説明

梱包商品をパレットに縛り付ける方法

本方法は、4つのトップコーナープレート(3)、4つのボトムコーナープレート(4)、および5つのセンタープレート(5)を利用するものである。それぞれのプレート(3、4および5)は多数の孔(2)を持っており、これらは自在コネクタ(1)および調節可能なコネクタストラップ(8)を受容し保持するものである。調節可能なコネクタストラップ(8)はコーナープレート(3)および(4)とセンタープレート(5)とを機械的に接続し、これによりパレット(14)上に梱包された商品(7)を均等に拘束することを可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包商品を固定するための方法および手段に関し、より詳細には、梱包商品をパレットに縛り付ける方法および該方法に使用される装置に関する。
【0002】
本明細書で使用される商品という用語は、生の、冷凍した、または缶詰の食品にかかわらずあらゆる製品または商品、またはある特定の位置に保持する必要があるか、実際に輸送または移動され輸送期間中拘束する必要のあるあらゆるその他の商品(市販品またはその他)を網羅する。
【0003】
本明細書で使用されるパレットという用語は、商品が上に配置されてこの商品を保存または輸送するために保持する物体を意味し、形状、大きさ、または素材にかかわらずあらゆるパレットを包含する。
【背景技術】
【0004】
商品の移動を防止するための既存の方法は、プラスチックシートラッピング、網によるラッピングおよびテーピングでさえも良好でなく、積荷の移動によって多くの破損が生じる。冷凍商品の場合、プラスチックシートラッピング法は商品を通る空気の流れを規制し積荷の内部にホットスポットを生じさせ、その結果、商品に温度破損が生じる。商品の破損に加えて、梱包場、冷蔵室、配送センターであろうとなかろうと一般的な取扱および輸送段階中、小売店への配達中、卸売り店への配達中、および末端ユーザーへの配達中でさえも、商品を包むのに使われている実際の梱包材料にも多くの破損がある。たとえ梱包内に包まれている商品が破損をまぬがれているとしてもコンテナ積荷は梱包だけが破損しても不合格とされる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
すべての破損の大部分はパレット上で商品が移動することによるものであり、移動したことによりパレットから滑り落ちるか他のパレット化された商品または物体にぶつかるかのいずれかである。本発明は、これらの欠点のうちのいくつかを少なくとも部分的に探求するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による梱包商品の積荷をパレットに縛り付けるための方法は、調節ストラップを受容するためのロック手段が取り付けられたプレートを前記積荷のコーナーまたは側面に設ける工程と、前記調節ストラップを前記ロック手段に通す工程と、前記ストラップを引っ張って前記積荷をまとめて保持する工程と、下側の前記プレートを前記パレットに固定する工程とを具備する。
【0007】
前記方法はさらに、調節ストラップを受容するためのロック手段が取り付けられたプレートであって前記積荷の側面の中央部および上部に配置されたプレートを設ける工程を具備する。
【0008】
方法はさらに、前記積荷の側面コーナーにプレートを設ける工程を具備する。
【0009】
前記ロック手段は、前記プレート上を旋回することで前記ロック手段が前記調節ストラップ内の力の方向に整列するよう適合された自在コネクタであってもよい。
【0010】
4つのトップおよび4つのボトムプレートがリフティングロックと共に設けられていてもよい。
【0011】
前記ボトムプレートは、前記パレット内のスライディングチャネル形成部と、前記プレートの一部を形成する対応するスライディング脚部形成部とを介してパレット上に調節可能に設けられるよう適合されて、前記パレットと前記プレートとの間に機械的接続を形成する状態で、前記プレートを前記パレット内に滑り込ませどのような所望の位置にでも配置させることができるようになっていてもよい。
【0012】
本発明による方法に使用する装置は、自在コネクタ、および前記自在コネクタとともに使用するのに適した調節可能なストラップを持つプレートを備える。
【0013】
本発明はさらに前記請求項に記載の方法に使用するための自在コネクタに及んでおり、調節ストラップと、前記ストラップを一方向にのみ移動できるようにする内部ラチェットと、前記コネクタをプレート上に回転可能に搭載するための手段とを受容するためののど部が存在している。
【0014】
本発明による方法に使用するボトムプレートは、前記パレット内のスライディングチャネル形成部に対応するスライディング脚部形成部を持っており、そのアレンジメントは前記ボトムプレートが異なる大きさの積荷に対応しボトムプレートを前記パレットに固定し前記積荷を前記パレットに固定するよう調節可能に配置できるようになっていてもよい。
