説明

検索支援プログラム

【課題】別の検索サイトの検索結果を経由して自サイトへアクセスしてきたユーザに対し、できるだけそのユーザにとって最適なウェブページを提供できるようにする検索支援プログラムを、提供する。
【解決手段】第2ウェブページ検索装置40は、HTTPリクエストを受信した際に参照元ページが検索結果一覧ページであったときには、その参照元ページのURLからキーワードを取得して、そのキーワードを検索条件とした検索とその検索結果の一覧表示とを実行させるための指示手段をウェブページとともに表示させるための情報を、HTTPレスポンスに組み込んで、要求元のウェブクライアント装置20へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブサイトにアクセスしてきたユーザに対してそのサイト内の適切なウェブページを提供するための検索支援プログラムに、関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、検索エンジン(サーチエンジン)は、ユーザが所望する情報やそれに関連する情報を持つウェブページへ直接アクセスできるようにするため、ユーザからキーワードを受け付け、そのキーワードをコンテンツに含むウェブページのURL[Uniform Resource Locator]を、事前に作成しておいた検索用データベース(インデックスファイル)から検索し、検出されたURLを埋め込んだリンクボタンを一覧表示する。
【0003】
前述した検索用データベースの作成方法は、一般に、ディレクトリ型とロボット型の二つに大別される。ディレクトリ型では、各ウェブページのタイトルとURLとコンテンツの説明文とが、検索エンジンの運営者の手作業によってカテゴリ毎に分類されて検索用データベースに登録される。一方、ロボット型では、クローラ(スパイダとも言う)が、インターネット上のウェブページのソースデータ,及び、各ウェブページ内のリンクからジャンプした先のウェブページのソースデータを収集し、インデクサが、収集したソースデータの中から所定の規則に従って検索用語を抽出し、各ウェブページのタイトルとURLと検索用語とを対応付けて検索用データベースに登録する。
【0004】
なお、ウェブサイトを構成する各ウェブページは、通常、ホームページをトップページとして、そのホームページから下位層のウェブページへ推移して表示(ナビゲート)されるように、ツリー型のリンク構造にて関連付けられている。
【0005】
そして、前述したクローラは、各ウェブサイトのホームページだけでなく、そのホームページの下位層として関連付けられたウェブサイト内の全てのウェブページに対しても、自動的に巡回(クロール)するため、リンク先としてジャンプすることができて然も所定の条件を満たすウェブページであれば、下位層であると否とに拘わらず、検索用データベースに全て登録することとなる。
【非特許文献1】“SEOはロボット検索エンジン対策◆クローラーとインデクサ”、[online]、株式会社ジェイニック、[平成16年7月13日検索]、インターネット<URL:http://www1.ttcn.ne.jp/~kimiya/about_seo.html>
【非特許文献2】“検索エンジン(SEO)対策”、[online]、平成16年6月1日最終更新日、渡部公也、[平成16年7月13日検索]、インターネット<URL:http://seo-robot.j-nic.co.jp/indexer.html>
【非特許文献3】“アクセス向上大失敗”、[online]、平成14年8月15日最終更新日、IGRO'S(イグロス)、[平成16年7月13日検索]、インターネット<URL:http://www.igros.tv/access_re3.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前述したロボット型の検索エンジンでは、クローラは、検索に備えて、インターネット上の各サイトを定期的に或いは連日連夜巡回していることが多いが、インターネット上には40億枚とも言われるウェブページが存在しているため、何れかのウェブページのコンテンツが更新されたとしても、その更新が検索用データベースに反映されるのに、数日から数週間掛かることがある。
【0007】
しかしながら、検索エンジンは、ウェブページの更新が反映されていない検索用データベースを使用して検索を行わなければならないことがあるため、もし、検索エンジンによって生成される検索結果の中から選択されたリンク先のウェブページの内容が、更新されたものである場合には、そのウェブページは、更新前の内容に基づいて検出されたものとなることから、そのウェブページには、ユーザが所望する情報が含まれていない可能性がある。更新によってユーザが所望する情報がそのウェブページに含まれなくなっていたときには、ユーザは、そのウェブページを見て混乱することとなる。
【0008】
特に、検索用データベースに登録されてるウェブページが、別の検索サイトや通販サイト等のサイトのウェブページである場合、その種のサイトには、時事情報や新商品などのような陳腐化の速い情報を含むウェブページが多く(そのウェブページがその種のサイト内の下位層であればあるほどその傾向は高い)、その内容が頻繁に更新されている可能性が高いため、検索サイトによる検索結果から別の検索サイトや通販サイト等のサイトの下位層のウェブページへ直接ジャンプするときに、前述した混乱が起き易くなる。
【0009】
また、検索サイトや通販サイト等のサイトの運営者の立場から見ると、別の検索サイトの検索結果を経由して自サイトへアクセスしてきたユーザを混乱させるようであっては、自サイトの評価を下げることとなる可能性もあるため、別の検索サイトの検索結果を経由して自サイトへアクセスしてきたユーザに対し、そのユーザにとって最適なウェブページを提供することが望まれている。
