説明

求心治具

【課題】 排水管20の受け口22にシール材26を取付ける際に、邪魔にならない構成の求心治具10を提供する。
【解決手段】 本発明に係る求心治具は、シール材26を備える排水管20の受け口22に他の配管を挿入接続する際に、その配管を排水管20の受け口22に対して同軸方向にガイドする求心治具10であって、受け口22の先端部22fの内周面22eと、その受け口22の内側に配置されたシール材26の先端面26fとにより構成されるリング状の窪み部Kに対して嵌合可能に形成されている被嵌合部材12と、窪み部Kに嵌め込まれた被嵌合部材12の露出部分に形成されており、受け口22に挿入される前記配管の端面を受けて、その配管を受け口22に対して同軸方向にガイド可能なガイド面14とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シール材を備える排水管の受け口に他の配管を挿入接続する際に、その配管を前記排水管の受け口に対して同軸方向にガイドする求心治具に関する。
【背景技術】
【0002】
配管を排水管の受け口に挿入接続する際に、その配管を排水管の受け口に対して同軸方向にガイドする技術が特許文献1に記載されている。
特許文献1に係る排水管は、図10に示すように、受け口92を備える管継手90である。管継手90は、直短管94の上端に受け口92が形成されており、その受け口92の内側に略筒状のシール材96が嵌め込まれている。受け口92の先端には、シール材96の先端面96uを覆うように内フランジ部92fが形成されており、その内フランジ部92fの内周縁に受け口92と同軸にテーパ面92xが形成されている。
上記構成により、管継手90の受け口92に挿入される配管(図示省略)は、テーパ面92xによって受け口92に対して同軸方向に導かれ、その配管はスムーズに受け口92に差し込まれるようになる。
【0003】
【特許文献1】特開2002−303387号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記した管継手90では、受け口92の先端に設けられた内フランジ部92fの内側(下側)にシール材96が配置される構成のため、シール材96を受け口92に取付ける際、その内フランジ部92fが取付け作業の邪魔になる。
さらに、テーパ面92xにより、内フランジ部92fの内周縁のエッジが鋭角になるため、シール材96を受け口92に取付ける際、そのエッジの部分でシール材96を傷付けるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、シール材取付け作業の妨げにならず、かつシール材を傷つけることがない求心治具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、シール材を備える排水管の受け口に他の配管を挿入接続する際に、その配管を前記排水管の受け口に対して同軸方向にガイドする求心治具であって、前記受け口の先端部の内周面と、その受け口の内側に配置された前記シール材の先端面とにより構成されるリング状の窪み部に対して嵌合可能に形成されている被嵌合部材と、前記窪み部に嵌め込まれた被嵌合部材の露出部分に形成されており、前記受け口に挿入される前記配管の端面を受けて、その配管を前記受け口に対して同軸方向にガイド可能なガイド面とを有することを特徴とする。
ここで、排水管には、排水立て管、排水横枝管のみならず、排水管継手やソケット等も含むものとする。
【0007】
本発明によると、求心治具の被嵌合部材は、受け口の先端部の内周面と、その受け口の内側に配置された前記シール材の先端面とにより構成されるリング状の窪み部に嵌め込まれるように構成されている。即ち、受け口にシール材を取付けた後に、求心治具をその受け口の先端部内側に装着する構成である。このため、受け口にシール材を取付ける際に、求心治具が邪魔にならず、シール材の取付け作業の効率が向上する。また、求心治具がシール材を傷つけるような不具合もない。
さらに、求心治具を受け口の窪み部に嵌め込んだ後は、その求心治具のガイド面の働きにより、前記配管を排水管の受け口に対して同軸方向にガイドできるようになる。
【0008】
請求項2の発明によると、被嵌合部材は、受け口の先端面を覆うフランジ部を備えていることを特徴とする。このため、排水管の受け口に配管を挿入した後、求心治具を取外す際に、前記フランジ部を利用することで求心治具の取外しが容易になる。
