説明

毛髪化粧料およびヘアスプレー用組成物

【課題】高湿度下においてヘアスタイルを維持させることは勿論のこと、ワックスを使用したスタイルを維持し、且つ風などの応力によるヘアスタイルの崩れが起きにくいような、ヘアスプレー用組成物として有用な毛髪化粧料の提供。
【解決手段】粘度の異なる二種の毛髪固定用高分子化合物と、アミノフェニル変性シリコーンを含有する整髪料。該毛髪固定用高分子化合物は、一方の粘度が30,000〜100,000mPa・sであり、もう一方の粘度が1,000〜5,000mPa・sであるアクリル樹脂アルカノールアミンであることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪をセットした後、そのヘアスタイルを維持するために用いる毛髪化粧料およびこうした毛髪化粧料を用いたヘアスプレー用組成物に関するものであり、特にヘアワックスを使用したスタイルのヘアスプレーとして使用しても、そのヘアスタイルを高湿度下において維持すると共に、風などの応力に対しても長時間持続させることのできる毛髪化粧料等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
毛髪の理・美容処理を始めとして、多くの消費者はヘアスプレーを使用している(例えば、非特許文献1、2)。ヘアスプレーは、スタイリング時の最終セットの際に用いられるのが一般的であり、樹脂系の化合物を使用することによって、ヘアスタイルを固定するようにしている。
【0003】
こうしたヘアスプレーでは、各種ガス(例えば、液化石油ガスやジメチルエーテル等)を噴射剤として用い、エアゾール状で噴霧することで、効率良く毛髪表面に塗布することが必要である。しかしながら、これまで使用されているヘアスプレーでは、高湿度下においてのセット力を重視するのみで、風などの応力にまで配慮したものは少ないのが実情である。即ち、応力を受けると、固定したフィルムが崩れるという問題がある。
【0004】
こうした問題を回避するための技術として、これまでにも様々な提案がされている。たとえば、特許文献1では、再整髪をするという観点から、メチルポリシロキサンとメチルフェニルポリシロキサンを配合した「整髪料組成物」を提案している。
【0005】
現状のヘアスタイル市場では、これまでのように単にセット剤として使用するヘアスプレーではなく、ワックスを使用したスタイルに適したヘアスプレーの開発が望まれている。しかしながら、こうした要求に適うヘアスプレーは実現されていないのが実情である。ワックスを用いたスタイルは、毛髪に固形油脂成分が多いため、スプレーが定着しにくい。こうした点に関する改善も要求されることになる。
【非特許文献1】「マルセル 8月号」、『スタイリング剤の特徴・特性を探る』 亀谷潤著、新美容出版株式会社、2007年発行、第14〜15頁
【非特許文献2】「BASIC CHEMICAL」、『スタイリング剤の種類と特徴』 日本パーマネントウェーブ工業組合編、新美容出版株式会社、2006年発行、第92〜93頁
【特許文献1】特開2007−63186号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、ワックスを使用したスタイルの流行によって、ワックスを使用したスタイルをセットするためのヘアスプレーが求められているが、ワックスを使用したスタイルをセットする上で良好な特性を発揮するようなヘアスプレーは実現されていないのが実情である。
【0007】
本発明はこうした状況の下でなされたものであり、その目的は、高湿度下においてヘアスタイルを維持させることは勿論のこと、ワックスを使用したスタイルを維持し、且つ風などの応力によるヘアスタイルの崩れが起きにくいような、ヘアスプレーの素材として有用な毛髪化粧料、およびこうした毛髪化粧料を用いたヘアスプレー用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成することができた本発明の毛髪化粧料とは、粘度の異なる二種の毛髪固定用高分子化合物と、アミノフェニル変性シリコーンとを含有するものである点に要旨を有するものである。
