説明

水和/ヒドロゲルスリーブを用いたカテーテルアセンブリ/パッケージならびにその作製および使用方法

カテーテルアセンブリ(11)は、近位端部(18)および遠位端部(19)を有する細長部材(14)を備える。この遠位端部(19)は、少なくとも1つの排出開口(15)を有する。流体収容部材(20)が、細長部材(14)の上に設置される。コンテナ(12)が、細長部材(14)および流体収容部材(20)を収容する。カテーテルアセンブリ(11)を使用する方法は、ユーザの身体内にカテーテル(14)を挿入するステップと、ユーザの身体から流体を排出させるステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001](関連出願の相互参照)
本出願は、2009年12月23日に出願された、米国仮出願第61/289,849号に基づく国際出願である。該仮出願は、ここに、参照によりその全体として本明細書に明確に組み込まれる。
【0002】
[0002](関連出願の相互参照)
該当なし。
【0003】
[0003](政府の関与に関する記述)
該当なし。
【0004】
[0004]間欠的導尿は、正常な排尿ができないまたは困難な場合の、膀胱からの吸引による無菌排尿プロセスである。適切な間欠カテーテルの使用により、尿路感染症および腎臓損傷のリスクが低下する。間欠カテーテルは、身体に合うように多数の様々なサイズおよび長さで提供されている。また、いくつかのカテーテルは、事前に潤滑化された状態で市販されている。当然ながら、挿入前にコーティングを水和させることが必要なカテーテルも存在する。他のカテーテルは、パッケージの開封時に即時挿入するために事前水和される潤滑コーティングを有する。
【0005】
[0005]間欠的導尿は、一般的には、患者または介護者により最低でも1日に4回実施される。尿道開口付近の生殖器部位が、ヨウ素などの消毒剤で拭かれる。次いで、尿道内へのカテーテルの進入が容易になるように、潤滑剤を使用してもよい。また、この処置の際に尿道開口を麻痺させるために、局所麻酔を適用してもよい。カテーテルの一方の端部が、コンテナ内に配置され、他方の端部は、尿道内に挿入され、尿流が始まるまでその上流へと膀胱内へ誘導される。
【0006】
[0006]尿流が終わると、カテーテルは、再位置決め、移動、または回転されてもよい。また、患者は、全ての尿が膀胱から確実に排出されるように、姿勢を変えさせられてもよい。次いで、カテーテルは引き抜くことができる。再利用されるカテーテルの不適切な洗浄が、尿路感染症(UTI)の発症の一因となり得る。患者は、各導尿について新しいカテーテルのみを使用することが推奨される。
【0007】
[0007]間欠カテーテルは、一般的には、患者の膀胱内に挿入される丸型の無傷性遠位先端部を有するカテーテルまたはチューブである。典型的には、成形漏斗が、患者またはユーザの身体外部に留まる遠位端部に連結される。遠位先端部は、膀胱内部に位置決めされたときにそこからの排尿を容易にするために、シャフト上にスロットまたは開口を備えてもよい。
【0008】
[0008]親水性コーティングを施された間欠カテーテルは、患者またはユーザ内への挿入を容易にするために滑りやすい外方表面をカテーテルに与えるように、流体と共にパッケージングされるかまたは別の様式で流体と接触状態になされる、外方表面上に高い潤滑性のコーティングを有する間欠カテーテルである。
【0009】
[0009]既存の親水性コーティングを施された間欠カテーテルは、大まかに3つのカテゴリーに分けられる。第1のタイプにおいては、カテーテルは、乾燥環境内にパッケージングされるが、水和状態または潤滑状態となるために湿潤流体を必要とする親水性コーティングを備える。この湿潤流体は、ユーザにより外部供給源(例えばシンク、ボトル水、等々)から取得され、カテーテルは、水和状態となるように一定期間にわたりこの湿潤流体内に配置される。この第1のタイプの間欠カテーテルの使用は、清浄な水または湿潤流体が容易に入手できない場合には困難となり得る。さらに、湿潤流体を適用する際にユーザがカテーテルを取り扱うことにより、カテーテルの無菌性が脅かされ得る。
【0010】
[0010]第2のタイプの親水性コーティングを施された間欠カテーテルもまた、乾燥環境内にパッケージングされ、潤滑コーティングを備える。しかし、湿潤流体は、カテーテルパッケージ自体の中のポーチまたはコンテナ内に配置される。カテーテルを水和させるために、ポーチまたはコンテナは、ユーザが挿入可能な状態となった際に、開封される。かかるカテーテルの適切な例が、米国特許第7,087,048号および米国特許第6,634,498号(これらの開示は、参照によりそれらの全体として本明細書に組み込まれる)に開示されている。第1のタイプと同様に、この第2のタイプは、潤滑コーティングを確実に水和させるために、挿入前のある一定期間にわたりカテーテルを湿潤流体にさらさなければならないため、不利となり得る。また、カテーテルの無菌性が、挿入の際に脅かされ得る。しかし、この問題は、水和の際にパッケージが密封状態に留まるため、事前に湿潤化されるカテーテルと全く同様である。
【0011】
[0011]第3のタイプの事前に湿潤化されるカテーテルは、湿潤環境内にパッケージングされる。すなわち、このカテーテルは、カテーテルパッケージ内において湿潤流体にさらされ、それによりコーティングを水和させる。かかるカテーテルの適切な例が、米国特許第7,380,658号、米国特許第6,848,574号、および米国特許第6,059,107号(これらの開示は、参照によりそれらの全体として本明細書に組み込まれる)に開示されている。しかし、ユーザは、カテーテルの表面が滑りやすいため、カテーテルの取扱いが困難な場合があり、過剰なまたは不正確な取扱いにより、カテーテルがユーザによって汚染されてしまう結果となり得る。これにより、ユーザが尿路感染症にさらされるおそれがある。
【0012】
[0012]第3のタイプの一例が、本明細書の図1および図2に示される。これらの図面において分かるように、カテーテルアセンブリは、2つのシート2aおよび2bから構成されるパッケージ2の中に配置されたカテーテル1を用いたものであり、シート2aおよび2bは、相互に分離されることにより(図2を参照)、カテーテル1へのアクセスを与えることが可能となる。カテーテル1は、水和流体と共に、パッケージ2内に設けられた空間3内に配置される。このようにすることで、カテーテル1のチューブ部分4の上に配置されたコーティングCが、水和されたまたは事前に湿潤化された状態に維持される。カテーテル1は、近位端部8の上に配置された漏斗7と、遠位端部9に位置する閉鎖され丸型の先端部とを備える。1つまたは複数の排出小穴5が、遠位端部9の部分に構成される。ユーザが、図1に示すカテーテルアセンブリの使用を欲する際には、ユーザは、パッケージ2を開封し(図2を参照)、既に事前に湿潤化されているパッケージ2からカテーテル1を取り出し、膀胱内に遠位端部9を挿入することのみが必要となる。
【0013】
[0013]また、既存の間欠カテーテルは、バッグ内に尿を排出する場合がある。バッグ内への膀胱ドレナージ後に、バッグは、ひっくり返し、切込みを入れることにより、空にすることができる。この場合には、尿は、この切込みを通してレセプタクル内に排出される。このプロセスは、低速で、厄介であり、尿をこぼしやすい。
【0014】
[0014]病院環境または養護ホーム環境において利用される非間欠的導尿は、尿路カテーテルの挿入のための同じ基本技術を用いる。このカテーテルは、看護師または他の保健専門家により挿入され、膀胱機能が自律的に維持され得るようになるまで、患者内に残される。カテーテルが除去される際には、患者は、引き抜き感覚を受け、幾分かの小さな不快感を受ける場合がある。カテーテルが長期間にわたり必要とされる場合には、フォーレーカテーテルなどの長期用留置カテーテルが使用される。感染症を防ぐために、このカテーテルは、新しいカテーテルと定期的に交換されなければならない。
【0015】
[0015]また、しばしば、適切なカテーテルの使用は、プロセスが必要となる期間、すなわち長期(しばしば留置と呼ばれる)使用または短期使用によって決定され得る。ある状況では、失禁患者が、介護コストを低減させるために、カテーテル留置される。接着剤を使用して陰茎の外側に取り付けられるコンドームカテーテルは、男性の短期カテーテル留置用に使用することが可能である。しかし、慢性使用により尿路感染症の重大なリスクがもたらされるため、長期カテーテル留置が推奨されない。このリスクは、他の手段が上手く行かなかった場合、および皮膚に対する重大なリスクがある場合に、失禁を管理するための最後の手段としてのみ考えるべきである。
【0016】
[0016]一定期間にわたり定位置に残されるカテーテルは、排尿バッグに装着して尿を収集することができる。2つのタイプの排尿バッグが存在する。1つは、比較的小型の排尿デバイスであるレッグバッグであり、ゴムバンドにより脚部に装着される。レッグバッグは、ズボンまたはスカートの下に目立たぬように取り付けられ、トイレで容易に空にし得るため、通常はその日のうちに使い古される。第2のタイプの排尿バッグは、ダウンドレインと呼ばれる比較的大型のデバイスであり、夜間に使用することができる。このデバイスは、通常は、患者のベッドに吊設されるか、または付近の床の上に配置される。
【0017】
[0017]長期使用の際に、カテーテルは、全期間にわたって定位置に残されてもよく、または、患者は、膀胱を空にするのにちょうど十分な長さにわたりカテーテルを配置し、次いでこのカテーテルを取り外すための、間欠的自己導尿処置に関する指示を受けてもよい。大手術を受ける患者は、しばしばカテーテル留置され、長期間にわたりその状態に留められる場合がある。長期間のカテーテル留置は、患者を感染症の高いリスクにさらすおそれがある。失禁に対する療法としての長期間のカテーテル留置は、リスクが利点を上回ることから、適切ではない。
【0018】
