説明

水産練り製品

【課題】化学的に合成された澱粉を使用することなく、耐熱性、冷凍耐性、経時安定性、風味及び食感に優れた水産練り製品を提供すること。
【解決手段】天然澱粉質を含有してなる水産練り製品であって、水産練り製品全体に対する固形分換算で、天然澱粉質の含有量が1〜25重量%であって、湿熱処理天然澱粉15〜85重量%及び糯種天然澱粉15〜85重量%を合計して100重量%になるように調製されたものである水産練り製品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は湿熱処理澱粉及び糯種澱粉を一定の割合で含む、耐熱性、冷凍耐性、経時安定性、食感及び風味に優れた蒲鉾、魚肉ソーセージ、はんぺん、かにあし蒲鉾等の水産練り製品を提供する。
【背景技術】
【0002】
最近、蒲鉾、魚肉ソーセージ、はんぺん、かにあし蒲鉾等水産練り製品において、冷凍あるいは冷蔵保存の長い製品では離水防止、食感劣化抑制に老化性の改良した化学的に合成された澱粉、又レトルト製品やおでん用製品には膨潤を抑制した化学的に合成された澱粉が使用されている。
(非特許文献1)
【0003】
例えばヒドロキシプロピル澱粉、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉、リン酸モノエステル化リン酸架橋澱粉、酢酸澱粉等が用いられている。
【0004】
これらの澱粉を添加して水産練り製品を作成すると冷凍耐性や耐熱性を有することが出来る。
【0005】
しかし、食品の安全性や身体への影響への関心の高まりから、化学的合成品ではなく、天然の素材が求められるようになった。
【0006】
又、化学的に合成されたこれらの澱粉で作った水産練り製品は風味の点で天然の澱粉を使用したものより劣っている。
【0007】
このような理由から、化学的に合成された澱粉を使用することなく、優れた性質を奏することが可能な水産練り製品が強く求められるようになった。
【非特許文献1】 澱粉化学の事典 朝倉書店 506〜507頁 2003年
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、化学的に合成された澱粉を使用することなく、耐熱性、冷凍耐性、経時安定性、食感及び風味の優れた水産練り製品を提供することを主な課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は化学的に合成された澱粉を用いずに、耐熱性、冷凍耐性、経時安定性、食感及び風味に優れる水産練り製品を得ることを課題として鋭意検討を重ねた。その結果、湿熱処理澱粉及び糯種澱粉を一定の割合で配合することにより、耐熱性、冷凍耐性、食感及び風味に優れた水産練り製品が得られることを見出し、更に鋭意検討を重ねて、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は下記の水産練り製品に関する。
【0011】
項1 :天然澱粉質を含有してなる水産練り製品であって、水産練り製品全体に対する固形分換算で、天然澱粉質の含有量が1〜25重量%であって、天然澱粉質が、無水換算で、湿熱処理天然澱粉15〜85重量%及び糯種天然澱粉15〜85重量%を合計して100重量%になるように調製されたものである水産練り製品。
【0012】
項2 :湿熱処理天然澱粉が湿熱処理馬鈴薯澱粉、湿熱処理小麦澱粉、湿熱処理タピオカ澱粉、湿熱処理コーンスターチ、湿熱処理うるち米澱粉、湿熱処甘藷澱粉及び湿熱処理サゴ澱粉からなる群から選ばれる1以上の澱粉である項1記載の水産練り製品。
【0013】
項3 :糯種天然澱粉がワキシーコーンスターチである項1〜2のいずれかに記載の水産練り製品。
【0014】
以下、本発明の内容について、更に詳細に説明する。
【0015】
尚、本発明においては、特に断らないかぎり、「%」は「重量%」、「部」は「重量部」を表す。
【0016】
I.天然澱粉質
本発明の水産練り製品は、湿熱処理天然澱粉及び糯種天然澱粉からなる天然澱粉質を含有している。
【0017】
I−1.湿熱処理天然澱粉
湿熱処理澱粉は、化学的に処理された澱粉と異なり、水と熱だけを利用して物理的に処理された澱粉である。
【0018】
湿熱処理澱粉は糊化させない程度の水分を含む澱粉粒子を適当な水分の存在下で加熱することにより得られるものであり、解重合などの化学的変化をほとんど伴わず、安全性の高い食品として認識されている。(福井俊郎、「澱粉科学実験法」、朝倉書店、1979、242〜245頁)(蔵橋嘉樹、「澱粉科学の事典」、朝倉書店、2003年、417〜421頁)
