説明

気化チューブを備えた物質の気化装置

【課題】気化装置の寿命を維持しつつ、気化される物質の熱負荷を低減できる気化装置を提供する。
【解決手段】気化チューブ3を備えた物質の気化装置に関し、気化された物質の排出口を少なくとも1つ含む。気化チューブ3は蒸気分配器5に連結され、少なくとも2つの加熱可能な気化ユニットを含む。気化チューブ3内には、上部及び下部ピストンが設けられており、これらは間隙により分離されている。少なくとも2つの分離した気化ユニットは、トング形状で、少なくとも上部及び/又は下部ピストンを包囲する。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提項に係る物質の気化装置に関する。
【関連技術】
【0002】
今日の産業は、製造技術として基板上に層を適用するためのコーティングプロセスなしには想像できなくなっている。これらの基板に適用される層は、例えば、保護層として又は単なる装飾層として作用することができる。
【0003】
このようなコーティングプロセスの一例は気化プロセスである。このような気化プロセスにおいて、物質は気化装置に導入され、その後ガス相に転換される。その後、これらの気体状の物質は基板方向に向かって移動し、基板上で堆積され、高度に均一な層を形成する。このように第1の層が適用された後、基板上に多層システムを適用できるように、更なる層を適用することができる。
【0004】
例えば、真空チャンバ内で、基板が気体状の有機物質でコーティングされるコーティングプロセスが知られている(EP1401036A2)。コーティングチャンバは隣接して配置された複数の気化源を含み、これらはノズルを備えた蒸気出口に接続され、これを介して蒸気は基板方向に向かって移動し、基板上で堆積されることができる。各々の気化源と気体出口の間にはバルブが設けられており、これによって流出する蒸気の量を調節することができる。
【0005】
更に、基板を備えたコーティングチャンバを含む基板のコーティングのための気化装置が知られている(US2005/0241585A1)。この気化装置は互いに分離して配置された少なくとも2つの気化源を備え、コーティングチャンバ内に流入する蒸気の量を個別にコントロールすることができる手段を含んでいる。
【0006】
互いに分離して配置されたいくつかの気化源を備えた気化装置が知られている(US6770562B2)。これらの気化源には、基板が配置されるコーティングチャンバが配置されている。コーティングチャンバは、基板が連続して通過することができるような複数のセクションに分離されている。これらのセクションの各々は各々の気化源に連結されており、これによって基板は気化源から放出される蒸気によって連続的にコーティングされる。セクションと気化源の間に配置されるバルブにより流出する蒸気の量をコントロールすることができる。
【0007】
本発明は、物質の気化装置の寿命を維持しつつ、気化される物質の熱ローディングを低減する問題を対象とする。
【発明の概要】
【0008】
この問題は請求項1の構成により解決される。
【0009】
本発明は、気化チューブ等を備えた物質の気化装置に関し、気化された物質の排出口を少なくとも1つ含む。気化チューブは蒸気分配器に連結され、少なくとも2つの分離された加熱可能な気化ユニットを含む。気化チューブ内には、間隙により分離された上部及び下部ピストンが設けられている。少なくとも2つの分離した気化ユニットは、トング(tong)形状で、少なくとも上部及び/又は下部ピストンを包囲する。
【0010】
本発明の利点は、比較的短時間、熱的に安定でない物質を気化することができることを含む。この目的のため、物質の一部の少量が気化される。前の部分が気化されると、追加の物質が気化可能になる。従って、気化される物質は、短時間、気化温度に曝される。
【0011】
また、隣接する気化器はステップなしに駆動され、気化は中断なく連続的に行われる。
【発明の実施の形態】
【0012】
図1は、真空チャンバ2の外部に位置する気化チューブ3を備えた物質の気化装置1の一部を示す。この気化チューブ3は、連結チューブ4を介して、真空チャンバ内に配置される分配器5に連結されている。明確化のため、真空チャンバ壁6を備えた真空チャンバ2のうち、一部のみが示されており、真空チャンバ2は、例えば、DE10128091C1に示される真空チャンバに対応して構成される。
【0013】
一旦、真空チャンバ2内で圧力が設定されると、これを維持するため、真空チャンバ壁6は連結チューブ4を完全に包囲する。しかしながら、図1に示されるように、シール物質7を連結チューブ4の周りに追加的に用いることも可能である。これによって、真空チャンバ2内における圧力が維持される。シール物質7は、例えば、ガスを透過しないラバー型の弾性物質で形成される。