【0015】
本方法はさらに、上述のような記載のボトムプレート上のスライディング脚部形成部を受容するためのスライディングチャネル形成部を持つパレットにも及んでいる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
ここで本発明を、非制限的な例により、添付の図面を参照しながら説明する。
【0017】
本発明の構造は多数あるが、3つの典型的な例を図1、図2、および図3に示す。ここでは、本発明の方法を使って積荷(7)が前方向、横方向、または垂直面に移動することが規制されている。
【0018】
図1を参照すると、本方法は、4つのトップコーナープレート(3)、4つのボトムコーナープレート(4)、および5つのセンタープレート(5)を利用している。それぞれのプレート(3、4および5)は、コーナープレート(3)および(4)とセンタープレート(5)とを機械的に接続することで梱包された商品(7)をパレット(14)上に均等に保持できるようにする自在コネクタ(1)および調整可能なコネクタストラップ(8)を受容し保持する多数の孔(2)を持っている。コーナープレート(3)および(4)、センタープレート(5)、および調節可能なコネクタストラップ(8)の大きさおよび形状の変形を使うことが可能で、場合によっては、さまざまな用途に対応すると同時にパレット化積荷の破損の防止に貢献するためこれらのアイテムのあるものを配置しなおすか排除さえする必要がある可能性もある。
【0019】
図2を参照すると、4つのトップコーナープレート(3)、4つのボトムコーナープレート(4)、4つのサイドコーナープレート(6)および1つのセンタープレート(5)がある。それぞれが、コーナープレート(3)および(4)とコーナーサイドプレート(6)ならびにセンタープレート(5)とを機械的に接続することで梱包された商品(7)をパレット(14)上に均等に保持できるようにする自在コネクタ(1)および調整可能なコネクタストラップ(8)を受容し保持する多数の孔(2)を持っている。コーナープレート、コーナーサイドプレート、センタープレート、および調節可能なコネクタストラップの大きさおよび形状の変形を使うことが可能で、場合によっては、さまざまな用途に対応すると同時にパレット化積荷の破損の防止に貢献するためこれらのアイテムのあるものを配置しなおすか排除さえする必要がある可能性もある。
【0020】
図3は、パレット化積荷の上部を持ち上げることを可能とする本発明の一例を示している。パレット化商品は通常、フォークリフトまたはパレットジャッキによって基部で持ち上げられる。4つのトップコーナープレートおよびボトムまたはベースコーナープレートをちょっと適用するだけで調節可能なリフティングストラップを受容できるようになっており、オーバーヘッドクレーンまたはその他のトップリフト設備を介して上部からパレット化積荷全体を持ち上げることが可能であり、このことにより時間を節約すると同時に破損を軽減して商品の取り扱い能力を大幅に改善できる。
【0021】
図3は、トップコーナープレート(3)を示しており、これはリフティングアイ(11)を備えており、図14、図15、および図16に示すように調節可能なリフティングストラップ(9)を受容する一体型一方向ロッキングラチェットを備えたリフティングロック(10)を内蔵している。ボトムまたはベースコーナープレート(4)は、図17、図18、および図19に示すように調節可能なリフティングストラップ(9)を受容する一体型一方向ロッキングラチェットを備えた内蔵式リフティングロッキングラチェット(10)を持っている。
【0022】
ボトムまたはベースコーナープレート(4)は、また図8、図9、および図10に示すように調節可能なスライディング脚部(12)も持っており、これは図20に示すようにパレット(14)の一部を形成しているランナ(13)内をスライドするものである。これによりボトムコーナープレート(4)およびパレット(14)およびトップコーナープレート(3)の間が機械的に接続され、これにより商品(7)およびパレット(14)である積荷の全体を一体として上部から安全に持ち上げることができる。
【0023】