【0019】
湿熱処理天然澱粉は、天然澱粉を湿熱処理することによって、得ることができる。
【0020】
例えば、特許第2996707号に記載の方法に従って、内圧、外圧共に耐圧性の密閉できる容器を用い、この容器内に天然澱粉を入れ、減圧とした後、蒸気を導入して加圧加熱し、該澱粉を所定時間加熱した後、冷却する方法によって、処理することができる。
【0021】
また、L.SAIRにより報告された方法(L.SAIR シリアルケミストリィ、44巻1月号、8〜26頁1964)に従って、天然澱粉を2cm程度の薄い層に広げて、相対湿度100%の加圧容器に入れ、約95〜100℃で約8〜16時間加熱することにより処理しても良い。
【0022】
又、天然澱粉を加湿することにより、水分を18〜27%に調整し、容器に入れ密閉して、エアオーブン中で加熱することにより、処理してもよい。
【0023】
このうち、特に工業的に実施する場合には、特許第2996707に記載の方法に従って、湿熱処理することが好ましい。
【0024】
湿熱処理澱粉の種類は特に限定されず、例えば湿熱処理馬鈴薯澱粉、湿熱処理小麦澱粉、湿熱処理タピオカ澱粉、湿熱処理コーンスターチ、湿熱処理うるち米澱粉、湿熱処理甘藷澱粉、湿熱処理サゴ澱粉等を挙げることができる。これらは1種単独で用いてもよく、2種類以上併用して用いてもよい。
【0025】
I−2.糯種天然澱粉
糯種天然澱粉は、ほぼ100%がアミロペクチンで構成されている天然澱粉である。
糯種澱粉としては、例えばワキシーコーンスターチ、糯米澱粉(白玉粉も含む)、が挙げられる。
【0026】
ワキシーコーンスターチはワキシーコーンから分離精製された糯種のコーンスターチである。従って糯米の澱粉のようにほとんど100%近くまでアミロペクチンで構成された澱粉である。(澱粉科学ハンドブック 312〜313頁 1977年)
【0027】
これらは1種単独で用いても良く、2種以上併用して用いても良い。
【0028】
I−3.天然澱粉質の調製
本発明に用いる天然澱粉質は、無水換算で、湿熱処理天然澱粉15〜85%と糯種澱粉15〜85%とを合計100%となるように調製することにより得られる。調製は公知の方法に従って適宜行なうことができる。
【0029】
湿熱処理天然澱粉と糯種天然澱粉との割合は、上記範囲内であれば適宜設定しうるが好ましくは、湿熱処理天然澱粉 20〜80重量%、糯種天然澱粉20〜80重量%程度であり、より好ましくは、湿熱処理天然澱粉25〜75重量%、糯種天然澱粉25〜75重量%程度である。
【0030】
湿熱処理天然澱粉の割合が15重量%未満であり、糯種天然澱粉が85重量%以上の場合、水素練り製品の冷凍品を解凍した時に食感が柔らかくなりすぎ、耐熱性も悪くなる。
【0031】
一方、湿熱処理天然澱粉の割合が85重量%以上で、糯種天然澱粉が15重量%未満の場合は水産練り製品の冷凍品を解凍した時に指で押すと離水し、食感も悪くなる。
【0032】
水産練り製品における本発明天然澱粉の含有量
本発明における天然澱粉質の含有量は水産練り製品全体に対し、固形分換算で1〜25重量%程度、特に2〜20重量%程度である。
この程度の範囲であれば水産練り製品に耐熱性及び冷凍耐性を付与することができる。そして、その製法は特に限定されず、公知の方法に従って、適宜製造することができる。
【0033】
糯種澱粉はアミロペクチン含有量ほぼ100%であるため、老化しにくく、冷凍耐性がある。
しかし、これを多く使用すると、仕上がった水産練り製品の食感が柔らかくなりすぎる。
【0034】
そこで、加熱を行っても澱粉粒子のしっかりした湿熱処理澱粉を一定の比率で併用することにより、両方の特性を生かすことができ、目的とする耐熱性、冷凍耐性、食感及び風味に優れた水産練り製品を作成することができる。
【0035】
そのことを証明する実験を行なったので次に示す。
水産練り製品と言われるものの中には蒲鉾、はんぺん、魚肉ソーセージ等種々の種類があるがテストを行なうため全体を把握するのには魚肉ソーセージが適しているのでそれを作成して比較試験を行った。
【0036】
下記の表1に示した配合を準備し、表2に記載した工程に従って、魚肉ソーセージを製造した。尚、湿熱処理天然澱粉としては馬鈴薯澱粉を特許第2996707号公報の減圧加圧加熱法により、115℃にて15分間加熱処理後、乾燥、粉砕したものを用いた。
そして、糯種澱粉はワキシーコーンスターチを用いた。
【0037】
【表1】

