説明

梱包用粘着テープ及びテープカッターからなる梱包用資材

【課題】 粘着テープにより閉鎖された段ボール容器を損傷させることなく開梱容易にすることができる粘着テープならびにテープカッターの組み合わせからなる梱包資材構造を提供することを課題とする。
【解決手段】 粘着テープの長手方向に沿った中央部領域16の粘着力を少なくとも弱粘着性となるように低減された粘着テープ10と、この粘着テープ10を用いて梱包を行う際に使用されるテープカッターであって該粘着テープの粘着力が低減された中央部領域に作用する切断端縁部18を、通常の粘着力を有する両側部領域14の切断端に対して突出させるように切断するための切断刃構造24、26、28を備えたテープカッター20、との組み合わせからなる梱包資材である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包用粘着テープ及びテープカッターからなる梱包用資材に関し、特に開梱の際に粘着テープの剥ぎ取りが容易となる梱包用粘着テープ及びその切断に適するテープカッター並びにこれらの組合せからなる梱包用資材に関する。
【背景技術】
【0002】
工業、商業、農業、水産業等各種産業における原材料、半製品、製品等を保管、貯蔵、輸送する際に特に内容物が重量物や貴重品等の特殊物品の場合は木箱、金属製箱・缶、プラスチック容器も利用されるが、家電製品、日用品、台所用品、農産物、海産物、その他一般貨物においては利用率および数量において段ボール箱が群を抜いている。段ボール箱の使用現場においては、被収納物をそのまま収納し、または内容物に適合するパッキング材とともに収納した後、上面の蓋部も、前後片を内側に折り込み、さらに左右片を内側に折り込んで大形ステープラー(ホッチキス)によるコ字状止金具の刺通および折り曲げ、または粘着テープの貼付によって封着することにより梱包が完了する。大形ステープラーにより金属止具を屈曲させる上蓋の閉鎖は大量処理ないし自動梱包装置では便宜であるが、主として手軽さの観点から粘着テープによる上蓋閉鎖も広く採用されている。
【0003】
このように粘着テープの貼付により発送側で閉鎖され、保管、輸送、配送等の諸手順を経て荷受け側に届けられた段ボール箱は、荷受け取り側において開梱され、被収納物が取り出される。粘着テープの貼付により閉鎖された段ボール箱の開梱に当たっては、粘着テープを上蓋部から剥離するか、蓋の合わせ目をカッターナイフ、へら状工具等により切断しなければならない。この場合、近年の粘着テープの粘着力は強力であるから、段ボール箱上蓋の構成部材に対して少なからぬ損傷を与え、再利用を困難にする可能性が大きいこともよく知られている。
【0004】
また、粘着テープ端部を手指で摘んで引き剥がす際に要する引張力もかなりの大きさとなり、華奢な手指や子供などにあっては困難となる。さらに、カッターナイフやヘラ状工具などを蓋の合わせ目に差し込んで切断する場合には内容物を傷付けたり、怪我をしやすい等の問題がある。このように、物流の面において多用される段ボール箱であるが、貨物の受け取り側においては、開梱を効率よくかつ迅速に行うことが望まれ、さらに省資源の観点から段ボール箱を損傷させずに開梱して再利用しようとする要請も強い。
【0005】
特許文献1は、支持体と、この支持体の表裏に形成された剥離層ならびに粘着層を形成することにより、所望の要求を満たす粘着テープが得られることを開示している。また、粘着テープの端縁同士を突き合わせて接合する際の操作を容易にしかつ該接合部の継ぎ目を目立たなくする、粘着テープの使い勝手を改善する構成を開示している。特許文献2は、粘着テープの使用に際して、テープ切断用のカッター刃に基材や粘着剤の残渣が付き難いように、2山以上の凸状部を形成するように改良したカッター刃ならびにこれを備えた切断装置を開示している。また、特許文献3は、粘着テープの切り取り刃の形状を改良して、次回のテープ取り出しを容易にする構造を開示している。これら各文献は本願発明とは解決しようとする課題ならびに構成においていずれも異なるものである。
【特許文献1】特開平8−73823号公報
【特許文献2】特開2003−231084号公報
