説明

機械式駐車装置に入庫する車両のはみ出し部検知方法及び装置

【課題】 機械式駐車装置に入庫動作中に入庫可能範囲からのはみ出し部を検知して利用者に知らせるようにする。
【解決手段】 機械式駐車装置の建屋12の前側壁12aに設けた乗入れ口13から建屋12内のケージ17上のパレット18上に車両20を乗り入れるようにする。上記パレット18の左右両側部外方位置となる入庫可能範囲の境界部の上方位置をレーザ光16が通るように検知センサ15を建屋12の後側壁12aに設置する。検知センサ15は、垂直方向に平らな面となるようなレーザ光16を照射するようにしたものとして、車両20の左右両側部の外方にレーザ光16が平行に照射されるようにし、レーザ光16の面の範囲ではみ出し部を検知するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械式駐車装置に入庫する車両のはみ出し部を検知する方法及び装置に関するもので、詳しくは、ドアミラーのたたみ忘れ等により車両の左右いずれか一方、または両側に入庫可能範囲からはみ出していることを入庫動作中に検知して利用者に知らせるようにするために用いる機械式駐車装置に入庫する車両のはみ出し部検知方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
限られた敷地に効率よく車両を駐車するための駐車装置として、ケージをエレベータのように昇降させるようにするエレベータ式の機械式駐車装置や、ケージを垂直方向あるいは水平方向に循環させるようにする循環方式の機械式駐車装置等があり、又、これらの機械式駐車装置には、建屋の下部に設けた乗入れ口から乗入れるようにする下部乗入れ方式としたもの、駐車スペースを地上と地下に振り分けて中間位置に設けた乗入れ口から乗入れて上昇又は下降させるようにする中間乗入れ方式としたもの、更には、駐車スペースを地下に設置して上部から乗入れて下降させるようにする上部乗入れ方式としたものがある。
【0003】
一方、上記の如き機械式駐車装置は、近年、多種多様の形状をした車両や異なる高さの車両を1つの駐車装置に駐車できるようにするために、駐車スペースに設けられる車収納棚同士の間隔を車高の高い車両にも対応できるようにしたり、車両積載用のパレットも、左右のホイール間の寸法が異なる多種多様の形状の車両が乗入れられるように、乗入れ部の幅も広くして車幅の異なる車両の入庫にも対応させるようにしてある。
【0004】
そのため、上記の如き機械式駐車装置に入庫しようとする車両を、車両積載用のパレット上に乗入れて入庫しようとする場合、パレット上の乗入れ部の幅が広いことから、乗入れる車両が左右方向のいずれか一方に片寄りすぎていても乗入れることが可能となり、乗入れた結果、その車両の利用者が気がつかないままパレット上の左右方向の一方に片寄って車両が乗入れている場合が生じる。又、パレット幅いっぱいの車両が乗入れられる可能性もある。このような場合に、ドアミラーのたたみ忘れがあると、開いたままのドアミラーが、機械式駐車装置の入庫可能範囲となるパレットの左右両側部の外方位置からはみ出している場合がある。
【0005】
上記のように、機械式駐車装置の入庫可能範囲からのはみ出し部がある状態にパレット上に車両が乗入れられた場合には、前記した下部乗入れ方式や中間乗入れ方式のようにパレット上に車両を乗入れて入庫動作を終了した後、パレットを上昇させる運転、あるいは、パレットを下降させる運転を開始したとき、上記はみ出しているドアミラー等のはみ出し部が、機械式駐車装置の車格納棚等の機械と接触したり、既に入庫している他の車両と接触して損傷を生じさせるおそれがある。
【0006】
そこで、従来においては、これまでにかかる事態を未然に防止するための工夫がなされてきており、種々の方策が提案されている。
【0007】
