歩行型農作業機
【課題】前方側にハンドルを折畳み、例えば乗用車のトランク等に搭載することを可能とするものでありながら、該折畳んだハンドルを固定して、ハンドルの傷付きや搭載した車輌の車内の傷付き防止を図ることが可能な歩行型農作業機を提供する。
【解決手段】歩行型農作業機11は、機体2の後部から延設されたハンドルフレーム20と、該ハンドルフレーム20に対して前方側に折畳み自在に配設されたハンドル21とを備えている。該ハンドル21を前方側に折畳んだ状態で、ノブボルト31を固定プレート30の固定孔30d及びハンドルフレーム20の貫通孔20aに貫通させ、固定ナット30hに螺合させることで、該ハンドル21を該ハンドルフレーム20に固定する。
【解決手段】歩行型農作業機11は、機体2の後部から延設されたハンドルフレーム20と、該ハンドルフレーム20に対して前方側に折畳み自在に配設されたハンドル21とを備えている。該ハンドル21を前方側に折畳んだ状態で、ノブボルト31を固定プレート30の固定孔30d及びハンドルフレーム20の貫通孔20aに貫通させ、固定ナット30hに螺合させることで、該ハンドル21を該ハンドルフレーム20に固定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理機等の歩行型農作業機に係り、詳しくは、ハンドルフレームに対して前方側に折畳み自在に配設されたハンドルを備えた歩行型農作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、管理機等の歩行型農作業機、特に家庭菜園等に用いる小型の歩行型農作業機において、機体の後部から延設されたハンドルフレームに対し、ハンドルを折畳み自在に配設されたものがある(特許文献1乃至特許文献4参照)。特許文献1のものは、ハンドルを後方側に折畳んで接地させ、運搬時や収納時の機体の姿勢を安定化させるように構成されている。特許文献2のものは、ハンドルフレームの先端にブラケット(37)を取付け、ハンドル(38)を回動自在に支持し、つまりハンドルの折畳みが可能となるように構成されている。特許文献3及び特許文献4のものは、ハンドルフレームを前方側に折畳むことが可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−322572号公報
【特許文献2】特開2002−125402号公報
【特許文献3】特開2004−114759号公報
【特許文献4】特開2008−238852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の特許文献1のようにハンドルを後方側に折畳むものは、コンパクト性に欠け、例えば乗用車のトランク等に搭載することが難しく、小型トラック等が必要となるため、家庭菜園等を行うような小型の歩行型農作業機としては、運搬が困難であり、好ましくない。
【0005】
また、特許文献3及び特許文献4のようにハンドルを前方側に折畳むものは、コンパクト性として良好であり、例えば乗用車のトランク等に搭載することが可能であるが、ノブボルトを外してハンドルを前方側に倒すだけであり、つまりハンドルがハンドルフレームに対して垂れ下がったような状態となっていた。そのため、例えば乗用車等の車輌に搭載して運搬する際、ハンドルが振動によりガタつき、ガタつき音が発生するだけでなく、場合によっては、ハンドルの塗装が傷付いたり、搭載した車輌の車内が傷付く虞もあった。
【0006】
そこで本発明は、前方側にハンドルを折畳み、例えば乗用車のトランク等に搭載することを可能とするものでありながら、該折畳んだハンドルを固定して、ハンドルの傷付きや搭載した車輌の車内の傷付き防止を図ることが可能な歩行型農作業機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る本発明は(例えば図1乃至図6、図12乃至図14参照)、機体(2)の後部から延設されたハンドルフレーム(20)と、該ハンドルフレーム(20)に対して前方側に折畳み自在に配設されたハンドル(21)と、を備えた歩行型農作業機(11,12,15)において、
前記ハンドル(21)を前方側に折畳んだ状態で、該ハンドル(21)を前記ハンドルフレーム(20)に固定する固定手段(図1乃至図3の20a,30d,30h,31、図4乃至図6の20a,30d,31、図12乃至図14の20b,21b)を備えた、
ことを特徴とする歩行型農作業機にある。
【0008】
請求項2に係る本発明は(例えば図1乃至図6参照)、前記ハンドルフレーム(20)は、貫通孔(20a)を有し、
前記ハンドル(21)に固着され、前記ハンドル(21)の上下角度を段階的に変更した際に前記貫通孔(20a)に対して位置が一致する複数の上下調節孔(30a,30b,30c)が形成された固定プレート(30)と、
前記貫通孔(20a)と前記複数の上下調節孔(30a,30b,30c)の何れかとを貫通して締結可能に着脱し得るノブボルト(31)と、を備え、
前記固定プレート(30)は、前記ハンドル(21)を前方側に折畳んだ状態で、前記ハンドルフレーム(20)の貫通孔(20a)に対して位置が一致する固定孔(30d)を有し、
前記固定手段を、前記貫通孔(20a)と前記固定孔(30d)とそれらに貫通して装着される前記ノブボルト(31)とにより構成した、
ことを特徴とする請求項1記載の歩行型農作業機(11,12)にある。
【0009】
請求項3に係る本発明は(例えば図12乃至図14参照)、前記ハンドル(21)と前記ハンドルフレーム(20)との一方にピン状部材(21b)と、
前記ハンドル(21)と前記ハンドルフレーム(20)との他方に、前記ハンドル(21)を前方側に折畳んだ状態で、前記ピン状部材(21b)に嵌合する穴部(20b)と、を備え、
前記固定手段を、前記ピン状部材(21b)と前記穴部(20b)との嵌合により構成した、
ことを特徴とする請求項1記載の歩行型農作業機(15)にある。
【0010】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る本発明によると、ハンドルを前方側に折畳んだ状態で、該ハンドルをハンドルフレームに固定する固定手段を備えたので、例えばハンドルを前方側に折畳んだ状態で車輌等に搭載して運搬しても当該車輌の振動により、ガタつき音が発生することを防止することができ、また、ハンドルの塗装が傷付いたり、搭載した車輌の車内が傷付くことも防止することができる。
【0012】
請求項2に係る本発明によると、固定手段として、ハンドルフレームの貫通孔と固定プレートの固定孔とそれらに貫通して装着されるノブボルトとにより構成したので、ハンドルの上下角度を段階的に変更する際に使用するノブボルトを用いて、ハンドルを前方側に折畳んだ状態でハンドルフレームに固定することができ、つまり折畳み時のため専用の固定ボルト等を準備することを不要とすることができ、部品点数の削減を図ることができる。
【0013】
請求項3に係る本発明によると、ボルト等により固定する煩雑な作業を必要とせず、ピン状部材を穴部に嵌合させるだけの容易な作業で、ハンドルを前方側に折畳んだ状態でハンドルフレームに固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1の実施の形態に係る歩行型農作業機11を示す側面図。
【図2】第1の実施の形態に係る歩行型農作業機11を示す上方視図。
【図3】第1の実施の形態に係る歩行型農作業機11の折畳み時を示す側面図。
【図4】第2の実施の形態に係る歩行型農作業機12を示す側面図。
