説明

櫛付きキャップ

【課題】内容物の吐出量を増加させることができ、十分な量の内容物を塗布することができる櫛付きキャップを提供することを目的としている。
【解決手段】内容物を収容したボトルの口部に取り付け可能なキャップ本体部2と、キャップ本体部2の上面に設けられ、複数の櫛歯8が並設された櫛部3と、を備え、櫛歯8の側面に、内容物を吐出させるための吐出口81A,81Bが形成され、櫛歯8の内部に、キャップ本体部2の内側と吐出口81A,81Bとを連通する連通孔80が形成された櫛付きキャップ1において、吐出口81A,81Bは、櫛歯8の中心軸L1方向に間隔をあけて複数配設されており、櫛歯先端側の吐出口ほど櫛歯並列方向における櫛歯8の中心軸L1側に配設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボトルの口部に取り付け可能な櫛付きキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の櫛付きキャップとして、従来、例えば下記特許文献1に示されているような、内容物を収容したボトルの口部に取り付け可能なキャップ本体部と、このキャップ本体の上面に設けられた櫛部と、を備えた構成が知られている。上記した櫛部には、一列に並列された複数の櫛歯が備えられている。この櫛歯の側面には、ボトル内の内容物を吐出させるための吐出口が形成されており、また、櫛歯の内部には、上記した吐出口とキャップ本体部の内側とを連通する連通孔が形成されている。この櫛付きキャップでは、ボトル内に収容された内容物が上記した連通孔を通って吐出口から吐出されるので、吐出口から内容物を吐出させるとともに櫛部で毛髪を梳かすことにより、毛髪に内容物を塗布することができる。
【特許文献1】特許第3950601号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記した従来の櫛付きキャップでは、内容物を吐出する吐出口が櫛歯の先端部分にだけ形成されているので、内容物の吐出量が足りない場合があり、この場合、内容物の塗布量が不十分になる場合がある。
【0004】
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、内容物の吐出量を増加させることができ、十分な量の内容物を塗布することができる櫛付きキャップを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る櫛付きキャップは、内容物を収容したボトルの口部に取り付け可能なキャップ本体部と、該キャップ本体部の上面に設けられ、複数の櫛歯が並設された櫛部と、を備え、前記櫛歯の側面に、前記内容物を吐出させるための吐出口が形成され、前記櫛歯の内部に、前記キャップ本体部の内側と前記吐出口とを連通する連通孔が形成された櫛付きキャップにおいて、前記吐出口は、櫛歯の中心軸方向に間隔をあけて複数配設されており、櫛歯先端側の吐出口ほど櫛歯並列方向における前記櫛歯の中心軸側に配設されていることを特徴としている。
【0006】
このような特徴により、ボトル内に収容された内容物が、連通孔を通って、櫛歯の中心軸方向に間隔をあけて形成された複数の吐出口からそれぞれ吐出される。
また、櫛付きキャップを成形する際、連通孔を形成するコアピン、及び櫛歯の外形を形成するキャビティ(縦喰い切りピン)にそれぞれ段差をつけ、これらの金型(コアピン、キャビティ)の段差面同士を櫛歯軸方向において複数ヶ所で接触させることにより、櫛歯軸直交方向に延在する横ピンを用いることなく、櫛歯の中心軸方向に間隔をあけて複数の吐出口が形成される。
【0007】
また、本発明に係る櫛付きキャップは、前記複数の吐出口の開口面積が、櫛歯先端側の吐出口ほど大きくなっていることが好ましい。
【0008】