図3及び図4はその一例を示すもので、建造物1内に昇降台通路2をあけるように前後一対のラック装置3が立設されて収納されており、該前後一対のラック装置3間における床4の下方のピット5内に、昇降台6と昇降台6に設けられた車移載装置とが備えてある立体駐車場において、上記昇降台6上のパレット7上に載せられる入庫の車8の上方外方を通過する光・電波・音波等の信号を発信する発信器9を、上記前後の各ラック装置3の昇降台通路2の左側に設け、これら発信器9からの信号を受信する受信器10をラック装置3の右側に設けた構成としてある。これにより、入庫した車8が昇降台6上の設定位置からはみ出した状態でパレット上に乗入れられていると、昇降台6によって持ち上げられる車8のドアミラー11が、発信器9が発する光・電波・音波等の信号を遮断することになって、入庫した車8が昇降台6の設定位置からはみ出し部があることを検知でき、同時に、上記信号が遮断されることによるセンサーの作動により昇降台6が非常停止させられるようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
【0008】
又、本特許出願人も、以前、垂直循環式駐車装置において、入庫した車両のドアミラーがたたまれないで開いたままとなっている状態で入庫動作が終了した場合に、駐車装置を運転して入庫車を載せたパレットがケージ垂直移動経路を移動する途中で光電管センサの設置位置に達したとき、ドアミラーのはみ出しを検知するようにすると共にケージの移動を非常停止するようにしたことを含む特許出願を行っている(特願2007−268213号)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平6−323031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところが、特許文献1に記載されたものや、本特許出願人が特許出願しているものに係る発明は、光等の信号を水平方向に通す光軸1本の形式のものであり、多種多様の形状の車両や異なる高さの車両に取り付けられているドアミラーの位置は様々であるため、1本の光軸のみで入庫動作中に車のすべてのドアミラー等のはみ出しを検知することは不可と云えるものである。
【0011】
このことから、上記特許文献1に記載されたものや、本特許出願人の先願のものでは、入庫動作を終了した車両を駐車スペース位置まで移動させる過程で、入庫可能範囲からのはみ出しを検知するようにしているものである。
【0012】
そのため、入庫動作を終了した車両を上方向へ移動させる過程でドアミラー等のはみ出しを検知する場合には、乗入れ口で乗入れられた車両のドアミラー位置よりも高い位置に発信器と受信器を設置するようにし、又、入庫車を、乗入れ位置よりも下方へ移動させる地下駐車のような場合には、乗入れ口から乗入れられる車両のドアミラー位置よりも低い位置に発信器と受信器を設置するようにして、機械を移動させる過程でドアミラー等のはみ出しを検知させるようにしてあり、はみ出しを検知した際は駐車装置の機械を非常停止して、前記した如き、はみ出し部が機械や他の車両に接触することがないようにしている。
【0013】
しかしながら、上記従来のものでは、入庫動作を終了して、利用者が駐車装置の乗入れ口のドアから退出した後に、機械が動いている過程で車両のドアミラー等のはみ出し部が発信器から発信される光等の信号により検知されるようにし、検知されると機械を非常停止させるようにするものであるため、利用者が退出する前の入庫動作中にはみ出しを検知するものではない。
【0014】
又、上記非常停止した機械を復旧させるためには、はみ出し部を確認すると共に、そのはみ出し部をなくすようにすることが必要であるが、復旧作業は利用者が退出した後であるため、利用者に非常停止の原因を解消させるようにすることはできず、機械の復旧のために別途係員が現場に急行し、ドアミラーのたたみ忘れ等を解消させて機械を復旧させる必要がある、という問題がある。
【0015】
このような問題をなくすために、多光軸のセンサを取り付けて、多種多様の形状の車両や異なる高さの車両をパレット上に乗入れる入庫動作中に、はみ出し部を検知させるようにすることも考えられるが、投光する側のセンサと受光する側のセンサが必要であり、特に、受光する側のセンサを乗入れ口側に取り付けようとする場合に、取付位置を確保することが困難である、という問題がある。
【0016】