【特許文献3】特開2003−147305号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、粘着テープにより閉鎖された段ボール容器を損傷させることなく開梱を容易にすることができる粘着テープ及びテープカッターの構造、並びにこれらの組合せからなる梱包用資材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、粘着テープの長手方向に沿った中央部領域16の粘着力が、両側部領域14よりも少なくとも弱粘着性となるように低減された粘着テープの構造であることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記粘着テープの長手方向に沿った中央部領域16の粘着力を少なくとも弱粘着性に低減させるために、被着せしめる粘着剤が実質的に除外された粘着テープの構造であることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記粘着テープの長手方向に沿った中央部領域16の粘着力を少なくとも弱粘着性となるように低減させるために、粘着剤層上に粘着剤を含まない物質からなる狭小テープを貼付した粘着テープの構造であることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、前記粘着テープの長手方向に沿った中央部領域16の粘着力を少なくとも弱粘着性となるように低減させるために、実質的に粘着効果を削減する物質が粘着剤層上に塗布された粘着テープの構造であることを特徴とする。また、本発明においては、前記中央部領域16と両側部領域14との境界線に、粘着テープの長手方向に沿ってミシン目を形成する構成とすることができる。この場合、段ボール箱等の上蓋の閉鎖が粘着テープ使用の目的であるから、当該ミシン目は粗めが好ましく、また中央部領域16は粘着力を保持していることが必要となる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、粘着テープの長手方向に沿った中央部領域16の粘着力を両側部領域14よりも少なくとも弱粘着性となるように低減させた粘着テープ10を切断するためのテープカッターであって、該粘着テープの粘着力が低減された中央部領域16に属する切断端縁18を、通常の粘着力を有する両側部領域部分14の切断端に対して突出するように切断するための切断刃構造を備えたテープカッターであることを特徴とする。テープカッター20のカッター刃部分の形状は、中央部領域の端縁部(引き剥がしタブ)18を形成するものであればよく、凸状、凹状、三角状、U状、二段に形成された凸状、三角状、U状等の形状とすることができる。
【0012】
請求項6に記載の発明は、粘着テープの粘着力が低減された中央部領域範囲16に当接する切断刃28が、通常の粘着力を有する両側部領域部分14に当接する切断刃24に対して部分的に突出しており、その両側部および先端部にそれぞれ切断刃構造を備えたテープカッターであることを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、粘着テープの長手方向に沿った中央部領域16の粘着力を両側部領域14よりも少なくとも弱粘着性となるように低減させた粘着テープ10と、該粘着テープを用いて梱包を行う際に使用されるテープカッターであって該粘着テープの粘着力が低減された中央部領域16に作用する切断端縁18を、通常の粘着力を有する両側部領域の切断端に対して突出させるように切断するための切断刃構造を備えたテープカッター20との組み合わせからなる梱包用資材であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る粘着テープは、粘着テープの長手方向に沿った中央部領域の粘着力が、その両側部領域よりも少なくとも弱粘着性となるように弱められ、好ましくはほとんど粘着力を発揮しない非粘着性となるように抑制されている。このような粘着テープの粘着力の低減された領域部分を、段ボール箱の左右蓋の突合せ部分に当接して貼付することにより、通常の粘着テープによる梱包と同様に上蓋への封着閉鎖が達せられる。なお、このテープ貼付による封着閉鎖作業の最初ならびに最後に、本発明にかかるテープカッターを使用して、テープ中央の粘着力が少なくとも弱粘着性に低減されている領域部分の端部が、両側領域部分の端部よりも僅かに突出する端縁部、すなわち引き剥がし用タブを形成するように切断されている必要がある。
【0015】
このような粘着テープを用いて梱包された段ボール箱を開梱するには、少なくとも弱粘着性または非粘着性として構成されている領域部分の端部に形成された端縁部、すなわち引き剥がしタブを摘んで引っ張り力を加えることにより、簡単に開梱することができる。この場合、粘着テープはテープ中央部領域の非粘着性に、ないし少なくとも弱粘着性に低減されている部分と、その両側部における通常の粘着力の付与されている領域部分との境界線に沿うような引き裂き力が強く作用し、段ボール箱の蓋部分に大きな損傷を与えることなしに開梱することができる。したがって、開梱作業が大幅に簡素化され、同時に段ボール箱上蓋部への損傷も大幅に低減できる。そのためダンボール箱の再利用が可能となり、省資源が達せられ、反射的に廃棄物削減にも資することになる。