図4、図5、図6および図7は、本発明で使用される自在コネクタ(1)の典型的なデザインを示している。自在コネクタ(1)は、孔(2)を使ってコーナープレート(3)および(4)、サイドプレート(6)、およびセンタープレート(5)に取り付けられる。自在コネクタ(1)は、コーナー、センター、およびサイドプレートにある孔(2)を突き抜けるスタッド(15)と、コネクタストラップ(8)を受容するためののど部(16)とを持っている。自在コネクタ(1)は、どのような角度の変化にも対応するために回転でき、調節可能なコネクタストラップ(8)によって加えられる引張りまたは張力が常に直線状になるようになっている。これにより、最小の付与または引き伸ばしで最大の張力が確実に加えられる。自在コネクタ(1)は、調節可能なコネクタストラップ(8)を受容し、内部ラチェット(17)は、調節可能なコネクタストラップ(8)を一方向にだけスライドさせ、これにより積み込まれた商品が予め引っ張られるようにしてこれら商品がボトムコーナープレート(4)のスライディング脚部メカニズム(12)を介して機械的にパレット(14)に接続される。自在コネクタ(1)はさまざまな用途に対応するようさまざまな形状および大きさに製造できる。
【0024】
図8、図9、および図10は、調節可能なボトムまたはベースコーナープレート(4)の典型的な例を示している。コーナープレート(4)は、雄脚部(12)を持っており、これは図20に示すようにパレット(14)の一部を形成する一体的な対応する雌ランナ(13)内をスライドし、こうすることで、脚部(12)はパレット(14)内でコーナープレート(4)と角度の付いたランナ(13)との間に機械的接続を作り出す。これにより積み込まれた商品のどのような構造(底面積)にも対応できる。ボトムまたはベースコーナープレート(4)はさまざまな用途(パレットの上部持ち上げなど)に対応するようさまざまな形状および大きさに製造してよく、雄脚部(12)およびパレット(14)内の対応する雌ランナ(13)はさまざまな用途に対応するよう位置、形状(円形、正方形、矩形、三角形など)、および大きさも変えてよい。
【0025】
図11、図12、および図13は、標準的なコーナープレート(3)の一例を示しており、釘うち、ねじ、締め付け具または他の利用可能な手段によってパレット(14)に標準的なコーナープレート(3)を単に固定するだけでトップコーナープレートならびにボトムまたはベースコーナープレートとして使えるものである。標準的なコーナープレート(3)はパレットの大きさにかかわらずどのような素材からなるどのようなパレットにも対応し、さまざまな用途に対応するようさまざまな形状および大きさに製造できる。
【0026】
図14、図15および図16は、内蔵リフティングロック(10)およびリフティングアイ(11)を備える、特定用途向けに作られたトップローディング式トップコーナープレート(3)の一例を示している。
【0027】
図17、図18および図19は、内蔵リフティングロック(10)およびスライディング脚部メカニズム(12)を備えるボトムまたはベースコーナープレート(4)を示している。スライディング脚部メカニズム(12)は、どのような積荷の構造にも対応するよう設置面積の調整を行うと同時にボトムまたはベースコーナープレート(4)をパレット(14)に機械的に接続させてもいる。ボトムまたはベースコーナープレート(4)およびトップコーナープレート(3)はさまざまな用途に対応するようさまざまな形状および大きさに製造可能である。
【0028】
図20は、ベースコーナープレート(4)の脚部(12)に対応しこれを受容する一体型雌配置スライディングメカニズム(13)を備えたパレット(14)の一例を示している。
【0029】
図21および図22は、ボトムコーナープレート(4)の一部を形成している雄配置スライディング脚部アレンジメント(12)の変形例を示しており、図23は、パレット(14)内で単一方向に自己ロックする雄配置スライド脚部メカニズム(12)のひとつの変形例を備えた完全なボトムコーナープレート(4)の側面図を示している。
【0030】
(図1のようなアセンブリの方法)
図1に示すようなアセンブリの方法をここで説明する。
【0031】
自在コネクタ(1)は、4つのトップコーナープレート(3)および4つのボトムまたはベースコーナープレート(4)ならびに5つのセンタープレート(5)に設けられた孔(2)に取り付けられる。4つのボトムまたはベースコーナープレート(4)の一部を形成する雄配置スライディング脚部メカニズム(12)が、パレット(14)の一部を形成する一体型雌配置スライディングメカニズム(13)に滑り込まされることで、4つのボトムまたはベースコーナープレート(4)とパレット(14)との機械的結合が作り出される。ボトムまたはベースコーナープレート(4)は、目的とする梱包商品(7)の設置面積に対応するよう間隔があけられる。そして、商品(7)がパレット(14)上に配置され、全高さまで梱包される。ここで、4つのトップコーナープレート(3)は、それぞれが梱包商品(7)のトップコーナーをおおうように配置される。
【0032】
トップコーナープレート(3)の上部に取り付けられた自在コネクタ(1)のそれぞれを通して、調節可能なコネクタストラップ(8)が配設される。これらの調節可能なコネクタストラップ(8)は、それぞれ1つずつが、トップセンタープレート(5)に取り付けられた4つの自在コネクタ(1)を通して配設され、軽い張力がかかるまで引っ張られることでトップコーナープレート(3)とトップセンタープレート(5)との間に機械的接続が作り出される。
