説明

樹脂成形品取出し機

【課題】短い上下ストロークで保持部材を長いストロークで昇降させることができ、装置を小型化及び軽量化する。保持部材の姿勢を一定に保つことができ、装置自体を簡易化して低コスト化する。
【解決手段】上下フレーム(17)に対する昇降体(21)の昇降に伴って回転する回転軸(29)により揺動アーム(33)を樹脂成形機の金型間と樹脂成形機の外側の間で揺動させると共に該揺動アーム(33)の揺動に伴って取付け部材(45)を回転して上下アーム(47)を、その軸線が垂直方向を向くように姿勢制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂成形機から樹脂成形品を取り出す樹脂成形品取出し機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に示すように、樹脂成形機における固定側プラテンの操作側または反操作側に固定され、樹脂成形機の中心軸線と一致して金型位置と樹脂成形機の射出ユニット側の間で延出する本体フレームと、該本体フレームに対して中心軸線方向へ移動するように支持された前後走行体と、該前後走行体に対して中心軸線と直交する方向で、操作側または反操作側と金型位置の間で延出する左右フレームに移動するように支持された左右走行体と、該左右走行体に設けられ、樹脂成形品を保持する保持部材を金型位置と該金型から上方へ離間した上方位置の間で移動させる上下ユニットとを備え、前後走行体、左右走行体及び上下ユニットの駆動に伴って保持部材を三次元方向へ移動して樹脂成形品を取出す樹脂成形品取出し機が知られている。
【0003】
上記特許文献1に示す樹脂成形機にあっては、成形作業中の安全性を考慮して金型個所の操作側及び反操作側に安全扉が該金型個所全体を覆うように開閉可能に取付けられている。このため、特許文献1に示す樹脂成形品取出し機にあっては、樹脂成形機から樹脂成形品を取出す際に、安全扉を確実に乗り越えるようにする必要から、保持部材を長い上下ストロークで移動する必要から上下ユニット自体、ストロークが長い大型の部材を使用する必要がある。この結果、樹脂成形品取出し機自体が大型化し、設備コストが増大する問題を有している。
【0004】
また、大型の樹脂成形品を取出す場合にあっては、樹脂成形機自体が大型で、その周りに広いスペースが確保することが可能にあるが、小型の樹脂成形品を取出す場合には、樹脂成形機自体が小型で、生産性を高める必要から所定の成形作業スペースに多数の樹脂成形機を配置する必要があり、樹脂成形機相互間に広いスペースを確保することが困難であった。
【0005】
小型樹脂成形品の樹脂成形品取出し機として、例えば特許文献2に示すように、樹脂成形機における固定側プラテンの操作側または反操作側に固定され、樹脂成形機の中心軸線方向へ延出する本体フレームに対し、上記中心軸線方向へ移動するように支持されたスライダと、該スライダに固定され、上記中心軸線方向に軸線を有した電動モータと、該電動モータの回転軸に基端部が固定されると共に先端部に上下ユニットが取付けられた旋回アームと、上記上下ユニットの先端部に設けられ、樹脂成形品を保持する保持部材とから構成される樹脂成形品取出し機が知られている。
【0006】
上記特許文献2に示す樹脂成形品取出し機にあっては、旋回アームの回動に伴って上下ユニットを上下方向へ作動して保持部が樹脂成形機のタイバーや安全扉を乗り越えさせるように構成している。
【0007】
しかし、該構成の樹脂成形品取出し機にあっては、上下ユニットを、常に垂直状態に保つ必要から旋回アームの回動に伴って上下ユニットを回動制御する必要がある。このため、上下ユニットを旋回アームの旋回動作に連繋して回動させる機構が必要で、装置自体が複雑化して高コスト化する問題を有している。
【0008】
また、旋回アームの先端部が重量化するため、該旋回アームを高い応答性で高速旋回するには、高速回転及び高トルクの電動モータを使用する必要があり、装置自体が大型化及び高コスト化する問題を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2003−300232号公報