【0010】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、別の検索サイトの検索結果を経由して自サイトへアクセスしてきたユーザに対し、できるだけそのユーザにとって最適なウェブページを提供できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために発明された検索支援プログラムは、コンピュータを、通信装置を通じてHTTPリクエストを受信する受信手段,前記受信手段が受信したHTTPリクエストのリクエストライン内のURLにて示されるウェブページデータを含むHTTPレスポンスを生成するレスポンス生成手段,前記受信手段が受信したHTTPリクエストから参照元ページのURLを取得する参照元情報取得手段,前記参照元情報取得手段が取得したURLが検索サイトのドメインを含むものである場合に前記URLからキーワードを取得するキーワード取得手段,ネットワーク上のウェブページデータのURLとそのウェブページデータの内容に関するページ内容情報とを対応付けて記憶する記憶装置の中から、前記キーワード取得手段が取得したキーワードを含むページ内容情報に対応するURLを抽出する抽出手段,前記抽出手段が抽出したURLのドメイン及びパスが、前記受信手段が受信したHTTPリクエストのリクエストライン内のURLのドメイン及びパスに一致した場合に、前記キーワード取得手段が取得したキーワードによる前記検索用データベースの検索とその検索結果の一覧表示とを実行させるための指示手段を表示するための情報を前記HTTPレスポンスに組み込む情報組込手段,及び、前記通信手段を通じて前記HTTPレスポンスを前記HTTPリクエストの送信元へ送信する送信手段として機能させることを、特徴としている。
【0012】
この検索プログラムが、ウェブページのURLとページ内容情報とを対応付けて記憶したデータベースを有するコンピュータにおいて実行されると、HTTPリクエストを受信した際に参照元ページが検索結果一覧ページであったときには、その参照元ページのURLからキーワードが取得され、そのキーワードを検索条件とした検索とその検索結果の一覧表示とを実行させるための指示手段をウェブページとともに表示させるための情報が、HTTPレスポンスに組み込まれて要求元へ送信される。これにより、HTTPリクエストを送信してきた要求元のコンピュータは、そのHTTPレスポンスに組み込まれた情報に基づいて、ウェブページを表示するとともに指示手段を表示することとなる。このため、要求元のコンピュータのユーザは、検索サイトの検索結果を経由して表示されたこのウェブページに、所望の情報が含まれていなかったときには、そのウェブページとともに表示された指示手段を通じて、当該コンピュータのデータベースにおいて同じキーワードを使った検索を行うことができるとともに、その検索結果として、自分が所望するウェブページや、そのようなウェブページへアクセスするためのリンクボタンが一覧表示されたウェブページを、表示させることができる。
【0013】
つまり、検索サイトにおいて用いられている検索用データベースに蓄積される情報の一部が古いものであることによって、その検索サイトの検索結果からジャンプした先のウェブページに所望の情報がなかったとしても、指示手段によって手軽に、そのジャンプ先のサイトにおける検索結果に基づいて適切な情報を取得することができるため、ユーザを混乱させることがない。
【発明の効果】
【0014】
従って、本発明によれば、別の検索サイトの検索結果を経由して自サイトへアクセスしてきたユーザに対し、できるだけそのユーザにとって最適なウェブページを提供できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面に基づいて、本発明を実施するための形態を、二例説明する。
【実施形態1】
【0016】
図1は、本発明の第1実施形態であるコンピュータネットワークシステムの概略図である。第1実施形態のコンピュータネットワークシステムは、ウェブサーバ装置10及びウェブクライアント装置20を備えているとともに、少なくとも、第1ウェブページ検索装置30及び第2ウェブページ検索装置40を備えている。各装置10〜40は、ネットワークNを介して互いに接続されている。
【0017】
ウェブサーバ装置10は、ウェブサーバとしての機能が付加されたいわゆる汎用コンピュータであり、CPU[Central Processing Unit],RAM[Random Access Memory],通信アダプタ,及び、記憶装置を、備えている。記憶装置は、オペレーティングシステムプログラムの他、ウェブページデータ11,及び、ウェブサーバプログラム12を、記憶している。
【0018】
ウェブページデータ11は、ハイパーテキストマークアップ言語にて記述されたテキストからなるソースデータである。各ウェブページデータ11には、それぞれ一意なURL[Uniform Resource Locator]が割り当てられている。なお、ウェブページデータ11は、互いに関連付けられることによってウェブサイトを構成している。
【0019】
ウェブサーバプログラム12は、ウェブサーバとしての機能を汎用コンピュータに付加するためのプログラムであり、より具体的には、ウェブクライアント装置20からの要求に応じてウェブページデータ11や図示せぬ画像データを送信する。
【0020】
ウェブクライアント装置20は、ウェブクライアントとしての機能が付加されたいわゆるパーソナルコンピュータであり、液晶ディスプレイ等の表示装置と、キーボードやマウス等の入力装置と、これら装置に接続される本体とを、備えている。その本体は、CPU,RAM,通信アダプタ,FDD[Flexible Disk Drive],CDD[Compact Disk Drive],及び、HDD[Hard Disk Drive]を内蔵しており、HDDは、オペレーティングシステムプログラムの他、ウェブクライアントプログラム21を記憶している。
【0021】
ウェブクライアントプログラム21は、ウェブクライアント(いわゆるウェブブラウザ)としての機能をパーソナルコンピュータに付加するためのプログラムであり、より具体的には、ウェブクライアント装置20の操作者によって指定されたURLにより示されるウェブページデータを、それを記憶するウェブサーバ装置10に要求し、要求したウェブページデータをそのウェブサーバ装置10から取得してウェブページを表示装置に表示するためのプログラムである。
