説明

水冷却装置と共に使用する飲料ディスペンサ

【課題】水冷却装置と組み合わせて使用する飲料ディスペンサ(11)を提供すること。
【解決手段】水冷却装置は、水ボトル(1)と、水を供給するための出口(3、4)を備える冷却装置ハウジング(2)とを備え、前記飲料ディスペンサは、前記冷却装置ハウジングと前記水ボトルとの間に位置決めされるように意図されている。前記飲料ディスペンサは、供給ステーション(19)と、前記水冷却装置から前記供給ステーションに水を供給するための導管(13)と、濃縮液を含むコンテナ(12)に装着するためのコネクタ(22)と、前記コンテナから前記供給ステーションに濃縮液を供給するための導管(23)と、前記飲料ディスペンサ(11)が前記冷却装置ハウジングと前記水ボトルとの間に位置決めされると、前記水ボトル(1)が前記冷却装置ハウジング(2)の出口(3、4)と流体連通状態にあることを維持通路(120)と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水冷却装置と組み合わせて使用される飲料ディスペンサの分野におけるものである。さらに、本発明は、水冷却装置を改変する方法、水冷却装置、および水冷却装置を改変するキットに関する。
【背景技術】
【0002】
水冷却装置は、多くのオフィスおよび職場において見受けられる。典型的には、水冷却装置は、消費者に対して冷たいまたは周囲温度の新鮮なカップ入りの水を供給するために設けられる。一般的には、これらの水冷却装置は、冷却装置ハウジングから構成され、その上に水ボトルが上下を反転させて配置される。通常は、冷却装置ハウジングは、冷却デバイス、冷水用のリザーバ、ならびに、冷水用および常温水(ambient water)用のそれぞれの2つの水タップを含む。ボトルからの水の一部が、冷却デバイスにより冷却され、供給前にリザーバ内に一時的に貯蔵される。
【0003】
一般的には、水に加えて、消費者ののどの渇きを癒すための飲料のより広い選択肢を有することを消費者が希望する場合がある。このため、一般的には、追加の飲料ディスペンサ、または例えば果実ジュース濃縮液もしくはシロップなどを収容するボトルのセットをオフィス内に配置することが必要となる。しかし、設置床スペースは、通常はオフィス内に限定され、追加のディスペンサは、高価であるとともにコストがかかり、スペースに加えて、冷却するために多大なエネルギーを要する。したがって、既存の一般的な水冷却装置に取付け可能であり、水に加えて飲料を供給することが可能な、安価な飲料ディスペンサが必要とされている。今日人気の高まりつつある飲料の1つが、アイスティー(ice tea)である。その理由は、アイスティーが、健康によい抗酸化物質を含む清涼飲料であり、標準的なソフトドリンクよりも砂糖の含有量が少ないことがあるためである。
【0004】
ディスペンサにおいて飲料を作る一般的な方法は、水による濃縮液の希釈である。濃縮液は別個のコンテナ内に収容され、一定量の濃縮液を一定量の水と混合した後に、飲用調整された飲料が得られる。
【0005】
無数のタイプの飲料ディスペンサおよび水冷却装置が、市場において入手可能である。
【0006】
特許文献1は、既知の水冷却装置と組み合わせた果実濃縮液用のディスペンサを開示している。このディスペンサは、従来型の濃縮液ボトルがそのネックによって垂直にねじ込まれ、さらに垂直供給位置まで回転させることが可能な手段を備える。このディスペンサは、水冷却装置の側部に装着される。
【0007】
特許文献2は、例えば水などの液体と少なくとも1つの液体濃縮液との混合液を含む飲料を供給するためのデバイスを開示している。このデバイスは、第1の経路に沿って空気中に第1の液体ジェットを発生させ、且つ第2の経路に沿って空気中に第2の液体ジェットを発生させるための少なくとも1つの液体供給源にそれぞれ連結された少なくとも2つの液体ノズルと、第3の経路に沿って空気中に液体濃縮液流を送るための少なくとも1つの液体濃縮液供給源に連結された少なくとも1つの濃縮液ノズルと、を備える。少なくとも2つの液体ノズルおよび濃縮液ノズルは、第1の経路、第2の経路、および第3の経路がコンテナの上方で共通交差点にて交差し、それにより混合液が各ジェットおよび流れ(または複数の流れ)の衝突によって形成されるように、互いに対して配向される。
【0008】
さらに、従来型のボトルを支持する従来型のボトル水キャビネットを使用することのできる飲料ミキサ/ディスペンサが説明されている。
【0009】
例えば、特許文献3は、水コンテナおよび複数の風味添加液体コンテナを支持するボトル水保持キャビネットであって、前記コンテナが全て、そこから液体を重力応答送出するように配設されるボトル水保持キャビネットと、全ての前記コンテナの下方の供給/混合弁であって、前記風味添加液体コンテナのいずれか1つと連通する複数の選択位置の中のいずれか1つにまで回転させることが可能な、回転可能および往復運動可能な弁部材を有する、供給/混合弁とを用いた、飲料ミキサ/ディスペンサを開示している。前記弁部材は、ばね圧力に対して往復運動自在に作動されることにより、前記水コンテナおよび前記風味添加液体コンテナの中の1つを、前記弁の共通出口に同時に連通させることができる。この共通出口を介して、水および選択された風味添加液体が、混合されて、飲用容器に供給され得る。
