棟の補修方法
【課題】瓦職人でなくても、安価に、簡単に、短時間で棟の補修が可能となる補修方法を提供する。
【解決手段】棟が再現できないまでに破損した場合は、まず棟破損部分を除去し、木角材を板に木ネジで固定し、木角材の上にアルミ薄板製の棟交換パーツ下部を載せ、木ネジで固定。棟交換パーツ下部の上にアルミ薄板製の棟交換上部パーツをセットし、棟交換下部パーツの固定金具爪を折り返すことによりに棟交換上部パーツと固定する。
【解決手段】棟が再現できないまでに破損した場合は、まず棟破損部分を除去し、木角材を板に木ネジで固定し、木角材の上にアルミ薄板製の棟交換パーツ下部を載せ、木ネジで固定。棟交換パーツ下部の上にアルミ薄板製の棟交換上部パーツをセットし、棟交換下部パーツの固定金具爪を折り返すことによりに棟交換上部パーツと固定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根の棟が破損、倒壊した場合の補修に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の棟の瓦の固定方法は、図11に示すようにのし瓦や冠瓦を粘土や漆喰を用い固定し、針金で留めている状況である。地震等で破損した場合は瓦職人が同資材、方法を用い修理しているのが現状。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の方法は、図11に示すように粘土や漆喰で固定しているため、耐震性に弱点がある。東北関東大震災でも屋根の破損の多くが棟の部分であり震度5程度の地震で破損するケースが散見される。今回提供する方法(図6、11)は、耐震性にすぐれる構造となる。
【0004】
災害時は瓦資材が不足し、補修には瓦職人でないと作業できないため、補修を受けるのに長い期間待たされた。今回提供する方法(図6、11)は汎用性が高く高強度で軽いアルミ薄板パーツを用い、瓦職人でなくても取り付けられるよう設計している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
棟が再現できないまでに破損した場合は、図6、7に示すように補修する。手順として▲1▼むね破損部分を除去し、木角材を板に木ネジで固定する。▲2▼木角材の上に棟交換パーツ下部(図1、2)を載せ、木ネジで固定する。▲3▼補修する棟の長さに応じて棟交換パーツ下部(図1、2)を同様に一部が重なるよう(1cm程度)連結してとりつける▲4▼棟交換パーツ下部(図1、2)の上に棟交換上部アルミパーツ(図3、4)をセットし、棟交換下部アルミパーツ(図26、7)の固定金具爪を折り返すことによりに棟交換上部アルミパーツ(図34)と固定する。▲5▼▲3▼で製作した長さの分だけ棟交換上部アルミパーツ(図34)をセットし、連結する。(図7)▲6▼棟の両端に棟交換パーツ端部を図7のように取り付ける。
【0006】
棟が一部破損した場合は、図11、12に示すように補修する。手順として▲7▼棟補強パーツ(図8、9)を棟の上部より包み込むように載せ、最下部ののし瓦と桟瓦の隙間に棟補強パーツ(図8、9)の約90°に折り曲げられた両下端部を差し込む(図11)▲8▼同様に図12のように連結し、破損部分の長さに応じ補強する。▲9▼さらに固定力を上げるため、棟補強パーツ用留め金具(図10)を棟に横穴をあけ挿入し、先端(真直ぐな方)を最後まで挿入し、先端を曲げることで棟と固定する。(図11、12)
【発明の効果】
【0007】
棟の破損状況に応じての対応が可能で、瓦職人でなくても、安価に、簡単に、短時間で棟の補修が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】棟交換パーツ下部の断面図
【図2】棟交換パーツ下部の全体図
【図3】棟交換パーツ上部の断面図
【図4】棟交換パーツ上部の全体図
【図5】棟交換パーツ端部の全体図
【図6】棟交換パーツ上部と下部を棟に取り付けた際の断面図
【図7】棟交換パーツ上部と下部を棟に取り付けた際の全体図
【図8】棟補強パーツの断面図
【図9】棟補強パーツの全体図
【図10】棟補強パーツ用留め金具の側面図
【図11】棟補強パーツ用と留め金具を棟に取り付けた断面図
【図12】棟補強パーツ用と留め金具を棟に取り付けた断面図
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根の棟が破損、倒壊した場合の補修に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の棟の瓦の固定方法は、図11に示すようにのし瓦や冠瓦を粘土や漆喰を用い固定し、針金で留めている状況である。地震等で破損した場合は瓦職人が同資材、方法を用い修理しているのが現状。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の方法は、図11に示すように粘土や漆喰で固定しているため、耐震性に弱点がある。東北関東大震災でも屋根の破損の多くが棟の部分であり震度5程度の地震で破損するケースが散見される。今回提供する方法(図6、11)は、耐震性にすぐれる構造となる。
【0004】
