説明

決済システムおよび決済端末

【課題】本発明は、伝票に販売促進のための広告として情報量の多いイメージ情報を出力できる決済システムおよび決済端末を提供する。
【解決手段】ホスト30と決済端末10を備えた決済システム1であって、決済端末10はホスト30と電文のやりとりを行う電文送受信部12と、文字を含むイメージ情報を複数記憶する記憶部13と、ホスト30から受信した電文が含むイメージ情報指定情報に基づいて指定されたイメージ情報を記憶部13から読み出して印刷部14に伝達する制御部11と、制御部11から伝達されたイメージ情報を伝票40に印刷する印刷部14とを備え、ホスト30は決済端末10の記憶部13に記憶された複数のイメージ情報の中から特定のイメージ情報を指定するイメージ情報指定情報を含む電文を決済端末10に送信する決済システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレジット決済処理における付加情報の出力を行う決済システムおよび決済端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に決済システムは、店舗に設置される決済端末と、決済端末と通信回線等のネットワークによってクレジット決済処理に必要な情報を提供するカード処理センタと、カード処理センタにコンピュータ管理業務を委託しているカード会社とにより構成される。
【0003】
なお、カード会社は店舗と決済端末設置に関する契約を結び、店舗に決済端末を設置している。
【0004】
決済処理において、購入物品・金額等に関する情報を伝票に印刷し、顧客に提示するとともに控えを店舗が保管していた。この伝票に販売促進のための広告を印刷し、広告料金を徴収する方法が公開されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−150849号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の構成では、広告は文字コードで表現されている。文字コードの場合、情報量が少なくデータの転送時間が短くて済むというメリットとはあるものの、顧客に対するアピール度では劣っていた。
【0006】
ネットワークの通信速度は飛躍的に向上しており、情報量の多いイメージ情報を送信しても相応の時間内に終了する。また、決済端末の情報記憶容量も向上しており、大量のイメージ情報を装置内部に記憶しておき、顧客の条件に従い検索表示することが可能になってきている。
【0007】
本発明は、上記従来の課題に艦み、伝票に販売促進のための広告として情報量の多いイメージ情報を出力できる決済システムおよび決済端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の決済システムは、ホストと決済端末を備えた決済システムであって、前記決済端末はホストと電文のやりとりを行う電文送受信部と、文字を含むイメージ情報を複数記憶する記憶部と、前記ホストから受信した電文が含むイメージ情報指定情報に基づいて指定されたイメージ情報を前記記憶部から読み出して印刷部に伝達する制御部と、前記制御部から伝達されたイメージ情報を伝票に印刷する印刷部とを備え、前記ホストは前記決済端末の記憶部に記憶された複数のイメージ情報の中から特定のイメージ情報を指定するイメージ情報指定情報を含む電文を前記決済端末に送信する。
【0009】
この構成によれば、決済端末はホストが指定するイメージ情報を伝票に印刷することができる。
【0010】
また、本発明の決済システムは、ホストは決済端末から受信した決済処理される個人の個人情報に基づいてイメージ情報を指定する。
【0011】
この構成によれば、ホストは決済処理される個人(以下、顧客という)に最適と思われるイメージ情報を決済端末によって伝票に印刷することができる。
【0012】
また、本発明の決済システムは、ホストは決済端末から受信した前記決済端末が設置されている場所情報に基づいてイメージ情報を指定する。
【0013】
この構成によれば、ホストは決済端末が設置されている場所に最適と思われるイメージ情報を決済端末によって伝票に印刷することができる。
【0014】
また、本発明の決済システムは、ホスト等の通信回線を介して決済端末に接続されている機器により、前記決済端末の記憶部に記憶されているイメージ情報の変更や削除や新たなイメージ情報の追加を行う。
【0015】
この構成によれば、決済端末に接続されている機器は決済端末の記憶部に記憶されているイメージ情報の変更や削除や新たなイメージ情報の追加を行うことができる。
【0016】