そこで、本発明は、車両の入庫動作中に、ドアミラーのたたみ忘れ等による入庫可能範囲からのはみ出しを検知できるようにして、利用者が退出する前に検知することにより利用者に気付かせるようにすると共に、多種多様な形状や異なる高さの車両でドアミラーの大きさ、形状、高さ位置が異なっていても入庫可能範囲からのはみ出しを確実に検知できるようにする機械式駐車装置に入庫する車両のはみ出し部検知方法及び装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、上記課題を解決するために、機械式駐車装置の乗入れ口から乗入れた車両を載せるパレットの左右両側部外方位置となる入庫可能範囲の境界部に、垂直方向に面となるレーザ光を一方向に平行に照射させ、上記乗入れ口からパレット上に車両を乗入れる入庫動作中に上記入庫可能範囲からのはみ出し部を検知することを特徴とする機械式駐車装置に入庫する車両のはみ出し部検知方法とし、更に、上記方法において、機械式駐車装置の乗入れ口に対向する建屋の奥側の車両前方又はパレットの中央上部の車両上方から一方向に面状にレーザ光を照射させるようにする検知方法とする。
【0018】
又、建屋の乗入れ口からパレット上に車両を乗入れてパレットとともに昇降させて駐車させるようにしてある機械式駐車装置における上記建屋内の所要個所に、上記パレットの左右両側部外方位置となる入庫可能範囲の境界部を通って垂直方向に平らな面状に広がるようなレーザ光を照射する検知センサを設置し、且つ上記検知センサを表示装置に接続し、上記パレット上に車両を乗入れる入庫動作中にはみ出し部を検知して表示させるようにした構成を有することを特徴とする機械式駐車装置に入庫する車両のはみ出し部検知装置とし、更に、上記構成において、検知センサを、建屋の乗入れ口と対向する建屋の後側壁内面における車高の高い車よりも高い位置で且つ左右両側部、又はパレットの車両乗入れ方向の中央部分の左右両側の上方位置に設置して、一方向からレーザ光を照射させるようにした検知装置とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の機械式駐車装置に入庫する車両のはみ出し部検知方法及び装置によれば、次の如き優れた効果を発揮する。
(1)機械式駐車装置の乗入れ口から乗入れた車両を載せるパレットの左右両側部外方位置となる入庫可能範囲の境界部に、垂直方向に面となるレーザ光を一方向に平行に照射させ、上記乗入れ口からパレット上に車両を乗入れる入庫動作中に上記入庫可能範囲からのはみ出し部を検知することを特徴とする機械式駐車装置に入庫する車両のはみ出し部検知方法、及び建屋の乗入れ口からパレット上に車両を乗入れてパレットとともに昇降させて駐車させるようにしてある機械式駐車装置における上記建屋内の所要個所に、上記パレットの左右両側部外方位置となる入庫可能範囲の境界部を通って垂直方向に平らな面状に広がるようなレーザ光を照射する検知センサを設置し、且つ上記検知センサを表示装置に接続し、上記パレット上に車両を乗入れる入庫動作中にはみ出し部を検知して表示させるようにした構成を有することを特徴とする機械式駐車装置に入庫する車両のはみ出し部検知装置としてあるので、パレット上に車両を乗入れる入庫動作中に、ドアミラーのたたみ忘れ等による入庫可能範囲からのはみ出し部を検知することができ、利用者が立ち去る前に、はみ出しを利用者に知らせることができて直ちにはみ出しを利用者により解消させることができる。これにより、機械の非常停止につながることがなくなり、別途係員に復旧作業の要請をするということをなくすことができる。
(2)レーザ光の平らな面の範囲で、はみ出し部を検知できることから、多種多様な形状の車両や異なる高さの車両で光軸1本の場合に検知範囲から外れて検知できないものでも入庫可能範囲からはみ出しているものを確実に検知することができる。