内容物を吐出口から吐出させる際、櫛歯先端側の吐出口ほど内容物の流通経路が長くなるので、櫛歯先端側の吐出口の方が櫛歯基端側の吐出口よりも内容物が流出されにくい。このため、仮に、複数の吐出口が同じ開口面積の場合、櫛歯先端側の吐出口ほど吐出量が少なくなる。これに対し、上記した構成からなる櫛付きキャップでは、櫛歯先端側の吐出口ほど開口面積が大きくなっているので、各吐出口からの吐出量のばらつきが抑えられ、複数の吐出口からの吐出量が均等化される。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る櫛付きキャップによれば、櫛歯の中心軸方向に間隔をあけて形成された複数の吐出口から内容物がそれぞれ吐出されるので、内容物の吐出量を増加させることができ、十分な量の内容物を塗布することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係る櫛付きキャップの実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1は本実施の形態における櫛付きキャップ1の平面図であり、図2は図1に示すA−A間の半断面図であり、図3は図1に示すB−B間の半断面図である。
なお、本実施の形態では、櫛付きキャップ1の開口端側(図2における下側)を下方とし、その反対側(図2における上側)を上方とする。また、後述する櫛歯8が並べられた櫛歯並列方向(図1における横方向)をX方向とし、X方向に直交する方向(図1における縦方向)をY方向とする。また、上下方向に延在する図2に示す符号L0は、櫛付きキャップ1の中心軸線であり、以下、キャップ軸L0と記す。また、図2に示す符号L1は、後述する櫛歯8の中心軸線であり、以下、櫛歯軸L1と記す。
【0011】
図1〜図3に示すように、櫛付きキャップ1は、図示せぬボトルの口部に取り付けられたポリプロピレン(以下、PPと記す。)、ポリエチレン(以下、PEと記す。)等の合成樹脂製の部材であり、その概略構成としては、上記口部に螺着されるキャップ本体部2と、複数の櫛歯8が並設された櫛部3と、を備えている。上記した図示せぬボトルは、内部に毛染め剤等の内容物が収容されたスクイズボトルであり、その胴部がスクイズ変形可能で復元自在な可撓性を有している。
【0012】
キャップ本体部2は、円環状の天板部4と、天板部4の外縁部から下方に向かって垂下された外筒部5と、天板部4の内縁部から下方に向かって垂下された内筒部6と、を備えている。外筒部5は、図示せぬボトルの口部の外側に被せられる円筒形状のものであり、その内周面には、上記口部の外周面に形成された雄ネジに螺着される雌ネジ50が形成され、また、その外周面には、上下方向に延在する凸条部51がキャップ周方向に間隔をあけて複数配設されている。内筒部6は、図示せぬボトルの口部の内側に挿入される円筒形状のものであり、その外周面は、上記口部の上端部の内周面に摺接される。
【0013】
櫛部3は、キャップ本体部2の天板部4の上面に設けられた中空の基台部7と、基台部7の上面に突設された複数の櫛歯8と、基台部7の上面に突設されて隣り合う櫛歯8のY方向の両端部間にそれぞれ配設された副櫛歯9と、を備えている。
基台部7は、天板部4の内縁部から上方に向けて膨出された略ドーム状の形状になっており、図1に示すように平面視においてX方向に長い略楕円形状になっており、その下端面は開口されており、キャップ本体部2の内筒部6の内側に連通されている。
【0014】
櫛歯8は、キャップ軸L0に平行する平板状の部材であり、図3に示すように上方に向かうに従い漸次縮幅された尖形状になっている。櫛歯8の先端部及び側端部はそれぞれ断面視円弧形状になっている。複数の櫛歯8は、図1に示すように、櫛歯8の先端側(上側)からみて、それぞれY方向に沿って互いに平行に配置されているとともに、X方向に一定間隔をおいて一列に並列されている。
【0015】
