説明

気相合成による高スループットの材料発見方法

定比化合物及び不定比化合物の両方を含む粉末複合材料を生成する方法及び装置を提供する。複合材料生成方法は、複数の材料を、第1の動作パラメータのセットの下で、粒子生成システムに投入する工程と、第1の動作パラメータのセットとは、複数の材料を、少なくとも1つの動作パラメータが異なる第2の動作パラメータのセットの下で、粒子生成システムに投入する工程と、第1の動作パラメータのセットの下で生成された第1の生成混合物と、第2の動作パラメータのセットの下で生成された第2の生成混合物とのそれぞれの少なくとも一部を採取する工程とを有する。複合材料生成装置は、反応器と、反応器に材料を供給する投入器と、この他の構造とを備える。複合材料生成装置は、動作パラメータを変更することによって、所定の複数の投入材料について、様々な可能な複合材料を生成する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、いずれも参照によって本願に援用される2004年4月19日に出願された係属中の米国仮特許出願番号60/563,853号、及び2004年10月8日に出願された係属中の米国仮特許出願番号60/617,586号について、米国特許法第119条(e)項に基づく優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本発明は、粉末材料生成の分野に関し、詳しくは、広範囲な成分を有する粉末を合成及び分離し、粉末のスペクトルを評価し、新たな粉末複合材料を発見するための処理及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
新たな素材は、新たな可能性を提供する。生成技術は、非常に洗練され、多くの場合、最終生成物の品質の改善は、生成時に投入される材料の特性を精密に制御することによって達成される。正確に所望の特性を有する材料を発見することは、複雑で高価なタスクであり、新たな材料の発見のために、様々な手法が発表され、様々な技術が開発されている。
【0004】
材料発見プロセスは、通常、生成工程を含み、この場合、発見のための生成技術を用いて、ある所定の材料を投入して様々な複合材料を生成し、これによって得られる生成物を分析し、所望の特性を有する複合材料が合成されたかを判定する。所望の特性の判定及び解析の後に、製造のための生成技術を用いて、所望の材料をより大規模に製造する。
【0005】
現在用いられている材料発見技術としては、水溶液相技術、堆積技術、炉技術、焼結技術等がある。数個以上の元素からなる化合物は、周期表に記載されている100個以上の元素を任意に結合して生成できるため、有用であると考えられている既知の化合物は、実現可能な化合物の一部に過ぎない。したがって有望な材料を発見するための材料発見技術では、広範囲に亘る様々な組成の複合材料を迅速に、系統的に、反復的に、効率的に、スケーラブルに、経済的に生成する必要がある。材料の固相粒子又は材料の塊を物理的に混合し、加熱によって反応させる従来の焼結及び炉を用いる技術では、広範囲に亘る様々な組成を有する複合材料を短期間で生成することができなかった。
【0006】
水溶液相技術は、温度を厳密に制御する必要があり、結合される反応物及び生成物は通常可溶性であり、したがって、所定の温度及び圧力の範囲内で、所定の溶媒においてのみ反応する。一般的な溶媒の温度的な許容範囲は、多くの元素金属の融点からは程遠いため、必要な反応物は、可溶性の前駆体化合物に結合しなければならない。このような前駆体化合物の必要性は、発見プロセスにおける工程を複雑にし、候補反応物のリストは、可溶性の化合物に結合できる元素に限定される。更に、このような化合物の合成又は購入のためのコストも大きい。したがって、任意の反応物の組を含む大規模な材料の水溶液相合成は、費用対効果が補償されていない。
【0007】
堆積技術は、複数の反応物を所定の場所に送達し、基底にある合成法に基づいて、これらを結合し、一連の材料を生成する。例えば、複数の異なる反応物の組合せが基板に堆積された後、溶液又は固相技術を介して互いに反応し、反応物を含む複数の化合物が生成される。このような堆積に基づく手法は、シュルツ(Schultz)他に付与された米国特許番号5,776,359号、発明の名称「巨大磁気抵抗性酸化コバルト化合物(GIANT MAGNETORESISTIVE COBALT OXIDE COMPOUNDS)」に開示されており、この文献の全体は、参照によって本願に援用される。これらの技術は、材料の堆積層に依存し、材料特性を分析するためには、この堆積層を調べなければならないため、バルク材料の生成には適さない。
【0008】
比較的近年になって、ナノ構造の粉末が現代の産業の多くの分野で有益であることがわかり、非常に微細で、結晶粒度が均等な粉末を生成する技術が開発された。高純度微粉体を生成するための方法を開示する特許文献も存在している。微粉体を生成するための一手法は、ヤダフ(Yadav)他に付与された米国特許番号第6,786,950号、発明の名称「高純度微細金属粉末及び高純度微細金属粉末の製造方法(HIGH PURITY FINE METAL POWDERS AND METHODS TO PRODUCE SUCH POWDER)」に開示されており、この文献の全体は、参照によって本願に援用される。微粉体の生成のための技術的なプロセスは、通常、大きくは、水溶液相合成、機械的合成及び気相合成に分類される。
【0009】
水溶液相技術では、水性、水溶性及び/又は懸濁された前駆体が反応して、溶液内に分散されたままで残ることができ、又は固体又は準固体の形式で沈殿する生成物が生成される。例えば、溶液内で合成を行い、固体粉末を沈殿させてもよい。これに変えて、溶液反応によって、溶液生成物を生成し、これを処理して、粉末形式の固体生成物を生成してもよい。同様にエーロゾル溶液合成では、エーロゾル溶液内で前駆体が反応し、生成物が生成され、この生成物を処理して所望の粉末を生成する。ゾル−ゲルとして知られる他の種類の水溶液相合成では、前駆体を液相の水溶液に投入し、コロイド溶液を生成し、これを処理して所望の粉末を生成する。
【0010】
機械的合成技術では、前駆体を物理的に処理し、所望の粉末を生成する。噴霧技術では、液相又は気相の前駆体を準備し、又は固体の前駆体を液化する必要がある。噴霧された前駆体は、互いに反応し、及び/又は供給された雰囲気と反応し、粉末が生成される。製粉技術では、大きな前駆材料をより小さな粉粒に分解する必要がある。
【0011】
蒸気又は気相粉末合成技術は、蒸発技術、燃焼技術、プラズマ技術、レーザアブレーション技術及び蒸着技術を含む。これらの技術では、蒸気又は気相反応物間で反応が起こり、蒸気又は気相粒子が生成される。そして、生成された粒子が処理され、生成材料を含み、及び所望の粒子特性を有する粉末が生成される。幾つかの気相技術は、他の技術に比べて、広範囲の反応物に適用できる。例えば、蒸発技術及びある種の蒸着技術では、液相又は気相の前駆材料を準備する必要があり、アブレーション技術は、作動材料による光エネルギの吸収を必要とし、燃焼技術は、通常、一般的な元素金属の融点及び沸点に対して比較的低い温度で行われる。多くの材料は、蒸気相化合物として提供でき、又は必要な吸収特性を示すように修飾でき、反応温度は、広範囲な反応物を許容するように調整できるが、物理特性が大幅に異なる複数の反応物の組合せに対してこれらの手法を用いることは困難である。複数の反応物を組み合わせて特定の粉末を形成するには、各反応物を蒸気相反応に参加させる必要があり、したがって、これらの技術は、全て既知の反応物が蒸気状になる温度では実行できず、適用範囲が限定されている。より包括的な手法としては、プラズマを用いた合成技術があり、この技術では、反応領域の温度は、最も強く結合された元素材料の沸点をも超える。
