説明

水性懸濁状農薬組成物

【課題】 新規な水性懸濁状農薬組成物を提供する。
【解決手段】 (a)農薬活性成分、(b)無機塩、(c)ホワイトカーボン、(d)アルキルポリグリコシドおよび水を含む水性懸濁状農薬組成物。(a)農薬活性成分は、(a1)固体の農薬活性成分、(a2)液体の農薬活性成分および(a3)農薬活性成分の溶液からなる群から選ばれる1種以上である。無機塩としては、塩化ナトリウム、硫酸アンモニウム、塩化カリウムおよび燐酸二水素ナトリウムが好ましい。ホワイトカーボンとしては、含水シリカが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
農薬活性成分の貯蔵安定性が改善される水性懸濁状農薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
水難溶性の固状または液状の農薬活性成分が微粒子として水中に分散されたものである水性懸濁状農薬組成物は、低温または高温の条件下において貯蔵安定性を確保することが難しく、長期間の貯蔵においては、上澄みの分離や、経時的な粒子径の増大等がおこり、これが著しい場合にはハードケーキングを生じたり、凝集や沈澱物が生成する場合もある。そのため、水性懸濁状組成物の貯蔵安定性を改善する方法が要望されている。貯蔵安定性が向上した水性懸濁状組成物としては、水、多価アルコール、無機塩および界面活性剤からなる溶液に、粉砕した農薬活性成分とホワイトカーボン等の懸濁安定化剤を添加して製造した懸濁状農薬組成物(下記特許文献1)と、除草活性化合物、薬害軽減剤、アルキルポリグリコシド等の分散剤および天然または合成ケイ酸塩等の増粘剤を含む懸濁製剤(下記特許文献2)が既に知られている。
【0003】
また、農薬活性成分、アルキルポリグリコシドおよび無機塩を含む農薬活性成分の分解が抑制された水性懸濁状農薬組成物が知られている(下記特許文献3)。
【特許文献1】特表2008−540654号公報
【特許文献2】特表2009−515913号公報
【特許文献3】特開2009−029773号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は貯蔵安定性が改善された水性懸濁状組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは鋭意研究した結果、水性懸濁状農薬組成物において、無機塩、ホワイトカーボンおよびアルキルポリグリコシドを使用することで、貯蔵安定性を改善できることを見出した。
【0006】
すなわち、本発明は、下記〔1〕ないし〔8〕記載の水性懸濁状農薬組成物(以下、本発明組成物と称する。)に関するものである。
【0007】
〔1〕 (a)農薬活性成分、(b)無機塩、(c)ホワイトカーボン、(d)アルキルポリグリコシドおよび水を含む水性懸濁状農薬組成物。
【0008】
〔2〕 (a)農薬活性成分が、(a1)固体の農薬活性成分、(a2)液体の農薬活性成分および(a3)農薬活性成分の溶液からなる群から選ばれる1種以上である上記〔1〕記載の水性懸濁状農薬組成物。
【0009】
〔3〕 (a)農薬活性成分が、(a1)固体の農薬活性成分および(a3)農薬活性成分の溶液からなる上記〔1〕記載の水性懸濁状農薬組成物。
【0010】
〔4〕 (a1)固体の農薬活性成分が、スルホニルウレア系除草活性化合物である上記〔2〕または〔3〕記載の水性懸濁状農薬組成物。
【0011】
〔5〕 スルホニルウレア系除草活性化合物が、ピラゾスルフロンエチル、ハロスルフロンメチルまたはメタゾスルフロンである上記〔4〕記載の水性懸濁状農薬組成物。
【0012】
〔6〕 (a3)農薬活性成分の溶液が、ジメタメトリンの溶液である上記〔2〕ないし〔5〕から選ばれるいずれかに記載の水性懸濁状農薬組成物。
【0013】
〔7〕 (b)無機塩が、塩化ナトリウム、硫酸アンモニウム、塩化カリウムまたは燐酸二水素ナトリウムである上記〔1〕ないし〔6〕から選ばれるいずれかに記載の水性懸濁状農薬組成物。
【0014】
〔8〕 (c)ホワイトカーボンが、含水シリカである上記〔1〕ないし〔7〕から選ばれるいずれかに記載の水性懸濁状農薬組成物。
【発明の効果】
【0015】
本発明組成物の水性懸濁状組成物は、貯蔵安定性に優れるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明で用いる農薬活性成分は、性状は限定されず、固体、液体および半固体のいずれであってもよい。また、農薬活性成分を溶剤に溶解して溶液として用いてもよい。
【0017】
25℃で固体の農薬活性成分の具体例としては、以下のものが挙げられる。
【0018】
除草剤:アジムスルフロン(azimsulfuron)、アミドスルフロン(amidosulfuron)、イオドスルフロン-メチル(iodosulfuron-methyl)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、エタメトスルフロン-メチル(ethametsulfuron-methyl)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、オルトスルファムロン(orthosulfamuron)、クロリムロン-エチル(chlorimuron-ethyl)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、シノスルフロン(cinosulfuron)、スルフォスルフロン(sulfosulfuron)、スルホメツロン-メチル(sulfometuron-methyl)、チフェンスルフロン-メチル(thifensulfuron-methyl)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、トリフルスルフロン-メチル(triflusulfuron-methyl)、トリフロキシスルフロン(trifloxysulfuron)、トリベヌロンメチル(tribenuron-methyl)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、ハロスルフロン-メチル(halosulfuron-methyl)、ピラゾスルフロン-エチル(pyrazosulfuron-ethyl)、フォラムスルフロン(foramsulfron)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、プリミスルフロン-メチル(primisulfuron-methyl)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)、フルピルスルフロン-メチル(flupyrsulfuron)、プロスルフロン(prosulfuron)、ベンスルフロン-メチル(bensulfuron-methyl)、メソスルフロン-メチル(mesosulfron-methyl)、メトスルフロン-メチル(metsulfuron-methyl)、リムスルフロン(rimsulfuron)、2-クロロ-N-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イルカルバモイル)-7-プロピルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-スルホンアミド、3-クロロ-N-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イルカルバモイル)-1-メチル-4-(5-メチル-5,6-ジヒドロ-1,4,2-ジオキサジン-3-イル)-1H-ピラゾール-5-スルホンアミド、3-クロロ-N-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イルカルバモイル)-1-メチル-4-(6-メチル-5,6-ジヒドロ-1,4,2-ジオキサジン-3-イル)-1H-ピラゾール-5-スルホンアミド、3-クロロ-4-(5,6-ジヒドロ-1,4,2-ジオキサジン-3-イル)-N-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イルカルバモイル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