説明

模擬面接方法及びシステム

【課題】面接試験の練習を希望する各受験者に質の高い擬似面接を提供できる模擬面接方法及びシステムを提供する。
【解決手段】受験者の模擬実地面接動画データが、管理者コンピュータに送信され、面接動画データの内容に基づいて評価を行うために、複数の分野にそれぞれ所属する各評価(候補)者から評価者が所定の基準に基づいて選択され、面接動画データが管理者コンピュータから評価者端末に配信され、面接動画データを閲覧した評価者により行われた評価の内容が評価者端末から管理者コンピュータに送信され、評価内容が管理者コンピュータから求職者端末に配信され、受験者用端末に受信した評価の内容が表示される。これにより、模擬実地面接試験の評価を行う者を、複数の分野におけるそれぞれの評価候補者(すなわち、各分野に精通するそれぞれの評価候補者)の中から受験者ごとに適切に選択することができ、質の高い模擬面接試験が実施できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、模擬面接方法及びシステムに関し、特に、就職採用試験、入学試験、及び資格試験等の試験の過程において行われる面接試験を模して行われる模擬面接試験を実施する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、入学試験や就職採用試験等の試験において面接試験が広く行われている。このような、面接試験は、選抜する者の能力や人柄を知る上でも極めて重要な試験であり、この面接試験の結果は試験全体の合否を決定する上で非常に大きなウェートを占めることが知られている。面接試験の実施を支援するためのシステムは種々知られている。例えば、特許文献1には、面接試験において指定の試験会場に集合すること無く、オンラインで擬似的に実地面接を行うことが記載されている。
【0003】
一方、面接試験を受験する前の対策として、本番の面接試験になぞらえた模擬面接試験が行われることがある。この模擬面接試験の一態様として、例えば大学等の教員や職業訓練所の職員が就職活動中の学生や社会人に対して模擬実地面接を行い、その模擬実地面接の内容に対して評価を行う形態が知られている。このような模擬面接試験が行われることにより、就職活動者は本番の就職面接試験の態様を擬似的に体験し準備を整えることができる。
【0004】
上述の大学等の教員や職業訓練所の職員による就職採用試験対策としての模擬面接試験をはじめとして、入学試験や資格試験等で行われる面接試験対策の模擬面接試験において実際の模擬実地面接は、限られた人数の教員や職員などが模擬面接官として各受験者を1対1(或いは少人数対少人数)で担当して行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】2004−288107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、限られた人数の模擬面接官では、複数の分野における種々の傾向の面接試験に対応することは難しい。具体的には、例えば、就職採用試験においては、様々な業界や職種ごとに種々の傾向の採用試験が行われており、面接試験の傾向も職種等に適合するものとするため多様なものになっている。しかし、限られた人員による模擬面接官では、知識や精通度の面においてカバーできる傾向の範囲も限られており、個々の受験者がそれぞれ希望するさまざまな面接試験の傾向に対応して模擬面接試験を行うことは極めて困難である。しかしながら、様々な分野の専門家である面接官を常時駐在させておくことは困難であり現実的ではない。
【0007】
このように、面接官の人材的、時間的限界から受験者が効果的な模擬面接を受けることができず、各受験者が希望する分野によっては、質の低い模擬面接試験しか受けられないという事態が起こりうる。このような現状において、各種試験における最終段階のチェック工程として重要性の高い面接試験に対する準備をしなければならない受験者において、より高度な模擬面接を受けたいという要望につながっている。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、種々の分野における面接試験に対する準備を希望する各受験者に質の高い擬似面接を提供することのできる模擬面接方法及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために請求項1に記載の模擬面接方法は、管理者が提供する模擬実地面接動画データ作成手順に従って受験者が受験者端末を用いて撮影した模擬実地面接動画データが、管理サーバに送信される面接動画データ送信工程と、前記面接動画データの内容に基づいて前記模擬実地面接試験に対する評価を行うために、複数の分野にそれぞれ所属する各評価候補者の中から実際の評価を行う評価者が所定の基準に基づいて選択される評価者選択工程と、前記面接動画データを受信した前記管理サーバにより、該面接動画データが前記評価者用の評価者端末に配信される動画配信工程と、前記評価者用端末により、配信された前記面接動画データを閲覧した前記評価者により行われた評価の内容が前記管理サーバに送信される評価内容送信工程と、前記管理サーバにより、受信した評価内容が前記受験者の端末に配信される評価内容配信工程と、前記受験者用端末に前記管理サーバから受信した前記評価の内容が表示される評価内容表示工程と、を有することを特徴とする。