【0010】
残念ながら、特許文献3において説明されるような、風味添加液体および水を混合させるための共通出口を使用すると、完成した飲料で供給弁を汚染することがあり、これは、このディスペンサに複雑な洗浄手段を組み込まない限り、衛生上の問題、および/または、あるタイプの飲料から別タイプの飲料への風味の持越しを招く場合がある。
【0011】
風味付けされた飲料から風味を持ち越すリスクを伴うことなく、およびそのような持越しによって必要となる洗浄要件を伴うことなく、風味付けされていない水に加えて風味付けされた飲料の提供を可能にし得る、水冷却装置と共に使用する飲料ディスペンサを提供することが必要であることに我々は気づいた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】英国特許第2,403,710号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2005/0121466号明細書
【特許文献3】米国特許第3,723,851号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、一般的な水冷却装置に容易に取り付けることが可能であり、それによって、水冷却装置の水供給出口の作動を依然として可能にしつつ、消費者に対して飲料の追加的な選択肢を生み出すことができる、簡純な飲料ディスペンサを提供することである。別の目的は、洗浄要件を最小限に抑えるために、衛生的な飲料ディスペンサを提供することである。他の目的は、はね散らかすことなくカップ内に飲料を供給する飲料ディスペンサを提供することである。
【0014】
水ボトルと冷却装置ハウジングとの間に位置決めすることにより一般的な水冷却装置に取り付けられ、水ボトルを冷却装置ハウジングの水出口と流体連通状態にあることを維持する通路を備える飲料ディスペンサによって、これらの目的の中の1つまたは複数を達成することができることが見出された。
【課題を解決するための手段】
【0015】
第1の態様においては、本発明は、水冷却装置と組み合わせて使用する飲料ディスペンサを提供する。水冷却装置は、水ボトルと、水を供給するための出口を備える冷却装置ハウジングとを備え、前記飲料ディスペンサは、冷却装置ハウジングと水ボトルとの間に位置決めされるように意図されている。
前記飲料ディスペンサは、
供給ステーションと、
前記水冷却装置から前記供給ステーションに水を供給するための導管と、
濃縮液を含むコンテナに装着するためのコネクタと、
前記コンテナから前記供給ステーションに濃縮液を供給するための導管と
を備える。
前記飲料ディスペンサは、通路を備え、該通路を通して、前記飲料ディスペンサが前記冷却装置ハウジングと前記水ボトルとの間に位置決めされる場合に、前記水ボトルが前記冷却装置ハウジングの出口と流体連通状態にあることを維持する。
【0016】
別の態様においては、本発明は、第1の態様の飲料ディスペンサを使用して水冷却装置を改変する方法を提供する。
前記方法は、
水ボトルから冷却装置ハウジングの出口に水が流れるように通路が位置決めされた状態で、前記冷却装置ハウジングと前記水ボトルとの間に飲料ディスペンサを位置決めするステップと、
前記水冷却装置内の水と流体連通状態になるように、水を供給するための導管を配置するステップと、
コンテナ内の濃縮液が、濃縮液を供給するための導管と流体連通状態になるように、前記コンテナにコネクタを装着するステップと、
を任意の順序で備えている。
【0017】
他の態様においては、本発明は、水冷却装置を提供する。この水冷却装置は、冷却装置ハウジングおよび水ボトルを備え、第1の態様の飲料ディスペンサが、冷却装置ハウジングと水ボトルとの間に位置決めされる。
【0018】
さらに他の態様において、本発明は、第1の態様の飲料ディスペンサと、変換セットと、飲料ディスペンサを用いて水冷却装置をどのように改変するかについて記載された説明書と、を含む、水冷却装置を改変するキットを提供する。
【0019】
本発明は、以下の利点の中の1つまたは複数をもたらす。飲料ディスペンサは、既存の水冷却装置に容易に取り付けることが可能であり、消費者に対して飲料の代替的な選択肢を与える。さらに、追加の飲料供給装置も、(果実)濃縮液を収容する添付のボトルも不要である。単一の動作において、本発明の飲料ディスペンサの1つのボタンを押すことにより、ディスペンサが、正確な量の水および濃縮液を供給して、適切な成分を含む飲料を作るため、消費者は、最適な味の、十分に混合された、飲用調整された飲料を受け取る。本発明の飲料ディスペンサは、水冷却装置の設備を活用するので、追加の冷却装置および冷水供給源は、全く必要なく、さらに、飲料ディスペンサのための追加の設置床スペースは、全く必要とされない。このディスペンサの設計により、この飲料ディスペンサは、最小限の洗浄要件を有することが可能となり、それにより衛生的なデバイスとなる。この飲料ディスペンサは、水と濃縮液とを混合させるための混合チャンバを必要としない。通常は、かかる混合チャンバは、毎日の洗浄が必要となるが、本発明についてはこの毎日の洗浄は不要となる。飲料ディスペンサ内のコンテナからの濃縮液、および水冷却装置からの水は、それぞれ、専用ノズル、専用ポンプヘッド、および専用導管に連結させることが可能である。これらのノズルから流れる水のジェットおよび濃縮液のジェットは、飲料を供給する際に、空気中で混合させることが可能である。これは、飲料ディスペンサの複数部分の汚染の防止に導くことができる。濃縮液が水と混合された後に、ジェットの混合点の下方に立設されたカップに、飲用調整された飲料を満たすことが可能となる。