(3)上記(1)の構成において、機械式駐車装置の乗入れ口に対向する建屋の奥側の車両前方又はパレットの中央上部の車両上方から一方向に面状にレーザ光を照射させるようにする検知方法、及び検知センサを、建屋の乗入れ口と対向する建屋の後側壁内面における車高の高い車よりも高い位置で且つ左右両側部、又はパレットの車両乗入れ方向の中央部分の左右両側の上方位置に設置して、一方向からレーザ光を照射させるようにした検知装置とすることにより、検知センサは発受光の2つとすることなく片側からのみで検知できるもので設置が容易であり、又、新設の駐車装置のみならず、既設の駐車装置にも容易に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の一形態としてエレベータ方式の機械式駐車装置に適用した状態の概要を示す乗入れ口側から見た正面図である。
【図2】図1の概略側面図である。
【図3】従来のエレベータ方式の駐車装置の乗入れ部分の側面図である。
【図4】図3のIV−IV矢視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
【0022】
図1及び図2は本発明の実施の一形態として、エレベータ方式の機械式駐車装置で且つ下部乗入れ方式のものに適用した場合を示すもので、前側壁12aの下部に乗入れ口13を設けてドア14で開閉できるようにしてある建屋12の後側壁12bの内側面(入庫する車両の前方側に位置する壁の内側面)の所要個所に、垂直方向に平らな面状となるレーザ光16を照射するようにした検知センサ15を設置し、ケージ17上の車両積載用のパレット18上に乗入れられる車両のドアミラー等のはみ出し部を面でとらえて検知するようにし、はみ出し部が検知されると、音又は文字の表示装置(図示せず)に表示させて利用者に知らせるようにする。
【0023】
詳述すると、建屋12内の中央部分に設けられるケージ昇降部19を挟むように左右両側部に、車格納棚20を所要高さ間隔で多段に設置してなる駐車スペースを設け、上記ケージ昇降部19を昇降できるように支持されているケージ17上のパレット18上に、乗入れ口13から車両21を乗入れ、図1に示す如くパレット18上に車両21が乗入れられて入庫動作が終了すると、乗入れ口13のドア14を閉じてロックし、しかる後、機械が動き始めてケージ17とともに車両21を上昇させるようにしてある機械式駐車装置において、上記乗入れ口13が設けられている建屋12の前側壁12aに対向する建屋12の後側壁12bの内面の2個所に、平らな面状のレーザ光16を照射してスキャンしながら反射してくる光により検知対象物を検知するようにしてある検知センサ15を、レーザ光16が垂直な面として乗入れ口13の方向に照射されるようにしてそれぞれ設置するようにする。更に、建屋12内に警報音や文字表示をする表示装置(図示せず)を設置して、上記検知センサ15がはみ出しを検知して作動すると、上記表示装置に信号が送られて、アラームが発せられると共に、目視できる「はみ出し」の文字表示が行われるようにする。
【0024】
上記検知センサ15の設置個所は、ケージ17上のパレット18上に乗入れた車両21の左右両側部の外方位置である入庫可能範囲の境界部に、レーザ光16が垂直方向に面として通過させられるようにして、多種多様な形状の車両がパレット18上に乗入れられた場合でも、入庫可能範囲からはみ出し部があると、そのはみ出し部を検知できるような左右2個所の位置とし、更に、あらゆる高さの車両が入庫されてドアミラー22の高さが異なる場合でも面として検知できるような高さ位置とするようにする。
【0025】
上記構成としてあるので、図1及び図2に示す如く、建屋12の奥側となる後側壁12bの内側面の2個所に設置してある検知センサ15からは、乗入れ口13がある建屋12の前側の方向へ向う一方向にのみレーザ光16が照射される。レーザ光16は、図示の如く垂直方向に一様に広がる平らな面として広い角度で照射され、しかも、左右の2個所で平行に照射される。これにより、ケージ17上のパレット18上に車両21を乗入れて入庫動作を行っているとき、パレット18上に乗入れられた車両21がパレット18で片寄り、入庫可能範囲からのはみ出し部があると、このはみ出し部がレーザ光16にかかるので、直ちに且つ確実にはみ出しを検知することができる。この際はみ出し部は面で検出することができ、且つ一方向からの1つの検知センサ15で検知することができるので、面の範囲で、はみ出しを確実に検知することができる。
【0026】