【0010】
ここで、「分野」とは、例えば、就職採用試験で行われる面接試験用の模擬面接試験においては、「業界」や「職種」を意味し、入学試験や資格試験で行われる面接試験用の模擬面接試験においては、各学校の種類や資格の種類を意味する。
【0011】
本発明によれば、受験者は、管理者が提供する模擬面接動画データ作成手順に従って各個人で自己の被評価用の模擬面接実地動画を作成して、それを評価者に閲覧させることで評価を受けることができる。従って、各受験者に対人による実地面接を行わせることなく手軽に、効果の高い本番の面接試験に対する対策を提供することができる。
【0012】
一方で、模擬面接実地動画の評価者は、複数の分野にそれぞれ所属する各評価候補者の中から、所定の基準により選択される。すなわち、各分野に精通する複数の評価候補者の中から、各受験者の希望分野に対して精通している等の条件で適切と判断される評価者を選択することができ、受験者に本番の面接試験の準備として質の高い模擬面接試験を提供することができる。
【0013】
特に、本発明では、評価候補者として多数で多岐に亘る人材を登録させておくことで、あらゆる分野の各専門家が評価候補者としてシステム上に常駐する状態となり、このような多岐に亘る分野に属する各専門家の中から実際の評価者が選択され、受験者はそれら各分野に造詣の深い専門家から客観的且つ有用な評価を受けることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の模擬面接方法において、前記受験者が希望する分野の情報、及び前記評価者が所属する分野の情報が前記管理サーバに予め登録され、前記評価者を選択する所定の基準は、前記受験者が希望する分野の情報と前記各評価者が属する分野の情報との照合結果に応じて、前記管理サーバにより自動的に定められることを特徴とする。
【0015】
これによれば、受験者が希望する分野の情報及び評価者が所属する分野の情報が予め管理サーバに登録されるだけで、各受験者に適切な評価者が管理サーバにより自動的に選択されるので、模擬面接の質を保ちつつ模擬面接を受けるための受験者による手続がより簡略化される。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の模擬面接方法において、前記評価者を選択する所定の基準は、前記受験者の意思に基づいて定められることを特徴とする。
これによれば、受験者は、複数の分野に属する各評価候補者から自分が希望する分野に精通する評価候補者の中から適切な評価者を自らの意思で選択することができるので、より質の高い模擬面接試験を受けることができる。
【0017】
また、請求項1〜3の何れか1項に記載の模擬面接方法における模擬面接試験の一つの態様として、就職採用試験にて行われる面接試験をなぞらえた試験がある。このように、特に、上記各評価候補者が所属する複数の分野としての業種及び/又は職種が極めて多岐に亘り、本番の試験で行われる面接の傾向が様々なものになることが明らかである就職採用試験に本発明に係る模擬面接方法を適用することは極めて効果的である。
【0018】
そして、請求項5に記載の模擬面接システムは、受験者が操作する受験者端末と、前記模擬実地面接試験に対する評価を行うために選抜された複数人の評価候補者が操作する評価者端末と、これら端末とネットワークを介して接続されたシステム管理者が操作する管理サーバと、を備え、前記受験者端末は、管理者が提供する模擬面接動画データ作成手順に従って受験者が作成した模擬実地面接動画データを前記管理サーバに送信する面接動画データ送信手段と、前記複数人の評価候補者の中から、前記模擬実地面接試験に対する評価を実際に行う評価者を選択する評価者選択手段と、を有し、前記管理サーバは、前記受信者端末から送信された前記面接動画データを選択された評価者の評価者端末に配信する動画配信手段を有し、前記評価者端末は、前記管理サーバの動画配信手段により配信された前記面接動画データの内容に基づいて前記評価者が行った評価の内容を前記管理サーバに送信する評価内容送信手段を有し、前記管理サーバは、前記評価者端末の前記評価内容送信手段から受信した評価の内容を前記受験者端末に配信する評価内容配信手段を有し、前記受験者端末は、前記管理サーバの評価内容配信手段から受信した前記評価の内容を表示する評価内容表示手段を有することを特徴とする。
【0019】
これによれば、受験者は、管理者が提供する模擬面接動画データ作成手順に従って各個人で自己の評価用の面接実地動画を作成して、それを評価者に閲覧させることで評価を受けることができる。従って、対人による模擬面接を行うことなく手軽に、極めて効果の高い本番の面接試験に対する対策を各受験者に提供することができる。
【0020】