【特許文献2】特開2003−245927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
解決しようとする問題点は、保持部材の上下ストロークを長くして樹脂成形機と干渉しないようにするには、上下ストロークが長い大型の上下ユニットを使用する必要があり、装置自体が大型化及び重量化する点にある。また、旋回アームの旋回動作時に保持部材の姿勢を一定に保つには、旋回アームに対して保持部材の姿勢制御部材を設ける必要があり、構造が複雑化して高コスト化する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、樹脂成形機の固定プラテンの上面に固定される本体フレームと、上記本体フレームに設けられた上下フレームに対して上下方向へ移動可能に支持される昇降体と、該昇降体を上下方向へ移動する上下動部材と、上記昇降体に対して回転可能に軸支された回転軸に固定される揺動アームと、上記昇降体の上下動に伴って上記回転軸を回転して揺動アームを揺動する揺動部材と、上記揺動アームの先端部に回転可能に軸支される取付け部材と、上記回転軸の回転に伴って取付け部材を回転する姿勢制御部材と、上記取付け部材に対して軸線を垂直方向に向けて取付けられた上下アームの下端部に取付けられる保持部材を備え、上下フレームに対する昇降体の昇降に伴って回転する回転軸により揺動アームを樹脂成形機の金型間と樹脂成形機の外側の間で揺動させると共に該揺動アームの揺動に伴って取付け部材を回転して上下アームを、その軸線が垂直方向を向くように姿勢制御することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、短い上下ストロークで保持部材を長いストロークで昇降させることができ、装置を小型化及び軽量化することができる。また、保持部材の姿勢を一定に保つことができ、装置自体を簡易化して低コスト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】樹脂成形品取出し機の全体斜視図である。
【図2】樹脂成形品取出し機の正面図である。
【図3】揺動アームの取付け状態を示す分解説明図である。
【図4】保持部材が上限位置へ移動した際の状態を示す説明図である。
【図5】保持部材が成形品開放位置へ移動した際の状態を示す説明図である。
【図6】揺動部材の変更例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
上下フレームに対する昇降体の昇降に伴って回転する回転軸により揺動アームを樹脂成形機の金型間と樹脂成形機の外側の間で揺動させると共に該揺動アームの揺動に伴って取付け部材を回転して上下アームを、その軸線が垂直方向を向くように姿勢制御することを最良の形態とする。
【実施例1】
【0015】
以下、実施例を示す図に従って本発明を説明する。
図1乃至図3において、樹脂成形機における固定プラテン1の操作側または反操作側の上面には、本願発明に係る樹脂成形品取出し機3が固定される。該樹脂成形品取出し機3の本体フレーム5は、樹脂成形機の中心軸線と一致する前後方向で、型開した一方の金型(図示せず)と固定プラテン1側に至る長さで延出する長さからなる。
【0016】
上記本体フレーム5上には、上記前後方向へ延出するレール7が固定され、該レール7には、可動体9が前後方向へ移動するように支持されている。また、上記本体フレーム5の各端部には、歯付きプーリ等で移動部材の一部を構成する回転体(図示せず)が回転可能に軸支され、一方の回転体には、数値制御可能なサーボモータ等で移動部材の一部を構成する電動モータ13が連結される。上記各回転体には、移動部材の一部を構成する歯付きベルト15が掛渡され、該歯付きベルト15の一部が可動体9に固定され、上記電動モータ13の駆動に伴って可動体9が前後方向へ往復移動される。
【0017】