【0016】
上述の粘着テープの種類は、様々であるが、長手方向に沿った向きの引き裂き抵抗が、直交する方向の引き裂き抵抗よりも小さい布製素材を基材とする、いわゆるガムテープ様式が適している。しかし、粘着面にテープ用の非粘着テープ等が貼付されている場合は、縦横の引き裂き抵抗にほとんど差のないクラフト紙を使用する粘着テープであっても同様の効果が得られる。さらに、長手方向に沿った引き裂き抵抗の小さいプラスチックフィルムないしプラスチック編組体を基材としてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付図を参照しつつ本発明に係る梱包用粘着テープ及びテープカッターからなる梱包用資材の実施の形態について開示する。図1(A)は、本発明に係る梱包用粘着テープ10の粘着面の構成を示す裏面図であり、図1(B)は、図(A)に示す梱包用粘着テープ10の切断に適するテープカッター20の概略構造を示す平面図である。
【0018】
図1(A)に示す粘着テープ10は、粘着テープの基材12の、長手方向に沿った両側部領域14にはそれぞれ粘着剤が塗布されている。この場合の粘着剤は、通常の梱包用資材として広く普及している、通称ガムテープその他多種類の粘着テープにおいて使用される粘着剤が利用可能であるため詳述はしない。
【0019】
また、基材12の長手方向に沿った中央部領域16は、粘着剤が塗布されていない非粘着性であるか、あるいは両側部領域14に比して粘着力が、非粘着性であるか少なくとも弱粘着性となっている。このような中央部領域16の構成において、粘着力を低減する最も簡易な手段としては、粘着剤を塗布しないか、あるいは一旦塗布した粘着剤を除去すればよい。
【0020】
しかしながら、このような処理はテープ製造過程において困難が伴うことも考えられる。したがって、一旦被着せしめられた粘着剤の効果を低減するために、極めて薄く少なくとも片面が非粘着性であるテープを当該領域に被着する手段、接着剤の接着力を減殺する物質である粉末もしくは液体等を塗布する手段、その他剥離紙を残留させる等の手段を採用することができる。かかる構成によって両側部(粘着)領域14と中央部(非粘着又は弱粘着)領域16との間に、粘着力に差異を付けておくことにより、両領域14および16間の境界付近において強制的に破断せしめ、引き剥がしを容易にし、したがって開梱を容易にする効果が得られる。なお、このような効果を得るために、本発明においては前記中央部領域16と両側部領域14との境界線に、粘着テープの長手方向に沿ってミシン目を形成する構成とすることができる。この場合、段ボール箱等の上蓋を閉鎖するという粘着テープ使用の目的を考慮して、当該ミシン目は粗めが好ましく、また中央部領域16は粘着力を保持していることが必要となる。
【0021】
そして、中央部領域16を両側部(粘着)領域14から強制的に引き裂きにより破断せしめて中央部領域を引き剥がして除去する際の便宜のために、図1(A)の粘着テープ10の右側端部において、中央部領域16の端縁部(引き剥がしタブ)18が形成されている。この端縁部18の寸法は、特に限定する必要はないが、手指で摘みながら引張力を加え、中央部領域16を破断させながら引き剥がす際に使用されるものであるから、通常は7〜8mm程度、好ましくは1〜1.5cm程度が望ましい。
【0022】
図1(B)は、金属薄板を加工したテープカッター20の主要部を示す平面図である。テープカッター本体22の左側は円筒状に巻回された粘着テープの巻回体に対して折り曲げて取り付けられる構造になっているが、従来型と同様であるので図示は省略している。図面右手に図示するテープカッター20のカッター刃部分は、テープ両側部(粘着)領域切断刃24が粘着テープの両側部に当接する部位に形成され、それらの中間に粘着テープの中央部領域18に対応する中央部領域延長部26が形成され、その先端および側面に中央部領域切断刃28が形成されている。それぞれの切断刃は、カッター本体22を形成する金属薄板を下方に折り曲げ、その先端に鋸刃様のギザギザを付したものである。なお、これら各鋸刃部分は略90度に曲げ加工されていて平面図では図示困難であるため、実線に近接する破線により取り付け部位を示している。