一方で、面接実地動画の評価者は、複数の分野にそれぞれ所属する各評価候補者の中から、所定の基準により選択される。すなわち、各分野に精通する複数の評価候補者の中から、各受験者の希望分野に対して精通している等の理由で適切と判断される評価者を選択することができ、受験者に本番の面接試験の準備として極めて質の高い模擬面接試験を提供することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る模擬面接方法及びシステムによれば、受験者は、管理者が提供する模擬面接動画データ作成手順に従って各個人で自己の評価用の模擬面接実地動画を作成して、それを評価者に閲覧させることで評価を受けることができるので、各受験者に対人による模擬面接を行うことなく手軽に、極めて効果の高い本番の面接試験に対する対策を提供することができる。
【0022】
一方で、模擬面接実地動画の評価者は、複数の分野にそれぞれ所属する各評価候補者の中から、所定の基準により選択される。すなわち、各分野に精通する複数の評価候補者の中から、各受験者の希望分野に対して精通している等の理由で適切と判断される評価者を選択することができ、受験者に本番の面接試験の準備として極めて質の高い模擬面接試験を提供することができる。
【0023】
特に、本発明にかかる方法及びシステムを就職採用試験で行われる面接試験の模擬試験として適用することによって、従来、職種/業界が極めて多岐にわたるため、各職種/業界に属する専門の面接官の現実的に不可能であった模擬面接試験のシステム化を現実のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本実施の形態にかかる模擬面接方法における面接評価の態様を示した図である。
【図2】本実施の形態にかかる模擬面接方法におけるシステム構成を説明する図である。
【図3】本実施の形態にかかる模擬面接方法の全体の流れを説明するフローチャートである。
【図4】使用されるアプリケーションのGUI画面の一例を説明する図である。
【図5】使用されるアプリケーションのGUI画面の一例を説明する図である。
【図6】使用されるアプリケーションのGUI画面の一例を説明する図である。
【図7】使用されるアプリケーションのGUI画面の一例を説明する図である。
【図8】使用されるアプリケーションのGUI画面の一例を説明する図である。
【図9】使用されるアプリケーションのGUI画面の一例を説明する図である。
【図10】使用されるアプリケーションのGUI画面の一例を説明する図である。
【図11】使用されるアプリケーションのGUI画面の一例を説明する図である。
【図12】使用されるアプリケーションのGUI画面の一例を説明する図である。
【図13】使用されるアプリケーションのGUI画面の一例を説明する図である。
【図14】使用されるアプリケーションのGUI画面の一例を説明する図である。
【図15】使用されるアプリケーションのGUI画面の一例を説明する図である。
【図16】使用されるアプリケーションのGUI画面の一例を説明する図である。
【図17】使用されるアプリケーションのGUI画面の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明にかかる実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態では、特に就職採用試験において行われる面接試験になぞらえて行われる模擬面接試験について説明する。
【0026】
図1は、本実施の形態にかかる模擬面接方法を説明するためにそのシステム構成を概略的に示した図である。
【0027】
図示のように、当該システムには、主として、システム全体の管理を行う管理者10、模擬面接を受験する一人以上の受験者としての就職活動中の求職者12、及び求職者12が受験する模擬実地面接の評価を行うために登録されている複数人の評価(候補)者14である。なお、評価(候補)者14は、実際に模擬面接実地試験の評価を行う評価者を含むものである。
【0028】
管理者10は、求職者12や評価(候補)者14の会員情報の管理やシステムメンテナンス等の種々の管理業務を行う者であり、例えば、人材派遣会社や求人広告関連の企業に属する者などが想定される。
【0029】
求職者12は、例えば、学生や転職希望者等の就職採用試験において面接試験を受けることが予定される者、或いは特に面接試験を受ける予定は無いが訓練として本模擬面接の受験を希望する本システムへの登録者である。
【0030】
評価(候補)者14は、例えば、各業界に属する企業の人事関連の部署に所属する者などの模擬実地面接内容について適切な評価を行うものと認められる本システムへの登録者である。特に、本実施の形態においては、多数の業界/職種に属する複数人の評価(候補)者14が登録され、求職者12に合わせた任意のタイプ、すなわち、任意の業界/職種の傾向に沿った模擬実地面接に対応できるようになっている。
【0031】
図2は、本実施の形態にかかる模擬面接システムにおけるハードウェア構成を説明する図である。
【0032】
