説明

検索情報表示システム

【課題】検索画面を検索対象情報の構造に合わせると共に、その構造をも表示して、検索対象情報全体を認識させると共に、ユーザが必要とする検索対象の詳細情報を任意のレベルで閲覧可能な動的情報検索システムを提供する。
【解決手段】情報端子11(1〜n)の配置は任意であるが、情報空間の何らかの構造を反映していてもよい。この構造は、物理的または論理的な構造であってもよい。物理的な構造の場合は、その物理的存在の形状を示す画像を追加表示することができる。前記情報端子の何れか1つがポインティングされると、当該情報端子の実体情報が実体情報表示画面に表示される。この実体情報表示画面では、元の画面に戻すための釦と、次検索画面に進める釦とが機能する。次検索画面には、この実体情報のさらに詳細レベルの実体情報を検索するための情報端子群が表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索されるための情報を図形表示するためのシステムに係り、特に、検索対象のデータベースに格納された情報や、ウェブ上の情報から、ユーザが必要とする情報だけを取得することができるように表示装置に検索対象情報を表示する検索情報表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータで利用可能な情報空間は益々拡大する傾向にあり、このため、ユーザが必要とする情報をデータベースから迅速かつ的確に取得することが困難になってきている。また、ウェブ上で開示されている情報についても、従来型の検索エンジンが限界が近づきつつあることから、ユーザが必要とする情報の検索処理に多くの手間を要し、しかも、必ずしも的確な情報に遭遇できないという場面が増加している。
【0003】
図24は、従来の情報検索システムが検索情報として蓄積しているデータの構造を示す説明図であり、図24(a)は一般的な検索対象情報の集合を示し、図24(b)は検索対象情報のデータ構造を示す。図24(a)に示す検索対象情報の集合91には、検索対象情報(1〜k)が含まれる。図24(a)に示す一般的な検索対象情報(1〜k)は、コンピュータで利用可能な情報空間全体に含まれる情報を示しているので、必ずしも従来の情報検索システムのユーザだけが必要な情報とは限らない。また、このような情報には、既に何らかのデータベース上に、何らかのデータ構造に従って格納されているものも存在するが、或いはディジタル化すらなされていないレア(生)な情報なども含まれている。
【0004】
これに対し、図24(b)に構造が示される情報のデータ921(1〜n)は、業務上、検索システムのユーザが必要とするか、若しくは処理すべき情報だけが集められ、ディジタル化されていないものについてはディジタルのデータ921(1〜n)に変換されて、何らかの構造(ここではトリー構造)に従ってデータベース上に格納されている。
【0005】
しかしながら、図24(b)に示すデータ921(1〜n)の構造は、必ずしも検索エンジン側の検索処理の都合によって形成されたデータ構造ではない。通常、このような構造(ここではトリー構造)は、情報自体が論理的に有している構造であるに過ぎない。それでも、従来の情報検索システムでは、検索効率を向上させるために、情報自体が論理的に有している何らかのデータ構造(ここではトリー構造)を検索のアルゴリズムに利用することが多い。
【0006】
しかし、従来の情報検索システムのユーザには、このような構造(ここではトリー構造であるが、一般にはデータ間の結合関係)が一覧できる手段は与えられておらず、キーワードを論理変数とする論理式によってキーワード検索する手段だけが与えられていた。
【0007】
図25は、従来の情報検索システムが検索情報として蓄積しているデータの他の構造を示す説明図であり、図25(c)は同類のデータだけを集めたデータ領域の集合を示し、図25(d)はウェブページの構造を示す。図25(c)に示すデータ領域は、データの属性によって決められているものであり、この属性には論理的なものと物理的なものとが存在する。
【0008】
しかし、何れにしても、従来の情報検索システムのユーザには、このようなデータ領域の存在が知らされておらず、よって、このようなデータ領域の存在を検索に活用できる手段は与えられておらず、キーワードを論理変数とする論理式によってキーワード検索する手段だけが与えられていた。
【0009】
図25(d)に示すウェブページは、各ページ内に他のウェブページへのリンクが貼られていることを示している。このようなリンク構造によって、従来の情報検索システムのユーザは、いわゆる「ネットサーフィン」が可能となるが、やはり、リンク構造全体を一覧して検索に活用できる手段は与えられておらず、行き当たりばったりの検索の漂流を続けたり、自分が現在検索している場所が分からなくなる迷子状態になることが多かった。
【0010】
このような状態に鑑みて、例えば、リモートセンシング等で得られた画像情報を検索キーワードにより検索するに際し、まず、この画像情報を表示装置で表示し、この表示において、この画像情報の特定部位の位置情報を入力することにより、検索キーワードによる検索の速度を向上させる技術が提案されるようになった(例えば、特許文献1)。
【0011】
また、工事計画情報等の線形図形に変換できる検索対象図形を、予め生成された複数の標準図形との部分的な一致を示すもの同士を1グループとする方法で予め分類しておく情報検索システムが提案されている(例えば、特許文献2)。
【0012】
さらに、図書情報を検索するに際し、予めデータを入力して3次元空間上のコンピュータグラフィックオブジェクトを描画し、このオブジェクトの部位をポインティングさせて、このポインティングされた部位からリンクされる図書情報を検索する情報検索システムが提案されている(例えば、特許文献3)。
【特許文献1】特開平5−12342号公報
【特許文献2】特開平7−262220号公報
【特許文献3】特開2000−250942号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし、このような従来の検索情報表示システムにおいては、例えば、図24(b)に構造が示される情報の場合、前述のとおり、図24(b)に示されているようなトリー構造(一般にはデータ間の関係)を一覧できる検索情報の表示手段は、従来の情報検索システムのユーザには与えられておらず、従来の情報検索システムのユーザにはキーワードを論理変数とする論理式によってキーワード検索する手段だけが与えられているに過ぎなかったので、検索対象情報の全体や、その構造については検索システムのユーザはさっぱり分からず、よって、従来の情報検索システムのユーザにとっては、五里霧中での検索の続行を余儀なくされ、検索に多大の時間を要するばかりではなく、得られた検索結果の情報は、必ずしも的確な情報ではなく、また、検索システムのユーザにとって、常に満足できる情報でもないという検索処理の失敗場面が頻発しているという問題点があった。
【0014】
また、図25(c)に構造が示される情報の場合は、前述のとおり、従来の情報検索システムのユーザには、このようなデータ領域の存在が知らされておらず、よって、このようなデータ領域を検索に活用できる手段は与えられておらず、キーワードを論理変数とする論理式によってキーワード検索する手段だけが与えられていたので、上記と同様の問題点があった。
【0015】
なお、上記の問題点は、従来のウェブ用の情報検索システムである検索エンジンの構造的欠陥として、既に問題視されている。
【0016】
また、図25(d)に構造が示される情報の場合は、前述のとおり、リンク構造全体を一覧して検索に活用できる検索情報の表示手段は与えられておらず、よって、必要なウェブページに効率的に辿り着くことができず、しばしば迷路に入り込む結果となっていた。
【0017】
なお、前述の特許文献1に開示された情報検索システムは、扱っている検索対象情報が、大きさが規格化され、かつ内容が予め分かっている画像であり、しかも、このような画像が事前に大量に蓄積されているという特殊な場合にだけ適用されるシステムであり、一般の情報の検索には利用できない。また、前述の特許文献2に開示された情報検索システムは、線形図形に変換できる検索対象の検索システム(線形図形検索システム)としては有望であるが、そもそも図形では表せない一般の情報の検索には適していない。
【0018】