上記した櫛歯8の内部には、後述する吐出口81A,81Bと上記したキャップ本体部2の内側とを連通する連通孔80が形成されている。連通孔80は、櫛歯軸L1方向(上下方向)に延在する孔である。連通孔80は、基台部7の内側空間を介してキャップ本体部2の内側に連通されており、この連通孔80の下端は、基台部7の内側に向けて開放されている。連通孔80の内周面のうち、X方向の両面には、連通孔80のX方向の幅が上方に向かうに従い縮幅されるように段差がそれぞれ付けられている。
【0016】
また、上記した櫛歯8の側面(隣り合う櫛歯8に対向するX方向の面)には、図示せぬボトル内の内容物を吐出させるための複数の吐出口81A,81Bが形成されている。複数の吐出口81A,81Bは、櫛歯軸L1方向に間隔をあけて配設されており、櫛歯8の中間部分に、連通孔80の中間部分に連通する下側吐出口81Aが形成されており、櫛歯8の先端部分(上部)に、連通孔80の先端(上端)部分に連通する上側吐出口81Bが形成されている。詳しく説明すると、櫛歯8の上部の側面には、櫛歯8の先端(上端)から基端側(下方)に向かって延在する凹溝82が形成されており、この凹溝82の下端部分の底面に下側吐出口81Aが形成されており、凹溝82の中間部分の底面に上側吐出口81Bが形成されている。
【0017】
また、図2に示すように、上記した凹溝82、下側吐出口81A及び上側吐出口81Bは、櫛歯8のX方向の両側面にそれぞれ形成されており、櫛歯軸L1を挟んで対称に形成されている。また、上記した下側吐出口81A及び上側吐出口81Bの開口面は、上方に向かうに従い櫛歯8径方向内側に傾斜されており、櫛歯軸L1を挟んで対称に形成された一対の下側吐出口81A,81A及び一対の上側吐出口81B,81Bは、図2に示すように、X方向の縦断面視においてハ字状に形成されている。また、下側吐出口81Aの開口面は、上側吐出口81Bの開口面よりも櫛歯軸L1に対する傾斜角度が大きくなっている。
【0018】
上記した下側吐出口81A及び上側吐出口81Bは、連通孔80を形成するための図示せぬコアピンと、凹溝82を形成するための図示せぬ縦喰い切りピンとを、櫛歯軸L1方向に2箇所で接触させることにより、その接触部分に形成される。詳しく説明すると、図示せぬコアピンの上端部(先端部)の側面、及び、図示せぬ縦喰い切りピンの下端部(先端部)の側面には、先端側から順に、ピン軸に対して傾斜した先端当接面と、ピン軸に平行する平行面と、ピン軸に対して傾斜した基端当接面と、がピン軸方向に連続的にそれぞれ形成されており、コアピンの先端部および縦喰い切りピンの先端部が先端側に向かうに従い薄肉になるように段差がそれぞれ形成されている。そして、上記したコアピンの先端部の両側に縦喰い切りピンの先端部を配置し、コアピンの先端当接面と縦喰い切りピンの基端当接面とを当接させるとともに、コアピンの基端当接面と縦喰い切りピンの先端当接面とを当接させ、さらに、コアピンの平行面と縦喰い切りピンの平行面とを間隔をあけて対向させる。これにより、成型時に、上記した当接部分に樹脂等が回らなくなり、コアピンの基端当接面と縦喰い切りピンの先端当接面との当接部分に下側吐出口81Aが形成されるとともに、コアピンの先端当接面と縦喰い切りピンの基端当接面との当接部分に上側吐出口81Bが形成される。なお、上記したコアピンや縦喰い切りピンの先端当接面及び基端当接面は、ピン軸に対して傾斜した傾斜面でなくてもよく、ピン軸に対して直交した平面であってもよい。
【0019】
また、吐出口81A,81Bは、上側の吐出口81Aほど櫛歯8におけるX方向の中央側(櫛歯軸L1側)に配設されている。具体的に説明すると、上記した上側吐出口81Bは、図1に示すように、櫛歯8先端側からみて、下側吐出口81AよりもX方向の中央側の位置に配設されており、一対の上側吐出口81B,81Bの上端の間隔は一対の下側吐出口81A,81Aの下端の間隔よりも大きくなっている。
【0020】
