歌唱採点システム
【課題】本発明は、歌唱採点システムに関し、歌唱者の満足度を向上させ、サービス向上を図ることを目的とする。
【解決手段】カラオケ演奏装置において予約待ち行列に演奏楽曲が予約者の所持するパーソナル通信端末１３を特定する端末ＩＤが関連付けられて登録され、登録楽曲の演奏の際に、採点関連情報報知手段５１が当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃに採点入力許可情報を含む採点関連情報を送信する構成とすることにより、当該採点入力許可情報を受信したパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃにおいて入力採点送信手段２４で演奏楽曲の歌唱に対する採点入力させて歌唱者のパーソナル通信端末１３Ａに送信させることができ、パーソナル通信端末１３Ａでの歌唱採点値を効率的に取得させる構成とする。
【解決手段】カラオケ演奏装置において予約待ち行列に演奏楽曲が予約者の所持するパーソナル通信端末１３を特定する端末ＩＤが関連付けられて登録され、登録楽曲の演奏の際に、採点関連情報報知手段５１が当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃに採点入力許可情報を含む採点関連情報を送信する構成とすることにより、当該採点入力許可情報を受信したパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃにおいて入力採点送信手段２４で演奏楽曲の歌唱に対する採点入力させて歌唱者のパーソナル通信端末１３Ａに送信させることができ、パーソナル通信端末１３Ａでの歌唱採点値を効率的に取得させる構成とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、カラオケ演奏装置と複数のパーソナル通信端末とが無線方式で通信自在な歌唱採点システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、カラオケシステムは高機能化により採点機能を備えるものも普及してきている。採点機能は機械的に楽曲データのメロディデータなどのリファレンスデータと歌唱音声とを比較し、その一致度により点数を割り出すものであるが、機械的な一致度と実際に人が聴取したときの巧拙とは必ずしも同じとは限らない。そのため、実際に聴取された歌唱の巧拙を同席者に採点させて歌唱者に効果的に取得させることで歌唱者の満足度を向上させることができる。
【０００３】
従来、カラオケシステムにおいて機械的な採点機能を利用した技術として以下の特許文献で提案されているものがある。下記特許文献には、カラオケ装置の備える採点部に歌唱者以外の同席者が操作するテンキーリモコンが複数接続され、同席者が歌唱者の歌唱について採点結果の点数をテンキーリモコンから入力し、採点部が機械的に割り出した採点と入力された点数を総合して総合得点を算出して表示することが提案されている。
【０００４】
【特許文献１】特開２０００−１８１４６６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上記特許文献では同席者の採点はカラオケ装置に付随されたテンキーリモコンより入力させ、機械的な採点を加味した総合得点を当該カラオケ装置に付随する表示部に表示させるものであり、これが歌唱履歴として記録されるものであってもあくまでもカラオケ装置内でのことに止まり、歌唱者にとっては個別情報として同席者の採点を取得させることや表示させることはできず、また、当該個別情報を所持させることもできないという問題がある。
【０００６】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、実際に聴取された歌唱の巧拙を同席者に採点させて歌唱者に効率的に取得させることで歌唱者の満足度を向上させ、サービス向上を図る歌唱採点システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するために、請求項１の発明では、カラオケ演奏装置と、端末表示部を備えて端末ＩＤで特定される所定数のパーソナル通信端末とが無線方式で通信自在な歌唱採点システムであって、前記カラオケ演奏装置は、予約待ち行列及び採点関連情報報知手段を有し、前記予約待ち行列には、選曲楽曲毎に、予約者の所持する前記パーソナル通信端末の端末ＩＤが関連付けられて登録され、前記採点関連情報報知手段は、前記予約待ち行列に登録された楽曲の演奏の際に、少なくとも歌唱採点を入力することを許可する採点入力許可情報を含む採点関連情報を、当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信する、構成とする。
【０００８】
請求項２、３の発明では、「前記カラオケ演奏装置は、歌唱された楽曲に対して当該歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末から採点値を所定数取得して歌唱採点値を算出し、歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信させる採点取得処理手段を備える」構成であり、
「前記採点取得処理手段は、歌唱された楽曲に対して当該歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末から入力採点値を取得して歌唱採点値を算出し、当該歌唱採点値を含む採点関連情報を歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信させる」構成である。
【発明の効果】
【０００９】
請求項１の発明によれば、予約待ち行列に、選曲楽曲毎に予約者の所持するパーソナル通信端末を特定する端末ＩＤが関連付けられて登録され、登録された楽曲の演奏の際に、採点を入力することを許可する採点入力許可情報を含む採点関連情報を当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信する構成とすることにより、歌唱者以外の同席者の所持するパーソナル通信端末で実際に聴取された歌唱を採点させて歌唱者のパーソナル通信端末に効率的に取得させることができ、ひいては歌唱者の満足度を向上させ、サービス向上を図ることができるものである。
【００１０】
請求項２の発明によれば、歌唱された楽曲に対して当該歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末から入力採点値を取得し、当該入力採点値を含む採点関連情報を当該歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信する構成とすることにより、歌唱者のパーソナル通信端末による入力採点値の取得をカラオケ演奏装置を介して行わせることで特にパーソナル通信端末間で通信ができない場合に、当該歌唱者のパーソナル通信端末に同席者の入力採点値を効率的に取得させることができるものである。
【００１１】
請求項３の発明によれば、歌唱された楽曲に対して当該歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末から採点値を所定数取得して歌唱採点値を算出し、当該歌唱採点値を含む採点関連情報を歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信する構成とすることにより、特に歌唱者のパーソナル通信端末で総合的な歌唱採点値を算出させる必要がなく、当該パーソナル通信端末の負荷を軽減させることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、本発明の最良の実施形態を図により説明する。
図１に本発明に係る歌唱採点システムの概略構成図を示し、図２に図１のパーソナル通信端末の構成図を示し、図３に図１における歌唱採点システムの第１実施形態に係るカラオケ演奏装置のブロック構成図を示し、図４に図３における通信端末情報個別記憶部及び予約待ち行列の説明図を示す。
【００１３】
