説明

棚の荷物落下防止装置

【課題】構造が簡単であり、電源等の設備が不要で、設置を容易に行うことのできる棚の荷物落下防止装置を提供する。
【解決手段】棚の前面両側の各支柱11a,11bの上下に設けた滑車33,36と、前記各支柱11a,11bに設けた上下滑車33,36間に張設したワイヤYと、前記各ワイヤY,Y間に、横方向に取り付けた落下防止用バー47と、前記一方の支柱11bの下方の滑車36を回動させる歯車装置40と、前記歯車装置40と連結し他方の支柱11aの下方の滑車36,36を回動させる駆動軸46,46とを備えるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、工場等の倉庫に設置された重量物用の棚(自動倉庫を含む。)の荷物落下防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の荷物落下防止装置としては、例えば、特開2007−222392号公報(特許文献1)に記載のものが公知である。
【0003】
前記落下防止装置は、物品が地震等の振動によって物品棚から落下することを防止するための荷物落下防止装置であって、荷受棚を有する物品棚に取り付け自在なものであり、物品棚の支柱に沿って取り付けられたガイドレールと、ガイドレールに沿って昇降する上下動部材と、上下動部材に接続されて昇降移動し、荷受棚より上方にて停止して、振動に際して物品が荷受棚から落下するのを防止する落下防止用バーと、上下動部材を物品棚の支柱に沿って移動し停止する上下動部材駆動手段とを備えている。上下動部材駆動手段は、昇降駆動モータ(制御装置とその他の電気部品とを含む)と、スプロケットとチェンからなるチェーン駆動により構成され、前記チェンに固定した上下動部材を上下動させて、上下動部材に接続された前記落下防止用バーを移動することにより、物品が地震等の振動によって物品棚から落下することを防止するものである。
【0004】
【特許文献1】特開2007−222392号公報 第1頁、図2および図4
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記落下防止装置においては、各支柱の上部にそれぞれ昇降駆動用モータを配設しなければならず、構造が複雑であり、昇降駆動用モータの電源の確保や配線工事などの設置工事が必要となる等、設置に手間がかかると共に、各支柱の上部に重量物である昇降駆動用モータを配設しているので安定性が損なわれることとなる。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、構造が簡単であり、電源等の設備が不要で、設置を容易に行うことのできる棚の荷物落下防止装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明の他の目的は、前記棚の荷物落下防止装置において、落下防止用バーを上下動させる場合に、昇降駆動モータ(制御装置とその他の電気部品とを含む)等の複雑な構成を採用することなく、前記落下防止用バーを水平に維持する簡易な機構を備える棚の荷物落下防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の棚の落下防止装置は、棚の前面両側の各支柱の上下に設けた滑車と、前記各支柱に設けた上下滑車間に張設したワイヤと、前記各ワイヤ間に、横方向に取り付けた落下防止用バーと、前記一方の支柱の下方の滑車を回動させる歯車装置と、前記歯車装置と連結し他方の支柱の下方の滑車を回動させる駆動軸とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の棚の落下防止装置にあっては、前記棚への取付が容易に行うことができると共に、手動により駆動できるので、電気設備の設置等の工事が不要である。また、その構成が簡単であるので、安価かつ軽量に製造することができる。
【0010】
請求項2に記載の棚の落下防止装置は、請求項1に記載の棚の落下防止装置において、前記落下防止用バーの上下動を所定範囲内に規制する規制手段をさらに設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の棚の落下防止装置にあっては、前記落下防止用バーの上下動を所定範囲内に規制する規制手段をさらに設けたので、前記落下防止用バーを過度に移動させることがなく、ハンドル操作を容易に行うことができる。
【0012】
