株価情報表示システム
【課題】インターネットを介して過去の出来事の時系列的な流れに対する株価変動の関連を容易に把握できるようにする。
【解決手段】株価チャート表示領域２０１の横に株価表示領域２０２を設け、下方にニュース表示領域２０３を設ける。株価チャート表示領域２０１には、チャートに付随して一連のニュース番号２０４が表示され、このニュース番号２０４に対応するニュースがニュース表示領域２０３に表示される。ニュース表示領域２０３に表示されるニュースは１件だけでなく、日付の新しいものから順に数件のニュースが一覧で表示される。株価チャート表示領域２０１にマウスポインタを移動するとカーソル２０５が表示される。このカーソル２０５を特定のニュース番号２０４に当てるとそのニュース番号２０４のニュースが先頭にくるように画面がスクロールされる。また、カーソル２０５が位置する日付の株価が株価表示領域２０２に表示される。
【解決手段】株価チャート表示領域２０１の横に株価表示領域２０２を設け、下方にニュース表示領域２０３を設ける。株価チャート表示領域２０１には、チャートに付随して一連のニュース番号２０４が表示され、このニュース番号２０４に対応するニュースがニュース表示領域２０３に表示される。ニュース表示領域２０３に表示されるニュースは１件だけでなく、日付の新しいものから順に数件のニュースが一覧で表示される。株価チャート表示領域２０１にマウスポインタを移動するとカーソル２０５が表示される。このカーソル２０５を特定のニュース番号２０４に当てるとそのニュース番号２０４のニュースが先頭にくるように画面がスクロールされる。また、カーソル２０５が位置する日付の株価が株価表示領域２０２に表示される。
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットを介して利用者に株価情報を提供するシステムに関し、特に株価の値動きに関連するニュースや材料に対する株価の反応を分析するために株価情報とニュースを関連付けて表示する株価情報表示システムに関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】
株価の値動きに関連するニュースや材料に対して株価がどのように反応したかを分析することは株価を予想する上で重要である。
そのため、特許第３３００２５６号において株価表示とニュース表示を同一画面上に関連付けて表示できる情報端末システムが提案されている。
この情報端末システムは、株価情報の推移のグラフを画面に表示させ、このグラフの特定点が入力されると、その特定点に対応する日付のニュース情報が画面に表示されることを特徴としている。
【０００３】
ところが、いくつかの過去の出来事が複雑に絡み合って株価が形成される場合が多く、その時点の断片的な情報だけで株価の反応を正確に分析するには無理がある。
特に過去の出来事の時系列的な流れに対する株価変動の関連をさまざまな手段を用いて詳細に把握することは、分析の精度を高める上で重要である。
【０００４】
そこで本発明は、インターネットを介して過去の出来事の時系列的な流れに対する株価変動の関連を容易に把握できるようにすることを目的になされたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下のように構成した。
【０００６】
すなわち、本発明の株価情報表示システムは、インターネットを介してサーバと利用者のパソコンを接続し、このサーバにデータベースをアクセスして個別銘柄の株価情報を検索する株価情報検索手段と、データベースをアクセスして個別銘柄の値動きに関連するニュースを検索するニュース検索手段を備え、前記パソコンには前記サーバが検索した株価情報の株価チャートを時間軸に沿って表示する株価チャート表示手段と、前記サーバが検索したニュースを時系列に並べて一覧に表示するニュース一覧表示手段を備え、前記株価チャートの特定点にカーソルが移動したときは、前記ニュース一覧をスクロールしてその時点を最新とするニュース一覧に表示を切換えることにより上記目的が達成される。
【０００７】
また、本発明の株価情報表示システムは、前記サーバが検索したニュースに時系列順の一連番号を付与して前記株価チャートにその番号を表示し、この番号にカーソルが移動したときは、この番号のニュースを最新とするニュース一覧に表示を切換えることを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図１に、本発明を実施した株価情報表示システムの構成図を示す。
株価情報表示システムは、サービス会社のサーバ１０にインターネット２０を介して利用者のパソコン３０を接続し、サーバ１０に配置した株価データベース１１とニュースデータベース１２を検索してパソコン３０の画面に個別銘柄の株価情報とニュース情報を関連付けて表示する構成である。
【０００９】
図２に、本発明を実施した株価情報表示システムの検索手順の流れを示す。
検索手順は、最初に利用者がＵＲＬを指定してパソコン３０からサーバ１０に対して検索メニュー画面（ＨＴＭＬ文書）０１の送信要求を行う（ステップ１０１）。