図１において、本発明に係る歌唱採点システム１１は、カラオケ演奏装置１２と、端末表示部を備えて端末ＩＤで特定される例えば複数のパーソナル通信端末１３(１３Ａ，１３Ｂ，１３Ｃ・・・）とが無線方式で通信自在とされ、第１実施形態においては各パーソナル通信端末１３間で互いにリンク状態とさせて無線方式により通信自在とされる。
【００１４】
パーソナル通信端末１３はシステム利用者が各自所持するもので、図２(Ａ)に示すように、制御部２１、ＧＵＩ２３を備える端末表示部２２、入力採点送信手段２４、採点取得処理手段２５、楽曲予約手段２６、記憶部２７及び無線送受信部２８を適宜備える。上記制御部２１は当該パーソナル通信端末を統括的に制御するもので、図示しないＲＯＭに格納されているプログラムのアルゴリズム処理を行う。当該パーソナル通信端末を特定する端末ＩＤの情報は当該制御部２１で記憶される。
【００１５】
上記端末表示部２２は、例えば液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）であり、当該液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）とタッチセンサとを積層して入出力用とし、表示されるアイコンや入力画面等に対応して当該タッチセンサにより楽曲の選択やフリーペン入力などのデータ群を入力することができるユーザインタフェースＧＵＩ２３を備える。
【００１６】
上記入力採点送信手段２４は、後述のカラオケ演奏装置１２より採点入力許可情報を含む採点関連情報を受信したときに、演奏楽曲の歌唱に対する採点入力を、例えば上記ＧＵＩ２３を備える端末表示部２２より可能とさせ、入力された採点値（入力採点値）を、ここでは選曲楽曲に関連付けられた歌唱者の所持する端末ＩＤのパーソナル通信端末１３の採点取得処理手段２５に送信するプログラムである。なお、パーソナル通信端末１３間で通信ができないものであるときには、カラオケ演奏装置１２に後述の採点取得処理手段（６１）が備えられ（図７等で説明する）、入力採点値は当該カラオケ演奏装置１２に送信する。
【００１７】
上記採点取得処理手段２５は、他の各パーソナル通信端末１３の上記入力採点送信手段２４より送信されてきた各入力採点値を含む採点関連情報を受信し、各入力採点値に基づいて当該歌唱された楽曲の歌唱採点値を、例えば平均値として算出し、端末表示部２２に表示させると共に、記憶部２７に曲名等を関連付けて記憶するプログラムである。なお、歌唱採点値の算出を最高点及び最低点をカットして平均することとしてもよく、各入力採点値の合計点としてもよい。
【００１８】
一方、当該採点取得処理手段２５は、歌唱採点値の算出をカラオケ演奏装置１２側で行う場合には、当該算出のためのプログラムを備えずともよく、当該カラオケ演奏装置１２から送られてきた採点関連情報中の歌唱採点値を表示させ、採点関連情報中の歌唱採点値及び各入力採点値を記憶部２７に曲名等を関連付けて記憶させるものである。
【００１９】
ここで、記憶部２７には、図２(Ｂ)に示すように、例えば歌唱した日付、曲名、アーチスト名及び採点が記憶される。当該採点は、例えば、算出された総合的な結果（歌唱採点値）、各採点者（採点入力したパーソナル通信端末１３の所持者）毎の入力採点値がそれぞれ記憶される。
【００２０】
上記楽曲予約手段２６は、カラオケ演奏装置１２に対して楽曲を端末ＩＤに関連付けて予約要求するプログラムであり、例えば楽曲予約フォーマットを端末表示部２２に表示させ、曲名、アーチスト名をＧＵＩ２３を備える端末表示部２２より入力させてカラオケ演奏装置１２に送信する。なお、詳細は図３で説明するが、カラオケ演奏装置１２では楽曲予約受付手段（５０）が送信されてきた曲名、アーチスト名から楽曲ＩＤを特定して端末ＩＤを関連付けて予約待ち行列に登録する。
【００２１】
そして、上記無線送受信部２８は、カラオケ演奏装置１２及び他のパーソナル通信端末１３に対して無線方式（ＩＥＥＥ規格（Ｗｉ−Ｆｉ、Ｗｉ−ＭＡＸ）、ＩＲ方式、ブルートゥース（登録商標）機構のピコネット接続方式など）を利用してデータ授受を行うためのもので、そのための回路基板及びプログラムを備える。
【００２２】
また、カラオケ演奏装置１２は、図３に示すように、主要装置としてのカラオケ装置３１に有線又は無線で外部接続されるものとして、表示部３２、ミキシングアンプ３３、マイク３４、スピーカ３５を備える。
【００２３】
上記表示部３２は、通常の楽曲選曲表示やカラオケ演奏時の映像、歌詞テロップを表示するもので、例えば液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、プラズマディスプレイ（ＰＤＰ）、その他種々のディスプレイを採用することができる。上記ミキシングアンプ３３は、カラオケ装置３１より送られてくる演奏音声信号と、マイク３４からの音声信号とをミキシングし、増幅してスピーカ３５より出力する。
【００２４】
カラオケ装置３１は、バス４１、中央制御部４２、ＲＯＭ４３、ＲＡＭ４４、楽曲ＤＢ４５、映像ＤＢ４６、映像再生制御部４７、音楽演奏制御部４８、通信端末登録手段４９、楽曲予約受付手段５０、採点関連情報報知手段５１及び送受信部５２を適宜備える。また、ＲＡＭ４４には、通信端末情報個別記憶部５３及び予約待ち行列５４の記憶領域が形成される。なお、上記各構成について、本発明の要旨と直接関連しない要素部分であっても、従前のカラオケ装置においても大部分が適用可能であることを示すために、装置全体を説明する。
【００２５】
上記中央制御部４２は、このシステムを統括的に処理制御する物理的なＣＰＵであり、ＲＯＭ４３に記憶されているプログラムに基づくアルゴリズム処理を行う。上記ＲＡＭ４４は、後述する通信端末情報個別記憶部５３及び予約待ち行列５４の記憶領域が形成される他に、上記種々のプログラムを展開、実行させるための作業領域としての役割をなすもので、例えば半導体メモリで構成され、仮想的にハードディスク上に構築される場合をも含む概念である。
【００２６】
上記楽曲ＤＢ４５は、楽曲毎に、音符データ及び歌詞データを格納する。演奏に関して、具体的には、楽曲ＩＤ、曲名及びアーチストＩＤ（アーチスト名）が関連付けられた楽曲テーブルを有し、楽曲毎に、楽曲ＩＤで管理される所定データ形式のカラオケ楽曲の音符データ（例えば、ＭＩＤＩ（登録商標）形式の音符データ）及び歌詞データ（歌詞テロップデータ）が同期されて構成される楽曲データ（ファイル）について楽曲コードをファイル名としてそれぞれ格納したデータベースであり、映像ＤＢ４６に格納された当該楽曲毎の背景映像を表示するための所定数のシーン映像を割り当てる割当データが関連付けられる。当該映像ＤＢ４６は、背景映像表示のための所定数のシーン映像データを所定数格納するデータベースである。
【００２７】
上記映像再生制御部４７は、演奏時に、映像ＤＢ４６より抽出された所定数のシーン映像データ及び楽曲コードで楽曲ＤＢ４５より抽出された歌詞テロップデータ（歌詞文字データ）を当該楽曲の音符データに同期させて表示部３２に出力する電子回路である。上記音楽演奏制御部４８は、楽曲コードで楽曲ＤＢ４５より抽出された音符データをデジタル出力し、アナログ変換してミキシングアンプ３３に出力する電子回路である。
【００２８】
上記通信端末登録手段４９は、カラオケ演奏装置１２を利用する利用者が所持するパーソナル通信端末１３から、ログイン処理により当該端末ＩＤを取得し、ＲＡＭ４４の通信端末情報個別記憶部５３に記憶するプログラムである。なお、このとき図４（Ａ）に示すように、利用者の氏名やニックネームを入力させてＲＡＭ４４の通信端末情報個別記憶部５３に当該端末ＩＤと関連付けて記憶させてもよい。
【００２９】
上記楽曲予約受付手段５０は、所定のパーソナル通信端末１３（楽曲予約手段２６）からの端末ＩＤが附帯された楽曲の予約要求に対して、例えば曲名、アーチスト名が送信されてきたときに、これらから楽曲ＩＤを特定して端末ＩＤを関連付けてＲＡＭ４４の予約待ち行列５４に、図４（Ｂ）に示すように登録するプログラムであり、当該予約待ち行列５４に登録された楽曲は順番に演奏される。
【００３０】
上記採点関連情報報知手段５１は、少なくとも、上記予約待ち行列５４に登録された楽曲の演奏の際に、当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末（例えば１３Ａ）に対して演奏対象の楽曲情報（例えば曲名、アーチスト名）の採点関連情報を送信し、当該端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末（例えば１３Ｂ，１３Ｃ）に採点を入力することを許可する採点入力許可情報、及び、歌唱者の所持するパーソナル通信端末１３Ａを送信先とする端末ＩＤの送信先情報の採点関連情報等を送信するプログラムである。