請求項3に記載の棚の落下防止装置は、請求項2に記載の棚の落下防止装置において、前記滑車を前記ワイヤの張設方向に付勢すると共に、前記規制手段により上方向又は下方向の移動を規制された前記落下防止用バーを、さらに当該方向に移動して前記滑車に対して前記ワイヤがスリップすることにより、前記落下防止用バーを水平に維持することができる落下防止用バーの水平維持機構を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の棚の落下防止装置にあっては、前記歯車装置や駆動軸の差動等により前記落下防止用バーが傾いた場合に、ハンドル操作によって、前記落下防止用バーを上昇させて、前記落下防止用バーの一方端を前記規制手段に当接させた後に、さらにハンドルを強制操作して、上昇方向に向けて前記滑車に対して前記ワイヤをスリップさせることにより、前記落下防止用バーを水平に修正することができる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、棚の前面両側の各支柱の上下に設けた滑車と、前記各支柱に設けた上下滑車間に張設したワイヤと、前記各ワイヤ間に、横方向に取り付けた落下防止用バーと、前記一方の支柱の下方の滑車を回動させる歯車装置と、前記歯車装置と連結し他方の支柱の下方の滑車を回動させる駆動軸とを備えているので、前記棚への取付が容易に行うことができると共に、手動により駆動できるので、電気設備の設置等の工事が不要である。また、その構成が簡単であるので、安価かつ軽量に製造することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の落下防止装置に加えて、前記落下防止用バーの上下動を所定範囲内に規制する規制手段をさらに設けたので、前記落下防止用バーを過度に移動させることがなく、ハンドル操作を容易に行うことができる。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の落下防止装置に加えて、前記滑車を前記ワイヤの張設方向に付勢すると共に、前記規制手段により上方向又は下方向の移動を規制された前記落下防止用バーを、さらに当該方向に移動して前記滑車に対して前記ワイヤがスリップすることにより、前記落下防止用バーを水平に維持することができる落下防止用バーの水平維持機構を備えているので、前記歯車装置や駆動軸の差動等により、前記落下防止用バーが傾いた場合であっても、前記落下防止用バーの一方端が前記規制手段に当接しても、さらにハンドル操作を行い、上方に移動させて、各落下防止用バーの両端部が前記規制手段に当接するまで、ハンドルを強制操作することにより、前記落下防止用バーを水平に修正することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0018】
図1は、本発明に係る棚の落下防止装置を備えた棚の斜視図であり、図2は、図1の要部正面図であり、図3は、図1の側面図である。
【0019】
図1乃至図3において、10は本発明に係る棚の落下防止装置を備えた棚であり、所定間隔に離間した3本の正面支柱11a,11b,11cと、前記正面支柱から後側に所定間隔に離間した背面支柱12a,12b,12cとを備え、前記正面支柱11a,11b,11cは上下方向に所定間隔離間した3本の正面側横ビーム13a,13b,13cで連結固定されると共に、前記各背面支柱12a,12b,12cも同様に、上下方向に所定間隔離間した3本の背面側横ビーム14a,14b,14cで連結固定されている。前記正面支柱11a,11b,11cの両端の支柱11a,11cと前記背面支柱12a,12b,12cの両端の支柱12a,12cとは、ブレス材15によって、それぞれ連結固定されている。そして、前記各正面側横ビーム13a,13b,13cと前記各背面側横ビーム14a,14b,14cとを、サブビーム材16で架橋し、荷物Wを載置するように構成している。
【0020】
本発明に係る棚の落下防止装置30は、以上の構成からなる棚10の前記各正面支柱11a〜11cに取り付けられており、前記各正面支柱11a〜11cの上部と下部に夫々プーリー33,36を配置し、前記プーリー33,36間にワイヤYを張設し、前記各ワイヤ間Y,Yに、水平方向に落下防止用バー47取り付けて、前記一方の支柱11bの下方のプーリー36,36を回動させるウォームギヤ42,44と入力軸43と、前記ウォームギヤ42,44と連結し、他方の支柱11a,11cの下方のプーリー36,36を回動させる駆動軸46と、前記入力軸43に換装脱可能なハンドルH等を備えている。
【0021】
なお、図中50は、カバーであり、前記落下防止装置30の主要部を覆っている。また、図中47は、前記落下防止装置30の落下防止用バーであり、荷物Wの保管時には、図1における実線の位置に配置させ、荷物Wの出し入れの際には、二点鎖線で表示する位置にまで前記落下防止用バー47を上げて荷物Wの出し入れを行う。以下、前記落下防止装置30について詳細に説明する。
【0022】
図4は、正面支柱(左側及び中央)の一部切欠正面拡大図であり、図5は、図4の右側面図であり、図6は、図4の要部拡大図であり、図7は、ワイヤと落下防止用バーの取付状態を示す断面図であり、図8は、正面支柱(中央)の部分斜視図であり、図9は、正面支柱(中央)の上部横断面図であり、図10は正面支柱(中央)の中央部横断面図である。なお、図中、同一の部材には同一の番号を付して説明を省略する。