なお、可動体9の移動部材としては、本体フレーム5の長手方向に軸線を有し、一端部に電動モータが連結された送りねじを可動体のナット部に噛合わせた往復動機構、又は公知のリニアモータ等であってもよい。
【0018】
上記可動体9には、上下方向へ延出する上下フレーム17の基端部が固定され、該上下フレーム17には、上下方向へ延出するレール19が固定されている。該レール19には、昇降体21が上下方向へ移動するように支持されている。また、上記上下フレーム17には、上下方向に軸線を有し、上下動部材の一部を構成する上下送りねじ23が回転可能に軸支され、該上下送りねじ23の上端部には、上下フレーム17の上部に固定され、数値制御可能なサーボモータ等で上下動部材の一部を構成する電動モータ25が連結される。
【0019】
上記上下送りねじ23は、上記昇降体21に設けられたナット部(図示せず)に噛合わされ、上記電動モータ25の駆動に伴って昇降体21が上下方向へ往復移動される。なお、昇降体21を上下方向へ移動する機構としては、上下方向へ延出して上下フレーム17に固定されるラックギャと、電動モータ25の出力軸に固定されて上記ラックギャに噛合うピニオンギャ(いずれも図示せず)のラック・ピニオン機構であってもよい。
【0020】
上記昇降体21には、揺動部材の一部を構成する歯付きプーリ等の回転体27が回転可能に軸支され、該回転体27の回転軸29には、歯付きプーリ等で、姿勢制御部材の一部を構成する基端側回転体31及び上記前後方向と直交する方向へ所要の長さで延出する揺動アーム33の基端部がそれぞれ固定される。
【0021】
また、上記回転体27を挟んだ昇降体21の上部及び下部には、転向ローラ35a・35bがそれぞれ回転可能に軸支され、上記回転体27には、各端部が上下フレーム17の上部及び下部に固定されると共に上記転向ローラ35a・35bにより転向された揺動部材の一部を構成する歯付きベルト37が緊張状態で噛合わされる。上記回転体27は、電動モータ25の駆動に伴って昇降体21が上下方向へ移動することにより正逆方向へ回転される。
【0022】
上記揺動アーム33の先端部には、上記基端側回転体31と同径の歯付きプーリ等で姿勢制御部材の一部を構成する先端側回転体39が回転可能に軸支され、上記基端側回転体31及び先端側回転体39には、姿勢制御用走行部材を構成する歯付きベルト41が掛渡される。なお、姿勢制御用走行部材としては、金属線(ワイヤー)であってもよい。
【0023】
上記先端側回転体39の回転軸43には、取付け部材45が固定され、該取付け部材45には、上下方向へ延出する上下アーム47の上部が位置調整可能に固定される。該上下アーム47の下部には、負圧発生源(図示せず)に接続された吸着パッドや圧縮空気発生源に接続されたエアーシリンダから構成される把持具等の保持部材49が設けられる。該保持部材49は、樹脂成形機により成形された樹脂成形品51を樹脂成形機外へ取出す際に、樹脂成形品51の製品部又はランナ部を保持する。
【0024】
次に上記のように構成された樹脂成形品取出し機3による樹脂成形品取出し作用を説明する。
樹脂成形機による樹脂成形品51の成形時においては、可動体9は、例えば本体フレーム5の長手方向中間部に位置するように移動待機される。このとき、昇降体21は、上下送りねじ23の軸線方向中間部に移動待機される。また、揺動アーム33は、回転軸29を中心に上方へほぼ垂直状態になるように揺動されると共に上下アーム47は、回転軸43を中心にほぼ垂直状態に回動される。これにより樹脂成形品51を保持する保持部材49は、例えば樹脂成形機のタイバーや金型の側面を閉鎖する安全扉を乗り越えることができる上方へ持ち上げられる。(図4参照)
【0025】
上記状態にて樹脂成形機から型開信号が入力されると、電動モータ13を駆動制御して可動体9を樹脂成形機の可動金型側へ移動させると共に電動モータ25を駆動制御して昇降体21を下方へ移動して揺動アーム33を樹脂成形機の金型間側に向かって揺動して上下アーム47の下部に設けられた保持部材49を可動金型の合わせ面側に近接させる。