上記のように入庫動作中にドアミラー22等がはみ出していることが検知できると、車両の利用者が乗入れ口13から外部へ立ち去る前にアラームや文字表示等で利用者に知らせることが可能となる。これによりドアミラー21がはみ出している場合は、利用者が自らドアミラーのたたみ忘れを知ることができて、ドアミラー21をたたみ、入庫可能範囲からのはみ出しを解消させることができることになる。
【0027】
なお、本発明においては、検知センサ15がはみ出しを検知しているときは、はみ出しが解消されない限り入庫動作を終了することができないような制御とすることもできる。すなわち、検知センサ15が作動して、はみ出しが検知されたときは、乗入れ口13のドア14を閉じようとしてもドア14が閉じられないようにインターロック機構を設け、利用者が検知センサ15からの指令で表示装置に表示されていることに気付かずにドア14から退出してドア14を閉じようとしても、ドア14が閉じないようにすることができる。このようにすれば、利用者が車両をパレット18上に乗入れを完了して入庫動作を終了したと勘違いをして立ち去ろうとしても、機械を動かすことができないので、入庫させることはできないことになる。
【0028】
なお、本発明は、上記した実施の形態のみに限定されるものではなく、たとえば、検知センサ15を建屋の後側壁12aの内側面に取り付けるようにした場合を示したが、上部乗入れ方式の如く、乗入れ口から下方へケージを移動して駐車するようにしてあるような場合には、建屋12の後側壁12aに代えて天井部に取り付けるようにしてもよく、この場合は、パレット18上の入庫可能範囲に乗入れられた車両の前後方向のほぼ中央部の上方から下方向にレーザ光を照射させるようにすればよいこと、又、本発明は機械式駐車装置全般に適用できること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0029】
12 建屋
13 乗入れ口
14 ドア
15 検知センサ
16 レーザ光
17 ケージ
18 パレット
21 車両
22 ドアミラー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械式駐車装置の乗入れ口から乗入れた車両を載せるパレットの左右両側部外方位置となる入庫可能範囲の境界部に、垂直方向に面となるレーザ光を一方向に平行に照射させ、上記乗入れ口からパレット上に車両を乗入れる入庫動作中に上記入庫可能範囲からのはみ出し部を検知することを特徴とする機械式駐車装置に入庫する車両のはみ出し部検知方法。
【請求項2】
機械式駐車装置の乗入れ口に対向する建屋の奥側の車両前方又はパレットの中央上部の車両上方から一方向に面状にレーザ光を照射させるようにする請求項1記載の機械式駐車装置に入庫する車両のはみ出し部検知方法。
【請求項3】
建屋の乗入れ口からパレット上に車両を乗入れてパレットとともに昇降させて駐車させるようにしてある機械式駐車装置における上記建屋内の所要個所に、上記パレットの左右両側部外方位置となる入庫可能範囲の境界部を通って垂直方向に平らな面状に広がるようなレーザ光を照射する検知センサを設置し、且つ上記検知センサを表示装置に接続し、上記パレット上に車両を乗入れる入庫動作中にはみ出し部を検知して表示させるようにした構成を有することを特徴とする機械式駐車装置に入庫する車両のはみ出し部検知装置。
【請求項4】
検知センサを、建屋の乗入れ口と対向する建屋の後側壁内面における車高の高い車よりも高い位置で且つ左右両側部、又はパレットの車両乗入れ方向の中央部分の左右両側の上方位置に設置して、一方向からレーザ光を照射させるようにした請求項3記載の機械式駐車装置に入庫する車両のはみ出し部検知装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−255377(P2010−255377A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−109523(P2009−109523)
【出願日】平成21年4月28日(2009.4.28)
【出願人】(000198363)IHI運搬機械株式会社 (292)