さらに、前述の特許文献3に開示された情報検索システムは、図形表示した検索対象の部位をポインティングする必要があるので、やはり図形で表現できない一般の情報の検索には適していないし、図形化できたとしても、ポインティング可能な部位(情報端子)が明示されていない。
【0019】
このため、本発明は、検索用の表示画面を検索対象情報の構造に合わせて表示すると共に、併せて該構造も表示することで検索対象情報全体の見通しを良くすると共に、ユーザが必要とする当該情報の詳細情報は幾らでもランクを掘り下げて表示することを可能にして、検索効率を向上させることができる検索情報表示システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明は、従来の情報検索システムが使用する上記した検索情報表示システムの課題に鑑みてなされたものであり、コンピュータシステムでアクセス可能な情報のうち、ユーザが必要とする情報だけを取得することができるように表示装置に検索対象情報を表示する検索情報表示システムであって、検索対象情報の構造に適合した検索対象情報の表示画面を選択する手段と、前記検索対象情報の表示画面に、前記検索対象情報の各々に対応した情報端子を表示する手段と、前記検索対象情報の各々の情報間の関係を示す表示を、前記情報端子の表示に重ねて表示する手段と、前記情報端子の1つがポインティングされた時に、前記ポインティングされた情報端子に対応する情報の実体情報の表示画面が表示されるように構成する手段と、前記ポインティングされた情報端子に対応する情報の詳細レベルの情報を、新たな前記検索対象情報とする手段と、を備えたことを特徴とする検索情報表示システムを提供するものである。
【0021】
このように構成したことにより、検索対象情報の構造に合わせた検索画面を表示すると共に、検索対象情報のデータ構造及び情報に対応する端子番号の一覧表示が可能となって、検索対象情報全体の見通しを良くし、また、検索過程においては、ユーザが指定した端子番号に対応する実体情報の表示はもとより、ユーザが必要とする当該情報の詳細レベルの情報は幾らでもランクを掘り下げて閲覧可能にしているので、検索効率を向上させることができる検索情報表示システムを実現することができる。
【0022】
また、前記検索情報表示システムにおいて、前記検索情報の表示画面には、前記情報の各々に対応する情報端子の前記表示に加えて、前記情報間の関係を示す情報が表示されていることを特徴とする。さらに、前記検索情報表示システムにおいて、前記検索情報の表示画面には、前記情報の各々に対応する情報端子の前記表示に加えて、前記情報間の結合関係を示す実線が表示されていることを特徴とする。
【0023】
また、前記検索情報表示システムにおいて、前記検索情報の表示画面には、前記情報端子の前記表示に加えて、前記情報の情報源となる物理的存在の画像が表示され、かつ前記情報端子は、前記画像上の対応する部位に配置されていることを特徴とする。さらに、前記検索情報表示システムにおいて、前記検索情報の表示画面に表示される前記物理的存在の画像は、n次元ユークリッド空間内(n≧1)に示される画像であることを特徴とする。
【0024】
また、前記検索情報表示システムにおいて、前記検索情報の表示画面に表示される前記物理的存在の画像は、ポリゴン(多角形)を敷き詰めて作成されたものであり、かつ前記ポリゴンを前記情報端子としたことを特徴とする。さらに、前記検索情報表示システムにおいて、前記検索情報の表示画面には、前記情報端子の前記表示に加えて、前記情報の参照回数を示す同心円が表示され、かつ前記情報端子は、対応する情報の参照回数の多さの順で、前記同心円の中心円から、順次、外側の同心円内に向かって配置されていることを特徴とする。
【0025】
また、前記検索情報表示システムにおいて、前記検索情報の表示画面には、前記情報端子の前記表示に加えて、前記情報間の包含関係を示す同心円が表示され、かつ前記情報端子は、対応する情報間の包含関係に従って前記同心円内に配置されていることを特徴とする。さらに、前記検索情報表示システムにおいて、前記検索情報の表示画面に表示される前記情報端子は、グループ分けされていることを特徴とする。
【0026】
また、前記検索情報表示システムにおいて、前記グループ分けは、前記情報端子に対応する情報間の論理的な関係、若しくは物理的な関係によってなされていることを特徴とする。さらに、前記検索情報表示システムにおいて、前記コンピュータシステムでアクセス可能な前記情報には、インターネット網上のウェブ情報も含まれることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、検索対象情報の構造に合わせた検索画面を表示することができると共に、検索対象情報のデータ構造及び情報に対応する端子番号の一覧表示が可能となって、検索対象情報全体の見通しが良くなり、また、検索過程においては、ユーザが指定した端子番号に対応する実体情報の表示はもとより、ユーザが必要とする当該情報の詳細情報は幾らでもランクを掘り下げて閲覧可能となるので、検索効率を向上させることができる検索情報表示システムを提供することができる。また、インターネット網上に開示されたウェブ情報(ホームページ等)の検索が、とても簡単になる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムで表示される検索対象情報の表示画面を示す説明図である。同図において、図24(従来例)と重複する部分には同一の符号を附して説明を省略する。
【0030】
本発明の実施形態に係る検索情報表示システムは、図1(a)に示す一般的な検索対象情報の集合91(一般的な情報空間)から、業務分野に応じて当該業務に関係するn個の検索対象情報だけを選択し、この選択したn個の情報の各々に情報端子(1〜n)を対応付けて表示する。これらの情報端子には、端子番号(図示は省略)が付与され、図1(b)に示す検索対象情報の表示画面1において情報端子11(1〜n)として配置される。
【0031】
情報端子11(1〜n)の任意の2つの間には、如何なる包含関係も存在しない。また、何らかの関係を有していてもよいし、何の関係も有していなくてもよい。但し、図1(b)に示す情報端子11(1〜n)では、何らかの結合関係を有しているもの同士を実線で結んで表示しているが、一般には、このような結合関係が存在するとは限らないので、また、存在していても表示すべきとは限らないので、このような実線の表示は省略可能である。
【0032】
情報端子11(1〜n)の検索対象情報の表示画面1における配置方法は任意であり、検索システム側の都合だけで配置してもよいし、この配置が、前記選択されたn個の情報を含む情報空間(情報源)の何らかの構造を反映していてもよい。また、この構造は、物理的なもの(例えば、星座、地図、機械、建築物等)の構造であってもよいし、論理的なもの(例えば、職制、プログラム、人と人との繋がり等)の構造であってもよい。
【0033】
前記構造が、物理的な構造である場合は、情報端子11(1〜n)の表示に加えて、当該物理的存在のn次元ユークリッド空間内(n≧1)の画像(動画、静止画を問わない画像であり、例えば、星座、地図、機械、建築物等の画像)を、画像の表現を工夫して、さらに表示し、かつ情報端子11(1〜n)を、表示された画像上の対応する部位に配置することが可能である。これによって、情報端子11(1〜n)は、前記物理的存在のどの部位に相当するのかが明示されることになる。
【0034】
前記構造が、物理的存在の構造である場合は、さらに、この物理的存在をn個のポリゴン(多角形)を敷き詰めて画像表現することが可能であり(但し、多少の隙間が有ってもよい)、また、このn個のポリゴンを情報端子11(1〜n)に対応させて、情報端子11(1〜n)の機能を持たせることも可能である。
【0035】
さらに、このn個のポリゴン(多角形)の敷き詰めにより表現される画像を、3次元立体画像(動画、静止画を問わない)とすることが可能である。さらには、画像の表現を工夫して、一般には、n次元ユークリッド空間内(n≧1)の画像(動画、静止画を問わない)とすることが可能である。
【0036】
このような構造を有する情報の表示画面(図24〜25参照)は、検索画面表示ルーチン(図16参照)によって表示されるが、このような表示が可能となるように、情報端子11(1〜n)は、検索処理の前に、それぞれの検索画面(検索画面1〜4)に合わせて編集され、データベース等に記憶される。
【0037】