[0018]例えば男性においては、カテーテルチューブは、陰茎を介して尿路内に挿入される。男性における挿入は、男性の尿道が急角度であることにより、時として困難となるおそれがある。また、コンドームカテーテルなどの外用デバイスを使用することも可能である。女性においては、カテーテルは、洗浄後に尿道口内に挿入される。この処置は、女性においては、(年齢、肥満、出産、または他の要素による)生殖器の配置の変化により複雑になるおそれがあるが、優秀な臨床医は、そのような患者に対処する際に、解剖学的目標および根気を頼みとするはずである。
【0019】
[0019]患者にカテーテル留置を行う一般的な適応症には、急性尿閉または慢性尿閉(腎臓に損傷をもたらすおそれがある)、患者の動作を制限し得る整形外科処置、入力および出力の正確なモニタリングを行うことが必要な場合(ICUなど)、良性前立腺増殖症、失禁、ならびに、膀胱および前立腺に関係する様々な外科的介入の効果が含まれる。
【0020】
[0020]ある患者にとっては、カテーテルの挿入および除去が激痛を引き起こすおそれがあり、そのため局所麻酔を両性の患者に使用することが可能である。カテーテル留置は、無菌医療処置として実施されるべきであり、カテーテル留置を目的として設計された設備を使用して、訓練され資格を有する人員によってのみ実施されるべきである。しかし、間欠的自己導尿の場合には、患者は自分自身で処置を実施することが可能である。正確な技術が用いられなければ、尿道または前立腺(男性)に外傷が生じ得る。また、尿路感染症または嵌頓包茎が引き起こされる場合もある(男性の割礼を受けていない患者)。
【0021】
[0021]カテーテル使用のいくつかの合併症には、尿路感染症または腎感染症、血液感染症(敗血)、尿道損傷、皮膚損傷、膀胱結石、および血尿(赤血球尿症)が含まれ得る。また、多年にわたるカテーテルの使用後に、膀胱ガンが発症する場合もある。特に、留置(長期)カテーテルの使用時には、カテーテルおよび排尿バッグの日々のケアを行うことが非常に重要となる。
【0022】
[0022]カテーテルは、多様なサイズ、材料(ラテックス、シリコーン、PVC、またはテフロンコーティング)、およびタイプ(例えば直線状カテーテルまたはクーデチップカテーテルなど)において提供されている。内部カテーテル(尿道内に挿入されるものなど)の場合には、最小のサイズが通常は推奨されるが、カテーテル周囲における尿の漏れを制御するために、場合によっては比較的大きなサイズのものが必要とされる。また、大型サイズのものは、尿が、どろどろした、血液の混入した、または大量の沈殿物を含む場合に必要となり得る。しかし、比較的大きな内部カテーテルは、尿道に損傷をもたらす可能性がより高い。ある人々は、長期間のラテックスカテーテルの使用後に、または以前にラテックスにさらされた後に、ラテックスに対してアレルギーを発症するかまたは過敏になる。そのような場合には、天然ゴムラテックス以外の材料から作製されたカテーテルを使用すべきである。また、感染症を低減させるために、銀コーティングを施された尿路カテーテルを使用してもよい。
【0023】
[0023]カテーテルの直径は、フレンチのカテーテルスケール(FまたはFr)によりサイズ設定される。最も一般的なサイズは、10Fr乃至28Frである。臨床医は、尿の自由な流れを可能にするのに十分な小ささではあるが、カテーテル周囲における尿の漏れを制御するのに十分な大きさのサイズを選択する。比較的大きなサイズのものは、尿が、どろどろした、血液の混入した、または大量の沈殿物を含む場合に必要となり得る。しかし、比較的大きな内部カテーテルは、尿道に損傷をもたらす可能性がより高い。(Jeffrey AN等、「Surgery:Basic Science and Clinical Evidence Springer, 2nd ed.」2008年、281頁)。
【0024】
[0024]最後に、既存の間欠カテーテルは、カテーテルの遠位端部上に、すなわち挿入先端部付近に配置された、2つのスタッガ状または対向状に配置された小穴または開口を一般的に有することを指摘しておく。これらの開口により、カテーテルによる腎臓からの排尿が可能となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
[0025]本発明は、先行技術のデバイスの欠点のいくつかを解消または最小限に抑える、使用の容易な尿路カテーテルアセンブリに関する。このカテーテルは、使い捨てカテーテルであることが可能であり、および/または使い捨てデバイスとしてパッケージングされ得る。本発明の非限定的な実施形態は、上述の1つまたは複数の先行技術の特徴との組合せにおいて、本明細書において説明するおよび/または図面において示す1つまたは複数の特徴を備える。
【課題を解決するための手段】
【0026】
[0026]本発明の非限定的な実施形態は、水和スリーブを使用してカテーテルを水和状態に維持する、改良された事前に湿潤化されるカテーテルを提供する。
【0027】
[0027]また、本発明の非限定的な実施形態は、パッケージからの水分または流体の大きな漏れを伴うことなくパッケージを開封し得る、改良された事前に湿潤化されるカテーテルを提供する。
【0028】
[0028]また、本発明の非限定的な実施形態は、水和流体の全てまたは実質的に全てを収容するスリーブを有する、改良された事前に湿潤化されるカテーテルを提供する。
【0029】
[0029]また、本発明の非限定的な実施形態は、近位端部および遠位端部を有する細長部材を備えるカテーテルアセンブリを提供する。遠位端部は、少なくとも1つの排出開口を有する。流体収容部材が、細長部材の上に配置される。コンテナが、細長部材および流体収容部材を収容する。
【0030】
[0030]この流体収容部材は、ヒドロゲルスリーブであってもよい。流体収容部材は、0.31cm(1/8インチ)以上の壁厚さを有してもよい。流体収容部材は、ほぼ円筒状であってもよい。流体収容部材は、細長部材のコーティングを水和状態に維持するように構成および配置されてもよい。収容部材は、中に細長部材を受けるようにサイズ設定された内径を有するチューブであってもよい。流体収容部材は、押出成形されたポリウレタンチューブを備えてもよい。流体収容部材は、ポリウレタンヒドロゲルタイプの材料を含んでもよい。流体収容部材の非限定的な一例は、ポリエーテルポリウレタン尿素であるD6/40(AdvanSource Biomaterials社)を含む。流体収容部材は、親水性ポリマーを含んでもよい。
【0031】
[0031]非限定的な例として、流体収容部材の親水性ポリマーには、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシルエチルメタクリレート、ポリアクリル酸、ポリアクリアミド、およびコラーゲンの中の少なくとも1つが含まれ得る。流体収容部材は、流体にさらされた場合に膨張し、流体を吸収し内径部と外径部との間の壁部内に保持する、材料を含んでもよい。流体収容部材は、流体にさらされた場合に膨張するように構成および配置され手もよい。流体収容部材は、水にさらされた場合に膨張するように構成および配置されてもよい。流体収容部材は、自体の重量の約90%の流体を吸収するように構成および配置されてもよい。流体収容部材は、自体の重量の約90%の水を吸収するように構成および配置されてもよい。流体収容部材は、水和されたポリウレタンチューブを備える。
【0032】
[0032]コンテナは、流体不透過性パッケージであってもよく、コンテナ内に収容される実質的にまたはほぼ全ての流体が、流体収容部材内に配置されてもよい。
【0033】
[0033]細長部材は、少なくとも自体の遠位端部の外方表面上に配置された水和可能コーティング、少なくとも自体の遠位端部の外方表面上に配置された潤滑コーティング、および少なくとも遠位端部の外方表面上に配置された親水性の生体適合性コーティングの中の1つを備えてもよい。
【0034】
[0034]カテーテルアセンブリは、間欠カテーテルアセンブリであってもよい。流体収容部材は、コンテナ内に流体を収容する唯一のデバイスであってもよい。流体収容部材は、コンテナに取外し不能に結合されてもよい。細長部材は、コンテナからの流体の漏出を伴わずに、コンテナから取外し可能であってもよい。細長部材は、コンテナから取外し自在であってもよく、流体収容部材は、コンテナ内に留められる。細長部材は、湿潤化されないおよび/または流体収容部材により覆われない近位端部を備えてもよい。細長部材は、流体収容部材と共にコンテナから取外し可能であってもよい。
【0035】
[0035]流体収容部材は、流体を収容しない、および/またはユーザの指を流体で濡らすことなく流体収容部材をユーザが把持するのを可能にする、把持端部を備えてもよい。
【0036】
[0036]コンテナは、細長部材を収容する第1のコンパートメントと、流体収容部材を収容する第2のコンパートメントとを備えてもよい。細長部材は、第1のコンパートメントから取り出し可能であり、第2のコンパートメント内に挿入可能であってもよい。細長部材は、第1のコンパートメントから取り出し可能であり、第2のコンパートメントの流体収容部材内に挿入可能であってもよい。第1の取外し可能カバーにより、ユーザが細長部材にアクセスし第1のコンパートメントから細長部材を取り外すことが可能であってもよく、第2の取外し可能カバーにより、ユーザが第2のコンパートメント内に細長部材を挿入することが可能であってもよい。第1のコンパートメントおよび第2のコンパートメントは、個別の流体不透過性コンパートメントを備えてもよい。
【0037】
[0037]コンテナは、細長部材を実質的に密封し、流体収容部材を完全に密封する、外方部材を備えてもよい。流体収容部材は、外方部材に取外し不能に結合されてもよい。流体収容部材は、外方部材の内径部に取外し不能に結合されてもよい。外方部材は、細長部材の近位部分を囲む第1の部分と、流体収容部材を囲む第2の部分とを備えてもよい。外方部材は、細長部材の漏斗部分を囲む第1の部分と、流体収容部材および細長部材の被覆されたチューブ部分を囲む第2の部分とを備えてもよい。外方部材は、細長部材の長さと実質的に等しい長さを有してもよく、流体収容部材は、細長部材の被覆されたチューブ部分に実質的に等しい長さを有してもよい。
【0038】