【0022】
第1ウェブページ検索装置30及び第2ウェブページ検索装置40は、何れも、検索エンジンの機能が付加された汎用コンピュータであり、CPU,RAM,通信アダプタ,及び、記憶装置を、備えている。
【0023】
第1ウェブページ検索装置30の記憶装置には、オペレーティングシステムプログラムの他、ウェブページデータ31,ウェブサーバプログラム32,検索用データベース33,ロボットプログラム34,及び、検索プログラム35を、記憶している。
【0024】
ウェブページデータ31は、ウェブサーバ装置10のウェブページデータ11と同様のソースデータであり、何れにも、一意なURLが割り当てられている。各ウェブページデータ31は、ホームページをトップページとして、そのホームページから下位層のウェブページへ推移して表示(ナビゲート)されるように、ツリー型のリンク構造にて関連付けられている。また、少なくとも、ホームページを表示するためのウェブページデータには、キーワードを入力するためのテキストボックスと、そのキーワードを検索条件とした検索の実行を指示するための検索実行ボタンとを表示するための機能が、組み込まれている。これにより、ウェブページデータ31は、検索サイトを構成している。
【0025】
ウェブサーバプログラム32は、ウェブサーバ装置10のウェブサーバプログラム12と同じ機能を発揮するプログラムである。
【0026】
検索用データベース33は、各ウェブサーバ装置10のウェブページデータ11のタイトルとURLとコンテンツから抽出される検索用語とを対応付けたレコードが蓄積されたデータベースである。ロボットプログラム34は、ネットワークNに接続されているウェブサーバ装置10のウェブページデータ11を取得し、取得したウェブページデータ11から周知の規則に従って検索用語を抽出し、上記の検索用データベース33内のレコードを追加又は更新するためのプログラムである。なお、このロボットプログラム34は第1ウェブページ検索装置30のCPUによって定期的に実行される。
【0027】
検索プログラム35は、上記の検索用データベース33を検索するためのプログラムである。その検索条件には、前述したホームページの検索実行ボタンがクリックされた時にテキストボックスに入力されていたキーワードが、使用される。この検索プログラム35に従って検索を行ったCPUは、検索用語にキーワードを含むレコードを検出したときには、検出レコードに含まれるURLが組み込まれたリンクボタンを一覧に示す検索結果一覧ページ(図2参照)を表示するためのウェブページデータを、生成する。
【0028】
第2ウェブページ検索装置40の記憶装置には、第1ウェブページ検索装置30と同様に、オペレーティングシステムプログラム,ウェブページデータ41,ウェブサーバプログラム42,検索用データベース43,ロボットプログラム44,及び、検索プログラム45を、記憶している。なお、ウェブページデータ41は、第1ウェブページ検索装置30とは別の検索サイトを構成している。そして、この記憶装置は、さらに、誘導プログラム46及び検索支援機能追加プログラム47を記憶している。
【0029】
誘導プログラム46は、第1ウェブページ検索装置30による検索結果一覧ページ(図2参照)を通じてアクセスしてきたウェブクライアント装置20が後述の条件を満たしている場合に検索支援機能追加プログラム47による機能を提供するURLへ誘導するためのプログラムである。また、検索支援機能追加プログラム47は、アクセスしてきたウェブクライアント装置20に送信されるウェブページデータに対し、検索支援機能を発揮する情報を付加するためのプログラムである。これらプログラム46,47に従って第2ウェブページ検索装置40のCPUが実行する処理の内容については、後述する。
【0030】
以上のように構成される第1実施形態のコンピュータネットワークシステムにおいて実行される処理とその作用とについて、説明する。
【0031】
まず、ウェブクライアント装置20のユーザがウェブクライアントプログラム21を起動して、第1ウェブページ検索装置30のホームページ用のウェブページデータ31のURLを指定する。すると、ウェブクライアント装置20が、ウェブクライアントプログラム21に従って、第1ウェブページ検索装置30にHTTPリクエストを送信する。このHTTPリクエストを受けて、第1ウェブページ検索装置30が、ウェブサーバプログラム32に従って、ホームページ用のウェブページデータ31を含むHTTPレスポンスをウェブクライアント装置20に送信する。
【0032】
ウェブクライアント装置20は、ホームページ用のウェブページデータ31を含むHTTPレスポンスを受信すると、ウェブクライアントプログラム21に従って、このウェブページデータ31に基づいてホームページを表示装置に表示する。このホームページには、前述したように、テキストボックスと検索実行ボタンが含まれており、ユーザが、所望の情報が記載されたウェブページを抽出するのに必要だと考えるキーワードを、テキストボックスに入力し、検索実行ボタンをクリックすると、ウェブクライアント装置20は、ウェブクライアントプログラム21に従って、それらキーワードを含むHTTPリクエストを第1ウェブページ検索装置30へ送信する。
【0033】
第1ウェブページ検索装置30は、それらキーワードを含むHTTPリクエストを受信すると、検索プログラム35に従って、検索用データベース33の中から、それらキーワードを検索用語に含むレコードを検索し、検出されたレコードのURLを埋め込んだリンクボタンを一覧に示す検索結果一覧ページを表示するためのウェブページデータを、生成する。そして、第1ウェブページ検索装置30は、ウェブサーバプログラム32に従って、生成したウェブページデータを含むHTTPレスポンスをウェブクライアント装置20へ送信する。
【0034】