【0020】
とりわけディスペンサを貫通する通路が存在することによる本発明の別の利点は、水冷却装置の既存の水出口から純水のみを供給することが可能であることである。元々の水冷却装置およびその出口(例えばタップ)は、元のまま保たれる。水は、水専用の通路を通って流れている。また、飲料ディスペンサのこの部分は、濃縮液または飲料のために使用される必要はない。そのため、水専用の導管を有さない飲料ディスペンサにおいて生じ得るような、濃縮液から水流への味成分の転移の可能性を伴うことなく、水は、純粋な状態のままである。さらに、飲用調整された飲料および水のための供給位置を離隔させることにより、消費者が、誤ったボタンを押すことによって、飲用調整された飲料の代わりに水を受け取る、またはカップ入りの水を飲みたい場合に飲用調整された飲料を受け取るリスクが最小限に抑えられる。
【0021】
[定義]
以下の用語は、本発明のコンテクストにおいては以下の意味を有する。
・ 飲料ディスペンサ: 水冷却装置と組み合わせて使用されるべきデバイスである。水冷却装置は、冷却装置ハウジングおよび水ボトルを備え、飲料ディスペンサは、冷却装置ハウジングと水ボトルとの間に位置決めされるように意図され、飲料ディスペンサは、水以外の飲料を供給し得る供給ステーションを備える。好ましい飲料ディスペンサは、ハウジングと水ボトルとの間に取外し自在に位置決めされるようになされたものである。ここで、「取外し自在に」との記載は、水冷却装置の平常動作に影響を及ぼすことなく、ディスペンサの位置決めおよび取外しができることを意味する。
・ 水冷却装置: 水を冷却し、且つ供給することが可能であり、水ボトルと、水ボトルが上下を反転されて上に配置される冷却装置ハウジングと、を含む、デバイスである。
・ 冷却装置ハウジング: 水ボトルを支持し、水冷却装置のベースを形成し、冷却デバイスを収容し、冷水を収容するリザーバを備え、さらに、例えば1つまたは複数のタップなどの水を供給するための出口を備える、構造的要素である。
・ 冷却デバイス: 冷却装置ハウジング内に、典型的には冷却装置ハウジングの底部付近に配置される、ボトルからの水を冷却するデバイスである。
・ 変換セット(conversion set): 飲料ディスペンサを、様々なタイプ、様々な配置構成、および様々なブランドの水冷却装置および冷却装置ハウジングに取り付けるための手段を提供するものである。
・ 供給ステーション: 飲料が容器(使い捨てカップなど)の中に供給される際に、容器を配置または保持することが可能な、飲料ディスペンサまたは水冷却装置のステーションである。
・ 濃縮液: 口当たりのよい飲料を提供するために水で希釈することの可能な飲料前駆体である。典型的には、濃縮液は、少なくとも3重量%の、より好ましくは少なくとも10重量%の、さらにより好ましくは少なくとも15重量%の、最も好ましくは20〜80重量%の固形物含有量を有する。本出願の文脈内において、濃縮液は、果実ジュース濃縮液およびシロップ(大量の溶解砂糖および同様のものを含む、濃い粘性の液体)等々のような、飲料前駆体(beverage precursors)を包含する。さらに、本発明は、例えばアルコール飲料、牛乳、または任意の他の飲用液体など、水以外の希釈液を使用する可能性も包含する。
・ 茶: カメリア・シネンシス・ヴァル・シネンシス(Camellia sinensis var. sinensis)またはカメリア・シネンシス・ヴァル・アサミカ(Camellia sinensis var. assamica)に由来する材料である。これには、アスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)から得られるルイボス茶も含まれる。さらに、「茶」は、これらの材料の中の任意の2つ以上をブレンドした製品を含むようにも意図される。「茶ベース」濃縮液は、茶から抽出した固形物を含むものである。典型的には、茶ベース濃縮液は、少なくとも0.5重量%の茶固形物を、より好ましくは少なくとも1重量%の茶固形物を、最も好ましくは3〜50重量%の茶固形物を含む。
【0022】
本発明は、以下の図面により例示される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】水冷却装置の概略図である。
【図2】本発明による飲料ディスペンサの一実施形態により改変された、図1の水冷却装置の概略図である。
【図3】本発明による飲料ディスペンサの一実施形態により改変された、水冷却装置の一部の概略的な断面図である。
【図4】本発明による飲料ディスペンサの一部の概略図である。
【図5】図4の飲料ディスペンサのノズルの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[水冷却装置および飲料ディスペンサ]