検索時には、情報端子11(1〜n)の何れか1つがポインティングされる(例えば、マウスでクリックされる)と、当該情報端子の実体情報が、実体情報の表示画面5(図5参照)に表示される。また、この実体情報の表示画面5及び検索情報の表示画面(1〜4)を表示するためのブラウザ画面、即ち、検索情報の表示画面6(図6参照)には、元の画面に戻すための全検索画面への戻し釦61や、次検索画面への進め釦62等が設けられている(図6参照)。
【0038】
この次検索画面とは、前記実体情報のさらに詳細レベルの実体情報を表示させるための情報検索用の情報端子群が配置された検索画面である。例えば、当該情報端子が、我々の銀河系の情報を示すものであった場合は、前記の次検索画面に進める釦を押下することによって、太陽系を含む恒星系の情報を示すための情報端子群を含む検索画面を表示させることができる。但し、表示形式(画面構成)としては、次検索画面とは限らず、どのレベルの画面も同じであり、見分けが付かない。
【0039】
他画面結合子12(1〜m)は、実線で結ばれている直前の情報端子を画面の中心とする同レベルの情報端子群が配置された検索画面を表示させるための釦である。この新たな検索画面では、前の検索画面で既に表示済の情報端子については、色違いにしたり、表示の輝度を落としたりすることが可能である。この新たな検索画面も、表示形式(画面構成)としては、元の表示画面と同じである。尚、以下の説明では、前記情報端子と前記他画面結合子とを総称して「シンボル」と呼称する。
【0040】
図2は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムで表示される検索対象情報の他の表示画面を示す説明図である。同図(c)に示す検索対象情報の表示画面2で表示された情報端子21(1〜n)及び他画面結合子22(1〜m)の機能は、図1(b)に示す検索対象情報の表示画面1で表示された情報端子11(1〜n)及び他画面結合子12(1〜m)の機能と同じであるが、情報端子21(1〜n)の配置方法が情報端子11(1〜n)の配置方法とは異なる。
【0041】
情報端子21(1〜n)は、その参照頻度に応じて鎖線で示す同心円内に配置される。前回までの検索において、参照頻度の最も多い情報端子(従って情報)については前記同心円の中心に配置される。以下、情報端子は、参照頻度の大きさの順で、その外側の同心円に配置される。この配置方法は、検索システム側のアルゴリズムだけで決定されているので、一般の情報空間から選択されたn個の情報を含む情報空間の構造は、何ら反映していない。しかし、情報の参照頻度の大きさは、検索において重要な手掛かりとなることがある。
【0042】
図3は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムで表示される検索対象情報の他の表示画面を示す説明図である。同図(d)に示す検索対象情報の表示画面3で表示された情報端子31(1〜n)及び他画面結合子32(1〜m)の機能は、図1(b)に示す検索対象情報の表示画面1で表示された情報端子11(1〜n)及び他画面結合子12(1〜m)の機能と同じであるが、情報端子31(1〜n)の配置方法が情報端子11(1〜n)の配置方法とは異なる。
【0043】
情報端子31(1〜n)は、一般の情報空間から選択されたn個の情報を含む情報空間の階層構造(包含関係)に応じて実線で示す同心円内に配置される。階層レベルの最も高い情報端子(従って情報)については前記同心円の中心に配置される。以下、情報端子は、階層レベルの高さの順で、その外側の同心円に配置される。この配置方法は、一般の情報空間から選択されたn個の情報を含む情報空間の構造のうち、階層構造(包含関係)だけを反映するものである。しかし、情報空間の階層構造(包含関係)は、検索において重要な手掛かりとなることがある。
【0044】
図4は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムで表示される検索対象情報の他の表示画面を示す説明図である。同図(e)に示す検索対象情報の表示画面4で表示された情報端子41(1〜n)及び他画面結合子42(1〜m)の機能は、図1(b)に示す検索対象情報の表示画面1で表示された情報端子11(1〜n)及び他画面結合子12(1〜m)の機能と同じであるが、情報端子41(1〜n)の配置方法が情報端子11(1〜n)の配置方法とは異なる。情報端子41(1〜n)は、一般の情報空間から選択されたn個の情報を含む情報空間のブロック構造(グループ分け)に応じて実線の円で示される複数のブロック(ここでは、ブロック(A〜G))の何れか1つを示す円内に配置される。この配置方法は、一般の情報空間から選択されたn個の情報を含む情報空間の構造のうち、ブロック構造(グループ分け)だけを反映するものである。しかし、情報空間のブロック構造(グループ分け)は、検索において重要な手掛かりとなることがある。
【0045】
図5は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムで表示される実体情報の表示画面を示す説明図である。
【0046】
本発明の実施形態に係る検索情報表示システムで表示可能な実体情報は、文字情報、静止画情報、動画情報、ウェブ情報、等である。より具体的には、表示される実体情報の種類は、数値を含む文字情報、静止画情報、アニメを含む動画情報、ウェブページ若しくはウェブ上の情報、等であってよい。また、この実体情報には関連情報を表示させるたかめの関連情報表示釦を埋め込むことができる。実体情報が動画である場合は、前記の動画再生用釦群の操作によって動画を静止させた時に、この静止画中に前記関連情報表示釦が埋め込まれている状態にすることができる。
【0047】
図6は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムで表示される検索情報の表示画面の1構成例を示す構成図である。同図に示すように、検索情報の表示画面6(ブラウザ画面とすることができる)には、検索情報を表示するための検索情報表示部60の他に、表示画面を1つ前の検索対象表示画面に戻すための前検索画面への戻し釦61と、1レベル下のランクの詳細情報を検索するための次検索対象情報の表示画面に進めるための次検索画面への進め釦62と、表示された検索情報のファイル化とファイル操作を行うためのファイル操作用釦部63と、検索情報表示部60及び検索情報の表示方法等を操作するための検索画面操作用釦部64とが備えられており、さらに、実体情報がウェブページであった時に、当該ウェブページを操作するためのウェブページ操作釦部65と、当該ウェブページのアドレス(URL)を表示するためのウェブページのURL(66)とが備えられている。検索画面操作釦部64には、表示される情報が動画の実体情報である場合に備えて、動画の再生を操作する動画再生用釦群を備えることができる。
【0048】
図7は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムが作成する座標−アドレス変換対の構成を示す説明図である。同図に示すように、前述の各検索画面に表示されるシンボル(情報端子または多面結合子)(1〜n)の前記検索画面内の座標(位置情報)は、このシンボルに対応して検索システムが参照すべき情報(ここでは「内部情報」と呼称している)の格納アドレス(1〜n)と1対1対応に対応付けられて記憶されている。ここでは、このようにして記憶されたものを座標−アドレス変換対と呼称している。
【0049】
前記検索画面内の何れかのシンボルが、ポインティング(例えばマウス等によりクリックされることであるが、以下では「押下」と呼称する)されると、まず、当該シンボルの座標情報が入力され、次に、この「座標−アドレス変換対」が参照されて、このシンボルに対応する内部情報にアクセスされる。
【0050】
図8は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムが作成する内部情報のエントリ構成を示す説明図である。同図に示すように、内部情報を格納する各エントリの最初のフィールドには、当該シンボルの「端子番号シンボル種類」が割当てられる。この「端子番号シンボル種類」には、当該シンボルの番号と種類が格納される。通常、この端子番号の頭一文字には、シンボルの種類を示す記号(アルファベット等)が置かれる。
【0051】