【図5】第2の実施の形態に係る歩行型農作業機12を示す上方視図。
【図6】第2の実施の形態に係る歩行型農作業機12の折畳み時を示す側面図。
【図7】第1の参考例に係る歩行型農作業機13を示す図で、(a)は側面図、(b)はA矢視図。
【図8】第1の参考例に係る歩行型農作業機13を示す上方視図。
【図9】第1の参考例に係る歩行型農作業機13の折畳み時を示す図で、(a)は側面図、(b)はA矢視図。
【図10】第2の参考例に係る歩行型農作業機14を示す図で、(a)は側面図、(b)はA矢視図。
【図11】第2の参考例に係る歩行型農作業機14を示す上方視図。
【図12】第3の実施の形態に係る歩行型農作業機15を示す側面図。
【図13】第3の実施の形態に係る歩行型農作業機15を示す上方視図。
【図14】第3の実施の形態に係る歩行型農作業機15の折畳み時を示す側面図。
【図15】第3の参考例に係る歩行型農作業機16を示す側面図。
【図16】第3の参考例に係る歩行型農作業機16を示す上方視図。
【図17】第3の参考例に係る歩行型農作業機16の折畳み時を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<第1の実施の形態>
以下、図面に沿って、本発明に係る第1の実施の形態について図1乃至図3に沿って説明する。
【0016】
図1及び図2に示すように、例えば家庭菜園等に用いて好適な小型の歩行型農作業機11は、機体2を備えており、該機体2の上部にエンジン始動用のリコイルロープ15(図2参照)が付設されたガスエンジン3が配設されている。ガスエンジン3の上方には、図示を省略したガスボンベを収納するボンベ収納部7が配置されており、その後方にはマフラ4が延設されている。該マフラ4は、マフラカバー5により覆われていると共に、ガスエンジン3の駆動中は熱くなり易い該マフラカバー5をさらにガードするマフラガード6が上方に配設されている。また、上記機体2の左方側は、サイドカバー8により覆われている。
【0017】
上記ガスエンジン3の下方側にあって上記サイドカバー8の下方に沿った位置には、泥跳ね防止用のカバー13が配置されており、その前方部分には、アシストグリップ(取手)14が取付けられている。該カバー13の後方側には、ミッションケース10が貫通して配置されており、該ミッションケース10は、ガスエンジン3の回転を耕耘軸11まで伝動する不図示の伝動系を収納している。該耕耘軸11には複数の耕耘爪12が相対回転不能にボルト等により締結されている。
【0018】
上記機体2の後方にあってミッションケース10の上方には、支持フレーム22が配設されており、該支持フレーム22の後部には、耕深を調節し得る抵抗棒9を把持する把持部22aが形成されている。そして、該支持フレーム22は、後方に延設されたハンドルフレーム20を固定支持している。該ハンドルフレーム20の後方先端部には詳しくは後述するハンドル21を回動自在に支持するブラケット32が固着されている。該ブラケット32の先端部には、ガスエンジン3をON/OFFするエンジンスイッチ3aが配設されている。
【0019】
上記ハンドルフレーム20の延長上には、ブラケット32の半円筒部32aを介して基端部21aが回動自在に支持されたハンドル21が配設されている。ハンドル21は、図2に示すように、基端部21aから右方側に延びる右ハンドル部21rと、該基端部21aから左方側に延びる左ハンドル部21lとを有しており、上方視略コの字状ないしU字状に形成されている。左ハンドル部21lの上部には、ガスエンジン3と耕耘軸11との間に介在するデッドマンクラッチ(不図示)を、握った際に係合状態にするクラッチレバー23が配置されており、右ハンドル部21rの上部には、ガスエンジン3のスロットル開度を調整するスロットルレバー24が配置されている。
【0020】
上記ハンドル21には、上記ブラケット32を挟んで配置された一対の固定プレート30が基端部21aに溶接等により固定されている。ハンドル21を延ばした通常位置(折畳んでいない位置)にあって、該固定プレート30の下方側には、一対の固定プレート30に対して3箇所に上下調節孔30a,30b,30cが貫通形成されており、それら上下調節孔30a,30b,30cの左方側には、それぞれ固定ナット30e,30f,30gが該固定プレート30に固着されて配設されている。また、上記ハンドルフレーム20には、それら上下調節孔30a,30b,30cに対応する1つの貫通孔(固定手段)20aが貫通形成されており、つまり上下調節孔30a,30b,30cがハンドルの上下角度を段階的に変更した際に該貫通孔20aに対して位置が一致する。従って、ノブボルト31は、貫通孔20aと上下調節孔30a,30b,30cの何れかとを貫通して、ハンドル21とハンドルフレーム20とを締結可能に着脱し得るように構成されている。
【0021】
即ち、上下調節孔30aと貫通孔20aとの位置を一致させ、ノブボルト(固定手段)31を通して固定ナット30eに螺合することで、ハンドル21は「上位置」となり、上下調節孔30bと貫通孔20aとの位置を一致させ、ノブボルト31を通して固定ナット30fに螺合することで、ハンドル21は「中位置」となり、上下調節孔30cと貫通孔20aとの位置を一致させ、ノブボルト31を通して固定ナット30gに螺合することで、ハンドル21は「下位置」となり、つまり3段階にハンドル21を上下調節し得る。
【0022】
そして、ハンドル21を延ばした通常位置にあって、上記固定プレート30の上方側には、一対の固定プレート30に対して固定孔(固定手段)30dが貫通形成されており、該固定孔30dの左方側には固定ナット(固定手段)30hが固着されて配設されている。
【0023】
ハンドル21を前方側に折畳む際には、まず、ノブボルト31を回して上記固定ナット30e,30f,30gの何れかより取り外し、上下調節孔30a,30b,30cの何れかより抜き外す。次に、図3に示すように、ハンドル21の基端部21aをブラケット32の半円筒部32aで摺動させつつ該ハンドル21を前方側に回動し、上述した固定プレート30の固定孔30dとハンドルフレーム20の貫通孔20aとの位置を一致させる。そして、ノブボルト31を右方側から左方側に向けて該固定孔30d及び貫通孔20aに貫通させ、固定ナット30hに螺合させる。これにより、ノブボルト31によって固定プレート30がハンドルフレーム20に締結され、つまりハンドル21の基端部21aとブラケット32の半円筒部32aとの間で回動が生じないように、ハンドル21がハンドルフレーム20に固定される。
【0024】
以上のように、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態で、該ハンドル21をハンドルフレーム20に固定するノブボルト31、貫通孔20a、固定孔30d、固定ナット30hを備えたので、例えばハンドル21を前方側に折畳んだ状態で車輌等に搭載して運搬しても、当該車輌の振動によりガタつき音が発生することを防止することができ、また、ハンドル21の塗装が傷付いたり、搭載した車輌の車内が傷付くことも防止することができる。
【0025】
また、ハンドル21を固定する固定手段として、ハンドルフレーム20の貫通孔20aと固定プレート30の固定孔30dとそれらに貫通して装着されるノブボルト31とにより構成したので、ハンドル21の上下角度を段階的に変更する際に使用するノブボルト31を用いて、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態でハンドルフレーム20に固定することができ、つまり折畳み時のため専用の固定ボルト等を準備することを不要とすることができ、部品点数の削減を図ることができる。