図1に図示されるような水冷却装置は、世界中において多くのオフィスおよび職場で見受けられるような、一般的な水冷却装置である。図示される水冷却装置は、水ボトル(1)および冷却装置ハウジング(2)を備え、冷却装置ハウジング(2)の上には、水ボトル(1)が上下を反転されて(すなわち、ボトルの開口がボトルの下部に位置する状態で)配置される。水ボトル(1)の容積は、例えば最大で約20リットルまでとされることができる。冷却装置ハウジング(2)は、円筒(または箱、または任意の他の形状体)と見なすことができ、該冷却装置ハウジング(2)は通常、底部上の冷却デバイス(5)と、冷水を収容するリザーバ(6)と、を収容する、一般的には、底部上の冷却デバイス(5)と、リザーバ(6)とは、外部からは見えない。水は、ボトル(1)から冷却デバイス(5)を通り冷水リザーバ(6)へと、導管を介して流れる。本明細書においてはそれぞれ冷水用および常温水用の水タップ(3)および(4)によって具現化される、冷却装置ハウジング中の水出口を使用して、カップに水を満たすことが可能である。冷水タップ(3)からの水は、リザーバ(6)から供給され、タップ(4)からの水は、冷却されず、ボトル(1)から直接的に供給される。いくつかの水冷却装置は、冷水および常温水に加えて、温水を供給することも可能である。この場合には、冷却装置ハウジングは、水用の加熱システムと、温水リザーバと、をさらに備える。図1は、水冷却装置の種々の要素間の導管、コネクタ、および弁を示さない。これらの部品は、当業者には明らかであろう。
【0025】
本発明の好ましい一実施形態が、図2に示されており、飲料ディスペンサ(11)が既存の水冷却装置に取り付けられている。飲料ディスペンサは、冷却装置ハウジング(2)の上に位置決めされ、水ボトル(1)は、上下を反転されて、飲料ディスペンサ(11)の頂部上に配置される。飲料ディスペンサ(11)は、変換セットを介して冷却装置ハウジングに取り付けられる。前記変換セットを使用することにより、飲料ディスペンサと水冷却装置との間に導管および他の部品を取り付けることが可能となる。変換セットは、飲料ディスペンサを、様々なタイプ、様々な配置構成、および様々なブランドの水冷却装置および冷却装置ハウジングに取り付けるための手段を備える。
【0026】
ボトル(1)、ディスペンサ(11)、およびハウジング(2)の間の関係のより詳細な理解は、図3より得ることが可能である。この実施形態においては、冷却装置ハウジング(2)は、その頂面に凹部(140)を備える。ハウジング凹部(140)は、水ボトル(1)のネック(100)を受け、水ボトル(1)に密閉式に係合するように形成されている。ハウジング凹部(140)は、その中央に配設された中空スピゴット(130)を有し、この中空スピゴット(130)は、平常使用時に、ボトル(1)のネック(100)を穿刺して、水が、ボトル(1)からハウジングスピゴット(130)を通り、冷水タップ(3)に連結されたリザーバ(6)内に流れるのを可能にする。図3に図示される実施形態における飲料ディスペンサ(11)は、その底面に突出部(150)を有するとともに、その頂面に凹部(110)を有する。突出部(150)は、突出部(150)がハウジング凹部(140)内に受容されるとともに、ハウジング凹部(140)と密閉嵌合部を形成するように、ボトルネック(100)の形態および寸法を正確に倣うように形成される。同様に、ディスペンサ凹部(110)は、ディスペンサ凹部(110)がボトルネック(100)を受容して、ボトルネック(100)と密閉嵌合部を形成するように、ハウジング凹部(140)の形態および寸法に正確に倣うように形成されている。さらに、図3に図示されるディスペンサは、その中央に配設された中空スピゴット(120)を備え、この中空スピゴット(120)は、ディスペンサ凹部(110)内に中央に位置する上端部(120a)を有し、平常使用時に、ハウジングスピゴット(130)と同様の態様でボトルネック(100)を穿刺するようになされる。ディスペンサスピゴット(120)の下端部(120b)は、ハウジングスピゴット(130)を受容して、ハウジングスピゴット(130)と密閉嵌合部を形成するように形成される。理解されるように、ディスペンサ(11)を水ボトル(1)とハウジング(2)との間に位置決めすることにより、水は、ボトル(1)からディスペンサスピゴットの上端部(120a)内に流れ、ディスペンサスピゴット(120)およびハウジングスピゴット(130)を通り、リザーバ(6)内に流れることが可能であり、リザーバ(6)からタップ(3)を介して供給することができる。したがって、図3に図示される実施形態において、ディスペンサスピゴット(120)は、ディスペンサ(11)を貫通する通路を形成し、この通路により、ボトル(1)内の水は、この実施形態においてはタップ(3)であるハウジング(2)中の出口と流体連通状態になることが可能となる。
【0027】
ディスペンサ(11)の様々な部分の正確な形状およびサイズが、あらゆるブランドおよび設計の水冷却装置には合致しない場合があることが理解されよう。したがって、例えば、図3に図示されるディスペンサに対して、変換セットの構成要素を追加することによって、突出部(150)、凹部(110)、スピゴット上部(120a)、および/またはスピゴット底部(120b)を改変して、上述したボトル(1)またはハウジング(2)の各部分と密閉係合することができる。
