説明

正面から取り外しできるLED自発光掲示板

【課題】印刷物や着色フイルムなどを正面から簡単に取り外しできる自発光掲示板を提供する。
【解決手段】発光板の表面に透明板10を置き押さえ金具3で透明板10と透光性着色フイルム9等を同時に抑えて固定し正面から簡単な手作業で設置が出来る。掲示用発光板は上から吊るす使用方法が多々ある。従来は特殊な金具などが必要であったが、外付け金具で簡単に取り付けることが出来る。外付け金具は押さえ金具で取り付けられ、正面からの透光性着色フイルム9等の取替えは手作業であり、簡単に取り付けることが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自発光掲示板の印刷物や着色フイルムなどを正面から簡単に取り外しできる装置である。複雑な装置を使わず、必要最小限の部品で構成されていて低コストである。
【背景技術】
【0002】
LEDの技術発展で小さくても高い光を発生することが出来るようになった。この小さい光源を狭い隙間に並べることで、効率よいエッジライトが実現した。
狭い空間から発生する光を薄い導光板に導き、その光を面状に発光させることが可能となる。
薄い導光板は、全体の厚さを抑え、重量も軽く出来る。LEDエッジライトと薄い導光板の組み合わせは、従来の発光板の認識を大きく変えることが出来るようになった。
【0003】
導光板の技術は進んでいる、高い透明性の樹脂板の開発により、エッジライトの光が遠くまで届くようになった。このことで大型板の正面を均一に発光できるようになった。
従来の液晶デスプレー用途から、大型掲示板にも使えるようになった。
【0004】
透光性着色フイルムには、写真の現像フイルム、インクジェットプリント、インクジェットプリントの昇華転写、版画の転写、各種印刷などの透光性の良い技術が進んでおり、そのいずれも光を通すことで視認性を上げる材料が開発されている。
【0005】
透光性着色フイルムには、手書きの色付け、切り絵、カラーフイルムのカッテング貼り付け等があり、光を通すと発色が鮮明に表現されるようになった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−245883特開2009−199799特開2009−076329
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
導光板とエッジライトによる発光板に透光性着色フイルム等を取り付けるとき、従来はエッジライトの収納フレーム内に透明板と一緒に収納している為、印刷物の取替えには全体の半分を解体して取り替える作業が必要で、多大の労力が必要であった。
【0008】
導光板とエッジライトの発光板に印刷物や着色フイルムを取り付けるとき、正面から取り付ける開閉式金属フレームがある。このフレームは開閉にするため金属部品が多く使われており、仕掛けも複雑となり、高コストであり使用範囲も限定される。
【0009】
発光板を設置する時、上からワイヤーなどで吊るす場合は、金属フレームに簡単に吊るすことが出来ず、金属レームに別途部品を取り付けて設置する必要があった。
金属フレームは種類やサイズが沢山あり、その対応は困難であった。
【0010】
掲示用発光板を設置する時、自発光板と表面の透明板を同時に収納する金属フレームが必要で、厚くなりその分重量も重くなり、設置する場所も限られていた。
【課題を解決するための手段】
【0011】
発光板の表面に透明板を置き,押さえ金具で透明板と透光性着色フイルムを同時に押さえて固定する。
正面からの作業であり、簡単な手作業で設置が出来る。
【0012】
発光板は中央に導光板、その両面に反射シートと光拡散シートで構成されている。周囲を金属フレームで囲っている。エッジライトの光を導光板に導き、面発光させるのに必要な最小限の部材で出来ており、薄くて軽量で、その分低コストである。
【0013】
掲示用発光板は上から吊るす使用方法が多々ある。従来は特殊な金具などが必要であったが「外付け金具」で簡単に取り付けることが出来る。
外付け金具は押さえ金具で取り付けられ、正面からの透光性着色フイルム等の取替え作業に支障はなく、簡単に取り付けることが出来る。
また、使用部品も最小で低コストである。
【0014】
従来、掲示用発光板は発光板と表面の透明板が一緒に金属フレームに収納されえている。全体では厚くなり、その分金属フレームも厚くなり重くなる。本発明は、透明板を外した厚さで先ず仕上げている。その分薄くなり軽量化が実現できる。
この発光板に外から押え金具で透明板を取り付けるため、取り外しも簡単で、手作業で取り付け、取替えが出来る。
【発明の効果】
【0015】