【0026】
<第2の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について図4乃至図6に沿って説明する。なお、本第2の実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の部分に、同符号を付し、その説明を省略する。
【0027】
本第2の実施の形態における歩行型農作業機12は、図4、図5、図6に示すように、上記第1の実施の形態における歩行型農作業機11に比して、固定孔30dに固着されていた固定ナット30h(図1、図2参照)を無くしたものである。
【0028】
即ち、ハンドル21を前方側に折畳む際には、第1の実施の形態と同様に、ノブボルト31を回して上記固定ナット30e,30f,30gの何れかより取り外し、上下調節孔30a,30b,30cの何れかより抜き外す。次に、図6に示すように、ハンドル21の基端部21aをブラケット32の半円筒部32aで摺動させつつ該ハンドル21を前方側に回動し、上述した固定プレート30の固定孔30dとハンドルフレーム20の貫通孔20aとの位置を一致させる。そして、ノブボルト31を右方側から左方側に向けて該固定孔30d及び貫通孔20aに貫通装着させる。これにより、ノブボルト31によって固定プレート30とハンドルフレーム20とを貫通係合し、つまりハンドル21の基端部21aとブラケット32の半円筒部32aとの間で回動が生じないように、ハンドル21がハンドルフレーム20に固定される。
【0029】
それにより、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態で、該ハンドル21をハンドルフレーム20に、ノブボルト31、貫通孔20a、固定孔30dで固定することができるので、例えばハンドル21を前方側に折畳んだ状態で車輌等に搭載して運搬しても、当該車輌の振動によりガタつき音が発生することを防止することができ、また、ハンドル21の塗装が傷付いたり、搭載した車輌の車内が傷付くことも防止することができる。
【0030】
また同様に、ハンドル21を固定する固定手段として、ハンドルフレーム20の貫通孔20aと固定プレート30の固定孔30dとそれらに貫通して装着されるノブボルト31とにより構成したので、ハンドル21の上下角度を段階的に変更する際に使用するノブボルト31を用いて、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態でハンドルフレーム20に固定することができ、つまり折畳み時のため専用の固定ボルト等を準備することを不要とすることができ、部品点数の削減を図ることができる。
【0031】
<第1の参考例>
ついで、上記第1及び第2の実施の形態を一部変更した第1の参考例について図7乃至図9に沿って説明する。なお、本第1の参考例の説明においては、上記第1及び第2の実施の形態と同様の部分に、同符号を付し、その説明を省略する。
【0032】
本第1の参考例における歩行型農作業機13は、図7、図8、図9に示すように、上記第1及び第2の実施の形態における歩行型農作業機11,12に比して、ブラケット32に回動規制部材40を取付けて配設したものである。該回動規制部材40は、図7(a)及び(b)に示すように、側面視クランク状に形成されており、ブラケット32の前方側を覆うと共にボルト41,42により該ブラケット32に締結される締結部40aと、該締結部40aから略々垂直に折り曲げられると共にハンドル21の基端部21aをブラケット32の半円筒部32aとの間で挟持する挟持部40bと、該挟持部40bから略々垂直に上方側に折り曲げられて延設された延設部40cとを有して構成されている。
【0033】
ハンドル21を前方側に折畳む際には、まず第1及び第2の実施の形態と同様に、ノブボルト31を回して上記固定ナット30e,30f,30gの何れかより取り外し、上下調節孔30a,30b,30cの何れかより抜き外す。次に、図9に示すように、ハンドル21の基端部21aをブラケット32の半円筒部32aと回動規制部材40の挟持部40bとの間で摺動させつつ該ハンドル21を前方側に回動する。この間に、再度、ノブボルト31を上下調節孔30a,30b,30cの何れかに(図9では上下調節孔30cに)貫通装着し、上記固定ナット30e,30f,30gの何れかに(図9では固定ナット30gに)螺合させて、つまり固定プレート30に対してノブボルト31を再装着する。すると、ノブボルト31の軸部分が回動規制部材40の延設部40cに対して下方側から当接し、ハンドル21の重みによって該ハンドル21の回動状態が規制される。
【0034】
このように、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態では、該ハンドル21をノブボルト31、回動規制部材40、ブラケット32を介してハンドルフレーム20に対し、特に前方方向への回動を規制することができるので、例えば車輌等に搭載しても、余程大きな振動が加わらない限り、ハンドル21が動くことはなく、ハンドル21の塗装が傷付いたり、搭載した車輌の車内が傷付くことの防止が図られる。
【0035】
また同様に、ハンドル21の回動を規制する手段として、上下調節孔30a,30b,30cのいずれかと、それらに貫通して装着されるノブボルト31とにより構成したので、ハンドル21の上下角度を段階的に変更する際に使用するノブボルト31を用いて、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態でハンドルフレーム20に対して回動規制することができ、つまり折畳み時のため専用の固定ボルト等を準備することを不要とすることができ、部品点数の削減を図ることができる。
【0036】
<第2の参考例>
ついで、上記第1の参考例を一部変更した第2の参考例について図10及び図11に沿って説明する。なお、本第2の参考例の説明においては、上記第1の参考例と同様の部分に、同符号を付し、その説明を省略する。
【0037】
本第2の参考例における歩行型農作業機14は、図10及び図11に示すように、上記第1の参考例における歩行型農作業機13における回動規制部材40に収納袋100を取付けたものである。収納袋100は、収納部100aに手提部100bが掛け渡された形状の一般的なものであり、特に図10及び図11に示すものに限らず、手提部等の引っ掛ける部分が付いているものであれば何れのものでもよい。
【0038】
回動規制部材40は、図10及び図11に示すように、特にハンドル21を通常位置(折畳んでいない位置)にあって、その延設部40cが上方側に延設されており、該歩行型農作業機14による作業中にあっても、収納袋100の手提部100bを通して引っ掛けることができる。これにより、作業者は、収納袋100に荷物を入れて歩行型農作業機14を使用することができる。特に収納袋100に入れるものとして、予備燃料(交換用のガスボンベ)や備品等が考えられ、歩行型農作業機14の利便性を向上することができる。
【0039】
<第3の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第3の実施の形態について図12乃至図14に沿って説明する。なお、本第3の実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の部分に、同符号を付し、その説明を省略する。