【0014】
気化チューブ3はその両端8、9が、例えばキャップ10、11のような閉鎖部材10、11で封止される。好ましくは、キャップ10、11は少なくとも1つの連結部を含む。従って、キャップ11は、図1に示されるように2つの連結部12、13を含む。これらの連結部12の1つには、例えば、ヒータを連結することができるが、これは図示されていない。このヒータにより気化チューブ内の物質は気化されることができる。他の連結部13には温度センサを装着することができ、これによって気化チューブ3内で生ずる温度条件をモニターすることができる。しかしながら、温度センサは図示されていない。
【0015】
気化ユニットの加熱及び冷却システムを連結するため、気化チューブ3にスロットを設けることができる。気化ユニットにおける連結部は強固な連結であればよく、真空中における外部供給ラインが柔軟であることができる。
【0016】
また、キャップ10はいくつかの連結部14、15を含むことができる。連結部14を介して、気化ユニット3は制御部に連結される。連結部15において、真空ポンプを装着し、気化チューブ3内に真空を形成し、気化プロセス前に真空チャンバ内の圧力に対応する好ましい圧力を得ることができる。しかしながら、真空ポンプは明確化のため示されていない。
【0017】
また、気化チューブ3はいくつかの連結部を含むことができる。即ち、図1には、2つの連結部16、17が示されており、これらは気化チューブ3に直接配置されている。これらの連結部16、17は、必要な場合、気化チューブ3に冷却手段、例えば、水を提供する目的で設けられる。連結部16は、例えば、冷却手段排出口として作用し、接続部17は冷却手段導入口として作用する。
【0018】
気化チューブ3と同様に、分配器5も2つの端部18、19において閉鎖されている。これは閉鎖部材20、21、例えばキャップ20、21により行われる。これらのキャップ20、21には連結部を設けることができ、図1には2つの連結部22、23が示されており、これらはキャップ20上に配置されている。これらの連結部22、23を介して、分配器5は、例えば、ヒータと連結され、これによって分配器5内において、例えば、気化チューブ3内で得られる温度に相当する温度が得られる。しかしながら、連結部22、23は冷却手段の供給、又は温度センサの適用のために用いることもできる。ヒータ、温度センサ又は冷却手段は図1には示されていない。
【0019】
分配器5は少なくとも1つ、好ましくは一列に配置されたいくつかの開口部を含むが、これらは図1には示されていない。これらの開口部を介して、蒸気は真空チャンバ2内に位置する基板24に到達する。基板24は分配器の少なくとも1つの開口部の近傍に移動し、蒸気は基板に向かって移動し、ここで堆積する。図1に示される基板は図面の平面内及び外に移動する。分配器近傍における基板の移動は、例えば、DE10128091C1に記載されている。
【0020】
図2は、図1に示される気化チューブ3のB−B及びC−Cに沿った気化チューブ3の一部を示す。壁部25を備えた気化チューブ3の内部には、壁部25に直接的に接触するシリンダー26が配置されている。シリンダー26には管状の気化ユニット27が配置され、気化ユニット27とシリンダー26の間には絶縁層28が配置されている。気化ユニット27、シリンダー26及び絶縁層28は連結チューブ4の方向に開口している。
【0021】
気化ユニット27と、連結チューブ4の方向に開口している領域29は内側ピストンが延び、これは上部及び下部ピストンに分割される。図2には、上部ピストン30のみが示されている。絶縁層28と気化ユニット27を備えたシリンダー26は、上部ピストン30と対照的に、気化チューブ30に固定して配置されておらず、ガイドロット31に沿って移動可能である。その移動は連結部14(図1)に連結される制御部により制御される。
【0022】
気化ユニット27は上部ピストン30に直接に配置されているので、上部ピストン30はガイド要素として作用する。その結果、気化ユニット27、シリンダー26及び絶縁層28を備えた構成は上部ピストン30に沿って移動することができる。
【0023】
図3は気化ユニット32の斜視図であり、気化ユニット27に対応するが、それを包囲する絶縁層28とシリンダー26は示されていない。気化ユニット32は一方に向かって開口しているリング状の形状を有し、外側33に凹部34を含み、ここには環状のヒータ35が配置される。このヒータ35は、例えば、加熱フィラメントであってもよい。
【0024】