【0012】
更に、幾つか手法は、不定比化合物粉末を生成するために適用できる。不定比化合物材料及びこの生成方法については、参照により本願に援用される、ヤダフ(Yadav)に付与された米国特許番号6,562,495号、発明の名称「錯体及び不定比化合物複合材料からのナノスケール触媒の生成(NANOSCALE CATALYST COMPOSITIONS FROM COMPLEX AND NON-STOICHIOMETRICD COMPOSITION)」に開示されている。
【0013】
現在では、様々な種類の粉末生成方法が知られており、粉末生成技術を用いた材料発見法の発展が期待されている。粉末生成技術は、材料発見用途に有望であるが、上述したシュルツの特許文献に開示されている技術等のように、粉末生成技術を採用できる現在の材料発見法では、再現可能で費用対効果が高い手法で大規模に新材料を製造することができず、また、工業的に価値がある形式で新材料を生成することができない。
【0014】
これらのプロセスの1つによって、一旦、材料が発見され、材料の特性が分析された後は、量産可能な製造システムを構築し、発見された材料を工業的に量産する必要がある。現在の材料発見プロセスは、製造工程から分離され、スケーラビリティが低いというボトルネックがあり、このため、材料発見プロセスで用いられた生成方法は、工業的規模で効率的に量産できるようにスケーリングすることができない。
【0015】
このように、粉末生成技術を採用した現在の材料発見システムでは、新材料の候補を有用な形式で提供することができない。産業的な用途を意図しない形式で提供された候補材料は、有用な形式に再処理しなければならず、或いは、候補材料は、独立したプロセスを介して生成される。いずれの場合も、現在の材料発見システムでは、微粉体形式等のように多能で工業的に有用な形式で候補材料を提供することができず、候補材料を効率的に検査及び確認することができない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、従来の技術とは異なり、容易に調整可能な投入材料の組から広範囲な粉末複合材料を生成する高スループットの気相粉末生成システム及び選択された粉末複合材料を採取して分析するための採取装置を採用した材料発見システムを提供する。生成される粉末複合材料のアレイは、投入材料の定比化合物及び不定比化合物の両方を含む。本発明で採用される粉末生成システムは、好ましくは、高スループット反応、制御された反応物投入比率、及び動力学的に安定した、熱力学的に準安定した化合物の形成を促進する高い焼入れ比率の何らかの組合せによって不定比化合物を生成する。粉末生成システムは、熱力学的な非平衡な状態で不定比化合物を生成できるが、同じ粉末生成システムにより、熱力学的に好適な状態の下で、定比化合物を生成することもできる。
【0017】
本発明によって生成される粉末は、平均粒径が250ナノメートル未満、アスペクト比が1〜1,000,000の範囲の「ナノ構造粉末」、平均粒径が1ミクロン未満、アスペクト比が1〜1,000,000の範囲の「サブミクロン粉末」、平均粒径が100ミクロン未満、アスペクト比が1〜1,000,000の範囲の「超微粒粉末」平均粒径が500ミクロン未満、アスペクト比が1〜1,000,000の範囲の「微粉体」のいずれであってもよい。
【0018】
後により詳細に説明するように、本発明は、複数の材料からなる複合材料を生成する複合材料生成方法を提供する。複合材料生成方法は、複数の材料を、第1の動作パラメータのセットの下で、粒子生成システムに投入する工程と、複数の材料を、第1の動作パラメータのセットとは、少なくとも1つの動作パラメータが異なる第2の動作パラメータのセットの下で、粒子生成システムに投入する工程と、第1の動作パラメータのセットの下で生成された第1の生成混合物と、第2の動作パラメータのセットの下で生成された第2の生成混合物とのそれぞれの少なくとも一部を採取する工程とを有する。
【0019】
この方法は、好ましくは、反復性を実現するための更なる工程を有する。採取された部分を、個別に選択された比率、生成された各材料の間の関係及び材料が生成された条件に関連付ける工程を更に設けてもよい。更に、採取された部分を検査し、選択された比率に関連付けられた材料特性を発見することによって、所望の材料特性を個別に選択された比率に関連付けることができる。したがって、複数の採取された部分の特性を一組の動作パラメータのセット及び複数の期間のうちの少なくとも1つに関連付ける工程を設けることが好ましい。生成パラメータと、生成された材料の特性との関係を既知にすることによって、所望の特性を有する材料を再現可能に生成することができる。
【0020】
本発明に基づく材料発見方法では、動作パラメータのセットは、多くの要素を含んでもよく、少なくとも1つのパラメータを変更することによって、第2のパラメータのセットが生成される。動作パラメータのセットは、個別に選択された、複数の材料の投入の比率、前駆体の種類、複数の材料のそれぞれの材料についての投入量の比、複数の材料の投入の相対的位置、システムエネルギ、スループットレート及び他の動作パラメータであってもよい。一側面では、全てのパラメータを変更する必要はなく、第1の動作パラメータのセットのうち、投入される複数の材料における材料の比率に関連する動作パラメータだけを変更して、第2の動作パラメータのセットを生成してもよい。他の側面では、システムエネルギに関連する動作パラメータだけを変更し、更に他の側面では、投入の比率に関連する動作パラメータだけを変更する。
【0021】
更に、本発明は、複数の粉末複合材料を生成する粉末複合材料生成方法を提供する。この粉末複合材料生成方法は、第1の選択可能な比率で、動作パラメータのセットを有する気相粒子生成反応炉に第1の材料を投入する工程と、第2の選択可能な比率で、実質的に同時に、気相粒子生成反応炉に第2の材料を投入し、第1の組成を有する第1の粉末を生成する工程とを有する。
【0022】
本発明に係る粉末複合材料生成方法は、好ましくは、パラメータを変更して繰り返される。すなわち、第1の選択可能な比率、第2の選択可能な比率、第1の材料、第2の材料、及び動作パラメータのセットの1つ以上を変更して、「第1の選択可能な比率で第1の材料を投入する」工程及び「第2の選択可能な比率で第2の材料を投入する」工程を繰り返し、第2の組成を有する第2の粉末を生成する。
【0023】
更なる側面では、この方法は複数の材料を含む。複数の材料は、一組の比率で、気相粒子生成反応炉に投入される。好ましくは、決定された個々の比率は、複数の材料のうちのそれぞれに対応している。比率の組のうちの各比率は、互いに独立しており、本発明を実施するにあたり、比率の間に特定の関係を設定する必要はない。このように比率を関連付けることは必ずしも必要ではないが、比率は、広範囲な組成の材料を生成できるように変更することが好ましい。これに代えて、材料自体を変更してもよい。更なる側面として、動作パラメータを変更してもよい。これらの変更に続いて、「第1の選択可能な比率による投入」の工程、「第2の選択可能な比率による投入」の工程、及び「一組の比率による投入」の工程が繰り返される。比率又はパラメータの変更又は変化は、比率又はパラメータの値の変更を意味し、材料の変更又は変化は、異なる材料への置換又は同じ材料の異なる物理的形態への置換を意味する。他の側面では、動作パラメータのセットを変更して、「第1の選択可能な比率による投入」の工程、「第2の選択可能な比率による投入」の工程、及び「一組の比率による投入」の工程が繰り返される。