その次のフィールドには、「自己座標」が割当てられる。この「自己座標」として当該シンボルの座標情報が格納される。この座標情報は、参照回数によって情報端子の配置を更新する処理を行う時などに参照される。次のフィールドには、「関連情報エントリアドレス」が割当てられる。この関連情報エントリアドレス」として、当該シンボルで示される情報に関連する1つ以上の情報の内部情報のエントリアドレスが格納される。関連情報が無い時は空白が格納される。この関連情報の空白でないエントリアドレス(ウェブページのアドレス、即ちURLであってもよい)は、全て、後述する実体情報(図5参照)に含まれるアイコンに対応しているものであり、前記アイコンが押下された時に、対応するエントリアドレスに格納されている関連情報が表示される。
【0052】
その次のフィールドには、「実体情報エントリアドレス」が割当てられる。この「実体情報エントリアドレス」として、実体情報(図5参照)を格納したエントリのアドレスが格納される。次のフィールドには、「参照回数」が割当てられる。この「参照回数」として、当該シンボルで示される情報の参照回数が、検索システム(別システム)によって格納される。この参照回数は、前記検索システムによって実体情報が表示される時に更新(+1の加算)がなされる。
【0053】
なお、当該シンボルが他画面結合子(1〜m)である場合は、前記検索システムによって、「実体情報エントリアドレス」には空白が格納され、「関連情報エントリアドレス」には当該他画面結合子の直前に繋がれたシンボルの端子番号シンボル種類が格納される。
【0054】
図9は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムによって表示される情報に関連する情報のエントリアドレスを格納した関連情報エントリの構成を示す説明図である。同図に示す関連情報エントリは、押下されたシンボルに対応する情報に関連情報が存在する場合(即ち、関連情報にリンクするための釦が設けられており、かつ前記押下されたシンボルに対応する情報の実体情報の表示領域内に当該釦が表示されている場合)にのみ、対応するエントリが作成され、このような関連情報が存在しない場合には作成されない。このような関連情報にリンクするための釦には、釦番号が付されており、この番号は関連情報にアクセスするためのアドレスを格納した「関連情報エントリアドレス」フィールドの番号に対応している。よって、関連情報にリンクするための何れかの釦が押下された時、この釦の釦番号に対応する「関連情報エントリアドレス」フィールドが格納しているアドレスの関連情報にアクセスすることができる。
【0055】
図10は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムによって作成されるシンボル−シンボル座標変換対の構成を示す説明図である。同図において、シンボルとは、情報端子や他画面結合子の端子番号シンボル種類のことである。このシンボル−シンボル座標変換対は、どのシンボルが、どの座標を有するかを知るために使用される。なお、図22に示す「釦群処理タスク」によって、ポインティングされたシンボルの端子番号シンボル種類を割り出すためにも使用することが可能である。
【0056】
図11は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムに入力される情報データのエントリ構成を示す説明図である。同図に示すように、検索対象情報の各々には、「連結情報エントリへのリンク」と、「実体情報エントリへのリンク」と、「下位情報データエントリへのリンク」という3種類のリンク情報とが付与される。
【0057】
「連結情報エントリへのリンク」の詳細構成は図12で示すが、連結情報エントリには、当該情報に連結される情報のエントリアドレス(そのエントリの構成は本図と同じ)が全て含まれている。「実体情報エントリへのリンク」の実体情報エントリ(図示は省略)は、実体情報の表示画面5に表示される実体情報を格納する領域のアドレスである。
【0058】
「下位情報データエントリへのリンク」の下位情報データエントリは、情報のランクが異なるだけで、その構成は本図で示す情報データのエントリ構成と同じである。或る情報端子がポインティングされると、この情報端子に対応する情報の1つ下のランクの詳細情報が、新たな検索対象情報として検索対象情報の表示画面(1〜4)の何れかに表示されるが、このような処理が行われる際に、この下位情報データエントリが参照される。
【0059】
図12は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムに入力される連結情報エントリの構成を示す説明図である。同図に示すように、まず、当該情報を起点とする他の情報への連結数を示す「連結数」のフィールドが設けられており、以下のフィールドには、当該情報に連結される情報のエントリアドレス(本図と同じもの)が格納される。
【0060】
図13は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムの全体構成を示す構成図である。同図に示す検索情報表示システムは、インターネット網10で接続されたサーバ端末装置71及びユーザ端末装置72を備える。
【0061】
サーバ端末装置71は、主要な構成要素として、制御部711と、実体情報DB712と、検索画面DB713を備える(詳細構成は図14参照)。ユーザ端末装置72は、主要な構成要素として、CPU721と、表示装置722とを備える(詳細構成は図15参照)。
【0062】
サーバ端末装置71は、前述の検索対象情報の表示画面1〜4及び実体情報の表示画面5を表示し、また、各種の変換対や内部情報を作成する。また、これらの表示や作成を行う処理ルーチンを保存する。ところで、サーバ端末装置71は、ユーザ端末装置72の表示装置722上に表示される前述の検索対象情報の表示画面1〜4を介して半自動でなされる前述の検索処理(途中でユーザによるポインティング操作が入る検索処理)のシステム側に必要な検索処理をユーザ端末装置72と協同して実行することができる。
【0063】
ユーザ端末装置72は、ユーザの操作により、表示装置722上に前述の検索対象情報の表示画面1〜4を表示し、その後も、ユーザの操作を介在させながら、サーバ端末装置71と協同してシステム側に必要な検索処理を実行することができる。本システムは、ユーザ端末装置72にハードディスク装置を備えないシンクライアントシステムとして構成してもよい。また、サーバ端末装置71とユーザ端末装置72との間の通信処理は、サーバ端末装置71が提供するホームページを介して行うことができる。
【0064】
図14は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムのサーバ端末装置の1構成例を示す構成図である。同図に例示するサーバ端末装置71は、全体を制御する制御部711と、実体情報及び実体情報の表示画面5を表示するために必要な情報を記憶する実体情報DB712と、検索対象情報の表示画面1〜4を表示するために必要な情報を記憶する検索画面DB713と、座標−アドレス変換対、内部情報エントリ、及び関連情報エントリを表示するために必要な情報を記憶する内部情報DB714と、を備え、さらに、ユーザ等を認証するための認証用DB715と、顧客の嗜好等の属性情報を記録する顧客情報DB716と、課金処理等の業務に必要なデータを記憶する業務用DB717と、検索処理等の実行に必要なデータや操作状況等を表示するための表示装置718と、指令やデータを入力するための入力装置719と、を備える。
【0065】
制御部711は、他の構成要素の処理を分担すると共に他の構成要素を制御するCPU7111と、検索や検索のための表示に必要なプログラムやデータを記憶するRAM7112と、回線接続を制御する回線制御部7113と、インターネット網10等とのプロトコルを備えてユーザ端末装置72(図15)等との通信を行う通信制御部7114と、データベース712〜717を制御するDB管理部7115と、ウェブページの管理とアクセス制御とを行うウェブサーバ7116と、を備える。
【0066】
CPU7111は、本装置全体を制御すると共に、他の主要な構成要素の処理を分担し、また、検索処理の進行を制御する。RAM7112は、検索や検索のための表示に必要なプログラムやデータを記憶すると共に、検索や検索のための表示の実行に必要な一時的データ(テンポラリデータ)を記憶する。
【0067】
回線制御部7113は、インターネット網10等に接続するためのものであり、ディジタル終端接続装置(DSU)や侵入防止用のファイアウォールアプリケーションを実装したルータなどを備えて構成することができる。通信制御部7114は、ウェブサーバ7116などの各サーバを制御すると共に、複数のユーザ端末装置72等との回線接続を選択的に行う制御を実行する。なお、この通信制御部7114は、例えば、インターネット上での時刻同期用NTP(Network Time Protocol)サーバ、分散ファイルシステム用のNFS(Network File System)サーバなどを備えることができる。