-スルホンアミド、N-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イルカルバモイル)-1-メチル-4-(5-メチル-5,6-ジヒドロ-1,4,2-ジオキサジン-3-イル)-1H-ピラゾール-5-スルホンアミド、N-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イルカルバモイル)-1-メチル-4-(6-メチル-5,6-ジヒドロ-1,4,2-ジオキサジン-3-イル)-1H-ピラゾール-5-スルホンアミド、4-(5,6-ジヒドロ-1,4,2-ジオキサジン-3-イル)-N-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イルカルバモイル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-スルホンアミド、N-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イルカルバモイル)-1,3-ジメチル-4-(5-メチル-5,6-ジヒドロ-1,4,2-ジオキサジン-3-イル)-1H-ピラゾール-5-スルホンアミド、4-(5,6-ジヒドロ-1,4,2-ジオキサジン-3-イル)-N-(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イルカルバモイル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-スルホンアミド、ビスピリバック(bispyribac)、ピリチオバック(pyrithiobac)、ピリフタリド(pyriftalid)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリミスルファン(pyrimisulfan)、ピリミノバック-メチル(pyriminobac-methyl)、モノスルフロン(monosulfuron)、モノスルフロンメチル(monosulfuron-methyl)、ジメピペレート(dimepiperate)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、メフェナセット(mefenacet)、テニルクロール(thenylchlor)、ブロモブチド(bromobutide)エトベンザニド(etobenzanid)、ダイムロン(dymron)、クミルロン(cumyluron)、ベンタゾン(bentazone)、ベンタゾンの塩、2,4−D、2,4−Dの塩、2,4−Dのエステル、MCP、MCPの塩、MCPのエステル、MCPB、MCPBの塩、MCPBのエステル、フェノチオール(MCPA-thioethyl)、クロメプロップ(clomeprop)、ナプロアニリド(naproanilide)、オキサジアゾン(oxadiazon)、ピラゾレート(pyrazolate)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、ベンゾフェナップ(benzofenap)、オキサジアルギル(oxadiargyl)、ジメタメトリン(dimethametryn)、シメトリン(simetryn)、ピペロホス(piperophos)、アニロホス(anilofos)、ベンスリド(bensulide)、ジチオピル(dithiopyr)、CNP、クロメトキシニル(chlormethoxynil)、シハロホップブチル(cyhalofop butyl)、ビフェノックス(bifenox)、カフェンストロール(cafenstrole)、ペントキサゾン(pentoxazone)、インダノファン(indanofan)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、フェントラザミド(fentrazamide)、ブテナクロール(butenachlor)、ACN、ベンゾビシクロン(benzobicyclon)、ベンフレセート(benfuresate)、シマジン(simazine)、ジクロベンジル(dichlobenil)、ジウロン(diuron)、クロロIPC(chlorpropham)、アトラジン(atrazine)、アラクロール(alachlor)、イソウロン(isouron)、クロルフタリム(chlorphtalim)、シアナジン(cyanazin)、トリフルラリン(trifluralin)、プロピザミド(propyzamide)、プロメトリン(prometryn)、ペンディメタリン(pendimethalin)、メトリブジン(metribuzin)、リニュロン(linuron)、レナシル(lenacil)、プロパニル(propanil)、MCPA、アイオキシニル(ioxynil octanoate)、アシュラム(asulam)、キザロホップエチル(quizalofop-ethyl)、プロパキザホップ(propaquizafop)、キザロホップテフリル(quizalofop-tefuryl)、セトキシジム(sethoxydim)、フェノキサプロップエチル(fenoxaprop-ethyl)、フェンメディファム(phenmedipham)、フルアジホップブチル(fluazifop-butyl)、ベンタゾン(bentazone)、SAP(bensulide)、TCTP(chlorthal-dimethyl,tetorachlorothiophene)、アミプロホスメチル(amiprophosmethyl)、アメトリン(ametryn)、イソキサベン(isoxaben)、テフリルトリオン(tefuryltrione)、カルブチレート(karbutilate)、ジチオピル(dithiopyr)、シデュロン(siduron)、チアザフルロン(thiazafluron)、ナプロパミド(napropamide)、プロジアミン(prodiamine)、ピラクロニル(pyraclonil)、ベスロジン(benefin)、メチルダイムロン(methyl dymron)、2,4−PA、MCPPA、イマザキン(imazaquin)、イマザピル(imazapyr)、テトラピオン(flupropanate)、テブティウロン(tebuthiuron)、ブロマシル(bromacil)、ヘキサジノン(hexazinone)、グリホサートアンモニウム塩(glyphosate-ammonium)、グリホサートイソプロピルアミン塩(glyphosate-iso-propylammonium)、グリホサートトリメシウム塩(glyphosate-trimesium)、グリホサートナトリウム塩(glyphosate-sodium)、グリホサートカリウム塩(glyphosate-potassium)、ビアラホス(bialaphos)、グルホシネート(glufosinate-ammonium)、MCC、メソトリオン(mesotrione)、ペノキススラム(penoxsulam)、アミノピラリド(aminopyralid)、ベンカルバゾン(bencarbazone)、ピノキサデン(pinoxaden)、プロポキシカルバゾンナトリウム塩(propoxycarbazone-sodium)、ピラスルホトール(pyrasulfotole)、ピロキサスルホン(pyroxasulfone)、ピロキシスラム(pyroxsulam)、テンボトリオン(tembotrione)、チエンカルバゾンメチル(thiencarbazone-methyl)、トプラメゾン(topramezon)。
【0019】