【００３１】
上記送受信部５２は、各パーソナル通信端末１３に対して対応する上述の通信方式及びプロトコルで通信自在とするための電子回路及びプログラムである。なお、図示しないが、当該カラオケ演奏装置３１には、利用者が楽曲番号を直接入力したり、演奏楽曲のテンポや、歌唱音声に対する種々の調節をしたりするためのボタンやツマミ類が可変抵抗器等の電子素子に直結された操作パネルも接続される。
【００３２】
そこで、図５に採点関連情報報知手段の処理説明図を示すと共に、図６にパーソナル通信端末による歌唱採点の説明図を示す。ここで、図４（Ａ）に示すように、例えば３人がシステム利用する同席者として、各自がパーソナル通信端末１３Ａ〜１３Ｃ（端末ＩＤ＊＊＊＊＊Ａ〜＊＊＊＊＊Ｃ）を所持し、カラオケ演奏装置１２に対してログイン要求し、通信端末登録手段４９により端末ＩＤ及び利用者名でＲＡＭ４４の通信端末情報個別記憶部５３に記憶されているものとし、また、ＲＡＭ４４の予約待ち行列５４には、図４（Ｂ）に示すような順番で楽曲（楽曲ＩＤ、曲名）が端末ＩＤを関連付けて登録されているものとする。
【００３３】
上記予約待ち行列５４において、例えば１番の楽曲が演奏される際に、採点関連情報報知手段５１が、当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ａ）のパーソナル通信端末１３Ａに対しては演奏対象の楽曲情報（曲名、アーチスト名）の採点関連情報（採点者名を含ませてもよい）を送信し、他の端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ｂ，＊＊＊＊＊Ｃ）のパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃに対しては採点を入力することを許可する採点入力許可情報、及び、歌唱者の所持するパーソナル通信端末１３Ａを送信先とする端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ａ）の送信先情報の採点関連情報（曲名等の演奏楽曲情報を含ませてもよい）を送信する。
【００３４】
なお、演奏対象の楽曲情報（曲名、アーチスト名）を、当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ａ）のパーソナル通信端末１３Ａに送信せずに他の端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ｂ，＊＊＊＊＊Ｃ）のパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃに送信して、他の端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ｂ，＊＊＊＊＊Ｃ）のパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃが入力採点値を当該楽曲に関連付けされた端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ａ）のパーソナル端末１３Ａに送信する際に当該演奏楽曲情報として附帯させることとしてもよい。
【００３５】
パーソナル通信端末１３Ａでは、例えば制御部２１が、記憶部２７に、日付、曲名及びアーチスト名のレコードを作成する。また、パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃのそれぞれでは、入力採点送信手段２４が送信先の端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ａ）を一旦記憶し、カラオケ演奏装置１２からの採点入力許可情報に基づいて、所持者による演奏楽曲の歌唱に対する採点を、ＧＵＩ２３を備える端末表示部２２より入力させることを可能とさせる。
【００３６】
そして、歌唱後（歌唱中であってもよい）に、図６に示すように、各パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃにおいて端末表示部２２に採点入力画面が表示され、所持者（Ｂさん、Ｃさん）がＧＵＩ２３より歌唱者（Ａさん）の歌唱に対する採点をタッチペン等で入力し、送信を選択すると、入力採点送信手段２４が当該入力採点値をデジタル化してＡさんのパーソナル通信端末１３Ａ（端末ＩＤ＊＊＊＊＊Ａ）に対して送信する。
【００３７】
パーソナル通信端末１３Ａでは、それぞれの入力採点値を採点取得処理手段２５が取得し、これらに基づいて例えば平均値を算出し、端末表示部２２に表示させると共に、記憶部２７に作成した対応のレコードに、図２（Ｂ）に示すように採点結果、各採点者（採点入力したパーソナル通信端末１３の所持者）毎の入力採点値をそれぞれ記憶するものである。
【００３８】
このように、歌唱者以外の同席者の所持するパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃで実際に聴取された歌唱を採点させて歌唱者のパーソナル通信端末１３Ａに効率的に取得させることができ、ひいては歌唱者の満足度を向上させ、サービス向上を図ることができるものである。また、記憶部２７に、曲名等と共に採点値を記憶させることで、個別情報として所持させることができる。
【００３９】
続いて、図７に、第１実施形態における他の歌唱採点の説明図を示す。図７（Ａ）に示す実施形態はカラオケ演奏装置１２に採点取得処理手段６１を備えさせた例である。この場合、楽曲の演奏の際に、採点関連情報報知手段５１は、パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃに対しては採点入力許可情報の他に送信先をカラオケ演奏装置１２とすることの通信ＩＤを含ませた採点関連情報を送信しておく。
【００４０】
すなわち、図７（Ｂ）において、各パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃにおいて端末表示部２２に採点入力画面が表示され、所持者（Ｂさん、Ｃさん）がＧＵＩ２３より歌唱者（Ａさん）の歌唱に対する採点をタッチペン等で入力し、送信を選択すると、入力採点送信手段２４が入力採点値をデジタル化してカラオケ演奏装置１２に対して送信する。
【００４１】
カラオケ演奏装置１２では、採点取得処理手段６１がそれぞれの入力採点値を取得し、これらに基づいて例えば平均値を算出して歌唱採点値とし、当該歌唱採点値を各パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃの各入力者情報を附帯させた各入力採点値と共に採点関連情報報知手段５１がパーソナル通信端末１３Ａに送信する。なお、上記同様に、演奏対象の楽曲情報（曲名、アーチスト名）を、当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ａ）のパーソナル通信端末１３Ａに送信しない場合には、当該歌唱採点値及び各入力採点値と共に演奏楽曲情報を含めて送信する。
【００４２】
パーソナル通信端末１３Ａでは、歌唱採点値を採点取得処理手段２５が取得して端末表示部２２に例えば曲名と共に表示させると共に、記憶部２７に作成した対応のレコードに、図２（Ｂ）に示すように採点結果、各採点者（採点入力したパーソナル通信端末１３の所持者）毎の入力採点値をそれぞれ記憶するものである。
【００４３】
このように、歌唱者のパーソナル通信端末で総合的な歌唱採点値を算出させる必要がなく、当該パーソナル通信端末側の負荷を軽減させることができるものである。
【００４４】