【0068】
通信制御部7114は、さらに、個人情報などの秘密保持のための暗号化データ転送用の暗号化通信プロトコルを保持し、SSL(Secure Sockets Layer)サーバの制御を実行することができる。DB管理部7115は、入出力バス720を介して、実体情報DB712、検索画面DB713、内部情報DB714、認証用DB715、顧客情報DB716、業務用DB717、を管理する。この管理には、オペレーティングシステムによるファイルの排他制御(占有制御)や、バッファリング技法が含まれる。
【0069】
ウェブサーバ7116は、インターネット網10上で基幹的な通信処理(ブラウジング)を実行するための主コンピュータとして動作する。このウェブサーバ7116は、インターネット網10上に開設されるホームページを運営するものであり、このホームページ上には前述の検索対象情報の表示画面1〜4や実体情報の表示画面5等を掲載することができる。
【0070】
認証用DB715は、顧客の認証に必要な認証用データを記憶している。このデータベースに記憶されているファイルは、認証処理の際に、認証を行うタスクから参照される。顧客情報DB716は、ユーザの嗜好等の属性情報を記憶している。業務用DB717は、課金処理等の一般業務に必要なデータを記憶している。入力装置719は、例えば、マウスやキーボードで構成することができる。
【0071】
図15は、本発明の実施形態に係る検索情報表示システムのユーザ端末装置の1構成例を示す構成図である。同図に例示するユーザ端末装置72は、本装置全体の制御を行うCPU721と、検索対象情報の表示画面1〜4や実体情報の表示画面5等を表示するための表示装置722と、手入力データや操作情報入力するため、及び検索対象情報の表示画面1〜4内や実体情報の表示画面5に表示される各種釦を押下するための入力装置723と、検索画面や検索結果の実体情報等を印刷するための印刷装置724と、インターネット網10等に対応した通信プロトコルを備えてサーバ端末装置71(図14)と通信する通信処理部725と、後述する検索結果保存用DB727を管理するデータベース管理部726と、検索画面や検索結果の実体情報を保存するための検索結果保存用DB727と、を備える。
【0072】
この他に、データやプログラムを格納するためのROM(図示は省略)が備えられている。さらに、シンクライアントシステムとする場合の大容量半導体メモリや、他のデータベース用のハードディスク装置を備えることができる。
【0073】
CPU721は、本装置全体の構成要素を制御する。表示装置722の画面には、検索処理の開始と共に、検索情報の表示画面6(図6)が表示され、その検索情報表示部60には、検索対象情報の表示画面1〜4(図1(b)〜図4(e))や、実体情報の表示画面5(図5)等が順次に表示される。
【0074】
入力装置723は、手入力データや検索の開始等に必要な操作情報入力するために使用されると共に、検索対象情報の表示画面1〜4内や実体情報の表示画面5に表示される各種釦を押下(ポインティング)するために使用される。印刷装置724は、検索画面や検索結果等を印刷するために使用される。
【0075】
通信処理部725は、インターネット網10等に対応した通信プロトコルを備えており、サーバ端末装置71(図14)との間の通信処理を担う。この通信処理には、必要に応じてサーバ端末装置71が提供するホームページのブラウザ開設処理と、その運営処理を含ませることができる。
【0076】
データベース管理部726は、検索画面や検索結果を保存する検索結果保存用DB727を管理する。検索結果保存用DB727は、検索画面や検索結果を保存するために使用される。
【0077】
図16は、本実施形態に係る検索情報表示システムの検索画面表示ルーチンにおける処理手順を示すフローチャートである。
【0078】
以下に示す検索処理の手順は、検索対象情報の表示画面1〜4に共通であり、また、実際にはユーザ端末装置72とサーバ端末装置71とが協同して行う処理手順であるが、ここでは、あたかもユーザ端末装置72のCPU721が行っている処理として説明する。なお、この検索画面表示ルーチンの一部は、後述する他画面処理ルーチン(図21)の一部を兼ねている。
【0079】
まず、初回の呼び出しであったならば、ブラウザ画面、即ち、検索情報の表示画面6が表示され(次回からはノーオペレーションとなる)、その後、ステップS2に進む(ステップS1)。次に、表示すべき検索画面が、検索対象情報の表示画面1〜4の何れであるかを検証する(ステップS2)。この検索画面の指定は、例えば、ブラウザ画面の呼び出し時に行うことができる。また、例えば、ブラウザ画面が呼び出された後の時点で、入力装置723から指示入力することができる。検索対象情報の表示画面1の場合は、検索画面−1の表示ルーチンを実行した後、その後に実行するサブルーチンに対して検索画面−1用のパラメタを設定(本ルーチンの受信パラメタの転記)し、ステップS11に進む。
【0080】
そして、検索対象情報の表示画面2の場合は、検索画面−2の表示ルーチンを実行した後、その後に実行するサブルーチンに対して検索画面−2用のパラメタを設定(本ルーチンの受信パラメタの転記)し、ステップS11に進む。また、検索対象情報の表示画面2の場合は、検索画面−3の表示ルーチンを実行した後、その後に実行するサブルーチンに対して検索画面−3用のパラメタを設定(本ルーチンの受信パラメタの転記)し、ステップS11に進む。さらに、検索対象情報の表示画面4の場合は、検索画面−4の表示ルーチンを実行した後、その後に実行するサブルーチンに対して検索画面−4用のパラメタを設定(本ルーチンの受信パラメタの転記)し、ステップS11に進む。
【0081】
ステップS11では、連結線表示ルーチンを実行し、ステップS12に進む。そして、ステップS12では、釦群仕掛けルーチンを実行し、ステップS13に進む。このステップS13では、検索終了か否か、即ち、検索情報の表示画面6の検索画面操作用釦部64で、検索終了を示す釦が押下されたか否かを検証し、検索終了の場合はステップS14に進み、検索未終了の場合はステップS2に戻る。
【0082】
ステップS14では、前述のとおり、本検索画面表示ルーチンの一部が後述する他画面処理ルーチン(図21)の一部を兼ねているので、他画面処理中か否か、即ち、本ルーチンの第二パラメタとして論理値の“オール1”を受信していたか否かを検証し、他画面処理中でない場合は復帰−1の復帰アドレスで復帰し、他画面処理中の場合は復帰−2の復帰アドレスで復帰する。
【0083】
図17は、本実施形態に係る検索情報表示システムの検索画面表示ルーチンから呼び出される検索画面−1の表示ルーチンにおける処理手順を示すフローチャートである。最初に、第一パラメタで示される情報データを取得する(ステップS31)。この情報データには、初回のランクの情報データと、初回以降の各ランクの情報データと、他画面に繰り越された残データ領域の情報データとの3種類が存在し(何れも構造上の区別はできない)、受信パラメタには、本ルーチンの呼び出し時に、その区別が示されている。
【0084】
次に情報データを情報の連結数の多さの順で並び替える(ステップS32)。この連結数は入力される情報データのエントリ(図11参照)の「連結情報エントリへのリンク」から辿って連結情報エントリを参照すると、その最初のフィールドに格納されている。但し、受信した第二パラメタが論理値の“オール1”、即ち「他画面処理中」を示している場合は、第一パラメタで示される情報端子を画面の中心に表示する。また、情報データの情報が情報端子と兼ねるポリゴン指定されている場合はノーオペレーションとし、元の並びのままとする。
【0085】
次に、この並びの順序で、各情報に情報端子番号(端子番号)を付与する(ステップS33)。そして、この情報端子番号と共に情報端子の画像を、画面の中央から順に表示する(ステップS34)。これで、情報に対応する情報端子の座標も確定する。次に、情報端子の座標が確定した時点で、内部情報エントリ、各種変換対、等の表示処理に必要な内部情報(図7〜12)を作成する(ステップS35)。
【0086】