【0009】
本発明の毛髪化粧料においては、前記毛髪固定用高分子化合物とアミノフェニル変性シリコーンの質量割合が、12:1〜120:1であることが好ましい。
【0010】
また、前記アミノフェニル変性シリコーンが整髪料全体に占める割合は0.01〜10.0質量%であるであることが好ましい。この配合割合は、より好ましくは0.1〜0.5質量%程度である。
【0011】
また、前記毛髪固定用高分子化合物が、整髪料全体に占める割合は3.0〜20.0質量%であることが好ましい。この配合割合は、より好ましくは5.0〜15.0質量%である。
【0012】
また、前記粘度の異なる二種の毛髪固定用高分子化合物の粘度が、エタノールに40.0重量%の量を溶解した状態において、一方は30,000〜100,000mPa・sとし、もう一方は1,000〜5,000mPa・sであることが好ましい。
【0013】
上記した本発明の毛髪化粧料に、噴射剤を配合することによって、エアゾール式のヘアスプレー用組成物とすることも有用であり、こうしたヘアスプレー用組成物として用いる場合の形態として、前記噴射剤は、液化石油ガスおよび/またはジメチルエーテル等が挙げられる。また噴射剤の配合割合は、ヘアスプレー用組成物全体に対して占める割合で10〜90質量%であることが好ましい。この配合割合は、より好ましくは30〜80質量%程度であり、更に好ましくは40〜60質量%程度である。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、粘度の違う二種の毛髪固定用高分子化合物と、アミノフェニル変性シリコーンとを含有させることによって、高湿度下においてヘアスタイルを維持させることは勿論のこと、ワックススタイルを維持し、且つ風などの応力によるヘアスタイルの崩れが起きにくいような、ヘアスプレーとして有用な毛髪化粧料が実現できた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明者らは、ワックススタイルを維持し、且つ風などの応力によるヘアスタイルの崩れが起きにくいような毛髪化粧料を実現させるべく、様々な角度から検討した。その結果、粘度の違う二種の毛髪固定用高分子化合物と、アミノフェニル変性シリコーンとを併用して含有させたものでは、上記目的が見事に達成されることを見出し、本発明を完成した。
【0016】
本発明の毛髪化粧料は、粘度の異なる二種の毛髪固定用高分子化合物と、アミノフェニル変性シリコーンを少なくとも含有させたものであるが、これらの質量割合[固定用高分子化合物:アミノフェニル変性シリコーン]は、12:1〜120:1であることが好ましい。また、アミノフェニル変性シリコーンが整髪料全体に占める割合は0.01〜10.0質量%及び、毛髪固定用高分子化合物が、整髪料全体に占める割合は3.0〜20.0質量%であることが好ましい。これらの含有量割合及び各含有量がこの範囲を外れると、形成するフィルムの硬さが軟らかくなるか、硬くなり過ぎるため、ワックスを使用するスタイルの維持や応力に対する維持が達成され難くなる。
【0017】
毛髪化粧料に、粘度の異なる二種の毛髪固定用高分子化合物と、アミノフェニル変性シリコーンを含有させることによって、上記のような効果が得られる理由については、その全てを解明し得た訳ではないがおそらく、次のように考えることができた。即ち、形成される均一なフィルムの場合、応力が加わると割れてしまい、スタイルの維持が低下することになる。それに対し、本発明では、上記の粘度の異なる二種の毛髪固定用高分子化合物が、完全に混ざりあうことなくフィルムを形成するため、二種の毛髪固定用高分子化合物の特性が出たフィルムとなり、粘度が高い毛髪固定用高分子化合物が応力を吸収し、割れないフィルムを形成し、且つアミノフェニル変性シリコーンのアミノ基と、毛髪のケラチン蛋白質中にある陰イオン性のカルボキシル基との吸着によりワックスを用いたスタイルを維持すると考えることができた。
【0018】
本発明の毛髪化粧料は、少なくとも粘度の異なる二種の毛髪固定用高分子化合物と、アミノフェニル変性シリコーンを含有するものであるが、その他各種の添加剤を含むものであっても良い。