【0038】
【表2】

【0039】
冷凍耐性試験
【0040】
得られた魚肉ソーセージを冷凍し、そして2日後に冷凍庫より取り出して室温にて解凍した。
それぞれの魚肉ソーセージを厚さ12mmにカットし、圧出水分を測定し、指で押さえて離水の有無を調べて、冷凍耐性を判定した。
【0041】
圧出水分は株式会社中央理研の遊離水分測定器を用いて調べた。
試料の厚さ2.0mm、圧力10kg/平方cm、濾紙No.2使用
【0042】
官能試験は表3の評価基準に従って、10名のパネラーにより、評価してもらい、その平均値を求めた。
それらの結果は表4に示したとおりであった。
【0043】
【表3】

【0044】
【表4】

【0045】
上記表4の結果より、本発明による魚肉ソーセージは冷凍耐性、風味及び食感に優れていることが分かる。
【0046】
耐熱性試験
【0047】
耐熱性試験は試料の魚肉ソーセージを98℃で60分間煮込み、茹で伸びの状態と食感を調べた。
これは水産練り製品をおでん等で長時間加熱した場合を想定して行なった。
表2で作成した魚肉ソーセージを24時間冷蔵保存したものを厚さ12mmに切断して試料とした。
その試料を直径60mmのステンレス製の40メッシュの金網に入れ、温度98℃の温水中に入れて60分間加熱を行った。
その後試料を取り出し、濾紙で水気を取り、重量測定し、重量増加率を求めた。
重量増加率=煮込み後の試料の重量/煮込み前の試料の重量×100−100
【0048】
耐熱性試験の結果を表5に示した。
【0049】
【表5】

【0050】
表5の結果より本発明品は耐熱性に優れていることが分かる。
【0051】
経時安定性の試験
【0052】
表2で作成した魚肉ソーセージを1日後にテクスチュロメーターを用いて硬さを測定し、そして同様に作成した試料を7日間冷蔵保存した後、硬さを測定して、比較を行なった。
測定は作成した魚肉ソーセージを厚さ12mmに切断したものを試料とした。
測定温度は10℃、プランジャーは直径13mm、クリアランスは2.0mm、スピードは低で行なった。
【0053】
経時安定性の試験結果を表6に示した。
【0054】
【表6】