【0023】
このように形成されたテープカッター20は、図示していない粘着テープに対してテープ両側部領域切断刃24ならびに中央部領域延長部26に形成された中央部領域切断刃28のそれぞれの切断刃を押し当てながら粘着テープを上方に引き上げるようにして切断する。かかる操作によって、粘着テープにはテープカッター20の中央部領域延長部26に相当する端縁部18(図1(A)参照)が形成された状態で切断される。
【0024】
図2は、所望形状の端部が形成されるように粘着テープを切断するためのテープカッター20の実施例を示す平面図(図A)および側面図(図B)であり、同じ部位に対しては同一の参照符号を付している。テープカッター20の構成素材は、鉄板、アルミ合金板などの入手しやすい金属薄板が好ましく用いられるが、一部又は全体にプラスチック材料を用いることもできる。例えば、刃部分のみ金属板製としてプラスチック成形品と組み合わせたものであっても良い。
【0025】
図2(A)は、テープカッター20を展開した状態を示す平面図である。テープカッター20は、左側に図示されたように粘着テープの巻回体に対して回動可能となるように折り曲げながら取り付けるための取り付け部20Hと、中央のカッター本体22より右側部分とが一体化された略T字形状に形成される。カッター本体22の右側に位置するカッター刃部分は、図1(A)に示す粘着テープの両側部領域14、14を切断するために上下に形成された側部領域切断刃24と、中央部領域延長部26の側面ならびにその先端に形成された中央部領域切断刃28(図(B)参照)を備えている。
【0026】
図1(B)、図2(A)、図5では、カッター本体22の右側に位置するカッター刃部分の形状を凸状としているが、カッター刃部分の形状はこれに限定されるものではなく、図3(A)乃至(I)に示すような、凹状、三角状、U状、二段を形成した凸状、三角状、U状等の形状とすることができる。カッター刃部分の形状は、中央部領域16を両側部(粘着)領域14から強制的に引き剥がして除去するための中央部領域の端縁部(引き剥がしタブ)18の形状に対応するものであり、この端縁部18を形成するためのものであるから、引き剥がしタブを形成するものであれば足りるものである。また、図1(B)には、中央部領域切断刃を中央部領域延長部26の先端部28Fと側面部28Sの両方に形成している場合を示しているが、中央部領域切断刃を中央部領域延長部26の先端部28Fのみで形成してもよい。
【0027】
図2(B)は、図2(A)に示すテープカッター20の側面図であり、側部領域切断刃24および中央部領域側面切断刃28Sならびに中央部領域前縁切断刃28Fが略直角に形成されていることを示している。両側部領域切断刃24と、中央部領域側面切断刃28Sおよび28Fの形状は、たとえば図4(A)に示すような鋸歯(三角歯)状とすることができるほか、図4(B)のように先端がやや欠けている台形歯状、さらには図4(C)のような楕円歯状のような形状としてもよく、厳密な限定は不要である。いずれの場合にも、切断刃が過度に鋭利であると使用、保管塔の取り扱い上危険であるため、粘着テープ切断の用途を考慮して必要かつ十分な程度の構造および鋭利さ(切れ味)に選定すべきである。
【0028】
図5は、本発明に係る粘着テープ10の巻回体にテープカッター20を取り付けた状態を示すものである。かかる状態で粘着テープを引き出し、テープカッター20の両側部領域切断刃24、中央部領域切断刃28部分を、カッター本体22の弾性に抗して白矢印のように粘着テープに押圧力を加えながら粘着テープを上方に引き上げることにより、粘着テープは図1(A)に示すような形状に切断される。したがって、粘着テープの始端または終端のいずれか一方には、端縁部18(図1(A)参照)が形成される。
【0029】
このような形状に切断された終始いずれか又は双方に端縁部を有する粘着テープにより梱包された段ボール箱を開梱するには、粘着テープ10の非粘着性であるか、または少なくとも粘着力の低減されている中央部領域16の端縁部18を摘みながら引張り力を加えればよい。粘着テープ10の中央部領域16と両側部領域14との間には、強い引き裂き作用力が加わり、容易に破断され引き剥がされる。カッターナイフその他格別の工具を必要とせずに、かかる簡単な操作により迅速に開梱されるばかりでなく、段ボール箱の上蓋をほとんど損傷させない。