【0040】
本第3の実施の形態における歩行型農作業機15は、図12、図13、図14に示すように、上記第1の実施の形態における歩行型農作業機11に比して、固定プレート30に形成されていた固定孔30dや固定ナット30h(図1、図2参照)を無くし、代わりに、ハンドル21の基端部21aにピン状部材(固定手段)21bを形成し、ハンドルフレーム20に、ブラケット32を貫通する形で形成されると共に該ピン状部材21bに嵌合し得る大きさの穴部(固定手段)20bを形成したものである。
【0041】
即ち、ハンドル21を前方側に折畳む際には、第1の実施の形態と同様に、ノブボルト31を回して上記固定ナット30e,30f,30gの何れかより取り外し、上下調節孔30a,30b,30cの何れかより抜き外す。次に、図14に示すように、一旦ハンドル21を持ち上げてハンドルフレーム20より離反させ、その後、該ハンドルフレーム20の穴部20bにハンドル21のピン状部材21bを挿入して嵌合させるように、ハンドル21をハンドルフレーム20に取付ける。これにより、ピン状部材21bと穴部20bとの嵌合によって、ハンドル21の基端部21aとブラケット32の半円筒部32aとの間で回動が生じないように、ハンドル21がハンドルフレーム20に固定される。
【0042】
これにより、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態で、該ハンドル21をハンドルフレーム20に、ピン状部材21bと穴部20bとの嵌合によって固定することができるので、例えばハンドル21を前方側に折畳んだ状態で車輌等に搭載して運搬しても、当該車輌の振動によりガタつき音が発生することを防止することができ、また、ハンドル21の塗装が傷付いたり、搭載した車輌の車内が傷付くことも防止することができる。
【0043】
また、本第3の実施の形態における歩行型農作業機15においては、ボルト等により固定する煩雑な作業を必要とせず、ピン状部材21bを穴部20bに嵌合させるだけの容易な作業で、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態でハンドルフレーム20に固定することができる。
【0044】
なお、本第3の実施の形態における歩行型農作業機15では、ハンドル21にピン状部材21bを形成し、ハンドルフレーム20に穴部20bを形成したものを説明したが、反対に、ハンドルフレーム20にピン状部材を形成し、ハンドル21に穴部を形成するようにしてもよく、つまりハンドル21とハンドルフレーム20との一方にピン状部材を形成し、ハンドル21とハンドルフレーム20との他方に穴部20bを形成すればよい。
【0045】
<第3の参考例>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第3の参考例について図15乃至図17に沿って説明する。なお、本第3の参考例の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の部分に、同符号を付し、その説明を省略する。
【0046】
本第3の参考例における歩行型農作業機16は、図15乃至図17に示すように、上記第1の実施の形態における歩行型農作業機11に比して、固定プレート30に形成されていた固定孔30dや固定ナット30h(図1、図2参照)を無くし、代わりに、ブラケット32の下方側に管状部材50を固着して構成し、該管状部材50にノブボルト31を貫通装着できるように構成したものである。該管状部材50は、図15及び図16に示すように、ハンドルフレーム20の先端部分から突出したブラケット32の付根部分に溶接等により固着されている。
【0047】
ハンドル21を前方側に折畳む際には、まず第1の実施の形態と同様に、ノブボルト31を回して上記固定ナット30e,30f,30gの何れかより取り外し、上下調節孔30a,30b,30cの何れかより抜き外す。次に、図17に示すように、ハンドル21をハンドルフレーム20から離反させ、ハンドル21の基端部21aがブラケット32の上方先端部とハンドルフレーム20との境界部分に位置するように移動すると共に、上下調節孔30a,30b,30cの何れか(図17では上下調節孔30c)と管状部材50との位置が一致するように移動する。そして、位置を一致させた上下調節孔30a,30b,30cの何れか(図17では上下調節孔30c)と管状部材50とにノブボルト31を貫通装着し、上記固定ナット30e,30f,30gの何れかに(図17では固定ナット30gに)螺合させて、つまり固定プレート30に対してノブボルト31を再装着する。すると、ノブボルト31の軸部分が管状部材50に回動自在に支持されると共に、ハンドル21の基端部21aがハンドルフレーム20に上方側から当接し、ハンドル21の重みによって該ハンドル21の回動状態が規制される。
【0048】
このように、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態では、該ハンドル21をノブボルト31及び管状部材50を介してハンドルフレーム20(ブラケット32)に対して位置決めし、かつ該ハンドル21を該ハンドルフレーム20に当接させて前方方向への回動を規制することができるので、例えば車輌等に搭載しても、余程大きな振動が加わらない限り、ハンドル21が動くことはなく、ハンドル21の塗装が傷付いたり、搭載した車輌の車内が傷付くことの防止が図られる。また同様に、折畳み時のため専用の固定ボルト等を準備することを不要とすることができるので、部品点数の削減を図ることができる。
【0049】
なお、以上説明した第1乃至第3の実施の形態、及び第1乃至第3の参考例においては、歩行型農作業機1としてガスエンジン3を用いた小型でかつ軽量化が図られたものを一例として説明したが、これに限らず、例えば乗用車のトランク等に収納できるような大きさの歩行型農作業機(管理機)であれば、どのようなものであっても本発明を適用し得る。
【符号の説明】
【0050】
11,12,15 歩行型農作業機
2 機体
20 ハンドルフレーム
20a 固定手段、貫通孔
20b 固定手段、穴部
21 ハンドル
21b 固定手段、ピン状部材
30 固定プレート
30a 上下調節孔
30b 上下調節孔
30c 上下調節孔
30d 固定手段、固定孔
30h 固定手段
31 固定手段、ノブボルト
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理機等の歩行型農作業機に係り、詳しくは、ハンドルフレームに対して前方側に折畳み自在に配設されたハンドルを備えた歩行型農作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、管理機等の歩行型農作業機、特に家庭菜園等に用いる小型の歩行型農作業機において、機体の後部から延設されたハンドルフレームに対し、ハンドルを折畳み自在に配設されたものがある(特許文献1乃至特許文献4参照)。特許文献1のものは、ハンドルを後方側に折畳んで接地させ、運搬時や収納時の機体の姿勢を安定化させるように構成されている。特許文献2のものは、ハンドルフレームの先端にブラケット(37)を取付け、ハンドル(38)を回動自在に支持し、つまりハンドルの折畳みが可能となるように構成されている。特許文献3及び特許文献4のものは、ハンドルフレームを前方側に折畳むことが可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−322572号公報