【0019】
本発明の毛髪化粧料に含有されることのある添加剤としては、蛋白質類、アミノ酸類、紫外線吸収剤類、保湿剤類、油脂類、ラノリン類、高級アルコール類、フッ素系化合物類、シリコーン類、カチオン化ポリマー類、界面活性剤類(陽イオン界面活性剤類・陰イオン界面活性剤類・非イオン界面活性剤類・両性界面活性剤類)、増粘・ゲル化剤類、消臭剤類、防腐剤類、キレート剤類、pH調整剤・酸・アルカリ類、溶剤類、抗炎症剤類、香料、色素等を挙げることができ、これらを適宜配合することができる。
【0020】
エアゾール式のヘアスプレー用組成物として用いる場合には、液化石油ガス(LPG)やジメチルエーテル(DME)のガス(ヘアスプレー用のガスとして、圧力を加えることによって液体状となるものも含む)を、上記毛髪化粧料に配合して用いることになるが、これら以外にも炭酸ガス、窒素ガス、イソペンタン等のガスを用いても良い。尚、樹脂との相溶性や適度な噴霧感を考慮すると、液化石油ガス(LPG)やジメチルエーテル(DME)が好ましい。また、いずれのガスを用いるにしても、噴射剤としてのガスの配合割合は、ヘアスプレー用組成物全体に対して10〜90質量%であることが好ましく、より好ましくは30〜80質量%であり、更に好ましくは40〜60質量%程度である。
【実施例】
【0021】
次に、実施例によって本発明をより具体的に示すが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは、全て本発明の技術的範囲に包含される。
【0022】
[実施例1]
(ブリーチ処理毛の作製)
化学的処理を全く受けていない毛髪に下記のブリーチ処理をし、以下の評価に用いた。
【0023】
(ブリーチ処理)
トーナーブリーチパウダ−EX(粉末ブリーチ剤:中野製薬株式会社製)とキャラデコオキサイドEX06(過酸化水素系酸化剤:中野製薬株式会社製)を1:3(質量比)となるように混合したブリーチ剤を、毛髪に質量比1:1の割合で塗布し、30℃、30分間の条件で処理した後、10質量%のSDS溶液(ドデシル硫酸ナトリウム溶液)によって洗浄し、その後乾燥した。
【0024】
(ワックスを使用したスタイルのセット方法)
上記でブリーチ処理した毛髪(1.0g)へ、ワックスを使用したスタイルをセットするためのワックス(「ナカノ スタイリング タント ワックス 5」:中野製薬株式会社製)を適量(0.2g)塗布し、ロッドに巻き付け、固定し、ワックスを使用したスタイルを形成した。その後、ロッドに巻き付けた毛髪に対して、下記表1、2に示す各種毛髪化粧料(処方例1〜6)と噴射剤を配合したヘアスプレー用組成物を必要箇所に適量(約5秒間)噴霧した。そしてロッドから毛髪を外し、その際のカールの保持力とカールの再現力について下記の方法によって評価した。
【0025】
尚、下記表1、2において、試料A〜Cは下記のものであり、このとき用いたエアゾール式のヘアスプレー用組成物は、毛髪化粧料(原液):ガス(LPG)が、50:50(質量比)のものである。
【0026】
試料A:粘度が1,000〜5,000mPa・sのアクリル樹脂アルカノールアミンを40質量%含有する試料。
【0027】
試料B:40.0重量%の量を溶解した状態において、粘度が5,000〜30,000mPa・sのアクリル樹脂アルカノールアミンを40質量%含有する試料。
【0028】
試料C:40.0重量%の量を溶解した状態において、粘度が30,000〜100,000mPa・sのアクリル樹脂アルカノールアミンを40質量%含有する試料。
(カールの保持力の評価方法)
上記処理によってセットしたワックスを用いたスタイルを、40℃で24時間放置した後(湿度:90%)、その自然長を比較することによって、カールの保持力について評価した。このとき、カール形成直後の長さ(自然長:吊るした状態での長さ)を100%とし、24時間放置後の自然長が長くなるのにつれて、カールの保持力が低くなると評価できるものである。このときの評価基準は下記の通りである。
【0029】
[カール保持力の評価基準]
◎:100%以上、105%未満
○:105%以上、110%未満