ウェブクライアント装置20は、生成されたウェブページデータを含むHTTPレスポンスを受信すると、このウェブページデータに基づいて検索結果一覧ページを表示装置に表示する。図2は、検索結果一覧ページ51の一例を示す図である。なお、図2は、「ミケ」及び「バスケットシューズ」をキーワードとして検索したときのものである。
【0035】
その後、ウェブクライアント装置20のユーザが、検索結果一覧ページ51に列挙されているリンクボタン51a,51b,…の中から、第2ウェブページ検索装置40のウェブページデータ41の一つのURLへジャンプするリンクボタン51bを選択し、選択したリンクボタン51bをクリックする。すると、ウェブクライアント装置20が、ウェブクライアントプログラム21に従って、そのリンクボタン51bに埋め込まれていたURLを含むHTTPリクエストを第2ウェブページ検索装置40へ送信する。
【0036】
第2ウェブページ検索装置40は、受信手段に相当する図示せぬ通信アダプタやウェブサーバプログラム42を通じて、このHTTPリクエストを受信すると、誘導プログラム46を起動し、誘導処理を開始する。図3は、誘導処理の内容を示すフローチャートである。図3に示されるように、誘導処理は、ステップS101乃至S109からなる。なお、ステップS101,S103,S106,S107,及び、S109を実行する第2ウェブページ検索装置40(のCPU)は、参照元情報取得手段,キーワード取得手段,及び、抽出手段に相当する。
【0037】
ステップS101では、第2ウェブページ検索装置40(のCPU)は、受信したHTTPリクエストのリクエストヘッダフィールドに含まれるリファラー値を読み取る。すなわち、第2ウェブページ検索装置40は、ウェブクライアント装置20がこの時点で表示装置に表示している検索結果一覧ページ(参照元ページ)51のURLを取得する。なお、このURLは、スキーム,ホスト,ポート,パス,パラメータ,及び、クエリーを含んでいる。
【0038】
次のステップS102では、第2ウェブページ検索装置40は、事前に作成されているテーブル(図示略)を参照することによって、ステップS101において取得したURLに含まれるドメインが検索サイトのものであるか否かを、判別する。そして、第2ウェブページ検索装置40は、当該ドメインが検索サイトのものでないと判断した場合(S102;NO)、ステップS108へ処理を進め、当該ドメインが検索サイトのものであると判断した場合(S102;YES)、ステップS103へ処理を進める。
【0039】
ステップS103では、第2ウェブページ検索装置40は、ステップS101において取得したURLにおける「=」以降に付加されているデータを取得し、このデータをデコーディングする。これにより、第2ウェブページ検索装置40は、ウェブクライアント装置20がこの時点で表示装置に表示している検索結果一覧ページ51を取得するために利用したキーワードを、取得することとなる。
【0040】
次のステップS104では、第2ウェブページ検索装置40は、ステップS103において取得したキーワードの中に、当該検索サイト用として事前に登録しておいた単語(例えば、その検索サイトの名称,企業名,或いは、「商品」や「通販」等の検索に不適な単語)と同じキーワードがあれば、それを除外する。
【0041】
次のステップS105では、第2ウェブページ検索装置40は、ステップS104における除外処理がなされた後のキーワードをそれぞれ単語毎に切り分けて、これら各単語を第1パラーメータ群としてRAMに一時的に記憶するとともに、切り分けられた単語のうちの先頭の単語を第2パラメータ群としてRAMに一時的に記憶する。
【0042】
次のステップS106では、第2ウェブページ検索装置40は、ステップS105においてキーワードから切り分けられた各単語に基づいて、検索用データベース43から最適なURLを持つレコードを抽出する。なお、レコードを抽出する方法は種々あるが、その一例として、以下のような方法がある。すなわち、第2ウェブページ検索装置40は、各単語の中から検索条件として採用する単語を先頭側から一つずつ増やしながら繰り返し検索用データベース43を検索する。そして、各検索条件における検出個数のうち所定の個数(例えば4個)を下回る検出回があれば、その回のレコードをRAMに一時的に記憶し、下回る検出回がなければ、検出されたレコード数が最も少ない検出回においてそれらレコードのうちから上位の所定個数(例えば4個)のレコードを特定し、それらレコードをRAMに一時的に記憶する。
【0043】
次のステップS107では、第2ウェブページ検索装置40は、ウェブクライアント装置20から受信したHTTPリクエストのリクエストライン内のURLのドメイン及びパスの組み合わせが、ステップS106において抽出された何れかのレコードのURLのドメイン及びパスの組み合わせに一致するか否かを、判別する。そして、当該HTTPリクエストのリクエストライン内のURLのドメイン及びパスの組み合わせが何れかのレコードのURL及びパスの組み合わせに一致していると判断した場合(S107;YES)、第2ウェブページ検索装置40は、ステップS108へ処理を進める。
【0044】
ステップS108では、第2ウェブページ検索装置40は、ウェブクライアント装置20から受信したHTTPリクエストのステータスライン内のURLにて示されるウェブページデータ41をメッセージボディ(エンティティボディ)に含むHTTPレスポンスを生成し、このHTTPレスポンスをウェブサーバプログラム42に従ってウェブクライアント装置20へ送信する。送信後、第2ウェブページ検索装置40は、誘導処理を終了する。
【0045】
一方、ステップS107において、当該HTTPリクエストのリクエストライン内のURLのドメイン及びパスの組み合わせが何れのレコードのURLのドメイン及びパスの組み合わせにも一致していないと判断した場合(S107;NO)、第2ウェブページ検索装置40は、ステップS109へ処理を進める。
【0046】