【特許文献2】特開2002−125402号公報
【特許文献3】特開2004−114759号公報
【特許文献4】特開2008−238852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の特許文献1のようにハンドルを後方側に折畳むものは、コンパクト性に欠け、例えば乗用車のトランク等に搭載することが難しく、小型トラック等が必要となるため、家庭菜園等を行うような小型の歩行型農作業機としては、運搬が困難であり、好ましくない。
【0005】
また、特許文献3及び特許文献4のようにハンドルを前方側に折畳むものは、コンパクト性として良好であり、例えば乗用車のトランク等に搭載することが可能であるが、ノブボルトを外してハンドルを前方側に倒すだけであり、つまりハンドルがハンドルフレームに対して垂れ下がったような状態となっていた。そのため、例えば乗用車等の車輌に搭載して運搬する際、ハンドルが振動によりガタつき、ガタつき音が発生するだけでなく、場合によっては、ハンドルの塗装が傷付いたり、搭載した車輌の車内が傷付く虞もあった。
【0006】
そこで本発明は、前方側にハンドルを折畳み、例えば乗用車のトランク等に搭載することを可能とするものでありながら、該折畳んだハンドルを固定して、ハンドルの傷付きや搭載した車輌の車内の傷付き防止を図ることが可能な歩行型農作業機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る本発明は(例えば図1乃至図6、図12乃至図14参照)、機体(2)の後部から延設されたハンドルフレーム(20)と、該ハンドルフレーム(20)に対して前方側に折畳み自在に配設されたハンドル(21)と、を備えた歩行型農作業機(11,12,15)において、
前記ハンドル(21)を前方側に折畳んだ状態で、該ハンドル(21)を前記ハンドルフレーム(20)に固定する固定手段(図1乃至図3の20a,30d,30h,31、図4乃至図6の20a,30d,31、図12乃至図14の20b,21b)を備えた、
ことを特徴とする歩行型農作業機にある。
【0008】
請求項2に係る本発明は(例えば図1乃至図6参照)、前記ハンドルフレーム(20)は、貫通孔(20a)を有し、
前記ハンドル(21)に固着され、前記ハンドル(21)の上下角度を段階的に変更した際に前記貫通孔(20a)に対して位置が一致する複数の上下調節孔(30a,30b,30c)が形成された固定プレート(30)と、
前記貫通孔(20a)と前記複数の上下調節孔(30a,30b,30c)の何れかとを貫通して締結可能に着脱し得るノブボルト(31)と、を備え、
前記固定プレート(30)は、前記ハンドル(21)を前方側に折畳んだ状態で、前記ハンドルフレーム(20)の貫通孔(20a)に対して位置が一致する固定孔(30d)を有し、
前記固定手段を、前記貫通孔(20a)と前記固定孔(30d)とそれらに貫通して装着される前記ノブボルト(31)とにより構成した、
ことを特徴とする請求項1記載の歩行型農作業機(11,12)にある。
【0009】
請求項3に係る本発明は(例えば図12乃至図14参照)、前記ハンドル(21)と前記ハンドルフレーム(20)との一方にピン状部材(21b)と、
前記ハンドル(21)と前記ハンドルフレーム(20)との他方に、前記ハンドル(21)を前方側に折畳んだ状態で、前記ピン状部材(21b)に嵌合する穴部(20b)と、を備え、
前記固定手段を、前記ピン状部材(21b)と前記穴部(20b)との嵌合により構成した、
ことを特徴とする請求項1記載の歩行型農作業機(15)にある。
【0010】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る本発明によると、ハンドルを前方側に折畳んだ状態で、該ハンドルをハンドルフレームに固定する固定手段を備えたので、例えばハンドルを前方側に折畳んだ状態で車輌等に搭載して運搬しても当該車輌の振動により、ガタつき音が発生することを防止することができ、また、ハンドルの塗装が傷付いたり、搭載した車輌の車内が傷付くことも防止することができる。
【0012】
請求項2に係る本発明によると、固定手段として、ハンドルフレームの貫通孔と固定プレートの固定孔とそれらに貫通して装着されるノブボルトとにより構成したので、ハンドルの上下角度を段階的に変更する際に使用するノブボルトを用いて、ハンドルを前方側に折畳んだ状態でハンドルフレームに固定することができ、つまり折畳み時のため専用の固定ボルト等を準備することを不要とすることができ、部品点数の削減を図ることができる。
【0013】
請求項3に係る本発明によると、ボルト等により固定する煩雑な作業を必要とせず、ピン状部材を穴部に嵌合させるだけの容易な作業で、ハンドルを前方側に折畳んだ状態でハンドルフレームに固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1の実施の形態に係る歩行型農作業機11を示す側面図。
【図2】第1の実施の形態に係る歩行型農作業機11を示す上方視図。
【図3】第1の実施の形態に係る歩行型農作業機11の折畳み時を示す側面図。
【図4】第2の実施の形態に係る歩行型農作業機12を示す側面図。
【図5】第2の実施の形態に係る歩行型農作業機12を示す上方視図。
【図6】第2の実施の形態に係る歩行型農作業機12の折畳み時を示す側面図。
【図7】第1の参考例に係る歩行型農作業機13を示す図で、(a)は側面図、(b)はA矢視図。
【図8】第1の参考例に係る歩行型農作業機13を示す上方視図。
【図9】第1の参考例に係る歩行型農作業機13の折畳み時を示す図で、(a)は側面図、(b)はA矢視図。
【図10】第2の参考例に係る歩行型農作業機14を示す図で、(a)は側面図、(b)はA矢視図。
【図11】第2の参考例に係る歩行型農作業機14を示す上方視図。
【図12】第3の実施の形態に係る歩行型農作業機15を示す側面図。
【図13】第3の実施の形態に係る歩行型農作業機15を示す上方視図。
【図14】第3の実施の形態に係る歩行型農作業機15の折畳み時を示す側面図。
【図15】第3の参考例に係る歩行型農作業機16を示す側面図。
【図16】第3の参考例に係る歩行型農作業機16を示す上方視図。
【図17】第3の参考例に係る歩行型農作業機16の折畳み時を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<第1の実施の形態>
以下、図面に沿って、本発明に係る第1の実施の形態について図1乃至図3に沿って説明する。
【0016】
図1及び図2に示すように、例えば家庭菜園等に用いて好適な小型の歩行型農作業機11は、機体2を備えており、該機体2の上部にエンジン始動用のリコイルロープ15(図2参照)が付設されたガスエンジン3が配設されている。ガスエンジン3の上方には、図示を省略したガスボンベを収納するボンベ収納部7が配置されており、その後方にはマフラ4が延設されている。該マフラ4は、マフラカバー5により覆われていると共に、ガスエンジン3の駆動中は熱くなり易い該マフラカバー5をさらにガードするマフラガード6が上方に配設されている。また、上記機体2の左方側は、サイドカバー8により覆われている。
【0017】
上記ガスエンジン3の下方側にあって上記サイドカバー8の下方に沿った位置には、泥跳ね防止用のカバー13が配置されており、その前方部分には、アシストグリップ(取手)14が取付けられている。該カバー13の後方側には、ミッションケース10が貫通して配置されており、該ミッションケース10は、ガスエンジン3の回転を耕耘軸11まで伝動する不図示の伝動系を収納している。該耕耘軸11には複数の耕耘爪12が相対回転不能にボルト等により締結されている。