ところで、パーソナル端末１３Ａにおける採点取得処理手段２５が歌唱採点値を算出するプログラムを備える場合として、各パーソナル端末１３間で通信を行うことのできない構成の場合には、各パーソナル端末１３Ｂ，１３Ｃで入力させた入力採点値を一旦カラオケ演奏装置１２に送信し、当該カラオケ演奏装置１２の採点関連情報報知手段５１が単に入力した当該各入力採点値をそのままパーソナル端末１３Ａに送信させることとしてもよい。すなわち、歌唱者のパーソナル通信端末１３Ａによる入力採点値の取得がカラオケ演奏装置１２を介して行われることで特にパーソナル通信端末１３間で通信ができない場合に、当該歌唱者のパーソナル通信端末１３Ａに他のパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃで入力された入力採点値を効率的に取得させることができるものである。このことは以下の実施形態においても適用させることができる。
【００４５】
次に、図８に、図１における歌唱採点システムの第２実施形態に係るカラオケ演奏装置の一部ブロック構成図を示す。この実施形態は、図８（Ａ）において、加えて自動採点手段７１及びＡ／Ｄ変換部７２を備える構成としたものである。上記自動採点手段７１は、任意の楽曲が歌唱された際に入力した歌唱音声に基づき、当該楽曲における所定の歌唱区間毎の歌唱に対する採点し、全歌唱区間に対する採点値を算出するプログラムである。
【００４６】
ここで、歌唱区間とは、１フレーズ単位、数フレーズ単位若しくは歌詞１文字を含む所定歌詞文字数毎をいい、任意に設定することができる。例えば採点テーブルを備え、選択された楽曲元データに基づいて音楽演奏制御部４８でデジタル再生された楽曲の主旋律のピッチ基準条件と、マイク３４より入力されてくる歌唱データをＡ／Ｄ変換部７２でデジタル変換したデジタル歌唱データから抽出した歌唱ピッチとを上記採点テーブルを参照して比較し、これを例えば１小節ごとの区間毎の比較した結果の得点として例えば平均することにより採点結果とするものである。
【００４７】
そこで、図８（Ｂ）において、各パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃにおいて入力採点送信手段２４が端末表示部２２に採点入力画面を表示させ、所持者（Ｂさん、Ｃさん）がＧＵＩ２３より歌唱者（Ａさん）の歌唱に対する採点をタッチペン等で入力し、送信を選択すると、当該入力採点送信手段２４が入力採点値をデジタル化してＡさんのパーソナル通信端末１３Ａ（端末ＩＤ＊＊＊＊＊Ａ）に対して送信する。また、カラオケ演奏装置１２では、自動採点手段７１が当該歌唱について採点し、当該自動採点値を含む採点関連情報（曲名等を含ませてもよい）を採点関連情報報知手段５１がパーソナル通信端末１３Ａに送信する。
【００４８】
パーソナル通信端末１３Ａでは、パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃからの入力採点値及びカラオケ演奏装置１２からの自動採点値を採点取得処理手段２５が取得したときに、これらに基づいて例えば平均値を算出して歌唱採点値とし、これを端末表示部２２に曲名と共に表示させると共に、記憶部２７に作成した対応のレコードに、図８（Ｃ）に示すように採点結果（歌唱採点値）、各採点者（採点入力したパーソナル通信端末１３の所持者）毎の入力採点値及びカラオケ演奏装置１２における自動採点値をそれぞれ記憶するものである。
【００４９】
続いて、図９に、第２実施形態における他の歌唱採点の説明図を示す。図９（Ａ）に示す実施形態はカラオケ演奏装置１２に図８（Ａ）の構成に加えて採点取得処理手段６１を備えさせた例である。この場合、図７と同様に、楽曲の演奏の際に、採点関連情報報知手段５１は、パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃに対しては採点入力許可情報の他に送信先としてカラオケ演奏装置１２とすることの通信ＩＤの採点関連情報を送信しておく。
【００５０】
すなわち、図９（Ｂ）において、各パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃにおいて端末表示部２２に採点入力画面が表示され、所持者（Ｂさん、Ｃさん）がＧＵＩ２３より歌唱者（Ａさん）の歌唱に対する採点をタッチペン等で入力し、送信を選択すると、入力採点送信手段２４が入力採点値をデジタル化してカラオケ演奏装置１２に対して送信する。
【００５１】
カラオケ演奏装置１２では、自動採点手段７１が当該歌唱について採点し、採点取得処理手段６１が当該自動採点手段７１で採点した自動採点値、及び、それぞれのパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃで採点した入力採点値を取得し、これらに基づいて例えば平均値を算出して歌唱採点値とし、当該歌唱採点値を当該自動採点手段７１での自動採点値及び各パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃの各入力採点値と共に採点関連情報（曲名等を含ませてもよい）として採点関連情報報知手段５１がパーソナル通信端末１３Ａに送信する。
【００５２】
そして、パーソナル通信端末１３Ａでは、採点取得処理手段２５が取得した歌唱採点値を曲名と共に端末表示部２２に表示させると共に、記憶部２７に作成した対応のレコードに、図８（Ｃ）に示すように採点結果、各採点者（採点入力したパーソナル通信端末１３の所持者）毎の入力採点値及びカラオケ演奏装置１２における自動採点値をそれぞれ記憶するものである。
【００５３】
このように、カラオケ演奏装置１２において自動採点させる構成とすることによっても、上記同様に、歌唱者の満足度を向上させ、システム側からのサービス向上を図ることができるものであり、特に、歌唱者のパーソナル通信端末で総合的な歌唱採点値を算出させる必要がなく、当該パーソナル通信端末側の負荷を軽減させることができるものである。
【産業上の利用可能性】
【００５４】
本発明の歌唱採点システムは、パーソナル通信端末と通信自在とするカラオケシステムに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【００５５】
【図１】本発明に係る歌唱採点システムの概略構成図である。
【図２】図１のパーソナル通信端末の構成図である。
【図３】図１における歌唱採点システムの第１実施形態に係るカラオケ演奏装置のブロック構成図である。
【図４】図３における通信端末情報個別記憶部及び予約待ち行列の説明図である。
【図５】採点関連情報報知手段の処理説明図である。
【図６】パーソナル通信端末による歌唱採点の説明図である。
【図７】第１実施形態における他の歌唱採点の説明図である。
【図８】図１における歌唱採点システムの第２実施形態に係るカラオケ演奏装置の一部ブロック構成図である。
【図９】第２実施形態における他の歌唱採点の説明図である。
【符号の説明】
【００５６】
１１ 歌唱採点システム
１２ カラオケ演奏装置
１３ パーソナル通信端末
２４ 入力採点送信手段
２５，６１ 採点取得処理手段
２７ 記憶部
４９ 通信端末登録手段
５１ 採点関連情報報知手段
５３ 通信端末情報個別記憶部
５４ 予約待ち行列
７１ 自動採点手段
【技術分野】
【０００１】
本発明は、カラオケ演奏装置と複数のパーソナル通信端末とが無線方式で通信自在な歌唱採点システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、カラオケシステムは高機能化により採点機能を備えるものも普及してきている。採点機能は機械的に楽曲データのメロディデータなどのリファレンスデータと歌唱音声とを比較し、その一致度により点数を割り出すものであるが、機械的な一致度と実際に人が聴取したときの巧拙とは必ずしも同じとは限らない。そのため、実際に聴取された歌唱の巧拙を同席者に採点させて歌唱者に効果的に取得させることで歌唱者の満足度を向上させることができる。
【０００３】
従来、カラオケシステムにおいて機械的な採点機能を利用した技術として以下の特許文献で提案されているものがある。下記特許文献には、カラオケ装置の備える採点部に歌唱者以外の同席者が操作するテンキーリモコンが複数接続され、同席者が歌唱者の歌唱について採点結果の点数をテンキーリモコンから入力し、採点部が機械的に割り出した採点と入力された点数を総合して総合得点を算出して表示することが提案されている。
【０００４】