サーバ１０は、指定された検索メニュー画面０１を要求元のパソコン３０へ送信する（ステップ１０２）。
パソコン３０は、ブラウザ画面に検索メニュー画面０１を表示し、利用者がそのアンケートフォームに銘柄コードと検索条件を入力してサーバ１０に送信する（ステップ１０３）。
サーバ１０は、パソコン３０から送られた検索メニュー画面０１のＨＴＭＬ記述にあるＣＧＩ指定を見て必要なＣＧＩプログラムを起動する（ステップ１０４）。
ＣＧＩプログラムは、株価データベース１１とニュースデータベース１２を検索して指定した銘柄コードと期間に対応する株価情報とニュース情報をアクセスする（ステップ１０５）。
別のＣＧＩプログラムが、これらのアクセス情報を受け取り、アプレットを埋め込んだＨＴＭＬ文書に変換する（ステップ１０６）。
サーバ１０は、変換したＨＴＭＬ文書をパソコン３０へ送信する（ステップ１０７）。
パソコン３０は、サーバ１０から送られたＨＴＭＬ文書のアプレットを実行してブラウザ画面に検索結果画面０２を表示する。
【００１０】
図３に、本発明を実施した検索結果画面のフォーマットを示す。
検索結果画面０２は、株価チャート表示領域２０１の横に株価表示領域２０２を設け、下方にニュース表示領域２０３を設ける構成である。
株価チャートは、銘柄コードをキーに株価データベース１１を検索して図４に示す銘柄別の株価テーブルを作成し、この株価テーブルをグラフ化して表示する。
また、この株価テーブルを入力して株価表示領域２０２に日単位の株価（日足）を表示する。
【００１１】
ニュースは、銘柄コードをキーにニュースデータベース１２を検索して図５に示す銘柄別のニューステーブルを作成し、このニューステーブルを入力して頭のニュース番号２０４と一緒に表示する。
ニュース番号２０４は、検索結果を日付順にソートしてニュース毎に一連番号を付番して生成する。
ニュースの検索は、文書中に含まれる銘柄コードとキー指定した銘柄コードを比較して行う。
また、ニューステーブルの分類コードは重要開示事項などのニュースの属性を分類し、これによりニュース番号２０４の表示色などを変化させる。
【００１２】
株価チャート表示領域２０１には、チャートに付随して一連のニュース番号２０４が表示され、このニュース番号２０４に対応するニュースがニュース表示領域２０３に表示される。
ニュース表示領域２０３に表示されるニュースは１件だけでなく、日付の新しいものから順に数件のニュースが一覧で表示される。
【００１３】
株価チャート表示領域２０１にマウスポインタを移動するとカーソル２０５が表示される。
このカーソル２０５を特定のニュース番号２０４に当てるとそのニュース番号２０４のニュースが先頭にくるように画面がスクロールされる。
これにより、その時点における最新のニュースと一緒にそれ以前のニュースも一目で見られるようになっている。
また、カーソル２０５が位置する日付の株価が株価表示領域２０２に表示される。
これにより、カーソル２０５を時間軸に移動して過去の株価を時系列に従って順番に閲覧できるようになっている。
【００１４】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の株価情報表示システムは、株価チャートの特定点にカーソルが移動したときは、ニュース一覧をスクロールしてその時点を最新とするニュース一覧に表示を切換える。
従って、本発明によれば、株価チャート上の株価変動の要因を分析したい位置にカーソルを移動するだけでその時点におけるニュースを最新としてそれ以前のニュースが時系列順に表示されるので、過去の出来事の時系列的な流れに対する株価変動の関連を容易に把握できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施した株価情報表示システムの構成図である。
【図２】本発明を実施した株価情報表示システムの検索手順の流れ図である。
【図３】本発明を実施した検索結果画面のフォーマット図である。
【図４】本発明を実施した株価テーブルのフォーマット図である。
【図５】本発明を実施したニューステーブルのフォーマット図である。
【符号の説明】
１０ サーバ
１１ 株価データベース
１２ ニュースデータベース
２０ インターネット
３０ パソコン
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットを介して利用者に株価情報を提供するシステムに関し、特に株価の値動きに関連するニュースや材料に対する株価の反応を分析するために株価情報とニュースを関連付けて表示する株価情報表示システムに関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】
株価の値動きに関連するニュースや材料に対して株価がどのように反応したかを分析することは株価を予想する上で重要である。
そのため、特許第３３００２５６号において株価表示とニュース表示を同一画面上に関連付けて表示できる情報端末システムが提案されている。