請求項3の発明によると、ガイド面は、テーパ状に構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明によると、ガイド面は、半径方向における断面形状が略凸円弧形に形成されていることを特徴とする。
このため、両ガイド面により配管を効率的に受け口と同軸方向にガイドできるようになる。
請求項5の発明によると、被嵌合部材は、耐火性の材料によりリング状に形成されており、受け口の先端部に固定可能な構成であることを特徴とする。
このため、排水管の受け口に配管を挿入接続した後、求心治具をそのままシール材の保護カバーとして使用することが可能になる。
【0009】
請求項6の発明によると、被嵌合部材は、周方向において複数に分割されており、排水管の受け口に配管が挿入接続された状態で、受け口の内周面とシール材の先端面とからなる窪み部から取外し可能に構成されていることを特徴とする。
このため、求心治具を取外して再利用することが可能になる。
請求項7の発明によると、被嵌合部材は、受け口の先端面を覆うフランジ部を備えており、前記フランジ部の周縁には、複数の把手が半径方向外側に張出した状態で形成されていることを特徴とする。このため、把手およびフランジ部を利用することで、求心治具を容易に取外せるようになる。
請求項8の発明によると、被嵌合部材は、受け口の先端面を覆うフランジ部を備えており、前記フランジ部の周縁には、前記受け口の外周面に係合可能な複数の係合脚が形成されているとともに、複数の把手が半径方向外側に張出した状態で形成されていることを特徴とする。このように、フランジ部の周縁には、受け口の外周面に係合可能な複数の係合脚が形成されているため、被嵌合部材のガイド面が配管の端面によって押圧される際に、その被嵌合部材が受け口の内側に引き込まれるような不具合がない。
請求項9の発明によると、被嵌合部材とシール材の先端面との間には、隙間が形成されていることを特徴とする。このため、被嵌合部材がシール材と接触することがなく、被嵌合部材のガイド面が配管の端面によって押圧される際に、その押圧力がシール材に加わることがない。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、排水管の受け口にシール材を取付ける際には、求心治具が妨げにならないため、シール材の取付け作業効率が向上する。また、求心治具がシール材を傷つけるような不具合もない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図1〜図9に基づいて本発明の実施形態1に係る求心治具の説明を行う。本実施形態に係る求心治具は、排水管継手の上部受け口に排水立て管を挿入接続する際に使用される治具であり、図1にその求心治具の縦断面図および求心治具の取付け図が示されている。また、図2は求心治具の平面図、図3は求心治具の動作を表す縦断面図等である。さらに、図4〜図9は求心治具の変更例を表す縦断面図、平面図等である。
先ず、求心治具10の説明を行う前に、その求心治具10がセットされる排水管継手20の説明を簡単に行う。
【0012】
排水管継手20は、集合住宅の上階の排水立て管30(図3(A)参照)と、下階の排水立て管(図示省略)とを接続するとともに、上階の排水横枝管(図示省略)を前記排水立て管に接続するための継手である。排水管継手20は、図3(B)に示すように、略筒状の胴部21を備えており、その胴部21の上端部に上階の排水立て管30が挿入接続される上部受け口22が形成されている。また、胴部21の下端部には、下階の排水立て管の受け口に挿入接続される直管部23が形成されている。さらに、胴部21の側面には、上階の排水横枝管が挿入接続される横受け口24a,24dが形成されている。
なお、図3(B)では、高さの異なる横受け口24a,24dを備える排水管継手20を例示したが、横受け口24a,24dは周方向に向きを変えた状態で同一高さ位置に形成しても良い。また、胴部21が上下に分割可能な構成の排水管継手20を例示したが、胴部21は一体形式のものであっても良い。
【0013】
排水管継手20の上部受け口22は、図3(A)に示すように、その上端にリング状の内フランジ部22fを備えており、その内フランジ部22fの内側にリング状溝22mが形成されている。