図示のように、本実施の形態におけるシステムのハードウェア構成は、主として、管理者10により操作される管理者コンピュータ20、求職者12がそれぞれ操作する求職者端末24、評価(候補)者14(面接評価者14a)がそれぞれ操作する評価者用端末26、及び管理DB29により成り、これら管理者コンピュータ20、求職者端末24、評価者端末26、及び管理DB29は、ネットワーク100を介して相互に通信可能に接続されている。
【0033】
管理者コンピュータ20、及び各端末24、26は、キーボード等の入力手段、ディスプレイ等の表示手段、CPU等の演算手段、ハードディスク等の記憶手段を有するパーソナルコンピュータ等で構成されており、それぞれ管理者コンピュータ20自体と各端末24、26からの入力データを管理DB29内のデータへ反映するためのCGI(Common Gateway Interface)等のプログラムとこのプログラムによりDB29から読み出されたデータを、それらのディスプレイ上にGUI(Graphical User Interface)表示するブラウザ等のアプリケーションを備える。また、管理DB29は、管理者コンピュータ20の記憶手段、或いはネットワーク100上の所定の記憶領域で構成されている。なお、この管理DB29内のデータは、全て管理者コンピュータ20により閲覧、編集可能となっている。
【0034】
なお、上述の管理者コンピュータ20、求職者端末24、評価者端末26、及び管理DB29の間の通信では個人情報等の秘密情報が含まれるので、ネットワーク100を専用の秘匿回線として構成することが好ましい。ネットワーク100が例えばインターネット等の不特定多数の者が使用する広域ネットワークである場合には、VPN(Virtual Private Network)等の仮想的専用回線を使用するか、或いはSSL(Secure Sockets Layer)等の暗号技術を用いた通信を行うことが好ましい。また、管理者コンピュータ20、求職者端末24、及び評価者端末26は、パーソナルコンピュータではなく、同等の機能を有する携帯電話等の携帯型情報端末(PDA)であっても良い。
【0035】
図3、本システムの流れを示すフローチャートであり、管理者コンピュータ20、求職者22、及び評価者端末26において行われるそれぞれの処理が示されている。図4〜図17では、各処理に対応して実行されるサーバ20や端末24、26のアプリケーションにより表示されるGUI画面を概略的に示している。
【0036】
図3では、それぞれ管理者コンピュータ20により行われる処理をステップをT101〜T103の符号で示し、求職者端末24で行われる処理をステップS101〜ステップS105の符号で示し、評価者端末26で行われる処理をステップU101〜ステップU103の符号で示す。
【0037】
先ず、ステップU101において、評価者端末26により、評価(候補)者14の管理DB29への登録が行われる。図4には、この評価(候補)者14のシステムへの登録の際に評価者端末26のアプリケーションにより表示される入力用GUI画面の一例が示されている。
【0038】
図示のように、評価者端末26のディスプレイ画面には、上記登録にともなう情報として評価候補者の「メールアドレス」、「氏名」、「性別」、「生年月日」、「会社名」、「部署」、「最終学歴」、「経歴」、「面接評価可能な業界」、及び「面接評価可能な職種」等の入力項目が表示される。各項目の内、「面接評価可能な業界」及び「面接評価可能な職種」とは、評価者が自分の経験した職歴等を考慮して、該当する業界や職種を希望する求職者12に対して面接を行うことが適切であるかどうかを評価(候補)者14自身が判断し、選択するものである。なお、上述の評価(候補)者14の情報についての入力項目は、図に示したものに限定されず、状況に応じて他の種々の項目を入力できるようにしても良い。また、画面の下部には、上記入力項目に適切に入力した後に選択して次の画面に進むための「登録確認」のリンクボタンが表示され、この「登録確認」ボタンが端末のマウス等の入力手段により選択されることで、入力内容が管理DB29に反映され評価(候補)者14の登録が完了する。なお、評価(候補)者14は、多数種の業界や職種に亘って募集され、本システムへ登録される。特に、各業界において、企業の人事部等の人材の採用を専門に行う職種に属する者が多人数登録されることが好適である。
【0039】
一方、ステップS101において、求職者端末24により求職者12の登録及びそれに伴う情報の入力が行われる。図5には、この求職者12のシステムへの登録の際に求職者端末24のアプリケーションにより表示される入力用GUI画面の一例が示されている。
図示のように、求職者端末24のディスプレイ画面には、上記登録にともなう情報として求職者12の「メールアドレス」、「氏名」、「性別」、「生年月日」、社会人や学生である等の現在の求職者12の現在の状態を示す「区分」、「郵便番号及び住所」、「最終学歴」、「資格」等の入力項目が表示される。なお、入力項目に限定されず、状況に応じて他の種々の項目を表示しても良い。また、画面の下部には、上記入力項目に適切に入力した後に選択して次の画面に進むための「登録確認」のリンクボタンが表示され、この「登録確認」リンクボタンが選択されることで、入力内容がネットワークを介して管理DB29に反映され求職者12の登録が完了する。