災害時は瓦資材が不足し、補修には瓦職人でないと作業できないため、補修を受けるのに長い期間待たされた。今回提供する方法(図6、11)は汎用性が高く高強度で軽いアルミ薄板パーツを用い、瓦職人でなくても取り付けられるよう設計している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
棟が再現できないまでに破損した場合は、図6、7に示すように補修する。手順として▲1▼むね破損部分を除去し、木角材を板に木ネジで固定する。▲2▼木角材の上に棟交換パーツ下部(図1、2)を載せ、木ネジで固定する。▲3▼補修する棟の長さに応じて棟交換パーツ下部(図1、2)を同様に一部が重なるよう(1cm程度)連結してとりつける▲4▼棟交換パーツ下部(図1、2)の上に棟交換上部アルミパーツ(図3、4)をセットし、棟交換下部アルミパーツ(図26、7)の固定金具爪を折り返すことによりに棟交換上部アルミパーツ(図34)と固定する。▲5▼▲3▼で製作した長さの分だけ棟交換上部アルミパーツ(図34)をセットし、連結する。(図7)▲6▼棟の両端に棟交換パーツ端部を図7のように取り付ける。
【0006】
棟が一部破損した場合は、図11、12に示すように補修する。手順として▲7▼棟補強パーツ(図8、9)を棟の上部より包み込むように載せ、最下部ののし瓦と桟瓦の隙間に棟補強パーツ(図8、9)の約90°に折り曲げられた両下端部を差し込む(図11)▲8▼同様に図12のように連結し、破損部分の長さに応じ補強する。▲9▼さらに固定力を上げるため、棟補強パーツ用留め金具(図10)を棟に横穴をあけ挿入し、先端(真直ぐな方)を最後まで挿入し、先端を曲げることで棟と固定する。(図11、12)
【発明の効果】
【0007】
棟の破損状況に応じての対応が可能で、瓦職人でなくても、安価に、簡単に、短時間で棟の補修が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】棟交換パーツ下部の断面図
【図2】棟交換パーツ下部の全体図
【図3】棟交換パーツ上部の断面図
【図4】棟交換パーツ上部の全体図
【図5】棟交換パーツ端部の全体図
【図6】棟交換パーツ上部と下部を棟に取り付けた際の断面図
【図7】棟交換パーツ上部と下部を棟に取り付けた際の全体図
【図8】棟補強パーツの断面図
【図9】棟補強パーツの全体図
【図10】棟補強パーツ用留め金具の側面図
【図11】棟補強パーツ用と留め金具を棟に取り付けた断面図
【図12】棟補強パーツ用と留め金具を棟に取り付けた断面図
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地震等にて屋根の棟が一部破損した場合は、半円筒型形状のアルミ薄板パーツ(両サイドには半円型の凸形状の溝を有する)の下部の両端が内側に約90°に折り曲げられたパーツを、棟の外側より上部から包みこむように覆い、折り曲げられた部分を棟ののし瓦の最下部隙間に差し込み固定。上部両サイドの凸形状の溝を上下に重ね合わせ連結し、棟を補修する方法。
【請求項2】
屋根の棟が再現できないほどに破損した場合は、棟ののし瓦と冠瓦を取り除き、棟の基礎部分として角材を設置し、両サイド2辺が屋根傾斜角度に折り曲げられたアルミパーツを角材の上に連結して固定。その上に半円筒型形状のアルミ薄板パーツ(両サイドには半円型の凸形状の溝を有する)下部の両端(外側を屋根角度に折り曲げたパーツ)を上部から重ね合わせ、下部と固定。同様に上部両サイドの凸形状の溝を上下に重ね合わせ連結しで連結し、棟を補修する方法。
【請求項1】
地震等にて屋根の棟が一部破損した場合は、半円筒型形状のアルミ薄板パーツ(両サイドには半円型の凸形状の溝を有する)の下部の両端が内側に約90°に折り曲げられたパーツを、棟の外側より上部から包みこむように覆い、折り曲げられた部分を棟ののし瓦の最下部隙間に差し込み固定。上部両サイドの凸形状の溝を上下に重ね合わせ連結し、棟を補修する方法。
【請求項2】
屋根の棟が再現できないほどに破損した場合は、棟ののし瓦と冠瓦を取り除き、棟の基礎部分として角材を設置し、両サイド2辺が屋根傾斜角度に折り曲げられたアルミパーツを角材の上に連結して固定。その上に半円筒型形状のアルミ薄板パーツ(両サイドには半円型の凸形状の溝を有する)下部の両端(外側を屋根角度に折り曲げたパーツ)を上部から重ね合わせ、下部と固定。同様に上部両サイドの凸形状の溝を上下に重ね合わせ連結しで連結し、棟を補修する方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−225132(P2012−225132A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−103831(P2011−103831)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(598019543)丸信金属工業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(598019543)丸信金属工業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
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