殺菌剤:アシベンゾラール(acibenzolar)、アムプロピルホス(ampropyfos)、アニラジン(anilazine)、アザコナゾール(azaconazole)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、ベナラキシル(benalaxyl)、ベノダニル(benodanil)、ベノミル(benomyl)、ベンザマクリル(benzamacril)、ビナパクリル(binapacryl)、ビフェニル(biphenyl)、ビテルタノール(bitertanol)、ベトキサジン(bethoxazine)、ボルドー液(bordeaux mixture)、ブラストサイジン−S(blasticidin-S)、ブロモコナゾール(bromoconazole)、ブピリメート(bupirimate)、ブチオベート(buthiobate)、カルシウムポリスルフィド(calcium polysulfide)、キャプタフォール(captafol)、キャプタン(captan)、カッパーオキシクロリド(copper oxychloride)、カルプロパミド(carpropamid)、カルベンダジン(carbendazim)、カルボキシン(carboxin)、キノメチオネート(chinomethionat)、クロベンチアゾン(chlobenthiazone)、クロルフェナゾール(chlorfenazol)、クロロネブ(chloroneb)、クロロタロニル(chlorothalonil)、クロゾリネート(chlozolinate)、クフラネブ(cufraneb)、シモキサニル(cymoxanil)、シプロコナゾール(cyproconazol)、シプロジニル(cyprodinil)、シプロフラム(cyprofuram)、デバカルブ(debacarb)、ジクロロフェン(dichlorophen)、ジクロブトラゾール(diclobutrazol)、ジクロフラニド(diclhlofluanid)、ジクロメジン(diclomedine)、ジクロラン(dicloran)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、ジクロシメット(diclocymet)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジフルメトリン(diflumetorim)、ジメチリモール(dimethirimol)、ジメトモルフ(dimethomorph)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール−M(diniconazole-M)、ジノカップ(dinocap)、ジフェニルアミン(diphenylamine)、ジピリチオン(dipyrithione)、ジタリムホス(ditalimfos)、ジチアノン(dithianon)、ドデモルフ(dodemorph)、ドジン(dodine)、ドラゾクソロン(drazoxolon)、エデフェノホス(edifenphos)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、エタコナゾール(etaconazole)、エチリモル(ethirimol)、ファモキサゾン(famoxadone)、フェナリモル(fenarimol)、フェブコナゾール(febuconazole)、フェンフラム(fenfuram)、フェンピクロニル(fenpiclonil)、フェンプロピジン(fenpropidin)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、フェンチン(fentin)、フェルバン(ferbam)、フェリムゾン(ferimzone)、フルアジナム(fluazinam)、フルジオキソニル(fludioxonil)、フルオロイミド(fluoroimide)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルスルファミド(flusulfamide)、フルトラニル(flutolanil)、フルトリアフォール(flutriafol)、フォルペット(folpet)、フォセチル−アルミニウム(fosetyl-aluminium)、フベリダゾール(fuberidazole)、フララキシル(furalaxyl)、フェナミドン(fenamidone)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、グアザチン(guazatine)、ヘキサクロロベンゼン(hexachlorobenzene)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、ヒメキサゾール(hymexazol)、イマザリル(imazalil)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イミノクタジン(iminoctadine)、イプコナゾール(ipconazole)、イプロジオン(iprodione)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、カスガマイシン(kasugamycin)、クレソキシム−メチル(kresoxim-methyl)、マンカッパー(mancopper)、マンゼブ(mancozeb)、マンネブ(maneb)、メパニピリム(mepanipyrim)、メプロニル(mepronil)、メタラキシル(metalaxyl)、メトコナゾール(metconazole)、メチラム(metiram)、メトミノストロビン(metominostrobin)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ナバム(nabam)、ニッケルビス(ジメチルジチオカーバメート)(nickel bis(dimethyldithiocarbamate))、ニトロタール−イソプロピル(nitrothal-isopropyl)、ヌアリモル(nuarimol)、オクチリノン(octhilinone)、オフレース(ofurace)、オキサジキシル(oxadixyl)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、オキポコナゾールフマール酸塩(oxpoconazole fumarate)、ペフラゾエート(pefurzoate)、ペンコナゾール(penconazole)、ペンシクロン(pencycuron)、フタライド(phthalide)、ピペラリン(piperalin)、ポリオキシン(polyoxins)、プロベナゾール(probenazole)、プロクロラズ(prochloraz)、プロシミドン(procymidone)、プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb hydrochloride)、プロピネブ(propineb)、ピラゾホス(pyrazophos)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリメタニル(pyrimethanil)、ピロキロン(pyroquilon)、キノキシフェン(quinoxyfen)、キントゼン(quintozene)、硫黄(sulfur)、スピロキサミン(spiroxamine)、テブコナゾール(tebuconazole)、テクナゼン(tecnazene)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チフルザミド(thifluzamide)、チオファネート−メチル(thiophanate-methyl)、チラム(thiram)、トルクロホス−メチル(tolclofos-methyl)、トリルフラニド(tolylfluanid)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(toriadimenol)、トリアゾキシド(triazoxide)、トリシクラゾール(tricyclazole)、トリデモルフ(tridemorph)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリホリン(triforine)、トリチコナゾール(triticonazole)、バリダマイシン(validamycin)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、ジネブ(zineb)、ジラム(ziram)、オキシン銅(oxine-copper)。
【0020】
殺バクテリア剤:ストレプトマイシン(streptomycin)、オキシテトラサイクリン(oxyterracycline)、オキソリニックアシド(oxolinic acid)。
【0021】
殺線虫剤:アルドキシカルブ(aldoxycarb)、フォスチエタン(fosthietan)、オキサミル(oxamyl)、フェナミホス(fenamiphos)。
【0022】