また、本発明の決済システムは、決済端末の記憶部に記憶されているイメージ情報は各々識別番号を有し、前記決済端末は記憶部に記憶されているイメージ情報が有する全ての識別番号をホストに送信し、前記ホストは前記決済端末から受信した全ての識別番号の中から指定するイメージ情報が有する識別番号を指定し、この識別番号をイメージ情報指定情報として前記決済端末に送信する。
【0017】
この構成によれば、ホストは決済端末の記憶部に記憶されているイメージ情報の中から印刷するイメージ情報を選択し、決済端末に通知することができる。また、決済端末は予めイメージ情報を記憶部に記憶しておき、印刷に際してイメージ情報の識別番号を受信するのでホストと決済端末間の通信時間を短縮でき、顧客の待ち時間を短縮できる。
【0018】
また、本発明の決済端末は、ホストと電文のやりとりを行う電文送受信部と、文字を含むイメージ情報を複数記憶する記憶部と、ホストから受信した電文が含むイメージ情報指定情報に基づいて指定されたイメージ情報を前記記憶部から読み出して印刷部に伝達する制御部と、前記制御部から伝達されたイメージ情報を伝票に印刷する印刷部とを備える。
【0019】
この構成によれば、決済端末はホストが指定されたイメージ情報を伝票に印刷することができる。
【0020】
また、本発明の決済端末は、ホストと電文のやりとりを行う電文送受信部と、文字を含むイメージ情報を少なくとも1つ記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている全てのイメージ情報を読み出して印刷部に伝達する制御部と、前記制御部から伝達されたイメージ情報を伝票に印刷する印刷部とを備える。
【0021】
この構成によれば、決済端末は保守機能の一部として、イメージ情報を管理するための文字情報と記憶部に記憶されている全てのイメージ情報を読み出して印刷することができる。
【0022】
また、本発明の決済端末は、ホスト等の通信回線を介して決済端末に接続されている機器により、前記決済端末の記憶部に記憶されているイメージ情報の変更や削除や新たなイメージ情報の追加を行う。
【0023】
この構成によれば、決済端末は通信回線を介して接続されている機器から決済端末の記憶部に記憶されているイメージ情報の変更や削除や新たなイメージ情報の追加を受付けることができる。
【発明の効果】
【0024】
以上のように本発明によると、伝票に販売促進のための広告として情報量の多いイメージ情報を出力できる決済システムおよび決済端末を提供することができるという多大な効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図1から図8を用いて説明する。
【0026】
図1は、本発明の決済システムの構成を示す図である。
【0027】
図1において、1は決済システムであり、10は決済処理を実行する決済端末、20は決済端末10とホスト30間のデータ送受信を行う通信回線、30は決済端末10に決済処理に必要な情報を提供するホストである。
【0028】
図2は、本発明の決済端末の構成を示す図である。
【0029】
図2において、10は決済端末であり、11は決済端末10全体を制御する制御部、12は通信回線20と接続されホスト30と電文のやりとりを行う電文送受信部と、13は文字を含むイメージ情報を複数記憶する記憶部と、14は制御部11から伝達されたイメージ情報を伝票に印刷する印刷部、15は装置の稼働状態や操作案内を表示する表示部、16は決済端末10を操作するための操作部と購買品に関する情報として、購買品の値段、購入数、種別を入力するための購買品情報入力部が一体となったキー入力部、17は顧客が所有し決済処理における認証処理に必要な情報を提供する決済用カードを読み取るカード読取部より構成される。決済用カードは少なくとも顧客を一意に識別する顧客識別番号を提供するものとする。
【0030】
なお、記憶部13の構成については図4において詳しく説明する。
【0031】
図3は、本発明のホストの構成を示す図である。
【0032】
図3において、30はホストであり、31はホスト30全体を制御する制御部、32は通信回線20と接続され決済端末10と電文のやりとりを行う電文送受信部と、33は文字を含むイメージ情報を複数記憶する記憶部と、35は装置の稼働状態や操作案内を表示する表示部、36はホスト30を操作するためのキー入力部により構成される。
【0033】
なお、記憶部33の構成については図6において詳しく説明する。
【0034】
図4は、決済端末10の記憶部13の構成を示す図である。
【0035】
図4(a)はイメージ情報を一意に識別するイメージ情報識別番号を記憶するイメージ情報識別番号テーブル、図4(b)はイメージ情報を記憶するイメージ情報テーブルであり、イメージ情報識別番号テーブルの番地とイメージ情報テーブルの番地が対応する構成となっている。つまりイメージ情報識別番号テーブルのn番地のイメージ情報はイメージ情報テーブルのn番地に記憶されている。
