説明

標的システム

【課題】射撃訓練者対標的物の射撃訓練システムにおいて、射撃訓練者が移動しても、それに追従した撃ち返しが行なえるような標的物とした標的システムを提供する。
【解決手段】人体の形状を模した板状の部位と、これを起立・転倒させる標的台によって形成された標的部と、標的部に配設されたレーザ受光器、標的ビデオカメラ、レーザ送信器および標的ビデオカメラとレーザ送信器の方向切り換えを行なう駆動装置と、により形成された標的装置と、射撃訓練者が標的装置に向けて射撃を模擬するレーザ光線を発射させる銃器に装着されたレーザ送信器、レーザ受光器と、室内に配置される訓練用建造物と、標的装置の標的部のレーザ送信器から発射させるレーザ光線の発射制御および駆動装置の駆動制御を遠隔操作で行なうレーザ送信制御器と、標的ビデオカメラで撮影された敵対相手の画像を遠隔監視するための手段であるカメラ画像モニタと、が備えられたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、射撃訓練のための標的に関し、特に標的と組み合わせたもの、射撃場および命中すると隠れる標的に関する。
【背景技術】
【0002】
図3に従来技術の標的システムの概念図を示す。
標的部10は、人体の形状を模した板状の部位とこの板状の部位を起立、転倒させる標的台によって形成され、更に、板状の部位の中心部付近にはレーザ受光器11およびレーザ送信器12が配設され、訓練の開始前およびレーザ受光器11にレーザ光線13が感知されたときには板状の部位が転倒するようなものである。(図1(A)参照)。また訓練の開始後の所定の時間の経過後、レーザ受光器11にレーザ光線13が感知されないのであれば、板状の部位が起立したままの状態であり、標的は撃ち返しとしてレーザ送信器12からレーザ光線13を発射する。
一方、実際の射撃訓練者である射撃訓練者2は、レーザ送信器22が装着された銃器を携帯し、および胸部付近にレーザ受光器21が装着している。射撃訓練場において、銃器を標的部10に向けトリガすることによってレーザ送信器22から弾丸を模したレーザ光線23が発射される。標的部10の撃ち返しによって発射されたレーザ光線13をレーザ受光器21が感知すれば、図示してはいないが、発光または発音により射撃訓練者に命中を知らせる現示装置が動作し、更に、以降の銃器のトリガを無効にさせることもある。
発射する。
ここで、標的部10に配設されたレーザ送信器12の取り付け方向が固定であるので、標的部10の撃ち返しによって発射されたレーザ光線13の方向も固定であり、通常は正対する一定方向である。従って、発射されたレーザ光線13が正対する射撃訓練者2に対しては、システムとしての機能が果たせるが、射撃訓練者2を移動させて訓練するようなテロ対策訓練には十分な成果が期待できない。(図1(B)参照)。
【0003】
射撃訓練者が移動しても行える開示された公知の技術として、位置情報を得るGPS装置、方向を検知する方向センサおよび無線送受信機が訓練者に装備され、GPS・無線制御センタが配置されて、訓練者対訓練者の射撃訓練システムがあった。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−85033号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上説明したように従来技術の射撃訓練システムでは、標的側からの撃ち返しの模擬弾(レーザ光線)の弾道が固定であるもの、人対人の訓練であるものなどであり、射撃訓練者対標的物の射撃訓練システムにおいては、テロ対策訓練に十分な成果が期待できない問題があった。
【0006】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、射撃訓練者対標的物の射撃訓練システムにおいて、射撃訓練者が移動しても、それに追従した撃ち返しが行なえるような標的物とした標的システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、本発明の標的システムは、人体の形状を模した板状の部位と該板状の部位の起立と転倒をさせる標的台によって形成された標的部と、前記板状の部