殺ダニ剤:シエノピラフェン(cyenopyrafen)、シフルメトフェン(cyfulmetofen)等のアクリロニトリル系化合物、スピロメシフェン(spiromesifen)、スピロジクロフェン(spirodiclofen)、ピリダベン(pyridaben)、アミトラズ(amitraz)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、チノメチオネート(chinomethionat)、クロロベンジラート(chlorobezilate)、クロフェンテジン(clofentezine)、サイヘキサチン(cyhexatine)、ジコフォール(dicofol)、ジエノクロール(dienochlor)、エトキサゾール(etoxazole)、フェナザキン(fenazaquin)、フェンブタチンオキシド(fenbutatin oxide)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンプロキシメート(fenproximate)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、ヘキシチアゾックス(hexythiazox)、ミルベメクチン(milbemectin)、ピリミジフェン(pyrimidifen)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)。
【0023】
殺虫剤:アバメクチン(abamectin)、アセフェート(acephate)、アセタミピリド(acetamipirid)、アジンホス−メチル(azinphos-methyl)、ベンジオカルブ(bendiocarb)、ベンスルタップ(bensultap)、ビフェントリン(bifenthrin)、ブプロフェジン(buprofezin)、ブトカルボキシン(butocarboxim)、カルバリル(carbaryl)、カルボフラン(carbofuran)、カルタップ(cartap)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、クロチアニジン(clothianidin)、クロマフェノジド(chromafenozide)、クロピリホス−メチル(chlorpyrifos-methyl)、シフルトリン(cyfluthrin)、ベータ−シフルトリン(beta-cyfluthrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、シロマジン(cyromazine)、ラムダ−シハロトリン(lambda-cyhalothrin)、デルタメトリン(deltamethrin)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、ジアクロデン(diacloden)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジオフェノラン(diofenolan)、ジメトエート(dimethoate)、EPN、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、エチプロール(ethiprole)、エトフェンプロックス(etofenprox)、エトリムホス(etrimfos)、フェノブカルブ(fenobucarb)、フェノキシカーブ(fenoxycarb)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フィプロニル(fipronil)、フルフェノクスウロン(flufenoxuron)、フルフェンプロックス(flufenprox)、タウ−フルバリネート(tau-fluvalinate)、ホノホス(fonophos)、フォルメタネート(formetanate)、フォルモチオン(formothion)、フラチオカルブ(furathiocarb)、ハロフェノジド(halofenozide)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、イミダクロプリド(imidacloprid)、イソフェンホス(isofenphos)、インドキサカルブ(indoxacarb)、イソプロカルブ(isoprocarb)、ルフェヌウロン(lufenuron)、マラチオン(malathion)、メタルデヒド(metaldehyde)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(methidathion)、メタクリホス(methacrifos)、メタルカルブ(metalcarb)、メソミル(methomyl)、メソプレン(methoprene)、メトキシクロール(methoxychlor)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、モノクロトホス(monocrotophos)、ムスカルーレ(muscalure)、ニテンピラム(nitenpyram)、オメトエート(omethoate)、オキシデメトン−メチル(oxydemeton-methyl)、オキサミル(oxamyl)、パラチオン(parathion)、パラチオン−メチル(parathion-methyl)、ペルメトリン(permethrin)、フォキシム(phoxim)、ホレート(phorate)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet)、ホスファミドン(phosphamidon)、ピリミカルブ(pirimicarb)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、ロテノン(rotenone)、スルプロホス(sulprofos)、スピノサド(spinosad)、スルホテップ(sulfotep)、テブフェノジド(tebfenozide)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、テフルトリン(tefluthorin)、テルブホス(terbufos)、テトラクロロビンホス(tetrachlorvinphos)、チオジカルブ(thiodicarb)、チアメトキサム(thiamethoxam)、チオファノックス(thiofanox)、チオメトン(thiometon)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、トラロメスリン(tralomethrin)、トリクロルホン(trichlorfon)、トリアズロン(triazuron)、トリフルムロン(triflumuron)、バミドチオン(vamidothion)等があげられる。
【0024】
25℃で液体の農薬活性成分の具体例としては、以下のものが挙げられる。
【0025】
除草剤:MCPAエチル、MCPBエチル、ベンチオカーブ(benthiocarb)、オルソベンカーブ(orbencarb)、エスプロカルブ(esprocarb)、モリネート(molinate)、プレチラクロール(pretilachlor)、メトラクロール(metolachlor)、ブタクロール(butachlor)、ジメテナミド(dimethenamid)、クレトジム(clethodim)、ブタミホス(butamifos)、シンメチリン(cimmethylin)、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone-ethyl)等。
【0026】
殺虫剤:シアノホス(cyanophos)、フェンチオン(fenthion)、フェニトロチオン(fenitrothion)、ジクロフェンチオン(dichlofenthion)、ピリミホス−メチル(pirimiphos-methyl)、ダイアジノン(diazinon)、イソキサチオン(isoxathion)、フェントエート(phenthoate)、ジスルフォトン(disulfoton)、プロチオホス(prothiofos)、プロフェノホス(profenofos)、ピラクロホス(pyraclofos)、ジクロルボス(dichlorvos)、カルボスルファン(carbosulfan)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、アレスリン(allethrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルバリネート(fluvalinate)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、ピリダリル(pyridalyl)等。