△:110%以上、115%未満
×:115%以上、120%未満
その結果を、毛髪化粧料の処方例(処方例1〜14)と共に、下記表1、2に示す。この結果から明らかな様に、試料Aを配合したものが、カールの保持力を向上する効果があることが分かる。
(カールの再現力の評価方法)
上記処理によってセットした毛髪を、根元より毛先に向けて10回扱いた後、その自然長を比較することによって、カール再現力について評価した。このとき、カール形成直後の長さ(自然長:吊した状態での長さ)を100%とし、10回扱いた後の自然長が長くなるにつれて、カール再現力が低くなると評価できるものである。このときの評価基準は下記の通りである。
【0030】
[カール再現力の評価基準]
◎:100%以上、105%未満
○:105%以上、110%未満
△:110%以上、115%未満
×:115%以上、120%未満
その結果を、毛髪化粧料の処方例(処方例1〜14)と共に、下記表1、2に示す。この結果から明らかな様に、試料Aと試料Cを、整髪料全体に占める割合で3.0〜20.0質量%配合したものが、カールの再現力を向上する効果があることが分かる。
【0031】
【表1】

【0032】
【表2】

[実施例2]
実施例1と同様にしてブリーチ処理した毛髪(1.0g)へ、ワックスを使用したスタイルをセットするためのワックス(「ナカノ スタイリング タント ワックス 5」:中野製薬株式会社製)を適量(0.2g)塗布し、ロッドに巻き付け、固定し、ワックスを使用したスタイルを形成した。その後、ロッドに巻き付けた毛髪に対して、下記表3、4に示す各種毛髪化粧料(処方例15〜26)と噴射剤を配合したヘアスプレー用組成物を必要箇所に適量(約5秒間)噴霧した。そしてロッドから毛髪を外した。その際のカールの保持力とカールの再現力について実施例1と同様にして評価した。
【0033】
尚、下記表3、4において、試料A、Cは実施例1に示したものであり、処方例15〜26は、処方例5を基準として、試料Aと試料Cの配合割合を変えたものである(エアゾール式のヘアスプレー等の条件は実施例1と同じ)。
【0034】
その結果を、毛髪化粧料の処方例(処方例15〜26)と共に、下記表3、4に示すが、試料Aと試料Cの質量割合が、2:1〜8:7の範囲において、カールの保持力とカールの再現力が良好になっていることが分かる。
【0035】
【表3】

【0036】
【表4】

[実施例3]
実施例1と同様にしてブリーチ処理した毛髪(1.0g)へ、ワックスを使用したスタイルをセットするためのワックス(「ナカノ スタイリング タント ワックス 5」:中野製薬株式会社製)を適量(0.2g)塗布し、ロッドに巻き付け、固定し、ワックスを使用したスタイルを形成した。その後、ロッドに巻き付けた毛髪に対して、下記表5に示す各種毛髪化粧料(処方例19、27〜35)と噴射剤を配合したヘアスプレー用組成物を必要箇所に適量(約5秒間)噴霧した。そしてロッドから毛髪を外した。その際のカールの保持力とカールの再現力について実施例1と同様にして評価した。
【0037】
尚、処方例27〜35は、実施例2に示した処方例19の質量割合、試料Aと試料Cの合計の総質量を変えずに、アミノフェニル変性シリコーンを加えたものである(エアゾール式のヘアスプレー等の条件は実施例1と同じ)。
【0038】
その結果を、毛髪化粧料の処方例(処方例19、27〜35)と共に、下記表5に示すが、試料Aと試料Cの合計の総質量とアミノフェニル変性シリコーンの質量割合が、12:1〜120:1(処方例19、28〜32)において、カールの保持力とカールの再現力が更に向上していることが分かる。
【0039】
【表5】

[実施例4]
上記実施例1〜3では、エアゾール式のヘアスプレー用組成物は、毛髪化粧料(原液):ガス(DME)の配合割合が、50:50(質量比)のものであるが、この配合割合が噴射適性に与える影響について調査した。このとき、毛髪化粧料の処方例として実施例に示した処方例28を用いて、毛髪化粧料(原液):ガス(DME)の配合割合を変える以外は上記と同様にして毛髪をセットし、下記の方法によって、スプレーの噴射適性(適度な噴霧状態の有無)を評価した。