【0024】
好ましくは、生成された各粉末の少なくとも一部を採取する。本発明の側面では、上述したプロセスは、1つ以上のパラメータを変更しながら繰り返され、他の組成を有する粉末が生成される。これらの粉末も採取することが好ましい。
【0025】
第1の組成を有する粉末の採取された一部は、好ましくは、第1の組成を有する粉末の特性を、第1の材料の第1の選択可能な比率及び第2の材料の第2の選択可能な比率に関連付けるために用いられる。相関法の一例として、第1の選択可能な比率及び第2の選択可能な比率を追跡し、これらを生成物から採取された一部に関連付けてもよい。そして、その一部から何らかの合理的な分析評価を行い、第1の複合材料の特性を判定する。したがって、第1の複合材料の特性と、第1及び第2の選択可能な比率との相関関係は既知である必要はない。第1及び第2の選択可能な比率及び可能であれば更なるパラメータの知識により、第1の組成を有し、したがって、本発明の方法に基づいて判定された特性を有する粉末を再現可能に合成できる。
【0026】
更なる側面として、本発明は、複数の材料を合成し、採取する材料合成/採取方法を提供する。材料合成/採取方法は、二組の同様の工程を含み、各工程の組は、それぞれ第1の生成期間及び第2の生成期間において実行される。
【0027】
ここでは、第1の生成期間において、複数の材料を、第1の個別に選択された比率で、第1の動作パラメータのセットを有する粉末生成反応炉に投入する工程が実行される。複数の材料のそれぞれは、好ましくは、一組の可能な構成成分の要素である。更に、第1の生成期間において、粉末生成反応炉から、第1の成分比の一組の構成成分のうちの1つ以上の成分からなる第1の生成混合物の少なくとも一部を採取する工程が実行される。
【0028】
第2の生成期間には、複数の材料を、それぞれ第2の個別に選択された比率で、第2の動作パラメータのセットを有する粉末生成反応炉に投入する工程と、粉末生成反応炉から、第2の成分比の一組の構成成分のうちの1つ以上の成分からなる第2の生成混合物の少なくとも一部を採取する工程とが実行される。
【0029】
本発明では、第1及び第2の生成期間の両方の間、1つ以上のパラメータが実質的に同じであってもよい。一側面では、第1及び第2の動作パラメータのセットが実質的に同じである。他の側面では、個別に選択された第1及び第2の比率が実質的に同じである。更に他の側面においては、複数の材料のサブセットの個別に選択された比率においてのみ、第2の個別に選択された比率は、第1の個別に選択された比率とは異なる。
【0030】
更に、本発明に係る材料生成方法では、好ましくは、n回の連続する生成期間の間、「投入」の工程から「採取」の工程を繰り返し、iをn以下の整数として、各i番目の生成期間を、i番目の動作パラメータのセットと、個別に選択された比率のi番目の組に関連付ける。i番目の生成期間のそれぞれにおいて、i番目の生成混合物が生成される。個別に選択された比率及び動作パラメータのセットに応じて、任意のiについて、i番目の生成混合物は、i番目以外の他の全て生成混合物とは異なる。本発明では、所定の生成期間の組における各生成期間において、固有の生成混合物を生成できる。様々な動作条件のセットで、複数の材料を繰り返し投入することによって、様々なサンプルを生成することができる。
【0031】
第1及び第2の生成期間は、好ましくは、第1の生成混合物及び第2の生成混合物が擬定常状態で存在するのに十分な長さを有する。また、この制約は、プロセスが複数の生成期間を含む場合にも適用でき、すなわち、各生成期間について、生成期間内のある時刻に、生成混合物の擬定常状態が確立される。
【0032】
更に、一側面として、本発明は、前駆元素のグループから一組の別個の材料を高スループットで生成する材料生成方法を提供する。このプロセスは、好ましくは、複数の生成期間を用いて実行される。第1の生成期間においては、第1の選択可能な比率で、第1の動作パラメータのセットを有する気相粒子生成反応炉に第1の材料を投入し、第2の選択可能な比率で気相粒子生成反応炉に第2の材料を投入し、気相粒子生成反応炉から生成混合物の少なくとも一部を採取する。第2の生成期間においては、第2の動作パラメータのセット、第1の材料の投入の第3の選択可能な比率、及び第2の材料の投入の第4の選択可能な比率を用いて、第1の材料を投入する工程、第2の材料を投入する工程、及び生成混合物の少なくとも一部を採取する工程を繰り返す。そして、更なる生成期間において、「投入」から「採取」までの同様の工程を繰り返し、各生成期間の間、独立した動作パラメータのセット及び第1の材料のための投入比率及び第2の材料のための挿入比率の2つの別個の比率を用いて、所望の数の個別の材料を生成する。
【0033】
この材料生成方法は、動作パラメータのセット、第1の材料の投入比率、及び第2の材料の投入比率等の幾つかのパラメータを含む。各材料の生成期間においては、単一のパラメータのみを変更することが望ましい。具体的には、一側面では、第1の動作パラメータのセット及び第2の動作パラメータのセットが実質的に同じである。他の側面では、第1の選択可能な比率及び第3の選択可能な比率が同じである。更に他の側面では、第2の選択可能な比率及び第4の選択可能な比率が同じである。
【0034】
本発明に係る材料生成方法は、それぞれ別個の比率で更なる材料を投入する工程を更に有していてもよい。これらの更なる材料は、好ましくは、第1及び第2の材料と実質的に同時に投入される。
【0035】
更に、本発明は、材料発見システムを提供する。材料発見システムは、反応室と、反応室から生成混合物を排出する排出ポートとを備える粒子生成装置と、反応室に選択可能な比率で材料を供給する複数の投入器と、排出ポートに連結され、生成混合物の一部を選択的に採取する採取器と、複数の投入器と、粒子生成装置と、採取器とに接続され、複数の投入器の選択可能な比率を変更し、粒子生成装置の動作パラメータを制御し、及び生成混合物の一部の選択的な採取を制御するコントローラとを備える。
【0036】
更に、本発明は、粉末を合成する粉末合成装置を提供する。粉末合成装置は、プラズマ反応炉と、プラズマ反応炉に連結され、プラズマ反応炉に材料を投入するための複数の投入器と、プラズマ反応炉に連結され、生成混合物の一部を選択的に採取する採取器とを備える。
【0037】
プラズマ反応炉は、好ましくは、プラズマ反応炉に材料を投入するための複数のポートと、プラズマ反応炉に作動ガスを供給する少なくとも1つのポートと、少なくとも1つの排出ポートと、プラズマ反応炉内のプラズマに選択可能にエネルギを伝達するエネルギ伝達装置とを備える。更に、投入器は、好ましくは、複数のポートに連結されている。更に、採取器は、好ましくは、排出ポートに連結されている。
【0038】