【0033】
トップコーナープレート(3)の8つの側面に取り付けられた自在コネクタ(1)を通して、調節可能なコネクタストラップ(8)が配設される。これらの調節可能なコネクタストラップ(8)は、4つのサイドセンタープレート(5)の上部に取り付けられた自在コネクタ(1)を通して配設され、軽い張力が加えられるまで引っ張られることでトップコーナープレート(3)とサイドセンタープレート(5)の上部との間に機械的な接続が作り出される。
【0034】
ボトムコーナープレート(4)の8つの側面に取り付けられた自在コネクタ(1)を通して、調節可能なコネクタストラップ(8)が配設される。これらの調整可能なコネクタストラップ(8)は、4つのサイドセンタープレート(5)の下部に取り付けられた自在コネクタ(1)を通して配設され、軽い張力が加えられるまで引っ張られることでボトムまたはベースコーナープレート(4)とサイドセンタープレート(5)の下部との間に機械的な接続が作り出される。
【0035】
ここで、張力は、調節可能なコネクタストラップ(8)のそれぞれを引張って張力をかけることで、積み込まれた商品(7)に均等に加えられる。これにより、積荷全体がパレット(14)にしっかりと保持され、前方向、横方向、または垂直面への移動が防止される。
【0036】
(図2のようなアセンブリの方法)
図2に示すようなアセンブリの方法をここで説明する。
【0037】
自在コネクタ(1)は、4つのトップコーナープレート(3)、4つのボトムまたはベースコーナープレート(4)、1つのセンタープレート(5)、および4つのコーナーサイドプレート(6)に設けられた孔(2)に取り付けられる。ボトムまたはベースコーナープレート(4)の一部を形成する雄配置スライディング脚部メカニズム(12)が、パレット(14)の一部を形成する一体型雌配置スライディングメカニズム(13)に滑り込まされ、これにより4つのボトムまたはベースコーナープレート(4)とパレット(14)との間に機械的結合が作り出される。ボトムまたはベースコーナープレート(4)は、目的とする梱包商品の設置面積に対応するよう間隔があけられる。そして、商品(7)がパレット(14)上に配置され、全高さまで梱包される。ここで、4つのトップコーナープレート(3)は、それぞれが梱包商品(7)のトップコーナーをおおうように配置される。
【0038】
トップコーナープレート(3)の上部に取り付けられた自在コネクタ(1)のそれぞれを通して、調節可能なコネクタストラップ(8)が配設される。これらの調節可能なコネクタストラップ(8)は、それぞれ1つずつが、トップセンタープレート(5)に取り付けられた4つの自在コネクタ(1)を通して配設され、軽い張力がかかるまで引っ張られることでトップコーナープレート(3)とトップセンタープレート(5)との間に機械的接続が作り出される。
【0039】
トップコーナープレート(3)の8つの側面に取り付けられた自在コネクタ(1)を通して、調節可能なコネクタストラップ(8)が配設される。これらの調節可能なコネクタストラップ(8)は、4つのサイドプレート(6)の上部に取り付けられた自在コネクタ(1)を通して配設され、軽い張力が加えられるまで引っ張られることでトップコーナープレート(3)とサイドプレート(6)の上部との間に機械的な接続が作り出される。
【0040】
ボトムコーナープレート(4)の8つの側面に取り付けられた自在コネクタ(1)を通して、調節可能なコネクタストラップ(8)が配設される。これらの調節可能なコネクタストラップ(8)は、4つのサイドプレート(6)の下部に取り付けられた自在コネクタ(1)を通して配設され、軽い張力が加えられるまで引っ張られることでボトムまたはベースコーナープレート(4)とサイドプレート(6)の下部との間に機械的な接続が作り出される。
【0041】
ここで、張力は、調節可能なコネクタストラップ(8)のそれぞれを引張って張力をかけることで積み込まれた商品(7)に均等に加えられる。これにより、積荷全体がパレット(14)にしっかりと保持され前方向、横方向、または垂直面への移動が防止される。
【0042】
(図3のようなアセンブリの方法)
図3に示すようなアセンブリの方法をここで説明する。
【0043】
自在コネクタ(1)は、4つのトップコーナープレート(3)、ボトムコーナープレート(4)および5つのセンタープレート(5)に設けられた孔(2)に取り付けられる。ボトムコーナープレート(4)は、図17、図18および図19に示すスライディングメカニズム(12)を備えている。4つのボトムまたはベースコーナープレート(4)の一部を形成する雄配置スライディング脚部メカニズム(12)は、パレット(14)の一部を形成する一体型雌配置スライディングメカニズム(13)に滑り込まされることで、4つのボトムまたはベースコーナープレート(4)とパレット(14)との間に機械的結合が作り出される。ボトムまたはベースコーナープレート(4)は、目的とする梱包商品(7)の設置面積に対応するように間隔があけられる。そして、商品(7)がパレット(14)上に配置され、全高さまで梱包される。ここで、4つのトップコーナープレート(3)は、それぞれが商品(7)のトップコーナーを覆うように配置される。