【0055】
表6の結果より本発明品は経時安定性に優れていることが分かる。
【発明の効果】
【0056】
本発明の水産練り製品は、化学的に合成された澱粉ではなく、湿熱処理澱粉と糯種澱粉を使用しているため、安全性に優れる。
【0057】
更に、本発明による水産練り製品は耐熱性に優れており、冷凍耐性にも優れている。
又、経時安定性も優れ、そして食感も優れている。
【0058】
それから、従来のような化学合成品ではないので、化学薬品を一切使用していないため、風味が自然で良好である。
【0059】
このように本発明品は安全性が高く、かつ、優れた品質を有する水産練り製品を提供するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0060】
以下、本発明をより具体的に説明するために、実施例及び比較例を用いて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されることはない。
【0061】
実施例及び比較例においては、以下の材料を用いた。
【0062】
(a)天然澱粉
・馬鈴薯澱粉(東部十勝農産加工農業共同組合連合会製)
・ワキシーコーンスターチ(三和澱粉工業株式会社製)
・小麦澱粉(三和澱粉工業株式会社製)
【0063】
(b)湿熱処理天然澱粉
・湿熱処理馬鈴薯澱粉 加熱温度115℃、加熱時間15分で湿熱処理した。
・湿熱処理小麦澱粉 加熱温度120℃、加熱時間20分で湿熱処理した。
【0064】
(c)魚肉スリ身
・ニチロ株式会社製造 SA
【実施例1】
【0065】
擂潰機のすり鉢のジャケットに氷水を入れ、冷やした所に魚肉スリ身69.9重量%を入れ、15分間擂潰した。そこへ食塩1.4重量%及びグルタミン酸ソーダ0.7重量%を入れ、20分間擂潰した。そこへ、湿熱処理馬鈴薯澱粉とワキシーコーンスターチの無水換算の重量比が50:50となるように天然澱粉質を調製したものを7.0重量%と氷水21.0重量%をよく混合したものを添加して、15分間擂潰した。それを直径30mmのソーセージ用のケーシングチューブに入れ、恒温槽にて96℃で30分間加熱した。その後流水中に入れ冷却し、冷凍機にて凍結した。それを冷凍庫にて−20℃で保存した。得られた冷凍魚肉ソーセージを3日後に冷凍庫より取り出し流水中にて解凍した。
仕上がった魚肉ソーセージの耐熱性、冷凍耐性、経時安定性、食感及び風味は非常に良好であった。
【実施例2】
【0066】
擂潰機のすり鉢のジャケットに氷水を入れ、冷やした所に魚肉スリ身69.9重量%を入れ、15分間擂潰した。そこへ食塩1.4重量%及びグルタミン酸ソーダ0.7重量%を入れ、20分間擂潰した。そこへ、湿熱処理馬鈴薯澱粉とワキシーコーンスターチの無水換算の重量比が40:60となるように天然澱粉質を調製したものを7.0重量%と氷水21.0重量%をよく混合したものを添加して、15分間擂潰した。それを直径30mmのソーセージ用のケーシングチューブに入れ、恒温槽にて96℃で30分間加熱した。その後流水中に入れ冷却し、冷凍機にて凍結した。それを冷凍庫にて−20℃で保存した。得られた冷凍魚肉ソーセージを3日後に冷凍庫より取り出し流水中にて解凍した。
仕上がった魚肉ソーセージの耐熱性、冷凍耐性、経時安定性、食感及び風味は非常に良好であった。
【実施例3】
【0067】
擂潰機のすり鉢のジャケットに氷水を入れ、冷やした所に魚肉スリ身69.9重量%を入れ、15分間擂潰した。そこへ食塩1.4重量%及びグルタミン酸ソーダ0.7重量%を入れ、20分間擂潰した。そこへ、湿熱処理小麦澱粉とワキシーコーンスターチの無水換算の重量比が50:50となるように天然澱粉質を調製したものを7.0重量%と氷水21.0重量%をよく混合したものを添加して、15分間擂潰した。それを直径30mmのソーセージ用のケーシングチューブに入れ、恒温槽にて96℃で30分間加熱した。その後流水中に入れ冷却し、冷凍機にて凍結した。それを冷凍庫にて−20℃で保存した。得られた冷凍魚肉ソーセージを3日後に冷凍庫より取り出し流水中にて解凍した。