この情報端末システムは、株価情報の推移のグラフを画面に表示させ、このグラフの特定点が入力されると、その特定点に対応する日付のニュース情報が画面に表示されることを特徴としている。
【０００３】
ところが、いくつかの過去の出来事が複雑に絡み合って株価が形成される場合が多く、その時点の断片的な情報だけで株価の反応を正確に分析するには無理がある。
特に過去の出来事の時系列的な流れに対する株価変動の関連をさまざまな手段を用いて詳細に把握することは、分析の精度を高める上で重要である。
【０００４】
そこで本発明は、インターネットを介して過去の出来事の時系列的な流れに対する株価変動の関連を容易に把握できるようにすることを目的になされたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下のように構成した。
【０００６】
すなわち、本発明の株価情報表示システムは、インターネットを介してサーバと利用者のパソコンを接続し、このサーバにデータベースをアクセスして個別銘柄の株価情報を検索する株価情報検索手段と、データベースをアクセスして個別銘柄の値動きに関連するニュースを検索するニュース検索手段を備え、前記パソコンには前記サーバが検索した株価情報の株価チャートを時間軸に沿って表示する株価チャート表示手段と、前記サーバが検索したニュースを時系列に並べて一覧に表示するニュース一覧表示手段を備え、前記株価チャートの特定点にカーソルが移動したときは、前記ニュース一覧をスクロールしてその時点を最新とするニュース一覧に表示を切換えることにより上記目的が達成される。
【０００７】
また、本発明の株価情報表示システムは、前記サーバが検索したニュースに時系列順の一連番号を付与して前記株価チャートにその番号を表示し、この番号にカーソルが移動したときは、この番号のニュースを最新とするニュース一覧に表示を切換えることを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図１に、本発明を実施した株価情報表示システムの構成図を示す。
株価情報表示システムは、サービス会社のサーバ１０にインターネット２０を介して利用者のパソコン３０を接続し、サーバ１０に配置した株価データベース１１とニュースデータベース１２を検索してパソコン３０の画面に個別銘柄の株価情報とニュース情報を関連付けて表示する構成である。
【０００９】
図２に、本発明を実施した株価情報表示システムの検索手順の流れを示す。
検索手順は、最初に利用者がＵＲＬを指定してパソコン３０からサーバ１０に対して検索メニュー画面（ＨＴＭＬ文書）０１の送信要求を行う（ステップ１０１）。
サーバ１０は、指定された検索メニュー画面０１を要求元のパソコン３０へ送信する（ステップ１０２）。
パソコン３０は、ブラウザ画面に検索メニュー画面０１を表示し、利用者がそのアンケートフォームに銘柄コードと検索条件を入力してサーバ１０に送信する（ステップ１０３）。
サーバ１０は、パソコン３０から送られた検索メニュー画面０１のＨＴＭＬ記述にあるＣＧＩ指定を見て必要なＣＧＩプログラムを起動する（ステップ１０４）。
ＣＧＩプログラムは、株価データベース１１とニュースデータベース１２を検索して指定した銘柄コードと期間に対応する株価情報とニュース情報をアクセスする（ステップ１０５）。
別のＣＧＩプログラムが、これらのアクセス情報を受け取り、アプレットを埋め込んだＨＴＭＬ文書に変換する（ステップ１０６）。
サーバ１０は、変換したＨＴＭＬ文書をパソコン３０へ送信する（ステップ１０７）。
パソコン３０は、サーバ１０から送られたＨＴＭＬ文書のアプレットを実行してブラウザ画面に検索結果画面０２を表示する。
【００１０】
図３に、本発明を実施した検索結果画面のフォーマットを示す。
検索結果画面０２は、株価チャート表示領域２０１の横に株価表示領域２０２を設け、下方にニュース表示領域２０３を設ける構成である。
株価チャートは、銘柄コードをキーに株価データベース１１を検索して図４に示す銘柄別の株価テーブルを作成し、この株価テーブルをグラフ化して表示する。
また、この株価テーブルを入力して株価表示領域２０２に日単位の株価（日足）を表示する。
【００１１】
ニュースは、銘柄コードをキーにニュースデータベース１２を検索して図５に示す銘柄別のニューステーブルを作成し、このニューステーブルを入力して頭のニュース番号２０４と一緒に表示する。
ニュース番号２０４は、検索結果を日付順にソートしてニュース毎に一連番号を付番して生成する。
ニュースの検索は、文書中に含まれる銘柄コードとキー指定した銘柄コードを比較して行う。
また、ニューステーブルの分類コードは重要開示事項などのニュースの属性を分類し、これによりニュース番号２０４の表示色などを変化させる。
【００１２】
株価チャート表示領域２０１には、チャートに付随して一連のニュース番号２０４が表示され、このニュース番号２０４に対応するニュースがニュース表示領域２０３に表示される。