【0028】
図2および図3に図示される改変された水冷却装置は、単一の飲料ディスペンサ(11)を備えるが、水冷却装置は、各ディスペンサの通路が、水ボトルから冷却装置ハウジングの出口に水が流れるように位置決めされる限りにおいて、冷却装置ハウジング(2)と水ボトル(1)との間に位置決めされた本発明に係る飲料ディスペンサを1〜4つ備えてもよい。2つ以上の飲料ディスペンサ(11)が、水冷却装置に取り付けられてよく、それにより、追加の設置床スペースまたは追加の冷却装置もしくは水供給源を必要とすることなく、飲料のより広い選択肢を消費者に提供することが可能となる。飲料ディスペンサは、1つのディスペンサを環または円筒と見なし得るような様式で設計されてよい。飲料ディスペンサは、積み重ねることが可能であり、第2の飲料ディスペンサは、第1のディスペンサの上に配置することが可能であり、さらに水ボトルが、第2のディスペンサの上に配置される。1つの水冷却装置当たりの飲料ディスペンサの台数は、ディスペンサからカップ入りの飲料を受け取るのに実用的な高さ、および水ボトルを交換するのに実用的な高さによって、制限される。1つの水冷却装置当たりの追加飲料ディスペンサの台数は、好ましくは1〜3台の間であり、より好ましくは1台または2台である。別の可能性としては、飲料ディスペンサが、ウェッジの形態に設計および構築され、例えば2〜4つのウェッジが共に、環または円筒を形成するというものである。さらに、ウェッジ形状の飲料ディスペンサがそれぞれ、以下に説明されるように、本発明による要素を含む。これら全ての場合(積み重ねられる飲料ディスペンサ、またはウェッジの形態の飲料ディスペンサ)において、変換セットは、水が水冷却装置から各飲料ディスペンサにおよびハウジングの出口に供給され得るような様式で設計される。
【0029】
図2では、容器(18)がボタン(20)の作動時に供給される一分量分の飲料を受けることが可能な状態で供給ステーション(19)に位置決めされている、飲料ディスペンサが示される。本発明のディスペンサと共に使用する容器(18)は、任意の適切な飲料ホルダであってよく、好ましくはカップであり、とりわけ使い捨てカップである。
【0030】
本発明による飲料ディスペンサは、好ましくは濃縮液を収容する少なくとも1つのコンテナを、より好ましくは濃縮液を収容する2つ以上のコンテナを備える。図4において概略的に図示される実施形態においては、飲料ディスペンサ(11)は、飲料濃縮液を収容するコンテナ(12)を備える。コンテナ(12)は、例えばボトルなどの、食用流体を貯蔵するために一般的に使用されている任意のコンテナとすることが可能である。通常は、コンテナの容積は、0.5〜2リットルであるが、ディスペンサに適合する限りにおいて、任意の容積を有するものが可能である。好ましくは、コンテナの中の少なくとも1つが、使い捨てプラスチックバッグである。
【0031】
本発明による飲料ディスペンサは、濃縮液を含むコンテナに装着するためのコネクタを備える。図4の実施形態においては、コンテナ(12)は、コンテナ(12)から供給ステーション(19)の濃縮液専用ノズル(dedicated concentrate nozzle)(16)に濃縮液を供給するための導管(23)と流体連通状態にある。導管(23)は、コネクタ(22)を用いてコンテナ(12)に装着される。コネクタ(22)は、飲料ディスペンサにコンテナを連結するための任意の適切な機構を備えてよく、この機構は、コンテナ(12)の密閉具のタイプに合わせて適合化される。濃縮液は、第1のポンプヘッド(14)により濃縮液導管(23)を介して汲み上げられる。
【0032】
水は、水ボトルから直接、または冷却装置ハウジング内の供給源から供給され得る。好ましくは、水を供給するための導管(13)は、水冷却装置内の水と流体連通状態になるように配置される。図4に図示される実施形態において、導管(13)は、冷却装置ハウジング(2)内の冷水リザーバ(6)から供給ステーション(19)の水ノズル(17)に冷水を供給し、この流れは、第2のポンプヘッド(15)によって制御される。水冷却装置が温水供給源および温水リザーバを備える場合において、水導管(13)は、変換セットにより温水リザーバに連結され得る。追加または代替として、図3の実施形態において示されるように、水導管(13)は、(この場合、ディスペンサスピゴット(120)により形成される)通路と流体連通状態にあってよく、それにより、第2のポンプヘッド(15)を使用して、この通路から供給ステーション(19)の水ノズル(17)に水を汲み上げることを可能にする。明瞭化のため、コンテナ、コネクタ、濃縮液導管、および他の要素は、図3には図示されていないことに留意されたい。
【0033】
第1のポンプヘッド(14)および第2のポンプヘッド(15)は、単一のデュアルヘッドポンプにより、またはそれぞれが1つのポンプヘッドを有する2つの別個のポンプにより駆動されてもよい。ボタン(20)を作動させると、ポンプヘッド(14、15)は、同時に始動され、予め設定された量の濃縮液および水が、供給される。供給の好ましい一形態が、図4に図示されており、図4において、濃縮液が、空気中にジェットとして濃縮液ノズル(16)から流出し、予め設定された量の水が、空気中にジェットとして水ノズル(17)から流出する供給。濃縮液ノズル(16)および水ノズル(17)は、2つのジェットが、共通交差点(21)で混合され、その後、供給ステーション(19)内に立設された容器(18)内へと混合された飲料として落下するように、配向される。