ステップS109では、第2ウェブページ検索装置40は、ウェブクライアント装置20から受信したHTTPリクエストのリクエストラインからURLを読み取り、このURLに対し、検索支援機能追加プログラム47を指定する情報と、参照元ページの検索サイトの名称と、ステップS105においてRAMに記憶した第1パラメータ群及び第2パラメータ群とを、付加する。続いて、第2ウェブページ検索装置40は、前述した情報が付加されたURLを、ウェブクライアント装置20へ送信するHTTPレスポンスのレスポンスヘッダフィールドに、ロケーション値として組み込むとともに、ステータスライン内に「301」をステータスコードとして組み込み、このHTTPレスポンスをウェブサーバプログラム42に従って、ウェブクライアント装置20へ送信する。送信後、第2ウェブページ検索装置40は、誘導処理を終了する。
【0047】
この誘導処理により、ウェブクライアント装置20は、検索結果一覧ページ51から第2ウェブページ検索装置40のウェブページへジャンプする際に、その検索結果一覧ページ51を表示させるのに使用したキーワードが第2ウェブページ検索装置40に設定されている条件に合致している場合(S107;YES)には、HTTPリクエストを通じて要求したウェブページデータ41を取得し、条件に合致していない場合(S107;NO)には、HTTPレスポンスのステータスコード「301」及びロケーション値にて指定されることにより、検索支援機能追加プログラム47による機能が動作するURLへリダイレクトすることとなる。
【0048】
ウェブクライアント装置20は、リダイレクトをする場合、HTTPレスポンスにロケーション値として含まれていたURLをHTTPリクエストのリクエストラインに含め、このHTTPリクエストを第2ウェブページ検索装置40へ送信する。
【0049】
第2ウェブページ検索装置40は、このHTTPリクエストを受信すると、そのリクエストライン内のURLにおける検索支援機能追加プログラム47を指定する情報に基づいて、検索支援機能追加プログラム47を起動し、検索支援機能追加処理を開始する。図4は、検索支援機能追加処理の内容を示すフローチャートである。図4に示されるように、検索支援機能追加処理は、ステップS201乃至S203からなる。なお、ステップS201乃至S203を実行する第2ウェブページ検索装置40(のCPU)は、レスポンス生成手段,情報組込手段,及び、送信手段に相当する。
【0050】
ステップS201では、第2ウェブページ検索装置40(のCPU)は、ウェブクライアント装置20から受信したHTTPリクエストのリクエストライン内のURLから、検索支援機能追加プログラム47を指定する情報,検索サイト名,並びに、第1パラメータ群及び第2パラメータ群を除外して、残りのURLが示すウェブページデータ41を取得する。
【0051】
次のステップS202では、第2ウェブページ検索装置40は、ステップS201において取得したウェブページデータ41にスクリプトを組み込む。このスクリプトは、当該ウェブページデータ41に基づいてウェブページが表示された場合に、そのウェブページにメニュー画面をオーバーレイ表示するためのものである。図5は、そのメニュー画面52の一例を示す図である。図5に示されるように、メニュー画面52には、当該URLに付加されていた検索サイト名52aが、示されるとともに、当該URLに付加されていた第1パラメータ群を検索条件として検索プログラム45を実行させて結果一覧ページを表示させるためのリンクボタン52b,当該URLに付加されていた第2パラメータ群を検索条件として検索プログラム45を実行させて検索結果一覧ページを表示させるためのリンクボタン52cが、示されている。なお、このメニュー画面52は、ウェブページがスクロールされたとしても一定位置に表示される機能を有したものであってもよい。このようなメニュー画面52を表示するためのスクリプトとして、例えば、JAVAScript言語の「moveMenu」関数がある(JAVAは、米国サンマイクロシステムズ社商標)。
【0052】
次のステップS203では、第2ウェブページ検索装置40は、ステップS202においてスクリプトを組み込んだウェブページデータ41をメッセージボディに含むHTTPレスポンスを生成し、このHTTPレスポンスをウェブサーバプログラム42に従ってウェブクライアント装置20へ送信する。送信後、第2ウェブページ検索装置40は、検索支援機能追加処理を終了する。
【0053】
この検索支援機能追加処理によってHTTPレスポンスを受信したウェブクライアント装置20は、ウェブクライアントプログラム21に従って、HTTPレスポンスのメッセージボディに含まれるウェブページデータ41に基づくウェブページを表示装置に表示する。このとき、ウェブクライアント装置20は、ウェブページデータ41に組み込まれているスクリプトに基づいて、メニュー画面52をウェブページにオーバーレイ表示する。図6は、メニュー画面52がウェブページ53上にオーバーレイ表示された状態を示す図である。なお、図6では、ウェブページ53は、第2ウェブページ検索装置40による検索の結果が一覧にて示されているが、これは、図2に示される検索結果一覧ページ51におけるこのウェブページ53にジャンプするためのリンクボタンが、検索実行の指示を示す情報とその検索の条件であるキーワードとが予め埋め込まれたものであることから、生成されたものであり、誘導処理及び検索支援機能追加処理によって検索結果一覧として表示されたものではない。
【0054】
ウェブクライアント装置20のユーザは、メニュー画面52がオーバーレイ表示されたウェブページ53を見て、そのウェブページ53に自分が所望した情報が記述されていなかった場合、メニュー画面52のリンクボタン52b,52cの何れかをクリックする。
【0055】
すると、ウェブクライアント装置20は、ウェブクライアントプログラム21に従って、クリックされたリンクボタンに埋め込まれているURLをリクエストラインに含むHTTPリクエストを、第2ウェブページ検索装置40へ送信する。
【0056】