採取器は、生成混合物を冷却するように構成された導管を介して、排出ポートに連結してもよい。採取は、好ましくは、生成混合物の移動の間に行われる。採取器は、好ましくは、相互汚染を実質的に生じさせることなく、複数の生成混合物の一部を連続的に選択的に採取することができる。
【0039】
更なる側面として、本発明は、材料生成システムを提供する。材料生成システムは、反応室を有し、生成混合物を生成するプラズマ反応炉と、反応室に選択可能な比率で材料を供給する複数の投入器と、排出ポートに連結され、生成混合物の一部を選択的に採取する採取器と、複数の投入原料投入器と、プラズマ反応炉と、採取器とに接続されたコントローラを備える。
【0040】
プラズマ反応炉は、反応室を通過する流路を画定する。流路の一端は、作動ガス供給源から反応室に作動ガスを供給する供給ポート224に連結されており、流路の他端は、反応室から生成混合物を排出する排出ポートに連結されている。更に、コントローラは、好ましくは、複数の投入器の選択可能な比率を変更し、生成混合物の一部の選択的な採取を制御し、プラズマ反応炉内のプラズマのプラズマエネルギを制御し、及び他の動作パラメータを制御する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下の説明では、当業者が本発明を生成及び使用できるように開示し、及び特許出願の明細書及びその要件を満たすものである。当業者は、好ましい実施の形態の変形例を容易に想到することができ、ここに説明する全般的な原理は、他の実施の形態にも適用できるものである。したがって、本発明は、ここに説明する実施の形態に限定されるものではなく、ここに開示する原理及び特徴に矛盾しない最も広い範囲を有するものである。
【0042】
本発明は、燃焼ベースシステム、プラズマベースシステム、レーザアブレーションシステム、蒸着システムを含む気相粒子生成システムに関連する。本発明において採用される好適な気相粒子生成システムは、多くの反応物の間で、選択可能な焼入れ比率で、高スループットの反応を実行できる。生成プロセスにおけるスループット及び焼入れ比率の制御により、動力学的及び熱力学的に安定及び準安定した、定比化合物及び不定比化合物を含む、広範囲に亘る複合材料を生成することができる。更に、好適なシステムは、固相を含む広範囲な形式で材料を投入することができ、粒子サイズがナノ構造から細粒に亘る粉末を含む表面積が大きい形式の生成物を提供する。更に、好ましくは、このプロセスでは、複数の反応パラメータを精密に制御でき、生成物の組成比の精密な傾斜を実現できる。
【0043】
本発明で用いられる好ましい粒子生成反応炉では、様々な種類及び形式の材料を処理できる。本発明は、以下に限定されるものではないが、特に、固体、液体及び気体の材料の提供を意図する。
【0044】
例示的な粒子生成システムとしては、以下に説明する例示的な実施の形態に含まれるプラズマ粉末生成反応炉がある。本発明で想定されるプラズマ反応炉は、直流結合、容量結合、誘導結合、共鳴結合を含むエネルギ伝達のための多くの機構を有することができる。
【0045】
図1に示す装置100は、プラズマ反応炉120、複数の投入器110、及び少なくとも1つの採取器140を備える。本発明においては、投入器110は、プラズマ反応炉120に連結され、プラズマ反応炉120に材料を投入するように構成されている。採取器140は、プラズマ反応炉120に連結されている。
【0046】
更に図1を参照して、装置100の動作について説明する。ガス源160からプラズマ反応炉120には、作動ガスが供給される。プラズマ反応炉120内では、作動ガスにエネルギが伝えられ、プラズマが生成される。投入器110は、それぞれ少なくとも1つの材料をプラズマ反応炉120に投入する。プラズマ反応炉内では、プラズマと、投入器110によって投入された複数の材料とにより、反応性及びエネルギが高い混合物が生成される。この混合物は、プラズマ反応炉120内で、矢印125で示す作動ガスの流動方向に移動する。混合物は、移動しながら冷却され、粒子が形成される。ホットガス及び高エネルギ粒子を含む高いエネルギを維持した生成混合物は、プラズマ反応炉120から排出される。プラズマ反応炉120から排出された生成混合物は、更に冷却され、採取器140に至り、採取器140は、生成混合物の一部を選択的に採取する。本発明では、プラズマ反応炉120からの生成混合物の移動の間に、ホットガス及び比較的一様な粒度分布を有する粒子を含む生成混合物の採取を行う。
【0047】
本発明では、プラズマ反応炉120は、粒度分布及び組成の両方が実質的に一様な粒子をそれぞれ含有する一連の擬定常状態生成混合物を生成するように制御される。粒子の特定の組成及び粒度分布は、擬定常状態生成混合物毎に異なる。擬定常状態生成混合物は、特定のプラズマエネルギ、作動ガスの組成、材料の種類、及び投入器110による材料の投入比率に対応している。これらのパラメータを変更することによって、様々な生成混合物を生成できる。本発明では、擬定常状態生成混合物の生成に続いて、これらの混合物を採取し、及び好ましくは、分離及び解析する。装置100の操作方法については、後により詳細に説明する。
【0048】
図2は、材料生成システム200を示している。材料生成システム200は、反応室225、複数の投入器210、採取器240を有するプラズマ反応炉220、及び複数の投入器210及び採取器240に接続されたコントローラ230を備える。
【0049】
プラズマ反応炉220は、反応室225を通過する流路を画定する。流路の一端は、作動ガス供給源260から反応室225に作動ガスを供給する供給ポート224に連結されている。流路の他端は、反応室225から生成混合物を排出する排出ポート226に連結されている。また、反応室225には、複数のポート222が開設されており、投入器210は、複数のポート222に連結され、複数のポート222を介して、反応室225に材料を投入できる。プラズマ反応炉220には、エネルギ伝達装置270が接続されており、エネルギ伝達装置270は、反応室225内のプラズマにエネルギを選択可能に供給する。例示的なプラズマ反応炉は、例えば、抑制されたアーク(constricted arc)、フリーバーニングアーク、燃焼炎、低圧力アーク及びグロー放電等の種類のプラズマを用いる。例示的なエネルギ伝達機構としては、高強度(DC及びAC)結合、高周波結合、誘導結合、マイクロ波結合及びハイブリッド結合等がある。もちろん本発明の範囲内で、他の種類のプラズマ及びエネルギ伝達機構を用いてもよい。
【0050】
複数の投入器210は、様々な形式で、バルク材料が投入できるように構成されている。ここでは、投入される材料として多くの形式を想定することができるが、好ましい形式としては、以下に限定されるものではないが、容易且つ低コストで入手でき、容易に計量できるワイヤ、粉末、液体及び気体等がある。この材料生成システム200は、好ましくは、比率、量、処理時間等の投入パラメータを選択するための制御インタフェース(図示せず)を備える。好適なインタフェースとしては、ダイレクトユーザインタフェース、外部コントローラインタフェース(例えば、IEEE488)及びこれらの組合せ等がある。投入器210は、投入材料を計量できる如何なる機器から選択してもよいが、機器の種類は数種類程度とすることが好ましい。このような機器としては、プラズマ反応炉に選択可能な量の材料を投入するように調整された、例えば、ワイヤ供給器、ホッパ、流量調節ポンプ等がある。
【0051】
材料生成システム200は、更に、プラズマ反応炉220の排出ポート226に連結された導管250を備える。作動ガスは、プラズマ反応炉220を流れ、排出ポート226から、導管250に流入し、導管250は、生成混合物を冷却し、好ましくは真空システム(図示せず)を介してバルク材料容器280に供給する。導管250には、生成混合物の一部を選択的に採取する採取器240が連結されている。
【0052】
採取器240は、好ましくは、導管250に連結された採取管242を備える。採取管242は、導管250を介して流れる生成混合物を取り込むように構成されている。採取器240は、採取管242の開口から採取容器244の選択可能な1つに繋がる密封可能な流路を形成できる。
【0053】
コントローラ230は、材料生成システム200の動作の間、幾つかのパラメータを制御する。コントローラ230は、制御線212を介して投入器210に接続され、制御線275を介してエネルギ伝達装置270に接続され、制御線265を介して作動ガス供給源260に接続され、制御線245を介して採取器240に接続されている。コントローラ230は、これらの様々な制御線を介して、投入器210の材料の投入比率、エネルギ伝達装置270によってプラズマに伝達されるエネルギの量、採取器240による生成混合物の一部の選択的なサンプリング、作動ガス供給源260によるプラズマ反応炉220への作動ガスの供給等を制御する。
【0054】
更に図2を参照して、材料生成システム200の動作を説明する。作動ガスは、作動ガス供給源260からプラズマ反応炉220に供給され、供給ポート224を介して、反応室225に流入する。プラズマ反応炉220内では、エネルギ伝達システム170から反応室225内の作動ガスにエネルギが伝達され、プラズマが生成される。材料の投入器210は、ポート222の1つを介して、それぞれ少なくとも1つの材料を反応室225に投入する。反応室225内で作動ガスから生成されたプラズマは、非常に高い熱エネルギを有し、複数の投入器210から反応室225に投入する材料を容易に取り込む。反応室225内のプラズマと、材料の投入器210が投入した複数の材料との組合せによって、反応性及びエネルギが高い混合物が生成される。この混合物は、反応室225内を排出ポート226に向けて流れる。混合物は、排出ポート226に向けて移動しながら冷却され、粒子が形成される。ホットガス及び高エネルギ粒子を含むこの高いエネルギを維持した粒子は、排出ポート226を介して、プラズマ反応炉220から排出される。生成混合物は、排出ポート226から排出された後、導管250を流通し、冷却される。生成混合物は、採取器240に曝され、採取器240は、生成混合物の一部を採取管242に引き込むことによって選択的に採取し、採取した生成混合物を採取容器244に堆積させる。このように、ホットガス及び比較的一様な粒度分布を有する粒子を含む生成混合物がプラズマ反応炉220からバルク材料容器280に移動する間に、生成混合物を行う。
【0055】
本発明では、プラズマ反応炉は、粒度分布及び組成の両方が実質的に一様な粒子をそれぞれ含有する一連の擬定常状態生成混合物を生成するように制御される。擬定常状態生成混合物は、特定の粒子の組成及び粒度分布によって異なる。擬定常状態生成混合物は、エネルギ伝達装置270が提供する特定のプラズマエネルギと、作動ガス供給源260が供給する作動ガスの組成及び流量と、投入器210によって投入される材料の種類及び投入の比率とに対応している。これらのパラメータを変更することによって、様々な生成混合物を生成することができる。
【0056】
コントローラ230は、所定の生成混合物を生成するために複数のパラメータを選択し、投入器210、エネルギ伝達装置270、及び作動ガス供給源260を制御する。擬定常状態生成混合物が生成されると、コントローラ230は、生成混合物の一部を選択的に採取する。コントローラ230は、採取器240を制御し、採取管242に吸引力を生じさせ、これにより、導管250を流れる生成混合物の一部を抽出し、採取容器244の1つに渡すことができる。これに続いて、好ましくは、サンプルが分離され、解析される。一旦、所定の擬定常状態生成混合物のサンプルが得られると、コントローラ230は、上述したパラメータを変更し、新たな擬定常状態生成混合物を生成及び採取する。採取器240は、好ましくは、複数の生成混合物の間で相互汚染を生じさせることなく、連続して複数の生成混合物を抽出できる。材料生成システム200の操作方法については、後により詳細に説明する。
【0057】
以下、本発明に基づく装置の動作結果について、図3を用いて説明する。上述したように、本発明では、粒子生成反応炉内で粉末の生成に影響する複数のパラメータを変更し、粒子生成反応炉において、擬定常状態の生成物を生成し、同時に、その生成物の採取を制御して、それぞれ、組成比が変更された広範囲なスペクトルの材料の粒径及び組成が実質的に一様なサンプルを生成することができる。なお、上述したように、この目的のために、多くの可能なパラメータを変更できるが、図3に示す例示的なデータは、粉末生成反応炉への材料の投入比率のみを変更した例示的なデータを示している。
【0058】
図3は、投入比率と、粒子生成反応炉の生成材料との対応を示す一対のグラフを示している。2つのグラフは、時間的に一致しており、図3Aは、2つの材料X及びYについて、時間に対する材料の投入比率の変化を示しており、図3Bは、同じ期間において、生成される複合材料の理想化された組成比をX及びYの両方の成分比によって示している。図3Aに示すように、材料の投入比率は、「ステップ」と呼ばれる短い期間、一定の比率を維持するように、略々段階的に変更した。各「ステップ」の間のX及びYの個々の投入比率は、図3A(相対的スケール)に示す通りである。これらの投入比率は、図3Bに示し、以下に更に説明するように、生成複合材料に対応する。本発明では、図3A示すようにX及びYの両方の投入比率を変更して採取を行うことによって、異なる組成を有する広スペクトルの複合材料が生成される。本発明に基づくこの手法は、より多くの数の材料及び対応する投入比率に容易に適用できる。
【0059】
図3Bでは、材料の組成は、各「ステップ」の全体に仮想的に対応するように示されているが、ここで示される材料は、各ステップに対応する期間内の、一回の非常に短い期間に採取される。この手法は、以下の理由から示される均質性を説明する。擬定常状態生成物は、定常状態投入比率、作動ガス流量、及びエネルギ供給比率の状態を与えることによって、想定される反応器において、速やかに生成される。したがって、図3Bの縦線に近い位置、すなわち、ステップ期間に亘って投入比率が一定な各ステップの「終わり」に生成された材料を採取することによって、比較的均質な材料が得られる。
【0060】
更に、図3A及び図3Bでは、比較的長くて離散的な「ステップ」を示しているが、このプロセスのステップ的な側面は、更に検討の余地がある。まず、各ステップによって表される生成期間は、瞬間的な長さに短縮することができる。プロセス制御及び採取は、連携しているので、非常に短いステップ期間について、プロセスパラメータ及び生成物特性を関連付けることができる。ステップ期間を長くすれば、生成物の組成の均一性が高まり、この結果、生成条件と生成物の組成との間で正確な相関性を確実にすることができるが、ステップ期間を過剰に長くしても、プロセス時間が不必要に長くなるだけである。次に、連続するステップにおいて生成される組成間の変化は、可変であり、所定のプロセスの「傾斜」と呼ぶことができる。隣接するステップ期間の間の組成の差が大きければ、(固定されたステップサイズについて)一定の期間内でより広い範囲の組成をカバーすることができるが、中間的な組成を有する複合材料の生成が省略される。したがって、プロセスパラメータを精密に制御することによって、僅かな差だけを有する一連の粒子状の複合材料を速やかに生成できると共に、貴重で興味深い複合材料を速やかに識別できる。
【0061】
本発明は、連続するステップにおいて生成される組成間でステップ期間及び傾斜の両方を調整することによって、柔軟な発見プロセスを提供する。例えば、ステップ期間を短くし、傾斜を大きくすることによって、広範囲に亘る可能な複合材料を走査することができる。このような走査に続いて、可能な候補複合材料を特定し、候補複合材料に隣接する複合材料の所定の範囲について、ステップ期間を僅かに長くし、傾斜を小さくして、第2の走査を行う。ステップ期間を長くし、傾斜を小さくすることによって、より多くの候補複合材料を生成でき、好ましい複合材料をより精密に識別することができる。
【0062】
更なる側面として、非常に小さな傾斜及び非常に短いステップ期間を有するプロセスを用いて、所定の範囲の複合材料を走査してもよい。材料の組成により正確に関連付けるために、ステップ期間を長くした更なるプロセスによって、複合材料の範囲をより詳細に調べることができる。
【0063】
図4は、複数の粉末複合材料を生成するプロセスのフローチャートを示している。このプロセスは、第1の材料を、第1の選択可能な比率で、動作パラメータのセットを有する粒子生成反応炉に投入する工程410と、第2の材料を、第2の選択可能な比率で、実質的に同時に、粒子生成反応炉に投入し、第1の組成を有する第1の粉末を生成する工程420とを有する。更に、本発明のプロセスは、異なるパラメータで繰り返され、工程430では、第1の選択可能な比率、第2の選択可能な比率、第1の材料、第2の材料、及び動作パラメータのセットの1つ以上を変更して、第1の選択可能な投入比率で、工程410を繰り返し、及び第2の選択可能な投入比率で工程420を繰り返し、第2の組成を有する第2の粉末を生成する。
【0064】
更なる工程401では、繰り返し、採取及び関連付けを行う。更なる工程440では、第1の組成を有する第1の粉末及び第2の組成を有する第2の粉末の少なくとも一部を採取する。1つ以上のパラメータを変更して上述したプロセスを繰り返す本発明の一側面においては、他の組成を有する他の複合材料を有する粉末が生成及び採取される。
【0065】
更に、好ましくは、工程450において、第1の粉末の特性を、第1の選択可能な比率、第2の選択可能な比率、第1の材料、第2の材料、及び動作パラメータのセットに関連付け、第2の粉末の特性を、第1の選択可能な比率、第2の選択可能な比率、第1の材料、第2の材料及び動作パラメータのセットのうちの変更された1つ以上に関連付ける。相関法の一例として、第1の選択可能な比率及び第2の選択可能な比率を追跡し、これらを生成物から採取された一部に関連付けてもよい。そして、その一部から何らかの合理的な分析評価を行い、第1の複合材料の特性を判定する。したがって、第1の複合材料の特性と、第1及び第2の選択可能な比率との相関関係は既知である必要はない。第1及び第2の選択可能な比率及び可能であれば更なるパラメータの知識により、第1の組成を有し、したがって、本発明の方法に基づいて判定された特性を有する粉末を再現可能に合成できる。
【0066】
更なる側面では、この方法を拡張し、3つ以上の種類の材料を用いて複合材料を生成する。好ましくは、1つの個別に決定された比率が、それぞれの材料に対応し、個別に決定された比率で、それぞれの材料を投入する工程が実行される。比率の組のうちの各比率は、互いに独立しており、本発明を実施するにあたり、比率の間に特定の関係を設定する必要はない。このように比率を関連付けることは必ずしも必要ではないが、繰返しプロセスにおいて、比率は、広範囲な組成の材料を生成できるように変更することが好ましい。
【0067】
これらの比率及び材料の1つ以上を変更して、「投入」の工程が繰り返される。比率又はパラメータの変更又は変化は、比率又はパラメータの値の変更を意味し、材料の変更又は変化は、異なる材料への置換又は同じ材料の異なる物理的形態への置換を意味する。他の側面では、動作パラメータのセットを変更して、「投入」の工程を繰り返す。
【0068】
複数の材料を合成し、採取する材料合成/採取方法における処理を図5に示す。材料合成/採取方法は、二組の同様の工程を含み、第1の工程の組510は、第1の生成期間に実行され、第2の工程の組520は、第2の生成期間に実行される。
【0069】
第1の工程の組510は、複数の材料を、第1の個別に選択された比率で、第1の動作パラメータのセットを有する粉末生成反応炉に投入する副工程512を含む。複数の材料のそれぞれは、好ましくは、一組の可能な構成成分である。更に、工程の組510は、粉末生成反応炉から、第1の成分比の一組の構成成分のうちの1つ以上の成分からなる第1の生成混合物の少なくとも一部を採取する工程514を含む。
【0070】
工程の組520は、複数の材料を、それぞれ第2の個別に選択された比率で、第2の動作パラメータのセットを有する粉末生成反応炉に投入する副工程522と、粉末生成反応炉から、第2の成分比の一組の構成成分のうちの1つ以上の成分からなる第2の生成混合物の少なくとも一部を採取する副工程524とを含む。
【0071】
本発明では、第1及び第2の生成期間の両方の間、1つ以上のパラメータが実質的に同じであってもよい。一側面では、第1及び第2の動作パラメータのセットが実質的に同じである。他の側面では、個別に選択された第1及び第2の比率が実質的に同じである。更に他の側面においては、複数の材料のサブセットの個別に選択された比率においてのみ、第2の個別に選択された比率は、第1の個別に選択された比率とは異なる。
【0072】
更に、異なる動作条件のセットで複数の材料を投入する工程と、生成混合物の少なくとも一部を採取する工程とを繰り返して、所定の範囲のサンプルを生成する工程530を設けてもよい。更に、他の実施の形態では、n回の連続する生成期間の間、「投入」の工程から「採取」の工程を繰り返し、iをn以下の整数として、各i番目の生成期間を、i番目の動作パラメータのセットと、個別に選択された比率のi番目の組に関連付ける。i番目の生成期間のそれぞれにおいて、i番目の生成混合物が生成される。個別に選択された比率及び動作パラメータのセットに応じて、任意のiについて、i番目の生成混合物は、i番目以外の他の全て生成混合物とは異なる。これにより、所定の生成期間の組における各生成期間において、固有の生成混合物を生成できる。
【0073】
第1及び第2の生成期間は、好ましくは、第1の生成混合物及び第2の生成混合物が擬定常状態で存在するのに十分な長さを有する。また、この制約は、プロセスが複数の生成期間を含む場合にも適用でき、すなわち、各生成期間について、生成期間内のある時刻に、生成混合物の擬定常状態が確立される。
【0074】
次に、図6を用いて、複数の材料からなる複合材料を生成する複合材料生成方法を説明する。複合材料生成方法は、複数の材料を、第1の動作パラメータのセットの下で、粒子生成システムに投入する工程610と、複数の材料を、第1の動作パラメータのセットとは、少なくとも1つの動作パラメータが異なる第2の動作パラメータのセットの下で、粒子生成システムに投入する工程620と、第1の動作パラメータのセットの下で生成された第1の生成混合物と、第2の動作パラメータのセットの下で生成された第2の生成混合物とのそれぞれの少なくとも一部を採取する工程630とを有する。