【0023】
図4及び図5に示すように、前記左側正面支柱11aの上部に、正面と上面を開放した箱状の金属製の受部材31をボルトBで固定し、該受部材31の底板31aに下方からボルトBを2本挿入しナットで固定する。前記ボルトBには、側板32aと上板32bとで略コ字状に形成し前記側板32a,32a間にプーリー(上部プーリー)33を軸着した軸34を軸支した金属製のハウジング(上部ハウジング)32を懸架している。また、同様に、前記左側正面支柱11aの下部には、側板35a、35a間にプーリー(下部プーリー)36を軸着した軸37を軸支したハウジング(下部ハウジ35ング)をボルトB,Bで固定しており、前記上部プーリー33と下部プーリー36間にはワイヤYを張設している。前記軸37は、前記中央正面支柱11bに向けて横方向に突出させて、後述する駆動軸46と連結させている。
【0024】
また、前記右側正面支柱11cにも、図示しないが、前記左側正面支柱11aと同様に、受部材31、上部ハウジング32、上部プーリー33、下部ハウジング35、下部プーリー36、ワイヤY等を配設している。
【0025】
一方、前記中央正面支柱11bの上部ハウジング32には、上部プーリー33,33を2個挿入すると共に、前記中央正面支柱11bの下部には、前記各下部プーリー36,36を駆動する駆動部40が設けられている。
【0026】
前記駆動部40は、図6に詳細に示すように、概略箱状の金属製ハウジング41に組み込まれており、前後方向に向けてウォーム42を軸着したハンドル軸(入力軸)43を軸支し、該ウォーム42の上方に該ウォーム42と歯合するウォームホイール44と、その両側にプーリー36,36を軸着した出力軸45を横方向に軸支して構成されている。そして、前記上部プーリー33,33と下部プーリー36,36間には、夫々ワイヤY,Yが張設されている。前記出力軸45は、左右方向に突出するように形成され、その突出部分に夫々駆動軸46を嵌着している。そして左右に横架された駆動軸46は、夫々前記軸37,37の突出部に嵌着して、動力を前記各下部プーリー36,36に伝導するのである。
【0027】
そして、前記左側正面支柱11aに張設されたワイヤYと、前記中央正面支柱11bに張設されたワイヤ(左側ワイヤ)Yとの間に、金属製パイプ材から形成した落下防止用バー47を横架させて固定するのである。図1及び図7に示すように、前記落下防止用バー47は、その両端を平板に形成しボルト孔を開設しており、前記各ワイヤY,Yに、予め軸部BJにワイヤ挿通孔BHを開設したボルトBRとワッシャWSを挿通させておき、前記落下防止用バー47の端部に前記ボルトBRを挿通しナットNRで締結することによりワイヤYに固定している。前記落下防止用バー47は、棚段の数に合わせて、適宜に位置でワイヤYに固定している。そして、前記右側正面支柱11cに張設されたワイヤYと、前記中央正面支柱11bの張設されたワイヤ(右側ワイヤ)Yとの間にも、同様にして適宜の位置で固定している。
【0028】
図8乃至図10において、50は、前記各正面支柱11a〜11cの上部の受部材31,31,31から下部のハウジング35,41までを覆うカバーであり、前記各正面支柱11a〜11cと略同幅の長尺上のコ字状のチャネル材から形成されている。前記各カバー50,50,50は、金属板を略コ字状に折曲して形成されたステー51によって固定されている。前記ステー51は、ボルトBによって前記各正面支柱11a〜11cの正面側であって、横ビーム13b,13cの連結位置近傍において固定されている。前記各カバー50,50,50は、前記各ステー51〜51によって、前記各正面支柱11a〜11cから前面側に所定距離離間して捻子止めされている。前記の所定距離は、前記ワイヤYに固定された前記落下防止用バー47が上下移動できるだけの間隔であり、一方前記ワイヤYは前記ステー51の内方に位置しているので、前記落下防止バ47ーの上下移動は、前記ステー51によって規制されるのである。
【0029】
なお、前記ハンドル軸(入力軸)43には、前記ハンドル軸43に脱着可能なハンドルHが嵌装されている。本落下防止装置30は、手動によって前記ハンドルHを回転させてもよいが、電動ドライバ等の器具本体を、前記ハンドル軸(入力軸)43に嵌挿して、それによって駆動させても良い。
【0030】