【0034】
好ましくは、濃縮液ノズル(16)および水ノズル(17)の相対位置は、良好な混合を得ながらも、飲料のはね散りを防ぎ、それにより追加の洗浄要件を回避するために、最適化される。ノズルの位置決めが、図5を参照して例示される。水平に対する水ノズル(17)の角度(α)は、好ましくは45°〜90°の間であり、より好ましくは75°〜90°の間であり、最も好ましくは約90°である。つまり、最も好ましくは、ノズル(17)が垂直またはほぼ垂直に位置することになる。水平に対する濃縮液ノズル(16)の角度(β)は、好ましくは25°〜90°の間であり、より好ましくは45°〜75°の間であり、最も好ましくは50°〜60°の間である。水ノズルの角度(α)が、濃縮液ノズルの角度(β)よりも大きいことが、特に好ましい。水ノズルから供給される水と濃縮液ノズルから供給される濃縮液とが交差するようにノズルを配置させることを確実にするために、好ましくは、それらのノズルの配置は、それらのノズルが同一の垂直方向平面内に存在するようになされる。
【0035】
好ましくは、濃縮液ノズル(16)の直径は、濃縮液ノズル(16)から高速を生じさせるように、水ノズル(17)よりも小さくなるように選択され、それにより、水ジェットに対して濃縮液ジェットを正確に配向することが可能となる。水ノズル(17)の内径は、好ましくは2〜15mmの間であり、より好ましくは4〜10mmの間である。濃縮液ノズルの内径は、好ましくは0.5〜10mmの間であり、より好ましくは1〜5mmの間である。
【0036】
ノズル(16、17)はそれぞれ、供給開口(16a、17a)を有し、濃縮液ノズルの開口(16a)の中心と水ノズルの開口(17a)の中心との間の水平方向距離および垂直方向距離は、はね散りを防ぐように最適化されてもよい。好ましくは、これらの開口(16a、17a)の中心間の水平方向距離(d)は、5〜20mmの間であり、より好ましくは5〜15mmの間である。これらの開口(16a、17a)の中心間の垂直方向距離(h)は、好ましくは0〜20mmの間であり、より好ましくは0〜10mmの間である。さらに、好ましくは、濃縮液ノズル(16)の開口(16a)は、水ノズル(17)の開口(17a)よりも高く位置決めされる。
【0037】
好ましい一実施形態においては、飲料ディスペンサは、濃縮液を収容する2つ以上のコンテナを備える。異なる濃縮液で充填され、ポンプヘッド、導管、およびノズルに連結された2つ以上のコンテナは、飲料ディスペンサ内にあり、それによって、水冷却装置からの1カップの水およびディスペンサからの1カップの1種類の飲料よりも多数の選択肢を消費者に与えることが可能である。好ましくは、各コンテナ(12)が、専用ポンプヘッド(14)、専用導管(23)、および濃縮液専用ノズル(16)に連結される。また、好ましくは、水冷却装置から水を供給するための導管(13)が、専用ポンプヘッド(15)および水専用ノズル(dedicated water nozzle)(17)に連結される。異なる濃縮液風味間における交差汚染を防ぐために、第1のコンテナ(12)と同様に、各コンテナが、専用ポンプヘッド、専用導管、および専用ノズルに連結され得る。その結果、飲料ディスペンサ上のボタン(20)の個数は、好ましくは、飲料ディスペンサ中のコンテナの個数と少なくとも等しくなる。コンテナの個数は、飲料ディスペンサ内で利用可能なスペースによって限定され、好ましくは1〜4つであり、最も好ましくは、コンテナの個数は2つである。複数のコンテナが使用され得る場合には、ディスペンサは、複数のコネクタ(22)を備えることとなる。したがって、好ましい一実施形態においては、ディスペンサは、濃縮液を含むコンテナにそれぞれ装着する、少なくとも2つのコネクタを備える。より好ましくは、ディスペンサは、2〜4つのコネクタを備える。
【0038】
水と濃縮液との一定の混合比を確保するために、好ましくは、ポンプヘッド(14、15)は、両液体に対して使用され、それにより流速に対する重力の影響に依存しない。混合を促進するために、ポンプヘッドは、水および濃縮液を供給する際に、定常流れモード(constant flow mode)で作動することができ、または脈動流れモード(pulsating flow mode)で作動することができる。容積型ポンプおよび蠕動ポンプを適用することが可能であり、その場合、蠕動ポンプは、脈動流れに最も適している。好ましくは、水流は、定常流れモードで作動され、濃縮液流は、定常流れモードまたは脈動流れモードで作動される。最も好ましくは、濃縮液ポンプヘッド(14)および水ポンプヘッド(15)の両方が、飲料が供給される際に、定常流れモードで作動する。
【0039】