殺ダニ剤:プロパルギット(propargite)等。
殺線虫剤:1,3−ジクロロプロペン(1,3-dichloropropene)、DCIP、フォスチアゼート(fosthiazate)、カズサホス(cadusafos)等。
【0027】
殺菌剤:アンバム(amobam)、イプロベンホス(iprobenfos)、エディフェンホス(edifenphos)、プロピコナゾール(propiconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、クロルピクリン(chloropicrin)、エトリジアノール(etridiazole)等。
【0028】

上記農薬活性成分は、単独でまたは2種以上混合して使用することができ、混合する場合の比も自由に選択できる。
【0029】
農薬活性成分を溶解して溶液を調製するための溶剤としては、以下のものが挙げられる。
【0030】
溶剤:キシレン、アルキル(CまたはC10等)ベンゼン、フェニルキシリルエタンおよびアルキル(CまたはC等)ナフタレン等の芳香族炭化水素類、マシン油、ノルマルパラフィン、イソパラフィンおよびナフテン等の脂肪族炭化水素類、ケロシン等の芳香族炭化水素と脂肪族炭化水素の混合物、エタノール、イソプロパノール、シクロヘキサノール、フェノキシエタノールおよびベンジルアルコール等のアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコール等の多価アルコール、プロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、フェニルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルおよびプロピレングリコールモノフェニルエーテル等のエーテル、アセトフェノン、シクロヘキサノンおよびγ−ブチロラクトン等のケトン、脂肪酸メチルエステル、コハク酸ジアルキルエステル、グルタミン酸ジアルキルエステル、アジピン酸ジアルキルエステルおよびフタル酸ジアルキルエステル等のエステル、N−アルキル(C、CまたはC12等)ピロリドン等の酸アミド、大豆油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ油、綿実油およびヒマシ油等の油脂、ジメチルスルホキシドなどが挙げられる。
【0031】
上記溶液中の農薬活性成分の含有量は適宜選択できるが、溶液100重量部に対して0.001〜50重量部の範囲が好ましい。
【0032】
本発明で用いる無機塩としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸および炭酸等各種の無機酸の、アルカリ金属塩(リチウム、ナトリウムおよびカリウム等)、アルカリ土類金属塩(カルシウムおよびマグネシウム等)またはアンモニウム等が挙げられる。好ましい無機塩は、塩化ナトリウム、硫酸アンモニウム、塩化カリウムおよび燐酸二水素ナトリウムである。無機塩の添加量は、無機塩の水溶解度以下であることが望ましいが、本発明組成物100重量部に対して通常0.1〜30重量部、好ましくは1〜20重量部、より好ましくは3〜20重量部である。
【0033】
本発明に使用するホワイトカーボンとは、含水シリカ、無水シリカおよび含水シリケートであり、それらを原料として焼成処理された焼成シリカや表面のシラノール基を化学反応で他の物質と反応させた表面処理シリカも含まれる。具体的には以下のものが挙げられる。
【0034】
含水シリカ:カープレックス#80(商品名/エボニック・デグサ・ジャパン(株))、カープレックス#80D(商品名/エボニック・デグサ・ジャパン(株))、カープレックス#67(商品名/エボニック・デグサ・ジャパン(株))、カープレックス#1120(商品名/エボニック・デグサ・ジャパン(株))、カープレックス#XR(商品名/エボニック・デグサ・ジャパン(株))、ファインシールA(商品名/徳山曹達(株))、ファインシールE−50(商品名/徳山曹達(株))、ファインシールX−37(商品名/徳山曹達(株))、ファインシールK−41(商品名/徳山曹達(株))、ファインシールP−8(商品名/徳山曹達(株))、トクシールU(商品名/徳山曹達(株))、トクシールCU−N(商品名/徳山曹達(株))、トクシールP(商品名/徳山曹達(株))、トクシールNR(商品名/徳山曹達(株))、ニップシールNS(商品名/日本シリカ工業(株))、ニップシールNSK(商品名/日本シリカ工業(株))、ニップシールNA(商品名/日本シリカ工業(株))、サイロイド244(商品名/富士デヴィソン化学)、サイロイド65(商品名/富士デヴィソン化学)、サイロイド308(商品名/富士デヴィソン化学)、ミズカシルP−705(商品名/水沢化学(株))、ミズカシルP−802(商品名/水沢化学(株))、ミズカシルP−78(商品名/水沢化学(株))およびミズカシルP−832(商品名/水沢化学(株))等が挙げられる。これらの中では、カープレックス#80(商品名/エボニック・デグサ・ジャパン(株))、カープレックス#XR(商品名/エボニック・デグサ・ジャパン(株))が好ましい。
【0035】
無水シリカ:アエロジル130(商品名/日本アエロジル(株))、アエロジル200(商品名/日本アエロジル(株))、アエロジル380(商品名/日本アエロジル(株))およびアエロジルMOX80(商品名/日本アエロジル(株))等が挙げられる。
【0036】
含水シリケート:フローライトR(商品名/徳山ソーダ(株))、フローライトRN(商品名/徳山ソーダ(株))、トヨヒーローTH(商品名/東洋電化工業(株))、ゾノライト(商品名/小野田化学)およびマイクロセルE(商品名/ジョンズ・マンビル)等の含水カルシウムシリケートが挙げらる。
【0037】
焼成シリカ:含水シリカの焼成品としては、カープレックスCS−5(商品名/塩野義製薬(株))、カープレックスCS−7(商品名/塩野義製薬(株))およびカープレックスCS−701(商品名/塩野義製薬(株))等が挙げられる。
【0038】
表面処理シリカ:含水シリカを原料とした表面処理シリカとしては、例えばSIPERNAT D17(商品名/日本アエロジル(株))、ニップシールSS−10(商品名/日本シリカ(株))、ニップシールSS−20(商品名/日本シリカ(株))およびニップシールSS−30P(商品名/日本シリカ(株))等が挙げられる。無水シリカを原料とした表面処理シリカとしては、アエロジルR972(商品名/日本アエロジル(株))、アエロジルR202(商品名/日本アエロジル(株))およびアエロジルR812(商品名/日本アエロジル(株))等が挙げられる。
本発明組成物中のホワイトカーボンの含有量は適宜選択でき、本発明組成物100重量部に対して通常0.1〜10重量部であり、より好ましくは0.1〜5重量部、さらに好ましくは0.1〜3重量部である。
【0039】
本発明に使用するアルキルポリグリコシドは、式(1):
RO(RO)b(G11)a (1)
〔式中、
RはC6〜30アルキル基、C6〜30アルケニル基、C6〜30アルキニル基またはC6〜30アルキルフェニル基を表し、
RはC2〜4アルキレン鎖を表し、
G11は5単糖残基または6単糖残基を表し、
bは0ないし12の数値を表し、
aは1ないし10の数値を表す。〕で表される。
【0040】
好ましいアルキルポリグリコシドとしては、
式(1)において、G11がグルコース残基でありbが0であるアルキルポリグリコシド、
式(1)において、RがC6〜30アルキル基またはC6〜30アルケニル基であるアルキルポリグリコシド、
式(1)において、RがC6、C8、C10、C12、C14、C16もしくはC18の鎖長を有するアルキル基、またはC6、C8、C10、C12、C14、C16もしくはC18の鎖長を有するアルケニル基であるアルキルポリグリコシド、およびそれらの混合物からなるアルキルポリグリコシド、
式(1)において、(G11)aがグリコシド結合により互いに結合している平均1ないし10個の糖残基であるアルキルポリグリコシド、