上部受け口22には、シール材26が装着されている。シール材26は、上部受け口22の内周面をほぼ全体的に覆う筒部26tと、その筒部26tの上部内周に形成されたシール本体部26xとから構成されている。シール本体部26xは、上部受け口22と排水立て管30との間をシールする部分であり、断面略楔形をした複数(図3では三枚)のリング状襞が上部受け口22の奥側に傾斜した状態で形成されている。
シール材26の筒部26tの上部外周には、フランジ部26sが形成されており、そのフランジ部26sが上部受け口22のリング状溝22mに嵌め込まれている。これによって、シール材26の上部が上部受け口22に固定されるようになる。さらに、上部受け口22の上端には、内フランジ部22fの内周面22eとシール材26の先端面26fとによりリング状の窪み部Kが構成される。そして、その窪み部Kに後記する求心治具10が嵌め込まれるようになっている。
シール材26の筒部26tの下部内周には、排水立て管30の下端を受けるリング状の受け部26rが形成されており、その受け部26rが排水管継手20の胴部21の内周面に突出形成されたリング状の段差部21dによって下方から支持されるようになっている。
【0014】
次に、排水管継手20の上部受け口22に設けられた窪み部Kにセットされる求心治具10の説明を行う。
求心治具10は、上階の排水立て管30を排水管継手20の上部受け口22に挿入する際に、その排水立て管30の下端面を受けて、排水立て管30を上部受け口22に対して同軸方向にガイドするための治具である。求心治具10は、図1、図2に示すように、上部受け口22に設けられた窪み部Kに嵌め込み可能に構成された全周リング状の被嵌合部材12を備えている。
被嵌合部材12は、上部受け口22の内フランジ部22fの内周面22eに対して面接触可能に構成された外周面12rと、シール材26の先端面26fに対して面接触可能に構成された下面12bとを備えている。そして、被嵌合部材12の外周面12rの高さ寸法Hが内フランジ部22fの厚み寸法Hにほぼ等しく設定されている。また、被嵌合部材12の下面12bの幅寸法Wが内フランジ部22fに対して半径方向内側に突出したシール材26の先端面26fの幅寸法にほぼ等しく設定されている。このため、求心治具10の被嵌合部材12が上部受け口22の窪み部Kに嵌め込まれた状態で、その窪み部Kは被嵌合部材12によって埋められるようになる。
【0015】
上部受け口22の窪み部Kに嵌め込まれた被嵌合部材12の露出部分には、その上部受け口22に挿入される排水立て管30の下端面を受けて、その排水立て管30を上部受け口22に対して同軸方向にガイド可能なガイド面14が形成されている。ガイド面14は、図1等に示すように、半径方向における断面形状が凸円弧形に形成されている。このため、図3(A)に示すように、排水立て管30が排水管継手20の上部受け口22に挿入される際に、排水立て管30の下端面は求心治具10のガイド面14に当接して、そのガイド面14により上部受け口22に対して同軸方向にガイドされる。このとき、ガイド面14が断面凸円弧形に形成されているため、その排水立て管30の下端面が求心治具10のガイド面14に引っ掛かり難くなる。
求心治具10の材料としては、鉄やステンレスのみならず、ポリプロピレン等の樹脂を使用することが可能である。
求心治具10は、上部受け口22の窪み部Kに嵌め込まれた状態で、接着剤等により上部受け口22およびシール材26に接着される。このため、求心治具10は、排水立て管30の挿入時に使用された後は、シール材26の保護部材として引き続き利用される。即ち、排水立て管30が排水管継手20の上部受け口22に挿入接続された状態で、排水立て管30と上部受け口22との隙間は求心治具10によって塞がれるようになる(図3(A)参照)。
【0016】
上記したように、本実施形態に係る求心治具10の被嵌合部材12は、上部受け口22の先端部の内周面22eと、その上部受け口22の内側に配置されたシール材26の先端面26fとにより構成されるリング状の窪み部Kに嵌め込まれるように構成されている。即ち、上部受け口22にシール材26を取付けた後に、求心治具10をその上部受け口22の先端部内側に装着できるようになる。このため、上部受け口22にシール材26を取付ける際には、求心治具10が邪魔になるようなことがなく、シール材26の取付け作業性が向上する。また、求心治具10がシール材26を傷つけるような不具合もない。