[0038]コンテナは、細長部材を完全に密封し、流体収容部材を完全に密封する、外方管状部材を備えてもよい。流体収容部材は、外方管状部材内に配置された別のコンテナ内に配置されてもよい。流体収容部材を収容する外方コンテナは、外方管状部材から取外し可能であってもよい。流体収容部材を収容する外方コンテナは、外方管状部材から取外し不能であってもよい。外方管状部材は、取外し可能カバーを備えてもよい。
【0039】
[0039]コンテナは、互いから軸方向に分離される細長部材および流体収容部材を密封してもよい。コンテナは、相互に軸方向に分離させた状態で細長部材および流体収容部材を密封する単一のコンパートメントを備えてもよい。コンテナは、相互に軸方向に分離させた状態で細長部材および流体収容部材を密封する単一の可撓性コンパートメントを備えてもよく、この可撓性コンパートメントは、細長部材および流体収容部材がこの単一の可撓性コンパートメント内に密封された状態に留まりながら、ユーザが流体収容部材内に細長部材を位置決めすることが可能になるように構成される。
【0040】
[0040]また、本発明の非限定的な実施形態は、上述のタイプの任意の1つのカテーテルアセンブリを挿入する方法を提供する。この方法は、流体収容部材から細長部材を取り出すステップと、ユーザの身体内に細長部材を挿入するステップとを含む。この方法は、ユーザの身体から流体または尿を排出させるステップをさらに含んでもよい。
【0041】
[0041]また、本発明の非限定的な実施形態は、近位端部、遠位端部、およびそれらの間に構成される管状部分を有するカテーテルを備えるカテーテルアセンブリを提供することである。この遠位端部は、少なくとも1つの排出開口と、管状部分の上に配置され管状部分のコーティングを水和状態に維持する流体収容スリーブと、カテーテルおよび流体収容スリーブを中に収容するコンテナとを有する。コンテナ内に収容される実質的にまたはほぼ全ての流体が、流体収容スリーブ内に配置される。
【0042】
[0042]以下の中の少なくとも1つが採用されてもよい。流体収容スリーブが、ヒドロゲルスリーブである;流体収容スリーブが、完全に水和された場合に0.31cm(1/8インチ)以上の壁厚さを有する;流体収容スリーブが、押出成形されたポリウレタンチューブを備える;流体収容スリーブが、D6/40ポリウレタンを含む;流体収容スリーブが、親水性ポリマーを含み、この親水性ポリマーが、ポリエチレンオキシド、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシルエチルメタクリレート、アクリルポリマー、およびコラーゲンの中の少なくとも1つを含む;流体収容スリーブが、流体にさらされた場合に膨張し、流体を吸収し内径部と外径部との間の壁部内に保持する、材料を含む;流体収容スリーブが、流体にさらされた場合に膨張するように構成および配置される;流体収容スリーブが、水にさらされた場合に膨張するように構成および配置される;流体収容スリーブが、自体の重量の約90%の流体を吸収するように構成および配置される;流体収容スリーブが、自体の重量の約90%の水を吸収するように構成および配置される;ならびに、流体収容部材が、水和されたポリウレタンチューブを備える。
【0043】
[0043]また、本発明の非限定的な実施形態は、漏斗、管状部分、および少なくとも1つの排出開口を有するカテーテルと、流体にさらされた場合に膨張するように構成および配置された流体収容スリーブとを備えるカテーテルアセンブリを提供する。この流体収容スリーブは、管状部分の上に配置され、管状部分のコーティングを水和状態に維持する。コンテナが、カテーテルおよび流体収容スリーブを中に収容する。コンテナ内に収容される実質的にまたはほぼ全ての流体が、流体収容スリーブ内に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】[0044]先行技術による事前に湿潤化されるカテーテルアセンブリパッケージを示す図である。
【図2】[0045]パッケージを形成する2つの部分を分離させることにより使用のために開封されつつある、図1のカテーテルアセンブリを示す図である。
【図3】[0046]本発明の非限定的な一実施形態による、事前に湿潤化されるカテーテルアセンブリパッケージを示す図である。
【図4】[0047]図3のアセンブリパッケージにおいて使用されるカテーテルおよび水和スリーブの側方断面図である。
【図5】[0048]図3のアセンブリパッケージにおいて使用される水和スリーブ側方断面図である。
【図6】[0049]図5に示す水和スリーブの拡大端面図である。
【図7】[0050]図3のアセンブリパッケージにおいて使用されるカテーテルの側方断面図である。
【図8】[0051]本発明の非限定的な別の実施形態による、事前に湿潤化されるカテーテルアセンブリパッケージを示す図である。
【図9】[0052]本発明の非限定的なさらに別の実施形態による、事前に湿潤化されるカテーテルアセンブリパッケージを示す図である。
【図10】[0053]本発明の非限定的なさらに別の実施形態による、事前に湿潤化されるカテーテルアセンブリパッケージを示す図である。
【図11】[0054]本発明の非限定的なさらに別の実施形態による、事前に湿潤化されるカテーテルアセンブリパッケージを示す図である。
【図12】[0055]本発明の非限定的なさらに別の実施形態による、事前に湿潤化されるカテーテルアセンブリパッケージを示す図である。
【図13】[0056]本発明の非限定的なさらに別の実施形態による、事前に湿潤化されるカテーテルアセンブリパッケージを示す図である。
【図14】本発明の非限定的なさらに別の実施形態による、事前に湿潤化されるカテーテルアセンブリパッケージを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
[0057]以下の説明は、図面を参照して読まれたい。これらの図面においては、同様の要素は、別個の図面内でも同一の番号を付される。必ずしも縮尺どおりではないこれらの図面は、選択された実施形態を図示し、本発明の範囲を限定することを意図されるものではない。この詳細な説明は、限定としてではなく例示として本発明の原理を示す。この説明により、当業者は、本発明を作製および使用することが可能となり、この説明は、現時点において最善と考えられる本発明の実施形態を含む、本発明の複数の実施形態、改変形態、変形形態、代替形態、および使用を説明する。
【0046】
[0058]本明細書において、「近位」および「遠位」(近位は遠位よりも近い)という指示用語は、患者に対してカテーテル留置を行う保健専門家に対しての近位性を指す。例えば、カテーテル留置の際に保健専門家に最も近いカテーテル装置の領域またはセクションは、本明細書においては「近位」と呼び、患者の膀胱に最も近いカテーテル装置の領域またはセクションは、「遠位」と呼ぶ。自己導尿患者の場合には、近位は、患者の身体の外部の箇所を指し、遠位は、患者の身体(すなわち膀胱)内の箇所を指す。
【0047】
[0059]本明細書にて述べるようなカテーテルアセンブリは、膀胱からの排尿のために膀胱内に挿入する尿路カテーテルのコンテクストにおいて論じられる。しかし、本カテーテルアセンブリは、本明細書において具体的には述べない他の用途のために使用されてもよい。そのため、本発明は、尿路カテーテル用途に限定されない。
【0048】
[0060]図3乃至図7は、本発明の事前に湿潤化される尿路カテーテルアセンブリパッケージの非限定的な一実施形態を示す。図3は、保管位置におよび/または使用前構成においてカテーテルアセンブリパッケージを示し、図7は、使用可能構成においてカテーテルを示す。
【0049】
[0061]図3に示すアセンブリパッケージ10は、図2に示すタイプなどのパッケージの形態をとり得るコンテナ12内に配置されたカテーテル11を備える。カテーテルアセンブリ11は、挿入可能細長チューブ部分14、1つまたは複数の排出小穴15、漏斗17、近位端部18、および遠位端部19を有するカテーテルを含む。流体収容スリーブ20が、パッケージ12内に配置され、チューブ14の部分をほぼ覆って位置決めされる。このスリーブ20は、コンテナ12内に配置される流体の全てまたはほぼ全てを収容し、チューブ14のコーティングと直接接触状態にある。漏斗17は、パッケージ12の流体非収容空間13内において乾燥状態に留まる。したがって、スリーブ20と接触状態にあるカテーテルの部分のみ、すなわちチューブ14のみが、湿潤化されるか、または事前に湿潤化された状態に維持される。いくつかの実施形態においては、スリーブ20は、パッケージ12に対して取外し不能な状態で連結され、それにより、ユーザが、空間13を画成するパッケージ12の端部を切り込むかまたは引き剥がして口を開かせる場合に、ユーザは、漏斗17を把持し、パッケージ12およびスリーブ20(これはパッケージ12内に留まる)からカテーテルを引き出すことが可能となる。チューブ14のコーティングを水和させる流体の全てまたはほぼ全てが、スリーブ20内に配置されるため、開封時に、カテーテルの取り出しにより流体がパッケージ12からこぼれ出ることはない。さらに、スリーブ20が、パッケージ12内に留まると、ユーザは、流体と接触状態になる必要がない。カテーテルが、パッケージ12から取り出されると、ユーザが漏斗17を把持した状態で、カテーテルをユーザの身体内に挿入することが可能となる。従来のカテーテルの場合と同様に、チューブ14のコーティングは、いくつかの実施形態においては、ユーザの身体内へのカテーテルの挿入を容易化する潤滑コーティングである。
【0050】
[0062]別の実施形態によれば、遠位端部19が、コンテナ12の遠位端部を押し通され、尿道内に挿入される。コンテナ12の近位端部は、尿道への挿入前または挿入後に開かれ得る。この方法は、非無菌環境にチューブ14をさらすのを最小限に抑え、したがって感染症のリスクを最小限に抑える。
【0051】