また、吐出口81A,81Bは、上側の吐出口81Aほど開口面積が大きくなっている。具体的に説明すると、上側吐出口81Bは、図3に示すように、下側吐出口81Aよりも開口面積が大きくなっている。すなわち、上側吐出口81BのY方向寸法と下側吐出口81AのY方向寸法とは同等であるが、上側吐出口81Bの櫛歯軸L1方向の寸法が下側吐出口81Aよりも長くなっている。
【0021】
次に、上記した構成からなる櫛付きキャップ1の作用について説明する。
【0022】
まず、櫛歯8の先端を頭皮に当てる。詳しく説明すると、図示せぬボトルの胴部を把持し、吐出容器を上下反転させて櫛歯8の先端を頭皮に当接させる。
次に、吐出口81A,81Bから所定量の内容物を吐出させながら、櫛部3により毛髪を梳かし、上記した内容物を毛髪に塗布する。
詳しく説明すると、図示せぬボトルの胴部を指等で押圧してスクイズ変形させる。これにより、ボトルの内圧が上昇し、ボトル内の内容物が、基台部7内から連通孔80内を通って下側吐出口81Aおよび上側吐出口81Bからそれぞれ吐出される。このとき、上側吐出口81Bの方が下側吐出口81Aよりも開口面積が大きいので、上側吐出口81Bから内容物が流出し易い。
また、櫛付きキャップ1を櫛歯8が並べられた方向(X方向)と直交する方向に頭皮に沿って移動させる。これにより、吐出口23から吐出された内容物が毛髪に塗布される。
また、上記スクイズ変形を解除して、ボトル3の内圧を低下させることにより、内容物の吐出が停止される。
【0023】
上記した構成からなる櫛付きキャップ1によれば、櫛歯軸L1方向に間隔をあけて形成された下側吐出口81A及び上側吐出口81Bから内容物がそれぞれ吐出されるので、内容物の吐出量を増加させることができる。これにより、毛髪に十分な量の内容物を塗布することができる。
【0024】
また、上側吐出口81Bが、櫛歯8先端側からみて、下側吐出口81Aの櫛歯8径方向の内側に配設されているので、櫛歯軸L1直交方向に延在する横ピンを用いることなく、櫛歯軸L1方向に間隔をあけて下側吐出口81A、上側吐出口81Bを形成することが可能である。これにより、成形時に使用される金型が簡単な構造となり、金型の組み立てが簡略化されることにより櫛付きキャップ1の成形工程が容易となり、櫛付きキャップ1の生産性を向上させることができる。
【0025】
また、上側吐出口81Bが下側吐出口81Aよりも開口面積が大きく、上側吐出口81Bから内容物が流出し易くなっているため、下側吐出口81A及び上側吐出口81Bにおける吐出量のばらつきが抑えられ、複数の吐出口81A,81Bからの吐出量の均等化を図ることができる。これにより、櫛部3全体に均等に内容物を吐出させることができ、毛髪等に内容物をムラ無く塗布することができる。
【0026】
以上、本発明に係る櫛付きキャップの実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、櫛歯8の側面に2つの吐出口81A,81Bが櫛歯軸L1方向に間隔をあけて形成されているが、本発明は、3つ以上の吐出口が櫛歯軸L1方向に間隔をあけて形成されていてもよい。また、櫛歯8の両側面に吐出口81A,81Bを形成したが、櫛歯8の何れか一方の側面にのみ吐出口81A,81Bを形成することもできる。
【0027】
また、上記した実施の形態では、上側吐出口81BのY方向寸法と下側吐出口81AのY方向寸法とを同等とし、上側吐出口81Bの櫛歯軸L1方向の寸法を下側吐出口81Aよりも長くすることにより、上側吐出口81Bの開口面積を大きくしているが、上側吐出口81Bの櫛歯軸L1方向寸法と下側吐出口81Aの櫛歯軸L1方向寸法とを同等とするとともに上側吐出口81BのY方向寸法を下側吐出口81AのY方向寸法よりも大きく設定することで、上側吐出口81Bの開口面積を大きくしたり、或いは、Y方向寸法及び櫛歯軸L1方向寸法ともに、下側吐出口81Aの方よりも上側吐出口81Bの方を大きくすることにより、上側吐出口81Bの開口面積を大きくすることも可能である。
【0028】