位の中心部付近に配設された第1のレーザ受光器と、敵対相手を撮影するためのカメラ監視範囲を有する標的ビデオカメラと、前記敵対相手に対して撃ち返し射撃を模擬するレーザ光線を発射させる第1のレーザ送信器と、前記標的ビデオカメラの方向切り換えと前記第1のレーザ送信器の方向切り換えとを行なう駆動装置と、により形成された少なくとも1つの標的装置と、
射撃訓練者が前記標的装置に向けて射撃を模擬するレーザ光線を発射させる銃器に装着された第2のレーザ送信器と、
前記射撃訓練者の前面体位に装着された第2のレーザ受光器と、
前記少なくとも1つの標的装置が室内に配置される訓練用建造物と、
前記標的装置の第1のレーザ送信器から発射させるレーザ光線の発射制御および前記駆動装置の駆動制御を遠隔操作で行なうレーザ送信制御器と、
前記標的ビデオカメラで撮影された前記敵対相手の画像を遠隔監視するための手段であるカメラ画像モニタと、が備えられたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明を実施すれば、次のような顕著な効果が得られる。
・ 訓練者に向け確実な方向にレーザ光線を発射することが出来る。
・ 敵対する標的からのレーザ光線が正確であるので、極めてリアル感のある実戦に近い射撃訓練が可能である。
・ 複数の出入り口を想定したシステムであるので、極めて実場面に即している。
・ 訓練者がレーザ光線を受光されたときに、訓練者に発光または発音により刺激を与えるような手段を用いることができるので極めて緊迫感のある射撃訓練が可能である。
・ 射撃訓練者対標的物の訓練システムであるので訓練の省人化を図ったシステム構築が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1に本発明の標的システムである第1の実施例の全体構成図を示し、以下に構成の説明を行なう。
1は、人体の形状を模した板状の部位とこの板状の部位を起立、転倒させる標的台によって形成された標的部10、板状の部位の中心部付近に配設されたレーザ受光器11、侵入してくる相手を撮影する手段としてのカメラ監視範囲15を有する標的ビデオカメラ14、侵入してくる相手に対して撃ち返し射撃を模擬するレーザ光線13aを発射させるレーザ送信器12aおよび標的ビデオカメラ14の方向切り換え(a)とレーザ送信器12aの方向切り換え(a)とを行なう駆動装置16が備えられた標的装置である。レーザ送信器12aと標的ビデオカメラ14と駆動装置16とによる組み合わせ装置は少なくとも1式を備えればよい。
2は、敵対する標的装置1に向けて射撃を模擬するレーザ光線23を発射させるレーザ送信器22が装着された銃器および前面体位である胸元等に装着されたレーザ受光器21を備えた少なくとも一人の射撃訓練者である。
3は、テロ容疑者などが立てこもる建物を模擬して壁面、窓30、出入り口のドア31および出入り口の上部壁に取り付けられた侵入センサ32が配置され、少なくとも1つの標的装置1が室内に配置された訓練用建造物である。
4は、標的装置1からレーザ光線13aを発射させるレーザ送信器12aの発射制御を遠隔操作で行えるレーザ送信制御器41、標的ビデオカメラ14で撮影された敵対相手の侵入位置方向の画像を遠隔監視するための手段であるカメラ画像モニタ42、カメラ画像モニタ42を目視しながら駆動装置の駆動制御を行なうレーザ送信制御器41を操作する標的制御員43およびレーザ送信制御器41と駆動装置16との間の信号伝送を行う信号伝送ケーブル44が配置されたコントロールルームである。
本発明の第1の実施例の標的システムは以上説明した、標的装置1、射撃訓練者2に装備された各装置、訓練用建造物3およびコントロールルーム4によって構成されている。
【0010】
本発明の第1の実施例の全体構成図である図1によってシステム動作が行われる状態の標的システムを説明する。