[0063]いくつかの実施形態においては、図3のアセンブリパッケージを形成するために、図7に示すタイプのカテーテルを、図5に示す流体収容スリーブ20内に挿入することにより、図4に示すサブアセンブリを形成することが可能である。しかし、スリーブ20内への挿入前に、スリーブ20は、水などの流体にさらすかまたは浸漬することが可能である。スリーブ20は、流体を吸収し膨張し得る材料から作製されるため、これにより、スリーブ20は、壁厚さT(図6を参照)に達するまで膨張される。この膨張状態において、スリーブ20は、内径部20bと外径部20aとの間に流体を保持する。スリーブ20が、図4に示すようなカテーテル上に滑着されると、これにより、チューブ14のコーティングを水和状態に維持することが可能となる。次いで、図4に示すサブアセンブリをパッケージ12内に滑入することが可能となる。さらに、パッケージ12は、流体不透過性であるため、これにより、スリーブ20内の流体は、パッケージ12から漏出することはできず、またはパッケージ12の外部の物質により汚染され得ることもない。いくつかの実施形態においては、内径部20bは、流体透過性であり、チューブ14との接触時にチューブ14のコーティングを湿潤化および水和する。いくつかの実施形態においては、外径部20aが、やはり流体透過性であり、パッケージ12との接触時にパッケージ12を若干湿潤化する。しかし、チューブ14のコーティングとは異なり、パッケージ12は、流体を吸収しない。いくつかの実施形態においては、代替的に、外径部20aを流体不透過性にして、パッケージ12との接触時にパッケージ12を湿潤化しないようにすることが可能である。
【0052】
[0064]他の実施形態においては、図3のアセンブリパッケージを形成するために、スリーブ20をパッケージ12内に事前に設置した後で、図7に示すタイプのカテーテルを図5に示す流体収容スリーブ20内に挿入することが可能である。しかし、パッケージ12内への挿入前に、スリーブ20は、水などの流体にさらすかまたは浸漬することが可能である。スリーブ20は、流体を吸収し膨張し得る材料から作製されるため、これにより、スリーブ20は、壁厚さT(図6を参照)に達するまで膨張される。この膨張状態において、スリーブ20は、内径部20bと外径部20aとの間に流体を保持する。カテーテルが、パッケージ12内に配設されたスリーブ20内に滑入されると、これにより、チューブ14のコーティングを水和状態に維持することが可能となる。
【0053】
[0065]さらに他の実施形態においては、図3のアセンブリパッケージを形成するために、スリーブ20をパッケージ12内に事前に設置した後で、図7に示すタイプのカテーテルを図5に示す流体収容スリーブ20内に挿入することが可能である。スリーブ20およびパッケージ12は、パッケージ12内への挿入後に、水などの流体にさらすかまたは浸漬することが可能である。(パッケージ12は、流体を吸収することが不可能であるが)スリーブ20は、流体を吸収し膨張し得る材料から作製されるため、これにより、スリーブ20は、壁厚さT(図6を参照)に達するまで膨張される。この膨張状態において、スリーブ20は、内径部20bと外径部20aとの間に流体を保持する。カテーテルが、パッケージ12内に配設されたスリーブ20内に滑入されると、これにより、チューブ14のコーティングを水和状態に維持することが可能となる。
【0054】
[0066]細長部材14は、概して円筒状などの従来のカテーテルにおいて典型的に使用される任意のサイズおよび形状を有することが可能であり、流体を送出および/または排出し得る内部ルーメンまたは空間を画成する。近位端部18は、カテーテルにおいて典型的に使用される任意のタイプのものであることが可能な漏斗を備える。この漏斗は、カテーテルにおいて典型的に使用される任意のタイプの流体収集システムまたはバッグに連結することが可能である。非限定的な例としては、漏斗は、部材14の近位端部に配設または接着される、ゴムまたはプラスチック製の排出漏斗であることが可能である。使い捨てバッグ(図示せず)が、患者の尿を収集するために、排出漏斗に配設されてもよく、および/または結合されてもよい。また、部材14の遠位端部19は、先端部を備える。この先端部は、遠位端部の最前方部分に構成され、カテーテルの挿入端部を画成する。また、好ましくは、細長部材14は、スリーブ20により水和される外方表面上に、生体適合性コーティング、親水性コーティング、抗菌性コーティング、および/または潤滑コーティングを備える。または、コーティングは、抗菌性を有するか、または抗菌剤を含んでもよい。
【0055】
[0067]図8は、本発明の事前に湿潤化される尿路カテーテルの非限定的な別の実施形態を示す。図8においては、カテーテルアセンブリパッケージは、保管位置におよび/または使用前構成にある。
【0056】
[0068]図8に示すアセンブリパッケージ110は、図2に示すタイプなどのパッケージの形態をとることが可能であり、パッケージシート112aおよび112bを有する、コンテナ112内に配置されるカテーテル111を備える。カテーテルアセンブリ111は、挿入可能細長チューブ部分114、1つまたは複数の排出小穴115、近位端部に配置された漏斗117、および遠位端部を有するカテーテルを備える。流体収容スリーブ120が、パッケージ112内に配置され、チューブ114の部分をほぼ覆って位置決めされる。このスリーブ120は、ユーザがカテーテルからスリーブ120を取り出すことを可能にするための把持部分121を採用する。先述の実施形態と同様に、スリーブ120は、コンテナ112内に配置される流体の全てまたはほぼ全てを収容し、チューブ114のコーティングと直接接触状態にある。漏斗117および把持部分121は、パッケージ112の流体非収容空間113内において乾燥状態に留まる。したがって、スリーブ120と接触状態にあるカテーテルの部分のみ、すなわちチューブ114のみが、湿潤化されるか、または事前に湿潤化された状態に維持される。いくつかの実施形態においては、スリーブ120は、ユーザがパッケージ112の端部を切り込むかまたは引き剥がして口を開かせる場合に、アセンブリ111としてカテーテルと共にパッケージ112から取り出すことが可能である。パッケージ112から取り出すと、ユーザは、一方の手で漏斗117を、および他方の手で把持部分121を把持し、次いでスリーブ120からカテーテルを引き出すおよび/またはカテーテルからスリーブ120を引き外すことが可能となる。チューブ114のコーティングを水和する全てのまたはほぼ全ての流体が、スリーブ120内に配置されるため、開封時に、パッケージ112からのカテーテルアセンブリ111の取り出しにより流体がパッケージ112からこぼれ出ることはない。さらに、スリーブ120が、端部121により把持され、パッケージ112内に戻されると、ユーザは、流体と接触状態になる必要がない。カテーテルが、パッケージ112から取り出されると、ユーザが漏斗117を把持した状態で、カテーテルをユーザの身体内に挿入することが可能となる。従来のカテーテルの場合と同様に、チューブ114のコーティングは、いくつかの実施形態においては、ユーザの身体内へのカテーテルの挿入を容易化する潤滑コーティングである。
【0057】
[0069]別の実施形態によれば、尿道内への挿入の際に、チューブ114の先端部を、部材121の閉鎖端部に貫通させて前進させることが可能である。かかる構成を実現する1つの様式は、チューブ114の先端部が部材121に対して押し付けられた場合に破損または分離し得る、例えば円周方向刻み目部分などの刻み目部分または脆弱部分を、部材121に形成するかまたは設けることである。
【0058】
[0070]いくつかの実施形態においては、図8のアセンブリパッケージを形成するために、図7に示すタイプのカテーテルを、図8に示す流体収容スリーブ120内に挿入することが可能である。しかし、スリーブ120内への挿入前に、スリーブ120は、水などの流体にさらすかまたは浸漬することが可能である。スリーブ120は、流体を吸収し膨張し得る材料から作製されるため、これにより、スリーブ120は、壁厚さT(図6に示す厚さと同様の)に達するまで膨張される。この膨張状態において、スリーブ120は、内径部と外径部との間に流体を保持する。スリーブ120が、図8に示すようなカテーテル上に滑着されると、これにより、チューブ114のコーティングを水和状態に維持することが可能となる。次いで、このサブアセンブリ111をパッケージ112内に滑入することが可能となる。さらに、パッケージ112は、流体不透過性であるため、これにより、スリーブ120内の流体は、パッケージ112から漏出することはできず、またはパッケージ112の外部の物質により汚染され得ることもない。いくつかの実施形態においては、スリーブ120の内径部は、流体透過性であり、チューブ114との接触時にチューブ114のコーティングを湿潤化および水和する。いくつかの実施形態においては、スリーブ120の外径部が、やはり流体透過性であり、パッケージ112との接触時にパッケージ112を若干湿潤化する。しかし、チューブ114のコーティングとは異なり、パッケージ112は、流体を吸収しない。いくつかの実施形態においては、代替的に、外径部を流体不透過性にして、パッケージ112との接触時にパッケージ112を湿潤化しないようにすることが可能である。
【0059】
[0071]図9は、本発明の事前に湿潤化される尿路カテーテルの非限定的な別の実施形態を示す。図9においては、カテーテルアセンブリパッケージは、保管位置におよび/または使用前構成にある。
【0060】