そして、最初の1画面に、全ての情報端子の表示が可能であったか否かを検証し、最初の1画面に、全ての情報端子の表示が可能であった場合はステップS43に移り、最初の1画面では表示し切れない残データが出た場合はステップS37以下で他画面結合子の表示処理を行う(ステップS36)。次に、ステップS37では、連結が完了しなかった(連結線が完成していない)情報端子の任意の1つを選ぶ。そして、前記選んだ情報端子の端子番号シンボル種類を、内部情報エントリの関連情報エントリのフィールドに退避する(ステップS38)。
【0087】
次に、前記選んだ情報端子の所定距離内の近傍で、かつ他の情報端子の所定距離内ではない座標の1つを選んで、該座標に、他画面結合子の画像を表示し、前記選んだ情報端子と線分で結べるものについては線分で結ぶ(ステップS39)。
【0088】
次に、連結が完了しなかった(連結線が完成していない)全ての情報端子の前記他画面処理が完了したか否かを検証し、未処理の情報端子が存在する場合はステップS37に戻り、前記全ての情報端子の前記他画面処理が完了した場合はステップS41に進む(ステップS40)。
【0089】
ステップS41では、1画面で表示し切れなかった情報端子が未表示の情報データを残データ格納領域に格納し、ステップS42に移る。ステップS42では、情報や情報間の関係を示すデータ(3次元画像データ等)が有れば前記表示画面に重ねて表示し、呼び出し元に復帰する。
【0090】
図18は、本実施形態に係る検索情報表示システムの検索画面表示ルーチンから呼び出される検索画面−2の表示ルーチンにおける処理手順を示すフローチャートである。先ず、パラメタで示される情報データを取得する(ステップS51)。この情報データには、初回のランクの情報データと、初回以降の各ランクの情報データと、他画面に繰り越された残データ領域の情報データとの3種類が存在し(何れも構造上の区別はできない)、受信パラメタには、本ルーチンの呼び出し時に、その区別が示されている。
【0091】
次に、情報データを情報の参照回数の多さの順で並び替える(ステップS52)。但し、初回呼び出しされた場合は、この並び替えは行わず、ノーオペレーションとする。この参照回数は、初回以降、内部情報エントリ(図8参照)の「参照回数」のフィールドに検索時に格納され、更新される。そして、この並びの順序で、各情報に情報端子番号(端子番号)を付与する(ステップS53)。
【0092】
次に、画面の中央から順に参照回数の多さを示す同心円の画像を表示し、情報端子番号を付与した前記情報の情報端子の画像を、前記参照回数に従って、この同心円内に表示する(ステップS54)。これで、情報に対応する情報端子の座標も確定する。
【0093】
次に、情報端子の座標が確定した時点で、内部情報エントリ、各種変換対、等の表示処理に必要な内部情報(図7〜12)を作成する(ステップS55)。そして、最初の1画面に、全ての情報端子の表示が可能であったか否かを検証し、最初の1画面に、全ての情報端子の表示が可能であった場合はステップS62に移り、最初の1画面では表示し切れない残データが出た場合はステップS57以下で他画面結合子の表示処理を行う(ステップS56)。
【0094】
ステップS57では、連結が完了しなかった(連結線が完成していない)情報端子の任意の1つを選ぶ。次に、前記選んだ情報端子の端子番号シンボル種類を、内部情報エントリの関連情報エントリのフィールドに退避させる(ステップS58)。
【0095】
次に、前記選んだ情報端子の所定距離内の近傍で、かつ他の情報端子の所定距離内ではない座標の1つを選んで、該座標に、他画面結合子の画像を表示し、前記選んだ情報端子と線分で結べるものについては線分で結ぶ(ステップS59)。
【0096】
次に、連結が完了しなかった(連結線が完成していない)全ての情報端子の前記他画面処理が完了したか否かを検証し、未処理の情報端子が存在する場合はステップS57に戻り、前記全ての情報端子の前記他画面処理が完了した場合はステップS61に進む(ステップS60)。
【0097】
ステップS61では、1画面で表示し切れなかった情報端子が未表示の情報データを残データ格納領域に格納し、ステップS62に移る。このステップS62では、情報や情報間の関係を示すデータ(3次元画像データ等)が有れば前記表示画面に重ねて表示し、呼び出し元に復帰する。
【0098】
図19は、本実施形態に係る検索情報表示システムの検索画面表示ルーチンから呼び出される検索画面−3の表示ルーチンにおける処理手順を示すフローチャートである。先ず、パラメタで示される情報データを取得する(ステップS71)。この情報データには、初回のランクの情報データと、初回以降の各ランクの情報データと、他画面に繰り越された残データ領域の情報データとの3種類が存在し(何れも構造上の区別はできない)、受信パラメタには、本ルーチンの呼び出し時に、その区別が示されている。
【0099】
次に情報データを情報の階層構造に従って並び替える(ステップS72)。
【0100】
次に、この並びの順序で、各情報に情報端子番号(端子番号)を付与する(ステップS73)。そして、画面の中央から順に階層構造を示す同心円の画像を表示し、情報端子番号を付与した前記情報の情報端子の画像を、この階層構造に従って、この同心円内に表示する(ステップS74)。これで、情報に対応する情報端子の座標も確定する。
【0101】
次に、情報端子の座標が確定した時点で、内部情報エントリ、各種変換対、等の表示処理に必要な内部情報(図7〜12)を作成する(ステップS75)。そして、最初の1画面に、全ての情報端子の表示が可能であったか否かを検証し、最初の1画面に、全ての情報端子の表示が可能であった場合はステップS82に移り、最初の1画面では表示し切れない残データが出た場合はステップS77以下で他画面結合子の表示処理を行う(ステップS76)。このステップS77では、連結が完了しなかった(連結線が完成していない)情報端子の任意の1つを選ぶ。次に、前記選んだ情報端子の端子番号シンボル種類を、内部情報エントリの関連情報エントリのフィールドに退避する(ステップS78)。
【0102】
次に、前記選んだ情報端子の所定距離内の近傍で、かつ他の情報端子の所定距離内ではない座標の1つを選んで、該座標に、他画面結合子の画像を表示し、前記選んだ情報端子と線分で結べるものについては線分で結ぶ(ステップS79)。
【0103】
次に、連結が完了しなかった(連結線が完成していない)全ての情報端子の前記他画面処理が完了したか否かを検証し、未処理の情報端子が存在する場合はステップS77に戻り、前記全ての情報端子の前記他画面処理が完了した場合はステップS81に進む(ステップS80)。このステップS81では、1画面で表示し切れなかった情報端子が未表示の情報データを残データ格納領域に格納し、ステップS82に移る。そして、このステップS82では、情報や情報間の関係を示すデータ(3次元画像データ等)が有れば前記表示画面に重ねて表示し、呼び出し元に復帰する。
【0104】
図20は、本実施形態に係る検索情報表示システムの検索画面表示ルーチンから呼び出される検索画面−4の表示ルーチンにおける処理手順を示すフローチャートである。先ず、パラメタで示される情報データを取得する(ステップS91)。この情報データには、初回のランクの情報データと、初回以降の各ランクの情報データと、他画面に繰り越された残データ領域の情報データとの3種類が存在し(何れも構造上の区別はできない)、受信パラメタには、本ルーチンの呼び出し時に、その区別が示されている。
【0105】
次に、情報データを情報のブロック毎に連結数の多さの順に従って並び替える(ステップS92)。そして、この並びの順序で、各情報に情報端子番号(端子番号)を付与する(ステップS93)。次に、画面の中央から順に階層構造を示す同心円の画像を表示し、情報端子番号を付与した前記情報の情報端子の画像を、この階層構造に従って、この同心円内に表示する(ステップS94)。これで、情報に対応する情報端子の座標も確定する。さらに、情報端子の座標が確定した時点で、内部情報エントリ、各種変換対、等の表示処理に必要な内部情報(図7〜12)を作成する(ステップS95)。
【0106】
次に、最初の1画面に、全ての情報端子の表示が可能であったか否かを検証し、最初の1画面に、全ての情報端子の表示が可能であった場合はステップS102に移り、最初の1画面では表示し切れない残データが出た場合はステップS97以下で他画面結合子の表示処理を行う(ステップS96)。このステップS97では、連結が完了しなかった(連結線が完成していない)情報端子の任意の1つを選ぶ。
【0107】