【0026】
金型間側に対する揺動アーム33の揺動時においては、昇降体21の下降に伴って回転する回転体27により基端側回転体31を回転して歯付きベルト41を走行させることにより先端側回転体39の回転軸43を回転し、揺動する揺動アーム33に対して上下アーム47を常に垂直方向を向くように姿勢制御させる。(図2参照)
【0027】
上記状態にて樹脂成形機の突出し機構(図示せず)により可動金型内から樹脂成形品51が突出されて保持部材49に保持されると、電動モータ13を上記と逆方向へ回転駆動して可動体9を固定プラテン1側へ移動させると共に電動モータ25を上記と逆方向へ回転駆動して昇降体21を上方へ移動させる。
【0028】
上方に対する昇降体21の移動に伴って回転体27が図示する実線矢印方向へ回転されると、揺動アーム33は、図示する実線矢印方向へ揺動して金型官ら離脱させられる。このとき、先端側回転体39は、昇降体21の上昇に伴って回転する回転体27と一体に回転する基端側回転体31により歯付きベルト41が図示する実線矢印方向へ走行されることにより回転させられる。これにより上下アーム47は、図示する実線矢印方向へ揺動する揺動アーム33に対して常に垂直を向くように姿勢制御される。
【0029】
上記電動モータ25の上記駆動に伴って昇降体21が上下送りねじ23の軸線方向中間部へ移動された際には、揺動アーム33が上方に向かってほぼ垂直状態に揺動し、タイバーや安全扉に対して樹脂成形品51を保持した保持部材49を乗り越えさせる。(図4参照)
【0030】
そして可動体9が固定プラテン1側へ移動されると共に昇降体21が上下送りねじ23の軸線方向中間部から上方に向かって更に移動されると、揺動アーム33は、樹脂成形機における固定プラテン1側の外側に向かって揺動し、保持部材49に保持された樹脂成形品51を樹脂成形機外へ移動させる。
【0031】
このとき、上記と同様に昇降体21の上方への移動に伴って図示する実線矢印方向へ回転する回転体27により基端側回転体31を回転して歯付きベルト41を走行させることにより先端側回転体39を回転して上下アーム47を、揺動する揺動アーム33に対して常に垂直状態を保つように回動して姿勢制御させる。
【0032】
そして可動体9が固定プラテン1に近づく位置へ移動されると共に昇降体21が上下送りねじ23の軸線方向の上部に移動されると、電動モータ13の駆動を停止して可動体9を固定プラテン1寄りの位置にて移動停止させると共に電動モータ25の駆動を停止し、揺動アーム33を樹脂成形機外の樹脂成形品開放位置の上方にて揺動停止させる。(図5参照)
【0033】
このとき、上下アーム47は、上記と同様に昇降体21の上方への移動に伴って図示する実線矢印方向へ回転する回転体27と一体に回転する基端側回転体31により歯付きベルト41を走行して先端側回転体39を回転させることにより揺動アーム33に対して垂直状態になるように姿勢制御された状態で保持部材49を樹脂成形品開放位置に位置させた後、保持部材49による樹脂成形品51の保持を解除して樹脂成形品51の取出し動作を終了する。
【0034】
上記した樹脂成形品51の取出し完了後においては、電動モータ13を上記とは逆方向へ回転駆動して可動体9を、例えば本体フレーム5の長手方向中間部に移動させると共に電動モータ25を上記とは逆方向へ回転駆動して昇降体21を、例えば上下送りねじ23の軸線方向中間部側へ移動して揺動アーム33を樹脂成形機側へ揺動し、次の樹脂成形作業が完了するまで待機させる。
【0035】
上記説明は、揺動部材を昇降体21に回転可能に軸支される回転体27と、上下フレーム17の上部及び下部にそれぞれの端部が固定された状態で回転体27の外周面に掛渡される歯付きベルト37から構成し、昇降体21の昇降に伴って回転体21を正逆方向へ回転して揺動アーム33を正逆方向へ揺動させる構成としたが、図6に示すように上下フレーム17に対してラックギャ71を上下方向へ延出して取付けると共に昇降体21に回転可能に軸支された歯付きプーリ73をラックギャ71に噛合わせ、昇降体21の昇降に伴って歯付きプーリ73を正逆方向へ回転させることにより揺動アーム33を正逆方向へ揺動させる構成としてもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 固定プラテン