【0044】
トップコーナープレート(3)の上部に取り付けられた自在コネクタ(1)のそれぞれを通して、調節可能なコネクタストラップ(8)が配設される。これらの調節可能なコネクタストラップ(8)は、それぞれ1つずつが、トップセンタープレート(5)に取り付けられた4つの自在コネクタ(1)を通して配設され、軽い張力が加えられるまで引っ張られることでトップコーナープレート(3)とセンタープレート(5)との間に機械的な接続が作り出される。
【0045】
さらに、トップコーナープレート(3)の8つの側面に取り付けられた自在コネクタ(1)を通して、調節可能なコネクタストラップ(8)が配設される。これらの調節可能なコネクタストラップ(8)は、4つのサイドセンタープレート(5)の上部に取り付けられた自在コネクタ(1)を通して配設され、軽い張力が加えられるまで引っ張られることでトップコーナープレート(3)とサイドセンタープレート(5)の上部との間に機械的な接続が作り出される。
【0046】
ボトムコーナープレート(4)の8つの側面に取り付けられた自在コネクタ(1)を通して、調節可能なコネクタストラップ(8)が配設される。これらの調節可能なコネクタストラップ(8)は、4つのサイドセンタープレート(5)の下部に取り付けられた自在コネクタ(1)を通して配設され、軽い張力が加えられるまで引っ張られることでボトムコーナープレート(4)とサイドセンタープレート(5)の下部との間に機械的な接続が作り出される。
【0047】
ここで、張力は、調節可能なコネクタストラップ(8)のそれぞれを引張って張力をかけることで積み込まれた商品(7)に均等に加えられる。これにより、積荷全体がパレット(14)にしっかりと保持され前方向、横方向、または垂直面への移動が防止される。
【0048】
ここで、4つのボトムコーナープレート(4)の一体的部分である4つのリフティングロック(10)を通して、調節可能なリフティングストラップ(9)が配設される。これらの調節可能なリフティングストラップ(9)は、4つのトップコーナープレート(3)の一体的部分である4つのリフティングロック(10)を通って配設される。調節可能なリフティングストラップ(9)には、いっぱいまでに張力がかけられる。ここで、積荷を上部から持ち上げる必要があれば、コーナープレート(3)の一部を形成する4つのリフティングアイ(11)を鎖およびシャックルまたは他の適切な手段によってクレーンまたはトップリフティング車両に接続し、パレット(14)を含む積荷全体を上に持ち上げ異なる位置に配置または積み上げることができる。パレット(14)および商品(7)である積荷の全重量、今や4つの調節可能なリフティングストラップ(9)で運搬できる。
【0049】
本発明はリサイクル可能な材料を使うことになっているとはいえ、パレット(14)を含む本発明の構成部材はさまざまな材料から製造できる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、パレットにのせた梱包商品の輸送に適用されるという産業用途をもっている。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明による方法を使ってパレットに固定された梱包商品の積層物の斜視図を示している。
【図2】図1に類似の図面を示しているが、本発明の他の変形例を使っている。
【図3】図1に類似の図面を示しているが、パレット化積荷の上部を持ち上げるための手段を備えている。
【図4】自在コネクタの図面を示している。
【図5】自在コネクタの他の図面を示している。
【図6】自在コネクタの他の図面を示している。
【図7】自在コネクタの他の図面を示している。
【図8】調節可能なベースコーナープレートの図面を示している。
【図9】調節可能なベースコーナープレートの他の図面を示している。
【図10】調節可能なベースコーナープレートの他の図面を示している。
【図11】トップコーナープレートの図面を示している。
【図12】トップコーナープレートの他の図面を示している。
【図13】トップコーナープレートの他の図面を示している。
【図14】リフティングロックおよびリフティングアイを備えたトップローディング式トップコーナープレートを示している。
【図15】リフティングロックおよびリフティングアイを備えたトップローディング式トップコーナープレートを示している。