また、ガイド面14は、半径方向における断面形状が略凸円弧形に形成されているため、そのガイド面14により排水立て管30を効率的に上部受け口22と同軸方向にガイドできるようになる。
また、被嵌合部材12を耐火性の材料により形成することで、排水管継手20の上部受け口22に排水立て管30を挿入した後、求心治具10をそのままシール材26の耐火カバーとして使用できるようになる。
【0017】
ここで、本実施形態に係る求心治具10では、ガイド面14を断面凸円弧形に形成する例を示したが、図4(A)、(B)に示すように、テーパ状に形成することも可能である。
図5〜図9は、本実施形態に係る求心治具10の変更例を表している。
変更例に係る求心治具50は、図6に示すように、全周リング状に形成されており、さらに、図5(A)〜(C)に示すように、被嵌合部材52の外周縁に上部受け口22の先端面22yを覆うフランジ部52fが形成されている。ここで、図5では、求心治具50のフランジ部52fの外径寸法が上部受け口22の外径寸法よりも小さい例を示したが、そのフランジ部52fの外径寸法を上部受け口22の外径寸法よりも大きくしても良いし、等しくしても良い。このように、被嵌合部材52の外周縁にフランジ部52fが形成されているため、排水管継手20の上部受け口22に排水立て管30を挿入接続した後、求心治具50をシール材26の耐火カバーとして使用する際に、耐火性能が向上する。
また、求心治具50を、図8(A)に示すように、半割リング状に形成することにより、排水管継手20の上部受け口22に排水立て管30を挿入した後、その求心治具50を取外すことも可能になる。この場合、フランジ部52fおよびそのフランジ部52fの周縁に形成された把手52hを利用することで、求心治具50を排水管継手20の上部受け口22から取外し易くなる。また、図8(B)に示すように、被嵌合部材52をCリング状に形成することも可能である。被嵌合部材52をCリング状に形成することにより、半割リング状に形成する場合よりも、その被嵌合部材52を上部受け口22の窪み部Kに装着する際、装着性が向上する。さらに、図7(A)(B)に示すように、求心治具50のフランジ部52fの下面52zから被嵌合部材52の下面52bまでの寸法を、上部受け口22の内フランジ部22fの厚み寸法Hよりも寸法H0だけ小さくして、被嵌合部材52とシール材26の先端面26fとの間に隙間H0を形成することも可能である。これによって、被嵌合部材52がシール材26と接触することがなく、被嵌合部材52のガイド面54が上階の排水立て管30の下端面に押圧されているときに、その押圧力がシール材26に加わることがない。
【0018】
また、図9(A)(B)に示すように、半割リング状に形成された被嵌合部材52のフランジ部52fの幅寸法を上部受け口22の内フランジ部22fの幅寸法よりも大きくし、外側に張出したフランジ部52fの周縁下側に上部受け口22の外周面22rと係合する係合脚52yを設けることも可能である。係合脚52yは、上部受け口22の外周面22rと面接触可能なように、その上部受け口22の外周面22rと等しい曲率半径の平面円弧形に形成するのが好ましい。このように、求心治具50のフランジ部52fに係合脚52yを設けることで、被嵌合部材52のガイド面54が排水立て管30の下端面に押圧される際に、その被嵌合部材52が上部受け口22の内側に引き込まれるような不具合がない。
なお、図9に示す求心治具50の場合、被嵌合部材52とシール材26の先端面26fとの間に隙間は設けられていない。
ここで、求心治具50のガイド面54は、図5(A)に示すように、テーパ状に構成しても良いし、図5(B)に示すように、断面形状が凸円弧形に形成しても良い。
また、本実施形態では、排水管継手20の上部受け口22にセットされる求心治具10,50を例示したが、求心治具10,50を排水立て管の受け口、あるいは排水横枝管等の受け口にセットできるようにすることも可能である。