【特許文献１】特開２０００−１８１４６６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上記特許文献では同席者の採点はカラオケ装置に付随されたテンキーリモコンより入力させ、機械的な採点を加味した総合得点を当該カラオケ装置に付随する表示部に表示させるものであり、これが歌唱履歴として記録されるものであってもあくまでもカラオケ装置内でのことに止まり、歌唱者にとっては個別情報として同席者の採点を取得させることや表示させることはできず、また、当該個別情報を所持させることもできないという問題がある。
【０００６】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、実際に聴取された歌唱の巧拙を同席者に採点させて歌唱者に効率的に取得させることで歌唱者の満足度を向上させ、サービス向上を図る歌唱採点システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するために、請求項１の発明では、カラオケ演奏装置と、端末表示部を備えて端末ＩＤで特定される所定数のパーソナル通信端末とが無線方式で通信自在な歌唱採点システムであって、前記カラオケ演奏装置は、予約待ち行列及び採点関連情報報知手段を有し、前記予約待ち行列には、選曲楽曲毎に、予約者の所持する前記パーソナル通信端末の端末ＩＤが関連付けられて登録され、前記採点関連情報報知手段は、前記予約待ち行列に登録された楽曲の演奏の際に、少なくとも歌唱採点を入力することを許可する採点入力許可情報を含む採点関連情報を、当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信する、構成とする。
【０００８】
請求項２、３の発明では、「前記カラオケ演奏装置は、歌唱された楽曲に対して当該歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末から採点値を所定数取得して歌唱採点値を算出し、歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信させる採点取得処理手段を備える」構成であり、
「前記採点取得処理手段は、歌唱された楽曲に対して当該歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末から入力採点値を取得して歌唱採点値を算出し、当該歌唱採点値を含む採点関連情報を歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信させる」構成である。
【発明の効果】
【０００９】
請求項１の発明によれば、予約待ち行列に、選曲楽曲毎に予約者の所持するパーソナル通信端末を特定する端末ＩＤが関連付けられて登録され、登録された楽曲の演奏の際に、採点を入力することを許可する採点入力許可情報を含む採点関連情報を当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信する構成とすることにより、歌唱者以外の同席者の所持するパーソナル通信端末で実際に聴取された歌唱を採点させて歌唱者のパーソナル通信端末に効率的に取得させることができ、ひいては歌唱者の満足度を向上させ、サービス向上を図ることができるものである。
【００１０】
請求項２の発明によれば、歌唱された楽曲に対して当該歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末から入力採点値を取得し、当該入力採点値を含む採点関連情報を当該歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信する構成とすることにより、歌唱者のパーソナル通信端末による入力採点値の取得をカラオケ演奏装置を介して行わせることで特にパーソナル通信端末間で通信ができない場合に、当該歌唱者のパーソナル通信端末に同席者の入力採点値を効率的に取得させることができるものである。
【００１１】
請求項３の発明によれば、歌唱された楽曲に対して当該歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末から採点値を所定数取得して歌唱採点値を算出し、当該歌唱採点値を含む採点関連情報を歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信する構成とすることにより、特に歌唱者のパーソナル通信端末で総合的な歌唱採点値を算出させる必要がなく、当該パーソナル通信端末の負荷を軽減させることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、本発明の最良の実施形態を図により説明する。
図１に本発明に係る歌唱採点システムの概略構成図を示し、図２に図１のパーソナル通信端末の構成図を示し、図３に図１における歌唱採点システムの第１実施形態に係るカラオケ演奏装置のブロック構成図を示し、図４に図３における通信端末情報個別記憶部及び予約待ち行列の説明図を示す。
【００１３】
図１において、本発明に係る歌唱採点システム１１は、カラオケ演奏装置１２と、端末表示部を備えて端末ＩＤで特定される例えば複数のパーソナル通信端末１３(１３Ａ，１３Ｂ，１３Ｃ・・・）とが無線方式で通信自在とされ、第１実施形態においては各パーソナル通信端末１３間で互いにリンク状態とさせて無線方式により通信自在とされる。
【００１４】
パーソナル通信端末１３はシステム利用者が各自所持するもので、図２(Ａ)に示すように、制御部２１、ＧＵＩ２３を備える端末表示部２２、入力採点送信手段２４、採点取得処理手段２５、楽曲予約手段２６、記憶部２７及び無線送受信部２８を適宜備える。上記制御部２１は当該パーソナル通信端末を統括的に制御するもので、図示しないＲＯＭに格納されているプログラムのアルゴリズム処理を行う。当該パーソナル通信端末を特定する端末ＩＤの情報は当該制御部２１で記憶される。
【００１５】
上記端末表示部２２は、例えば液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）であり、当該液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）とタッチセンサとを積層して入出力用とし、表示されるアイコンや入力画面等に対応して当該タッチセンサにより楽曲の選択やフリーペン入力などのデータ群を入力することができるユーザインタフェースＧＵＩ２３を備える。
【００１６】
上記入力採点送信手段２４は、後述のカラオケ演奏装置１２より採点入力許可情報を含む採点関連情報を受信したときに、演奏楽曲の歌唱に対する採点入力を、例えば上記ＧＵＩ２３を備える端末表示部２２より可能とさせ、入力された採点値（入力採点値）を、ここでは選曲楽曲に関連付けられた歌唱者の所持する端末ＩＤのパーソナル通信端末１３の採点取得処理手段２５に送信するプログラムである。なお、パーソナル通信端末１３間で通信ができないものであるときには、カラオケ演奏装置１２に後述の採点取得処理手段（６１）が備えられ（図７等で説明する）、入力採点値は当該カラオケ演奏装置１２に送信する。
【００１７】
上記採点取得処理手段２５は、他の各パーソナル通信端末１３の上記入力採点送信手段２４より送信されてきた各入力採点値を含む採点関連情報を受信し、各入力採点値に基づいて当該歌唱された楽曲の歌唱採点値を、例えば平均値として算出し、端末表示部２２に表示させると共に、記憶部２７に曲名等を関連付けて記憶するプログラムである。なお、歌唱採点値の算出を最高点及び最低点をカットして平均することとしてもよく、各入力採点値の合計点としてもよい。
【００１８】
一方、当該採点取得処理手段２５は、歌唱採点値の算出をカラオケ演奏装置１２側で行う場合には、当該算出のためのプログラムを備えずともよく、当該カラオケ演奏装置１２から送られてきた採点関連情報中の歌唱採点値を表示させ、採点関連情報中の歌唱採点値及び各入力採点値を記憶部２７に曲名等を関連付けて記憶させるものである。
【００１９】
ここで、記憶部２７には、図２(Ｂ)に示すように、例えば歌唱した日付、曲名、アーチスト名及び採点が記憶される。当該採点は、例えば、算出された総合的な結果（歌唱採点値）、各採点者（採点入力したパーソナル通信端末１３の所持者）毎の入力採点値がそれぞれ記憶される。
【００２０】