したがって、梱包材資源(段ボール箱)の有効利用、反射的に廃棄物の低減が達せられ、環境保護に資することができる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明に係る梱包用粘着テープおよび対応するテープカッターを梱包の際に使用することにより、荷受け側では使用する段ボール箱の上蓋からの粘着テープの部分的引き剥がしによる開梱が容易に行われ、また段ボール箱への損傷もほとんど生じない。したがって、多数の段ボール箱を開梱する場合の労力が大幅に低減され、さらに段ボール箱への損傷がほとんど生じないため、段ボール箱の複数次にわたる有効利用、廃棄物の低減が達せられる。その結果、取扱者に優しく、自然界や生活環境に対する負荷の低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係る粘着テープの構成を示す裏面図(A)及び該粘着テープの切断に適するテープカッターの主要部を示す平面図(B)である。
【図2】本発明に係るテープカッターの構成を示す平面図(A)及び側面図(B)である。
【図3】本発明に係る粘着テープ用テープカッターのカッター刃部分の形状例を示す平面図である。
【図4】本発明に係る粘着テープ用テープカッターの切断刃の形状例を示す正面図である。
【図5】本発明に係る粘着テープの巻回体にテープカッターを取り付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0032】
10 粘着テープ
12 基材
14 側部領域(側部(粘着)領域)
16 中央部領域(中央部(非粘着又は弱粘着)領域)
18 切断端縁(端縁部)
20 テープカッター
22 テープカッター本体
24 側部領域切断刃
26 中央部領域延長部
28S 中央部領域側面切断刃
28F 中央部領域前縁部切断刃
20H 取り付け部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着テープの長手方向に沿った中央部領域の粘着力が、両側部領域よりも少なくとも弱粘着性となるように低減されたこと、を特徴とする粘着テープ。
【請求項2】
前記粘着テープの長手方向に沿った中央部領域の粘着力を少なくとも弱粘着性に低減させるために、被着せしめる粘着剤が実質的に除外されたこと、を特徴とする請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項3】
前記粘着テープの長手方向に沿った中央部領域の粘着力を少なくとも弱粘着性に低減させるために、粘着剤層上に粘着剤を含まない物質からなる狭小テープが貼付されたこと、を特徴とする請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項4】
前記粘着テープの長手方向に沿った中央部領域の粘着力を少なくとも弱粘着性に低減させるために、実質的に粘着効果を削減する物質が粘着剤層上に塗布されたこと、を特徴とする請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項5】
粘着テープの長手方向に沿った中央部領域の粘着力を両側部領域よりも少なくとも弱粘着性に低減させた粘着テープを切断するためのテープカッターであって、該粘着テープの粘着力が低減された中央部領域に属する切断端縁を、通常の粘着力を有する両側部領域部分の切断端に対して突出するように切断する切断刃構造を備えたこと、を特徴とするテープカッター。
【請求項6】
粘着テープの粘着力が低減された中央部領域範囲に当接する切断刃が、通常の粘着力を有する両側部領域部分に当接する切断刃に対して部分的に突出しており、その両側部および先端部にそれぞれ切断刃構造を備えたこと、を特徴とする請求項5に記載のテープカッター。
【請求項7】
粘着テープの長手方向に沿った中央部領域の粘着力を両側部領域よりも少なくとも弱粘着性に低減させた粘着テープと、該粘着テープを用いて梱包を行う際に使用されるテープカッターであって該粘着テープの粘着力が低減された中央部領域に作用する切断端縁を、通常の粘着力を有する両側部領域の切断端に対して突出させるように切断するための切断刃構造を備えたテープカッターと、の組み合わせからなる、ことを特徴とする梱包用資材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−23181(P2007−23181A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−208551(P2005−208551)
【出願日】平成17年7月19日(2005.7.19)
【出願人】(505273028)
【Fターム(参考)】