また、上記した実施の形態では、上側吐出口81Bが下側吐出口81Aよりも開口面積が大きくなっているが、本発明は、上側吐出口81B及び下側吐出口81Aの開口面積を同等にすることも可能であり、或いは、上側吐出口81Bの開口面積を下側吐出口81Aの開口面積よりも小さくすることも可能である。
【0029】
また、上記した実施の形態では、複数の櫛歯8がキャップ軸L0に対する仮想垂直面に沿って並べられており、複数の櫛歯8がキャップ軸L0方向に突出されているが、本発明は、櫛歯の向きは適宜変更可能である。例えば、複数の櫛歯がキャップ軸L0と平行な仮想平面に沿って並べられ、複数の櫛歯がキャップ軸L0に直交する方向に突出されていてもよく、或いは、複数の櫛歯がキャップ軸L0に対して傾斜した仮想平面に沿って並べられ、複数の櫛歯がキャップ軸L0に対して傾斜した方向に突出されていてもよい。
【0030】
また、上記した実施の形態では、スクイズボトルに櫛付きキャップ1が取り付けられているが、本発明に係る櫛付きキャップをスクイズボトル以外のボトルに取り付けることも可能である。例えば、シリンダ内をピストンが往復移動する構成のポンプにより内容物を吐出させる吐出容器やエアゾール容器等に本発明に係る櫛付きキャップ適用することも可能であり、その他の構成の吐出容器に適用することも可能である。
【0031】
また、上記した実施の形態では、複数の櫛歯8が一列に並べられているが、本発明は、複数の櫛歯が、二列以上に並べられていてもよい。また、上記した実施の形態では、複数の櫛歯8が直線的に並べられているが、本発明は、複数の櫛歯8が曲線的に並べられていてもよく、或いは、千鳥状に並べられていてもよい。
また、上記した実施の形態では、キャップ本体部2が図示せぬボトルの口部に螺着される構成になっているが、本発明は、螺着以外の方法でキャップ本体部2をボトル口部に取り付けてもよく、例えば、アンダーカット嵌合によってキャップ本体部2を口部に取り付けてもよい。
また、上記した実施の形態では、平板形状の櫛歯8が備えられているが、本発明は、櫛歯の形状を適宜変更することが可能であり、例えば、棒状の櫛歯が設けられていてもよい。
【0032】
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための櫛付きキャップの平面図である。
【図2】図1に示すA−A間の半断面図である。
【図3】図1に示すB−B間の半断面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 櫛付きキャップ
2 キャップ本体部
3 櫛部
8 櫛歯
80 連通孔
81A 下側吐出口(吐出口)
81B 上側吐出口(吐出口)
L1 櫛歯軸(櫛歯の中心軸)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を収容したボトルの口部に取り付け可能なキャップ本体部と、該キャップ本体部の上面に設けられ、複数の櫛歯が並設された櫛部と、を備え、
前記櫛歯の側面に、前記内容物を吐出させるための吐出口が形成され、前記櫛歯の内部に、前記キャップ本体部の内側と前記吐出口とを連通する連通孔が形成された櫛付きキャップにおいて、
前記吐出口は、櫛歯の中心軸方向に間隔をあけて複数配設されており、櫛歯先端側の吐出口ほど櫛歯並列方向における前記櫛歯の中心軸側に配設されていることを特徴とする櫛付きキャップ。
【請求項2】
請求項1記載の櫛付きキャップにおいて、
前記複数の吐出口の開口面積は、櫛歯先端側の吐出口ほど大きくなっていることを特徴とする櫛付きキャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−178313(P2009−178313A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−19704(P2008−19704)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】