しかしながら、加熱フィラメントを気化ユニット32の内部に配置し、冷却システムを凹部34に配置することも考えられる。冷却手段が水である場合、これは加熱操作の間に排出されなければならない。気化ユニットは、その内側部36に、気化される物質38を受領するためのタブ37を含み、これによって基板がコーティングされる。気化ユニット32は、3つの開口部40、41、42を有する上面39を備えている。気化ユニット32は好ましくは熱伝導性の高い物質で形成されているので、気化ユニット32全体は、ヒーター35により、気化される物質38がガス状態になる温度まで昇温される。
【0025】
図4は気化チューブ3の図2に示される部分の上面図である。気化チューブ3の壁部25、絶縁層28及び気化ユニット23を備えたシリンダー26が示されている。気化ユニット27はその上部39に開口部40〜42を備えている。これらの開口40〜42は、気化ユニットの絶縁層50、71〜79をロッドにより互いに固定するように作用する。これらの気化ユニットが作動状態にあり、ピストン30、80がガイドとして利用可能でない場合、気化ユニットはピストンから外れる。
【0026】
また、気化ユニット27のタブ37が示されており、その中に気化される物質38が配置される。気化ユニットは領域29の方向に開口し、上部ピストン30を包囲する。ガイドロット31に沿って、絶縁層28を有するシリンダー26に配置された気化ユニット27は上部ピストン30に沿って移動することができる。結果的に、上部ピストン30はガイド要素として作用する。
【0027】
図5はD‐Dに沿った気化チューブ3の図2に示される部分の一部を示し、この部分は壁部25、シリンダー26及び絶縁層28により形成されている。この部分は気化ユニット27、51〜60を介して実行されない。気化チューブ3の壁部25が示されている。壁部25の内部には、絶縁層28を備えたシリンダー26が配置されている。シリンダー26はガイドロット31に配置されている。
【0028】
絶縁層28には、気化ユニット27、51〜60が直接的に配置され、その各々は加熱要素49、61〜70を含み、これらは27、51〜60の外側部に適用される。各々の気化ユニット21、50〜60の間には、絶縁層50、71〜79が配置されている。
【0029】
各々の気化ユニット27、51〜60は気化される物質が配置されるタブを備える。しかしながら、気化ユニット27のタブ37のみが示されており、その中には気化される物質38が存在している。気化ユニット27、51〜60は上部ピストン30及び下部ピストン80と接触している。両方のピストン30、80は気化ユニット27、51〜60のガイド要素として作用する。その結果、シリンダー25は気化ユニット25、51〜60と共にガイドロット31に沿って上部ピストン30又は下部ピストン80の方向に移動することができる。
【0030】
上部及び下部ピストン30、80はヒータ81、82を備え、これらは絶縁部83、84を介して上部又は下部ピストン30、80から分離されている。上部ピストン30のヒータ82と下部ピストン80のヒータ81の間には、気化された物質が、図1に示されるように、開口領域29、連結チューブ4及び分配器5を介して基板24に到達するための間隙85が形成されている。
【0031】
従って、下部ピストン80とこれに配置されたヒータ81は上部ピストン30の方向に往復して移動可能であるので、間隙85のサイズは変化することができる。
【0032】
気化ユニットは互いに平行に配置され、仮想の共通軸に沿って互いに配置可能である。
【0033】
図6は図5に示される気化チューブ3を部分的に示し、壁部86を備えた連結チューブ4と壁部25を示し、この部分は気化ユニット27、51〜60により実行される。気化ユニット52〜56のみが示されている。シリンダー26を介してガイドロット31が延びており、これによって図6にはシリンダー26が表れていない。
【0034】
ガイドロット31には絶縁層28が配置され、気化ユニット52〜56が直接的に配置されている。シリンダー26に配置された気化ユニット52〜56は、上部ピストン30又は下部ピストン80の方向に移動可能である。気化ユニット52〜56の各々は気化される物質87〜91を備えたタブ92〜96を含む。
【0035】
気化ユニット52〜56はタブ92〜96を備えたリングとして説明されているが、これらの気化ユニット52〜56は異なる形状を有することも可能である。この場合重要なことは、気化される物質を受領すること及びヒータを含むことができることである。
【0036】