第1のポンプヘッド(14)および第2のポンプヘッド(15)が排出する体積は、必要とされる希釈比および必要とされる総飲料体積に基づいており、オペレータにより調節され得る。好ましくは、濃縮液は、茶ベース濃縮液であり、この茶ベース濃縮液から、水による希釈後に、新鮮かつ冷たい飲用調整された冷茶飲料が作られ得る。好ましくは、少なくとも1つのコンテナ(12)が、茶ベース濃縮液を収容する。2つ以上のコンテナ(12)が存在する場合には、第1の濃縮液を、通常の冷茶濃縮液とし、第2の濃縮液を、飲料を作るために希釈されることとなる任意の濃縮液とすることが可能である。この例は、果実ジュース濃縮液またはレモネードシロップであり、これらは、砂糖のような通常の甘味料、またはアスパルテームもしくはスクラロースのようなノンカロリーもしくは低カロリーの甘味料を使用して甘味付けされてよい。必要とされる希釈比は、濃縮液の濃さに依存する。水に対する濃縮液の希釈比は、好ましくは1:1〜1:20(容積比)(by volume)の間であり、より好ましくは1:1〜1:10(容積比)(by volume)の間である。供給される飲料の総体積は、調節することが可能であり、好ましくは1回の供給当たり100〜300ミリリットルの間であり、より好ましくは1回の供給当たり150〜250ミリリットルの間である。
【0040】
導管、コネクタ、弁、および電子制御ユニットのような飲料ディスペンサの部品は、全てが図面中に示されていないことに留意されたい。省略された部品は、明瞭化のために除外されるが、これらの部品は、当業者には明らかであろう。
【実施例】
【0041】
以下の非限定的な例は、本発明の一実施形態を例示する。
【0042】
図4において概略的に示されるような飲料ディスペンサ(11)は製造され、(図2に図示されるように)一般的な水冷却装置の冷却装置ハウジング(2)と水ボトル(1)との間に取り付けられた。飲料ディスペンサの高さは、20cmであり、その直径は、冷却装置ハウジングの直径と等しいものとした。遠心力ポンプおよびポンプヘッド(15)によって、冷却装置ハウジング内の冷水リザーバ(6)から水が汲み上げられ、その流速は、導管(13)の出口径と、入口側で水流を制限する弁(図4には図示せず)との組合せにより調整された。Lipton(商標)Ice Teaシロップ(Unilever社により供給される、Lipton Ice Tea Post-Mixシロップ、希釈比1:8)を収容する1リットルのプラスチックバッグ(12)を、遠心力ポンプおよびポンプヘッド(14)に連結された。導管に、水流を制限する弁と、逆止弁(図4には図示せず)と、を備え付けた。濃縮液用および水用の、ノズル(16)および(17)ならびにポンプヘッド(14)および(15)の直径は、10秒で200mLの流れを生じさせるように最適化した。これは、1:8の希釈比では、濃縮液については133mL/分の流量となり、水については1064mL/分の流量となった。水ノズルの直径は、6mmであり、濃縮液ノズルの直径は、1mmとした。
【0043】
水ノズル(17)および濃縮液ノズル(16)の相対位置の様々な配置は試験され、その結果は。表1を参照されたい。ここで、水平に対するノズルの角度(α、β)と同様に、ノズル開口(16a、17a)の中心間の水平方向距離(d)および垂直方向距離(h)に変化を付けた。全ての場合において、ノズルの配置は、開口(16a、17a)が同一垂直方向平面内に位置するようにノズルが位置決めされているものとした。
【0044】
【表1】


【0045】
配置構成5および6が、本発明による飲料ディスペンサにおいて最も実用的な適用例となる配置構成であった。
【符号の説明】
【0046】
1 水ボトル
2 冷却装置ハウジング
3 冷水用タップ
4 常温水用タップ
5 冷却デバイス
6 冷水リザーバ
11 飲料ディスペンサ
12 コンテナ、プラスチックバッグ
13 水導管
14 第1のポンプヘッド
15 第2のポンプヘッド
16 濃縮液専用ノズル
16a 供給開口
17 水ノズル
17a 供給開口
18 容器
19 供給ステーション
20 ボタン
21 共通交差点
22 コネクタ
23 濃縮液導管
100 ボトルネック
110 ディスペンサ凹部
120 中空スピゴット、ディスペンサスピゴット
120a 上端部
120b 下端部
130 中空スピゴット、ハウジングスピゴット
140 ハウジング凹部
150 突出部
α 角度
β 角度
d 水平方向距離
h 垂直方向距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水冷却装置と組み合わせて使用する飲料ディスペンサであって、前記水冷却装置が、水ボトルと、水を供給するための出口を備える冷却装置ハウジングと、を備える飲料ディスペンサにおいて、前記飲料ディスペンサが前記冷却装置ハウジングと前記水ボトルとの間に位置決めされるように意図されており、
供給ステーションと、
前記水冷却装置から前記供給ステーションに水を供給するための導管と、
濃縮液を含むコンテナに装着するためのコネクタと、
前記コンテナから前記供給ステーションに濃縮液を供給するための導管と
を備え、前記飲料ディスペンサが前記冷却装置ハウジングと前記水ボトルとの間に位置決めされる場合に、前記水ボトルが前記冷却装置ハウジングの前記出口と流体連通状態にあることを維持する、前記飲料ディスペンサを貫通する通路を備える、飲料ディスペンサ。
【請求項2】