【0036】
決済端末10は、図5に示すイメージ情報更新要求電文を受信するとイメージ情報識別番号テーブルおよびイメージ情報テーブルを変更や削除や新たなイメージ情報の追加を行う。
【0037】
図5はイメージ情報更新処理に関連する電文の構成を示す図である。
【0038】
図5(a)はイメージ情報更新要求電文のうち変更および新たなイメージ情報の追加のとき使用する電文であり,業務種別として変更または追加と変更または追加するイメージ情報識別番号とイメージ情報をセットにして送信する。
【0039】
図5(b)は、イメージ情報更新要求電文のうち削除のとき使用する電文であり,業務種別として削除と削除するイメージ情報識別番号をセットにして送信する。
【0040】
図5(c)は、イメージ情報更新結果電文であり業務種別として変更、追加または削除と処理の対象となったイメージ情報識別番号をセットにして送信する。
【0041】
図5(d)は決済処理における認証要求電文であり、認証要求情報として顧客カードから読み取った顧客識別番号と顧客が購入する購買品の値段、購入数、種別と図4(a)に示すイメージ情報識別番号テーブルをセットにして送信する。
【0042】
図5(e)は決済処理における認証結果電文であり、ホスト30における認証結果と認証結果が決済可能である場合に伝票に印刷するイメージ情報のイメージ情報識別番号をセットにして送信する。
【0043】
図6は、ホスト30の記憶部33の構成を示す図である。
【0044】
図6(a)はイメージ情報を一意に識別するイメージ情報識別番号を記憶するイメージ情報識別番号テーブル、図6(b)はイメージ情報を記憶するイメージ情報テーブルである。
【0045】
図6(c)は顧客の個人情報と個人情報にリンクされるイメージ情報識別番号を記憶する個人情報テーブルであり、個人情報は顧客識別番号+性別または生年月日または職業により構成される。
【0046】
図6(d)は決済端末の場所情報と場所情報にリンクされるイメージ情報識別番号を記憶する場所情報テーブルであり、場所情報は決済端末識別番号+場所情報により構成される。
【0047】
図6(e)は決済端末識別番号と場所情報を記憶する決済端末識別番号テーブルである。
【0048】
図6(f)は顧客の個人情報を記憶する顧客識別番号テーブルであり、個人情報として性別、生年月日および職業を定義している。
【0049】
次に決済処理について説明する。
【0050】
図7は、決済処理のフローチャートを示す図である。
【0051】
初めに決済端末10側の処理を説明する。なお、決済端末10の記憶部13には、予め決済端末10の決済端末識別番号、N件のイメージ情報およびイメージ情報識別番号が記憶されているものとする。
【0052】
顧客が音楽用CDを購入する場合を実施例として説明する。
【0053】
顧客が音楽用CDと決済用カードを店員に提示すると、店員はキー入力部16の操作部より決済処理の開始を指示すると,決済端末10は決済処理を開始する(S010)。
【0054】
店員はキー入力部16の購買品情報入力部により購買品の値段(¥2,000)、購入数(1枚)、種別(音楽用CD)を入力すると、決済端末10は入力された購買品の値段(¥2,000)、購入数(1枚)、種別(音楽用CD)を記憶部13に記憶する(S020)。
【0055】
店員は、顧客に対し決済用カードの読取を要求し、顧客は決済用カードをカード読取部17に読み取らせると、決済端末10は入力されたカード情報、例えば少なくとも顧客識別番号を含む情報を記憶部13に記憶する(S030)。
【0056】
決済端末10は、決済端末識別番号と入力された顧客識別番号と購買品の値段(¥2,000)、購入数(1枚)、種別(音楽用CD)と図4(a)のイメージ情報識別番号テーブルを記憶部13から読み出し、図5(d)の認証要求電文として編集し、ホスト30に送信する(S040)。
【0057】
決済端末10は、ホスト30から図5(e)の認証結果電文を受信する。認証結果電文には認証結果と認証結果が決済可能である場合に伝票に印刷するイメージ情報のイメージ情報識別番号がセットされており、決済可能である場合イメージ情報識別番号を記憶部13の印刷用イメージ情報識別番号の記憶エリアに記憶する(S050)。
【0058】
決済端末10は、認証結果を表示部15に表示する(S060)。
【0059】
決済端末10は、入力された顧客識別番号と購買品の値段(¥2,000)、購入数(1枚)、種別(音楽用CD)と印刷用イメージ情報識別番号の記憶エリアに記憶しているイメージ情報識別番号を図4(a)のイメージ情報識別番号テーブルから検索し、該イメージ情報識別番号テーブルの番地確定させ、さらに該番地に相当する図4(b)のイメージ情報テーブルからイメージ情報を読み出し、伝票として編集し、印刷部14に出力する。