気化ユニット50〜60はヒータ及び場合により冷却装置を備えているので、気化ユニット50〜60は絶縁層72〜76を介して互いに分離されており、各々の気化ユニット52〜60は分離して加熱される。この方法により、気化ユニット54のタブに位置する物質89のみを気化することが可能である。この気化された物質は間隙85を介して領域29に到達する。領域29から、蒸気は基板24の方向に向かって分配器5(図1)を介して移動する。上部ピストン30及び下部ピストン80のヒータ81、82は、蒸気がこれらのピストン上で濃縮することを防止する。
【0037】
図示されていないが、連結チューブ4は、蒸気の濃縮化を防止するために、加熱要素を備えることも可能である。
【0038】
気化ユニット52〜56は上部又は下部ピストン30、80に直接的に接触し、気化ユニットの間には絶縁物質が配置されているので、蒸気は間隙85を介して連結チューブ4の方向にのみ移動することができる。
【0039】
物質89が気化ユニット54のタブから気化されるのみでない場合、下部ピストン80は矢印97の方向に移動し、これによって間隙85が拡大する。下部ピストン80が矢印97の方向に距離Dだけ移動し、このDが連結チューブ4の内径に相当する場合、気化ユニット55の物質90はD分だけ拡大された間隙から流出することができる。これは気化ユニット52が各々のヒータを有する利点である。気化ユニットは別々に加熱されることができ、特に間隙86に近接した気化ユニットのみを個別に過熱することができる。
【0040】
気化チューブ3内に位置する物質の全体が加熱される必要が無く、間隙に直接的に位置する気化ユニット内の物質のみが加熱される。この物質は部分的であり、部分的に加熱される。これによって長時間の熱負荷に耐えることができず、この負荷により破損する物質を短時間だけ高温度に曝すことができるという利点を有する。
【0041】
図6から明らかなように、気化ユニット54のタブ94内の物質のみを気化することが可能である。物質89が気化されると、物質が存在する他の気化ユニットは気化ユニット54の位置に移動し、この気化ユニット内に位置する物質が気化される。
【0042】
気化ユニット54からの物質が完全に気化されるまで待機しないことは利点である。一定の気化率で連続的なプロセスを可能にするため、好ましくは測定器が用いられ、気化率が決定される。
【0043】
例えば、測定セルとして作用する連結チューブ4により、気化される物質の濃度をIR測定により決定することが可能であり、この連結チューブ4は2つの対向するウィンドウ98、99を備え、ここをIR光が透過する。化学分析の数学的手法により、気体状の物質の濃度が決定される。
【0044】
濃度が一定値よりも下降すると、他の気化ユニットが気化ユニット54の位置に移動し、この気化ユニット内の物質が気化される。
【0045】
気化率を上昇させる場合、気化温度を上昇させるか、又は間隙85を拡大することが可能である。間隙85を拡大することにより、追加的な気化ユニットを間隙85に隣接して配置することができ、これによって気化ユニット内に位置する物質を気化することが可能である。間隙のサイズにより、気化ユニットの異なる数を選択し、気化される物質の量を決定し、これによって精密な率の制御が可能になる。
【0046】
一定量の物質を備えた気化ユニットにより、気化チューブ3内に位置する全ての物質を気化する必要がなくなる。これによって、特定の気化ユニット内の物質の一定量が比較的短時間、高温度に曝されることになり、物質が熱負荷により破損する前に、物質を気化することが可能になる。
【0047】
ガイド要素を介して所定位置に配置される多数の気化ユニットは物質の気化を修正することができるが、物質は気化プロセスに継続的に入手可能とすることができる。これにより、一定の気化速度が継続的に確保される。従って、全設備の寿命は、大面積をコーティングできるように、十分に長い。原則的に、設備上に配置された気化チューブ3に関する互いに独立した2つの動きが区別される。
【0048】
ピストン30又はピストン80が関連する動作において、2つのピストンの1つが気化チューブ3上に固定される。他のピストンは、例えば、真空の外部から真空封止リニアスライドガイドを介して駆動される。2つのピストンのうち、どちらを固定し、どちらを可動にするかは、作用に影響しない。
【0049】
気化ユニットの移動に関する他の移動は、真空外部から駆動される真空封止スライドガイドを介して行なうことができる。気化ユニットは、開口40〜42内でロッドと連結し、絶縁体を含むユニットを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
本発明の実施形態は図面に示され、詳細に説明される。
【図1】真空チャンバの外部に位置する気化チューブを備えた物質の気化装置の一部を示す図である。
【図2】B‐B及びC‐Cに沿った図1の気化チューブの一部を示す図である。