ニュース表示領域２０３に表示されるニュースは１件だけでなく、日付の新しいものから順に数件のニュースが一覧で表示される。
【００１３】
株価チャート表示領域２０１にマウスポインタを移動するとカーソル２０５が表示される。
このカーソル２０５を特定のニュース番号２０４に当てるとそのニュース番号２０４のニュースが先頭にくるように画面がスクロールされる。
これにより、その時点における最新のニュースと一緒にそれ以前のニュースも一目で見られるようになっている。
また、カーソル２０５が位置する日付の株価が株価表示領域２０２に表示される。
これにより、カーソル２０５を時間軸に移動して過去の株価を時系列に従って順番に閲覧できるようになっている。
【００１４】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の株価情報表示システムは、株価チャートの特定点にカーソルが移動したときは、ニュース一覧をスクロールしてその時点を最新とするニュース一覧に表示を切換える。
従って、本発明によれば、株価チャート上の株価変動の要因を分析したい位置にカーソルを移動するだけでその時点におけるニュースを最新としてそれ以前のニュースが時系列順に表示されるので、過去の出来事の時系列的な流れに対する株価変動の関連を容易に把握できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施した株価情報表示システムの構成図である。
【図２】本発明を実施した株価情報表示システムの検索手順の流れ図である。
【図３】本発明を実施した検索結果画面のフォーマット図である。
【図４】本発明を実施した株価テーブルのフォーマット図である。
【図５】本発明を実施したニューステーブルのフォーマット図である。
【符号の説明】
１０ サーバ
１１ 株価データベース
１２ ニュースデータベース
２０ インターネット
３０ パソコン
【特許請求の範囲】
【請求項１】
インターネットを介してサーバと利用者のパソコンを接続し、
このサーバに、
データベースをアクセスして個別銘柄の株価情報を検索する株価情報検索手段と、
データベースをアクセスして個別銘柄の値動きに関連するニュースを検索するニュース検索手段と、
を備え、
前記パソコンには、
前記サーバが検索した株価情報の株価チャートを時間軸に沿って表示する株価チャート表示手段と、
前記サーバが検索したニュースを時系列に並べて一覧に表示するニュース一覧表示手段と、
を備え、
前記株価チャートの特定点にカーソルが移動したときは、
前記ニュース一覧をスクロールしてその時点を最新とするニュース一覧に表示を切換えることを特徴とする株価情報表示システム。
【請求項２】
前記サーバが検索したニュースに時系列順の一連番号を付与して前記株価チャートにその番号を表示し、
この番号にカーソルが移動したときは、
この番号のニュースを最新とするニュース一覧に表示を切換えることを特徴とする株価情報表示システム。
【請求項１】
インターネットを介してサーバと利用者のパソコンを接続し、
このサーバに、
データベースをアクセスして個別銘柄の株価情報を検索する株価情報検索手段と、
データベースをアクセスして個別銘柄の値動きに関連するニュースを検索するニュース検索手段と、
を備え、
前記パソコンには、
前記サーバが検索した株価情報の株価チャートを時間軸に沿って表示する株価チャート表示手段と、
前記サーバが検索したニュースを時系列に並べて一覧に表示するニュース一覧表示手段と、
を備え、
前記株価チャートの特定点にカーソルが移動したときは、
前記ニュース一覧をスクロールしてその時点を最新とするニュース一覧に表示を切換えることを特徴とする株価情報表示システム。
【請求項２】
前記サーバが検索したニュースに時系列順の一連番号を付与して前記株価チャートにその番号を表示し、
この番号にカーソルが移動したときは、
この番号のニュースを最新とするニュース一覧に表示を切換えることを特徴とする株価情報表示システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００４−２２７０７０（Ｐ２００４−２２７０７０Ａ）
【公開日】平成１６年８月１２日（２００４．８．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００３−１１１３７（Ｐ２００３−１１１３７）
【出願日】平成１５年１月２０日（２００３．１．２０）
【出願人】（５０００３７６０９）ドリームバイザー・ドット・コム株式会社 (1)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１６年８月１２日（２００４．８．１２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１５年１月２０日（２００３．１．２０）
【出願人】（５０００３７６０９）ドリームバイザー・ドット・コム株式会社 (1)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]