第2ウェブページ検索装置40は、HTTPリクエストを受信すると、検索プログラム45を起動し、この検索プログラム45に対し、このURLに含まれている第1パラメータ群又は第2パラメータ群を検索条件とした検索用データベース43の検索を実行させる。そして、第2ウェブページ検索装置40は、検索結果をリンクボタンとして示す検索結果一覧ページを表示するためのウェブページデータを生成し、ウェブサーバプログラム42に従って、このウェブページデータをメッセージボディに含むHTTPレスポンスを、ウェブクライアント装置20へ送信する。
【0057】
ウェブクライアント装置20は、このHTTPレスポンスを受信すると、ウェブクライアントプログラム21に従って、HTTPレスポンスのメッセージボディに含まれるウェブページデータに基づいて、検索結果一覧ページを表示装置に表示する。図7は、この検索結果一覧ページ54の一例を示す図である。なお、図7は、メニュー画面52の二つのリンクボタン52b,52cのうち、第1パラメータ群が付加されたURLが埋め込まれたリンクボタン52bをクリックしたときに表示される検索結果一覧ページである。
【0058】
以上に説明したように、第1実施形態のコンピュータネットワークシステムによれば、第2ウェブページ検索装置40がHTTPリクエストを受信した際に参照元ページが検索結果一覧ページであったときには、その参照元ページのURLからキーワードが取得され、そのキーワードを検索条件とした検索とその検索結果の一覧表示とを実行させるためのリンクボタン52b,52cを指示手段として含むメニュー画面52をウェブページとともに表示させるための情報が、HTTPレスポンスに組み込まれて要求元へ送信される。これにより、HTTPリクエストを送信してきた要求元のウェブクライアント装置20は、そのHTTPレスポンスに組み込まれた情報に基づいて、ウェブページを表示するとともにメニュー画面52を表示することとなる。このため、要求元のウェブクライアント装置20のユーザは、検索サイトの検索結果を経由して表示されたこのウェブページ53に、所望の情報が含まれていなかったときには、そのメニュー画面52のリンクボタン52b,52cによってこの検索サイトにおける同じキーワードを使った検索結果を表示させることができる。
【0059】
つまり、検索サイト(第1ウェブページ検索装置30)において用いられている検索用データベース33に蓄積される情報の一部が古いものであることによって、その検索サイトの検索結果からジャンプした先のウェブページ53に所望の情報がなかったとしても、リンクボタン52b,52cによって手軽に、そのジャンプ先のサイト(第2ウェブページ検索装置40)における検索結果に基づいて表示されるウェブページから、所望の情報を取得することができるため、ユーザが混乱することがなくなる。
【変形例】
【0060】
前述した第1実施形態では、メニュー画面52は、ウェブページ53にオーバーレイ表示されるものであったが、それに限定されるものではない。第1実施形態の変形例としては、メニュー画面52は、ウェブページ53が示されるウインドウとは異なるウインドウに表示される。
【0061】
具体的には、第2ウェブページ検索装置40は、図4の検索支援機能追加処理におけるステップS202において、ウェブページデータに対し、検索サイト名52a及びリンクボタン52b,52cが示されるメニュー画面52がウェブページ53とは別のウインドウに表示させるためのスクリプトを、組み込む。このような別ウインドウにメニュー画面52を表示するためのスクリプトとしては、例えば、JAVAScript言語のMenu_open関数がある。
【0062】
この第1実施形態の変形例によっても、ユーザは、検索サイト(第1ウェブページ検索装置40)において用いられている検索用データベース33に蓄積される情報の一部が古いものであることによって、その検索サイトの検索結果からジャンプした先のウェブページ53に所望の情報がなかった場合でも、ウェブページ53とは別ウインドウ内のリンクボタン52b,52cによって手軽に、そのジャンプ先のサイト(第2ウェブページ検索装置40)における検索結果に基づいて表示されるウェブページから、所望の情報を取得することができるので、混乱しなくて済む。
【実施形態2】
【0063】
図8は、本発明の第2実施形態であるコンピュータネットワークシステムの概略図である。第2実施形態のコンピュータネットワークシステムは、第1実施形態のコンピュータネットワークシステムと殆ど同じ構成を有している。但し、その相違点は、誘導プログラム46の一部の内容が異なる点,検索支援機能追加プログラム47の代わりにページデータ送信プログラム48が第2ウェブページ検索装置40にインストールされている点,及び、メニュー表示プログラム22が各ウェブクライアント装置20にインストールされている点にある。
【0064】
まず、第2実施形態の誘導処理の内容は、第1実施形態のステップS101〜S109と殆ど同じである。異なる点としては、図3のステップS108において、第2ウェブページ検索装置40がURLに組み込む情報が、検索支援機能追加プログラム47を指定する情報ではなく、ページデータ送信プログラム48を指定する情報となっている。なお、このステップS108を実行する第2ウェブページ検索装置40(のCPU)は、情報組込手段に相当する。
【0065】
次に、ページデータ送信プログラム48に従って第2ウェブページ検索装置40が実行するページデータ送信処理の内容について説明する。図9は、ページデータ送信処理の内容を示すフローチャートである。図9に示されるように、ページデータ送信処理は、ステップS301及びS302からなる。なお、ステップS301及びS302を実行する第2ウェブページ検索装置40(のCPU)は、レスポンス生成手段,及び、送信手段に相当する。
【0066】
ステップS301では、第2ウェブページ検索装置40(のCPU)は、ウェブクライアント装置20から受信したHTTPリクエストのリクエストライン内のURLから、ページデータ送信プログラム48を指定する情報,検索サイト名,並びに、第1パラメータ群及び第2パラメータ群を除外して、残りのURLが示すウェブページデータ41を取得する。
【0067】