【0060】
図9は伝票の印刷例を示す図である。
【0061】
図9において、40は伝票、41は伝票40のヘッダー部、42は伝票40の購入情報部、43は伝票40の広告部の構成になっており、ヘッダー部41は店舗情報や伝票の種類などを示す情報であり、印刷すべき情報は決済端末10の記憶部13に固定で記憶している。購入情報部42は、署名と顧客の購入情報部を示す情報である。広告部43は、カード会社や店舗が顧客に提示する広告であり,ホスト30から図5(e)の認証結果電文の一部としてイメージ情報識別番号を受信し、該イメージ情報識別番号に対応するイメージ情報を記憶部13から読み出し印刷する。
【0062】
例えば,レコード会社がカード会社とレコード会社の広告を印刷する旨を契約し、カード会社のホスト30にレコード会社の広告を記憶し、レコード会社が性別、生年月日(年齢)または職業で指定する顧客や決済端末が設置されている地域の伝票にレコード会社の広告を印刷することができる。
【0063】
次にホスト30の処理を説明する。
【0064】
なお、ホスト30の記憶部33には、予めM件のイメージ情報およびイメージ情報識別番号が記憶されているものとする。
【0065】
また、図6(c)の個人情報に基づくイメージ情報識別番号の指定を示す個人情報テーブル、図6(d)の決済端末の場所情報に基づくイメージ情報識別番号の指定を示す場所情報テーブルが記憶されており、それぞれ顧客の個人情報および決済端末の場所情報に基づくイメージ情報識別番号を定義している。
【0066】
また、図6(e)の決済端末識別番号と場所情報を記憶する決済端末識別番号テーブル、図6(f)の顧客の個人情報を記憶する顧客識別番号テーブルが記憶されており、それぞれ決済端末の場所情報および顧客の個人情報としてM例えば性別、生年月日、職業を定義している。
【0067】
ホスト30の操作者は、ホスト30を起動し、キー入力部36によりイメージ情報の指定基準を設定する(S110)。イメージ情報の指定基準として、個人情報優先、決済端末の場所情報優先がある。なお、イメージ情報の指定基準は上記実施例に限定せず、追加してもよい。
【0068】
ホスト30は、決済端末10から認証要求電文を受信すると認証要求情報を確認し、決済可能または不可能を判定する(S120)。なお、本実施例では決済可能のみについて説明する。
【0069】
ホスト30は、イメージ情報の指定基準に基づき、イメージ情報のイメージ情報識別番号を選定する(S130)。個人情報優先であれば、認証要求電文の顧客識別番号から図6(c)の個人情報テーブルを参照し、選定されているイメージ情報のイメージ情報識別番号を獲得する。また、決済端末の場所情報優先であれば、認証要求電文の決済端末識別番号から図6(e)決済端末識別番号テーブルを参照し、決済端末の場所情報を獲得し、さらに場所情報から図6(d)の場所情報テーブルを参照し、選定されているイメージ情報のイメージ情報識別番号を獲得する。
【0070】
ホスト30は、認証結果とS130で選定したイメージ情報識別番号を認証結果電文として編集し、決済端末10に送信する(S140)。
【0071】
ホスト30は、該決済処理の認証結果を記憶部33に記憶する(S150)。
【0072】
なお、ホスト30はS150のあと、S120に戻り、次の認証要求電文の受信を待つような連続処理としてもよい。
【0073】
ホスト30の操作者は、ホスト30の認証処理を終了する(S160)。
【0074】
以上のように、決済端末10はホスト30が指定するイメージ情報を伝票に印刷することができる。
【0075】
また、ホスト30は顧客の性別、生年月日(年齢)、職業などの個人情報に基づき、最適と思われるイメージ情報を決済端末によって伝票に印刷することができる。
【0076】
また、ホスト30は決済端末が設置されている場所に基づき、最適と思われるイメージ情報を決済端末によって伝票に印刷することができる。
【0077】
例えば、プロ野球の日本シリーズの場合であれば、優勝チームの地域には、優勝記念のイメージ情報、負けたチームの地域には、応援感謝のイメージ情報というように、地域に適合した対応が可能である。
【0078】
また、決済端末10とホスト30間では決済処理中はイメージ情報識別番号をやり取りしているので、決済処理中にイメージ情報をダウンロードして印刷する場合と比較して通信量と処理時間を削減できる。
【0079】
この結果、顧客の余計な待ち時間を発生させることがない。
【0080】
(実施の形態2)
次にイメージ情報の変更や削除や新たなイメージ情報の追加について説明する。