式(1)において、(G11)aは異なった種類の還元糖の糖残基で構成されていてもよく、その糖残基がグルコースまたはマルトースであるアルキルポリグリコシド、および
式(1)において、糖残基の数を表しているaは典型的な分布に基づく統計的平均値であり、特に適切なものはアルキル基当たり平均1ないし5個の糖分子を含み、より好ましくは、1ないし5個のグルコース残基を含み、特に好ましくは、少なくとも1アルキルポリグリコシドの平均グリコシド残基重合度が約1ないし約1.8であり、これらの界面活性剤のうち、特にさらに好ましくはC6〜14の鎖長のアルキル基を有するアルキルポリグリコシドが挙げられる。
本発明組成物中のアルキルポリグリコシドの含有量は適宜選択でき、本発明組成物100重量部に対して通常0.1〜20重量部であり、より好ましくは0.1〜10重量部、さらに好ましくは0.1〜5重量部である。
本発明組成物では、必要に応じてアルキルポリグリコシド以外の界面活性剤を加えることも可能である。それらの界面活性剤としては、以下の(A)、(B)、(C)、(D)および(E)が挙げられる。
【0041】
(A)ノニオン性界面活性剤:
(A-1)ポリエチレングリコール型界面活性剤:例えば、ポリオキシエチレンアルキル(C8〜18)エーテル、アルキルナフトールのエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8〜12)フェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8〜12)フェニルエーテルのホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)フェニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテルのポリマー、アルキル(C8〜18)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーエーテル、アルキル(C8〜12)フェニルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーエーテル、ポリオキシエチレンビスフェニルエーテル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸(C8〜18)モノエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸(C8〜18)ジエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸(C8〜18)エステル、グリセロール脂肪酸エステルエチレンオキサイド付加物、ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、硬化ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、アルキル(C8〜18)アミンエチレンオキサイド付加物および脂肪酸(C8〜18)アミドエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
【0042】
(A-2)多価アルコール型界面活性剤:例えば、グリセロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸(C8〜18)エステル、ソルビタン脂肪酸(C8〜18)エステル、ショ糖脂肪酸エステル、多価アルコールアルキルエーテルおよび脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられる。
【0043】
(A-3)アセチレン系界面活性剤:例えば、アセチレングリコール、アセチレンアルコール、アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物およびアセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
【0044】
(B)アニオン性界面活性剤:
(B-1)カルボン酸型界面活性剤:例えば、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリマレイン酸、ポリ無水マレイン酸、マレイン酸または無水マレイン酸とオレフィン(例えばイソブチレンおよびジイソブチレン等)との共重合物、アクリル酸とイタコン酸の共重合物、メタアクリル酸とイタコン酸の共重合物、マレイン酸または無水マレイン酸とスチレンの共重合物、アクリル酸とメタアクリル酸の共重合物、アクリル酸とアクリル酸メチルエステルとの共重合物、アクリル酸と酢酸ビニルとの共重合物、アクリル酸とマレイン酸または無水マレイン酸の共重合物、N−メチル−脂肪酸(C8〜18)サルコシネート、樹脂酸および脂肪酸(C8〜18)等のカルボン酸、並びにそれらカルボン酸の塩が挙げられる。
【0045】
(B-2)硫酸エステル型界面活性剤:例えば、アルキル(C8〜18)硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル(C8〜18)エーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8〜12)フェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8〜12)フェニルエーテルのポリマーの硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)フェニルフェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテルのポリマーの硫酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの硫酸エステル、硫酸化油、硫酸化脂肪酸エステル、硫酸化脂肪酸および硫酸化オレフィン等の硫酸エステル、並びにそれら硫酸エステルの塩が挙げられる。
【0046】
(B-3)スルホン酸型界面活性剤:例えば、パラフィン(C8〜22)スルホン酸、アルキル(C8〜12)ベンゼンスルホン酸、アルキル(C8〜12)ベンゼンスルホン酸のホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸のホルマリン縮合物、α−オレフィン(C8〜16)スルホン酸、ジアルキル(C8〜12)スルホコハク酸、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8〜12)フェニルエーテルスルホン酸、ポリオキシエチレンアルキル(C8〜18)エーテルスルホコハク酸ハーフエステル、ナフタレンスルホン酸、(モノまたはジ)アルキル(C1〜6)ナフタレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、(モノまたはジ)アルキル(C1〜6)ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、クレオソート油スルホン酸のホルマリン縮合物、アルキル(C8〜12)ジフェニルエーテルジスルホン酸、イゲポンT(商品名)、ポリスチレンスルホン酸およびスチレンスルホン酸とメタアクリル酸の共重合物等のスルホン酸、並びにそれらスルホン酸の塩が挙げられる。
【0047】
(B-4)燐酸エステル型界面活性剤:例えば、アルキル(C8〜12)燐酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル(C8〜18)エーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノまたはジ)アルキル(C8〜12)フェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)アルキル(C8〜12)フェニルエーテルのポリマーの燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)フェニルフェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチリルフェニルエーテルのポリマーの燐酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの燐酸エステル、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールイミンおよび縮合燐酸(例えばトリポリリン酸等)等の燐酸エステル、並びにそれら燐酸エステルの塩が挙げられる。
