説明

模型動物の目の構造

【課題】 従来の模型動物の目の瞳が動くようにしたものは、白眼を模して凹状に形成した目に瞳を模して形成した円板を入れて、その表面に透明板を張っているが、この目を取着した模型動物本体の震動で瞳が動く時、白眼を模した面に瞳を模した円板の背面が接触しているので、摩擦抵抗が生じ動きが少し鈍い欠点があった。
【解決手段】 模型動物の瞳を模した球を形成し、白眼を模した目を瞳を模した球の直径より深い凹状に形成して、この中に瞳を模した球を入れてその表面に透明板を張り、この目を模型動物の顔面目の位置に取着すると、本体の僅かな震動でも、球状の瞳は白眼を模した面に対して摩擦抵抗を生じることなく転動するので表情がよく変化する。そして球状瞳の凸点が光を反射してよく光るので見る人に生きているような錯覚を起こさせて可愛い。又、顔面と一体的に白眼を模した目を瞳を模した球の直径より深い凹状に形成して、この目を形成することもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来模型動物の目の瞳を動かすようにしたものは、白眼を模した目を凹状に形成し、瞳を模して形成した円板を白眼を模した凹部分に入れて、その凹部分の上面に透明板を張り、この目を取着した模型動物の本体を動かす時の震動で、瞳を模した円板が白眼を模した凹部分の中を滑り動くようにしていた。しかしこれは、瞳を模した円板の背面が白眼を模した凹部分の面に接触しているので、摩擦抵抗が生じ動きが少し鈍い欠点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本発明は、模型動物の動く瞳の上述した欠点を解決して、瞳が本体の動きの震動に伴ってよく動き表情がよく変化するようにした、模型動物の目の構造を提供して、見る人に可愛らしい印象を与えることを目的とするものである。ここで模型動物と記しているのは人形も含むことは勿論である。
【課題を解決するための手段】
【0003】
上記目的を達成するため本発明は、模型動物の瞳を模した球を形成して、白眼を模した凹部分を瞳を模した球の直径より深く形成し、この凹部分に瞳を模した球を入れその上面に透明板を張っている。
【発明の効果】
【0004】
この瞳は従来の円板と異なり球なので、白眼を模した凹部分に入れて表面に透明板を張って目を構成し、この目を模型動物の顔面目の位置に取着して本体を動かす時、瞳を模した球が白眼を模した凹部分の面に接触するのは球の凸点であるので、円板状の瞳の背面のように摩擦抵抗を生じることなく、本体の動きの震動に伴って球状の瞳は非常によく転動する。
【0005】
従って、模型動物の表情が非常によく変化する。
【0006】
又、本体の僅かな震動でも球状の瞳は小刻みに揺れ動いて、凸点が光をよく反射してキラキラと光るので、見る人に生きているような錯覚を起こさせる。
【0007】
そして、この模型動物を頭上から見下ろすと、模型動物の瞳は見る人の目を下から見上げて見詰める表情となり可愛らしい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図4に示すように模型動物の目の瞳を模した球5を形成し、白眼を模した目2を、模型動物の顔面1の目の位置に、瞳を模した球5の直径より深い凹状に形成し、その中に瞳を模した球5を入れて表面に透明板6を張り、その中を瞳を模した球5がよく転動できるようにする。又、図5、図6に示すように、瞳を模した球5を形成し、模型動物の顔面1と別に、白眼を模した目2を瞳を模した球5の直径より深い凹状に形成し、その凹部分に瞳を模した球5を入れ、その表面に透明板6を張って模型動物の顔面1の目の位置に取着し、この目を形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 瞳を動くように構成した模型動物の直立状態の顔の正面参考図
【図2】 瞳を動くように構成した模型動物の顔を左に傾斜した時の正面参考図
【図3】 瞳を模した円板を入れた目のA−A線断面図
【図4】 本発明瞳を模した球を入れた目を模型動物の顔面と一体的に形成したA−A線断面図
【図5】 本発明瞳を模した球を入れた目を、模型動物の顔面と別に形成した正面斜視図
【図6】 本発明瞳を模した球を入れた目を、模型動物の顔面と別に形成したA−A線断面図
【符号の説明】
【0011】
1 顔面
2 白眼を模した凹部分
3 瞳を模した円板又は球
4 瞳を模した円板
5 瞳を模した球
6 透明板
7 瞳を模した円板の背面
8 瞳を模した球の凸点
11 凹状に形成した白眼
13 球状に形成した瞳
16 透明板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
模型動物の瞳を模した球を形成して、白眼を模した目を、瞳を模した球の直径より深い凹状に形成し、この凹部分に瞳を模した球を入れ、その凹部分の表面に透明板を張った模型動物の目の構造。
【請求項2】
模型動物の瞳を模した球を形成し、模型動物の顔面目の位置に、白眼を模した目を瞳を模した球の直径より深い凹状に形成し、その凹部分に球状の瞳を入れて、表面に透明板を張った模型動物の目の構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−224293(P2011−224293A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107679(P2010−107679)
【出願日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(597102037)
【Fターム(参考)】