【0018】
上記機体2の後方にあってミッションケース10の上方には、支持フレーム22が配設されており、該支持フレーム22の後部には、耕深を調節し得る抵抗棒9を把持する把持部22aが形成されている。そして、該支持フレーム22は、後方に延設されたハンドルフレーム20を固定支持している。該ハンドルフレーム20の後方先端部には詳しくは後述するハンドル21を回動自在に支持するブラケット32が固着されている。該ブラケット32の先端部には、ガスエンジン3をON/OFFするエンジンスイッチ3aが配設されている。
【0019】
上記ハンドルフレーム20の延長上には、ブラケット32の半円筒部32aを介して基端部21aが回動自在に支持されたハンドル21が配設されている。ハンドル21は、図2に示すように、基端部21aから右方側に延びる右ハンドル部21rと、該基端部21aから左方側に延びる左ハンドル部21lとを有しており、上方視略コの字状ないしU字状に形成されている。左ハンドル部21lの上部には、ガスエンジン3と耕耘軸11との間に介在するデッドマンクラッチ(不図示)を、握った際に係合状態にするクラッチレバー23が配置されており、右ハンドル部21rの上部には、ガスエンジン3のスロットル開度を調整するスロットルレバー24が配置されている。
【0020】
上記ハンドル21には、上記ブラケット32を挟んで配置された一対の固定プレート30が基端部21aに溶接等により固定されている。ハンドル21を延ばした通常位置(折畳んでいない位置)にあって、該固定プレート30の下方側には、一対の固定プレート30に対して3箇所に上下調節孔30a,30b,30cが貫通形成されており、それら上下調節孔30a,30b,30cの左方側には、それぞれ固定ナット30e,30f,30gが該固定プレート30に固着されて配設されている。また、上記ハンドルフレーム20には、それら上下調節孔30a,30b,30cに対応する1つの貫通孔(固定手段)20aが貫通形成されており、つまり上下調節孔30a,30b,30cがハンドルの上下角度を段階的に変更した際に該貫通孔20aに対して位置が一致する。従って、ノブボルト31は、貫通孔20aと上下調節孔30a,30b,30cの何れかとを貫通して、ハンドル21とハンドルフレーム20とを締結可能に着脱し得るように構成されている。
【0021】
即ち、上下調節孔30aと貫通孔20aとの位置を一致させ、ノブボルト(固定手段)31を通して固定ナット30eに螺合することで、ハンドル21は「上位置」となり、上下調節孔30bと貫通孔20aとの位置を一致させ、ノブボルト31を通して固定ナット30fに螺合することで、ハンドル21は「中位置」となり、上下調節孔30cと貫通孔20aとの位置を一致させ、ノブボルト31を通して固定ナット30gに螺合することで、ハンドル21は「下位置」となり、つまり3段階にハンドル21を上下調節し得る。
【0022】
そして、ハンドル21を延ばした通常位置にあって、上記固定プレート30の上方側には、一対の固定プレート30に対して固定孔(固定手段)30dが貫通形成されており、該固定孔30dの左方側には固定ナット(固定手段)30hが固着されて配設されている。
【0023】
ハンドル21を前方側に折畳む際には、まず、ノブボルト31を回して上記固定ナット30e,30f,30gの何れかより取り外し、上下調節孔30a,30b,30cの何れかより抜き外す。次に、図3に示すように、ハンドル21の基端部21aをブラケット32の半円筒部32aで摺動させつつ該ハンドル21を前方側に回動し、上述した固定プレート30の固定孔30dとハンドルフレーム20の貫通孔20aとの位置を一致させる。そして、ノブボルト31を右方側から左方側に向けて該固定孔30d及び貫通孔20aに貫通させ、固定ナット30hに螺合させる。これにより、ノブボルト31によって固定プレート30がハンドルフレーム20に締結され、つまりハンドル21の基端部21aとブラケット32の半円筒部32aとの間で回動が生じないように、ハンドル21がハンドルフレーム20に固定される。
【0024】
以上のように、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態で、該ハンドル21をハンドルフレーム20に固定するノブボルト31、貫通孔20a、固定孔30d、固定ナット30hを備えたので、例えばハンドル21を前方側に折畳んだ状態で車輌等に搭載して運搬しても、当該車輌の振動によりガタつき音が発生することを防止することができ、また、ハンドル21の塗装が傷付いたり、搭載した車輌の車内が傷付くことも防止することができる。
【0025】
また、ハンドル21を固定する固定手段として、ハンドルフレーム20の貫通孔20aと固定プレート30の固定孔30dとそれらに貫通して装着されるノブボルト31とにより構成したので、ハンドル21の上下角度を段階的に変更する際に使用するノブボルト31を用いて、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態でハンドルフレーム20に固定することができ、つまり折畳み時のため専用の固定ボルト等を準備することを不要とすることができ、部品点数の削減を図ることができる。
【0026】
<第2の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について図4乃至図6に沿って説明する。なお、本第2の実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の部分に、同符号を付し、その説明を省略する。
【0027】
本第2の実施の形態における歩行型農作業機12は、図4、図5、図6に示すように、上記第1の実施の形態における歩行型農作業機11に比して、固定孔30dに固着されていた固定ナット30h(図1、図2参照)を無くしたものである。
【0028】
即ち、ハンドル21を前方側に折畳む際には、第1の実施の形態と同様に、ノブボルト31を回して上記固定ナット30e,30f,30gの何れかより取り外し、上下調節孔30a,30b,30cの何れかより抜き外す。次に、図6に示すように、ハンドル21の基端部21aをブラケット32の半円筒部32aで摺動させつつ該ハンドル21を前方側に回動し、上述した固定プレート30の固定孔30dとハンドルフレーム20の貫通孔20aとの位置を一致させる。そして、ノブボルト31を右方側から左方側に向けて該固定孔30d及び貫通孔20aに貫通装着させる。これにより、ノブボルト31によって固定プレート30とハンドルフレーム20とを貫通係合し、つまりハンドル21の基端部21aとブラケット32の半円筒部32aとの間で回動が生じないように、ハンドル21がハンドルフレーム20に固定される。
【0029】
それにより、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態で、該ハンドル21をハンドルフレーム20に、ノブボルト31、貫通孔20a、固定孔30dで固定することができるので、例えばハンドル21を前方側に折畳んだ状態で車輌等に搭載して運搬しても、当該車輌の振動によりガタつき音が発生することを防止することができ、また、ハンドル21の塗装が傷付いたり、搭載した車輌の車内が傷付くことも防止することができる。
【0030】