訓練開始前の場面設定は、起立した状態の標的部10であり、カメラ監視範囲15が窓30方向を撮影している標的ビデオカメラ14であり、閉じているドア31であり、窓30方向の撮影画像が映し出されているカメラ画像モニタ42であり、カメラ画像モニタ42を監視し、レーザ送信制御器41及び駆動装置16への指令スタンバイ状態の標的制御員43であり、訓練用建造物3から離れたところに配置された射撃訓練者2である。
訓練開始後の場面は、レーザ送信器22が装着された銃器をかまえつつ、ドア31に近づき、ドア31を開き、室内に踏み込んだ瞬間に、敵対する標的装置1に向けて射撃を模擬するレーザ光線23を発射させるため銃器のトリガを引く射撃訓練者2であり、カメラ画像モニタ42を監視し、監視方向を出入り口付近に変更の制御指令をレーザ送信制御器41に与え、標的ビデオカメラ14の撮影方向をカメラ監視範囲15にするように方向制御(a)すると同時にレーザ送信制御器41にレーザ発射の指令を与える標的制御員43であり、標的ビデオカメラ14の撮影方向がカメラ監視範囲15となり、レーザ送信器12からレーザ光線13が侵入者である射撃訓練者2に対して撃ち返しとして発射する標的装置1である。
更に、訓練中盤の場面は、銃器に装着されたレーザ送信器22からレーザ光線23を繰り返し発射させつつ、室内に入って行く射撃訓練者2であり、一方、カメラ画像モニタ42を監視し続け、レーザ送信制御器41にレーザ発射の指令を与え続ける標的制御員43であり、レーザ送信器12からレーザ光線13が侵入者である射撃訓練者2に対して撃ち返しとして発射し続ける標的装置1である。
更に、訓練後半の場面は、敵対する標的装置1から発射されたレーザ光線13が自身に装着したレーザ受光器21にヒットし、感知されたときに、図示してはいないが、発光または発音により射撃訓練者に命中を知らせる現示装置が動作され、更に、自身のレーザ送信機22は銃器をトリガしてもレーザ光線の発射が停止にされる射撃訓練者2であり、一方、敵対する射撃訓練者2から発射されたレーザ光線23がレーザ受光器11にヒットし、感知されたときに、標的部11が転倒し、レーザ送信機12はレーザ光線の発射が停止し、標的ビデオカメラ14の撮影が停止にされる標的装置1であり、また、カメラ画像モニタ42による監視が停止し、レーザ送信制御器41にレーザ発射の指令を与えることが停止されるコントロールルーム4である。
標的装置1とコントロールルーム4との間を伝送させる信号、すなわち、標的ビデオカメラ14が撮影した画像をカメラ画像モニタ42へ送るビデオ信号、レーザ送信制御器41に与えられたレーザ光線発射指令をレーザ送信器12へ送るレーザ光線発射信号、レーザ送信制御器41に与えられた駆動装置方向変更指令を駆動装置16へ送る駆動信号およびレーザ送信制御器41に与えられた標的起立指令を標的部10へ送る標的起立信号の授受を行う手段は信号伝送ケーブル44である。
また、標的ビデオカメラ14の方向を変えるために駆動装置16にプリセット機能を持たせることにより、例えば、ドア31内側上部またはドア31を有する出入り口の上部などに取り付けた侵入センサ32が人(射撃訓練者2)の侵入を感知したときに、ドア31の方向へ標的ビデオカメラ14とレーザ送信器12aをプリセットされた方向に自動的に向けることにより、人(射撃訓練者2)が侵入してきたタイミングで人(射撃訓練者2)に向けてレーザ光線13を発射することも出来るようにしてよい。
【0011】
図2に本発明の標的システムの第2の実施例の全体構成図を示し、以下にその構成について説明する。
1aは、人体の形状を模した板状の部位とこの板状の部位を起立、転倒させる標的台によって形成された複数の標的部10a、10b、・・・10n、複数の標的部10a、10b、・・・10nの内から遠隔制御によって一つの標的部が選択され、その標的部を撮影する手段としてのカメラ監視範囲15を有する標的ビデオカメラ14、射撃訓練者2a