【0081】
なお、図1から図6は本発明の実施の形態1と同じなので説明を省略する。
【0082】
図8は、イメージ情報更新のフローチャートを示す図である。
【0083】
初めにホスト30の処理を説明する。
【0084】
なお、ホスト30の記憶部33には、予め図6(a)(b)のようにM件のイメージ情報およびイメージ情報識別番号が記憶されているものとする。
【0085】
ホスト30の操作者は、ホスト30を起動し、キー入力部36によりイメージ情報更新処理を開始する(S210)。
【0086】
ホスト30は、図6(a)(b)のM件のイメージ情報およびイメージ情報識別番号から決済端末10に送信するイメージ情報およびイメージ情報識別番号を選定する(S220)。
【0087】
なお、選定の基準は、有効期間や決済端末10の設置場所などで行い、有効期間切れのイメージ情報は削除の対象となる。
【0088】
ホスト30は、変更または追加であれば図5(a)のイメージ情報更新要求電文、削除であれば、図5(b)のイメージ情報更新要求電文を編集し、決済端末10に送信する(S230)。
【0089】
ホスト30は、変更、追加または削除の結果として、図5(c)のイメージ情報更新結果電文を受信する(S240)。
【0090】
ホスト30は、変更、追加または削除の結果を記憶部33に記憶する(S250)。
【0091】
ホスト30の操作者は、キー入力部36によりイメージ情報更新処理を終了する(S260)。
【0092】
なお、本実施例では1台の決済端末10に送信する方法を説明しているが、S250のあとS220に戻り、次の決済端末10の処理に移行してもよい。
【0093】
イメージ情報更新処理の対象となる決済端末10は日本だけでも数万台あり、夜間処理で数日に分散して実施されるのが一般的である。
【0094】
次に決済端末10側の処理を説明する。なお、決済端末10の記憶部13には、予め決済端末10の決済端末識別番号、N件のイメージ情報およびイメージ情報識別番号が記憶されているものとする。
【0095】
本実施例では、店舗営業が終了したあとの夜間処理で実施する方法を説明する。
【0096】
店員は、営業終了後も決済端末10を電源ONのままとし、イメージ情報更新要求電文受信可能状態とする(S310)。
【0097】
決済端末10は、イメージ情報更新要求電文を受信する(S320)。
【0098】
決済端末10は、イメージ情報更新処理中に店員が操作しても無効となるようにキー入力を無効とすると共に表示部15に「イメージ情報更新処理中」と表示する(S330)。
【0099】
決済端末10は、イメージ情報を更新する(S340)。
【0100】
決済端末10は、イメージ情報更新要求電文が変更であれば、図4(a)のイメージ情報識別番号テーブルから検索し、該イメージ情報識別番号テーブルの番地確定させる。さらに該番地に相当する図4(b)のイメージ情報テーブルのイメージ情報を先に受信したイメージ情報で上書きする。
【0101】
決済端末10は、イメージ情報更新要求電文が追加であれば、図4(a)のイメージ情報識別番号テーブルと図4(b)のイメージ情報テーブルの先頭にそれぞれ追加する。
【0102】
決済端末10は、イメージ情報更新要求電文が削除であれば、図4(a)のイメージ情報識別番号テーブルから検索し、該イメージ情報識別番号テーブルの番地確定させる。さらに該番地に相当する図4(a)のイメージ情報識別番号テーブルのイメージ情報と図4(b)のイメージ情報テーブルのイメージ情報を削除し、該番地以降については上位側にシフトする。
【0103】
決済端末10は、変更、追加または削除の結果として、図5(c)のイメージ情報更新結果電文を編集し送信する(S350)。
【0104】
決済端末10は、キー入力を有効とすると共に表示部15の「イメージ情報を更新しました」を表示する(S360)。
【0105】
店員は、表示部15の案内を確認し、前日のイメージ情報メンテ処理が正常終了したことを確認し、当日の決済処理に移行する(S370)。
【0106】
なお、イメージ情報更新の結果を確認する方法として、保守機能の一部に図4(a)のイメージ情報識別番号テーブルと図4(b)のイメージ情報テーブルを印刷部14から印刷する機能を設けてもよい。
【0107】
また、イメージ情報更新結果電文に複数のイメージ情報識別番号とイメージ情報をセットしてもよい。
【0108】
以上のように決済端末10に接続されている機器、例えばホスト30は決済端末10の記憶部13に記憶されているイメージ情報の変更や削除や新たなイメージ情報の追加を行うことができる。
【0109】
また、決済端末10はイメージ情報の変更や削除や新たなイメージ情報の追加の結果を保守機能の一部において実際に印刷することができる。