3 樹脂成形品取出し機
5 本体フレーム
7 レール
9 可動体
13 移動部材の一部を構成する電動モータ
15 移動部材の一部を構成する歯付きベルト
17 上下フレーム
19 レール
21 昇降体
23 上下動部材の一部を構成する上下送りねじ
25 上下動部材の一部を構成する電動モータ
27 揺動部材の一部を構成する回転体
29 回転軸
31 姿勢制御部材の一部を構成する基端側回転体
33 揺動アーム
35a・35b 転向ローラ
37 揺動部材の一部を構成する歯付きベルト
39 姿勢制御部材の一部を構成する先端側回転体
41 姿勢制御部材の一部を構成する歯付きベルト
43 回転軸
45 取付け部材
47 上下アーム
49 保持部材
51 樹脂成形品
71 ラックギャ
73 歯付きプーリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂成形機の固定プラテンの上面に固定される本体フレームと、
上記本体フレームに設けられた上下フレームに対して上下方向へ移動可能に支持される昇降体と、
該昇降体を上下方向へ移動する上下動部材と、
上記昇降体に対して回転可能に軸支された回転軸に固定される揺動アームと、
上記昇降体の上下動に伴って上記回転軸を回転して揺動アームを揺動する揺動部材と、
上記揺動アームの先端部に回転可能に軸支される取付け部材と、
上記回転軸の回転に伴って取付け部材を回転する姿勢制御部材と、
上記取付け部材に対して軸線を垂直方向に向けて取付けられた上下アームの下端部に取付けられる保持部材と、
を備え、
上下フレームに対する昇降体の昇降に伴って回転する回転軸により揺動アームを樹脂成形機の金型間と樹脂成形機の外側の間で揺動させると共に該揺動アームの揺動に伴って取付け部材を回転して上下アームを、その軸線が垂直方向を向くように姿勢制御する樹脂成形品取出し機。
【請求項2】
請求項1において、上下フレームは、樹脂成形機の中心軸線と一致する方向へ延出する本体フレーム上を上記中心軸線方向へ移動可能に支持された可動体に設けた樹脂成形品取出し機。
【請求項3】
請求項1において、上下動部材は、上下方向に軸線を有して上下フレームに回転可能に軸支される上下送りねじと、該上下送りねじを回転する数値制御可能な電動モータとから構成され、上記上下送りねじに昇降体に設けられたナットを噛合わせた樹脂成形品取出し機。
【請求項4】
請求項1において、揺動部材は、昇降体に回転可能に軸支された回転体と、上下フレームの上部及び下部にそれぞれの端部が固定された状態で上記回転体の外周面に亘るように掛渡される揺動走行部材とから構成され、昇降体の昇降に伴って外周面に掛渡された揺動走行部材により上記回転体を回転して揺動アームを回動させる樹脂成形品取出し機。
【請求項5】
請求項4において、回転体は、歯付きプーリからなると共に揺動走行部材は、歯付きプーリに噛合う歯付きベルトからなる樹脂成形品取出し機。
【請求項6】
請求項1において、揺動部材は、昇降体に回転可能に軸支された歯付きプーリと、上下フレームに対して上下方向へ延出して設けられ、上記歯付きプーリが噛合うラックギャとからなる樹脂成形品取出し機。
【請求項7】
請求項1において、姿勢制御部材は、揺動アームの基端側にて回転体と一体に固定される基端側回転体と、揺動アームの先端側にて取付け部材と一体に固定される先端側回転体と、基端側及び先端側回転体に掛渡される姿勢制御用走行部材とからなる樹脂成形品取出し機。
【請求項8】
請求項7において、基端側及び先端側回転体は、歯付きプーリからなると共に姿勢制御用走行部材は、歯付きベルトからなる樹脂成形品取出し機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate