説明

水中ケーブル修復システム及び水中ケーブル修復方法

【課題】水中ケーブルの修復を簡易な手段で行う。
【解決手段】水中ケーブル修復システムは、水中ケーブルの水中に位置する第1端から第2端までの部位を覆うシールドと、前記シールドの内部に前記シールド内の水を押し出しながら絶縁性の樹脂を供給する樹脂供給手段とを備える。水中において水中ケーブルの障害箇所を絶縁性の樹脂で覆うことにより、水中ケーブルを引き上げることなく絶縁障害を修復することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中ケーブルを修復する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバーケーブル、同軸ケーブルなどを海などの水底に敷設した水中ケーブルが情報通信に用いられている。水中ケーブルには、例えば水底の岩に擦れて絶縁層が削れることによって障害が発生することがある。通信用海底ケーブルに絶縁障害などの障害が発生した場合、ケーブルエンジンを備えたケーブルシップによって水中ケーブルを船に引き上げて修復を行う。特許文献1は、海底ケーブル回収船に関する技術の一例である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−139013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水中ケーブルを引き上げる際、ケーブルの自重や水の抵抗等による張力が生じるため、接続部には相当の強度が必要である。更に、ケーブルを船に引き上げて修復するためには、少なくとも水深に相当する長さの修復用ケーブルが必要である。またケーブルの修復はケーブルの接続作業を2回実施するため、修理に時間がかかる。
【0005】
水中ケーブルの修復を簡易に行うことを可能とする技術が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に、[発明を実施するための形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0007】
本発明の一側面における水中ケーブル修復システムは、水中ケーブル(14)の水中に位置する第1端から第2端までの部位を覆うシールド(12)と、シールドの内部にシールド内の海水を押し出しながら絶縁性の樹脂を供給する樹脂供給手段(1)とを備える。
【0008】
本発明の他の側面において、樹脂供給手段(1)は、樹脂を格納する樹脂格納部(5−1)と、硬化剤を格納する硬化剤格納部(5−2)と、樹脂格納部の樹脂と硬化剤格納部の硬化剤とを混合してシールド(12)の内部に供給する混合部(7)とを備える。
【0009】
本発明の更に他の側面において、樹脂供給手段(1)は均圧構造である。樹脂格納部(5−1)と硬化剤格納部(5−2)とは、同一のピストン(4)で押されることにより樹脂と硬化剤とをそれぞれ押し出す。樹脂格納部と硬化剤格納部とは、水中で圧力を受けたときに潰れることにより均圧構造を維持する柔軟部位(15−1、15−2)を備える。
【0010】
本発明の更に他の側面において、シールド(12)は、端部に水中ケーブルを支持する支持部(13)を備える。支持部(13)は、水中ケーブル(14)の最も下側の下に、支持部との間に隙間(18)が形成されるように水中ケーブルを支持する。
【0011】
本発明の更に他の側面において、シールド(12)は、水底側に配置される下部ケーシング(12−1)と、下部ケーシングの上側に配置される上部ケーシング(12−2)と、下部ケーシングと上部ケーシングとの間に配置され、下部ケーシングと前記上部ケーシングとの間に部位を収納する閉じた空間を形成するスポンジ(23、24)とを備える。
【0012】
本発明の更に他の側面における水中ケーブル修復システムは更に、水底に置かれ、シールドが固定された取付け台座(8)を備える。取付け台座(8)は、水中ケーブル(14)が横方向に所定幅の範囲内に置かれたときに、水中ケーブルをシールドが固定された位置の方に導く斜面(20−1、20−2)を有する。
【0013】
本発明の一側面における水中ケーブル修復方法は、水中ケーブル(14)の水中に位置する第1端から第2端までの部位をシールド(12)で覆う工程と、シールドの内部に絶縁性の樹脂を供給する工程とを備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明により、水中ケーブルの修復を簡易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、水中ケーブル修復システムを示す。
【図2】図2は、樹脂供給部を示す。
【図3】図3は、図1のA−A´断面を示す。
【図4】図4は、図1のB−B´断面を示す。
【図5】図5は、シールドの側面図である。
【図6】図6は、図5のC−C´断面を示す。
【図7】図7は、図5のD−D´断面を示す。
【図8】図8は、図5のE−E´断面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。本実施形態では海底ケーブルを例として説明するが、湖などの水中に敷設される水中ケーブルの場合でも以下の説明は同様に成立する。
【0017】
図1は、海底ケーブル修復システムを示す。海底ケーブル修復システムは、樹脂供給部1と取付け台座8とを備える。樹脂供給部1は、海底に配置される板状の部材である台座2を備える。台座2に、シリンダー3が固定される。シリンダー3の内部にピストン4が摺動可能に嵌め合わされる。ピストン4の上部には取手6が固定され、取手6を押すことによりシリンダー3の内部空間に充填される樹脂や硬化剤を押し出すことができる。格納部5はチューブを介して混合部7の内部に連通する。
【0018】
取付け台座8は、海底に配置される板状の部材である台座10と、台座10に固定される一対のケーブルガイド11と、一対のケーブルガイド11の間に配置され台座10に取り付けられるシールド12とを備える。シールド12は、後述するROV(遠隔操作無人探査機)が備えるマニピュレータの操作によって台座10と着脱が可能であるように取り付けられる。
【0019】
シールド12は下部ケーシング12−1と上部ケーシング12−2とを備える。海底ケーブル14は一対のケーブルガイド11に載せられる。海底ケーブル14の修復される対象となる修復箇所は、下部ケーシング12−1と上部ケーシング12−2とに挟まれることによってシールド12の内部に収納される。シールド12の内部の空間は、チューブ9を介して混合部7と連通する。
【0020】
図2は、樹脂供給部1を他の角度から見た断面図である。シリンダー3は、隔壁によって互いに分離された内部空間である樹脂格納部5−1と硬化剤格納部5−2とを備える。これらは図1の格納部5に相当する。樹脂格納部5−1に、単独では液状であり硬化剤と混合されることにより硬化する2液混合型の樹脂が格納される。この樹脂は、エポキシ樹脂などの絶縁性の樹脂である。樹脂格納部5−1には、ピストン4−1が摺動可能に嵌め合わされる。硬化剤格納部5−2に樹脂を硬化させる作用を有する硬化剤が格納され、ピストン4−2が摺動可能に嵌め合わされる。ピストン4−1、4−2は図1のピストン4に相当する。ピストン4−1とピストン4−2とは後述するマニピュレータによる操作が容易であるように、一体的な構造として形成される。
【0021】
樹脂格納部5−1はチューブ15−1の一端に接続される。チューブ15−1の他端は三方弁15−1の第一入口に接続される。硬化剤格納部5−2はチューブ15−2の一端に接続される。チューブ15−2の他端は三方弁16の第二入口に接続される。三方弁16が開かれた状態において、第一入口と第二入口から流入した流体は出口から流出する。三方弁16の出口はチューブ17の一端に接続される。チューブ17の他端は混合部7に接続される。混合部7は、内部に樹脂と硬化剤を混合させる流路を有する容器であり、初期状態では内部に例えば海水等の液体が充填されている。
【0022】
チューブ15−1、15−2は、ゴムや合成樹脂など柔軟な素材によって形成されており、海底の水圧によって潰れて内部の流路の容積が減少する。樹脂格納部5−1と硬化剤格納部5−2がそれぞれ柔軟部位(チューブ15−1、15−2)を備えていることにより、水圧と樹脂格納部5−1と硬化剤格納部5−2の各々の内部の圧力とが近い均圧構造が実現される。
【0023】
図3は、図1における取付け台座8と海底ケーブル14のA−A´断面を示す。A−A´断面において、シールド12は絞り込まれた端部を有し、その端部は海底ケーブル14を支持する支持部13として機能する。支持部13は、下部ケーシング12−1側の支持部13−1と、上部ケーシング12−2側の支持部13−2とからなる。海底ケーブル14は支持部13−1の上に載せられ、支持部13−2によって上から押さえられることによって固定される。
【0024】
支持部13にはV字型の溝が形成されており、そのV字型の斜面において点接触によって海底ケーブル14を支持する。支持部13と海底ケーブル14が接触していない箇所には隙間が形成される。支持部13は特に、海底ケーブル14の最も下側の下に隙間を有する。この隙間は砂溜まり18として機能する。
【0025】
シールド12の長手方向の中央部は、支持部13よりも大きい断面積を有する。従って中央部では、下部ケーシング12−1と上部ケーシング12−2の各々と海底ケーブル14との間に隙間21が形成される。この中央部において、シールド12と海底ケーブル14とは接触せず、海底ケーブル14の周囲は全周にわたって隙間21に面する。
【0026】
図4は、図1における取付け台座8のB−B´断面を示す。取付け台座8の各ケーブルガイド11は、一対の斜面20−1、20−2を有する。一対の斜面20−1、20−2は、それらの間に形成された窪みである凹部22に向って高さが連続的に滑らかに低くなるように形成される。凹部22は海底ケーブル14を支持するジグとして機能する。
【0027】
下部ケーシング12−1は、中心軸が水平を向く略円柱形状を有するシールド12の下半分の部材であり、その中心軸の延長方向から見て支持部13−1が凹部22と重なるように配置される。上部ケーシング12−2は、下部ケーシング12−1に対して蝶番19を介して開閉に接続される。開状態においては、下部ケーシング12−1の海底ケーブル14が配置される場所の上方には上部ケーシング12−2が存在しない。
【0028】
次に、シールド12が樹脂を封止するための構造について説明する。図5は海底ケーブル14を保持しているシールド12の側面図である。図6は、シールド12のC−C´断面を示す。図7はシールド12のD−D´断面を示す。C−C´面は、シールド12の支持部13を除いた部分である概ね一定の太さを有する中央部の軸線方向の端部に、軸線方向と直交するように設定される。D−D´面は、その中央部の軸線方向の中央付近に、軸線方向と直交するように設定される。図8は、水平面であるE−E´面におけるシールド12の断面を示す。支持部13のV字型の溝27と、その中央部の半円筒形の凹部26が描かれている。
【0029】
シールド12は、それぞれ半円筒形を有する下部ケーシング12−1と上部ケーシング12−2が閉じられて円筒形を形成する際に接する2本の分割線の位置にスポンジ23を有する。スポンジ23は下部ケーシング12−1又は上部ケーシング12−2の少なくとも一方に取り付けられる。スポンジ23は、下部ケーシング12−1と上部ケーシング12−2との間の分割線を透水可能に塞ぐ。スポンジ23が設けられていることにより、後述する修復の工程においてシールド12内部の海水が外部に抜けやすくなる。
【0030】
図6、図8に示されるように、シールド12の中央部の端部であるC−C´断面において、海底ケーブル14とシールド12の内壁面との間にはスポンジ24が充填される。スポンジ23、24は、水を通す多孔質の部材である。スポンジ24はシールド12の凹部26の内壁面に固定される。図7に示されるように、D−D´断面において、下部ケーシング12−1と上部ケーシング12−2とが閉じられたとき、海底ケーブル14とシールド12の凹部26の内壁面との間に、海底ケーブル14の修復対象部位を収納する閉じた空間である隙間25が形成される。
【0031】
次に、以上の構成を備えた海底ケーブル修復システムを用いた修復方法について説明する。まず既存の方法を用いて、海底ケーブル14に絶縁障害が発生した場所、あるいは発生する可能性がある場所を特定する。次に、海底ケーブル修復システムをその障害箇所の近くに運び、その海底に台座2、10を下にして設置する。取付け台座8は、シールド12の長手方向が海底ケーブル14の長手方向と略一致するように設置される。設置されたとき、上部ケーシング12−2は開状態である。三方弁16は閉じられた状態である。
【0032】
海底ケーブル14が設置されている深海まで海底ケーブル修復システムを運搬するには長い時間がかかる。2液混合型の樹脂を用い、液状の樹脂と硬化剤を分離した状態で深海まで運搬することにより、長い時間をかけて樹脂の運搬を行うことができる。深海においてチューブ15−1、15−2が潰れることにより、樹脂と硬化剤を均圧で運搬することができる。
【0033】
作業者は、障害箇所の近くに導入されたROVのカメラが撮影する映像を参照しながらROVのマニピュレータを操作して、海底ケーブル14の障害箇所を掴む。このとき海底ケーブル14を切断したり海面に引き上げる処置は必要ない。更に、マニピュレータにより、海底ケーブル14を一対のケーブルガイド11の上に移動して載せる。斜面20−1、20−2は、海底ケーブル14がその横方向に所定幅(斜面20−1の上端と斜面20−2の上端との間の幅)の範囲内に置かれたときに、重力によって海底ケーブル14をシールド12が固定された位置の方に導く。海底ケーブル14は、一対のケーブルガイド11の凹部22によってそれぞれ支持される。この状態において、海底ケーブル14は更に、下部ケーシング12−1の支持部13にも支持される。
【0034】
作業者は、マニピュレータを操作して上部ケーシング12−2を閉めることにより、略円筒形状のシールド12を形成する。海底ケーブル14の障害箇所はシールド12によって覆われる。海底での作業により、支持部13には例えば砂などの余計な付着物が付着する場合がある。砂溜まり18が設けられていることにより、付着物が有る場合であっても支障なく上部ケーシング12−2を閉めて支持部13−1、13−2によって海底ケーブル14を支持することができる。
【0035】
作業者は、マニピュレータを操作して三方弁16を開けて取手6を押す。ピストン4−1、4−2が押し下げられることにより、樹脂格納部5−1の樹脂と硬化剤格納部5−2の硬化剤がチューブ15−1、15−2、三方弁16及びチューブ17を介して混合部7に供給される。混合部7において樹脂と樹脂硬化剤が混合して混合樹脂となる。
【0036】
混合樹脂はチューブ9を介してシールド12の内部に供給される。シールド12の内部の海水は、混合樹脂によってスポンジ23、24を通って外部に押し出される。混合樹脂はスポンジ23、24によって封止されてシールド12の内部の隙間21に充填される。混合樹脂はシールド12の中央部の軸線方向に第1端から第2端まで、すなわち一対のスポンジ24の間の部位の海底ケーブル14を覆う。混合樹脂が硬化することにより、海底ケーブルの障害箇所が修復され絶縁性が確保される。
【0037】
シールド12内の樹脂が硬化した後、陸上局から既存の手段を用いて海底ケーブルの障害箇所の絶縁性が確保されたことを確認する。ROVのマニピュレータによってチューブ9を切断すると共に蓋をする。更にマニピュレータによってシールド12を取付け台座8から取り外す。その後、樹脂供給部1と取付け台座8とをROVによって海上に回収する。
【符号の説明】
【0038】
1 樹脂供給部
2 台座
3 シリンダー
4、4−1、4−2 ピストン
5 格納部
5−1 樹脂格納部
5−2 硬化剤格納部
6 取手
7 混合部
8 取付け台座
9 チューブ
10 台座
11 ケーブルガイド
12 シールド
12−1 下部ケーシング
12−2 上部ケーシング
13、13−1、13−2 支持部
14 海底ケーブル
15−1、15−2 チューブ
16 三方弁
17 チューブ
18 砂溜まり
19 蝶番
20−1、20−2 斜面
21 隙間
22 凹部
23 スポンジ
24 スポンジ
26 凹部
27 V字型の溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水中ケーブルの水中に位置する第1端から第2端までの部位を覆うシールドと、
前記シールドの内部に前記シールド内の水を押し出しながら絶縁性の樹脂を供給する樹脂供給手段
とを具備する水中ケーブル修復システム。
【請求項2】
請求項1に記載された水中ケーブル修復システムであって、
前記樹脂供給手段は、
樹脂を格納する樹脂格納部と、
硬化剤を格納する硬化剤格納部と、
前記樹脂格納部の樹脂と前記硬化剤格納部の硬化剤とを混合して前記シールドの内部に供給する混合部
とを具備する水中ケーブル修復システム。
【請求項3】
請求項2に記載された水中ケーブル修復システムであって、
前記樹脂供給手段は均圧構造であり、
前記樹脂格納部と前記硬化剤格納部とは、同一のピストンで押されることにより前記樹脂と前記硬化剤とをそれぞれ押し出し、
前記樹脂格納部と前記硬化剤格納部とは、水中で圧力を受けたときに潰れることにより前記均圧構造を維持する柔軟部位を備える
水中ケーブル修復システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載された水中ケーブル修復システムであって、
前記シールドは、端部に前記水中ケーブルを支持する支持部を具備し、
前記支持部は、前記水中ケーブルの最も下側の下に、前記支持部との間に隙間が形成されるように前記水中ケーブルを支持する
水中ケーブル修復システム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載された水中ケーブル修復システムであって、
前記シールドは、水底側に配置される下部ケーシングと、
前記下部ケーシングの上側に配置される上部ケーシングと、
前記下部ケーシングと上部ケーシングとの間に配置され、前記下部ケーシングと前記上部ケーシングとの間に前記部位を収納する閉じた空間を形成するスポンジとを備える
水中ケーブル修復システム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載された水中ケーブル修復システムであって、
更に、水底に置かれ、前記シールドが固定された取付け台座を具備し、
前記取付け台座は、前記水中ケーブルが横方向に所定幅の範囲内に置かれたときに、前記水中ケーブルを前記シールドが固定された位置の方に導く斜面を有する
水中ケーブル修復システム。
【請求項7】
水中ケーブルの水中に位置する第1端から第2端までの部位をシールドで覆う工程と、
前記シールドの内部に絶縁性の樹脂を供給する工程
とを具備する水中ケーブル修復方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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