[0072]図9に示すアセンブリパッケージ210は、図2に示すタイプなどのパッケージの形態をとり得るコンテナ212の第1のコンパートメント213a内に配置されたカテーテルを備える。流体収容スリーブ220が、コンテナ212の第2のコンパートメント213b内に配置される。カテーテルは、挿入可能細長チューブ部分214、1つまたは複数の排出小穴、近位端部に配置された漏斗217、および遠位端部を有する。流体収容スリーブ220は、チューブ214の部分をほぼ覆って位置決めされるようにサイズ設定される。ユーザが、カテーテルの使用を欲する際には、ユーザは、カバー222および223を取り外し、次いでコンパートメント213aからカテーテルを取り出す。次いで、ユーザは、コンパートメント213b内にカテーテルを挿入して、スリーブ220のルーメン内にチューブ214が確実に挿入されるようにする。スリーブ220内にチューブ214を完全に挿入し、所定の短期間、すなわち数秒から数分(チューブ214のコーティングを十分に水和および事前湿潤化させ得るのに十分な期間)にわたり待機した後で、ユーザは、コンパートメント213bからカテーテルを取り出し(スリーブ220がコンパートメント213b内にまたはカテーテル上の留まった状態で)、次いでユーザの身体内にこのカテーテルを挿入することが可能となる。先述の実施形態と同様に、スリーブ220は、コンテナ212内に配置される流体の全てまたはほぼ全てを収容し、チューブ214のコーティングと直接接触状態に配置され得る。漏斗217は、パッケージ212の流体被収容空間213a内において乾燥状態に留まる。したがって、スリーブ220と接触状態にあるカテーテルの部分のみ、すなわちチューブ214のみが、湿潤化されるか、または事前に湿潤化された状態に維持される。いくつかの実施形態においては、スリーブ220は、カテーテルと共にパッケージ212から取り出し可能ではない。パッケージ212から取り出すと、ユーザは、一方の手で漏斗217を、および他方の手でパッケージ212を把持し、次いでコンパートメント213aからカテーテルを引き出し次いでスリーブ220内に滑入させることが可能となる。チューブ214のコーティングを水和する全てのまたはほぼ全ての流体が、スリーブ220内に配置されるため、開封時に、パッケージ212からのカテーテルアセンブリの取出しにより流体がパッケージ212からこぼれ出ることはない。さらに、スリーブ220が、パッケージ212の外部から把持され、コンパートメント213b内に保持されると、ユーザは、流体と接触状態になる必要がない。カテーテルが、パッケージ212から取り出され、適切に水和されると、ユーザが漏斗217を把持した状態で、カテーテルをユーザの身体内に挿入することが可能となる。従来のカテーテルの場合と同様に、チューブ214のコーティングは、いくつかの実施形態においては、ユーザの身体内へのカテーテルの挿入を容易化する潤滑コーティングである。
【0061】
[0073]いくつかの実施形態においては、図9のアセンブリパッケージを形成するために、図7に示すタイプのカテーテルを、図9に示すコンパートメント213a内に挿入することが可能であり、次いで、キャップ222を設置することが可能である。図5に示すタイプのスリーブ220を、図9に示すコンパートメント213b内に挿入することが可能であり、次いでキャップ223を設置することが可能である。しかし、スリーブ220内への挿入前に、スリーブ220は、水などの流体にさらすかまたは浸漬することが可能である。スリーブ220は、流体を吸収し膨張し得る材料から作製されるため、これにより、スリーブ220は、壁厚さT(図6に示す厚さと同様の)に達するまで膨張される。この膨張状態において、スリーブ220は、内径部と外径部との間に流体を保持する。カテーテルが、スリーブ220内に滑入されると、これにより、チューブ214のコーティングを水和させることが可能となる。さらに、パッケージ212が、流体不透過性であるため、これにより、スリーブ220内の流体は、パッケージ212から漏出することはできず、またはパッケージ212の外部の物質により汚染され得ることもない。いくつかの実施形態においては、スリーブ220の内径部は、流体透過性であり、チューブ214との接触時にチューブ214のコーティングを湿潤化および水和する。いくつかの実施形態においては、スリーブ220の外径部が、やはり流体透過性であり、パッケージ212との接触時にパッケージ212を若干湿潤化する。しかし、チューブ214のコーティングとは異なり、パッケージ212は、流体を吸収しない。いくつかの実施形態においては、代替的に、外径部を流体不透過性にして、パッケージ212との接触時にパッケージ212を湿潤化しないようにすることが可能である。
【0062】
[0074]いくつかの実施形態においては、キャップ222および223はオプションである。いくつかの実施形態においては、これらのキャップは、(パッケージ内にカテーテル部材を挿入した後に)パッケージの端部を密封することにより形成することが可能である。次いで、これらの端部は、切込みを入れられるかまたは引き剥がされて、開封することが可能である。キャップ222および223のこのような代替的な構成は、比較的安価な製造が可能である。
【0063】
[0075]図10は、本発明の事前に湿潤化される尿路カテーテルアセンブリパッケージの非限定的な別の実施形態を示す。図10においては、カテーテルアセンブリパッケージは、保管位置におよび/または使用前構成にある。
【0064】
[0076]図10に示すアセンブリパッケージ310は、外方スリーブ320Bおよび端部キャップ321の形態をとるコンテナ内に配置されたカテーテルを備える。カテーテルアセンブリは、挿入可能細長チューブ部分314、1つまたは複数の排出小穴315、漏斗317、近位端部318、および遠位端部319を有するカテーテルを備える。流体収容スリーブ320Aが、パッケージスリーブ320B内に配置され、チューブ314の部分をほぼ覆って位置決めされる。スリーブ320Aは、コンテナ320B内に配置される流体の全てまたはほぼ全てを収容し、チューブ314のコーティングと直接接触状態にある。漏斗317は、パッケージ320Bの流体非収容空間内において乾燥状態に留まる。したがって、スリーブ320Aと接触状態にあるカテーテルの部分のみ、すなわちチューブ314のみが、湿潤化されるか、または事前に湿潤化された状態に維持される。いくつかの実施形態においては、スリーブ320Aは、外方スリーブ320Bに取外し不可能な状態で連結される。いくつかの実施形態においては、ユーザは、部材321を取り外すことが可能であり、漏斗317またはスリーブ320を把持した状態で尿道または尿道口内に遠位端部319を前進させることが可能である。あるいは、ユーザは、漏斗317を把持し、パッケージ320Bからカテーテルを引き出す際に、スリーブ320Aを引き外すことが可能である(スリーブ320Aはパッケージ320B内に留まる)。チューブ314のコーティングを水和する全てのまたはほぼ全ての流体が、スリーブ320A内に配置されるため、開封時に、カテーテルの取出しにより流体がパッケージ320Bからこぼれ出ることはない。さらに、スリーブ320Aが、パッケージ320B内に留まるため、ユーザは、流体と接触状態になる必要がない。カテーテルが、パッケージ320Bから取り出されると、ユーザが漏斗317を把持した状態で、カテーテルをユーザの身体内に挿入することが可能となる。従来のカテーテルの場合と同様に、チューブ314のコーティングは、いくつかの実施形態においては、ユーザの身体内へのカテーテルの挿入を容易化する潤滑コーティングである。
【0065】
[0077]いくつかの実施形態においては、図10のアセンブリパッケージを形成するために、図7に示すタイプのカテーテルを、外方スリーブ320Bの中に配置された図5に示す流体収容スリーブ320Aの中に挿入することが可能である。しかし、スリーブ320Aへの挿入前に、スリーブ320Aは、水などの流体にさらすかまたは浸漬することが可能である。スリーブ320Aが、流体を吸収し膨張し得る材料から作製されるため、これにより、スリーブ320Aは、壁厚さT(図6を参照)に達するまで膨張される。この膨張状態において、スリーブ320Aは、内径部と外径部との間に流体を保持する。カテーテルが、スリーブ320A内に滑入されると、これにより、チューブ314のコーティングを水和状態に維持することが可能となる。次いで、このサブアセンブリをスリーブパッケージ320B内に滑入することが可能となる。さらに、スリーブパッケージ320Bは、流体不透過性であるため、これにより、スリーブ320A内の流体は、パッケージ320Bから漏出することはできず、またはパッケージ12の外部の物質により汚染され得ることもない。いくつかの実施形態においては、スリーブ320Aの内径部は、流体透過性であり、パッケージ320Bとの接触時にチューブ314のコーティングを湿潤化および水和する。いくつかの実施形態においては、スリーブ320Aの外径部が、やはり流体透過性であり、スリーブパッケージ320Bとの接触時にスリーブパッケージ320Bを若干湿潤化する。しかし、チューブ314のコーティングとは異なり、スリーブパッケージ320Bは、流体を吸収しない。あるいは、いくつかの実施形態においては、スリーブ320Aの外径部を流体不透過性にして、パッケージ320Bとの接触時にパッケージ320Bを湿潤化しないようにすることが可能である。図示しないが、取外し可能キャップをスリーブ320Bの遠位端部に配置することにより、漏斗317との接触を防ぎ、スリーブパッケージ320Bの遠位端部を密封してもよい。
【0066】
[0078]他の実施形態においては、図10のアセンブリパッケージを形成するために、スリーブ320Aをスリーブパッケージ320B内に事前に設置した後で、図10に示すタイプのカテーテルを図10に示す流体収容スリーブ320A内に挿入することが可能である。しかし、パッケージ320B内への挿入前に、スリーブ320Aは、水などの流体にさらすかまたは浸漬することが可能である。スリーブ320Aが、流体を吸収し膨張し得る材料から作製されるため、これにより、スリーブ320Aは、壁厚さT(図6を参照)に達するまで膨張される。この膨張状態において、スリーブ320Aは、内径部と外径部との間に流体を保持する。カテーテルが、パッケージ320B内に配設されたスリーブ320A内に滑入されると、これにより、チューブ314のコーティングを水和状態に維持することが可能となる。
【0067】