【0040】
(スプレーの噴射適性に関する評価方法)
上記した処理方法と同様にして、ワックスを使用したスタイルをセットし、各ヘアスプレー用組成物の噴射適性を専門のパネラー10名により、下記に示す3段階(評価点:1〜3点)で評価し、その合計点によって下記の基準で評価した。
【0041】
3点…ワックスを使用したスタイルをしっかりと包み込み、ほどよい噴霧状態。
【0042】
2点…ワックスを使用したスタイルを包み込むが、やや潰れてしまうような噴霧状態。
【0043】
1点…ワックスを使用したスタイルを包み込むことができず、潰れてしまうような噴霧状態。
【0044】
[スプレーの噴射適性の評価基準]
◎:26〜30点
○:21〜25点
△:16〜20点
×:10〜15点
その結果を、用いた各ヘアスプレー用組成物と共に下記表6(処方例36〜46)に示すが、これらの結果から、次のように考察できる。まず、ガスの配合量が少なくなると、噴射力が不足し、原液を拡散して噴霧することができないことが分かる(処方例36)。また、DMEの配合割合が多くなると、噴射力が強くなり過ぎ、作ったワックスを使用したスタイルを崩してしまう結果となった(処方例44)。これに対して、原液:ガスの配合割合が、90:10〜10:90の範囲(処方例37〜43、45、46)において、好ましくは70:30〜20:80の範囲(処方例39〜42、45、46)において、更に好ましくは60:40〜40:60の範囲(処方例40、41)において、良好な噴射適性が得られていることが分かる。
【0045】
【表6】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘度の異なる二種の毛髪固定用高分子化合物と、アミノフェニル変性シリコーンとを含有するものであることを特徴とする整髪料。
【請求項2】
前記毛髪固定用高分子化合物とアミノフェニル変性シリコーンの質量割合が、12:1〜120:1である請求項1に記載の整髪料。
【請求項3】
前記アミノフェニル変性シリコーンの整髪料全体に占める割合が0.01〜10.0質量%である請求項1または2に記載の整髪料。
【請求項4】
前記毛髪固定用高分子化合物の整髪料全体に占める割合が3.0〜20.0質量%である請求項1または2に記載の整髪料。
【請求項5】
前記粘度の異なる二種の毛髪固定用高分子化合物の粘度が、エタノールに40.0重量%の量を溶解した状態において、一方を30,000〜100,000mPa・sとし、もう一方を1,000〜5,000mPa・sとしたことを特徴とする請求項1、2または4に記載の整髪料。
【請求項6】
前記30,000〜100,000mPa・sの毛髪固定用高分子化合物と1,000〜5,000mPa・sの毛髪固定用高分子化合物の質量割合が、2:1〜8:7である請求項1、2、4または5に記載の整髪料。
【請求項7】
前記毛髪固定用高分子化合物が、アニオン性の高分子化合物であることを特徴とする請求項1、2、4、5または6のいずれかに記載の整髪料。
【請求項8】
前記アニオン性の高分子化合物が、アクリル樹脂アルカノールアミンであることを特徴とする請求項7に記載の整髪料。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載の整髪料に対して、噴射剤を配合することによって、エアゾール式のヘアスプレー用組成物としたものであるヘアスプレー用組成物。
【請求項10】
前記噴射剤が、液化石油ガスおよび/またはジメチルエーテルである請求項9に記載のヘアスプレー用組成物。
【請求項11】
前期噴射剤の配合割合が、ヘアスプレー用組成物全体の10〜90質量%を占める請求項10に記載のヘアスプレー用組成物。

【公開番号】特開2009−96776(P2009−96776A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−271900(P2007−271900)
【出願日】平成19年10月19日(2007.10.19)
【出願人】(000213482)中野製薬株式会社 (57)
【Fターム(参考)】