次のステップS302では、第2ウェブページ検索装置40は、ステップS301において取得したウェブページデータ41をメッセージボディに含むHTTPレスポンスを生成し、このHTTPレスポンスをウェブサーバプログラム42に従ってウェブクライアント装置20へ送信する。送信後、第2ウェブページ検索装置40は、ページデータ送信処理を終了する。
【0068】
このページデータ送信処理によってHTTPレスポンスを受信したウェブクライアント装置20は、ウェブクライアントプログラム21に従って、HTTPレスポンスのメッセージボディに含まれるウェブページデータに基づくウェブページを表示装置に表示する。
【0069】
このウェブクライアント装置20は、ウェブクライアントプログラム21による機能にツール機能及びツールバーを付加するものとして事前に第2ウェブページ検索装置40からダウンロードされているツールプログラムに従って、URLを監視しており、URLが変更されたことを感知すると、このツールプログラムのアドインプログラムであるメニュー表示プログラム22を起動して、メニュー表示処理を開始する。図10は、メニュー表示処理の内容を示すフローチャートである。図10に示されるように、メニュー表示処理は、ステップS401乃至S403からなる。
【0070】
ステップS401では、ウェブクライアント装置20(のCPU)は、この時点で表示装置に表示しているウェブページのURLと、その直前に表示装置に表示したウェブページのURLとの相違する部分を、RAMに一時的に記憶する。
【0071】
次のステップS402では、ウェブクライアント装置20は、ステップS401においてRAMに記憶した相違部分が、ページデータ送信プログラム48を指定する情報と、検索サイト名と、第1及び第2パラメータ群とからなる情報であるか否かを、判別する。そして、ウェブクライアント装置20は、相違部分が、ページデータ送信プログラム48を指定する情報と、検索サイト名と、第1及び第2パラメータ群とからなる情報でないと判断した場合(S402;NO)、メニュー表示処理を終了し、相違部分が、ページデータ送信プログラム48を指定する情報と、検索サイト名と、第1及び第2パラメータ群とからなる情報であると判断した場合(S402;YES)、ステップS403へ処理を進める。
【0072】
ステップS403では、ウェブクライアント装置20は、検索サイト名と第1及び第2パラメータ群とに基づいて、メニュー画面52の画面データを生成し、この時点で表示装置に表示されているウェブページとは別のウインドウにメニュー画面52を表示する。表示後、メニュー表示処理を終了する。
【0073】
以上に説明したように、第2実施形態のコンピュータネットワークシステムによれば、第2ウェブページ検索装置40がHTTPリクエストを受信した際に参照元ページが検索結果一覧ページであったときには、その参照元ページのURLからキーワードが取得され、そのキーワードを検索条件とした検索とその検索結果の一覧表示とを実行させるためのリンクボタン52b,52cを指示手段として含むメニュー画面52をウェブページとともに表示させるための情報が、HTTPレスポンスに組み込まれて要求元へ送信される。これにより、HTTPリクエストを送信してきた要求元のウェブクライアント装置20は、ウェブクライアントプログラム21によりウインドウ内に示されるウェブクライアント画面(図示略)に第2ウェブページ検索装置40の検索サイト向けのツールバーを組み込むためのツールプログラムを、第2ウェブページ検索装置40からダウンロードしてあれば、そのHTTPレスポンスに組み込まれた情報に基づいて、ウェブページを表示するとともにメニュー画面52を表示することとなる。このため、要求元のウェブクライアント装置20のユーザは、検索サイトの検索結果を経由して表示されたこのウェブページ53に、所望の情報が含まれていなかったときには、そのメニュー画面52のリンクボタン52b,52cによってこの検索サイトにおける同じキーワードを使った検索結果を表示させることができる。
【0074】
つまり、検索サイト(第1ウェブページ検索装置30)において用いられている検索用データベース33に蓄積される情報の一部が古いものであることによって、その検索サイトの検索結果からジャンプした先のウェブページ53に所望の情報がなかったとしても、リンクボタン52b,52cによって手軽に、そのジャンプ先のサイト(第2ウェブページ検索装置40)における検索結果に基づいて、ユーザが所望する情報を内容に含むウェブページが表示されるようになるため、ユーザが混乱することがなくなる。
【0075】
なお、前述した第1実施形態及び第2実施形態の説明において、検索サイト(第1ウェブページ検索装置30)の検索結果からジャンプした先のサイトの例として、別の検索サイト(第2ウェブページ検索装置40)を挙げたが、これに限定されるものではない。検索サイトの検索結果からジャンプした先のサイトが、例えば、電化製品や書籍や生成食料品などの商品の通信販売を行ういわゆる通信販売サイト、或いは、書籍の廃刊や音楽CDの廃盤や自動車のモデルチェンジ等の情報の提供を行ういわゆる情報提供サイトであっても良い。
【0076】
つまり、通信販売サイトや情報提供サイトのようなサイトであっても、それらサイトが、ウェブページデータとURLとを対応付けたレコードを蓄積した検索用データベース43と、その検索用データベース43を用いる検索プログラム45(つまり検索エンジン)とを備えていれば(ロボットプログラム44はなくても構わない)、本発明に係る誘導プログラム46,及び、検索支援機能追加プログラム47又はページデータ送信プログラム48による作用及び効果(すなわち、ユーザが所望する自サイト又は他サイトのウェブページや、そのようなウェブページへアクセスするためのリンクボタンが一覧表示されたウェブページ(検索結果一覧ページ54)を表示するためのメニュー画面52を表示するという作用及び効果)を、発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の第1実施形態であるコンピュータネットワークシステムの概略図