また同様に、ハンドル21を固定する固定手段として、ハンドルフレーム20の貫通孔20aと固定プレート30の固定孔30dとそれらに貫通して装着されるノブボルト31とにより構成したので、ハンドル21の上下角度を段階的に変更する際に使用するノブボルト31を用いて、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態でハンドルフレーム20に固定することができ、つまり折畳み時のため専用の固定ボルト等を準備することを不要とすることができ、部品点数の削減を図ることができる。
【0031】
<第1の参考例>
ついで、上記第1及び第2の実施の形態を一部変更した第1の参考例について図7乃至図9に沿って説明する。なお、本第1の参考例の説明においては、上記第1及び第2の実施の形態と同様の部分に、同符号を付し、その説明を省略する。
【0032】
本第1の参考例における歩行型農作業機13は、図7、図8、図9に示すように、上記第1及び第2の実施の形態における歩行型農作業機11,12に比して、ブラケット32に回動規制部材40を取付けて配設したものである。該回動規制部材40は、図7(a)及び(b)に示すように、側面視クランク状に形成されており、ブラケット32の前方側を覆うと共にボルト41,42により該ブラケット32に締結される締結部40aと、該締結部40aから略々垂直に折り曲げられると共にハンドル21の基端部21aをブラケット32の半円筒部32aとの間で挟持する挟持部40bと、該挟持部40bから略々垂直に上方側に折り曲げられて延設された延設部40cとを有して構成されている。
【0033】
ハンドル21を前方側に折畳む際には、まず第1及び第2の実施の形態と同様に、ノブボルト31を回して上記固定ナット30e,30f,30gの何れかより取り外し、上下調節孔30a,30b,30cの何れかより抜き外す。次に、図9に示すように、ハンドル21の基端部21aをブラケット32の半円筒部32aと回動規制部材40の挟持部40bとの間で摺動させつつ該ハンドル21を前方側に回動する。この間に、再度、ノブボルト31を上下調節孔30a,30b,30cの何れかに(図9では上下調節孔30cに)貫通装着し、上記固定ナット30e,30f,30gの何れかに(図9では固定ナット30gに)螺合させて、つまり固定プレート30に対してノブボルト31を再装着する。すると、ノブボルト31の軸部分が回動規制部材40の延設部40cに対して下方側から当接し、ハンドル21の重みによって該ハンドル21の回動状態が規制される。
【0034】
このように、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態では、該ハンドル21をノブボルト31、回動規制部材40、ブラケット32を介してハンドルフレーム20に対し、特に前方方向への回動を規制することができるので、例えば車輌等に搭載しても、余程大きな振動が加わらない限り、ハンドル21が動くことはなく、ハンドル21の塗装が傷付いたり、搭載した車輌の車内が傷付くことの防止が図られる。
【0035】
また同様に、ハンドル21の回動を規制する手段として、上下調節孔30a,30b,30cのいずれかと、それらに貫通して装着されるノブボルト31とにより構成したので、ハンドル21の上下角度を段階的に変更する際に使用するノブボルト31を用いて、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態でハンドルフレーム20に対して回動規制することができ、つまり折畳み時のため専用の固定ボルト等を準備することを不要とすることができ、部品点数の削減を図ることができる。
【0036】
<第2の参考例>
ついで、上記第1の参考例を一部変更した第2の参考例について図10及び図11に沿って説明する。なお、本第2の参考例の説明においては、上記第1の参考例と同様の部分に、同符号を付し、その説明を省略する。
【0037】
本第2の参考例における歩行型農作業機14は、図10及び図11に示すように、上記第1の参考例における歩行型農作業機13における回動規制部材40に収納袋100を取付けたものである。収納袋100は、収納部100aに手提部100bが掛け渡された形状の一般的なものであり、特に図10及び図11に示すものに限らず、手提部等の引っ掛ける部分が付いているものであれば何れのものでもよい。
【0038】
回動規制部材40は、図10及び図11に示すように、特にハンドル21を通常位置(折畳んでいない位置)にあって、その延設部40cが上方側に延設されており、該歩行型農作業機14による作業中にあっても、収納袋100の手提部100bを通して引っ掛けることができる。これにより、作業者は、収納袋100に荷物を入れて歩行型農作業機14を使用することができる。特に収納袋100に入れるものとして、予備燃料(交換用のガスボンベ)や備品等が考えられ、歩行型農作業機14の利便性を向上することができる。
【0039】
<第3の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第3の実施の形態について図12乃至図14に沿って説明する。なお、本第3の実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の部分に、同符号を付し、その説明を省略する。
【0040】
本第3の実施の形態における歩行型農作業機15は、図12、図13、図14に示すように、上記第1の実施の形態における歩行型農作業機11に比して、固定プレート30に形成されていた固定孔30dや固定ナット30h(図1、図2参照)を無くし、代わりに、ハンドル21の基端部21aにピン状部材(固定手段)21bを形成し、ハンドルフレーム20に、ブラケット32を貫通する形で形成されると共に該ピン状部材21bに嵌合し得る大きさの穴部(固定手段)20bを形成したものである。
【0041】
即ち、ハンドル21を前方側に折畳む際には、第1の実施の形態と同様に、ノブボルト31を回して上記固定ナット30e,30f,30gの何れかより取り外し、上下調節孔30a,30b,30cの何れかより抜き外す。次に、図14に示すように、一旦ハンドル21を持ち上げてハンドルフレーム20より離反させ、その後、該ハンドルフレーム20の穴部20bにハンドル21のピン状部材21bを挿入して嵌合させるように、ハンドル21をハンドルフレーム20に取付ける。これにより、ピン状部材21bと穴部20bとの嵌合によって、ハンドル21の基端部21aとブラケット32の半円筒部32aとの間で回動が生じないように、ハンドル21がハンドルフレーム20に固定される。
【0042】
これにより、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態で、該ハンドル21をハンドルフレーム20に、ピン状部材21bと穴部20bとの嵌合によって固定することができるので、例えばハンドル21を前方側に折畳んだ状態で車輌等に搭載して運搬しても、当該車輌の振動によりガタつき音が発生することを防止することができ、また、ハンドル21の塗装が傷付いたり、搭載した車輌の車内が傷付くことも防止することができる。
【0043】
また、本第3の実施の形態における歩行型農作業機15においては、ボルト等により固定する煩雑な作業を必要とせず、ピン状部材21bを穴部20bに嵌合させるだけの容易な作業で、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態でハンドルフレーム20に固定することができる。
【0044】