[0079]さらに他の実施形態においては、図10のアセンブリパッケージを形成するために、スリーブ320Aをスリーブパッケージ320B内に事前に設置した後で、図7に示すタイプのカテーテルを図5に示す流体収容スリーブ320A内に挿入することが可能である。パッケージ320B内への挿入後に、スリーブ320Aおよびパッケージ320Bは、水などの流体にさらすかまたは浸漬することが可能である。(パッケージ320Bは、流体を吸収することが不可能であるが)スリーブ320Aが、流体を吸収し膨張し得る材料から作製されるため、これにより、スリーブ320Aは、壁厚さT(図6を参照)に達するまで膨張される。この膨張状態において、スリーブ320Aは、内径部と外径部との間に流体を保持する。カテーテルが、パッケージ320B内に配設されたスリーブ320A内に滑入されると、これにより、チューブ314のコーティングを水和状態に維持することが可能となる。さらに、スリーブパッケージ320B内に配置された状態でスリーブ320Aを膨張させ得ることにより、スリーブ320Aは、スリーブ320Bとの間に摩擦係合を形成し、これにより、カテーテルがスリーブ320Aから引き出される際に、スリーブ320Bが外れるのを防ぐことが可能となる。
【0068】
[0080]図11は、本発明の事前に湿潤化される尿路カテーテルアセンブリパッケージの非限定的な別の実施形態を示す。図11においては、カテーテルアセンブリパッケージは、保管位置におよび/または使用湖前構成にある。
【0069】
[0081]図11に示すアセンブリパッケージ410は、外方スリーブ412および端部キャップ(破線の左側のスリーブ412の遠位部分)の形態を有するコンテナ内に配置されたカテーテルを備える。このカテーテルアセンブリは、挿入可能細長チューブ部分414、1つまたは複数の排出小穴415、漏斗417、近位端部、および遠位端部419を有するカテーテルを備える。流体収容スリーブコンテナ420が、パッケージスリーブ412内に配置され、チューブ414の短い部分を覆って位置決めされる。スリーブコンテナ420は、外方コンテナ420B、コンテナ420B内に配置された流体収容スリーブ420A、ならびに端部シール420aおよび420bを備える。流体収容スリーブ420Aは、コンテナ420内に配置される流体の全てまたはほぼ全てを収容し、チューブ414のコーティングの一部分と直接接触状態にある。漏斗417およびチューブ414の遠位部分は、パッケージ412の流体非収容空間内に乾燥状態に留まる。したがって、スリーブ420Aと接触状態にあるカテーテルの部分のみ、すなわちチューブ414の一部分のみが、湿潤化されるかまたは事前に湿潤化された状態に維持される。いくつかの実施形態においては、スリーブ420Aは、パッケージ412から取外し可能である。このようにすることで、ユーザは、漏斗417を把持し、パッケージ412からカテーテルを引き抜く際に、パッケージ412からカテーテルおよびスリーブ420を取り外すことが可能となる。チューブ414のコーティングを水和させる流体の全てまたはほぼ全てが、スリーブ420A内に配置されるため、開封時に、カテーテルおよびコンテナ420の取り出しにより流体がパッケージ412からこぼれ出ることはない。さらに、スリーブ420Aが、コンテナ420内に留まるため、ユーザは、流体と接触状態になる必要がない。カテーテルが、コンテナ420と共にパッケージ412から取り出されると、ユーザは、チューブ414上においてコンテナ420を前後に移動または摺動させて、チューブ414のコーティングを十分に水和させることが可能となる。コーティングが、十分に水和されると、ユーザは、遠位端部419からコンテナ420を完全に摺動させて外すことにより、コンテナ420を移動させ、パッケージ412内に戻して配置することが可能となる。次いで、ユーザは、漏斗417を把持し、ユーザの身体内にカテーテルを挿入することが可能となるか、または、いくつかの実施形態においては、スリーブ410を把持し、スリーブ410を貫通させて尿道内にカテーテル414を前進させることが可能となる。従来のカテーテルの場合と同様に、チューブ414のコーティングは、いくつかの実施形態においては、ユーザの身体内へのカテーテルの挿入を容易化する潤滑コーティングである。
【0070】
[0082]いくつかの実施形態においては、図11のアセンブリパッケージを形成するために、流体収容スリーブ420Aが、水和され、コンテナ420B内に配置されて、コンテナ420を形成する。この膨張状態において、スリーブ420Aは、内径部と外径部との間に流体を保持する。次いで、コンテナ420をカテーテルの上に滑着させることが可能となる。このサブアセンブリは、コンテナパッケージ412内に配置される。さらに、コンテナ420Bが、流体不透過性であるため、これにより、スリーブ420A内の流体は、コンテナ420から漏出することはできず、またはパッケージの外部の物質により汚染され得ることもない。いくつかの実施形態においては、スリーブ420Aの内径部は、流体透過性であり、チューブ414との接触時にチューブ414のコーティングを湿潤化および水和する。いくつかの実施形態においては、スリーブ420A外径部が、やはり流体透過性であり、コンテナ本体420Bとの接触時にコンテナ本体420Bを若干湿潤化する。しかし、チューブ414のコーティングとは異なり、コンテナ本体420Bは、流体を吸収しない。いくつかの実施形態においては、代替的に、スリーブ420Aの外径部を流体不透過性にして、コンテナ本体420Bとの接触時にコンテナ本体420Bを湿潤化しないようにすることが可能である。
【0071】
[0083]図12は、本発明の事前に湿潤化される尿路カテーテルアセンブリパッケージの非限定的な別の実施形態を示す。図12においては、カテーテルアセンブリパッケージは、保管位置におよび/または使用前構成にある。
【0072】
[0084]図12に示すアセンブリパッケージ510は、外方スリーブ512aおよび端部キャップ512bの形態を有するコンテナ内に配置されたカテーテルを備える。カテーテルアセンブリは、挿入可能細長チューブ部分514、1つまたは複数の排出小穴、漏斗、近位端部、および遠位端部を有するカテーテルを備える。流体収容スリーブコンテナ520は、パッケージスリーブ512a内に配置され、チューブ514の短い部分を覆って位置決めされる。スリーブコンテナ520は、外方コンテナ520B、コンテナ520B内に配置された流体収容スリーブ520A、および端部シールを備える。流体収容スリーブ520Aは、コンテナ520内に配置される流体の全てまたはほぼ全てを収容し、チューブ514のコーティングの一部分に直接接触状態にある。漏斗およびチューブ514の遠位部分は、パッケージ512a/512bの流体非収容空間内に乾燥状態に留まる。したがって、スリーブ520Aと接触状態にあるカテーテルの部分のみ、すなわちチューブ514の一部分のみが、湿潤化されるか、または事前に湿潤化された状態に維持される。いくつかの実施形態において、スリーブ520は、パッケージ512aに取外し不能な状態で結合される。このようにすることで、ユーザは、ユーザが漏斗を把持し、パッケージからカテーテルを引き出す際に、パッケージおよびスリーブコンテナ520からカテーテルを取り外すことが可能となる。チューブ514のコーティングを水和させる流体の全てまたはほぼ全てが、スリーブ520A内に配置されるため、開封時に、すなわちキャップ512bの取外しにより、カテーテルの取り出しによって流体がパッケージからこぼれ出ることはない。さらに、スリーブ520Aが、コンテナ520内に留まるため、ユーザは、流体と接触状態になる必要がない。カテーテルが、コンテナ520と共にパッケージから取り出されると、ユーザは、前後におよびコンテナ520内でカテーテルを移動または摺動させて、チューブ514のコーティングを十分に水和させることが可能となる。コーティングが、十分に水和されると、ユーザは、コンテナ520からカテーテルを完全に引き出すことにより、カテーテルを取り外すことが可能となる。次いで、ユーザは、漏斗517を把持し、ユーザの身体内にカテーテルを挿入することが可能となる。あるいは、ユーザは、カテーテルが尿道内に前進される間、コンテナを装着したままにすることも可能である。いくつかの実施形態においては、ユーザは、スリーブ512aを把持し、スリーブ512aを貫通させて尿道内にカテーテルを前進させることが可能である。従来のカテーテルの場合と同様に、チューブ514のコーティングは、いくつかの実施形態においては、ユーザの身体内へのカテーテルの挿入を容易化する潤滑コーティングである。
【0073】
[0085]いくつかの実施形態においては、図12のアセンブリパッケージを形成するために、流体収容スリーブ520Aが、水和され、コンテナ本体520B内に配置されて、コンテナ520を形成する。この膨張状態において、スリーブ520Aは、内径部と外径部との間に流体を保持する。次いで、コンテナ520を、パッケージスリーブ512a内に摩擦嵌めすることが可能である。次いで、カテーテルは、初めにコンテナ520内にチューブ514の遠位端部を挿入することにより、コンテナパッケージ512a内に滑入される。さらに、コンテナ520Bが、流体不透過性であるため、これにより、スリーブ520A内の流体は、コンテナ520から漏出することはできず、またはパッケージ12の外部の物質により汚染され得ることもない。いくつかの実施形態においては、スリーブ520Aの内径部は、流体透過性であり、チューブ514との接触時にチューブ514のコーティングを湿潤化および水和する。いくつかの実施形態においては、スリーブ520Aの外径部が、やはり流体透過性であり、パッケージ520Bとの接触時にパッケージ520Bを若干湿潤化する。しかし、チューブ514のコーティングとは異なり、コンテナ本体520Bは、流体を吸収しない。いくつかの実施形態においては、代替的に、スリーブ520Aの外径部を流体不透過性にして、コンテナ本体520Bとの接触時にコンテナ本体520Bを湿潤化しないようにすることが可能である。
【0074】
[0086]図13および図14は、本発明の事前に湿潤化される尿路カテーテルアセンブリパッケージの非限定的な別の実施形態を示す。図13は、保管位置におよび/または使用前構成においてカテーテルアセンブリパッケージを示す。図14は、使用直前位置においてカテーテルアセンブリパッケージを示す。
【0075】