以上のように形成された前記落下防止装置30を使用する場合について説明する。図2に示すように、荷物Wの保管状態においては、荷物が落ちない程度の適宜位置まで下げている。そして、荷物Wの出し入れ時には、前記ハンドHの操作により、前記中央正面支11b柱の下部プーリー36,36および前記駆動軸46,46を介して左右支柱の下部プーリー36,36を回転させて前記ワイヤYを移動させて、それにより前記落下防止用バー47を上方に移動させるのである。このとき、図11に示すように、前記駆動部40の差動等により、前記落下防止用バー47が傾く場合がある。この場合は、前記落下防止用バー47の一方端が前記ステー51に当接しても、さらにハンドル操作を行い、上方に移動させて、各落下防止用バー47の両端部が前記ステー51に当接するまで、ハンドルHを強制操作することにより、前記落下防止用バー47を水平に修正することができることとなる。
【0031】
本発明に係る前記落下防止装置30は、以上のように構成されているので、前記棚10への取付が容易に行うことができると共に、手動により駆動できるので、電気設備の設置等の工事が不要である。また、その構成が簡単であるので、安価かつ軽量に製造することができる。
【0032】
なお、本実施形態においては、取り付ける棚は横方向に2連の棚10であったが、一連のものでも良い。その場合は、前記右側支柱に取り付けたプーリーやワイヤ等が不要となる。さらに、3連以上の棚に取り付けることもできる。
【0033】
また、前記受部材31と前記上部ハウジング32との間、例えば、前記ボルトBに螺着するナットと前記受部材31の底板31a間に金属ばね等の弾性部材(図示せず。)を介装させて、前記上部ハウジング32の付勢状態を良好に維持させて、前記ワイヤYの張設状態を良好にするように構成しても良い。
【0034】
さらに、本実施形態では、歯車装置をウォームギヤ(42,44)としたが、これに限定されるものではなく、かさ歯車等の歯車装置を採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る棚の落下防止装置を備えた棚の斜視図である。
【図2】図1の要部正面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】正面支柱(左側及び中央)の一部切欠正面拡大図である。
【図5】図4の右側面図である。
【図6】図4の要部拡大図である。
【図7】ワイヤと落下防止用バーの取付状態を示す断面図である。
【図8】正面支柱(中央)の部分斜視図である。
【図9】正面支柱(中央)の上部横断面図である。
【図10】正面支柱(中央)の中央部横断面図である。
【図11】落下防止用バーが傾いた状態の要部正面図である。
【符号の説明】
【0036】
10・・・本発明に係る棚の落下防止装置を備えた棚
11a,11b,11c・・・正面支柱
12a,12b,12c・・・背面支柱
13a,13b,13c・・・正面側横ビーム
14a,14b,14c・・・背面側横ビーム
15・・・ブレス材
16・・・サブビーム材

30・・・本発明に係る棚の落下防止装置
31・・・受部材
31a・・(受部材の)底板
32・・・上部ハウジング
32a・・(上部ハウジングの)側板
32b・・(上部ハウジングの)上板
33・・・上部プーリー
34・・・軸
35・・・下部ハウジング
35a・・(下部ハウジングの)側板
36・・・下部プーリー
37・・・軸

40・・・駆動部
41・・・ハウジング(駆動部)
42・・・ウォーム(ウォームギヤ)
43・・・ハンドル軸(入力軸)
44・・・ウォームホイール(ウォームギヤ)
45・・・出力軸
46・・・駆動軸
47・・・落下防止用バー

50・・・カバー
51・・・ステー

W・・・荷物
Y・・・ワイヤ
H・・・ハンドル
B・・・ボルト
BJ・・・軸部
BH・・・ワイヤ挿通孔
BR・・・ボルト
WS・・・ワッシャ
NR・・・ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
棚の前面両側の各支柱の上下に設けた滑車と、
前記各支柱に設けた上下滑車間に張設したワイヤと、
前記各ワイヤ間に、横方向に取り付けた落下防止用バーと、
前記一方の支柱の下方の滑車を回動させる歯車装置と、
前記歯車装置と連結し他方の支柱の下方の滑車を回動させる駆動軸と、
を備えることを特徴とする棚の荷物落下防止装置。
【請求項2】
前記落下防止用バーの上下動を所定範囲内に規制する規制手段をさらに設けたことを特徴とする請求項1記載の棚の荷物落下防止装置。
【請求項3】
前記滑車を前記ワイヤの張設方向に付勢すると共に、前記規制手段により上方向又は下方向の移動を規制された前記落下防止用バーを、さらに当該方向に移動して前記滑車に対して前記ワイヤがスリップすることにより、前記落下防止用バーを水平に維持することができる落下防止用バーの水平維持機構を備えることを特徴とする請求項2に記載の棚の荷物落下防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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