【0040】
なお、上記ステップU101における評価(候補)者14の登録処理、及びステップS101における求職者12の登録処理が行われる順番は特に限定されるものではなく、また、基本的に本システムが稼働している際には、これら各登録処理を随時行うことが可能である。
【0041】
また、求職者12及び評価(候補)者14の登録の際に管理DB29に反映された詳細情報は、管理者コンピュータ20により確認可能である。図6〜図10は、管理者コンピュータ20のディスプレイにGUI表示される画面の一例が示されている。
【0042】
図6に示すように、管理者コンピュータ20のディスプレイ画面上には、「トップページ」が表示され、この「トップページ」には後述の評価レポート一覧、求職者12の一覧、及び評価(候補)者14の一覧が表示される。ここで「求職者一覧」を選択すると、図7に示す求職者一覧画面が表示され、更にこの一覧画面の何れかの求職者12に対応する「詳細を見る」のリンクボタンが選択されると、図8に示す求職者12の詳細情報が表示される。
【0043】
この詳細情報として、上述のように求職者端末24に入力された「氏名」、「区分」、「性別」、「希望職種」等の情報、及び「職務履歴」や「自己PR」の画面へのリンクが表示される。これにより、管理者12は現在登録されている求職者12の情報を容易且つ詳細に把握することができる。
【0044】
一方で、図9には、図6に示す「トップページ」画面において評価(候補)者14の一覧を選択した場合に表示される評価(候補)者一覧画面が表示される。更にこの一覧画面の何れかの評価(候補)者に対応する「詳細を見る」のリンクボタンが選択されると、図10に示す評価(候補)者14の詳細情報が表示される。
【0045】
この詳細情報として、上述のように評価者端末26に入力された「氏名」、「メールアドレス」、「性別」、及び「経歴」等の情報が表示される。これにより、管理者12は現在登録されている評価(候補)者14の情報を容易且つ詳細に把握することができる。
そして、求職者12により模擬実地面接の動画が作成される。具体的に、この模擬実地面接は、例えば、「自己PRは?」や「あなたが努力したことは何ですか?」等の管理者10が準備した予め定められた質問に求職者12が答える形式で進められる。この模擬実地面接動画の撮影は、管理者10から予め提供される模擬面接動画データ作成手順に従って、求職者端末24に具備されたデジタルビデオカメラやWEBカメラ等の動画作成手段を用いて行われる。そして、作成された模擬実地面接動画は、flv等のファイル形式で求職者端末24の記憶装置内の所定のディレクトリに保存される。なお、求職者12は、このような管理者10が準備した予め定められた質問を、管理者10からメール等のネットワーク100を介して通信手段により知ることができる。
【0046】
次に、ステップS102において、求職者端末24から管理者コンピュータ20へ模擬実地面接動画の評価を申し込む評価リクエストが送信される。この評価リクエストには、求職者12が作成した模擬実地面接動画の管理DB29へのアップロード(面接動画データ送信工程)、及び評価候補者の中から実際に模擬実地面接動画を閲覧してその評価を行う評価者14aの選択(評価者選択工程)が含まれる。すなわち、評価リクエストの際に、模擬実地面接動画のアップロードと評価者14aの選択が一連の処理として同時に行われる。
【0047】
図11、12には、この評価リクエストを行うGUI画面の一例が示されている。図11に示すように、この画面には、模擬実地面接で答えた質問事項を選択する選択ボックス、及びこの選択ボックスの下方に作成した模擬実地面接動画が存在するディレクトリを指定する項目が表示される。この選択ボックスには、例えば、「自己PR」、「あなたが一番困ったこと、大変だったことは何ですか」、「自分の短所」、及び「自分の長所」などの複数の質問が用意されているが、上述の動画に撮影された模擬実地面接の際に行われた質問事項と同一の質問が選択される。
【0048】
上述の模擬実地面接動画のあるディレクトリが選択されることで模擬実地面接動画のアップロード手続が行われる。なお、作成された模擬実地面接動画の管理者10への送信形態は、このようなアップロード形式に限られず、例えば、DVDやUSB等の所定の記録媒体に記録させて郵送する等の他の種々の方法が適用可能である。
【0049】
なお、画面の再下方には、動画のアップロード手続を終了させて情報の入力を行う手続に進むための「あなたの情報を入力する」と記載されたリンクボタンが表示されている。
図12には、模擬実地面接動画の内容を評価者14aが評価するために参考となる情報を求職者12が入力するための求職者端末24に表示されるGUI画面の一例が示されている。図示のように、この画面には、求職者12がどの業界への就職を希望するかを選択する選択ボックス、どの業界/職種を希望するかを選択する選択ボックス、及び評価者14aに重点的に見て欲しいポイントを記載する記載欄等が表示される。
【0050】