上記楽曲予約手段２６は、カラオケ演奏装置１２に対して楽曲を端末ＩＤに関連付けて予約要求するプログラムであり、例えば楽曲予約フォーマットを端末表示部２２に表示させ、曲名、アーチスト名をＧＵＩ２３を備える端末表示部２２より入力させてカラオケ演奏装置１２に送信する。なお、詳細は図３で説明するが、カラオケ演奏装置１２では楽曲予約受付手段（５０）が送信されてきた曲名、アーチスト名から楽曲ＩＤを特定して端末ＩＤを関連付けて予約待ち行列に登録する。
【００２１】
そして、上記無線送受信部２８は、カラオケ演奏装置１２及び他のパーソナル通信端末１３に対して無線方式（ＩＥＥＥ規格（Ｗｉ−Ｆｉ、Ｗｉ−ＭＡＸ）、ＩＲ方式、ブルートゥース（登録商標）機構のピコネット接続方式など）を利用してデータ授受を行うためのもので、そのための回路基板及びプログラムを備える。
【００２２】
また、カラオケ演奏装置１２は、図３に示すように、主要装置としてのカラオケ装置３１に有線又は無線で外部接続されるものとして、表示部３２、ミキシングアンプ３３、マイク３４、スピーカ３５を備える。
【００２３】
上記表示部３２は、通常の楽曲選曲表示やカラオケ演奏時の映像、歌詞テロップを表示するもので、例えば液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、プラズマディスプレイ（ＰＤＰ）、その他種々のディスプレイを採用することができる。上記ミキシングアンプ３３は、カラオケ装置３１より送られてくる演奏音声信号と、マイク３４からの音声信号とをミキシングし、増幅してスピーカ３５より出力する。
【００２４】
カラオケ装置３１は、バス４１、中央制御部４２、ＲＯＭ４３、ＲＡＭ４４、楽曲ＤＢ４５、映像ＤＢ４６、映像再生制御部４７、音楽演奏制御部４８、通信端末登録手段４９、楽曲予約受付手段５０、採点関連情報報知手段５１及び送受信部５２を適宜備える。また、ＲＡＭ４４には、通信端末情報個別記憶部５３及び予約待ち行列５４の記憶領域が形成される。なお、上記各構成について、本発明の要旨と直接関連しない要素部分であっても、従前のカラオケ装置においても大部分が適用可能であることを示すために、装置全体を説明する。
【００２５】
上記中央制御部４２は、このシステムを統括的に処理制御する物理的なＣＰＵであり、ＲＯＭ４３に記憶されているプログラムに基づくアルゴリズム処理を行う。上記ＲＡＭ４４は、後述する通信端末情報個別記憶部５３及び予約待ち行列５４の記憶領域が形成される他に、上記種々のプログラムを展開、実行させるための作業領域としての役割をなすもので、例えば半導体メモリで構成され、仮想的にハードディスク上に構築される場合をも含む概念である。
【００２６】
上記楽曲ＤＢ４５は、楽曲毎に、音符データ及び歌詞データを格納する。演奏に関して、具体的には、楽曲ＩＤ、曲名及びアーチストＩＤ（アーチスト名）が関連付けられた楽曲テーブルを有し、楽曲毎に、楽曲ＩＤで管理される所定データ形式のカラオケ楽曲の音符データ（例えば、ＭＩＤＩ（登録商標）形式の音符データ）及び歌詞データ（歌詞テロップデータ）が同期されて構成される楽曲データ（ファイル）について楽曲コードをファイル名としてそれぞれ格納したデータベースであり、映像ＤＢ４６に格納された当該楽曲毎の背景映像を表示するための所定数のシーン映像を割り当てる割当データが関連付けられる。当該映像ＤＢ４６は、背景映像表示のための所定数のシーン映像データを所定数格納するデータベースである。
【００２７】
上記映像再生制御部４７は、演奏時に、映像ＤＢ４６より抽出された所定数のシーン映像データ及び楽曲コードで楽曲ＤＢ４５より抽出された歌詞テロップデータ（歌詞文字データ）を当該楽曲の音符データに同期させて表示部３２に出力する電子回路である。上記音楽演奏制御部４８は、楽曲コードで楽曲ＤＢ４５より抽出された音符データをデジタル出力し、アナログ変換してミキシングアンプ３３に出力する電子回路である。
【００２８】
上記通信端末登録手段４９は、カラオケ演奏装置１２を利用する利用者が所持するパーソナル通信端末１３から、ログイン処理により当該端末ＩＤを取得し、ＲＡＭ４４の通信端末情報個別記憶部５３に記憶するプログラムである。なお、このとき図４（Ａ）に示すように、利用者の氏名やニックネームを入力させてＲＡＭ４４の通信端末情報個別記憶部５３に当該端末ＩＤと関連付けて記憶させてもよい。
【００２９】
上記楽曲予約受付手段５０は、所定のパーソナル通信端末１３（楽曲予約手段２６）からの端末ＩＤが附帯された楽曲の予約要求に対して、例えば曲名、アーチスト名が送信されてきたときに、これらから楽曲ＩＤを特定して端末ＩＤを関連付けてＲＡＭ４４の予約待ち行列５４に、図４（Ｂ）に示すように登録するプログラムであり、当該予約待ち行列５４に登録された楽曲は順番に演奏される。
【００３０】
上記採点関連情報報知手段５１は、少なくとも、上記予約待ち行列５４に登録された楽曲の演奏の際に、当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末（例えば１３Ａ）に対して演奏対象の楽曲情報（例えば曲名、アーチスト名）の採点関連情報を送信し、当該端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末（例えば１３Ｂ，１３Ｃ）に採点を入力することを許可する採点入力許可情報、及び、歌唱者の所持するパーソナル通信端末１３Ａを送信先とする端末ＩＤの送信先情報の採点関連情報等を送信するプログラムである。
【００３１】
上記送受信部５２は、各パーソナル通信端末１３に対して対応する上述の通信方式及びプロトコルで通信自在とするための電子回路及びプログラムである。なお、図示しないが、当該カラオケ演奏装置３１には、利用者が楽曲番号を直接入力したり、演奏楽曲のテンポや、歌唱音声に対する種々の調節をしたりするためのボタンやツマミ類が可変抵抗器等の電子素子に直結された操作パネルも接続される。
【００３２】
そこで、図５に採点関連情報報知手段の処理説明図を示すと共に、図６にパーソナル通信端末による歌唱採点の説明図を示す。ここで、図４（Ａ）に示すように、例えば３人がシステム利用する同席者として、各自がパーソナル通信端末１３Ａ〜１３Ｃ（端末ＩＤ＊＊＊＊＊Ａ〜＊＊＊＊＊Ｃ）を所持し、カラオケ演奏装置１２に対してログイン要求し、通信端末登録手段４９により端末ＩＤ及び利用者名でＲＡＭ４４の通信端末情報個別記憶部５３に記憶されているものとし、また、ＲＡＭ４４の予約待ち行列５４には、図４（Ｂ）に示すような順番で楽曲（楽曲ＩＤ、曲名）が端末ＩＤを関連付けて登録されているものとする。
【００３３】
上記予約待ち行列５４において、例えば１番の楽曲が演奏される際に、採点関連情報報知手段５１が、当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ａ）のパーソナル通信端末１３Ａに対しては演奏対象の楽曲情報（曲名、アーチスト名）の採点関連情報（採点者名を含ませてもよい）を送信し、他の端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ｂ，＊＊＊＊＊Ｃ）のパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃに対しては採点を入力することを許可する採点入力許可情報、及び、歌唱者の所持するパーソナル通信端末１３Ａを送信先とする端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ａ）の送信先情報の採点関連情報（曲名等の演奏楽曲情報を含ませてもよい）を送信する。
【００３４】
なお、演奏対象の楽曲情報（曲名、アーチスト名）を、当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ａ）のパーソナル通信端末１３Ａに送信せずに他の端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ｂ，＊＊＊＊＊Ｃ）のパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃに送信して、他の端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ｂ，＊＊＊＊＊Ｃ）のパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃが入力採点値を当該楽曲に関連付けされた端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ａ）のパーソナル端末１３Ａに送信する際に当該演奏楽曲情報として附帯させることとしてもよい。