次に、前記選んだ情報端子の端子番号シンボル種類を、内部情報エントリの関連情報エントリのフィールドに退避する(ステップS98)。
【0108】
そして、前記選んだ情報端子の所定距離内の近傍で、かつ他の情報端子の所定距離内ではない座標の1つを選んで、該座標に、他画面結合子の画像を表示し、前記選んだ情報端子と線分で結べるものについては線分で結ぶ処理を行う(ステップS99)。
【0109】
次に、連結が完了しなかった(連結線が完成していない)全ての情報端子の前記他画面処理が完了したか否かを検証し、未処理の情報端子が存在する場合はステップS97に戻り、前記全ての情報端子の前記他画面処理が完了した場合はステップS101に進む(ステップS100)。このステップS101では、1画面で表示し切れなかった情報端子が未表示の情報データを残データ格納領域に格納し、ステップS102に移る。このステップS102では、情報や情報間の関係を示すデータ(3次元画像データ等)が有れば前記表示画面に重ねて表示し、呼び出し元に復帰する。
【0110】
図21は、本実施形態に係る検索情報表示システムの他画面結合子がポインティングされた時に呼び出される他画面処理ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。このルーチンは、検索システム(本システムを使用する他システム)による検索時に、他画面結合子がポインティングされることにより呼び出されるサブルーチンである。
【0111】
先ず、「関連情報エントリ」のフィールドに退避されていた情報端子(前記ポインティングされた他画面結合子と連結されている情報端子)の端子番号シンボル種類を取得する(ステップS121)。次に、該端子番号シンボル種類を検索画面表示ルーチンの第一パラメタに設定する(ステップS122)。そして、論理値の“オール1”を、検索画面表示ルーチンの第二パラメタに設定する(ステップS123)。この後、検索画面表示ルーチンのステップS2へ制御の流れを移すのである。
【0112】
図22は、本実施形態に係る検索情報表示システムの検索画面表示ルーチンから呼び出される連結線表示ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。先ず、第一パラメタで示される情報データを取得する(ステップS141)。この情報データには、初回のランクの情報データと、初回以降の各ランクの情報データと、他画面に繰り越された残データ領域の情報データとの3種類が存在し(何れも構造上の区別はできない)、受信パラメタには、本ルーチンの呼び出し時に、その区別が示されている。
【0113】
次に、情報端子間の連結情報を取得する(ステップS142)。この連結情報は、取得した情報データエントリの最初のフィールドである「連結情報エントリへのリンク」(図11参照)を辿れば、連結情報エントリ(図12参照)を得ることができる。次に、連結すべき情報端子の中心間を線分で結ぶ(ステップS143)。
【0114】
そして、情報端子のシンボル内の線分の画像表示を消去する(ステップS144)。さらに、前記線分と交差するシンボルが存在するか否かを検証し、前記線分と交差するシンボルが存在しない場合はステップS150に移り、前記線分と交差するシンボルが存在する場合はステップS146に進む。このステップS146では、該シンボルの任意の1つの座標を取得する。
【0115】
次に、該シンボルの中心を通り、前記線分と直交する直交線を求める(ステップS147)。より具体的には、前記線分と直交する直交線を描画できる関数を算出する。そして、該直交線上で、該シンボルの中心から見て前記線分に向かう側の該シンボルの外部に、前記線分を迂回させるための中継点を求める(ステップS148)。但し、この中継点と該シンボルの中心との距離は、シンボルの中心間に許容されている距離の1/2を超えることがないものとする。
【0116】
次に、前記最初に引いた線分を、前記中継点を経由する線分に変更する(ステップS149)。この場合も、シンボルの中心間に許容されている距離が1/2であることを考慮して前記線分の曲げ開始点を定める。この後、ステップS145に戻り、線分と交差するシンボルが無くなるまで、ステップS146〜149の処理を繰り返す。そして、ステップS150では、得られた線分を平滑した後、呼び出し元に復帰する。
【0117】
図23は、本実施形態に係る検索情報表示システムの検索画面表示ルーチンから呼び出される釦群仕掛けルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【0118】
まず、ステップS171では、釦群処理タスク(後述)を生成した後、呼び出し元に復帰する。
【0119】
以下、釦群処理タスクの処理手順を示す。先ず、ステップA1では、釦群に属する釦の座標(ここでは図10に示すシンボル座標)を巡回的に検証する。次に、前記の検証により、ポインティングされた座標と一致するシンボル座標が存在する場合は、ステップA3に進み、ポインティングされた座標と一致するシンボル座標が存在しない場合は、ステップA1に戻る。
【0120】
ステップA3では、一致のとれた座標情報をパラメタに設定し、待機中のタスクの継続処理アドレスに割り込みで復帰する。
【0121】
本実施形態では、検索に必要な処理の大部分をサーバ端末装置71側で実行する処理形態としたが、ユーザ端末装置72だけのスタンドアロン構成で全ての検索処理を実行する処理形態とすることも可能である。また、本実施形態では、実体情報の表示画面5を表示している時のブラウザ画面(即ち検索情報の表示画面6)において、次検索画面への進め釦62が押下された時に、さらに詳細レベルの情報を検索するための検索対象情報の表示画面(1〜4)を表示する構成としたが、例えば、ポインティング操作にマウスを使用する場合等で、右クリックと左クリックを使い分けて、実体情報の表示画面5を表示させたり、或いは前記詳細レベルの情報を検索するための検索対象情報の表示画面(1〜4)を表示させたりできるように構成することも可能である。
【0122】
なお、本発明に係る検索情報表示システムの各構成要素の処理の少なくとも一部をコンピュータ制御により実行するものとし、かつ、上記処理を、図16〜23のフローチャートで示した手順によりコンピュータに実行せしめるプログラムは、半導体メモリを始め、CD−ROMや磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配付してもよい。そして、少なくともマイクロコンピュータ、パーソナルコンピュータ、汎用コンピュータを範疇に含むコンピュータが、上記の記録媒体から上記プログラムを読み出して、実行するものとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本発明は、検索されるための情報を図形表示するためのシステムに係り、特に、検索対象のデータベースに格納された情報や、ウェブ上の情報から、ユーザが必要とする情報だけを取得することができるように表示装置に検索対象情報を表示する検索情報表示システムに関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0124】
【図1】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムで表示される検索対象情報の表示画面を示す。
【図2】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムで表示される検索対象情報の他の表示画面を示す。
【図3】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムで表示される検索対象情報の他の表示画面を示す。
【図4】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムで表示される検索対象情報の他の表示画面を示す。
【図5】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムで表示される実体情報の表示画面を示す。
【図6】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムで表示される検索情報の表示画面の1構成例を示す構成図である。
【図7】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムが作成する座標−アドレス変換対の構成を示す。
