニューステーブルに前記ニュースを追記録し、前記ユーザ銘柄テーブルの前記銘柄名フィールドの値で前記ニュース本文を検索して、検索にヒットした場合には、前記検索にヒットした前記ユーザ銘柄テーブルのレコードの前記ユーザIDの値を前記ユーザニュース索引テーブルの前記ユーザIDフィールドに転記すると共に、前記検索にヒットした前記ユーザ銘柄テーブルのレコードの前記銘柄コードフィールドの値を前記ユーザニュース索引テーブルの前記銘柄コードリストフィールドに転記すると共に、前記ニューステーブルの前記ニュースIDフィールドの値を前記ユーザニュース索引テーブルの前記ニュースIDフィールドに転記するニュース及び株価取得部と、
前記クライアントから送られる要求に呼応して、前記クライアントから得た前記ユーザIDで前記ユーザニュース索引テーブルを検索し、検索にヒットしたレコードの前記ニュースIDフィールドの値で前記ニューステーブルを検索し、検索にヒットしたレコードの前記ヘッドラインフィールドの値を用いて前記クライアントの表示画面に表示する情報を形成するヘッドライン表示情報形成部と
を具備する株価情報提供装置。
【請求項2】
前記ヘッドライン表示情報形成部は、前記ニューステーブルの発生日時フィールドからニュース発生日時を取得し、現在の日時と共に前記株価テーブルを検索し、前記ニュース発生日時の時点の前記株価と前記現在の日時の時点の前記株価との比率を算出した情報を含めて、前記クライアントの表示画面に表示する情報を形成する、請求項1記載の株価情報提供装置。
【請求項3】
更に、
前記ユーザIDを格納するユーザIDフィールドと、前記ユーザが指定した任意の文字列を格納するキーワードフィールドと、前記ユーザが指定したフラグを格納するネガティブ/ポジティブ区分フィールドとを備えるユーザキーワードテーブルと
を備え、
前記ユーザニュース索引テーブルは更に、前記ユーザキーワードテーブルの前記ネガティブ/ポジティブ区分フィールドの値を格納し得るネガティブ/ポジティブ区分フィールドを備え、
前記ニュース及び株価取得部は、前記ユーザキーワードテーブルの前記キーワードフィールドの値で前記ニュース本文を検索して、検索にヒットした場合には、前記検索にヒットした前記ユーザキーワードテーブルのレコードの前記ネガティブ/ポジティブ区分フィールドの値を前記ユーザニュース索引テーブルの前記ネガティブ/ポジティブ区分フィールドに転記するものであり、
前記ヘッドライン表示情報形成部は、前記ユーザニュース索引テーブルの前記ネガティブ/ポジティブ区分フィールドの値を含めて、前記クライアントの表示画面に表示する情報を形成する、請求項1又は2記載の株価情報提供装置。
【請求項4】
更に、
前記ユーザが前記クライアントの前記表示画面に表示されている前記ヘッドライン文字列或は前記ニュースIDをクリックすることによって送信される要求を受けて、前記ニューステーブルを前記ニュースIDで検索して前記ニュース本文フィールドの値を読み出すと共に、前記ユーザニュース索引テーブルの前記銘柄コードリストに格納されている前記銘柄コードを用いて前記株価テーブルを検索して得た前記株価フィールドの値を基にチャート図を作成し、前記前記ニュース本文フィールドの値と共に前記クライアントの前記表示画面に表示する情報を形成するニュース本文表示情報形成部と
を具備する、請求項1又は2又は3記載の株価情報提供装置。
【請求項5】
更に、
前記ニュースIDを格納するニュースIDフィールドと、前記ニュース本文がクライアントを操作するユーザによって参照された際の日時の情報を格納する参照日時フィールドと、前記ニュース本文がクライアントを操作するユーザによって参照された際の参照回数を格納する参照回数フィールドとを備える参照ログテーブルと、
前記ニュース本文表示情報形成部が前記クライアントの前記表示画面に表示する情報を形成する際に前記ニュース本文表示情報形成部によって起動され、前記参照ログテーブルに参照の事実を記録する参照ログ記録処理部と、
前記クライアントから送られる要求に呼応して、前記クライアントから得た前記ユーザIDで前記ユーザニュース索引テーブルを検索し、検索にヒットしたレコードの前記ニュースIDフィールドの値で前記参照ログテーブルを検索し、検索にヒットしたレコードの参照回数の値を合算して合計参照回数を得た後、前記合計参照回数でソートした内容で前記クライアントの表示画面に表示する情報を形成するニュースランキング表示情報形成部と
を具備する、請求項4記載の株価情報提供装置。
【請求項6】
更に、
前記クライアントから送られる要求に呼応して、前記クライアントから得た前記ユーザIDで前記ユーザニュース索引テーブルを検索し、検索にヒットしたレコードの前記銘柄コードリストフィールドに格納されている前記銘柄コード毎に前記ニュースIDで前記参照ログテーブルを検索し、検索にヒットしたレコードの参照回数の値を前記銘柄コード毎に合算して合計参照回数を得た後、前記合計参照回数でソートした内容で前記クライアントの表示画面に表示する情報を形成する銘柄ランキング表示情報形成部と
を具備する、請求項5記載の株価情報提供装置。
【請求項7】
ユーザの操作を受け付ける操作部と、
表示画面を形成する表示部と、
前記表示部に表示する情報を形成する表示制御部と、
前記ユーザが指定する銘柄に関するフィルタ情報が記憶されるフィルタ情報記憶部と、
前記操作部と前記表示制御部と前記フィルタ情報記憶部に接続され、前記操作部から前記ユーザの指示を受けて、株価情報提供装置に要求を送信し、前記株価情報提供装置からユーザが指定した銘柄に関係するニュースの概要を示すヘッドライン情報を受信した後、前記フィルタ情報に基づいて選別した上で、前記表示制御部に選別した前記ヘッドライン情報を引き渡す入出力制御部と
を具備する端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2010−282512(P2010−282512A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136650(P2009−136650)
【出願日】平成21年6月5日(2009.6.5)
【出願人】(000153443)株式会社日立情報制御ソリューションズ (359)
【Fターム(参考)】