【図16】リフティングロックおよびリフティングアイを備えたトップローディング式トップコーナープレートを示している。
【図17】リフティングロックおよびスライディングメカニズムを備えたボトムまたはベースコーナープレートを示している。
【図18】リフティングロックおよびスライディングメカニズムを備えたボトムまたはベースコーナープレートを示している。
【図19】リフティングロックおよびスライディングメカニズムを備えたボトムまたはベースコーナープレートを示している。
【図20】一体型配置スライディングメカニズムを備えたパレットを示している。
【図21】オプションの一方向セルフロッキングメカニズムをさらに備えた典型的なスライディングコーナープレート脚部の変形例を示している。
【図22】オプションの一方向セルフロッキングメカニズムをさらに備えた典型的なスライディングコーナープレート脚部の変形例を示している。
【図23】オプションの一方向セルフロッキングメカニズムをさらに備えた典型的なスライディングコーナープレート脚部の変形例を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
梱包商品の積荷をパレットに縛り付けるための方法であって、調節ストラップを受容するためのロック手段が取り付けられたプレートを前記積荷のコーナーまたは側面に設ける工程と、前記調節ストラップを前記ロック手段に通す工程、前記ストラップを引っ張って前記積荷をまとめて保持する工程と、下側の前記プレートを前記パレットに固定する工程とを具備することを特徴とする。
【請求項2】
調節ストラップを受容するためのロック手段が取り付けられたプレートであって前記積荷の側面の中央部および上部に配置されたプレートを設ける工程を具備することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記積荷の側面コーナーにプレートを設ける工程を具備することを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ロック手段は、前記プレート上で旋回することで前記ロック手段が前記調節ストラップ内の力の方向に整列するよう適合された自在コネクタであることを特徴とする、請求項1、2、または3に記載の方法。
【請求項5】
4つのトップおよび4つのボトムプレートがリフティングロックと共に設けられていることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記ボトムプレートは、前記パレット内のスライディングチャネル形成部と、前記プレートの一部を形成する対応するスライディング脚部形成部とを介してパレット上に調節可能に設けられるよう適合されて、前記パレットと前記プレートとの間に機械的接続を形成する状態で、前記プレートを前記パレット内に滑り込ませどのような所望の位置にでも配置させることができるようになっていることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記請求項のいずれかに記載の方法で使用するための装置であって、自在コネクタ、および前記自在コネクタとともに使用するのに適した調節可能なストラップを持つプレートを備えることを特徴とする。
【請求項8】
前記請求項のいずれかに記載の方法で使用するための自在コネクタであって、調節ストラップと、前記ストラップを一方向にのみ移動できるようにする内部ラチェットと、前記コネクタをプレート上に回転可能に搭載するための手段とを受容するためののど部を備えることを特徴とする。
【請求項9】
前記請求項のいずれかの方法で使用するためのボトムプレートであって、前記パレット内のスライディングチャネル形成部に対応するスライディング脚部形成部を持っており、そのアレンジメントは前記ボトムプレートが異なる大きさの積荷に対応しボトムプレートを前記パレットに固定し前記積荷を前記パレットに固定するよう調節可能に配置できるようになっていることを特徴とする。
【請求項10】
請求項9に記載のボトムプレート上のスライディング脚部形成部を受容するためのスライディングチャネル形成部を持つパレット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公表番号】特表2008−511515(P2008−511515A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−530516(P2007−530516)
【出願日】平成17年8月19日(2005.8.19)
【国際出願番号】PCT/ZA2005/000120
【国際公開番号】WO2006/024050
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(507063425)クラーク テクノロジーズ (ピーティーワイ) リミテッド (1)
【Fターム(参考)】