なお、求職者12が希望する業界及び職種の情報は、上記ステップU101のシステム登録の際に管理DB29に記録されているが、ここでは、既に記録された業界や職種の追加や変更を行うことができる。そして、画面の下部には、各項目の入力が終了した後に評価者を選択するページに進むためのリンクボタンが表示される。
【0051】
図13には、求職者端末24における評価者選択用のGUI画面の一例が示されている。図示のように、この画面には、評価(候補)者14についての情報が一覧で表示される。このように表示された評価(候補)者14の中から、求職者12は、自らが実際に受験するであろう本番の就職採用試験に対する、十分な準備効果を得るために、希望する業界や職種に所属する、或いはその業界や職種に対して精通しているものと思われる評価(候補)者14が絞り込まれ一覧表示される。この抽出は、図12のGUI画面で求職者12が選択した希望の業界/希望の職種の情報に基づいて、管理DB29に登録された多数の評価(候補)者14の中から、管理者コンピュータ20や求職者端末24が自動的に行うものである。具体的に、この抽出選択は、例えば、管理DB29に登録された評価(候補)者14の所属する業界/職種と求職者12の希望業界/希望職種を照合し、この求職者12の希望業界/希望職種と一致する(或いは類似の)業界/職種に所属する評価(候補)者14を選び出すように行われる。
【0052】
なお、評価(候補)者14の絞り込みは、評価(候補)者14の所属する業界/職種と求職者12の希望業界/希望職種が一致(類似)しているどうかだけではなく、管理DB29に登録されている求職者12や評価(候補)者14に関する種々のデータ(年齢、生年月日、出身地、血液型、会社名、役職、学歴等)の照合結果に基づいて行うようにしても良い。そして、求職者12は、この絞り込まれた評価(候補)者14の中から実際に評価を行う評価者14aを選択する。
【0053】
このように、求職者12が希望する業界/職種の情報及び評価(候補)者14が所属する業界/職種の情報が予め管理DB29に登録されるだけで、各求職者12に適切な評価(候補)者14が管理者コンピュータ20により自動的に絞り込まれて抽出されるので、模擬面接の質を保ちつつ模擬面接を受けるための求職者12による手続がより簡略化される。なお、管理者コンピュータ20は、評価(候補)者14を絞り込むだけではなく、実際に評価を行う評価者14aを直接的に選択するようにしても良い。
【0054】
特に、本実施の形態では、多数種の業界や職種にそれぞれ属する複数の評価(候補)者14が予め登録されていることで、評価者14aを選択する幅も広くなっている。また、(図13で示された)画面に一覧表示された評価(候補)者14に対応してリンクを貼り、当該リンクを選択することでより詳細な情報が記載されたページが表示されるようにしても良い。評価者14aの選択が終了した後、「申し込みへ」のリンクボタンを選
択されると、評価リクエストが管理DB29にアップロードされる。
【0055】
そして、ステップT101において、管理者コンピュータ20により、評価者14aの評価者用端末26に上記評価リクエストが行われたことが通知され、ステップU102において、評価者端末26が管理者コンピュータ20からこの評価リクエストの通知を受ける。
【0056】
図14には、評価者端末26に評価リクエストの内容が表示されているGUI画面の一例が示されている。図示のように、この画面には、求職者端末24から受信した評価リクエストが一覧表示される。この評価リクエスト一覧に表示される項目を選択することにより、管理DB29に記録されているその評価リクエストをアップロードした求職者12の詳細な情報が表示される。
【0057】
図15には、その評価リクエストに対応する求職者12の詳細な情報が表示された状態の評価者端末26のGUI画面の一例が示されている。図示のように、この画面では、上記ステップS105において求職者端末24に入力された「最終学歴」、「保有資格」、「希望業界」、及び「希望職種」等の詳細情報が表示される。また、本実施の形態では「自己PR」及び「学生時代に取り組んだこと」等の回答が長文化する情報は、画面にリンクボタンを設置して別ウインドで表示できるようになっている。
【0058】
また、画面中央部分には、作成された模擬実地面接の動画において求職者12に出題された質問事項と、この求職者12の模擬実地面接動画にリンクする「動画を再生する」と記載されたリンクボタンが表示される。このリンクボタンを選択することで、評価者14は別ウインドに表示される求職者12の模擬実地面接動画を閲覧することができる。なお、この動画の再生は、例えば、ブラウザに埋め込まれるFlash(登録商標)プレーヤー(登録商標)やWindows(登録商標)メディア プレ−ヤ−等のプラグインを用いて行われる。更に、画面の下部位置には、「見た目の印象はどうですか?」や「声のトーンや話し方はどうですか?」等の複数の評価質問事項が表示されており、これら評価質問事項に対応して、例えば、「大変悪い」〜「大変良い」の五段階評価等の評価を選択する入力部分であるラジオボタンが表示される。
【0059】