【図3】気化ユニットの斜視図である。
【図4】図2に示される気化チューブの一部の上面図である。
【図5】D‐Dに沿った図2の気化チューブの一部を示す図である。
【図6】セクションが気化ユニットを介して実行された後の図5の気化チューブの一部を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
気化された物質の排出部(85)を少なくとも1つ含む気化チューブ(3)を備えた物質の気化装置において、平行に配置された少なくとも2つの気化ユニット(27、32、51−60)が設けられており、これらは互いに共通軸に沿って移動可能であることを特徴とする装置。
【請求項2】
気化ユニットの各々は自身の加熱装置(49、61−70)を備えていることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
気化ユニット(27、32、51−60)のためのガイド要素(30、80)を備え、少なくとも1つのガイドユニットは移動可能であることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項4】
ガイド要素(30、80)は、気化ユニット(27、32、51−60)によりトング形状で部分的に包囲されたピストンであることを特徴とする請求項3記載の装置。
【請求項5】
少なくとも2つの気化ユニット(27、32、51−60)は、気化ユニット(3)の壁部(25)の内側と接触するシリンダ(26)に配置されていることを特徴とする請求項1記載の物質の気化装置。
【請求項6】
シリンダ(26)とシリンダ(26)に配置された少なくとも2つの気化ユニット(27,32、51−60)の間には、絶縁物質(28)が配置されていることを特徴とする請求項5記載の物質の気化装置。
【請求項7】
少なくとも2つの気化ユニット(27,32、51−60)の間には、絶縁物質(28)が配置されていることを特徴とする請求項1記載の物質の気化装置。
【請求項8】
少なくとも2つの気化ユニット(27,32、51−60)の各々は、気化される物質の受領部(37,92−96)を含むことを特徴とする請求項1記載の物質の気化装置。
【請求項9】
少なくとも2つの気化ユニット(27,32、51−60)の各々は、独立したヒータを含むことを特徴とする請求項1記載の物質の気化装置。
【請求項10】
少なくとも2つの気化ユニット(27,32、51−60)の各々は、独立した冷却システムを含むことを特徴とする請求項1記載の物質の気化装置。
【請求項11】
少なくとも2つの気化ユニットはガイドロッド(31)により連結されていることを特徴とする請求項1記載の物質の気化装置。
【請求項12】
シリンダ(26)はガイドロッドに連結されていることを特徴とする請求項5及び11記載の物質の気化装置。
【請求項13】
気化ユニット(27,32、51−60)は、一側部に向って開口しているリングであることを特徴とする請求項1記載の物質の気化装置。
【請求項14】
気化ユニット(27,32、51−60)は一側部に向って開口し、上部ピストン(30)及び/又は下部ピストン(80)をトング形状で包囲していることを特徴とする請求項13記載の物質の気化装置。
【請求項15】
気化ユニット(27、32、51−60)の少なくとも1つは間隙(85)のレベルに配置されていることを特徴とする請求項1記載の物質の気化装置。
【請求項16】
上部ピストン(30)に配置されるヒータ(82)と下部ピストン(80)に配置されるヒータ(81)により間隙が形成されることを特徴とする請求項1記載の物質の気化装置。
【請求項17】
下部ピストン(80)とヒータ(81)の間、及び上部ピストン(30)とヒータ(82)の間には、絶縁物質が配置されていることを特徴とする請求項16記載の物質の気化装置。
【請求項18】
気化チューブ(3)と分配器(5)の間には、連結チューブ(4)が配置されていることを特徴とする請求項1記載の物質の気化装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−1986(P2008−1986A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−146570(P2007−146570)
【出願日】平成19年6月1日(2007.6.1)
【出願人】(502208722)アプライド マテリアルズ ゲーエムベーハー アンド コンパニー カーゲー (28)
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS GMBH & CO. KG
【Fターム(参考)】