また、求心治具50を全周リング状、半割リング状あるいはCリング状に形成する例を示したが、求心治具50を複数の円弧片から構成し、それらの円弧片を所定間隔で上部受け口22の窪み部Kに嵌め込むようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態1に係る求心治具の縦断面図(A図)およびその求心治具の取付け図(B図)である。
【図2】求心治具の平面図である。
【図3】求心治具の動作を表す縦断面図(A図)および排水管継手の全体縦断面図(B図)である。
【図4】求心治具の変更例を表す縦断面図(A図)およびその求心治具の取付け図(B図)である。
【図5】求心治具の変更例を表す縦断面図(A図、B図)およびその求心治具の取付け図(C図)である。
【図6】求心治具の変更例を表す平面図である。
【図7】求心治具の変更例を表す縦断面図(A図)およびその求心治具の取付け図(B図)である。
【図8】求心治具の変更例を表す平面図(A図、B図)である。
【図9】求心治具の変更例を表す縦断面図(A図)および平面図(B図)である。
【図10】求心構造を備える従来の管継手の平面図(A図)および縦断面図(B図)である。
【符号の説明】
【0020】
10 求心治具
20 排水管継手(排水管)
22 上部受け口(受け口)
22f 内フランジ部(先端部)
22e 内周面
26 シール材
26f 先端面
K 窪み部
12 被嵌合部材
12f フランジ部
14 ガイド面
50 求心治具
52f フランジ部
52y 係合脚
52h 把手


【特許請求の範囲】
【請求項1】
シール材を備える排水管の受け口に他の配管を挿入接続する際に、その配管を前記排水管の受け口に対して同軸方向にガイドする求心治具であって、
前記受け口の先端部の内周面と、その受け口の内側に配置された前記シール材の先端面とにより構成されるリング状の窪み部に対して嵌合可能に形成されている被嵌合部材と、
前記窪み部に嵌め込まれた被嵌合部材の露出部分に形成されており、前記受け口に挿入される前記配管の端面を受けて、その配管を前記受け口に対して同軸方向にガイド可能なガイド面と、
を有することを特徴とする求心治具。
【請求項2】
請求項1に記載された求心治具であって、
被嵌合部材は、受け口の先端面を覆うフランジ部を備えていることを特徴とする求心治具。
【請求項3】
請求項1又は請求項2のいずれかに記載された求心治具であって、
ガイド面は、テーパ状に形成されていることを特徴とする求心治具。
【請求項4】
請求項1又は請求項2のいずれかに記載された求心治具であって、
ガイド面は、半径方向における断面形状が略凸円弧形に形成されていることを特徴とする求心治具。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載された求心治具であって、
被嵌合部材は、耐火性の材料によりリング状に形成されており、受け口の先端部に固定可能な構成であることを特徴とする求心治具。
【請求項6】
請求項1から請求項4のいずれかに記載された求心治具であって、
被嵌合部材は、周方向において複数個に分割されており、排水管の受け口に配管が挿入接続された状態で、その受け口の内周面とシール材の先端面とからなる窪み部から取外し可能に構成されていることを特徴とする求心治具。
【請求項7】
請求項6に記載された求心治具であって、
被嵌合部材は、受け口の先端面を覆うフランジ部を備えており、
前記フランジ部の周縁には、複数の把手が半径方向外側に張出した状態で形成されていることを特徴とする求心治具。
【請求項8】
請求項6に記載された求心治具であって、
被嵌合部材は、受け口の先端面を覆うフランジ部を備えており、
前記フランジ部の周縁には、前記受け口の外周面に係合可能な複数の係合脚が形成されているとともに、複数の把手が半径方向外側に張出した状態で形成されていることを特徴とする求心治具。
【請求項9】
請求項6から請求項8のいずれかに記載された求心治具であって、
被嵌合部材とシール材の先端面との間には、隙間が形成されていることを特徴とする求心治具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−97327(P2006−97327A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−284551(P2004−284551)
【出願日】平成16年9月29日(2004.9.29)
【出願人】(390013527)
【Fターム(参考)】