【0110】
例えば、プロ野球の日本シリーズの場合であれば、優勝が決まる月日は当日にならないとわからない。優勝が決まってから数万台の決済端末に一斉にイメージ情報を配信するのは困難である。事前に数パターンのイメージ情報を配信しておき、イメージ情報識別番号を適宜変えることにより、柔軟に対応可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0111】
本発明の決済システムおよび決済端末は、伝票に販売促進のための広告として情報量の多いイメージ情報を出力できるとともに、イメージ情報の適用日が不確定の場合でも柔軟に対応できるので決済システムおよび決済端末などに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明の決済システムの構成を示す図
【図2】本発明の決済端末の構成を示す図
【図3】本発明のホストの構成を示す図
【図4】本発明の決済端末の記憶部の構成を示す図
【図5】本発明のイメージ情報更新処理に関する電文の構成を示す図
【図6】本発明のホストの記憶部の構成を示す図
【図7】本発明の決済処理のフローチャート
【図8】本発明のイメージ情報更新のフローチャート
【図9】本発明の伝票の印刷例を示す図
【符号の説明】
【0113】
1 決済システム
10 決済端末
11 決済端末の制御部
12 決済端末の電文送受信部
13 決済端末の記憶部
14 決済端末の印刷部
15 決済端末の表示部
16 決済端末のキー入力部
17 決済端末のカード読取部
20 通信回線
30 ホスト
31 ホストの制御部
32 ホストの電文送受信部
33 ホストの記憶部
35 ホストの表示部
36 ホストのキー入力部
40 伝票
41 伝票のヘッダー部
42 伝票の購入情報部
43 伝票の広告部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホストと決済端末を備えた決済システムであって、前記決済端末はホストと電文のやりとりを行う電文送受信部と、文字を含むイメージ情報を複数記憶する記憶部と、前記ホストから受信した電文が含むイメージ情報指定情報に基づいて指定されたイメージ情報を前記記憶部から読み出して印刷部に伝達する制御部と、前記制御部から伝達されたイメージ情報を伝票に印刷する印刷部とを備え、前記ホストは前記決済端末の記憶部に記憶された複数のイメージ情報の中から特定のイメージ情報を指定するイメージ情報指定情報を含む電文を前記決済端末に送信する決済システム。
【請求項2】
ホストは決済端末から受信した決済処理される個人の個人情報に基づいてイメージ情報を指定する請求項1記載の決済システム。
【請求項3】
ホストは決済端末から受信した前記決済端末が設置されている場所情報に基づいてイメージ情報を指定する請求項1記載の決済システム。
【請求項4】
ホスト等の通信回線を介して決済端末に接続されている機器により、前記決済端末の記憶部に記憶されているイメージ情報の変更や削除や新たなイメージ情報の追加を行う請求項1から3のいずれかに記載の決済システム。
【請求項5】
決済端末の記憶部に記憶されているイメージ情報は各々識別番号を有し、前記決済端末は記憶部に記憶されているイメージ情報が有する全ての識別番号をホストに送信し、前記ホストは前記決済端末から受信した全ての識別番号の中から指定するイメージ情報が有する識別番号を指定し、この識別番号をイメージ情報指定情報として前記決済端末に送信する請求項1から4のいずれかに記載の決済システム。
【請求項6】
ホストと電文のやりとりを行う電文送受信部と、文字を含むイメージ情報を複数記憶する記憶部と、ホストから受信した電文が含むイメージ情報指定情報に基づいて指定されたイメージ情報を前記記憶部から読み出して印刷部に伝達する制御部と、前記制御部から伝達されたイメージ情報を伝票に印刷する印刷部とを備えた決済端末。
【請求項7】
ホストと電文のやりとりを行う電文送受信部と、文字を含むイメージ情報を少なくとも1つ記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている全てのイメージ情報を読み出して印刷部に伝達する制御部と、前記制御部から伝達されたイメージ情報を伝票に印刷する印刷部とを備えた決済端末。
【請求項8】
ホスト等の通信回線を介して決済端末に接続されている機器により、前記決済端末の記憶部に記憶されているイメージ情報の変更や削除や新たなイメージ情報の追加を行う請求項6または7記載の決済端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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