、2b、・・・2nの内から指定された射撃訓練者である相手に対して撃ち返し射撃を模擬するレーザ光線13aを発射させるレーザ送信器12aおよび標的ビデオカメラ14の方向切り換えとレーザ送信器12aの方向切り換えとを独立に行なえる駆動装置16が備えられた標的装置である。レーザ送信器12aと標的ビデオカメラ14と駆動装置16とによる組み合わせ装置は少なくとも1式あればよい。
標的部10a、10b、・・・10nは、標的ビデオカメラ14、レーザ送信器12aおよび駆動装置16とは離れた位置に設置されてもよい。
2a、2b、・・・2nは、敵対する標的部10a、10b、・・・10nのそれぞれに正対して実弾射撃50が行なえる銃器を所持し、それぞれの胸元にはレーザ受光器21a,21b、・・・21nが装着された複数の射撃訓練者である。
4aは、標的装置1aからレーザ光線13aを発射させるレーザ送信器12aの発射制御を遠隔操作で行えるレーザ送信制御器41a、標的ビデオカメラ14で撮影された一例として標的部10aの画像を遠隔監視するための手段であるカメラ画像モニタ42a、カメラ画像モニタ42aを目視しながらレーザ送信制御器41aを操作する標的制御員43aおよびレーザ送信制御器41aと駆動装置16との間の信号伝送を行う信号伝送ケーブル44aが配置されたコントロールルームである。
5は、複数の標的部10a、10b、・・・10n、レーザ送信器12aと標的ビデオカメラ14と駆動装置16とによる組み合わせた少なくとも1式の装置、射撃訓練者2a、2b、・・・2nおよびコントロールルーム4aが配置された射撃訓練場である。
本発明の第2の実施例である標的システムは以上説明した、標的装置1a、射撃訓練者2a、2b、・・・2nのそれぞれに装備された各装置、射撃訓練場5およびコントロールルーム4aによって構成されている。
【0012】
本発明の第2の実施例の全体構成図である図2によってシステム動作が行われる状態の標的システムを説明する。
訓練開始前の場面設定は、起立した状態の標的部10a、10b、・・・10nであり、それぞれの位置の配置についた射撃訓練者2a、2b、・・・2nであり、カメラ監視範囲15が最初の訓練標的である標的部10a方向を撮影している標的ビデオカメラ14であり、標的部10a方向の撮影画像が映し出されているカメラ画像モニタ42aであり、カメラ画像モニタ42aを監視し、レーザ送信制御器41a及び駆動装置16への指令スタンバイ状態の標的制御員43aである。
訓練開始後の場面は、実弾が装填された銃器をかまえ、敵対する標的部10aに向けて射撃を発射させるため銃器のトリガを引く射撃訓練者2であり、カメラ画像モニタ42aを監視しつつ、監視方向を第一の射撃訓練者2aに対する標的部10a又はその周辺範囲にするように制御指令をレーザ送信制御器41aに与え、標的ビデオカメラ14の撮影方向をカメラ監視範囲15にするように方向制御する指令を与える標的制御員43aである。
次に、訓練中盤の場面は、銃器に装填された実弾を1発または複数発繰り返し発射させる射撃訓練者2aであり、カメラ画像モニタ42aを標的部10a又はその周辺範囲の監視を続け、標的部10aに弾着であるかの着弾確度把握を行なう標的制御員43である。
更に、訓練後半の場面は、標的弾着であれば転倒させられる標的部10aであり、標的部10aの転倒が認識されれば、実弾射撃を停止する射撃訓練者2aであり、又は、所定の実弾射撃回数においても標的着弾せず起立状態の標的部10aであり、カメラ画像モニタ42aを標的部10a範囲の監視を続け、標的着弾なしを確認し、撃ち返しレーザ発射指令をレーザ送信制御器41aに与え、レーザ送信器12aからレーザ光線13aを射撃訓練者2aに向けて発射させるようにする標的制御員43であり、レーザ送信器12aからレーザ光線13aが装着されたレーザ受光器21aに感知して、図示してはいないが、発光または発音により射撃訓練者に命中を知らせる現示装置が動作され、更に、射撃訓練者自身の銃器をトリガしてもトリガ不能とし、射撃続行不能に陥っていることを認識する射撃訓練者2aである。