自発光掲示板の用途は広く、従来蛍光灯内照箱で掲示されていた、蛍光灯と表面の光拡散板の間を10cm以上開ける必要があり、その箱の大きさは約20cmの厚さが必要であった。LED自発光標示板は厚さ約1cmであり、,軽量で取り付ける場所を選ばない。
【0016】
自発光掲示板で、従来蛍光灯内照箱であり、その消費電力は1m2当たり160Wであるが、LED自発光掲示板では1m2当たり45Wであり72%の消費電力削減が実現できる。
【0017】
自発光掲示板で、従来の蛍光灯内照箱に使われている蛍光灯の寿命は約1万時間であるが、LED自発光掲示板に使用されているLEDの寿命は約5万時間で、メンテナンス費用の削減に寄与する。
【0018】
LEDと導光板を使った掲示板は既に幾つかの種類が販売されているが、透光性着色フイルムの取替えに手間がかかるものや、それらの部品取替え用に設けられた複雑な器具などでその普及を抑えている。本発明は透光性着色フイルムの取替えを簡単に出来るようにして、構造を簡素化しコストダウンを実現して、LED自発光経費板の普及を促進する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】LED自発光掲示板の正面図
【図2】LED自発光掲示板の断面図
【図3】掲示板を壁面に取り付けた時の正面図と断面図
【図4】掲示板をスタンドに及び吊り下げた時の正面図
【図5】掲示板を吊り下げる時の断面図
【発明を実施するための形態】
【0020】
表面に透明板(10)があり、背面に発光板(33)があり、その中間に透光性着色フイルム(9)を挟み込み、押え金具(3)で押えて固定する。
背面の発光板を点灯すると、中間の着色フイルムが発色して視認性の高い標示物が出現する。
透明板及び着色フイルムを取り外す時、正面から押え金具を手作業で取り付けるため、簡単な操作で実現できる。
使用される部品は必要最小限で構成されており、製造原価を抑えている。
【実施例1】
【0021】
LED自発光掲示板を壁面に取り付けるとき、外付け金具(34)を使い固定する。
必要な箇所にネジ止め出来、外付け金具で位置の調整が出来るので、多少の穴のずれは調整しながら取り付けができる。
【0022】
LED自発光掲示板をスタンド(23)などに取り付ける時、支柱にあらかじめ空けられたネジ穴に押え金具(3)を差し込み固定する。ネジ穴が無い場合は外付け金具(34)を使用しても良い。
【0023】
LED自発光掲示板を上から吊るす時、外付け金具(22)とワイヤー(21)で取り付ける。外付け金具は押え金具(3)で取り付ける。
外付け金具とワイヤーで、下から引っ張ることも出来る。また、よこ・斜めからも引っ張ることが出来て、自発光掲示板を固定をすることが出来る。
【符号の説明】
【0024】
1 発光板
2 金属フレーム
3 押え金具
4 LED
5 プリント基板
6 リード線
7 導光板
8 反射シート
9 透光性着色フイルム
10 透明板
11 導光板内を進む光
12 表面に出て来る光
13 光拡散シート
14 導光板と反射シートの接着部
15 導光板と光拡散シートの接着部
16 押え金具の止め部
20 壁部
21 吊り下げワイヤー
22 外付け金具
23 スタンド支柱部
31 外付け金具(吊り下げ用)
32 吊り下げワイヤー
33 発光板
34 外付け金具(取り付け用)
35 外付け金具の固定用穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
LEDエッジライトによる発光板と、その表面に取り付ける透明板(10)及び透光性着色フイルム(9)等を簡単に正面から取り外しできるよう、正面からねじ込み式「押さえ金具」(3)を複数箇所設けた、掲示用発光板。
【請求項2】
表面に透明板、裏面に発光板、その中間に透光性着色フイルム等を挟み込み、裏面の発光板を発光させることにより透光性着色フイルム等の視認性を高める前記請求項1に記載の掲示用発光板。
【請求項3】
表面の透明板を取り外す為,正面からねじ込み式「押さえ金具」(3)を取り付ける。押さえ金具の頭部は手回しできるよう厚さ3mm〜40mmのつまみ式にした前記請求項1記載の掲示用発光板。
【請求項4】
掲示板を設置する時、上から吊るせるよう、又は下や横から引っ張れるよう掲示板を挟み込み又は片面から固定できるよう「外付け金具」(31)(34)を付けた前記請求項1記載の掲示用発光板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−53075(P2012−53075A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−193019(P2010−193019)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【出願人】(307041182)アイエネ企画株式会社 (14)
【Fターム(参考)】