【００３５】
パーソナル通信端末１３Ａでは、例えば制御部２１が、記憶部２７に、日付、曲名及びアーチスト名のレコードを作成する。また、パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃのそれぞれでは、入力採点送信手段２４が送信先の端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ａ）を一旦記憶し、カラオケ演奏装置１２からの採点入力許可情報に基づいて、所持者による演奏楽曲の歌唱に対する採点を、ＧＵＩ２３を備える端末表示部２２より入力させることを可能とさせる。
【００３６】
そして、歌唱後（歌唱中であってもよい）に、図６に示すように、各パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃにおいて端末表示部２２に採点入力画面が表示され、所持者（Ｂさん、Ｃさん）がＧＵＩ２３より歌唱者（Ａさん）の歌唱に対する採点をタッチペン等で入力し、送信を選択すると、入力採点送信手段２４が当該入力採点値をデジタル化してＡさんのパーソナル通信端末１３Ａ（端末ＩＤ＊＊＊＊＊Ａ）に対して送信する。
【００３７】
パーソナル通信端末１３Ａでは、それぞれの入力採点値を採点取得処理手段２５が取得し、これらに基づいて例えば平均値を算出し、端末表示部２２に表示させると共に、記憶部２７に作成した対応のレコードに、図２（Ｂ）に示すように採点結果、各採点者（採点入力したパーソナル通信端末１３の所持者）毎の入力採点値をそれぞれ記憶するものである。
【００３８】
このように、歌唱者以外の同席者の所持するパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃで実際に聴取された歌唱を採点させて歌唱者のパーソナル通信端末１３Ａに効率的に取得させることができ、ひいては歌唱者の満足度を向上させ、サービス向上を図ることができるものである。また、記憶部２７に、曲名等と共に採点値を記憶させることで、個別情報として所持させることができる。
【００３９】
続いて、図７に、第１実施形態における他の歌唱採点の説明図を示す。図７（Ａ）に示す実施形態はカラオケ演奏装置１２に採点取得処理手段６１を備えさせた例である。この場合、楽曲の演奏の際に、採点関連情報報知手段５１は、パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃに対しては採点入力許可情報の他に送信先をカラオケ演奏装置１２とすることの通信ＩＤを含ませた採点関連情報を送信しておく。
【００４０】
すなわち、図７（Ｂ）において、各パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃにおいて端末表示部２２に採点入力画面が表示され、所持者（Ｂさん、Ｃさん）がＧＵＩ２３より歌唱者（Ａさん）の歌唱に対する採点をタッチペン等で入力し、送信を選択すると、入力採点送信手段２４が入力採点値をデジタル化してカラオケ演奏装置１２に対して送信する。
【００４１】
カラオケ演奏装置１２では、採点取得処理手段６１がそれぞれの入力採点値を取得し、これらに基づいて例えば平均値を算出して歌唱採点値とし、当該歌唱採点値を各パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃの各入力者情報を附帯させた各入力採点値と共に採点関連情報報知手段５１がパーソナル通信端末１３Ａに送信する。なお、上記同様に、演奏対象の楽曲情報（曲名、アーチスト名）を、当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤ（＊＊＊＊＊Ａ）のパーソナル通信端末１３Ａに送信しない場合には、当該歌唱採点値及び各入力採点値と共に演奏楽曲情報を含めて送信する。
【００４２】
パーソナル通信端末１３Ａでは、歌唱採点値を採点取得処理手段２５が取得して端末表示部２２に例えば曲名と共に表示させると共に、記憶部２７に作成した対応のレコードに、図２（Ｂ）に示すように採点結果、各採点者（採点入力したパーソナル通信端末１３の所持者）毎の入力採点値をそれぞれ記憶するものである。
【００４３】
このように、歌唱者のパーソナル通信端末で総合的な歌唱採点値を算出させる必要がなく、当該パーソナル通信端末側の負荷を軽減させることができるものである。
【００４４】
ところで、パーソナル端末１３Ａにおける採点取得処理手段２５が歌唱採点値を算出するプログラムを備える場合として、各パーソナル端末１３間で通信を行うことのできない構成の場合には、各パーソナル端末１３Ｂ，１３Ｃで入力させた入力採点値を一旦カラオケ演奏装置１２に送信し、当該カラオケ演奏装置１２の採点関連情報報知手段５１が単に入力した当該各入力採点値をそのままパーソナル端末１３Ａに送信させることとしてもよい。すなわち、歌唱者のパーソナル通信端末１３Ａによる入力採点値の取得がカラオケ演奏装置１２を介して行われることで特にパーソナル通信端末１３間で通信ができない場合に、当該歌唱者のパーソナル通信端末１３Ａに他のパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃで入力された入力採点値を効率的に取得させることができるものである。このことは以下の実施形態においても適用させることができる。
【００４５】
次に、図８に、図１における歌唱採点システムの第２実施形態に係るカラオケ演奏装置の一部ブロック構成図を示す。この実施形態は、図８（Ａ）において、加えて自動採点手段７１及びＡ／Ｄ変換部７２を備える構成としたものである。上記自動採点手段７１は、任意の楽曲が歌唱された際に入力した歌唱音声に基づき、当該楽曲における所定の歌唱区間毎の歌唱に対する採点し、全歌唱区間に対する採点値を算出するプログラムである。
【００４６】
ここで、歌唱区間とは、１フレーズ単位、数フレーズ単位若しくは歌詞１文字を含む所定歌詞文字数毎をいい、任意に設定することができる。例えば採点テーブルを備え、選択された楽曲元データに基づいて音楽演奏制御部４８でデジタル再生された楽曲の主旋律のピッチ基準条件と、マイク３４より入力されてくる歌唱データをＡ／Ｄ変換部７２でデジタル変換したデジタル歌唱データから抽出した歌唱ピッチとを上記採点テーブルを参照して比較し、これを例えば１小節ごとの区間毎の比較した結果の得点として例えば平均することにより採点結果とするものである。
【００４７】
そこで、図８（Ｂ）において、各パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃにおいて入力採点送信手段２４が端末表示部２２に採点入力画面を表示させ、所持者（Ｂさん、Ｃさん）がＧＵＩ２３より歌唱者（Ａさん）の歌唱に対する採点をタッチペン等で入力し、送信を選択すると、当該入力採点送信手段２４が入力採点値をデジタル化してＡさんのパーソナル通信端末１３Ａ（端末ＩＤ＊＊＊＊＊Ａ）に対して送信する。また、カラオケ演奏装置１２では、自動採点手段７１が当該歌唱について採点し、当該自動採点値を含む採点関連情報（曲名等を含ませてもよい）を採点関連情報報知手段５１がパーソナル通信端末１３Ａに送信する。
【００４８】
パーソナル通信端末１３Ａでは、パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃからの入力採点値及びカラオケ演奏装置１２からの自動採点値を採点取得処理手段２５が取得したときに、これらに基づいて例えば平均値を算出して歌唱採点値とし、これを端末表示部２２に曲名と共に表示させると共に、記憶部２７に作成した対応のレコードに、図８（Ｃ）に示すように採点結果（歌唱採点値）、各採点者（採点入力したパーソナル通信端末１３の所持者）毎の入力採点値及びカラオケ演奏装置１２における自動採点値をそれぞれ記憶するものである。
【００４９】