[0087]図13に示すアセンブリパッケージ610は、図2に示すタイプなどのパッケージの形態をとり得る可撓性コンテナ612の第1のコンパートメント613a内に配置されたカテーテルを備える。流体収容スリーブ620が、コンテナ612の第2のコンパートメント613b内に配置される。カテーテルは、挿入可能細長チューブ部分614、1つまたは複数の排出小穴、近位端部に配置された漏斗617、および遠位端部を有する。流体収容スリーブ620は、チューブ614の部分をほぼ覆って位置決めされるようにサイズ設定される。ユーザが、カテーテルの使用を欲する際には、ユーザは、パッケージ610を操作して、カテーテルをスリーブ620内に挿入し得るようにする(図14を参照)。次いで、ユーザは、密封カバー621を取り外し、コンパートメント613bからカテーテルを取り出すことが可能となる。しかし、カテーテルが、パッケージ612から取り出される前に、チューブ614は、所定の短期間、すなわち数秒から数分(チューブ614のコーティングを十分に水和および事前湿潤化させ得るのに十分な期間)にわたり、スリーブ620内に完全に挿入されなければならない(および図14に示す構成に維持されなければならない)。先述の実施形態と同様に、スリーブ620は、コンテナ612内に配置される流体の全てまたはほぼ全てを収容し、チューブ614のコーティングと直接接触状態に置くことが可能である。漏斗617およびチューブ614は、パッケージ612の流体非収容空間内に613a内において乾燥状態に留まる。したがって、カテーテルは、図14に示す位置をとるまでは、事前に湿潤化された状態には維持されない。いくつかの実施形態においては、スリーブ620は、カテーテルと共にパッケージ612から取外し可能ではない。パッケージ612から取り出すと、ユーザは、一方の手で漏斗617を、および他方の手でパッケージ612を把持し、次いでコンパートメント613aからカテーテルを引き出すことが可能となる。チューブ614のコーティングを水和させる全てのまたはほぼ全ての流体が、スリーブ620内に配置されるため、開封時に、パッケージ612からのカテーテルアセンブリの取り出しにより流体がパッケージ612からこぼれ出ることはない。さらに、スリーブ620が、パッケージ612の外部から把持され、コンパートメント613b内に保持されると、ユーザは、流体と接触状態になる必要がない。カテーテルが、パッケージ612内に位置する間に適切に水和されると、ユーザが漏斗617を、および任意にはスリーブまたはパッケージを把持した状態で、カテーテルは、パッケージ612から取り出され、ユーザの身体内に挿入することが可能となる。従来のカテーテルの場合と同様に、チューブ614のコーティングは、いくつかの実施形態においては、ユーザの身体内へのカテーテルの挿入を容易化する潤滑コーティングである。
【0076】
[0088]いくつかの実施形態においては、図13のアセンブリパッケージを形成するために、図5に示すタイプのスリーブ620を図13に示すコンパートメント613b内に挿入することが可能であり、次いで、図7に示すタイプのカテーテルを図13に示すコンパートメント613a内に挿入することが可能であり、次いで、キャップ621を設置することが可能である。しかし、パッケージ612内への挿入前に、スリーブ620は、水などの流体にさらすかまたは浸漬することが可能である。スリーブ620は、流体を吸収し膨張し得る材料から作製されるため、これにより、スリーブ620は、壁厚さT(図6に示す厚さと同様の)に達するまで膨張される。この膨張状態において、スリーブ620は、内径部と外径部との間に流体を保持する。カテーテルが、(図14に示すように)スリーブ620内に滑入されると、これにより、チューブ614のコーティングを水和させることが可能となる。さらに、パッケージ612が、流体不透過性であるため、これにより、スリーブ620内の流体は、パッケージ612から漏出することはできず、またはパッケージ612の外部の物質により汚染され得ることもない。いくつかの実施形態においては、スリーブ620の内径部は、流体透過性であり、チューブ614との接触時にチューブ614のコーティングを湿潤化および水和する。いくつかの実施形態においては、スリーブ620の外径部が、やはり流体透過性であり、パッケージ612との接触時にパッケージ612を若干湿潤化する。しかし、チューブ614のコーティングとは異なり、パッケージ612は、流体を吸収しない。いくつかの実施形態においては、代替的に、外径部を流体不透過性にして、パッケージ612との接触時にパッケージ612を湿潤化しないようにすることが可能である。
【0077】
[0089]本明細書において開示した実施形態のそれぞれにおいて、流体収容部材またはスリーブは、いくつかの実施形態においては、ヒドロゲルスリーブであってもよい。また、いくつかの実施形態においては、流体収容部材は、以下の少なくとも1つに該当してもよい。(完全水和状態において)例えば0.31cm(1/8インチ)など、0.15cm(1/16インチ)以上の壁厚さTが、ほぼ円筒状であってもよい;細長部材のコーティングを水和状態に維持するように構成および配置されてもよい;細長部材を中に受けるようにサイズ設定された内径を有するチューブであってもよい;押出成形されたポリウレタンチューブを備えてもよい;D6/40ポリウレタンを含んでもよい;親水性ポリマーを含んでもよい;ポリエチレンオキシド、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシルエチルメタクリレート、アクリルポリマー、およびコラーゲンの中の少なくとも1つを含んでもよい;流体にさらされた場合に膨張し、流体を吸収して内径部と外径部との間の壁部内に保持する材料を含んでもよい;流体にさらされた場合に膨張するように構成および配置されてもよい;水にさらされた場合に膨張するように構成および配置されてもよい;自体の重量の約90%の流体を吸収するように構成および配置されてもよい;自体の重量の約90%の水を吸収するように構成および配置されてもよい;ならびに水和されたポリウレタンチューブを備えてもよい。
【0078】
[0090]カテーテル挿入チューブ部材および水和スリーブは、円形断面形状、楕円形断面形状、またはユーザ/患者の身体内へのおよび特に尿道を通してユーザ/患者の膀胱内への挿入を容易にし得る任意の他の断面形状を有してもよい。様々な実施形態によるカテーテル挿入部材は、好ましくは、少なくともその外方表面上に、生体適合性の親水性潤滑コーティングおよび/または抗菌性コーティングを備えることが可能である。また、コーティングは、抗菌性を有してもよく、および/または抗菌剤を含んでもよい。かかる潤滑コーティングおよび抗菌性コーティングの適切な非限定的な例は、米国特許第4,585,666号、米国特許第5,558,900号、米国特許第5,077,352号、米国特許第5,179,174号、米国特許第6,329,488号(例えばポリシロキサン基体などに適する)、米国特許第6,716,895号、米国特許第6,949,598号、および米国特許出願公開第2004/0116551号、およびWO2007/050685号において開示されている。これらの文献はそれぞれ、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0079】
[0091]このカテーテルにおいて使用される抗菌剤は、オーバー・ザ・カウンター(OTC)モノグラフに列挙されるものであってもよい。生体適合性コーティングは、以下の試験、すなわち粘膜刺激性試験、感作試験、細胞傷害試験、急性全身毒性試験、および移植試験に準ずる。(「Tripartite Biocompatibility Guidance for Medical Devices」、DSMA(1987年4月24日)(1996年5月21日更新))。湿潤流体の目的は、ユーザ内に導管を挿入する際に、この導管の少なくとも外方部分が極度に滑りやすいことにより、挿入が容易になるように、潤滑コーティングの水和を維持することである。
【0080】
[0092]カテーテル挿入部材は、好ましくは、ポリ塩化ビニル(PVC)、シリコーン、ラテックス、または合成ゴムなどの適切なポリマー材料から構成されてもよい。また、本明細書において開示するカテーテルの構成要素は、様々な周知の材料から作製することが可能である。例えば、カテーテル挿入部材以外のアセンブリの部分は、ポリビニルプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、および他のタイプの適切なポリマー材料から作製することが可能である。これらの構成要素は、周知の製造技術により成形または押出成形することが可能である。
【0081】
[0093]カテーテル挿入部材を作製するために一般的に使用される材料には、天然ゴムラテックス(例えばGuthrie, Inc.社(米国アリゾナ州Tucson);Firestone, Inc.社(米国オハイオ州Akron);およびCentrotrade USA社(米国バージニア州Virginia Beach)から市販)、シリコーン(例えばGE Silicones社(米国ニューヨーク州Waterford)、Wacker Silicones社(米国ミシガン州Adrian);およびDow Corning, Inc.社(米国ミシガン州Midland)から市販)、ポリ塩化ビニル(例えばKaneka Corp., Inc.社(米国ニューヨーク州New York)から市販)、ポリウレタン(例えばBayer, Inc.社(米国オンタリオ州Toronto)、Rohm & Haas Company社(米国ペンシルベニア州Philadelphia);およびOrtec, Inc.社(米国サウスカロライナ州Greenville)から市販)、プラスチゾル(例えばG S Industries社(米国バージニア州Bassett)から市販)、ポリ酢酸ビニル(例えばAcetex Corp.社(米国ブリティッシュコロンビア州Vancouver)から市販)、ポリアクリレート(例えばRohm and Haas社(米国ペンシルベニア州Philadelphia)から市販)、およびメタクリレートコポリマー(例えばHeveatex, Inc.社(米国マサチューセッツ州Fall River)から市販)が含まれるが、それらに限定されない。合成ゴムラテックスおよび天然ゴムラテックス、ポリウレタン、ならびにシリコーンが、好ましい材料である。また、前述の材料の任意の組合せを、ラテックス製フォーレーカテーテルを作製するために使用するなど、カテーテルの作製において使用してもよい。