濃縮液を収容する少なくとも1つのコンテナを備える、請求項1に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項3】
濃縮液を収容する2つ以上のコンテナを備える、請求項2に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項4】
前記コンテナの少なくとも1つが、茶ベース濃縮液を収容する、請求項1から3のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項5】
前記供給ステーションで水を供給するための水専用ノズルと、
前記飲料ステーションで濃縮液を供給するための濃縮液専用ノズルと
を備え、前記水専用ノズルおよび前記濃縮液専用ノズルは、前記水専用ノズルから供給される水と前記濃縮液専用ノズルから供給される濃縮液とが交差するように配置される、請求項1から4のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項6】
水平に対する前記濃縮液専用ノズルの角度(β)が、25°〜90°であり、水平に対する前記水専用ノズルの角度(α)が、45°〜90°である、請求項5に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項7】
水平に対する前記水専用ノズルの角度(α)が、75°〜90°である、請求項6に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項8】
水平に対する前記濃縮液専用ノズルの角度(β)が、45°〜75°である、請求項6または7に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項9】
前記水ノズルおよび前記濃縮ノズルのそれぞれが、供給開口を有し、前記濃縮ノズルの前記開口の中心と前記水ノズルの前記開口の中心との間の水平方向距離(d)が、5〜20mmの間である、請求項5から8のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項10】
前記濃縮ノズルの前記開口の中心と前記水ノズルの前記開口の中心との間の垂直方向距離が、0〜20mmの間である、請求項9に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項11】
前記コンテナから前記供給ステーションに濃縮液を汲み上げるための専用ポンプヘッドを備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項12】
前記冷却装置から前記供給ステーションに水を汲み上げるための専用ポンプヘッドを備える、請求項1から11のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項13】
前記冷却装置ハウジングの前記出口が、冷水を供給するための少なくとも1つのタップと、室温の水を供給するための少なくとも1つのタップと、を備える、請求項1から12のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項14】
前記水ボトルが、ネックを備え、前記冷却装置ハウジングが、前記水ボトルの前記ネックを受けるための凹部を備え、前記飲料ディスペンサが、前記水ボトルの前記ネックを受けるための凹部と、前記冷却装置ハウジングの前記凹部内に受けられる突出部と、を備える、請求項1から13のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサを使用して水冷却装置を改変する方法であって、
前記水ボトルから前記冷却装置ハウジングの前記出口に水が流れることが可能となるように前記通路が位置決めされた状態で、前記冷却装置ハウジングと前記水ボトルとの間に前記ディスペンサを位置決めするステップと、
前記水冷却装置内の水と流体連通状態になるように、水を供給するための前記導管を配置するステップと、
前記コンテナ内の濃縮液が、濃縮液を供給するための前記導管と流体連通状態になるように、前記コンテナに前記コネクタを装着するステップと、
を任意の順序で含む、方法。
【請求項16】
冷却装置ハウジングおよび水ボトルを備える水冷却装置であって、請求項1から14のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサが、前記冷却装置ハウジングと前記水ボトルとの間に位置決めされる、水冷却装置。
【請求項17】
2〜4台の前記飲料ディスペンサが、前記冷却装置ハウジングと前記水ボトルとの間に位置決めされ、前記水ボトルから前記冷却装置ハウジングの前記出口に水が流れるように各ディスペンサの通路が位置決めされる、請求項16に記載の水冷却装置。
【請求項18】
請求項1から14のいずれか一項に記載の飲料ディスペンサと、変換セットと、前記飲料ディスペンサを用いて前記水冷却装置をどのように改変するかについて記載された説明書と、を含む、水冷却装置を改変するキット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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