【0048】
上記の(B-1)〜(B-4)における塩としては、アルカリ金属(リチウム、ナトリウムおよびカリウム等)、アルカリ土類金属(カルシウムおよびマグネシウム等)、アンモニウムおよび各種アミン(例えばアルキルアミン、シクロアルキルアミンおよびアルカノールアミン等)等が挙げられる。
【0049】
(C)カチオン性界面活性剤:
例えば、アルキルアミン、アルキル4級アンモニウム塩、アルキルアミンのエチレンオキサイド付加物およびアルキル4級アンモニウム塩のエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
【0050】
(D)両性界面活性剤:
例えば、ベタイン型界面活性剤およびアミノ酸型界面活性剤等が挙げられる。
【0051】
(E)その他の界面活性剤:
例えば、シリコーン系界面活性剤およびフッ素系界面活性剤等が挙げられる。
【0052】
これらのアルキルポリグリコシド以外の界面活性剤は単独でまたは2種以上混合して使用することができ、混合する場合の比も自由に選択できる。本発明組成物中の該界面活性剤の総含有量は適宜選択できるが、本発明組成物100重量部に対して0.1〜20重量部の範囲が好ましい。
【0053】
本発明組成物には、更に各種補助剤を含有させることができる。使用できる補助剤は、増粘剤、凍結防止剤、pH調整剤、比重調整剤および効力増強剤等であり、下記のものが挙げられる。
【0054】
増粘剤としては、特に制限はなく、有機、無機の天然物、合成品および半合成品を用いることができ、例えば、ザンサンガム(キサンタンガム)、ウェランガムおよびラムザンガム等のヘテロ多糖類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウムおよびポリアクリルアミド等の水溶性高分子化合物、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ベントナイト、ラポナイトおよび合成スメクタイト等のスメクタイト系粘土鉱物等を例示することができる。これらの増粘剤は一種または二種以上混合してもよく、混合する場合の比も自由に選択できる。これらの増粘剤はそのまま添加してもよく、またあらかじめ水に分散させたものを添加しても良い。また、本発明組成物中の含有量も自由に選択することができる。
【0055】
凍結防止剤としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコールおよびプロピレングリコール、グリセリン等を用いることができる。好ましくはプロピレングリコール、グリセリンである。また、本発明組成物中の含有量も自由に選択することができる。
【0056】
pH調整剤としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、スルホン酸およびカルボン酸等各種の無機酸や有機酸、並びにその塩やエステルが挙げられる。有機酸として具体的には、酸性リン酸エステル、クエン酸、マレイン酸、ソルビン酸、乳酸および酒石酸等が例示される。また、リン酸水素2ナトリウム−クエン酸水溶液、酢酸ナトリウム−塩酸水溶液、ギ酸−ギ酸ナトリウム水溶液、乳酸−乳酸ナトリウム水溶液、酒石酸−酒石酸ナトリウム水溶液およびクエン酸ナトリウム−塩酸水溶液等の各種の緩衝液を使用することもできる。
【0057】
比重調整剤および効力増強剤としては、前記の溶剤を用いることができる。
【0058】
本発明組成物は、更にシリコーン系エマルジョン等の消泡剤、防菌防黴剤および着色剤等を配合してもよい。
【0059】
本発明組成物の製造方法は、特に限定されるものではないが、水に前述の各成分を加え、攪拌機により混合して得られる。また、必要に応じて、農薬活性成分、界面活性剤およびその他補助剤は、それぞれ単独もしくは混合して乾式および湿式粉砕機により微粉砕してもよい。
【0060】
乾式粉砕は、衝撃式粉砕機、ボールミル、ジェットミル等で行うことができる。湿式粉砕による微粉砕は、アトライター、サンドグラインダー、ダイノミル、パールミル、アペックスミル、ビスコミルおよびウルトラビスコミル等の湿式粉砕機により行うことができる。
【0061】
本発明組成物は、例えば原液のまま水田に直接散布する方法、水で50〜5000倍程度に希釈して、噴霧機などを用いて有害植物もしくはそれが生育する土壌に散布する方法、または空中からヘリコプターなどを使用して、原液のまま、もしくは水で2〜100倍程度に希釈して散布する方法で施用することにより、有害植物を防除することができる。有害植物としては、例えばイヌビエ、タイヌビエ、メヒシバ、エノコログサ、アキノエノコログサ、オヒシバ、カラスムギ、セイバンモロコシ、シバムギ、ビロードキビ、パラグラス、アゼガヤ、イトアゼガヤ、スズメノカタビラ、スズメノテッポウ、カモジグサなどのイネ科雑草、コゴメガヤツリ、ハマスゲ、キハマスゲ、ホタルイ、ミズガヤツリ、タマガヤツリ、マツバイ、クログワイなどのカヤツリグサ科雑草、ウリカワ、オモダカ、ヘラオモダカなどのオモダカ科雑草、コナギ、ミズアオイなどのミズアオイ科雑草、アゼナ、アブノメなどのゴマノハグサ科雑草、キカシグサ、ヒメミソハギなどのミソハギ科雑草の他、イチビ、マルバアサガオ、シロザ、アメリカキンゴジカ、スベリヒユ、アオビユ、アオゲイトウ、エビスグサ、イヌホウズキ、サナエタデ、ハコベ、オナモミ、タネツケバナ、ホトケノザ、ブタクサ、ヤエムグラ、セイヨウヒルガオ、チョウセンアサガオ、エゾノキツネアザミ、エノキグサなどが挙げられる。
【実施例】
【0062】
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下において「部」は重量部を意味する。
【0063】
〔実施例〕
1.粉砕スラリーの調整
水31部にケルザンASX(商品名、ケルコ社製、キサンタンガム)0.2部を分散させ、続いて、プロクセルGXL(S)(商品名、アビシア(株)製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン)0.1部、シリコーン系消泡剤0.1部、プロピレングリコール5.0部、AG6202(商品名、ライオン・アクゾ(株)製、C8アルキルグルコシド65%水溶液)0.5部、イソバン600SF35(商品名、(株)クラレ製、イソブチレン・無水マレイン酸共重合物のナトリウム塩水溶液)3.0部、ニューポールPE128(商品名、三洋化成工業(株)製、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー)0.5部、ルノックス1000C(商品名、東邦化学工業(株)製、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物)0.5部、クエン酸1.0部を溶解させ、さらに、これにピラゾスルフロンエチル6.0部、カープレックスXR(商品名、エボニック・デグサ・ジャパン(株)製、含水非晶質二酸化珪素)1.0部を分散させ、0.8−1.2mmφガラスビーズを用いてサンドグラインダー(アイメックス(株)製)で湿式粉砕し、粉砕スラリー48.9部を得た。
【0064】
2.ジメタメトリン溶液の調整
ジメタメトリン 1.2部をビニサイザー20(商品名、花王(株)製、ジイソトリデシルフタレート)3.6部を溶解させた。
【0065】
3.無機塩水溶液の調整
水40.3部に塩化ナトリウム6.0部を溶解させた。
【0066】
4.水性懸濁農薬組成物の調製
上記粉砕スラリー48.9部とジメタメトリン溶液4.8部、無機塩水溶液46.3部を混合して均一な本発明の水性乳化懸濁状農薬組成物を得た。
【0067】

〔比較例1〕
1.粉砕スラリーの調整