撃ち返しレーザ発射指令をレーザ送信制御器41aに与えるのは、標的制御員43の操作によらず、レーザ送信制御器41aにプリセットされた所定のタイミングであたえるのでもよい。
レーザ送信器12a、標的ビデオカメラ14および駆動装置16とコントロールルーム4aとの間を伝送させる信号、すなわち、標的ビデオカメラ14が撮影した画像をカメラ画像モニタ42aへ送るビデオ信号、レーザ送信制御器41aに与えられたレーザ光線発射指令をレーザ送信器12aへ送るレーザ光線発射信号およびレーザ送信制御器41に与えられた駆動装置方向変更指令を駆動装置16へ送る駆動信号の授受を行う手段は信号伝送ケーブル44である。
以下同様にして、次は射撃訓練者2b対標的部10bの訓練が行われ、更に、順次射撃訓練者2n対標的部10nの訓練が行われる。それに伴い、駆動装置16は、標的ビデオカメラ14が標的部10bに向けられるように、レーザ送信器12aが射撃訓練者2bに向けられるように、更に、順次、標的ビデオカメラ14が標的部10nに向けられるように、レーザ送信器12nが射撃訓練者2bに向けられるように、コントロールルーム4aから伝送される指令信号により方向変更の制御を受けて、標的ビデオカメラ14およびレーザ送信器12aの方向変更を行なう。
【産業上の利用可能性】
【0013】
本発明の標的システムは、警察、自衛隊、海上保安庁などの特殊部隊の訓練に用いられる射撃訓練装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の標的システムの第1の実施例の全体構成図である。
【図2】本発明の標的システムの第2の実施例の全体構成図である。
【図3】従来技術の標的システムの概念図である。
【符号の説明】
【0015】
1、1a 標的装置
2、2a,2b、2n 射撃訓練者
3 訓練用建造物
4,4a コントロールルーム
5 射撃訓練場
10、10a、10b、10n 標的部
11、21、21a、21b、21n レーザ受光器
12、12a、22 レーザ送信器
13、13a、23 レーザ光線
14 標的ビデオカメラ
15 カメラ監視範囲
16 駆動装置
30 窓
31 ドア
32 侵入センサ
41、41a レーザ送信制御器
42,42a カメラ画像モニタ
43,43a 標的制御員
44、44a 信号伝送ケーブル
50 実弾射撃

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の形状を模した板状の部位と該板状の部位の起立と転倒をさせる標的台によって形成された標的部と、前記板状の部位の中心部付近に配設された第1のレーザ受光器と、敵対相手を撮影するためのカメラ監視範囲を有する標的ビデオカメラと、前記敵対相手に対して撃ち返し射撃を模擬するレーザ光線を発射させる第1のレーザ送信器と、前記標的ビデオカメラの方向切り換えと前記第1のレーザ送信器の方向切り換えとを行なう駆動装置と、により形成された少なくとも1つの標的装置と、
射撃訓練者が前記標的装置に向けて射撃を模擬するレーザ光線を発射させる銃器に装着された第2のレーザ送信器と、
前記射撃訓練者の前面体位に装着された第2のレーザ受光器と、
前記少なくとも1つの標的装置が室内に配置される訓練用建造物と、
前記標的装置の第1のレーザ送信器から発射させるレーザ光線の発射制御および前記駆動装置の駆動制御を遠隔操作で行なうレーザ送信制御器と、
前記標的ビデオカメラで撮影された前記敵対相手の画像を遠隔監視するための手段であるカメラ画像モニタと、が備えられた標的システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−247939(P2007−247939A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−70268(P2006−70268)
【出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】