仕上がった魚肉ソーセージの耐熱性、冷凍耐性、経時安定性、食感及び風味は非常に良好であった。
比較例1
【0068】
擂潰機のすり鉢のジャケットに氷水を入れ、冷やした所に魚肉スリ身69.9重量%を入れ、15分間擂潰した。そこへ食塩1.4重量%及びグルタミン酸ソーダ0.7重量%を入れ、20分間擂潰した。そこへ、馬鈴薯澱粉を7.0重量%と氷水21.0重量%をよく混合したものを添加して、15分間擂潰した。それを直径30mmのソーセージ用のケーシングチューブに入れ、恒温槽にて96℃で30分間加熱した。その後流水中に入れ冷却し、冷凍機にて凍結した。それを冷凍庫にて−20℃で保存した。得られた冷凍魚肉ソーセージを3日後に冷凍庫より取り出し流水中にて解凍した。
仕上がった魚肉ソーセージの耐熱性はなく、そして冷凍耐性はなく離水した、食感は非常に悪かった。
比較例2
【0069】
擂潰機のすり鉢のジャケットに氷水を入れ、冷やした所に魚肉スリ身69.9重量%を入れ、15分間擂潰した。そこへ食塩1.4重量%及びグルタミン酸ソーダ0.7重量%を入れ、20分間擂潰した。そこへ、小麦澱粉を7.0重量%と氷水21.0重量%をよく混合したものを添加して、15分間擂潰した。それを直径30mmのソーセージ用のケーシングチューブに入れ、恒温槽にて96℃で30分間加熱した。その後流水中に入れ冷却し、冷凍機にて凍結した。それを冷凍庫にて−20℃で保存した。得られた冷凍魚肉ソーセージを3日後に冷凍庫より取り出し流水中にて解凍した。
仕上がった魚肉ソーセージの耐熱性はなく、そして冷凍耐性はなく離水した、食感は非常に悪かった。
比較例3
【0070】
擂潰機のすり鉢のジャケットに氷水を入れ、冷やした所に魚肉スリ身69.9重量%を入れ、15分間擂潰した。そこへ食塩1.4重量%及びグルタミン酸ソーダ0.7重量%を入れ、20分間擂潰した。そこへ、馬鈴薯澱粉とワキシーコーンスターチの無水換算の重量比が50:50となるように天然澱粉質を調製したものを7.0重量%と氷水21.0重量%をよく混合したものを添加して、15分間擂潰した。それを直径30mmのソーセージ用のケーシングチューブに入れ、恒温槽にて96℃で30分間加熱した。その後流水中に入れ冷却し、冷凍機にて凍結した。それを冷凍庫にて−20℃で保存した。得られた冷凍魚肉ソーセージを3日後に冷凍庫より取り出し流水中にて解凍した。
仕上がった魚肉ソーセージの耐熱性はなく、冷凍耐性が劣り、食感が悪かった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天然澱粉質を含有してなる水産練り製品であって、水産練り製品全体に対する固形分換算で、天然澱粉質の含有量が1〜25重量%であり、天然澱粉質が、無水換算で、湿熱処理天然澱粉15〜85重量%及び糯種天然澱粉15〜85重量%を合計して100重量%になるように調製されたものである水産練り製品。
【請求項2】
湿熱処理天然澱粉が湿熱処理馬鈴薯澱粉、湿熱処理小麦澱粉、湿熱処理タピオカ澱粉、湿熱処理コーンスターチ、湿熱処理うるち米澱粉、湿熱処理甘藷澱粉及び湿熱処理サゴ澱粉からなる群から選ばれる1以上の澱粉である請求項1記載の水産練り製品。
【請求項3】
糯種天然澱粉がワキシーコーンスターチである請求項1〜2のいずれかに記載の水産練り製品。

【公開番号】特開2010−193871(P2010−193871A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−63522(P2009−63522)
【出願日】平成21年2月22日(2009.2.22)
【出願人】(505337456)
【Fターム(参考)】