水31部にケルザンASX(商品名、ケルコ社製、キサンタンガム)0.2部を分散させ、続いて、プロクセルGXL(S)(商品名、アビシア(株)製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン)0.1部、シリコーン系消泡剤0.1部、プロピレングリコール5.0部、AG6202(商品名、ライオン・アクゾ(株)製、C8アルキルグルコシド65%水溶液)0.5部、イソバン600SF35(商品名、(株)クラレ製、イソブチレン・無水マレイン酸共重合物のナトリウム塩水溶液)3.0部、ニューポールPE128(商品名、三洋化成工業(株)製、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー)0.5部、ルノックス1000C(商品名、東邦化学工業(株)製、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物)0.5部、クエン酸1.0部を溶解させ、さらに、これにピラゾスルフロンエチル6.0部を分散させ、0.8−1.2mmφガラスビーズを用いてサンドグラインダー(アイメックス(株)製)で湿式粉砕し、粉砕スラリー47.9部を得た。
【0068】
2.ジメタメトリン溶液の調整
ジメタメトリン 1.2部をビニサイザー20(商品名、花王(株)製、ジイソトリデシルフタレート)3.6部を溶解させた。
【0069】
3.無機塩水溶液の調整
水41.3部に塩化ナトリウム6.0部を溶解させた。
【0070】
4.水性懸濁農薬組成物の調製
上記粉砕スラリー47.9部とジメタメトリン溶液4.8部、無機塩水溶液47.3部を混合して均一な水性乳化懸濁状農薬組成物を得た。
【0071】

〔比較例2〕
1.粉砕スラリーの調整
水31部にケルザンASX(商品名、ケルコ社製、キサンタンガム)0.2部を分散させ、続いて、プロクセルGXL(S)(商品名、アビシア(株)製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン)0.1部、シリコーン系消泡剤0.1部、プロピレングリコール5.0部、AG6202(商品名、ライオン・アクゾ(株)製、C8アルキルグルコシド65%水溶液)0.5部、イソバン600SF35(商品名、(株)クラレ製、イソブチレン・無水マレイン酸共重合物のナトリウム塩水溶液)3.0部、ニューポールPE128(商品名、三洋化成工業(株)製、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー)0.5部、ルノックス1000C(商品名、東邦化学工業(株)製、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物)0.5部、クエン酸1.0部を溶解させ、さらに、これにピラゾスルフロンエチル6.0部、カープレックスXR(商品名、エボニック・デグサ・ジャパン(株)製、含水非晶質二酸化珪素)1.0部を分散させ、0.8−1.2mmφガラスビーズを用いてサンドグラインダー(アイメックス(株)製)で湿式粉砕し、粉砕スラリー48.9部を得た。
【0072】
2.ジメタメトリン溶液の調整
ジメタメトリン 1.2部をビニサイザー20(商品名、花王(株)製、ジイソトリデシルフタレート)3.6部を溶解させた。
【0073】
3.水性懸濁農薬組成物の調製
上記粉砕スラリー48.9部とジメタメトリン溶液4.8部、水46.3部を混合して均一な水性乳化懸濁状農薬組成物を得た。
【0074】

〔比較例3〕
1.粉砕スラリーの調整
水31部にケルザンASX(商品名、ケルコ社製、キサンタンガム)0.2部を分散させ、続いて、プロクセルGXL(S)(商品名、アビシア(株)製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン)0.1部、シリコーン系消泡剤0.1部、プロピレングリコール5.0部、イソバン600SF35(商品名、(株)クラレ製、イソブチレン・無水マレイン酸共重合物のナトリウム塩水溶液)3.0部、ニューポールPE128(商品名、三洋化成工業(株)製、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー)0.5部、ルノックス1000C(商品名、東邦化学工業(株)製、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物)0.5部、クエン酸1.0部を溶解させ、さらに、これにピラゾスルフロンエチル6.0部、カープレックスXR(商品名、エボニック・デグサ・ジャパン(株)製、含水非晶質二酸化珪素)1.0部を分散させ、0.8−1.2mmφガラスビーズを用いてサンドグラインダー(アイメックス(株)製)で湿式粉砕し、粉砕スラリー48.4部を得た。
【0075】
2.ジメタメトリン溶液の調整
ジメタメトリン 1.2部をビニサイザー20(商品名、花王(株)製、ジイソトリデシルフタレート)3.6部を溶解させた。
【0076】
3.無機塩水溶液の調整
水40.8部に塩化ナトリウム6.0部を溶解させた。
【0077】
4.水性懸濁農薬組成物の調製
上記粉砕スラリー48.4部とジメタメトリン溶液4.8部、無機塩水溶液46.8部を混合して均一な水性乳化懸濁状農薬組成物を得た。
【0078】

〔試験例〕
実施例および比較例で得られた組成物を直径3cm、高さ5cmのガラス瓶に入れて蓋を閉め、「−5℃で1日保管後50℃で1日保管」を1サイクルとして、恒温機中にて15サイクル保存した。保存前後の体積中位径および保存後の上澄みの分離を測定し、結果を表1および表2に示した。また、各測定は以下に示す測定条件で行った。
【0079】

[体積中位径測定]
機種名:ベックマンコールター社製 粒度分布測定機LS−13320
測定法:レーザ回折散乱法

[上澄みの測定]
ガラス瓶底部からサンプル上端までの高さをXcm、保存後の上澄み(上方に形成される澄明な層)の高さをYcmとし、下記の式により、上澄みの分離を算定した。
【0080】
上澄み分離(%) = (Y / X)× 100

表1
――――――――――――――――――――――――
保存前 保存後
――――――――――――――――――――――――
体積中位径 体積中位径
(μm) (μm)
――――――――――――――――――――――――
実施例 3.5 5.3
比較例1 3.4 15.1
比較例3 3.3 11.9
――――――――――――――――――――――――

表2
――――――――――――――――――
上澄み分離
(%)
――――――――――――――――――
実施例 10
比較例2 60
――――――――――――――――――
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明組成物は有害生物の防除に使用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)農薬活性成分、(b)無機塩、(c)ホワイトカーボン、(d)アルキルポリグリコシドおよび水を含む水性懸濁状農薬組成物。
【請求項2】
(a)農薬活性成分が、(a1)固体の農薬活性成分、(a2)液体の農薬活性成分および(a3)農薬活性成分の溶液からなる群から選ばれる1種以上である請求項1記載の水性懸濁状農薬組成物。
【請求項3】
(a)農薬活性成分が、(a1)固体の農薬活性成分および(a3)農薬活性成分の溶液からなる請求項1記載の水性懸濁状農薬組成物。
【請求項4】
(a1)固体の農薬活性成分が、スルホニルウレア系除草活性化合物である請求項2または3記載の水性懸濁状農薬組成物。
【請求項5】
スルホニルウレア系除草活性化合物が、ピラゾスルフロンエチル、ハロスルフロンメチルまたはメタゾスルフロンである請求項4記載の水性懸濁状農薬組成物。
【請求項6】
(a3)農薬活性成分の溶液が、ジメタメトリンの溶液である請求項2ないし5から選ばれるいずれか1項記載の水性懸濁状農薬組成物。
【請求項7】
(b)の無機塩が、塩化ナトリウム、硫酸アンモニウム、塩化カリウムまたは燐酸二水素ナトリウムである請求項1ないし6から選ばれるいずれか1項記載の水性懸濁状農薬組成物。
【請求項8】
(c)ホワイトカーボンが、含水シリカである請求項1ないし7から選ばれるいずれか1項記載の水性懸濁状農薬組成物。



【公開番号】特開2011−144149(P2011−144149A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−7781(P2010−7781)
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【出願人】(000003986)日産化学工業株式会社 (510)
【Fターム(参考)】