【図2】検索結果一覧ページの一例を示す図
【図3】誘導処理の内容を示すフローチャート
【図4】検索支援機能追加処理の内容を示すフローチャート
【図5】メニュー画面の一例を示す図
【図6】メニュー画面がウェブページ上にオーバーレイ表示された状態を示す図
【図7】検索結果一覧ページの一例を示す図
【図8】本発明の第2実施形態であるコンピュータネットワークシステムの概略図
【図9】ページデータ送信処理の内容を示すフローチャート
【図10】メニュー表示処理の内容を示すフローチャート
【符号の説明】
【0078】
10 ウェブサーバ装置
11 ウェブページデータ
12 ウェブサーバプログラム
20 ウェブクライアント装置
21 クライアントプログラム
22 メニュー表示プログラム
30 第1ウェブページ検索装置
31 ウェブページデータ
32 ウェブサーバプログラム
33 検索用データベース
34 ロボットプログラム
35 検索プログラム
40 第2ウェブページ検索装置
41 ウェブページデータ
42 ウェブサーバプログラム
43 検索用データベース
44 ロボットプログラム
45 検索プログラム
46 誘導プログラム
47 検索支援機能追加プログラム
48 ページデータ送信プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
通信装置を通じてHTTPリクエストを受信する受信手段,
前記受信手段が受信したHTTPリクエストのリクエストライン内のURLにて示されるウェブページデータを含むHTTPレスポンスを生成するレスポンス生成手段,
前記受信手段が受信したHTTPリクエストから参照元ページのURLを取得する参照元情報取得手段,
前記参照元情報取得手段が取得したURLが検索サイトのドメインを含むものである場合に前記URLからキーワードを取得するキーワード取得手段,
ネットワーク上のウェブページデータのURLとそのウェブページデータの内容に関するページ内容情報とを対応付けて記憶する記憶装置の中から、前記キーワード取得手段が取得したキーワードを含むページ内容情報に対応するURLを抽出する抽出手段,
前記抽出手段が抽出したURLのドメイン及びパスが、前記受信手段が受信したHTTPリクエストのリクエストライン内のURLのドメイン及びパスに一致した場合に、前記キーワード取得手段が取得したキーワードによる前記検索用データベースの検索とその検索結果の一覧表示とを実行させるための指示手段を表示するための情報を前記HTTPレスポンスに組み込む情報組込手段,及び、
前記通信手段を通じて前記HTTPレスポンスを前記HTTPリクエストの送信元へ送信する送信手段
として機能させる
ことを特徴とする検索支援プログラム。
【請求項2】
前記情報組込手段が前記HTTPレスポンスに組み込む情報は、前記HTTPレスポンス内のウェブページデータに基づいてウェブページが表示される場合に前記指示手段が示された画面をそのウェブページにオーバーレイ表示する処理を行うスクリプトである
ことを特徴とする請求項1記載の検索支援プログラム。
【請求項3】
前記情報組込手段が前記HTTPレスポンスに組み込む情報は、前記HTTPレスポンス内のウェブページデータに基づいてウェブページが表示される場合にそのウェブページとは別のウインドウに前記指示手段を表示する処理を行うスクリプトである
ことを特徴とする請求項1記載の検索支援プログラム。
【請求項4】
前記情報組込手段は、前記HTTPレスポンスに含まれるウェブページデータ内に前記スクリプトを組み込む
ことを特徴とする請求項2又は3記載の検索支援プログラム。
【請求項5】
前記情報組込手段が前記HTTPレスポンスに組み込む情報は、前記HTTPレスポンス内のウェブページデータに基づいてウェブページが表示される場合にそのウェブページとは別のウインドウに前記指示手段を表示する処理を行うものとして前記HTTPリクエストの要求元のコンピュータにインストールされているプログラムに対する実行指示を示す実行指示情報である
ことを特徴とする請求項1記載の検索支援プログラム。
【請求項6】
前記プログラムは、前記HTTPリクエストのリクエストスラインから取得されるURLに前記実行指示情報が付加されていたときに、ウェブページとは別のウインドウに前記指示手段を表示する処理を行うためのプログラムである
ことを特徴とする請求項5記載の検索支援プログラム。
【請求項7】
前記指示手段には、前記キーワード取得手段が取得したキーワードと、前記参照元情報取得手段が取得したURLの参照元ページを持つ検索サイトの名称とが、示される
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の検索支援プログラム。
【請求項8】
前記キーワード取得手段は、前記URLからキーワードを取得した後、さらに、取得したキーワードの中から、前記コンピュータ上に構築されているウェブサイトの特性上不要な単語と同じキーワードを除外する
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の検索支援プログラム。
【請求項9】
前記単語には、前記ウェブサイトを指定するための固有な情報を持つ単語が、含まれる
ことを特徴とする請求項8記載の検索支援プログラム。
【請求項10】
前記単語には、前記ウェブサイトが検索を行う際に検索条件として不適切な情報を持つ単語が、含まれる
ことを特徴とする請求項8記載の検索支援プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−40179(P2006−40179A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−222444(P2004−222444)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(591117192)ニフティ株式会社 (144)
【出願人】(503258236)コマースリンク株式会社 (1)
【Fターム(参考)】