【0075】
本発明に係る材料発見方法では、複数のパラメータを変更することができる。好ましくは、少なくとも1つのパラメータを変更する。動作パラメータのセットには、個別に選択された、複数の材料の投入の比率、複数の材料に含まれる材料の種類、複数の材料のそれぞれの材料についての投入量の比、複数の材料の投入の相対的位置、システムエネルギ、及び反応スループットレート等を含ませることができる。一実施の形態では、全てのパラメータを変更する必要はなく、したがって、一実施の形態においては、システムエネルギに関連する動作パラメータだけを変更してもよい。
【0076】
この方法は、反復性を実現するための更なる工程を有していてもよい。動作パラメータのセットの特定の値の組を、採取された材料の一部に関連付けることによって、生成された各材料と、これらの材料が生成された条件との間の関係を明確にすることができる。更に、採取された部分を検査し、選択された比率に関連付けられた材料特性を発見することによって、所望の材料特性を個別に選択された比率に関連付けることができる。したがって、複数の採取された部分の特性を一組の動作パラメータのセット及び複数の期間のうちの少なくとも1つに関連付ける工程を設けることが好ましい。生成パラメータと、生成された材料の特性との関係を既知にすることによって、所望の特性を有する材料を再現可能に生成することができる。
【0077】
本発明の構成及び動作原理を明瞭に説明するために、様々な詳細を含む特定の実施の形態を用いて本発明を説明した。このような特定の実施の形態及びその詳細は、特許請求の範囲を制限するものではない。本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、例示的に選択された実施の形態を変更できることは、当業者にとって明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明に基づき、粉末を合成する装置の概略図である。
【図2】本発明に基づく材料発見システムをより詳細に示す図である。
【図3A】本発明に基づいて、変更された材料投入比率の例示的なシーケンス及びこれにより生成された広範囲に亘る材料の組成を示すグラフ図である。
【図3B】本発明に基づいて、変更された材料投入比率の例示的なシーケンス及びこれにより生成された広範囲に亘る材料の組成を示すグラフ図である。
【図4】本発明に基づいて、複数の粉末複合材料を生成するプロセスのフローチャートである。
【図5】本発明に基づいて、複数の材料を合成し、材料を採取するプロセスのフローチャートである。
【図6】本発明に基づき、複数の複合材料を生成するプロセスのフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の材料からなる複合材料を生成する複合材料生成方法において、
a.上記複数の材料を、第1の動作パラメータのセットの下で、粒子生成システムに投入する工程と、
b.上記複数の材料を、上記第1の動作パラメータのセットとは、少なくとも1つの動作パラメータが異なる第2の動作パラメータのセットの下で、上記粒子生成システムに投入する工程と、
c.上記第1の動作パラメータのセットの下で生成された第1の生成混合物と、上記第2の動作パラメータのセットの下で生成された第2の生成混合物とのそれぞれの少なくとも一部を採取する工程とを有する複合材料生成方法。
【請求項2】
上記採取されたそれぞれの生成混合物の一部は、一様な材料組成を有することを特徴とする請求項1記載の複合材料生成方法。
【請求項3】
上記動作パラメータのセットは、個別に選択された、上記複数の材料の投入の比率、上記複数の材料に含まれる材料の種類、上記複数の材料のそれぞれの材料についての投入量の比、上記複数の材料の投入の相対的位置、システムエネルギ、及び反応スループットレートのうちの1つ以上であることを特徴とする請求項1記載の複合材料生成方法。
【請求項4】
上記第1の動作パラメータのセットの、上記投入される複数の材料の比率に関連する動作パラメータだけが変更されて、上記第2の動作パラメータのセットが構成されることを特徴とする請求項1記載の複合材料生成方法。
【請求項5】
上記システムエネルギに関連する動作パラメータだけが変更されることを特徴とする請求項1記載の複合材料生成方法。
【請求項6】
上記第1の生成混合物及び第2の生成混合物の少なくとも1つは、不定比化合物粒子成分を含むことを特徴とする請求項1記載の複合材料生成方法。
【請求項7】
複数の粉末複合材料を生成する粉末複合材料生成方法において、
a.第1の材料を、第1の選択可能な比率で、動作パラメータのセットを有する気相粒子生成反応炉に投入する工程と、
b.第2の材料を、第2の選択可能な比率で、実質的に同時に、上記気相粒子生成反応炉に投入し、第1の組成を有する第1の粉末を生成する工程と、
c.上記第1の選択可能な比率、第2の選択可能な比率、第1の材料、第2の材料、及び動作パラメータのセットの1つ以上を変更して、上記第1の選択可能な投入比率で第1の材料を投入する工程及び第2の選択可能な投入比率で第2の材料を投入する工程を繰り返し、第2の組成を有する第2の粉末を生成する工程とを有する粉末複合材料生成方法。
【請求項8】
上記第1の粉末及び第2の粉末の少なくとも一部を採取する工程を更に有する請求項7記載の粉末複合材料生成方法。
【請求項9】
上記第1の粉末の特性を、上記第1の選択可能な比率、第2の選択可能な比率、第1の材料、第2の材料、及び動作パラメータのセットに関連付け、上記第2の粉末の特性を、変更された第1の選択可能な比率、第2の選択可能な比率、第1の材料、第2の材料及び動作パラメータのセットの1つ以上に関連付ける工程を更に有する請求項8記載の粉末複合材料生成方法。
【請求項10】
複数の材料を合成し、採取する材料合成/採取方法において、
a.第1の生成期間において、
1.それぞれが一組の可能な構成成分である複数の材料を、第1の個別に選択された比率で、第1の動作パラメータのセットを有する粉末生成反応炉に投入する工程と、
2.上記粉末生成反応炉から、第1の成分比の一組の構成成分のうちの1つ以上の成分からなる第1の生成混合物の少なくとも一部を採取する工程と、
b.第2の生成期間において、
1.上記複数の材料を、それぞれ第2の個別に選択された比率で、第2の動作パラメータのセットを有する粉末生成反応炉に投入する工程と、
2.上記粉末生成反応炉から、第2の成分比の一組の構成成分のうちの1つ以上の成分からなる第2の生成混合物の少なくとも一部を採取する工程とを有する材料合成/採取方法。
【請求項11】
上記第1の動作パラメータ及び第2の動作パラメータは、実質的に同じであることを特徴とする請求項10記載の材料合成/採取方法。
【請求項12】
上記第1及び第2の個別に選択された比率は、実質的に同じであることを特徴とする請求項10記載の材料合成/採取方法。
【請求項13】
上記複数の材料のサブセットの個別に選択された比率においてのみ、上記第2の個別に選択された比率は、上記第1の個別に選択された比率とは異なることを特徴とする請求項10記載の材料合成/採取方法。
【請求項14】