従って、評価者14aは、模擬実地面接動画を閲覧しその内容に応じて選択肢形式の評価質問事項に対して回答するだけで、求職者12の模擬実地面接に対する評価を行うことができる。すなわち、従来の模擬実地面接試験のように、指定の会場に集合すること無く手軽に模擬実地面接の評価を行うことができる。また、画面における最下部部分には、評価に関するコメントやアドバイス等を記載する項目が表示されている。これらの欄は、例えば、模擬実地面接を行った求職者12に対して特に注意すべき点や、希望する業界・業種に関する実情に即したアドバイスがある場合に記載される。
【0060】
そして、画面右下部位置に表示されている「評価」のボタンを選択することで、この評価内容が管理DB29にアップロードされる(ステップU103)。図16には、上述のこのアップロードされた評価レポートの一覧が管理者コンピュータ20の画面に表示されている状態の一例が示されており、図17には、この評価レポートの一覧から特定の項目を選択することで表示される詳細表示画面の一例を示している。管理者10は、これら表示により、評価者14aから求職者12へ通知されるべき評価を把握することができる。
【0061】
そして、ステップT102において、管理者コンピュータ20により、評価が行われたことを示す評価通知が求職者端末24に送信される。具体的に、この送信は、管理DB29に記録されている評価内容へのリンクを求職者端末24に表示されトップページ(図6参照)に「評価レポート」の一覧として表示することで行われる。なお、この評価通知は、例えば、管理者コンピュータ20から求職者端末24に評価が行われたことを示す内容のメールを送信することで行っても良い。
【0062】
ステップS104において、求職者端末24により、受信した評価通知に基づいて評価内容のダウンロード請求が行われる。具体的には、上述の求職者端末24の画面に表示された「評価レポート」の一覧から一つの評価レポートが選択されることで評価内容のダウンロードが実行される。
【0063】
ステップS105において、求職者端末24はこの評価内容の詳細が画面上に表示される。具体的には、上記図17に示した画面とほぼ同様の態様の画面が表示される。求職者12は、この表示内容を閲覧して自己の模擬実地面接に対する評価者14aによる評価を確認することができる。
【0064】
従って、本実施の形態にかかる模擬面接方法では、求職者12は、管理者10が提供する模擬面接動画データ作成手順に従って各個人で自己の被評価用の模擬実地面接動画を作成して、それを評価者14aに閲覧させることで評価を受けるので、求職者12に対人による実地面接を行わせることなく手軽に、効果の高い本番の面接試験に対する対策を提供することができる。
【0065】
一方で、面接実地動画の評価者14aは、複数の分野にそれぞれ所属する各評価(候補)者14の中から、すなわち、各業界/職種に精通する複数の評価(候補)者14の中から、各求職者12の希望業界/職種と同一又は類似の評価者14aを選択することができ、求職者12に本番の面接試験の準備として質の高い模擬面接試験を提供することができる。特に、本番の試験の面接官に近い知識的バックグランドを持つ評価者14aのアドバイスを受けることができる。
【0066】
特に、本実施の形態では、評価(候補)者14として多数で多岐に亘る人材を登録させておくことで、あらゆる業界/業種の各専門家が評価(候補)者14としてシステム上に常駐する状態となり、このような多岐に亘る業界/業種に属する各専門家の中から実際の評価者14aが選択されるので、求職者12はそれら各業界/業種に造詣の深い専門家から客観的且つ有用な評価を受けることができる。すなわち、種々の業界/業種を希望する様々な求職者12に質の高い模擬面接を提供することができる。
【0067】
また、社会人経験が浅い或いは全く無い若年層の求職者などにおいては、従来行われていた模擬面接に対して、練習とはいえ対人の面接をいきなり行うことに対して強い抵抗感を抱く者も多いが、このような者であっても、人と直接的に相対することなく、第三者による自己の客観的な評価を得ることができる。すなわち、気軽に模擬面接を受け、本番の面接試験に対する十分な準備効果を得ることができる。
【0068】
特に、どのように就職のための訓練を受ければ良いかわからない社会人経験のない若者、或いは就職活動を初めて行う学生等であっても、WEB上における登録等の手続という簡易なプロセスで、就職採用試験の面接のための極めて効果の高い準備効果を与えることができることから、若者の就業率の低下の歯止めに大きく資することとなる。
【0069】
また、評価者14a側にとっても、個々の求職者12と直接相対して模擬実地面接を行う必要が無く、端末26のブラウザで動画を再生するだけで擬似的に面接を行うことができるので、例えば、指定の会場に集合する等の理由で拘束される時間を極力減らして、効率的に模擬実地面接の評価を行うことができる。
【0070】
特に、このように模擬実地面接の状況の動画データは、複数回再生することが可能であるので、評価者14aは求職者12の模擬実地面接の状況を複数回チェックしてより正確な客観的評価を行うことができる。