【0082】
[0094]本発明の尿路カテーテル、および特にその挿入部材は、多様な周知の方法により製造することが可能である。管類は、押出成形することが可能であり、漏斗は、射出成形し、次いで所望の長さの管類に装着することが可能である。次いで、チューブの先端部を熱成形により(例えばPVCチューブに対して)閉鎖し丸めることが可能であり、または成形する(例えばシリコーンチューブに対して)ことが可能である。次いで、膀胱内に挿入された際のチューブを介した導尿のための出口を形成するために、チューブの遠位端部の先端部付近に目穴を打ち抜き加工または別様に形成することが可能である。あるいは、カテーテル全体をディップ成形により製造することが可能である。この処置においては、細長ロッドまたは「型」が、合成ゴムラテックスまたは天然ゴムラテックスなどの液体コーティング材料内に浸漬されて、それにより例えばこの方の上に材料層を形成する。ラテックスを型の上に凝固させる化学被膜で型を被覆するために、初めに凝固剤溶液の中に型を浸漬することにより、材料の沈着を増加させることが可能である。一般的には、硝酸カルシウムが凝固剤として使用されるが、カテーテルが形成され乾燥されたときの型からのチューブの取外しを容易化するために、他の添加物を使用してもよい。カテーテルは、1回の型の浸漬被覆により形成されてもよく、または複数のコーティング層により形成されてもよい。適切な材料厚さが型の上に得られると、型は乾燥されて、カテーテルが作製される。複数のコーティングを使用してカテーテルを形成する場合には、次のコーティングを塗布する前に、各コーティングを乾燥させてもよい。乾燥されると、カテーテルは、型から外され得る。次いで、カテーテルは、洗浄および乾燥されてもよく、次いで小穴が、カテーテル上に形成されてもよい。さらなる製造ステップは、米国特許出願公開第2004/0133156号に見出すことができる。その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0083】
[0095]カテーテル挿入部材は、好ましくは、約8cm乃至約18cmの範囲内であってもよく、男性の尿道の形状と類似の楕円形断面形状を有してもよい。ユーザの解剖学的構造に応じて、様々な長さ、サイズ(例えば直径、幅、等々)、および構成が、カテーテルに関して可能である。女性ユーザについては、挿入可能長さが、55乃至75mmなど、例えば50乃至80mmなど、40乃至100mmの半であってもよい。男性ユーザについては、挿入可能長さは、例えば230mmなど、190乃至240mmなど、170乃至260mmの範囲であることが可能である。先端部設計は、ユーザの需要に応じて変更することが可能であり、例えば本明細書において開示するカテーテルは、クーデチップを備えることが可能である。このカテーテルは、円形もしくは実質的に円形の断面形状、楕円形断面形状、またはユーザ/患者の身体内への、および特に尿道を介してユーザ/患者の膀胱内への挿入を容易にし得る任意の他の断面形状を有してもよい。また、様々な実施形態によれば、カテーテルの形状は、その長さに沿って可変的であることも可能である。
【0084】
[0096]本発明を説明し、本発明の特定の例を示した。特定の変形形態および例示的な図面に関連して本発明を説明したが、本発明は説明した図面の変形形態に限定されないことが、当業者には理解されよう。さらに、上述の方法およびステップは、特定の順序において行われる特定の事象を示唆するが、特定のステップの順序は変更されてもよく、かかる変更は本発明の変形形態によるものであることが、当業者には理解されよう。さらに、これらのステップのいくつかが、可能である場合には並行プロセスにおいて同時に実施されてもよく、上述のように順次実施されてもよい。したがって、本特許は、本発明の変形形態が、本発明の趣旨の範囲内に含まれ、特許請求の範囲において見出だされる本発明と均等である限りにおいて、それらの変形形態をやはり対象範囲に含むように意図される。最後に本明細書内に引用された全ての刊行物および特許出願は、個々の刊行物または特許出願が本明細書に具体的かつ個別に提示されたのと同じように、参照によりそれらの全体として本明細書に組み込まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
近位端部、および少なくとも1つの排出開口を有する遠位端部を有する細長部材と、
前記細長部材の上に配置された流体収容部材と、
前記細長部材および前記流体収容部材を収容するコンテナと
を備える、カテーテルアセンブリ。
【請求項2】
前記流体収容部材は、ヒドロゲルスリーブである、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項3】
前記流体収容部材は、実質的に完全に水和された場合に0.31cm(1/8インチ)以上の壁厚さを有する、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項4】
前記流体収容部材は、ほぼ円筒状である、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項5】
前記流体収容部材は、前記細長部材のコーティングを水和状態に維持するように構成および配置される、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項6】
前記流体収容部材は、前記細長部材を中に受けるようにサイズ設定された内径を有するチューブである、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項7】
前記流体収容部材は、押出成形されたポリウレタンチューブを備える、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項8】
前記流体収容部材は、ポリエーテルポリウレタン尿素を含む、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項9】
前記流体収容部材は、親水性ポリマーを含む、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項10】
前記親水性ポリマーは、
ポリエチレンオキシド、
ポリビニルアルコール、
カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシルエチルセルロース、
ヒドロキシルエチルメタクリレート、
アクリルポリマー、および
コラーゲン
の中の少なくとも1つを含む、請求項9に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項11】
前記流体収容部材は、流体にさらされた場合に膨張し、内径部と外径部との間の壁部内に流体を吸収して保持する、材料を含む、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項12】
前記流体収容部材は、流体にさらされた場合に膨張するように構成および配置される、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項13】
前記流体収容部材は、水にさらされた場合に膨張するように構成および配置される、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項14】
前記流体収容部材は、自体の重量の約90%の流体を吸収するように構成および配置される、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項15】
前記流体収容部材は、自体の重量の約90%の水を吸収するように構成および配置される、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項16】
前記流体収容部材は、水和されたポリウレタンチューブを備える、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項17】
前記コンテナは、流体不透過性パッケージであり、前記コンテナ内に収容される実質的にまたはほぼ全ての流体が、前記流体収容部材内に配置される、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項18】
前記細長部材は、
少なくとも自体の遠位端部の外方表面上に配置された水和可能コーティング、
少なくとも自体の遠位端部の外方表面上に配置された潤滑コーティング、および
少なくとも前記遠位端部の外方表面上に配置された親水性の生体適合性コーティング
の中の1つを備える、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項19】
前記カテーテルアセンブリは、間欠カテーテルアセンブリである、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
【請求項20】
前記流体収容部材は、前記コンテナ内に流体を収容する唯一のデバイスである、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公表番号】特表2013−515572(P2013−515572A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546157(P2012−546157)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【国際出願番号】PCT/US2010/061597
【国際公開番号】WO2011/079129
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(591018693)シー・アール・バード・インコーポレーテッド (106)
【氏名又は名称原語表記】C R BARD INCORPORATED
【Fターム(参考)】