異なる動作条件のセットで複数の材料を投入する工程と、生成混合物の少なくとも一部を採取する工程とを繰り返して、所定の範囲のサンプルを生成する工程を更に有する請求項10記載の材料合成/採取方法。
【請求項15】
上記第1及び第2の生成期間は、第1の生成混合物及び第2の生成混合物が擬定常状態で存在するのに十分な長さを有することを特徴とする請求項10記載の材料合成/採取方法。
【請求項16】
上記複数の材料は、固体、液体及び気体のうちの1つとして投入されることを特徴とする請求項10記載の材料合成/採取方法。
【請求項17】
上記粉末生成反応炉は、プラズマ反応炉であることを特徴とする請求項10記載の材料合成/採取方法。
【請求項18】
上記プラズマ反応炉は、抑制されたアーク、フリーバーニングアーク、燃焼炎、低圧力アーク及びグロー放電から選択された種類のプラズマを用いることを特徴とする請求項17記載の材料合成/採取方法。
【請求項19】
上記プラズマ反応炉は、高強度(DC及びAC)結合、高周波結合、誘導結合、マイクロ波結合及びハイブリッド結合から選択されたエネルギ伝達手段を用いることを特徴とする請求項17記載の材料合成/採取方法。
【請求項20】
前駆元素のグループから一組の別個の材料を高スループットで生成する材料生成方法において、
a.第1の生成期間において、
1.第1の材料を、第1の選択可能な比率で、第1の動作パラメータのセットを有する気相粒子生成反応炉に投入する工程と、
2.第2の材料を、第2の選択可能な比率で気相粒子生成反応炉に投入する工程と、
3.気相粒子生成反応炉から生成混合物の少なくとも一部を採取する工程と、
b.第2の生成期間において、第2の動作パラメータのセット、第1の材料の投入の第3の選択可能な比率、及び第2の材料の投入の第4の選択可能な比率を用いて、上記第1の材料を投入する工程、上記第2の材料を投入する工程、及び生成混合物の少なくとも一部を採取する工程を繰り返す工程とを有する材料生成方法。
【請求項21】
上記第1の動作パラメータ及び第2の動作パラメータは、実質的に同じであることを特徴とする請求項20記載の材料生成方法。
【請求項22】
上記第1の選択可能な比率及び第3の選択可能な比率は、同じであることを特徴とする請求項20記載の材料生成方法。
【請求項23】
上記第2の選択可能な比率及び第4の選択可能な比率は、同じであることを特徴とする請求項20記載の材料生成方法。
【請求項24】
更なる生成期間の間、それぞれ独立した動作パラメータのセット及び2つの別個の比率を用いて、上記第1の材料を投入する工程、第2の材料を投入する工程及び生成混合物の少なくとも一部を採取する工程を繰り返し、所望の数の別個の生成混合物を生成する工程を更に有する請求項20記載の材料生成方法。
【請求項25】
上記動作パラメータのセットは、第1の材料、第2の材料、第1及び第2の材料の投入の相対的位置、反応炉エネルギ及び反応スループットレートのうちの1つ以上を含むことを特徴とする請求項20記載の材料生成方法。
【請求項26】
それぞれ別個の比率で更なる材料を投入する工程を更に有する請求項20記載の材料生成方法。
【請求項27】
上記第1及び第2の材料は、固体、液体及び気体のうちの1つとして投入されることを特徴とする請求項20記載の材料生成方法。
【請求項28】
上記気相粒子生成反応炉は、高強度(DC及びAC)結合、高周波結合、誘導結合、マイクロ波結合及びハイブリッド結合の1つのプラズマを用いるプラズマ反応炉であることを特徴とする請求項20記載の材料生成方法。
【請求項29】
a.反応室と、該反応室から生成混合物を排出する排出ポートとを備える粒子生成装置と、
b.上記反応室に選択可能な比率で材料を供給する複数の投入器と、
c.上記排出ポートに連結され、上記生成混合物の一部を選択的に採取する採取器と、
d.上記複数の投入器と、上記粒子生成装置と、上記採取器とに接続され、該複数の投入器の選択可能な比率を変更し、該粒子生成装置の動作パラメータを制御し、及び上記生成混合物の一部の選択的な採取を制御するコントローラとを備える材料発見システム。
【請求項30】
粉末を合成する粉末合成装置において、
a.プラズマ反応炉に材料を投入するための複数のポートと、該プラズマ反応炉に作動ガスを供給する少なくとも1つのポートと、少なくとも1つの排出ポートと、プラズマ反応炉内のプラズマに選択可能にエネルギを伝達するエネルギ伝達装置とを備えるプラズマ反応炉と、
b.上記複数のポートに連結され、上記プラズマ反応炉に材料を投入するための複数の投入器と、
c.上記排出ポートに連結され、生成混合物の一部を選択的に採取する採取器とを備える粉末合成装置。
【請求項31】
上記採取器は、上記生成混合物を冷却するように構成された導管を介して、上記排出ポートに連結されていることを特徴とする請求項30記載の粉末合成装置。
【請求項32】
上記投入器のそれぞれは、プラズマ反応炉に選択可能な量の材料を投入するように構成されたワイヤ供給器、ホッパ、流量調節ポンプから選択されることを特徴とする請求項30記載の粉末合成装置。
【請求項33】
上記採取器は、相互汚染を実質的に生じさせることなく、複数の生成混合物の一部を連続的に選択的に採取することを特徴とする請求項30記載の粉末合成装置。
【請求項34】
a.一端が反応室に作動ガスを供給する供給ポートに連結され、他端が該反応室から生成混合物を排出する排出ポートに連結された流路を有する反応室を備えるプラズマ反応炉と、
b.選択可能な比率で材料を反応室に供給する複数の投入器と、
c.上記排出ポートに連結され、上記生成混合物の一部を選択的に採取する採取器と、
d.上記複数の投入器と、上記プラズマ反応炉と、上記採取器とに接続され、該複数の投入器の選択可能な比率を変更し、上記プラズマ反応炉内のプラズマのプラズマエネルギを制御し、及び上記生成混合物の一部の選択的な採取を制御するコントローラとを備える材料生成システム。
【請求項35】
上記投入器のそれぞれは、上記プラズマ反応炉に選択可能な量の材料を投入するように構成されたワイヤ供給器、ホッパ、流量調節ポンプから選択されることを特徴とする請求項34記載の材料生成システム。
【請求項36】
上記採取器は、上記生成混合物を冷却するように構成された導管を介して、上記排出ポートに連結されていることを特徴とする請求項34記載の材料生成システム。
【請求項37】
上記コントローラは、更に、上記プラズマ反応炉内のプラズマのプラズマエネルギを制御することを特徴とする請求項34記載の材料生成システム。
【請求項38】
上記採取器は、相互汚染を実質的に生じさせることなく、複数の生成混合物の一部を連続的に選択的に採取することを特徴とする請求項34記載の材料生成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−533861(P2007−533861A)
【公表日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−509592(P2007−509592)
【出願日】平成17年4月19日(2005.4.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/013449
【国際公開番号】WO2005/116650
【国際公開日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(506352359)エスディーシー マテリアルズ リミテッド ライアビリティ カンパニー (12)
【Fターム(参考)】