【図8】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムが作成する内部情報のエントリ構成を示す。
【図9】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムによって表示される情報に関連する情報のエントリアドレスを格納した関連情報エントリの構成を示す。
【図10】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムによって作成されるシンボル−シンボル座標変換対の構成を示す。
【図11】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムに入力される情報データのエントリ構成を示す。
【図12】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムに入力される連結情報エントリの構成を示す。
【図13】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムの全体構成を示す。
【図14】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムのサーバ端末装置の1構成例を示す。
【図15】本発明の実施形態に係る検索情報表示システムのユーザ端末装置の1構成例を示す。
【図16】本実施形態に係る検索情報表示システムの検索画面表示ルーチンにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図17】本実施形態に係る検索情報表示システムの検索画面表示ルーチンから呼び出される検索画面−1の表示ルーチンにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図18】本実施形態に係る検索情報表示システムの検索画面表示ルーチンから呼び出される検索画面−2の表示ルーチンにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図19】本実施形態に係る検索情報表示システムの検索画面表示ルーチンから呼び出される検索画面−3の表示ルーチンにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図20】本実施形態に係る検索情報表示システムの検索画面表示ルーチンから呼び出される検索画面−4の表示ルーチンにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図21】本実施形態に係る検索情報表示システムの他画面結合子がポインティングされた時に呼び出される他画面処理ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図22】本実施形態に係る検索情報表示システムの検索画面表示ルーチンから呼び出される連結線表示ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図23】本実施形態に係る検索情報表示システムの検索画面表示ルーチンから呼び出される釦群仕掛けルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図24】従来の情報検索システムが検索情報として蓄積しているデータの構造を示す説明図であり、図24(a)は一般的な検索対象情報の集合を示し、図24(b)は検索対象情報のデータ構造を示す。
【図25】従来の情報検索システムが検索情報として蓄積しているデータの他の構造を示す説明図であり、図25(c)は同類のデータだけを集めたデータ領域の集合を示し、図25(d)はウェブページの構造を示す。
【符号の説明】
【0125】
1〜4:検索対象情報の表示画面
5:実体情報の表示画面
11、21、31、41:情報端子
12、22、32、42:他画面結合子
61:前検索画面への戻し釦
62:次検索画面への進め釦
63:ファイル操作用釦
64:検索画面操作用釦
65:ウェブページ操作釦
66:ウェブページのURL
711:制御部
712:実体情報DB(データベース)
713:検索画面DB
714:内部情報DB
721:CPU
722:表示装置(検索画面用)
A〜D:情報ブロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムでアクセス可能な情報のうち、ユーザが必要とする情報だけを取得することができるように表示装置に検索対象情報を表示する検索情報表示システムであって、
検索対象情報の構造に適合した検索対象情報の表示画面を選択する手段と、
前記検索対象情報の表示画面に、前記検索対象情報の各々に対応した情報端子を表示する手段と、
前記検索対象情報の各々の情報間の関係を示す表示を、前記情報端子の表示に重ねて表示する手段と、
前記情報端子の1つがポインティングされた時に、前記ポインティングされた情報端子に対応する情報の実体情報の表示画面が表示されるように構成する手段と、
前記ポインティングされた情報端子に対応する情報の詳細レベルの情報を、新たな前記検索対象情報とする手段と、
を備えたことを特徴とする検索情報表示システム。
【請求項2】
前記検索情報の表示画面には、前記情報の各々に対応する情報端子の前記表示に加えて、前記情報間の関係を示す情報が表示されていることを特徴とする請求項1に記載の検索情報表示システム。
【請求項3】
前記検索情報の表示画面には、前記情報の各々に対応する情報端子の前記表示に加えて、前記情報間の結合関係を示す実線が表示されていることを特徴とする請求項2に記載の検索情報表示システム。
【請求項4】
前記検索情報の表示画面には、前記情報端子の前記表示に加えて、前記情報の情報源となる物理的存在の画像が表示され、かつ前記情報端子は、前記画像上の対応する部位に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の検索情報表示システム。
【請求項5】
前記検索情報の表示画面に表示される前記物理的存在の画像は、n次元ユークリッド空間内(n≧1)に示される画像であることを特徴とする請求項4に記載の検索情報表示システム。
【請求項6】
前記検索情報の表示画面に表示される前記物理的存在の画像は、ポリゴン(多角形)を敷き詰めて作成されたものであり、かつ前記ポリゴンを前記情報端子としたことを特徴とする請求項4又は5に記載の検索情報表示システム。
【請求項7】
前記検索情報の表示画面には、前記情報端子の前記表示に加えて、前記情報の参照回数を示す同心円が表示され、かつ前記情報端子は、対応する情報の参照回数の多さの順で、前記同心円の中心円から、順次、外側の同心円内に向かって配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかの項に記載の検索情報表示システム。
【請求項8】
前記検索情報の表示画面には、前記情報端子の前記表示に加えて、前記情報間の包含関係を示す同心円が表示され、かつ前記情報端子は、対応する情報間の包含関係に従って前記同心円内に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかの項に記載の検索情報表示システム。
【請求項9】
前記検索情報の表示画面に表示される前記情報端子は、グループ分けされていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかの項に記載の検索情報表示システム。
【請求項10】
前記グループ分けは、前記情報端子に対応する情報間の論理的な関係、若しくは物理的な関係によってなされていることを特徴とする請求項9に記載の検索情報表示システム。
【請求項11】
前記コンピュータシステムでアクセス可能な前記情報には、インターネット網上のウェブ情報も含まれることを特徴とする請求項1乃至10の何れかの項に記載の検索情報表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2007−164555(P2007−164555A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−361304(P2005−361304)
【出願日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(504171134)国立大学法人 筑波大学 (510)
【出願人】(899000080)株式会社筑波リエゾン研究所 (6)
【Fターム(参考)】