なお、本第3の実施の形態における歩行型農作業機15では、ハンドル21にピン状部材21bを形成し、ハンドルフレーム20に穴部20bを形成したものを説明したが、反対に、ハンドルフレーム20にピン状部材を形成し、ハンドル21に穴部を形成するようにしてもよく、つまりハンドル21とハンドルフレーム20との一方にピン状部材を形成し、ハンドル21とハンドルフレーム20との他方に穴部20bを形成すればよい。
【0045】
<第3の参考例>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第3の参考例について図15乃至図17に沿って説明する。なお、本第3の参考例の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の部分に、同符号を付し、その説明を省略する。
【0046】
本第3の参考例における歩行型農作業機16は、図15乃至図17に示すように、上記第1の実施の形態における歩行型農作業機11に比して、固定プレート30に形成されていた固定孔30dや固定ナット30h(図1、図2参照)を無くし、代わりに、ブラケット32の下方側に管状部材50を固着して構成し、該管状部材50にノブボルト31を貫通装着できるように構成したものである。該管状部材50は、図15及び図16に示すように、ハンドルフレーム20の先端部分から突出したブラケット32の付根部分に溶接等により固着されている。
【0047】
ハンドル21を前方側に折畳む際には、まず第1の実施の形態と同様に、ノブボルト31を回して上記固定ナット30e,30f,30gの何れかより取り外し、上下調節孔30a,30b,30cの何れかより抜き外す。次に、図17に示すように、ハンドル21をハンドルフレーム20から離反させ、ハンドル21の基端部21aがブラケット32の上方先端部とハンドルフレーム20との境界部分に位置するように移動すると共に、上下調節孔30a,30b,30cの何れか(図17では上下調節孔30c)と管状部材50との位置が一致するように移動する。そして、位置を一致させた上下調節孔30a,30b,30cの何れか(図17では上下調節孔30c)と管状部材50とにノブボルト31を貫通装着し、上記固定ナット30e,30f,30gの何れかに(図17では固定ナット30gに)螺合させて、つまり固定プレート30に対してノブボルト31を再装着する。すると、ノブボルト31の軸部分が管状部材50に回動自在に支持されると共に、ハンドル21の基端部21aがハンドルフレーム20に上方側から当接し、ハンドル21の重みによって該ハンドル21の回動状態が規制される。
【0048】
このように、ハンドル21を前方側に折畳んだ状態では、該ハンドル21をノブボルト31及び管状部材50を介してハンドルフレーム20(ブラケット32)に対して位置決めし、かつ該ハンドル21を該ハンドルフレーム20に当接させて前方方向への回動を規制することができるので、例えば車輌等に搭載しても、余程大きな振動が加わらない限り、ハンドル21が動くことはなく、ハンドル21の塗装が傷付いたり、搭載した車輌の車内が傷付くことの防止が図られる。また同様に、折畳み時のため専用の固定ボルト等を準備することを不要とすることができるので、部品点数の削減を図ることができる。
【0049】
なお、以上説明した第1乃至第3の実施の形態、及び第1乃至第3の参考例においては、歩行型農作業機1としてガスエンジン3を用いた小型でかつ軽量化が図られたものを一例として説明したが、これに限らず、例えば乗用車のトランク等に収納できるような大きさの歩行型農作業機(管理機)であれば、どのようなものであっても本発明を適用し得る。
【符号の説明】
【0050】
11,12,15 歩行型農作業機
2 機体
20 ハンドルフレーム
20a 固定手段、貫通孔
20b 固定手段、穴部
21 ハンドル
21b 固定手段、ピン状部材
30 固定プレート
30a 上下調節孔
30b 上下調節孔
30c 上下調節孔
30d 固定手段、固定孔
30h 固定手段
31 固定手段、ノブボルト
【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体の後部から延設されたハンドルフレームと、該ハンドルフレームに対して前方側に折畳み自在に配設されたハンドルと、を備えた歩行型農作業機において、
前記ハンドルを前方側に折畳んだ状態で、該ハンドルを前記ハンドルフレームに固定する固定手段を備えた、
ことを特徴とする歩行型農作業機。
【請求項2】
前記ハンドルフレームは、貫通孔を有し、
前記ハンドルに固着され、前記ハンドルの上下角度を段階的に変更した際に前記貫通孔に対して位置が一致する複数の上下調節孔が形成された固定プレートと、
前記貫通孔と前記複数の上下調節孔の何れかとを貫通して締結可能に着脱し得るノブボルトと、を備え、
前記固定プレートは、前記ハンドルを前方側に折畳んだ状態で、前記ハンドルフレームの貫通孔に対して位置が一致する固定孔を有し、
前記固定手段を、前記貫通孔と前記固定孔とそれらに貫通して装着される前記ノブボルトとにより構成した、
ことを特徴とする請求項1記載の歩行型農作業機。
【請求項3】
前記ハンドルと前記ハンドルフレームとの一方にピン状部材と、
前記ハンドルと前記ハンドルフレームとの他方に、前記ハンドルを前方側に折畳んだ状態で、前記ピン状部材に嵌合する穴部と、を備え、
前記固定手段を、前記ピン状部材と前記穴部との嵌合により構成した、
ことを特徴とする請求項1記載の歩行型農作業機。
【請求項1】
機体の後部から延設されたハンドルフレームと、該ハンドルフレームに対して前方側に折畳み自在に配設されたハンドルと、を備えた歩行型農作業機において、
前記ハンドルを前方側に折畳んだ状態で、該ハンドルを前記ハンドルフレームに固定する固定手段を備えた、
ことを特徴とする歩行型農作業機。
【請求項2】
前記ハンドルフレームは、貫通孔を有し、
前記ハンドルに固着され、前記ハンドルの上下角度を段階的に変更した際に前記貫通孔に対して位置が一致する複数の上下調節孔が形成された固定プレートと、
前記貫通孔と前記複数の上下調節孔の何れかとを貫通して締結可能に着脱し得るノブボルトと、を備え、
前記固定プレートは、前記ハンドルを前方側に折畳んだ状態で、前記ハンドルフレームの貫通孔に対して位置が一致する固定孔を有し、
前記固定手段を、前記貫通孔と前記固定孔とそれらに貫通して装着される前記ノブボルトとにより構成した、
ことを特徴とする請求項1記載の歩行型農作業機。
【請求項3】
前記ハンドルと前記ハンドルフレームとの一方にピン状部材と、
前記ハンドルと前記ハンドルフレームとの他方に、前記ハンドルを前方側に折畳んだ状態で、前記ピン状部材に嵌合する穴部と、を備え、
前記固定手段を、前記ピン状部材と前記穴部との嵌合により構成した、
ことを特徴とする請求項1記載の歩行型農作業機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2011−25769(P2011−25769A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−171559(P2009−171559)
【出願日】平成21年7月22日(2009.7.22)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月22日(2009.7.22)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】
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