【0071】
更に、評価者14aが自己の所属する企業で人事採用についての裁量権を有している場合には、模擬面接を行った対象の求職者12の中に自社の採用基準に適する者を発見し採用を希望する場合に、評価者14aからその求職者12にアクセスして採用のための交渉を行うことができるようにしても良い。このような交渉が可能となることによって、企業側は採用活動に対して発生する経費を削減することができる上に、管理DB29に登録された多数の求職者12、すなわち、極めて広い範囲から所望するタイプの人材を選ぶことができ、結果として採用活動に多くの費用をかけることなく、適切な人材を確保する機会を得ることができる。
【0072】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、本実施の形態にかかる模擬面接方法では、就職採用試験における面接試験の模擬試験が想定されているが、これに限られるものではなく、大学受験や高校受験等の入学試験や資格試験における面接試験の模擬試験を想定して、本発明にかかる模擬面接方法を実施しても良い。特に、本発明にかかる模擬面接方法は、就職採用試験以外の入学試験や資格試験の模擬面接に適用される場合であっても、受験者は、人と相対するなどの負担を負うことなく客観的な評価を受けることができ、結果として本番の試験のための良質な教育効果を得ることができる。
【0073】
また、本実施の形態における管理者コンピュータ20、各端末24、26、及び管理DB29の等のハードウェア構成は、あくまで一例に過ぎず、状況に応じて適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0074】
10 管理者
12 求職者(受験者)
14 評価(候補)者
14a 評価者
20 管理者コンピュータ(管理サーバ)
24 求職者端末(受験者端末)
26 評価者端末
29 管理DB(管理サーバ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理者が提供する模擬面接動画データ作成手順に従って受験者が受験者端末を用いて撮影した面接動画データが、管理サーバに送信される面接動画データ送信工程と、
前記面接動画データの内容に基づいて前記模擬実地面接試験に対する評価を行うために、複数の分野にそれぞれ属する各評価候補者の中から実際の評価を行う評価者が所定の基準に基づいて選択される評価者選択工程と、
前記面接動画データを受信した前記管理サーバにより、該面接動画データが前記評価者用の評価者端末に配信される動画配信工程と、
前記評価者用端末により、配信された前記面接動画データを閲覧した前記評価者により行われた評価の内容が前記管理サーバに送信される評価内容送信工程と、
前記管理サーバにより、受信した評価内容が前記受験者の端末に配信される評価内容配信工程と、
前記受験者用端末に前記管理サーバから受信した前記評価の内容が表示される評価内容表示工程と、
を有することを特徴とする模擬面接方法。
【請求項2】
前記受験者が希望する分野の情報、及び前記評価者が所属する分野の情報が前記管理サーバに予め登録され、
前記評価者を選択する所定の基準は、前記受験者が希望する分野の情報と前記各評価者が属する分野の情報との照合結果に応じて、前記管理サーバにより自動的に定められることを特徴とする請求項1に記載の模擬面接方法。
【請求項3】
前記評価者を選択する所定の基準は、
前記受験者の意思に基づいて定められることを特徴とする請求項1に記載の模擬面接方法。
【請求項4】
前記模擬面接試験は、就職採用試験にて行われる面接試験をなぞらえて行われるものであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の模擬面接方法。
【請求項5】
受験者が操作する受験者端末と、複数の分野に所属する各評価候補者が操作する評価者端末と、これら端末とネットワークを介して接続されたシステム管理者が操作する管理サーバと、を備え、
前記受験者端末は、管理者が提供する模擬面接動画データ作成手順に従って受験者が作成した模擬実地面接動画データを前記管理サーバに送信する面接動画データ送信手段と、前記各評価候補者の中から、前記模擬実地面接試験に対する評価を行う実際の評価者を選択する評価者選択手段と、を有し、
前記管理サーバは、前記受験者端末から送信された前記面接動画データを前記選択された実際の評価者の評価者端末に配信する動画配信手段を有し、
前記評価者端末は、配信された前記面接動画を閲覧した前記評価者により行われた評価の内容を前記管理サーバに送信する評価内容送信手段を有し、
前記管理サーバは、受信した前記評価の内容を前記受験者端末に配信する評価内容配信手段を有し、
前記受験者端末は、前記管理サーバの評価内容配信手段から受信した前記評価の内容を表示する評価内容表示手段を有することを特徴とする模擬面接システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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