続いて、図９に、第２実施形態における他の歌唱採点の説明図を示す。図９（Ａ）に示す実施形態はカラオケ演奏装置１２に図８（Ａ）の構成に加えて採点取得処理手段６１を備えさせた例である。この場合、図７と同様に、楽曲の演奏の際に、採点関連情報報知手段５１は、パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃに対しては採点入力許可情報の他に送信先としてカラオケ演奏装置１２とすることの通信ＩＤの採点関連情報を送信しておく。
【００５０】
すなわち、図９（Ｂ）において、各パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃにおいて端末表示部２２に採点入力画面が表示され、所持者（Ｂさん、Ｃさん）がＧＵＩ２３より歌唱者（Ａさん）の歌唱に対する採点をタッチペン等で入力し、送信を選択すると、入力採点送信手段２４が入力採点値をデジタル化してカラオケ演奏装置１２に対して送信する。
【００５１】
カラオケ演奏装置１２では、自動採点手段７１が当該歌唱について採点し、採点取得処理手段６１が当該自動採点手段７１で採点した自動採点値、及び、それぞれのパーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃで採点した入力採点値を取得し、これらに基づいて例えば平均値を算出して歌唱採点値とし、当該歌唱採点値を当該自動採点手段７１での自動採点値及び各パーソナル通信端末１３Ｂ，１３Ｃの各入力採点値と共に採点関連情報（曲名等を含ませてもよい）として採点関連情報報知手段５１がパーソナル通信端末１３Ａに送信する。
【００５２】
そして、パーソナル通信端末１３Ａでは、採点取得処理手段２５が取得した歌唱採点値を曲名と共に端末表示部２２に表示させると共に、記憶部２７に作成した対応のレコードに、図８（Ｃ）に示すように採点結果、各採点者（採点入力したパーソナル通信端末１３の所持者）毎の入力採点値及びカラオケ演奏装置１２における自動採点値をそれぞれ記憶するものである。
【００５３】
このように、カラオケ演奏装置１２において自動採点させる構成とすることによっても、上記同様に、歌唱者の満足度を向上させ、システム側からのサービス向上を図ることができるものであり、特に、歌唱者のパーソナル通信端末で総合的な歌唱採点値を算出させる必要がなく、当該パーソナル通信端末側の負荷を軽減させることができるものである。
【産業上の利用可能性】
【００５４】
本発明の歌唱採点システムは、パーソナル通信端末と通信自在とするカラオケシステムに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【００５５】
【図１】本発明に係る歌唱採点システムの概略構成図である。
【図２】図１のパーソナル通信端末の構成図である。
【図３】図１における歌唱採点システムの第１実施形態に係るカラオケ演奏装置のブロック構成図である。
【図４】図３における通信端末情報個別記憶部及び予約待ち行列の説明図である。
【図５】採点関連情報報知手段の処理説明図である。
【図６】パーソナル通信端末による歌唱採点の説明図である。
【図７】第１実施形態における他の歌唱採点の説明図である。
【図８】図１における歌唱採点システムの第２実施形態に係るカラオケ演奏装置の一部ブロック構成図である。
【図９】第２実施形態における他の歌唱採点の説明図である。
【符号の説明】
【００５６】
１１ 歌唱採点システム
１２ カラオケ演奏装置
１３ パーソナル通信端末
２４ 入力採点送信手段
２５，６１ 採点取得処理手段
２７ 記憶部
４９ 通信端末登録手段
５１ 採点関連情報報知手段
５３ 通信端末情報個別記憶部
５４ 予約待ち行列
７１ 自動採点手段
【特許請求の範囲】
【請求項１】
カラオケ演奏装置と、端末表示部を備えて端末ＩＤで特定される所定数のパーソナル通信端末とが無線方式で通信自在な歌唱採点システムであって、
前記カラオケ演奏装置は、予約待ち行列及び採点関連情報報知手段を有し、
前記予約待ち行列には、選曲楽曲毎に、予約者の所持する前記パーソナル通信端末の端末ＩＤが関連付けられて登録され、
前記採点関連情報報知手段は、前記予約待ち行列に登録された楽曲の演奏の際に、少なくとも歌唱採点を入力することを許可する採点入力許可情報を含む採点関連情報を、当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信する、
ことを特徴とする歌唱採点システム
【請求項２】
請求項１記載の歌唱採点システムであって、前記カラオケ演奏装置は、歌唱された楽曲に対して当該歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末から入力採点値を取得し、当該入力採点値を含む採点関連情報を歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信させる採点取得処理手段を備えることを特徴とする歌唱採点システム。
【請求項３】
請求項２記載の歌唱採点システムであって、前記採点取得処理手段は、歌唱された楽曲に対して当該歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末から入力採点値を取得して歌唱採点値を算出し、当該歌唱採点値を含む採点関連情報を歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信させることを特徴とする歌唱採点システム。
【請求項１】
カラオケ演奏装置と、端末表示部を備えて端末ＩＤで特定される所定数のパーソナル通信端末とが無線方式で通信自在な歌唱採点システムであって、
前記カラオケ演奏装置は、予約待ち行列及び採点関連情報報知手段を有し、
前記予約待ち行列には、選曲楽曲毎に、予約者の所持する前記パーソナル通信端末の端末ＩＤが関連付けられて登録され、
前記採点関連情報報知手段は、前記予約待ち行列に登録された楽曲の演奏の際に、少なくとも歌唱採点を入力することを許可する採点入力許可情報を含む採点関連情報を、当該楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信する、
ことを特徴とする歌唱採点システム
【請求項２】
請求項１記載の歌唱採点システムであって、前記カラオケ演奏装置は、歌唱された楽曲に対して当該歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末から入力採点値を取得し、当該入力採点値を含む採点関連情報を歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信させる採点取得処理手段を備えることを特徴とする歌唱採点システム。
【請求項３】
請求項２記載の歌唱採点システムであって、前記採点取得処理手段は、歌唱された楽曲に対して当該歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤ以外の端末ＩＤのパーソナル通信端末から入力採点値を取得して歌唱採点値を算出し、当該歌唱採点値を含む採点関連情報を歌唱楽曲に関連付けられた端末ＩＤのパーソナル通信端末に送信させることを特徴とする歌唱採点システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【公開番号】特開２００９−２８８６８４（Ｐ２００９−２８８６８４Ａ）
【公開日】平成２１年１２月１０日（２００９．１２．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−１４３２６６（Ｐ２００８−１４３２６６）
【出願日】平成２０年５月３０日（２００８．５．３０）
【出願人】（３９０００４７１０）株式会社第一興商 (537)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年１２月１０日（２００９．１２．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年５月３０日（２００８．５．３０）
【出願人】（３９０００４７１０）株式会社第一興商 (537)
【Ｆターム（参考）】
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